2014年12月31日水曜日

2014.12.31 わが友に贈る

新聞休刊日

秋元御書 P1071
『或は少し信ずる様なれども又悪縁に値うて信心うすくなり或は打ち捨て或は信ずる日はあれども捨つる月もあり是は水の漏が如し』

◇人生の座標
若さは素晴らしい。若さは、それだけで力である。昔、ある大富豪が「若さとひきかえなら、自分の全財産をあげてもよい」と言ったという。若いというだけで、どんな権力者も有名人もかなわない宝を持っている。"自分は世界一の幸せ者だ"と思ってよい。ただ自分が若い時には、その幸せがなかなか自覚できないものだ。

☆随筆民衆凱歌の大行進 No.16� 共に大勝利の万歳を!
幾度もの寒波で、日本海側を中心に、北海道、東北、信越、北陸、関西、中国方面など、また関東、中部、四国などでも大雪があり、心配しています。
ご苦労されている方々に心からお見舞いを申し上げるとともに、同志の皆様が良いお正月を迎えられるよう、懸命に祈っております。
また悪天候が続く中、この本年最終号に至るまで聖教新聞を配達してくださっている、尊き"無冠の友"の皆様方に厚く御礼を申し上げます。

我ら創価家族は、この一年も大いに動き、大いに語って、広宣流布の前進を成し遂げた。希望を広げた。未来を開いた。
夏の炎暑にも、寒風にも負けず、堂々たる完勝の一年を飾った。
わが弟子、わが同志の大勝利が、本当に嬉しい。
全国各地から、一年の勝報が届いている。
北は北海道・東北から南は九州・沖縄まで、都市部も郊外も、農漁村も離島も、信心の勝利の喜びがあふれ、山あいの市町村でも、海辺の市町村でも、歓喜の中の大歓喜の声が響きわたった。
SGIの各国・地域からも、「我らも勝ちました!」と声が寄せられている。
ここに、世界広布の新時代は、晴れやかに開幕したことを、私は声高らかに宣言したい。共々に「万歳、万歳」と、喜び合おうではないか!

◇尊き庶民の英雄
日蓮大聖人は、健気に信仰を貫く年配の母を、『いままで・しりぞかせ給わぬ事申すばかりなし』(P1224、「辧殿尼御前御書」)と讃えられ、その功労を『釈迦・多宝・十方分身の諸仏も御知見あるか』(同P)と仰せになられた。
私には"多宝"の尊貴な父母たちへの御照覧と拝されてならない。
先日も、各地の友の奮闘の様子を伺った。
——雪深い山形県の御年90歳になる母は、魚の行商を続けながら、娘さんとの死別など幾多の試練を乗り越え、学会と共に生き抜いてこられた。入会した頃は蔑まれたこともあった。
しかし今、まことに若々しく福々しい生命の輝きで地域のために活躍する姿に、縁する人も皆、感動し、その話に心を開いて共鳴されるという。
無名にして偉大な信心一筋の庶民の英雄がいてこそ、広布の拡大があり、勝利があることを、ゆめゆめ忘れまい。
私は、一緒に幾度も風雪を越え来った不二の同志が、一人ももれなく大福運に包まれ、常楽我浄の生命の軌道を悠然と進みゆかれるよう、真剣に題目を送っている。

宿縁深き共戦の友どちが勝ち栄え、その使命の宝土が輝き光る晴れ姿ほど、嬉しいものはない。
今月初旬、私は、懐かしき横浜の鶴見に堂々と聳え立つ神奈川の記念講堂を視察した。その時、会館警備の任にあたっていたのは、壮年部の人材グループ「王城会」の7人の友である。
キャップを務める地区部長は、青年時代を牙城会一筋。19歳だった40年ほど前の三崎カーニバルの折には、応援任務で凛々しく着任してくれていた丈夫であった。
わが盟友たる壮年部の信念の陰徳は頼もしい。
ともあれ、全国各地で、会館警備や会合運営など広布の活動を、男女青年部の創価班、牙城会、白蓮グループ、壮年部王城会、婦人部香城会、また白樺会・白樺グループなどの方々が真剣に支えてくださっている。

今、千客万来の総本部が365日、無事故の運営ができているのも、陰の戦いに徹する尊き労苦があればこそだ。
とともに、今年、開業120年を迎えた、JR信濃町駅をはじめ、地域の皆様方にもお世話になり、感謝に堪えない。
また、座談会等の会場を提供してくださるご一家をはじめ、全ての陰の功労者の方々に、私は駿河(静岡県中央部)の門下への御聖訓を贈りたい。
『かくれての信あれば・あらはれての徳あるなり』(P1527、「上野殿御消息」)と。

◇轟け歓喜の歌
本年は、楽聖ベートーベンの交響曲「第九」の初稿完成と初演から190年に当たる。
そして、わが九州の友5万人による、忘れ得ぬ「第九」の大合唱からは20周年であった。
九州青年部は、その心を受け継ぎ、「歓喜の歌」を誇り高く歌いながら、父母たちと共に、歓喜の勝利を走り広げてきた。
時あたかも結成60周年を迎えた広布の楽友・音楽隊からも、また、平和の天使・鼓笛隊からも朗報が相次いでいる。
この秋には、創価グロリア吹奏楽団、関西吹奏楽団、しなの合唱団が全日本のコンクールで金賞を獲得。鼓笛隊の創価グランエスペランサも全国大会で優勝を飾った。
そして今月、創価ルネサンスバンガード、鼓笛隊の創価中部ブリリアンス・オブ・ピースが美事に日本一の栄冠を勝ち取ったのである。
自身の課題、勉学や仕事、広布の拡大に挑み、支え合いながらの猛練習の連続だ。人の何倍も忙しく苦労も多い青春である。だからこそ、生命練磨で奏でられる妙音は、人びとの心を強く打たずにはおかないのだ。
今や世界の30以上の国々と地域で、音楽隊・鼓笛隊が活躍する。
ブラジルの「タイヨウ音楽隊」が、全国吹奏楽コンクールで初優勝したという嬉しいニュースも飛び込んできた。
ブラジル青年部の音楽運動を支援してくださっている世界的音楽家のビエイラ氏は言われた。
「私の音楽に対する誓いとは、人びとに希望をもたらすことです」と。
東北各地での「希望の絆」コンサートでも、また民音が取り組む東北希望コンサートでも、音楽の真髄の力が光っている。
宮城の友も、全国からの真心の励ましに応えて希望と勇気の歌声をと、"無冠の真実の英雄"との意義ある「無名合唱団」を新出発させた。
日蓮大聖人は、『梵音声と申すは仏の第一の相なり』(P1122、「四条金吾殿御返事」)と仰せである。
仏の生命に具わる力用の中でも、声こそが、友に希望を贈り、自他共に勝利の人生を開きゆく力となっていくのだ。

◎2014年「世界広布新時代 開幕の年」のご愛読に感謝、感謝! 明年も宜しく、お願い致しま〜す(^_-)-☆

2014年12月30日火曜日

2014.12.30 わが友に贈る

新聞休刊日

上野殿御返事 P1512
『いつもの御事に候へばをどろかれずめづらしからぬやうにうちをぼへて候は凡夫』の心なり』

◇人生の座標
「二十世紀の山」を、どう乗り越えていくか。いずこの国も、団体も、組織も、この一点を模索している。これまでと同じ発想、同じ陣容では、「山」を登っていくことは到底できない。文字通り、デッド・ヒートの厳しさを耐えて勝ち抜かねばならない時代に入ったといってよい。
その険しき山を登りきっていく原動力は、青年であろう。青年が、生き生きと育っているか。「精神の闘争」に挑戦しているか。未来を展望し、行動しているか。「青年の力」の有無が、その運動なり団体の明暗を分ける時代に入った。私は、そう見ている。

2014.12.29 わが友に贈る

◇今週のことば
歴史に輝く一年
本当にありがとう!
労苦は永遠の福徳なり。
生まれ変わった息吹で
新年も共々に快走を!
2014年12月29日

撰時抄 P265
『仏の御使として南無妙法蓮華経を流布せんとするを或は罵詈し或は悪口し或は流罪し或は打擲し弟子眷属等を種種の難にあわする人人いかでか安穏にては候べき』

◇人生の座標
夢と現実を結ぶ橋は「努力」です。努力する人は希望がわいてくる。希望とは、努力から生まれるのです。夢を大きくもって、足れるところまで足るのです。それが青春です。

☆全米地区部長会へのメッセージ
アメリカSGIの全米地区部長会が20日、カリフォルニア州サンタモニカ市の世界平和池田講堂と各地の会館等を映像で結び、盛大に行われた。
これには池田SGI会長がメッセージを贈り、本年も偉大な勝利の歴史を残した友の奮闘を心から賞讃。真の喜びは、人のため、社会のために行動し、自分自身で創り出していくものであると述べ、21世紀の世界広布の模範として、一人一人が地域社会や家庭を照らす"人間革命の太陽"にと呼び掛けた。

2014.12.28 わが友に贈る

気高き無冠の友の皆様
通信員、新聞長はじめ
本紙を支えて下さった
全ての方々に最敬礼!
新たな前進を共々に!

報恩抄 P329
『日蓮が慈悲曠大ならば南無妙法蓮華経は万年の外未来までもながるべし』

◇人生の座標
世間でいう、いい学校、いい就職という"成功のレール"を歩むことだけが人生ではない。仮に、そのレールどおりの人生を歩んだとしても、本当の充実感を味わえるかどうかは、まったく別問題だ。有名な大学を出ても、犯罪者になる人もいる。人間として偉さとは、学歴や社会的地位で決まるものでは絶対にない。

☆秋季通信員大会へのメッセージ
万障繰り合わせて、秋季通信員大会の開催、誠に、ご苦労様です。いつもいつも、お世話になり、本当にありがとうございます。
聖教新聞という、末法万年尽未来際まで輝き光る、広宣流布の大叙事詩をば、私と共に、私と同じ心で、綴り、留めてくださっているのが、わが誉れの通信員の皆さん方であります。
皆さんは、仏と魔との大闘争の最前線に身を投じ、自ら先頭に立って戦いながら、ペンを揮い、カメラを構え、友を励まし、鼓舞してくださっています。
その尊き労苦の結晶たる紙面を、一番の陰の功労者である神々しき皆さん方に私は心で合掌しつつ、拝見しております。
なかんずく、永年表彰の方々(長年にわたり通信員を務めた友)、誠におめでとうございます。
水の流れる如く、たゆまぬ挑戦を貫き通してくださった皆さん方の偉大な陰徳の歴史は、御本仏・日蓮大聖人がすべて御照覧であられます。
限りない陽報が、皆さん方の生命を、また一家眷属を包んでいくことは、厳然たる因果の理法に照らして絶対に間違いありません。
御聖訓には、『今の法華経の文字は皆生身の仏なり我等は肉眼なれば文字と見るなり』(P1050、「法蓮抄」)とあります。
「文字」こそが「生身の仏」の振る舞いそのままに、民衆救済の慈悲の働きをすると仰せなのです。
「万人成仏」を説いた最極の経典である法華経も、文字によって残され、日本へ伝えられました。そして、日蓮大聖人が、その文底の大法を、あますところなく説き明かされたのであります。
この御金言を活字として編纂し、御書全集の出版を実現されたのは、わが恩師・戸田城聖先生です。
御書を根幹とする創価の師弟の言論戦は、一切衆生の仏性を開かしめる仏の慈悲の精神を凝結した、文字による民衆救済の大運動といえましょう。
その魂と実践を脈々と受け継ぎ、今、宝の文字を刻み残しゆく戦いは、聖教新聞の尊き通信員活動にこそ、輝き光っていることを大確信していってください。
皆さん方の心血を注がれた手作りの紙面によって、勇気と希望が地域の友へ大きく広がっていることも、その中から入会を決意する方が数多く誕生していることも、全部、報告を伺っております。
まさしく、皆さんが苦労し、心を込めて書く一つ一つの記事が、万人の幸福を花開かせる仏の文字となっているのです。
明年のテーマは、「世界広布新時代 躍進の年」と銘打たれました。
「躍進」の力──それは一体、どこから生まれるか。
思えば、現在の東京都新宿区信濃町18番地に、わが聖教新聞社の社屋(現・第1別館)が落成したのは、1961年(昭和36年)の「躍進の年」であります。
私が第3代会長に就任した翌年、創価の新時代の「躍進」は、新たな「言論城」の誕生と時を同じくして開始されました。
ゆえに私は、今再び、不二の盟友たる通信員の皆さん方と一緒に、躍動し、進撃する「言論」の力によって、「世界広布新時代」の「躍進」の波動を起こしていきたいと思うのであります。
ペンの宝剣で時代の闇を切り裂き、未来への扉を開く活字文化の旗手が皆さんです。
私はどこまでも、皆さんと共々に、小説 『新・人間革命』 をはじめ、いやまして書いて書いて書き抜いていく決心であります。
いよいよ勢いのある文章と、明るく晴れやかな写真で、一人一人の「人間革命」の躍進を、「民衆勝利」の躍進を、そして、「広宣流布」即「世界平和」の躍進を、力強くリードしていこうではありませんか!
大切な大切な皆さんの益々の健康と活躍、ご一家のご多幸と栄光を、私は妻と共に、さらに真剣に祈ってまいります。
どうか、お元気で!

2014年12月27日土曜日

2014.12.27 わが友に贈る

子どもたちの笑顔は
平和と幸福の土台。
親子の絆を強く
宝の思い出を刻む
有意義な冬休みを!

四菩薩造立抄 P989
『総じて日蓮が弟子と云つて法華経を修行せん人人は日蓮が如くにし候へ、さだにも候はば釈迦多宝十方の分身十羅刹も御守り候べし』

◇人生の座標
成績が優秀で「いやな人間」になるよりは、成績は中くらいでもいいから「魅力ある人間」になってもらいたい。
「魅力ある人間」というのは、"自分は自分だ"と堂々と胸を取っている人間です。そして、自分と違う人の長所を、素直に尊敬し、愛せる人間です。

☆御書とともに� 第42回 多宝の先輩方に感謝
『法華経と申すは手に取れば其の手やがて仏に成り・口に唱ふれば其の口即仏なり』(上野尼御前御返事、P1580)

◇通解
法華経というのは、手に取ればその手がただちに仏に成り、口に唱えればその口がそのまま仏である。

◇同志への指針
妙法を唱え、広宣流布に生きる学会員こそ、仏である。法のため、人のために尽くしゆく功徳は、そのまま自身の生命を荘厳する。
多宝会、宝寿会、錦宝会の皆様方が、友人に後輩に、子に孫に、体験を語り、我らの広布史を誇らしく伝える。その姿が、妙法に生きる偉大な勝利の人生を、何よりも雄弁に物語っているのだ。
健康長寿を深く祈ります。

2014年12月26日金曜日

2014.12.26 わが友に贈る

この一年を振り返り
明年の目標を定めよう!
いつも「これから」が
人生の本舞台だ。
共に新たな躍進を!

本尊供養御書 P1536
『事多しと申せども年せまり御使急ぎ候へば筆を留候い畢んぬ』

◇人生の座標
青春とは、「悩みと希望との戦場」である。
どちらが勝つか。
絶対に、希望を勝たせなければならない。
今、どんなに苦しくても、人は「勝つために生まれてきた」からだ。

☆名誉会長と共に新時代を開く 第45回 希望漲る創価家族の新春を
例年にない大雪など各地の悪天候に、あらためて、心からのお見舞いを申し上げます。
聖教新聞を配達してくださる「無冠の友」をはじめ、全同志の絶対無事故を、毎日、真剣に祈っております。

世界広布新時代が開幕した本年、最高峰の仏法哲理を共に学び、共に祈り、共に実践する中で、新しい人材が、日本中、世界中に誕生した。
まさに今、尊貴なる地涌の菩薩が躍り出て、平和のために立ち上がる姿を見る時、私の胸は高鳴る。
我らは勝った。広布と人生の舞台で勝った。堂々と常勝の民衆城は築かれた。
この一年の晴れやかな大勝利、おめでとう!
皆、よく戦い切り、よく勝ち切ってくれた。厳しい凍てつく寒さの中、ご苦労さま! ありがとう! 本当にありがとう!
何よりも御本仏・日蓮大聖人が讃嘆くださっています。冥の照覧は絶対であり、絶大です。
牧口先生の殉教70年に、いやまして強く大きく、自他共の幸福の道を開くことができました。戸田先生も「天晴れ!」とお喜びでしょう。
『陰徳あれば陽報あり』(P1178、「陰徳陽報御書」)
わが偉大な陰徳の同志に、一人ももれなく偉大な陽報が赫々と現れゆくことを、私は祈り抜いていきます。
ともあれ、民衆のために尽くし抜く新時代のリーダーが育っていることが、私はうれしい。
勝っておごらず、勝った時に、次にまた勝つ因をつくる。これが創価の常勝の将軍学です。いよいよ賢く、いよいよ誠実に、いよいよ勇敢に、広布と人生の躍進へ出発しよう!
誉れの同志を最大に温かく労い讃え、希望みなぎる創価家族の新春を迎えましょう!

2014年12月25日木曜日

2014.12.25 わが友に贈る

弘教への挑戦の中で
わが境涯は開かれる。
創価班・牙城会の
大学校生よ頑張れ!
今こそ飛躍の時だ。

佐渡御書 P957
『強敵を伏して始て力士をしる、悪王の正法を破るに邪法の僧等が方人をなして智者を失はん時は師子王の如くなる心をもてる者必ず仏になるべし例せば日蓮が如し、これおごれるにはあらず正法を惜む心の強盛なるべし』

◇人生の座標
倒れたって、そのたびに起きればいい。起きれば、また前に進める。若いのです。建設です。戦いです。今、これからです。今、何かを始めるのです。

☆世界広布新時代第14回各部代表者会議へのメッセージ
世界広布新時代第14回の各部代表者会議が19日、東京・新宿区の常勝会館(本部第2別館内)で開催された。
これには、池田名誉会長がメッセージを贈り、悔いなき一年を戦い切った全同志を心から賞讃。とりわけ、婦人部・女子部の奮闘に最大の感謝を寄せた。
そして、「日蓮大聖人は、広宣流布に尽くし、働いている人は、 『悪人にやぶらるる事かたし』 (P1147、「四条金吾釈迦仏供養事」)と仰せになられました。仏法のための苦労には、無駄がない。全てが、いかなる悪にも破られない、正義と幸福の金剛不壊の大境涯を開きます」と述べた。
さらに、戸田第2代会長の「誰が何と言おうと、学会は日本の潮である。平和と幸福の潮である。この潮を、全世界の潮流として、地上に理想の社会をつくっていこうではないか!」との言葉を紹介。
新しい一年も、また忙しくなるけれども、私と一緒に、不撓不屈の戦人として、喜び勇んでの転教・転戦を頼むと訴えた。
続いて名誉会長は、本当に偉大な事業は、光の当たらない陰の舞台で、一念を定め、辛抱強く心血を注ぎ抜いて、成し遂げられるものであると力説。
広布のリーダーは、労多きことを誇りとし、一人一人の同志を仏の如く大事にしながら、明年も世界が喝采する人材の花、福徳の花、勝利の花を爛漫と咲かせ切っていただきたいと呼び掛けた。
最後に、『異体同心なれば万事を成し同体異心なれば諸事叶う事なし』(P1463、「異体同心事」)の御聖訓を贈り、メッセージを結んだ。

2014年12月24日水曜日

2014.12.24 わが友に贈る

「仏教の四恩とは
一には父母の恩」
青年よ親孝行で光れ!
それが人間としての
偉大な成長の証しだ。

種種御振舞御書 P919
『日蓮によりて日本国の有無はあるべし、譬へば宅に柱なければたもたず人に魂なければ死人なり、日蓮は日本の人の魂なり』

◇人生の座標
青少年は、これから大地に根を張り、大樹へと育ちゆく若木です。わがままや甘えは自分をだめにしてしまう。我慢は自分を磨くことだと知ってください。
青春時代は、基本を強固にする時代であります。

☆ブラジル創価学園で卒業式 創立者がメッセージ
ブラジル創価学園の卒業式が6日(現地時間)、サンパウロ市内で盛大に開催された。
これには、創立者の池田SGI会長がメッセージを贈り、「中学校の部」を卒業する6期生の門出を祝った。
その中でSGI会長は、会場の父母をはじめ保護者の方々を心から祝福。学園生の皆さんと一緒に、最大の感謝を込めて、「偉大なお父さん」「偉大なお母さん」の万歳を声高らかに叫びたいと呼び掛けると、卒業生が立ち上がり、全員で感謝の万歳を行った。
さらにSGI会長は、新出発に当たり、「勇気を持とう! 勇気の二字を忘れないでいこう!」と強調。これから勉強も一段と難しくなり、嫌なことや悩むこともあるだろうが、まず思い切って一歩を踏み出す。その勇気こそ青春の証しであると述べた。
そして「どうか、生き生きと楽しく学び、知の宝庫の扉を開いて、大いなる青春の翼を広げてください」「どんな苦難にも立ち向かう勇気の人であるとともに、悩みを抱えた人のことも思いやり、励ましていく人になってください」と念願し、晴れの卒業を祝福した。
ブラジル創価学園は2001年、ブラジル創価幼稚園としてスタート。その後、小・中学校の部が設置され、幼稚園から中学校までの一貫校へと発展した。同学園では、創価教育の父・牧口常三郎初代会長の創価教育学説に基づいた「牧口教育プロジェクト」を実践。子どもたちの幸せのための特色ある人間教育を実施している。

2014年12月23日火曜日

2014.12.23 わが友に贈る

会場提供の皆様
支えるご家族の方々に
感謝と御礼の言葉を!
尊き宝城ありて
地域広布は大発展!

上野殿御消息 P1526
『三世の諸仏の世に出でさせ給いても皆皆四恩を報ぜよと説き三皇五帝孔子老子顔回等の古の賢人は四徳を修せよとなり』

◇人生の座標
二十世紀を生きる私どもの責任は、いよいよ重い。それたけに、とりわけ青年は、よりいっそう、世界に目を開かねばならない。学びと実践のなかで、世界市民としての視野と力量を身につけていく必要があろう。

☆御書とともに�第41回 真心の供養に無量の功徳が
『ひとつのかたびら・なれども法華経の一切の文字の仏にたてまつるべし。この功徳は父母・祖父母・乃至(ないし)無辺の衆生にも・をよぼしてん』(さじき女房御返事、P1231)

◇通解
1枚の帷子(かたびら)ではあるが、法華経の一切の文字の仏に供養したことになるのである。この功徳は、あなたの父母、祖父母、さらに、実に多くの衆生にも及ぶことは間違いない。

◇同志への指針
真心には、必ず真心で応える。これが仏法の人間主義である。
日蓮大聖人は、女性門下の尊き志を最大に賞讃なされ、その功徳が限りない福徳の門を開くことを示されている。
妙法を弘める「仏の世界」を守り、支える功徳は、父母はもちろん、無量無辺の眷属にも伝わる。
一人の信心の志が、万人の幸福へと広がるのである。

2014.12.22 わが友に贈る

新聞休刊日

立正安国論 P17
『世皆正に背き人悉く悪に帰す、故に善神は国を捨てて相去り聖人は所を辞して還りたまわず、是れを以て魔来り鬼来り災起り難起る言わずんばある可からず恐れずんばある可からず』

◇人生の座標
何があっても「もっと成長しよう」「もっと大きな自分になろう」と頑張る心を「青春」というのです。その心がある人は、年をとっても「青春」です。
その心をなくしたら、年が若くても老年です。

☆名誉会長と共に新時代を開く 第44回 今、新たな躍進の船出を!
充実の一年の総仕上げへ、わが同志は勢いよく進んでいる。
苦難に負けてなるものか!
一人も残らず幸福勝利を!——そう祈り、共に立ち上がって、一切を希望へと転換しゆく、功徳の連鎖、人材の連鎖が広がっている。
『未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ』(P231、「開目抄」)である。
今日の一歩が未来を開く。
楽しく悔いなく走り切ろう!
寒風の中、勇敢に正義を師子吼する若人がいる。
広布のためにと労苦をいとわぬ多宝の父母がいる。
尊き奮闘を、心から讃え、感謝申し上げたい。

先日、懐かしい神奈川文化会館を訪れ、私は全同志の健康・勝利・幸福を深く祈念した。
思えば、昭和54年、私はここで筆を執り、「正義」「共戦」と認めた。
あれから35年。当時、約90カ国・地域だった創価の平和・文化・教育の連帯は、192カ国・地域へ発展した。
今再び、横浜港から太平洋へ広がる海を見つめ、世界広布新時代の大いなる躍進を誓願した。
今こそ夜明けだ。黎明だ。
出航の汽笛も高らかに、希望の銅鑼を轟かせ、立派に育った後継の人材群と、心新たに船出しよう!

北の凍てつく大空に北極星がいよいよ冴えわたる今、常勝の民衆城は、、烈風にも、いよいよ堂々たる偉容を見せる。
我らは、勇気ある信心を奮い起こし、異体同心の団結も固く、あらゆる諸天善神を揺り動かしながら、全世界を人間革命の光で照らしている。使命の闘争を断固と貫き通す中にこそ、偉大な陰徳陽報の劇がある。
私も題目を送ります。どうか、全員が、何ものにも負けない大幸福境涯を築いていっていただきたい。

2014年12月21日日曜日

2014.12.21 わが友に贈る

◇今週のことば
年末年始のあいさつが
心を開き 一年を開く。
近隣を大切に!
旧友を大切に!
信頼の縁を幾重にも。
2014年12月21日

御義口伝巻下 P781
『此の品の時最上第一の相伝あり、釈尊八箇年の法華経を八字に留めて末代の衆生に譲り給うなり八字とは当起遠迎当如敬仏の文なり』

◇人生の座標
「青春」を方角でいえば「東」です。太陽が出る方向です。青春は太陽に顔を向けて生きるんです。
「伸びる季節」であるがゆえに、楽しさも大きいかわりに、苦しみも大きい。
青春は悩みの季節です。だからこそ、苦しさから逃げてはいけない。苦しみながら、悩みながら、「太陽」を求め、「太陽」に向かって進むのです。

☆中国・南開大学で青年フォーラムへ名誉会長、周池会に漢詩を贈る
幾度風霜冷眼経
桜花池畔周天星
千秋万代金橋固
携手前行最楽栄

◇大意
尊敬する周恩来総理の御心を心として
私たちは幾度も試練の風霜を
冷徹なる眼で見極め、乗り越えてきました。
桜花咲き薫る池の畔に立って空を仰げば
満天の星が輝いています。
千秋万代にわたって
平和友好の金の橋は強固であります。
共々に手を携えながら前へと進むことこそ
最も楽しく、そして光栄なのであります。

◎パソコンをVistaからWin7にアップデート中、なんと丸2日以上掛かってますが、まだ終わりじゃない。一体、どういうこと(^_-)-☆

2014.12.20 わが友に贈る

火災に厳重注意!
可燃物は整理整頓し
暖房器具やコンロ等の
消し忘れに気を付けよ。
多忙な年末を無事故で!

持妙法華問答抄 P463
『只須く汝仏にならんと思はば慢のはたほこをたをし忿りの杖をすてて偏に一乗に帰すべし、名聞名利は今生のかざり我慢偏執は後生のほだしなり』

◇人生の座標
こうして集まってきてくれている子どもたちは、聞いたことなどはみんな忘れてしまうかもしれない。しかし、みなで集まったということだけは覚えている。だから、集まるということは大事なのです。

☆御書とともに�第40回 わが声が広宣の歴史築く
『言と云うは心の思いを響かして声を顕すを云うなり』(三世諸仏総勘文教相廃立、P563)

◇通解
言葉というのは心の思いを響かせて、声に表したものをいうのである。

◇同志への指針
私たちの肉声が広宣流布を開拓する。
友を励ます慈愛の声、正義を訴え切る信念の声、無明の迷いを晴らす確信の声——我らの日々の対話こそ、魔を打ち破り、妙法の力を社会に漲らせていく、偉大な「仏事」すなわち「仏の仕事」なのだ。
真剣と真心から発する誠実な言葉の響きは、必ず相手の生命に届く。勇気凛々と、広布と人生の凱歌を轟かせよう!

2014年12月19日金曜日

2014.12.19 わが友に贈る

受験生よ負けるな!
悔いなき挑戦が
勝利への土台となる。
周囲は温かな励ましと
こまやかな配慮を!

御講聞書 P817
『如我等無異とて釈迦同等の仏にやすやすとならん事疑無きなり』

◇人生の座標
ともかく、次代は、若き青年に託する以外にない。新しい世紀は、はつらつとした青年によって、切り拓かれていく。ゆえに未来を考える指導者は、青年を、学生を、全力で応援する。その遥しき成長こそ、何ものにも替えがたい書なるのである。

☆世界広布新時代第2回インド総会へのメッセージ
わが敬愛してやまぬインド創価家族の皆さん方!
広大な全国各地から、誠に誠に御苦労様です。グプタ議長を中心に、インド創価学会の大発展が、私は何よりもうれしい。
釈尊が説かれた、無量千万億の地涌の菩薩が涌出して無量の光明を放ちゆく法華経の会座とは、一体いずこにあるのか。それは、ほかのどこでもない。久遠元初からの誓願のままに、いずこにもまして宿縁深き皆さん方が勇み集われた、ここ創価菩提樹園にあります。私の生命も、今、菩提樹園の皆さん方と一緒です。
きょうの総会を記念して、私は3つのエールを贈らせていただきたい。
第一に、誇りも高く「常寂光の都」を築き広げゆけ! ということであります。
日蓮大聖人は、命にも及ぶ佐渡流罪の只中で、悠然と仰せになられました。
『我等が居住して一乗を修行せんの処は何れの処にても候へ常寂光の都為るべし、我等が弟子檀那とならん人は一歩を行かずして天竺の霊山を見・本有の寂光土へ昼夜に往復し給ふ事うれしとも申す計り無し』(P1343、「最蓮房御返事」)と。
人類が、この地球上のどの地にあっても、自他共に最極の仏の生命を輝かせながら、幸福と平和の「常寂光の都」を築き広げゆく道を、釈尊、そして大聖人は示し残してくださいました。その永遠なる原点の天地こそ、我らのインドであります。
妙法を唱え、弘めゆく地涌の菩薩の皆さんに、変毒為薬できない試練など、断じてありません。なかんずく、インドの皆さん方が、いかなる苦難に遭っても、励まし合って、一つ、また一つ勝利の実証を打ち立て、それぞれの使命の宝土を、常寂光の都と光輝あらしめていくことこそ、世界を、そして未来を照らしゆく、限りない「希望の太陽」なりと、私は声高らかに断言したいのであります。
第二に申し上げたいのは、一人を大切に「人間革命」の朗らかな大連帯を! ということであります。
「一人が変われば、全人類が変わる」──これは、マハトマ・ガンジーと、創価の我らが深く分かち合う信念であります。
私も親交を結んできたマハトマ・ガンジーの令孫であるアルン・ガンジー博士が、「一番好きなおじいさんの思いで」を紹介されたことがあります。それは、マハトマが、孫のアルン少年に語った寓話です。
──ある日の朝、浜辺に無数のヒトデが取り残されていた。太陽が昇れば、ヒトデは死んでしまうだろう。すると、一人の男性が、ヒトデを拾い上げては海に戻し始めた。周囲の人間は「何になるのか。全部は救えない」と冷笑した。しかし、男性は、一つのヒトデを海に戻しながら言った。「そのヒトデにとっては大きな違いさ」と。
このマハトマの教えの意味を、アルン博士は、「一人の命に触れ、その命を救うことができれば、それこそ私たちが作り出せる大きな変化である」と受けとめています(塩田純著『ガンディーを継いで』)。
インド創価学会も、まさしく「一人」を大切にし、「一人」と仏縁を結び、「一人」の生命を蘇生せしめていく戦いを、たゆまず大誠実で貫き通してきたからこそ、これほどの人間主義のネットワークを作り上げることができました。とりわけ、世界の模範であるインド婦人部の皆さんの慈愛の力は計り知れません。
これからも、一人ひとりが強く賢く朗らかに「人間革命」の歓喜の舞を舞いながら、『二人・三人・百人と次第に唱へつたふるなり、未来も又しかるべし、是あに地涌の義に非ずや』(P1360、「諸法実相抄」)との仰せ通り、仲良く堅実に、社会へ共感と信頼の連帯を拡大していっていただきたいのであります。
第三に託したいことは、世界一の青年力・人材力で尽未来際への広布の源流たれ! ということです。
「仏教西還」という御本仏の未来記は、現代の奇跡たるインド広布によって見事に成就されました。その主役である皆さん方の功徳も、栄光も、永遠に不滅であります。
草創の皆さん方の尊い尊い「陰徳」は、世界一と仰がれゆく後継の地涌の菩薩の陣列という「陽報」となって、あまりにも厳然と現われております。
ご存じの通り、すでに17年前、私はニューデリーでの講演で、21世紀は、巨視的に見て、貴国インドとアメリカ、中国の三国が主軸になるであろうと展望しました。世界の潮流は、その方向に動いているといって過言ではないでしょう。
何よりも頼もしいことは、貴国の深遠なる哲学性・精神性の真髄を抱いた、最優秀の創価の青年たちが澎湃(ほうはい)と成長してくれていることです。
「閻浮提に広宣流布して、断絶して悪魔・魔民・諸天・竜・夜叉・鳩槃茶等に其の便を得しむること無かれ」(創価学会版法華経P601)とは、釈尊・大聖人の御遺命であります。
一閻浮提への広宣流布、末法万年尽未来際への令法久住──その汲めども尽きない正義の中の正義の源流を、私は、不思議な使命を帯びたインドの青年部・未来部の皆さんにこそ、託しておきたいのであります。
思えば、私がインドへ第一歩を印したのも、1961年の「躍進の年」、33歳の若き熱と力に燃えた青年時代でありました。その意味において、明年の「世界広布新時代 躍進の年」は、私が最も信頼し、期待してやまぬインドの若人たちが、全世界の青年を牽引していってください。
人類の宝である、異体同心のインド創価家族の健康と御多幸、栄光と勝利を、私は妻と共に、これまでにもまして強盛に祈り抜いてまいります。
インドの不二の友に、須弥山の如き、無量の大福運あれ!皆さん、お元気で!

2014.12.18 わが友に贈る

大雪・暴風に厳重警戒。
焦らず無理せず
安全第一の行動を!
配達員はじめ全同志の
絶対無事故を祈る!

種種御振舞御書 P917
『日蓮が仏にならん第一のかたうどは景信法師には良観道隆道阿弥陀仏と平左衛門尉守殿ましまさずんば争か法華経の行者とはなるべきと悦ぶ』

◇人生の座標
わが子に寄せる思いは、どこの国のどの親にとっても共通であろう。だからその思いが、世界平和を目指す運動の中で結実していけば、これ以上にうれしいことはない。未来を担う子どもたちに大きく育ってもらいたいという願いを、そのまま平和へと連動させていきたい。

☆御書とともに�第39回 いよいよ強盛に前進!
『いよいよ強盛の御志あるべし、冰は水より出でたれども水よりもすさまじ、青き事は藍より出でたれども・かさぬれば藍よりも色まさる』(乙御前御消息、P1221)

◇通解
いよいよ強盛な信心を、起こしていきなさい。氷は水からできるが、水よりも冷たい。青い色は、藍という草から生まれるが、重ねて染めれば、藍よりも色が鮮やかになる。

◇同志への指針
信心の極意は「いよいよ」の実践だ。大聖人は、門下のそれまでの健闘を讃えられつつ、「今一重強盛に」と励ましを贈られている。
"さあ、ここからだ"と祈りを深め、挑みゆく一念が壁を破る。
本因妙の仏法である。新たな一日を、新たな勇気で、いよいよ強盛に前進していくのだ。あなたも、皆も、我ら創価家族は、藍より青く!

2014年12月17日水曜日

2014.12.17 わが友に贈る

地域や職場でお世話に
なっている方々に
感謝を伝えよう!
友情と信頼こそ宝だ。
心通わせる年末を!

船守弥三郎許御書 P1446
『夫婦二人は教主大覚世尊の生れかわり給いて日蓮をたすけ給うか』

◇人生の座標
とにかく「直接会って、語り合うこと」である。
とくに児童は上辺だけのお愛想や、ごまかしなど通用しない。接する大人の態度、振る舞いの底にある真意が、そのまま心の鏡に映じてしまう。ゆえに小学生に対しても、どこまでも「ひとりの人間」として過していく。率直に、また真剣に語り合っていくことである。

☆未来の翼〜世界が君を待っている〜第9回 ドイツの大河�
ヴァイツゼッカー大統領は戦争で、お兄さん(次兄)を亡くしました。自らも18歳で従軍し、戦争の悲惨さを胸に刻みました。
終戦から40年が経過した85年、ナチスの犠牲になった全ての人々に思いを馳せて、大統領は演説を行いました。「過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります」との叫びは、今もなお、世界に不滅の光を放っています。
川が流れるように、時は流れる。
人にも、国にも、目をそむけたい過去があります。
しかし、勇気を奮って「これまで」と向き合えば、「今」何をなすべきかが分かる。「これから」に希望がもてる。
未来は、断じて変えられる。
青年には、その勇気があります。
私の恩師・戸田城聖先生は、私たち青年に言いました。
「指導者は、歴史に学ばねばならない。謙虚に歴史に学んでいってこそ、真実の平和主義の道があるのだ。歴史を蔑ろにする人間は道を誤る」と。
なかんずく、平和の世界を築くために、青春時代に正しい歴史観を身につけていくことは、極めて重要です
哲人大統領が期待してやまなかったのもまた、青年でした。
「若い人は何でも積極的に取り組み、解決していく力がある」「若い人々は控えめにならず、どしどしものを言ってほしい」
正しいことをするためには、遠慮などいりません。自らが信じる道を、堂々と歩み抜いていくことが、青春の特権です。
統一から四半世紀——。今やドイツは、欧州連合(EU)統合の要として、世界から尊敬される大国と輝いています。わがドイツSGIの友も、「欧州は一つ!」を合言葉に、生き生きと社会に貢献してくれています。
ドイツを訪れると、私は心がほっとします。日本とドイツの国民性に、どこか似ているところがあるからかもしれません。日本が明治維新以降、近代化のモデルにしたのはドイツでした。日本にとってドイツは「大恩の国」なのです。
さらにドイツは——
ゲーテやシラーを生んだ「詩心の大国」です。
ヘーゲルやカントを生んだ「哲学の大国」です。
バッハやベートーベンを生んだ「音楽の大国」です。
レントゲンやアインシュタインを生んだ「科学の大国」です。
人々が無限の可能性を発揮し、偉大な歴史を開いてきた「人間の大国」なのです。
私は敬愛してやまないドイツの青年たちに、長編詩「君に『王者の月桂冠』を」を贈りました。

「君は 君が思っているよりも
大きい 深い 広い そして
君が 君自身となるためには
内なる生命の大地に
深く根ざさねばならぬ
そして 星々の森厳なる
調和の軌道を仰ぎ
永遠にして『妙』なる宇宙の法を
生涯かけて 探求することだ」

青春そして人生は、自分自身の生命を大きく開きゆく旅です。一粒一粒の努力の汗によって偉大な勝利の流れを創りゆく冒険です。
大河は、太陽の光をたっぷりと浴びて輝きながら、人々を癒やし、大地を潤し、堂々と大海へと注ぎ込んでいきます。
その流れのように、たゆみなき向上の日々を送りゆこう!

2014年12月16日火曜日

2014.12.16 わが友に贈る

「陰徳あれば陽報あり」
広布への献身の行動を
御本仏は御照覧だ、
皆様の尊き労苦に
妙法の福徳は厳然!

御講聞書 P813
『法華経の行者は男女悉く世尊に非ずや、薬王品に云く於一切衆生中亦為第一文、此れ即ち世尊の経文に非ずや、是真仏子なれば法王の子にして世尊第一に非ずや』

◇人生の座標
未来を切り拓く青年を育てるには、それなりの厳しい薫陶がなければならない。青年は甘やかされて育つものではない。
もちろん、厳しい訓育には、互いの強い信頼の絆がなければならない。さらに青年を育む周囲の温かい人間関係も不可欠だ。

☆未来の翼〜世界が君を待っている〜第9回 ドイツの大河�
天も輝き、地も輝き、友の心も輝きわたる——。
前々日まで降り続いた雨で、水かさを増したライン川に、明るい陽光が降り注いでいました。
川は、滔々と、たゆまずに流れ続けていきます。
その流れに乗って進む観覧船で、私は、ドイツの高名な教育学者のデルボラフ博士と"船上対談"を行いました。さわやかな風が心地よい1983年6月のことでした。
数々の古城を望み、伝説で知られるローレライの岩を眺めながら共に歌を歌ったことも、忘れ得ぬ思い出です。
船を下りた後、私たちは河岸の街オーバーベーゼルへ行き、900年前に築かれた古城シェーンブルクで対話を重ねました。
名門・ボン大学の名誉教授であるデルボラフ博士とは、「人間」や「文化」や「平和」などをテーマに縦横無尽に語り合いました。私たちの対話はやがて、対談集『21世紀への人間と哲学』に結実しました。その最後に、博士が強調されていたことがあります。
それは、「自己の胸中のかすかな希望の花を萎えさせ、枯死させてしまうのであれば、事実上、自己を放棄することになる」と。
少し難しい表現ですが、希望こそが人間の証しであり、人間性の輝きである。ゆえに、生きている限り、断じて希望を手放してはならないとの励ましです。
博士は、その希望の源泉は「宗教」であると結論されました。
未来部の皆さんは、若くして、「太陽の仏法」を持っています。どんなに苦しいことや、思うようにいかないことがあっても、わが胸中から、希望の太陽を輝き光らせていけるのです。
今年一年を振り返ってみると、頑張れたこと、もう一歩だったこと、さまざまあるでしょう。
でも、少しでも前進できたことは自分でほめ、失敗したことは前向きに次に生かしていけばよい。
そして、朗らかに「躍進」の明年へ船出しよう!
ライン川の流れのように、あせらず、じっくりと、一日また一日、一年また一年と、自分自身を深め、広げていこう! 今の皆さんの挑戦の汗と涙が、やがて人類の未来を開く希望の大河となっていくからです。

ライン川には、1万2000もの支流があるといいます。
ある区間は、世界遺産に登録されており、50もの古城が河畔の山々にそびえ立っています。
ゲーテが「ここから見るライン川が一番、美しい」と絶賛した場所には、私たちSGIのヴィラ・ザクセン総合文化センターがあり、市民の心の交流の広場となっています。
「父なるライン」と呼ばれる、このヨーロッパの大動脈は、国と国をつなぎ、人と人を結び、文化の軸となり、歴史の絵巻を綴ってきました。
ドイツは古代、ゲルマニアと呼ばれ、中世には神聖ローマ帝国の中心として栄えました。近代に入ってドイツ帝国が成立します。
第1次世界大戦によって帝政は終わり、共和国が誕生しました。しかし、その後、独裁者ヒトラーが率いるナチスの台頭によって、第2次世界大戦が引き起こされ、ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)の悲劇がもたらされました。
敗戦後には、資本主義の西側諸国と社会主義の東側諸国が対立した「冷戦」が始まり、ドイツは東西に分割されてしまいました。そして、東ドイツ領内に位置したベルリンの街も、市内が東と西に分断されたのです。
私がドイツ(当時は西ドイツ)を初めて訪れたのは1961年。「ベルリンの壁」が築かれ始めた直後でした。ベルリンの境界線では、東ドイツ側から西側に逃げようとした人が射殺されるなど、危険な状況が続いていました。
私は東西ドイツの融合と冷戦の終結を願い、恒久平和を築くことこそ仏法者の使命なりと心に期して、ベルリンの壁を訪れました。
東西に引き裂かれた人々が、兵士の目をかいくぐって、境界線越しに手を振り、安否を確認し合う姿に、私は胸を痛めました。車を運転してくれた方も、大好きな伯母が東ドイツにいることを、涙ながらに語ってくれました。
人間の絆を切り裂く権利など、誰にもない!——底知れぬ権力の魔性に対し、私は抑えきれない憤りを感じました。
境界線にある、ブランデンブルク門の前に立ち、私は深く祈りを捧げ、同行していた青年たちに言いました。
「30年後には、きっと、このベルリンの壁は取り払われているだろう」
当時、東西の対立は、永遠に続くかのように思われていました。ベルリンの壁がなくなるとは、誰も想像できなかった時代です。
私は、単なる予想や願望を口にしたのではありません。「平和を求める民衆は、必ず一つになれる」という確信を語ったのです。私自身が世界平和のために、「対話」を武器に戦い抜くという誓いを語ったのです。
以来、私は、東西両陣営の国々を訪れ、友情を広げ、平和を訴えてきました。民衆と民衆、青年と青年の心を結ぶ「文化」と「教育」の交流を重ねてきました。
ドイツ初訪問から28年後の89年11月、ベルリンの壁は崩壊し、12月には東西冷戦が終結しました。不可能だと思われていた夢が、現実となった瞬間でした。

「大切なのは、互いに尊敬し合って、見つめ合うことです」
これは、哲人政治家と讃えられた統一ドイツのヴァイツゼッカー初代大統領が、東西統一以後のドイツの未来を展望して、私に語ってくださった信念の言葉です。
私たちの語らいは、東西ドイツ統一から8カ月後の91年6月。当時、西ドイツは発展しており、経済的に遅れた東ドイツに問題がある、という考えが一般的でした。
しかし大統領には、同じ人間として尊敬し合えば、心の中にある"見えない壁"を崩していけるという信念があったのです。
相手を尊敬することは、最高に美しい人間性の光です。
日蓮大聖人は、『鏡に向かって礼拝する時、そこに映っている自分の姿もまた自分を礼拝する』(P769、通解、「御義口伝」)と仰せです。
友を敬い、大切にすれば、自分も大事にされるのです。
もちろん、「ちょっと苦手だな」という人もいるかもしれません。
その"見えない心の壁"を打ち破るのが、「尊敬の心」なのです。
尊敬といっても、特別なことではありません。友達の素晴らしいところを見つけていくことです。自分にはない「良さ」を知っていくことです。
人間なのだから、誰にだって短所はあります。それだけにこだわって、長所の輝きを見過ごしてしまうのは、もったいない。
「あの人のここが嫌い」ではなく、「こんないい所もあるんだ」と、光を当てていくことです。
勇気を出して語れば、心の扉が開かれます。そこには、新しい発見があります。そこから、新しい仲間も広がります。この心と行動が、世界平和の出発なのです。

2014年12月15日月曜日

2014.12.15 わが友に贈る

◇今週のことば
尊い貴い大勝利、万歳!
一人一人の偉大な健闘に
心から最敬礼——。
民衆が主役の新時代だ。
躍進の生命で新年を!
2014年12月15日

最蓮房御返事 P1341
『日蓮末法の初の五百年に生を日域に受け如来の記文の如く三類の強敵を蒙り種種の災難に相値つて身命を惜まずして南無妙法蓮華経と唱え候は正師か邪師か能能御思惟之有る可く候』

◇人生の座標
後を受け継ぐ世代とは、えてして創業の汗を忘れがちなものであろう。できあがった舞台があまりにも偉大であるがゆえに、そこで活躍させてもらっている自分まで力があるような錯覚に陥りがちである。その事業の未来を遠望するとき、これほど怖いことはないといってよい。

☆名誉会長と共に新時代を開く 第43回 わが同志に栄光と功徳あれ
北海道をはじめ各地で大雪に見舞われ、冬本番の厳しい冷え込みが続いています。どうか、体調を崩さぬよう、また絶対無事故の前進をお願いします。
わが愛する創価家族の皆様! 皆さんこそ御本仏から『其の国の仏法は貴辺にまかせたてまつり候ぞ』(P1467、「高橋殿御返事」)と託された、誉れの使命の人です。しばれる寒風の中で広宣流布の行動を重ねゆくご苦労が、痛いほど胸に迫ってきます。
御聖訓には『願くは我が弟子等は師子王の子となりて群狐に笑わるる事なかれ』(P1589、「閻浮提中御書」)と仰せであります。
何があろうとも、師子王の心で、勇んで戦う生命こそが、仏となる。忙しいからこそ、宿命転換も早い。いかなる壁も、断じて打ち破ることができる。
いよいよ勇気ある信心を奮い起こし、師子となって走り、叫び、広布と人生の大躍進を、断固、成し遂げてまいりたい。

日蓮大聖人は、大事な広布の戦いに挑む門下へ『但偏に思い切るべし』(P1451、「弥三郎殿御返事」)と仰せになられました。そして、今こそ名をあげるチャンスではないか。"釈迦仏・多宝仏・十方の仏よ、集い来って、わが身に入りかわり、我を助け給え"と強盛に祈り抜いていきなさい——と励まされております。
大聖人に直結して祈り戦う我らに、偉大な仏の力が出ないわけがありません。正義の勝利の道が開けないわけがありません。言うに言われぬ苦労に徹した分だけ、未来永劫にわたる大功徳が、厳然と、皆さんに現れないわけがないのであります。
世界一の異体同心の団結光る同志の皆様方! 断じて油断なく、強く楽しく朗らかに、人間革命の勝利劇を示していこうではありませんか。「大切な宝の同志の皆様を、梵天帝釈、守りに護り給え」と、祈り深く強く、題目を送っております。

◎公明党大勝利!、おめでとう!(^^)!

2014年12月14日日曜日

2014.12.14 わが友に贈る

強盛な信力・行力に
無限の仏力・法力が
厳然と涌現する!
創価の負けじ魂で
わが栄光をつかみ取れ!

兵衛志殿御書 P1095
『真実の経の御ことはりを代末になりて仏法あながちにみだれば大聖人世に出ずべしと見へて候、喩へば松のしもの後に木の王と見へ菊は草の後に仙草と見へて候、代のおさまれるには賢人見えず代のおさまれるには賢人見えず代の乱れたるにこそ聖人愚人は顕れ候へ』

◇人生の座標
私が常々思っており、折に触れて語ってきたことの一つは、学生時代にぜひ外国語を身につけてほしい、ということである。それは、グローバルな時代に望まれる、世界市民としての大きな要件であるからだ。

☆希望の虹〜世界の偉人を語る〜 第9回 音楽の大英雄ベートーベン
今年も、あと1ヵ月だね。
一番、いそがしい季節にも、社会のために一生けんめい行動されている、みなさんのお父さんや、お母さんに、私は最大の尊敬の心で、題目を送っています。
世の中が、あわただしい時期なので、みなさんも交通事故などに、くれぐれも気をつけてください。かぜも、ひかないようにね。
この季節になると、日本の各地で演奏される名曲があります。ドイツの音楽家ベートーベンが作曲した「交響曲第9番」です。多くの人から「第九」と呼ばれて、したしまれています。
曲ができて190年たった今でも、世界の人たちに愛されています。私も大好きな曲です。
この「第九」には、交響曲にはめずらしい、「歓喜の歌」という名前の合唱の部分があります。
今年、行われた創価青年大会で、九州の友は「歓喜の歌」を大合唱しました。みなさんの中にも歌った人がいるでしょう。
きょうは、いっしょに、音楽の大英雄ベートーベンの曲をあじわう気持ちで学んでいこう!

ベートーベンは、1770年の12月16日、ドイツのボンという町に生まれました。おじいさんは貴族が住む宮殿の楽団の楽長で、お父さんも楽団の歌手をしていた音楽一家でした。
すぐれた歌手でもあったおじいさんはベートーベンの誕生を、たいそう喜び、美しい声でよく歌を歌ってきかせたといいます。おじいさんのことを、ベートーベンは、とても誇りに思い、大人になっても忘れませんでした。
お父さんは、ベートーベンをおじいさんのような、りっぱな音楽家にしようと、ピアノやバイオリンを教えました。とてもきびしい練習で、朝から晩まで、来る日も来る日もピアノの前に向かわなければなりませんでした。
時には泣いてしまうくらい、たいへんでしたが、やさしくて大好きなお母さんがいたから、ベートーベンは安心でした。へこたれず、めきめきと上達していきます。
そして、7歳の時、演奏会に出演して初めて人前でピアノをひきました。人一倍の努力が実り、演奏会は大成功を収め、みんなから才能をみとめられるようになりました。
でも、"いよいよこれから"という16歳の時、お母さんは病気で亡くなってしまったのです。
この深い深い悲しみも、ベートーベンは、ぐっとこらえました。仕事がうまくいかないお父さんや2人の弟の生活を、支えないといけなかったからです。オルガン奏者やピアノ教師として、ただ一人、働き始めました。まさに、嵐に立ち向かう青春でした。

嵐の中の青春——。
それは、私の青春の日々でもありました。戦争が終わったばかりで、食べるものも満足にない時代のなか、病気に苦しみながら、師匠・戸田城聖先生の会社を立て直すために、けんめいに働いていました。
そんな私の楽しみは、レコードをきくことでした。とくに、ベートーベンの音楽は大好きでした。
「ジャ・ジャ・ジャ・ジャーン」と始まる、ベートーベンの交響曲第5番「運命」を、初めてきいた時の感動は、今も忘れられません。アパートのせまい部屋が、あたかも宮殿になったような気持ちになりました。
音楽は、言葉以上に、それを作った人の心を伝えます。私はベートーベンの曲をきくたびに、「負けるな!」「がんばれ!」とはげまされているように思え、運命に挑む勇気をもらいました。それは、きっとベートーベン自身が苦しみや悩みと戦い、自分自身をふるい起こしていたからに、ちがいありません。

1792年11月、21歳のベートーベンは、音楽の都として有名なオーストリアのウィーンに行きました。そこで、さまざまな曲を発表し、ウィーンの音楽界でも有名になりました。
こうして、やっとうまくいくように見えた生活でしたが、30歳になるころから、耳の病気になってしまいました。医者にみてもらいましたが、どんどん耳が聞こえなくなっていきました。
——このまま聞こえなくなってしまったら、音楽家としてどうしたらいいのだろうか。
ベートーベンは、音楽家にとって「命」ともいうべき耳が聞こえなくなっていくことに、不安ときょうふでいっぱいでした。しかし、子どものころからひき続けてきたピアノの音や、そこから生まれてくる、いろいろなメロディーは忘れていませんでした。
ベートーベンは、音をうばわれた、とてつもない苦しみの底から、命をふるい立たせて、交響曲第3番「英雄」、第5番「運命」、第6番「田園」などの名曲を発表しました。
46歳で耳の病気が悪化し、その後、音がまったく聞こえなくなり、補聴器をつけても会話ができなくなりました。人と話す時は、言葉をメモ帳に書いてもらい、相手の言いたいことを理解しました。
こうした不自由な生活の中でも、ベートーベンの作曲の意欲は失われませんでした。むしろ病気が悪くなればなるほど挑戦を重ね、思いを曲にこめていったのです。
「自分はこれまでの仕事に満足していない。今から新しい道を歩む」と。
そして、53歳の時、「交響曲第9番」が完成します。この曲を初めて演奏する時、ベートーベンは指揮者として舞台に立ちました。
演奏が終わると、人々はあまりのすばらしさに、大きな拍手を送りました。しかし、ベートーベンには聞こえません。演奏者を見ていたベートーベンはうでをひかれて、後ろをふり向いた時、初めて観客の大拍手に気づいたのです。

大好きなお母さんとの別れ、きびしかったお父さんの教え、まずしい一家を一人で支えた孤独、聞こえなくなった耳……ベートーベンの一生は、悩みの連続でした。
しかし、どんなにつらい悩みがあってもベートーベンは、「上手になろう」「成長しよう」「いい曲を作ろう」という「向上する心」を失いませんでした。そして、生涯で300以上の曲を作りあげたのです。ベートーベンは、そうした気持ちをこめ、「悩みをつき抜けて歓喜にいたれ」と書き残しています。
成長しようとする人には、必ず苦しみや悩みの嵐が吹き荒れます。成長しているからこそ悩むのです。その時は、とてもつらいかもしれないけれど、悩みは自分自身が大きく成長している証明なのです。
悩みに負けず、勇気をふるい起こして、つき進んでいけば必ず大きく成長できる。運命だって変えられる。自分も家族も、大きな希望と喜びにつつまれていくのです。
戸田先生は、ある年の12月、悪戦苦闘する私に、「大ちゃん、人生は悩まねばならぬ。悩んではじめて、信心もわかる、偉大な人になるのだ」と言われました。
ベートーベンは負けなかった。音楽の大英雄として勝ちました!
ししの子のみなさんも、悩みに負けるはずがない。断じて、自分の夢に向かって勝利していけると私は信じ、祈っています。
来年もまた、みなさんと語り合えることを楽しみにしています。
どうか元気で、よいお正月を!

2014年12月13日土曜日

2014.12.13 わが友に贈る

「始より終りまで
弥 信心をいたすべし」
「戦い続ける人」に
人生の栄冠は輝く。
広布の道を走り抜け!

如説修行抄 P501
『夫れ以んみれば末法流布の時生を此の土に受け此の経を信ぜん人は如来の在世より猶多怨嫉の難甚しかるべしと見えて候なり』

◇人生の座標
世界は広い。だが、人間の心の世界は、もっと広い。「生まれながらの国際人」たちは、そのことを誰よりもよく知っている。むしろ大人たちこそ、その子どもたちに見習い、学ぶべきではないか----助子の瞳を見つめるたび、そんな思いにかられる。

☆勝利の人間学 第65回 勇んで楽しく行動を!
◇希望と目標と強い祈りで
かけがえのない青春の一日一日である。
悔いなき歴史を創りゆくには、希望に燃え、具体的な目標を掲げて、強い祈りを貫くことだ。そして祈りの通り、行動することである。
若いのだから、思い切って大胆に動こう!
行動なくして結果は出ない。祈って、カラを破って、打って出るのだ。動いた分だけ、生命は躍動する。目標を勝ち取れる。
「行躰即信心」が、日蓮仏法である。
「行躰」とは「行動」である。法のため、友のため、社会のために「動く」ことこそ、身で法華経を読んでいる姿なのだ。全部が、大福運となって、自分自身に還ってくる。

◇広布とは「執念」の戦い
広宣流布は、永遠に仏と魔との闘争である。善の勢力と連帯を広げゆく挑戦である。
いかなる勝負も、勇気と執念で決まる。
途中で弱気になり、あきらめてしまえば、勝てない。ひとたび行動を起こしたならば、最後まで根気よく、やり遂げていくことだ。
日蓮大聖人は、大きな試練に立ち向かう門下に『今まで生きて有りつるは此の事にあはん為なりけり』(P1451、「弥三郎殿御返事」)と仰せである。そして、「釈迦・多宝・十方の仏・来集して我が身に入(い)りかはり我を助け給へと観念せさせ給うべし」(同P)と教えてくださっている。
正義の中の正義に生きゆく地涌の菩薩が守られないわけがない。朗々と題目を唱えに唱え、あらゆる仏天を揺り動かして、勝利の道を勇敢に前進していくのだ。

◇賢者の喜びに燃えて
学会活動の中での労苦は、すべて仏になるための修行である。一つの無駄もない。
ゆえに、身も心も、生き生きと弾ませて、楽しく実践していくことだ。
御書には『賢者はよろこび』(P1091、「兵衛志殿御返事」)と示されている。喜び勇み立つ心が、一切を開いていく。これが「一念三千」である。
広布の父母たちが寄せる絶大なる信頼に、青年よ、断固と応えてくれ給え!

◎昨日のわが友、ミスでした
一番苦しい時にこそ
無量の功徳は積まれる。
最高の境涯が築かれる。
満々たる生命力を燃やし
不撓不屈の大前進を!

2014年12月12日金曜日

2014.12.12 わが友に贈る

自分に勝つことが
全ての勝利の根本だ。
今という瞬間を
今日という一日を
悔いなく生き抜け!

四条金吾殿御返事 P1121
『法華経を一字一句も唱え又人にも語り申さんものは教主釈尊の御使なり、然れば日蓮賎身なれども教主釈尊の勅宣を頂戴して此の国に来れり、此れを一言もそしらん人人は罪を無間に開き一字一句も供養せん人は無数の仏を供養するにもすぎたりと見えたり』

◇人生の座標
少年の日の出会いは大きい。そうした出会いを通じて、いわば人間としての核ができる時期の一つが、小学校五年生、六年生といった年代であろう。

☆御書とともに� 第38回 日々の「発迹顕本」を
『日蓮といゐし者は去年九月十二日子丑の時に頸はねられぬ、此れは魂魄・佐土の国にいたりて返年の二月・雪中にしるして有縁の弟子へをくればをそろしくて・をそろしからず』(開目抄、P223)

◇通解
日蓮と名乗った者は、去年(文永8年)9月12日の深夜、子丑の時に頸をはねられた。これは、その魂魄が佐渡の国に至って、年が改まって2月、雪深い中で記して、有縁の弟子に贈るのであるから、難は恐ろしいようであるが、法華経の行者にとっては、恐ろしいものではない。

◇同志への指針
「発迹顕本」とは、凡夫の身に久遠の仏界の境地を顕すことである。仏法は「人間」が主役だ。戸田先生は「久遠の凡夫」とも言われた。ありのままの人間の生命に、いかなる大難をも乗り越える無限の力が具わっている。
一日一日、題目を朗々と唱え、わが胸中に「勇気の炎」を燃やし、何ものも恐れずに進む。ここに、我らの発迹顕本の道がある。

2014年12月11日木曜日

2014.12.11 わが友に贈る

自分に勝つことが
全ての勝利の根本だ。
今という瞬間を
今日という一日を
悔いなく生き抜け!

聖愚問答抄上 P498
『一遍此の首題を唱へ奉れば一切衆生の仏性が皆よばれて爰に集まる』

◇人生の座標
人は環境の子といわれる。大きく見れば、生まれつきの才能や素質が際立ってある子などいない。みんな、尊いかけがえのない使命とそれぞれの可能性を秘めて、この世に生まれてきたのだ。

☆随筆 民衆凱歌の大行進No.15 「人間革命」執筆50年
人類の希望は、今、いずこにあるか。
間違いなく、世界に広がりゆく192カ国・地域のSGIの連帯と前進にこそ、全人類の希望の光源はある。
それは、世界のあの地この地で、わが同志が「一人の人間における偉大な人間革命」の無限の可能性を、赫々と証明してくれているからだ。
ユゴーは、盟友のデュマに捧げた追悼文に、こう綴った。
「戦いとは権利であり、勝利とは幸福である」と。
創価の師弟の「発迹顕本」に連なり、広宣流布の大誓願に立ち上がった我らは、まぎれもない「三世の盟友」である。
久遠からの兄弟姉妹として、いよいよスクラムも固く、正義の戦いに勇み舞いゆこう!
"自分は今日も勝った"という毎日を、確実に積み重ねていくのだ!
そして共々に、広布と人生の常勝の年輪を、朗らかに、痛快に、晴ればれと刻み、本年の総仕上げを飾ろうではないか!

恐れなく
 惑うことなき
  師子なれば
 一瀉(いっしゃ)千里と
  勝利へ走れ

2014年12月10日水曜日

2014.12.10 わが友に贈る

愛する関西よ
師弟誓願の団結固く
いざや大前進だ!
わが誉れの錦州城に
常勝の旗よ輝け!

下山御消息 P350
『此等の経文の亀鏡をもて両火房が身に指し当て見よ少もくもりなからん、一には名は持戒ときこゆれども実には放逸なるか二には慳貪なるか三には嫉妬なるか四には邪見なるか五には婬乱なるか此の五にはすぐべからず』

◇人生の座標
いかなる運動も人が根本である。もし責任ある立場の人が、「何のため」という根本の目的を忘れ、己を厳しく律することを忘れ、自分一個の利害を考え始めたならば、その時、その瞬間から運動は堕落する。やがて民衆を見下し始め、民衆を手段にし始める。これほど恐ろしいことはない。
ゆえに私は、次代の青年に言い残したい。民衆運動の指導者たるもの、自身の良心に照らして恥じるところのありやなしやを常に問え、と。
----これは単に油断を戒める言葉ではない。過去、民衆の利益を掲げた運動がいつしか堕落し、滅び去っていった、幾多の歴史が語る真実である。

☆随筆 民衆凱歌の大行進No.15 「人間革命」執筆50年
戸田先生は、悠然と語られた。
人間革命とは、私たちが「人生の根幹の目的」を知り、「絶対の確信」に立つことである、と。
大事なことは、いかなる宿命の嵐に遭おうとも、自らが「地涌の菩薩」であることを疑わないことだ。「広宣流布」を誓願して生まれてきたことを忘れないことだ。
日蓮大聖人は、仏界の生命を顕現した境地について、『内よりは歓発し外よりは引導し内外相応し因縁和合して自在神通の慈悲の力を施し広く衆生を利益すること滞り有る可からず』(P574、「三世諸仏総勘文教相廃立」)と教えられている。
友の幸福を祈り、社会の繁栄を願い、世界の平和に尽くしゆかんとする我らの心は、必ず相手の生命に伝わる。
その祈りと真心からの対話こそが友の命を変え、真の友情と理解を生むのである。
ゆえに題目を勇気凛々と唱え、わが生命に「自在神通の慈悲の力」を漲らせていくのだ。そして自由闊達に、あの友、この友と語らって、「衆生を利益する」ことだ。
ここにこそ、滾々と仏智は湧き出で、無限に仏縁が広がるのである。

2014年12月9日火曜日

2014.12.09 わが友に贈る

慌ただしい時期。
絶対に事故を起こすな。
積雪や路面凍結にも
十分な警戒を!
油断を排して進め!

忘持経事 P977
『我が頭は父母の頭我が足は父母の足我が十指は父母の十指我が口は父母の口なり』

◇人生の座標
子どもが悩んでいるときこそ、親といわず周囲の先輩たちから、励ましのメッセージを贈ることが大切である。そんな子どもを見たときは、真っ先に飛んでいってあげたい。未来を開く旗を持つ若者が続々と輩出することを祈りながら、私たちは全魂を尽くしたい。

☆随筆 民衆凱歌の大行進No.15 「人間革命」執筆50年
「すべての危機は創造する人間にとっては運命の贈り物である」とは、オーストリアの作家ツバイクの言葉である。
人生にも、広宣流布の攻防戦にも、重大な試練の時がある。
その時に臆してはならない。怯んでもならない。今こそ踏ん張り時だと、粘り抜け! ここが勝負と挑みかかれ!
試練は、必ず新たな大躍進への跳躍台となるのだ。
御書に、囲碁でいう『四丁』を通して法華経の功力を説かれた一節がある(P1046、「法蓮抄」)。急所に打つ一石の大切さから、一人の成仏の重大な意義を教えられたものである。
かつて私は、関西の友に強く語った。
——361の目からなる碁盤上の戦いと同じく、そこを押さえれば一気に攻勢に転じていける急所がある、と。
囲碁がお好きだった戸田先生は、この御書を拝し、「一人の人間革命と行動が、皆に連動し、すべてを変革していくのだ」と教えてくださった。
この通りの姿を、自らの使命の国土で堂々と示してきたのが、宿縁深き地涌の勇者たちである。
創価の本陣・東京でも、福光の人材城・東北でも、広布の幾山河を越えゆく関東でも、烈風に揺るがぬ堅塁・中部でも、友は懸命に戦った。
師弟の誓願を刻む北陸・信越でも、紅燃ゆる志の四国でも、恩師が"よろしく頼む"と先駆を託した九州でも、同志は誠実一路で走っている。
その尊き一人ひとりの人間革命の劇が、壮大な民衆勝利の大絵巻を織り成しているのだ。

2014年12月8日月曜日

2014.12.08 わが友に贈る

◇今週のことば
厳寒の中の大奮闘を
仏天も御照覧なり。
極楽百年にも勝る
一日の功徳を積みながら
共に凱歌の総仕上げを!
2014年12月08日

佐渡御書 P956
『魚は命を惜む故に池にすむに池の浅き事を歎きて池の底に穴をほりてすむしかれどもゑにばかされて釣をのむ鳥は木にすむ木のひきき事をおじて木の上枝にすむしかれどもゑにばかされて網にかかる、人も又是くの如し世間の浅き事には身命を失へども大事の仏法なんどには捨る事難し故に仏になる人もなかるべし』

◇人生の座標
未来を開き、平和な社会を築いてゆくのは、人間である。人材である。次の時代を担う人材を育て、社会に、世界に送り出すことができるかどうか。それは、時代の命運を決する"勝負"とさえいえるだろう。

☆随筆 民衆凱歌の大行進No.15 「人間革命」執筆50年
思えば、『モンテ・クリスト伯』も新聞小説であった。新聞連載は、常に締め切りに追われる。
私も、日本全国、また世界各地を飛び回る中での渾身の執筆が、幾重にも思い出深く蘇る。
現在の「広宣譜」の章で描いている昭和53年(1978年)の夏といえば、しばしの休載を経た後、『人間革命』第10巻の「展望」の章に取り組んだ時期であった。
「展望」の章は、昭和31年(1956年)の大阪の戦いを勝利で飾った瞬間から始まる。
不可能を覆した大阪の逆転勝利劇である。その"まさか"を関西の友と実現し、私が直ちに向かったのは、戸田先生のもとであった。広宣流布の師匠に、勝報を届ける。これに勝る喜びはない。
この「展望」の章を書き起こした天地は、創価の三代城・北海道であった。厚田で育ち、夕張の地で教壇に立たれた恩師。私は心の中で、広宣流布の遠大な展望を戸田先生に伺いながら、対話する思いで筆を進めた。
その北海道訪問では、16日間に及ぶ激励行で約2万人の友と、忘れ得ぬ金の出会いを刻んだことも懐かしい。
第10巻は「展望」の章で終了し、次の連載が始まるまで、2年かかった。この間に、私は、名誉会長となった。
昭和55年(1980年)の夏、私は神奈川で、"今、書かねば悔いを残す"と、第11巻の連載開始を宣言した。
正義を叫ぶ時も、悪を呵責する時も、機会を逸してはならぬ。勇気を持て! 時期を逃すな! これが言論戦の鉄則である。
その第1章「転機」に綴ったのは、"山口開拓指導"である。人材の中国も、私の手づくりだ。

2014年12月7日日曜日

2014.12.07 わが友に贈る

人生の真の宝は
苦闘の中に輝く。
不屈の挑戦で
わが境涯を開きゆけ!
創価の新時代の勝鬨を!

南部六郎殿御書 P1374
『若し菩薩有りて悪人を将護して治罰すること能わず、其れをして悪を長ぜしめ善人を悩乱し正法を敗壊せば此の人は実に菩薩に非ず、外には詐侮を現じ常に是の言を作さん、我は忍辱を行ずと、其の人命終して諸の悪人と倶に地獄に堕ちなん』

◇人生の座標
"苦しんでいる友に幸せになってもらいたい""友の悩みを何とか解決してあげたい"との思いが、「生きる勇気」となり、「希望の光明」となって、「幸福の大道」がともに開かれていく----その生き方のなかにこそ、最高の人間性の輝きがある。

☆随筆 民衆凱歌の大行進No.15 「人間革命」執筆50年

朗らかに
 人間革命
  わが劇を
 凱歌で飾れや
  勇気の宝友と

人間革命の舞台は、どこか遠くにあるのではない。「今ここ」にある。
そのドラマは、いつか始まるのではない。眼前の課題に、勇んで祈り、立ち向かう。この一瞬から幕を開けるのだ。
真剣勝負の戦いの中にこそ、人間革命がある。
師走を迎え、寒さは厳しくなり、忙しさも増す。その中で、地域のため、社会のため、未来のため、懸命に奔走されゆくわが宝友に、誇り高き人間革命の勝利劇あれ! と、私は祈る日々である。

師・戸田城聖先生は、偉大な文学には、偉大な人間革命の物語が描かれているといわれた。その代表として、青年に読まれたのが、『モンテ・クリスト伯』と『レ・ミゼラブル』である。
アレクサンドル・デュマ作『モンテ・クリスト伯』の主人公エドモン・ダンテスは、冤罪(えんざい)に陥れられ、孤島の岩窟の牢獄に14年間も囚われた。
そこで信念の哲人から薫陶を受け、鋼鉄の知性の闘士へと成長を遂げる。やがて善良な恩人一家への恩返しとともに、邪知の悪党への仇討ちを果たし、劇的に運命を転じゆくのだ。
戸田先生は、この"巌窟王"の如く、非道な軍部政府の弾圧によって獄死した先師・牧口先生の仇討ち、すなわち広宣流布という平和の民衆運動を断行してみせると叫ばれたのであった。
ビクトル・ユゴーの『レ・ミゼラブル』でも、悲劇の主人公ジャン・バルジャンが、魂の師との出会いによって、絶望の淵から蘇生する。そして、波瀾万丈の試練を乗り越え、大海原よりも、大空よりも大きい、人間の心の荘厳な力を示し切っていくのである。
私の胸には、戸田先生の声が轟いている。
「大作、君はユゴーとなって書きまくれ!」と。
それは、"健気(けなげ)な庶民のために尽くす民衆詩人たれ、正義を踏みにじる邪悪に対し、断固と鉄槌を下す大言論人たれ"との叱咤であった。
恩師との誓いを胸に、私は、いつ何時でも、ペンを執り続けてきた。
そして今、読者の皆様方の温かいご支援ありてこそ、小説『新・人間革命』第28巻の連載をスタートできた。
明12月2日には、愛する沖縄の地で、「立正安国」即「世界平和」の実現に向け、小説『人間革命』を書き始めてから満50年を迎える。
私は、創価の偉大なる正義の民衆叙事詩を、いよいよ心新たに綴りゆく決心である。

2014年12月6日土曜日

2014.12.06 わが友に贈る

「今一重強盛に
御志あるべし」
いよいよの決意が
諸天を動かす!
さあ今日も前進だ!

四条金吾殿御返事 P1186
『貴辺も又かくのごとく敵はねらふらめども法華経の御信心強盛なれば大難もかねて消え候か、是につけても能く能く御信心あるべし』

◇人生の座標
世界には、たくさんの種類の草木がある。形も、大きさも、性質も、千差万別です。早く成長するものもあれば、時間をかけて、じっくり、じっくり、育っていくものもある。
子どもも千差万別です。それぞれが、すばらしい「個性」を持っている。どの子どもも、自分らしく、"個性の花"を開花できるよう、大きな慈愛を注いでいかねばならない。

☆名誉会長と共に新時代を開く第42回 皆様の前進こそ世界の希望
◇関西の友へ
間もなく、阪神・淡路大震災より20年。全世界に希望と勇気を送る兵庫そして大阪の奇跡の大復興を、私はあらためて讃嘆申し上げたい。
その姿こそ、東日本大震災からの復興へ歩む東北と全国の同志にとって、何よりの励ましとなるに違いありません。
御本仏のお約束の通り、「極楽百年の修行」に勝る大功徳が、一日また一日、皆さん方の生命に無量無辺に積まれ、「陰徳陽報」の大勝利の実証が厳然と現われることを祈り、そして確信しつつ、題目を送り続けております。

昭和31年の「大阪の戦い」で、一番苦しい局面にあって、私と関西の父母たちが共々に身読した御聖訓があります。
『各各師子王の心を取り出して・いかに人をどすともをづる事なかれ、師子王は百獣にをぢず・師子の子・又かくのごとし、彼等は野干のほうるなり日蓮が一門は師子の吼るなり』(P1190、「聖人御難事」)との一節です。
いかに過酷な試練が襲いかかろうとも、絶対に怯まない。一人一人が「師子王の心」を取り出して、正義を勇敢に叫び切る。そして何ものをも恐れず、何ものにも負けない金剛不壊の団結で、人類の悲劇の流転を大転換しゆく民衆の大城を、私たちは築き上げてきたのです。
我らが負けじ魂で悪戦苦闘を突き抜けて進んだ分だけ、仏縁は広がり、人材が育つ。社会は栄え、世界の希望となる。
どうか、題目を唱え抜き、「信心しきったものが必ず勝つ」──この常勝不敗の金字塔を、従藍而青の誇りも高く、断固と永遠に輝かせていってください。
幸福勝利の「春の曲」を轟かせながら、最高に晴れ晴れと、新年を迎えようではありませんか! 体を大事に! 風邪をひかれませんように。

2014.12.05 わが友に贈る

風邪や流感に注意!
帰宅後のうがいや
手洗いの徹底
防寒対策も万全に!
健康が勝利の土台だ。

安国論御勘由来 P35
『但偏に国の為法の為人の為にして身の為に之を申さず』

◇人生の座標
太陽のような情熱、力強さが必要な場合もある。月のような涼やかな知性、さわやかさが求められるときもある。太陽と月のごとく、生かし合って、働き合って、互いに存在するということは美しい。

☆御書とともに�第37回 苦難をはね返す生命の力
『先業の重き今生につきずして未来に地獄の苦を受くべきが今生にかかる重苦に値い候へば地獄の苦みぱっときへて』(転重軽受法門、P1000)

◇通解
過去世の重い業が今生では尽きずに、来世に地獄の苦しみを受けるところを、今生にこのような重い苦しみにあえば、地獄の苦しみがぱっと消えて……。

◇同志への指針
どんな苦悩にも断じて負けない。絶対に克服できる。究極の正義に生き抜く生命が、不幸になどなるわけがない。
「転重軽受」は、苦難を跳ね返す真髄の力を明かした希望の法理だ。
太陽が昇れば、闇は消え去る。強盛なる信心を貫く中で、苦悩が「ぱっ」と消える時が必ずある。一番、自らを悩ませる難問が、一番、境涯を躍進させゆく転機となるのだ。

2014年12月4日木曜日

2014.12.04 わが友に贈る

朝が勝負だ!
決意の題目で
勇気と智慧を湧かせよ!
日々の課題に挑み抜き
勇猛精進の歴史を綴れ!

撰時抄 P256
『夫れ仏法を学せん法は必ず先づ時をならうべし』

◇人生の座標
「自然と語り合う」ことによって、本当の自分というもの、人間というもの、生命というものが見えてくる。自然は「鏡」なんです。自然は動かないが、自分は動いてしまう。自然は変わらないが、自分は刻々と変化する。その自分の内面を、人間の本質を、生命の広がりを、自然という「鏡」を通して見つめることができるのです。

◇国際通信社IPS寄稿 「懸念の共有から行動の共有へ——ウィーン会議への期待」
これら二つのテーマを討議するウィーン会議は、核態勢の維持——即ち、今後も「核時代」を続けることで世界が背負わねばならない脅威の本質を浮かび上がらせるとともに、脅威にさらされる民衆一人一人の目線に立って「核兵器に依存する安全保障」のあり方を見つめ直す重要な機会になると思われる。
核開発競争が激化した冷戦の最中(1957年)に、この民衆の目線に立って、核兵器は「世界の民衆の生存権」を根本的に脅かすものであり、一切の例外なく使用を許してはならないと訴えたのが、私の師である戸田第2代会長であった。
私どもSGIが、他のNGOと協力して核兵器の廃絶を目指してきたのも、この宣言が原点となっており、その眼目は、核兵器の問題と向き合うことを通して、地球上から悲惨の二字をなくすための民衆の連帯を築き上げることにある。
広島と長崎をはじめ、世界のヒバクシャの願いも、155カ国が賛同した共同声明を支持する市民社会の声の底流にあるものも、"核兵器による壊滅的被害は、どの国の人々にも、決して引き起こしてはならない"との思いに他ならない。
核兵器の不使用を求める共同声明に対し、安全保障上の理由から賛同できないとしても、核兵器にひそむ「非人道性」に懸念を抱く国は少なくないはずだ。
その"懸念の共有"を、ウィーン会議を機に更に拡大しながら、広島と長崎への原爆投下から70年となる明年に向け、核兵器をめぐる膠着状況を打破する"行動の共有"を力強く生み出していくべきではなかろうか。

2014年12月3日水曜日

2014.12.03 わが友に贈る

わが北海道の使命は
広布誓願の実現なり!
今こそ師子の底力で
新たな地涌の拡大を!
求道の信心を貫け!

立正安国論 P32
『汝早く信仰の寸心を改めて速に実乗の一善に帰せよ、然れば則ち三界は皆仏国なり仏国其れ衰んや十方は悉く宝土なり宝土何ぞ壊れんや』

◇人生の座標
人間は賢く、聡明に生きなければならない。遠回りすれば、その先へ行けるのに、自分では「行き止まり」と思って、立ち往生している場合がよくあるものです。

◇国際通信社IPS寄稿 「懸念の共有から行動の共有へ——ウィーン会議への期待」
一方、何らかの理由で偶発的に核ミサイルが発射されるような事態が生じた場合、攻撃目標に達するまでに残された時間は「13分」ほどしかないと言われる。その結果、多くの人々が避難もままならず、尊い命を容赦なく奪われ、攻撃目標となった地域の営みは丸ごと破壊されてしまうことになる。
まして、意図せざる発射をきっかけに核攻撃の応酬が始まれば、それが限定的なものであったとしても、地球全体の生態系に悪影響を及ぼし、20億人もの人々を飢餓状況に陥れる「核の飢餓」が発生することが指摘されている。
どれだけ人々が幸福な人生を歩むために努力を重ねようと、どれだけ社会が豊かな文化や歴史を育もうと、無意味なものにしてしまう——この言語に絶する"理不尽さ"にこそ、私は、核兵器が持つ絶大な破壊力という数値だけでは推し量ることのできない「非人道性」の核心部分があるように思えてならない。
第二に、他の兵器とは根本的に異なる核兵器の特質を浮き彫りにするのが、ウィーン会議で初めて焦点が当てられる「核実験の影響」である。
核兵器の誕生以来、その爆発によって甚大な被害を受けてきたのは、広島や長崎の人々だけではない。「ヒバクシャ」という共通語の存在が示している通り、世界各地には、2,000回以上にわたって行われてきた核実験の実験場にされ、またその影響を受けたために、苦しみ続けている人々は決して少なくないのだ。
加えて保有国でも、核兵器の開発に取り組んできた施設の周辺で深刻な放射能汚染がみられ、施設に関わる人々や地域住民への影響が懸念されている。
このように、核兵器はたとえ使用される事態に至らなくても、核態勢の維持を図るだけで、多くの人々の生命と尊厳を現実に脅かしてきたのである。
また、世界全体で核兵器の関連予算は年間で1050億ドルにものぼるが、その莫大な資金が、保有国の福祉向上のみならず、貧困や劣悪な保健環境に苦しむ他の国々の支援に充当されれば、どれだけの人々が救われるか計り知れない。
核態勢の維持に莫大な予算を投じ続けることは、世界の経済資源や人的資源の軍備目的への転用を最少にすることを求めた国連憲章の精神——NPTの前文でも想起が促されている精神——に反するだけでなく、本来、助けることが十分可能な人々の窮状が続いてしまう結果を招いているという意味で、地球社会の歪みを半ば固定化するような「非人道性」を生じさせてはいないだろうか。

2014年12月2日火曜日

2014.12.02 わが友に贈る

新しい時代を
開くのは青年!
若き情熱と力を
世界が待望している。
敢然と一人立て!

四条金吾殿御返事 P1163
『一生はゆめの上明日をごせずいかなる乞食にはなるとも法華経にきずをつけ給うべからず』

◇人生の座標
損得ばかりを考える"計算の人生"は、自分をも計算してしまう。計算は有限です。しかし、自然は無限です。
"計算の人生"のみであっては、要領よく、うまく生きたつもりでも、大きな自然の目から見たら、結局、貧しく、やせこけた、わびしい生き方になっている。大きな目で見たら、損をしているんです。

◇国際通信社IPS寄稿 「懸念の共有から行動の共有へ——ウィーン会議への期待」
広島と長崎への原爆投下から70年となる明年を前に、核兵器に関わる議題の中心に「非人道性」の観点を据えるべきとの声が高まっている。
10月に発表された「核兵器の人道的影響に関する共同声明」には、国連加盟国の8割を超える155カ国が賛同した。「いかなる状況下でも」核兵器が使用されないことが、人類の生存にとって重大な意味を持つとの認識が、今や国際社会で大きな潮流を形成しつつあるのだ。
12月にはウィーンで「核兵器の人道的影響に関する第3回国際会議」が行われる。私は、この会議での討議を足かがりに、核兵器に安全保障を依存する「核時代」から脱却するための挑戦を、市民社会の行動と連動した"人類の共同作業"として進めることを呼び掛けたい。
この"人類の共同作業"を促す視座を提起するものとして、私は、ウィーン会議で討議される議題のうち、次の二つのテーマに特に着目をしている。
第一は、何らかの人為的ミスや技術上の欠陥、またサイバー攻撃などによって、「意図せざる形で起きかねない核爆発の危険性」である。
思い返せばキューバ危機の際(1962年)、世界中の人々が、核戦争の勃発という最悪の事態が現実になりかねない恐怖に直面した。それでもあの時は、米ソ首脳が危機の回避を模索し、熟慮を重ねる「13日間」という時間があった。

2014年12月1日月曜日

2014.12.01 わが友に贈る

◇今週のことば
法華経の兵法の神髄は
「勇気ある信心」だ。
自信満々と語り切れば
佛縁は大きく広がる。
常勝破竹の勢いで進め!
2014年12月01日

富木尼御前御返事 P976
『我れ等は仏に疑いなしとをぼせばなにのなげきか有るべき、きさきになりてもなにかせん天に生れてもようしなし、竜女があとをつぎ摩訶波舎波堤比丘尼のれちにつらなるべし、あらうれしあらうれし』

◇人生の座標
冬の寒さを知る人こそが、春の暖かさを実感できる。苦しみの闇が深かった分だけ、大きな幸福の朝が光るのである。どんな「運命」も「価値」に転換していく人--それが、人間としての勝利者であり、王者であろう。

☆大白蓮華巻頭言 2014年12月 「陰徳陽報」の誉れの友に感謝!
私は何よりも誇りとする。
陰の労苦をいとわず、誰が見ていようがいまいが、広宣流布の「陰徳」に徹し抜いてくれる尊き同志を!
私は何よりも喜びとする。
健気な同志と巻属が、いかなる毀誉褒貶も超え、所願満足の勝利の「陽報」に包まれゆく晴れ姿を!

日蓮大聖人は、四条金吾の夫人である日限女の人知れぬ「陰徳」を『心ざし大地よりも・あっし地神定めてしりぬらん・虚空よりも・たかし梵天帝釈もしらせ給いぬらん』(P1115)と賞讃なされた。
とともに、夫である金吾の大城実の信心を讃え、『かくれたる事のあらはれたる徳となり候なり』(P1171)と約束しておられる。
濁り乱れた娑婆世界にあっては、真面目な庶民が積み重ねてきた努力が報われずに、校賢い小才子が幅を利かすという矛盾が渦巻いている。
人類の歴史を振り返ると、正義の善人が、非道の悪人に陥れられてきた悲劇も、あまりにも多い。
しかし、仏法の透徹した三世永遠の因果の理法に照らすならば、善と悪、正と邪の賞罰は厳然だ。
邪悪の徒は『終にほろびざるは候はず』(P1190)の末路をたどる。
妙法を唱え、広宣流布の誓願に、善知識の同志と共に生き抜く人生は、絶対に最後は勝ち栄える。
勇気と希望の大逆転劇を、いずこにあっても、晴れ晴れと示し切ってきたのが、我ら創価学会である。

黙々と
 陰の労苦に
  徹したる
 妙の照覧
  三世に薫らむ

幼き日に両親を亡くし、言い尽くせぬ苦労を重ねた京都の友がいる。何10年と広布の会場を提供され、夫妻で青年をわが子の如く慈しみ、育成してくれた。
「今日も、わが家に地涌の菩薩の同志が来るよ。仏様が来られる。嬉しいね。感謝せなあかん。大切にせなあかん。一緒に戦い、勝っていくんや!」と。
この宝城から、どれほど人間革命のドラマが生まれ、常勝を担い立つ人材が躍り出てきたことか。
功労の父母の福徳を受け継ぎ、お子さん方も、お孫さん方も、輝き光るりリーダーと活躍している。
「法」と言っても所詮、弘めるのは「人」である。ゆえに人を育てることこそ、究極の「陰徳」といってよい。その「陽報」は、まさに計り知れないのだ。
「焦らず進むのだ。自分が人一倍、苦労し、人一倍、後輩を伸ばし、人一倍、功徳を受け切っていくんだよ!」とは、恩師・戸田城聖先生の激励である。
来る年も来る年も、創価家族は一丸となって、若き地涌の友を呼び出し、育み続けている。
「あなたの真剣な祈りと、慈愛あふれる励ましがあればこそ、こんなにも幸せになれました!」との感謝に包まれることほど、尊貴な生命の栄光はあるまい。
『陰徳陽報』の誉れの友に最敬礼し、私は19世紀シルクロードの詩人ベルダフの一節を捧げたい。
「人間の幸福のために汗を流せば、汝の誠実なる労苦は無駄にはならぬ。いつの日か、民衆が、汝の労苦と汗に讃嘆を贈りゆくのだ」

2014年11月30日日曜日

2014.11.30 わが友に贈る

「誠実」に語れば
友情が広がる。
「真剣」に話せば
信頼が深まる。
勇んで対話の最前線へ!

上野尼御前御返事 P1580
『経に云く「若し法を聞くこと有らん者は一として成仏せざること無し」云云、文の心は此の経を持つ人は百人は百人ながら千人は千人ながら一人もかけず仏に成ると申す文なり』

◇人生の座標
今、振り返ると、必ずしも健康に自信がもてなかったからこそ、限りある命の時を惜しみ、成すべきことを成し、いや成さねばならないことを自身に課して、今日まで、必死で前へ、前へと進んでこられたのであろうと思う。

☆名誉会長と共に新時代を開く 第41回 「躍進」の明年へ さあ出発!
創立の日から「世界広布新時代 躍進の年」の明年へ、勢いよく出発した広布のリーダーの皆さんの勇姿を、牧口先生、戸田先生も、「さすがだな」と会心の笑顔で見守っておられることでありましょう。
両先生が広宣流布へ走り、語り抜かれた足跡は、不滅の輝きをいや増しております。
広宣流布大誓堂が立つ信濃町32番地に隣接する地も、戦時中、弾圧の直前に、戸田先生が足を運び、折伏した学会員の家があった場所です。
今、我らが不軽菩薩のごとく大誠実を尽くし結んでいる仏縁も、やがて、どれほど人材と福徳の花を咲かせゆくことか。
我らが勇敢に奔走している地域も、どれほど妙なる三変土田の実証を示しゆくことか。
信心の世界だけは、ありがたいことに、いささかの無駄もありません。
日蓮大聖人は池上兄弟に『石はやけばはいとなる金は・やけば真金となる、此の度こそ・まことの御信用は・あらわれて法華経の十羅刹も守護せさせ給うべきにて候らめ』(P1083、「兄弟抄」)と仰せになられました。
いざという時に「やらんかな」の勇気で戦う生命は、金剛不壊の大境涯を開くことができる。大変であるからこそ、大福運を積むこともできるのです。

皆さんこそ、広布の大道の栄光の第一走者です。今こそ題目の師子吼を朗々と唱え、明るく楽しく励まし合いながら、足取りも軽く、未来永遠に輝きわたる師弟誓願の「力走」を頼みます! 先師の殉教70年に、断固として、自身と学会の、目の覚めるような「発迹顕本」を成し遂げ、最高に晴れやかな「躍進」の新春を迎えようではありませんか!
大切な大切な皆さん方が、一人ももれなく健康で、絶対無事故で、仏の力を出し切り、大功徳を受け切られるよう、私は祈り抜いていきます。

2014.11.29 わが友に贈る

「師子の心」燃える
中国方面の同志よ
今こそ未来を開く
誉れの開拓闘争を!
平和の大連帯を築け!

十如是事 P411
『秋のいねには早と中と晩との三のいね有れども一年が内に収むるが如く、此れも上中下の差別ある人なれども同じく一生の内に諸仏如来と一体不二に思い合せてあるべき事なり』

◇人生の座標
人間の生命は不可思議である。たとえ肉体的に病気の状態にあっても、心が強く、心が健康であれば、必ず身体にも良い力を及ぼしていくことができる。
病人の心にとって、最良の薬は、人生への「希望」であろう。

☆御書とともに� 第36回 無上の哲学を学ぶ誇り
『予少量為りと雖も忝くも大乗を学す蒼蠅驥尾に附して万里を渡り碧蘿松頭に懸りて千尋を延ぶ』(立正安国論、P26)

◇通解
私はとるに足らない身ではあるけれども、かたじけなくも大乗の教えを学んでいる。青バエは、驥(一日に千里を走るという名馬)の尾に止まっていれば万里を渡り、緑のつたかずらは、松の枝先にかかっていれば千尋の高さにまで伸びることができる。

◇同志への指針
かの大歴史学者トインビー博士も「大乗仏教」の英知を真摯に探究されていた。
大乗の真髄を学ぶことは、どれほど深き宿縁であるか。
永遠の生命尊厳の哲理とともに、永遠の幸福の大境涯を開くことができる。究極の立正安国の法理とともに、究極の平和の大連帯を築くことができる。
我らは無上の哲学を実践し、万里を悠然と進むのだ。

2014年11月28日金曜日

2014.11.28 わが友に贈る

広宣流布は言論戦!
「声仏事を為す」だ。
確信の励ましと
真実の叫びで
社会に希望を送れ!

太田左衛門尉御返事 P1015
『強ちに成仏の理に違わざれば且らく世間普通の義を用ゆべきか』

◇人生の座標
「いづこより来り いづこへ往くか」--人間生命へ真摯な探求と、自身を律する精神性の確立をないがしろにしてきた結果が、今日の展望なき、衰退した世相をもたらしたのか。
今こそ、真に人間に根差して、人間に活力を与える哲理が必要なのである。

☆勝利の人間学 第64回 世界広布は我らが実現
◇不惜身命の師弟に連なる
今や、妙法の音声は全地球に轟きわたり、わが同志が世界中で乱舞する時代となった。
御本仏・日蓮大聖人が、創価学会の見事な大発展を、どれほどお喜びであられるか。
先師・牧ロ先生、恩師・戸田先生が、不惜身命、死身弘法でつくられた学会である。お二人の構想を、私も命を賭して、すべて実現してきた。これが弟子の道だからである。
この師弟の勝利のリレーを受け継ぐ栄光の走者こそ、青年部の皆さんに他ならない。
『末法当時・南無妙法蓮華経の七字を日本国に弘むる間恐れなし、終には一閻浮提に広宣流布せん事一定なるべし』(P816、「御講聞書」)との大聖人の師子吼を、いよいよ現実にしていくのは、君たちである。

◇次代を創る異体同心の前進
青春とは戦いだ。立ちはだかる試練の壁を一つ一つ、乗り越えていく戦いである。
どうせ戦うなら、思い切って戦うことだ。中途半端では、疲れて、悔いだけが残る。
なかんずく、広布のための労苦は、一切が喜びと充実と満足に変わる。一番、得をする。
真剣に題目を唱えて、ベストを尽くしていく中で、必ず「所願満足」の境涯が開かれる。
ゆえに、皆が「やりきった」といえるよう、目標に向かって共に励まし合いながら、朗らかに挑戦していくのだ。希望に燃え、勇気に燃えて「異体同心」の団結で進む。その若き生命と生命の連帯で、次代を創りゆくのだ。

◇100年後の同志の模範に
人間の価値は、何で決まるのか。財宝を持つ人もいる。名声を誇る人もいる。しかし、それだけでは、永遠性の価値とはならない。どんな哲学・人生観を持っているかで決まる。
御書には、『法妙なるが故に人貴し・人貴きが故に所尊し』(P1578、「南条殿御返事」)と仰せである。
若くして究極の妙法を実践しゆく皆さん方こそ、人間として最高に尊貴なのである。
この妙法に生き抜いて、自らの使命の天地に、断固として勝利の旗を立てゆくのだ。100年後の同志の手本と輝く戦いを頼む!

2014.11.27 わが友に贈る

勇敢なる大中部は
広布先駆の一番星!
諸天を動かす
強き信力・行力で
堅塁城に栄光の旗を!

崇峻天皇御書 P1174
『一代の肝心は法華経法華経の修行の肝心は不軽品にて候なり、不軽菩薩の人を敬いしはいかなる事ぞ教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候けるぞ』

◇人生の座標
幸福はだれかが与えてくれるものではない。自分が強くなった分だけしか、幸福はない。「優しい人」といっても、本当の優しさは強くなければ貫けない。
薄っぺらな人間にだけはなってほしくない。人を外見で決めつけるような人間にだけはなってほしくない。大きな人間になってもらいたい。

☆創価学園「英知の日」 創立者のメッセージ
「創価教育の父」である牧口常三郎先生が、軍国主義と戦い抜いて、平和と正義の信念を貫き通されてより、満70年——。
今朝、私は妻と、牧口先生に捧げる思いで、学園の各校の校歌や愛唱歌のCDを、ずっと流しながら、一緒に口ずさんでおりました。
君たちの決意みなぎる、そして希望と勇気あふれる歌声を、牧口先生もどれほど喜ばれていることでしょうか。若き英知の世界市民と伸びゆく、わが学園生のスクラムこそ、永遠に輝きわたる牧口先生の勝利と栄光の証しだからであります。
皆、元気いっぱいに学び、大きく成長してくれて、本当にありがとう!
今日は、「英知の日」に寄せて、3点、エールを送ります。
第一に、「皆を幸福にする英知を磨きゆけ!」ということであります。
人間は、誰もが幸福になるために生まれてきた。皆が幸福になるために学ぶのだ。皆を幸福にするために学ぶのだ。
牧口先生は、このことを高らかに宣言されました。
牧口先生ご自身が、迫害されて囚われた牢獄にあっても、「青年時代からあこがれていた本が読めるので、かえって幸いである」と言われ、最後の最後まで学び抜いておられたのであります。
この先生のご苦労を偲べば、皆さんも、たとえ、どんなに苦しい逆境にあっても、勉強はできる。今の皆さんには、じっくりと学ぶことが、幸福のための戦いです。
いやなことや、がっかりすることがあっても、じっとこらえて今に見よと、英知を磨いた分だけ、自分が幸福になり、お父さんやお母さんを幸福にできる。そして、未来に皆を幸福にしていく大いなる力を持つことができるからです。
第二に申し上げたいのは、「世界を平和にする英知を広げゆけ!」ということです。
今、私は、ブルガリアの名門ソフィア大学の教授で、芸術の歴史を探究する英知の女性・ジュロヴァ博士と、平和を願う対談を続けております。博士の師匠は常々、"人間と人間の間に平和の橋を築け!"と教えておられたといいます。
まさしく英知は、国家や民族など、あらゆる違いを超え、人類を結ぶ架け橋です。いまだに世界は、人間を引き裂き、生命を傷つける野蛮な暴力の闇に覆われているからこそ、若き皆さんが、いよいよ英知の太陽を旭日のごとく昇らせていただきたいのであります。世界のリーダーとして自由自在に羽ばたいていく翼である語学も、いっそう快活に身につけていってください。
とともに、ジュロヴァ博士をはじめ多くの知性の方々が異口同音に強調されるのは、勉学においては「疑問点に対して質問することを恐れないこと」「問いを発する勇気を持つこと」です。この積極果敢な探究心によって、新しい価値創造、すなわち「創価」の英知は、こんこんと湧き出でてくるのです。
第三のエールは、「人類の夢を実現する英知を鍛えゆけ!」ということです。
私が出会いを重ねたアフリカの人権の大英雄マンデラ元大統領は語られました。
「私の夢を支えているのは、人類の英知である」と。
マンデラ元大統領は、27年半にもおよぶ投獄を耐え抜き、さらに、その後も打ち続く幾多の困難を乗り越えて、人間の平等と尊厳という夢を現実にしてきました。それを支えたのは、若き日から学びに学んできた「人類の英知」だったのです。
理想を掲げ、たゆまず粘り強く学び続ける青年は、「人類の英知」を味方にして、「人類の夢」を実現していくことができる。学園生は、その先頭に立つ英才です。
牧口先生は、「教育の勝利」が、「人類の永遠の勝利」を開くと展望されていました。
わが学園生の勝利こそ21世紀の人類を照らす希望であると、私は大確信しております。君たち学園生の前進と向上を何よりの喜びとし、エネルギーとして、私もますます元気に道を開いていきます。
終わりに、真の英知の人とは、明るく賢い「親孝行」の人であり、そして、「良き友情」で朗らかに前へ前へ進みゆく人であると申し上げ、私のメッセージといたします。
君たち一人一人と、心の握手を固く交わしつつ。

2014年11月26日水曜日

2014.11.26 わが友に贈る

「小事つもりて大事」
日々の小さな勝利を
堅実に積み重ねよう!
地道な努力と執念が
人生に勝つ要諦だ!

大白牛車御消息 P1584
『法性の空に自在にとびゆく車をこそ大白牛車とは申すなれ、我より後に来り給はん人人は此の車にめされて霊山へ御出で有るべく候、日蓮も同じ車に乗りて御迎いにまかり向ふべく候』

◇人生の座標
人の長所を観察したほうが、自分が得です。人の欠点をあげつらっても得るところがない。そういう大きな心になるには、少しずつでいい、友人の幸福を祈っていくことです。だんだんと包容力のある自分に変わっていきます。
ほかにも、さまざまな性格の悩みがあると思う。しかし、悩んでいること自体が、必ず変わっていける証拠です。

☆創価学園で「英知の日」記念行事 創立者がメッセージと卒業指針
◇中学・高校卒業生へ
不二の命の君よ
学びの努力で 希望の道を!
負けじ魂で 栄光の逆転劇を!!

◇小学校卒業生へ
希望の太陽たる君よ
挑戦の心で 学び光れ!
世界を英知で 照らしゆけ!!

◇幼稚園卒園生へ
大好きな 太陽の王子・王女よ!
つよく ただしく のびのびと
学びの道を ほがらかに!!

2014年11月25日火曜日

2014.11.25 わが友に贈る

創価の柱たる
大関東の友よ!
不屈の敢闘精神と
模範のスクラムで
幸福の楽土を築け!

月水御書 P1202
『此の戒の心はいたう事かけざる事をば少少仏教にたがふとも其の国の風俗に違うべからざるよし』

◇人生の座標
優しさとは、損・得を度外視した友情です。人が苦しんでいれば、苦しんでいるほど、その人に愛情を持つ。「立ち上がらせてあげよう」という勇気の心を与える。
人の不幸を、自分のこととして見つめつつ、苦しみをわかろうとする。分かち合おうとする。その中で、自分も成長していく。相手も強くなっていく。優しさとは、よい意味での"励ましの道場"です。

☆教学部任用試験 名誉会長の受験者等への伝言
寒いなか、また忙しいところ、誠に誠に御苦労様です。
皆様方の尊い尊い研鑽(けんさん)は、すべて、御本仏・日蓮大聖人が御照覧であられます。
なかんずく新入会の皆様! さらにまた会友の皆様!
偉大な求道の受験を、私は日本そして世界の全同志と共に、万雷の大拍手をもって、ねぎらい、讃えたいのであります。
役員の方々も、教えてくださった先輩方も、応援してくださった御家族の皆様方も、本当にありがとうございます。
今や、地球規模で行われている教学試験は、挑戦すること自体が、人生勝利の智慧を磨き、生命の境涯を開き、心の財(たから)を無量無辺に積んでいく崇高な仏道修行です。
受験された全員が、「生命尊厳の大賢者」となり、「幸福学の大博士」となっていかれることは、間違いありません。
御聖訓には、「行学の二道をはげみ候べし、行学たへなば仏法はあるべからず」(御書1361�、「諸法実相抄」)と仰せであります。
どうか、世界第一の「希望哲学」「平和哲学」を学んだ誇りに燃えて、自身のため、友のため、社会のため、未来のため、共々に喜び勇んで勝ち進んでいこうではありませんか!
皆様方の御健康と御多幸、御一家の繁栄を祈ります。
行学の勝利者の皆様、万歳! 最後まで、絶対無事故で、風邪などひかないように、お願いします。題目を送ります。

☆創価学会創立記念日に祝賀の和歌
殉教の
 先師と誉れの
  師子の道
 正義の誓いを
  勝ちて果たせや

幸開く
 母と娘の
  黄金(きん)の声
 嵐に揺るがぬ
  常勝(しょうり)の祈りよ

法華経の
 兵法 貫き
  青年(きみ)よ 征け
 冴えたる智勇で
  民衆(たみ)の凱歌を

2014.11.24 わが友に贈る

◇今週のことば
戦う生命に恐れなし。
境涯革命の時を逃すな。
「賢者はよろこび」と
一日一日を強気で征け!
広布と人生の勝利劇を!
2014年11月24日

祈祷抄 P1345
『天は必ず戒を持ち善を修する者を守る』

◇人生の座標
ある人が言っていたが、「優」しいという字は、人偏に憂うと書く。「人を憂う」。つまり、人の悲しさ、苦しさ、さびしさを思いやる心が「優しさ」でしょう。
この字はまた優秀の「優」という字です。「優しい」人、人の心がわかる人が、人として「優秀な人」です。「優れた」人なんです。それが本当の「優等生」なんです。優しさとは、人間として一番人間らしい生き方であり、人格なのです。

☆随筆民衆凱歌の大行進No.14 行学で飾る創立の月�
昭和31年の"大阪の戦い"も、私は関西の友たちと御書を共に拝しつつ、確信の対話の波を起こしていった。
私たちは、御義口伝の『一念に億劫の辛労を尽せば本来無作の三身念念に起るなり』(P790)との一節を胸に刻み、日々の激戦に挑んだ。
この御文の意義を、実践に即して新入会の友に申し上げたことがある。
「わかりやすく言えば一瞬一瞬の信心の一念、生命の姿勢です。相手を思う真心といってもいい。誰に対しても大誠実を尽くして語り切っていく。この決意です」と。
断じて負けないと一念を決して走った、関西の戦友たちの誠実一路の奮闘が懐かしい。

先月、この大関西を、ブラジルSGIの友が訪れた。それはまさに"常勝の魂"が共鳴する交流となった。
ブラジルの国土面積は日本の20数倍。広大な天地で、メンバーの活動もスケールが大きい。
大都市サンパウロを中心とする地域には、「アルボラーダ(黎明)グループ」と呼ばれる、壮年部の人材グループがある。本年3月、全土137カ所にメンバーが飛び、現地で訪問激励、弘教拡大に走ったと伺った。
アマゾンへ、国境沿いの街へ──と。
結成は30年前。私が18年ぶりのブラジル訪問を果たした年だ。以来、都市部と地方の活発な交流を目的に、2年に1度のペースで地方交流を実施してきた。
皆、多忙な仕事をやり繰りして自ら志願し、臨んでくれている。
「大変な地域で頑張る同志に勇気を送ろう」「広布のためなら、どこへでも行こう!」と。何と神々しいことか。
大きく動けば、自分の境涯も大きくなる。友情も大きく広がる。大変な中で精魂を注いで戦った分だけ、大きな福徳が我が身を包む。
報恩抄には、『極楽百年の修行は穢土の一日の功徳に及ばず、正像二千年の弘通は末法の一時に劣るか』(P329)と仰せである。
わずか一日でも、今の戦いで百日分、千日分、万日分の価値を創造していくことができる。
これが大仏法の対話の真髄であり、醍醐味だ。

ドイツの文豪ゲーテは謳った。
「きみのおよぼす働きを味わいたければ 喜び勇んで仲間の中へまじり行け」
臆して立ち止まっていても、何も生まれない。友の中へ、人間の中へ、民衆の中へと、喜び勇んで飛び込むことだ。
どんどん人と会う。
どんどん友と語る。
形式ではない。真心を込めて語っていくのだ。この胸襟を開いた対話の中に、本当の民主主義の躍動もある。
一人、また一人と、新たな連帯を結びゆく道程には、あの友この友の、感謝と共感の笑顔が光っていくに違いない。
大聖人は、『元品の法性は梵天・帝釈等と顕われ』(P997、「治病大小権実違目」)と、生命の劇を洞察された。
思いもよらぬ困難が立ちはだかったその時、わが一念が怯めば、生命は元品の無明に覆われ、魔に負けてしまう。
しかし、題目の師子吼を唱え、広布の誓願のまま、勇猛に挑んでいくならば、わが生命の元品法性はいよいよ輝く。梵天・帝釈など、あらゆる諸天善神の加護を厳然と顕せる。魔を打ち破り、プラスに転じていける。

私も戸田先生のもと、いかなる激戦にも、喜び勇んで立ち向かった。
創価の師子奮迅の一念で猛然と祈り、戦いゆくところ、必ず一切を味方に変え、断固として勝利の道を切り開けるのだ。
創価の「創」の字は、「はじめる」とも読む。ならば、創立の月とは、出発の月だ。新たな戦いを「創める」のだ。敢然と「立つ」のだ。
23日には、教学部任用試験が行われる。受験者の皆様全員が妙法の大功徳に包まれ、「行学二道の大哲人」「幸福勝利の大博士」として、凱歌の人生の軌道を歩んでいかれることを、心から念願してやまない。
後継の君たち、貴女たちよ! 対話拡大に躍進する旭日の若人よ!
威風も堂々たる信念の父たちよ! 慈愛と智慧の太陽の母たちよ!
朗らかに、自分らしく、そして勇気凛々と、正義の大哲理を、語りに語り抜いてくれ給え!

天の秋(とき)
 世界の友と
  勝鬨を

2014.11.23 わが友に贈る

「共戦」の心熱き
東海道の同志よ!
誓いの峰へ出発だ!
「正義」の師子吼で
新時代の夜明けを!

生死一大事血脈抄 P1337
『総じて日蓮が弟子檀那等自他彼此の心なく水魚の思を成して異体同心にして南無妙法蓮華経と唱え奉る処を生死一大事の血脈とは云うなり、然も今日蓮が弘通する処の所詮是なり、若し然らば広宣流布の大願も叶うべき者か』

◇人生の座標
「自分が人間として向上していこう」という姿勢の心は、優秀な心であり、それ自体、優しさに通じる。人を押しのけて、自分だけは、という姿勢の心は、倣慢の心であり、怒りを含んだ醜い心です。

☆随筆民衆凱歌の大行進No.14 行学で飾る創立の月�
紅葉の秋にも、凛然と咲く花がある。秋の花は試練の冬に挑みゆく友への励ましの花だ。
過日、創価大学では、伝統の菊花展が行われ、見る人の心を希望の大輪で彩ってくれた。
地元の加住菊友会の方々をはじめ、ご関係の皆様への感謝は尽きない。

東京牧口記念会館の庭園には、初代会長・牧口常三郎先生と、二代会長・戸田城聖先生の胸像が立っている。
その牧口先生の胸像を囲むように、植樹された花樹がある。寒風に咲く山茶花である。花言葉は「困難に打ち勝つ」。
創価の父が、「苦難に打ち勝て!」「必ず勝利の春は来る!」と励ましを送っておられることを、我らは忘れまい。

創立の月を寿いで来日された世界55カ国・地域の尊きリーダーたちは、埼玉県の各地の同志・友人とも、麗しい交流交歓会を繰り広げた。
その翌日(11月10日)、晴れわたる秋空のもと、世界広布の指導者たちと、私も妻も、嬉しい嬉しい再会の一時をもつことができた。
一人ひとりの瞳が光っていた。一人ひとりの声が弾んでいた。一人ひとりの命が躍動していた。
それぞれの誓願の国土社会で、言うに言われぬ苦労を重ね、妙法流布の道なき道を開拓し抜いてきた、崇高な地涌の菩薩たちである。皆、国境も民族も超えた「異体同心」の心で集われていた。
私は、はるばる皆を送り出してくれた母国の方々とも、一緒にお会いしている思いであった。
いつも研修を陰で支えている通訳や役員の友の笑顔も、眩しく晴れがましかった。
この"創価家族"のスクラムにこそ、世界市民の究極の連帯があり、人類の平和と共生への希望があると、私たちは声高らかに宣言したい。

今、日本そして世界の男女青年部の友が、対話の拡大に躍進してくれている。立派に成長を遂げている。伸びゆく力を皆で讃嘆してあげたい。
とともに、青年を応援してくれている壮年・婦人の皆様方にも、心から感謝を申し上げたい。
この一年、人を励まし、人を育てるという無上の陰徳を、皆で積んだ。創価の威光勢力もいやまし、無限の陽報が顕れないわけがない。
ともあれ、仏法対話は、最高の仏の仕事であり、生命の鍛錬である。
御書には『持たるる法だに第一ならば持つ人随って第一なるべし』(P465、「持妙法華問答抄」)と仰せである。
宇宙第一の法を持った皆様方が、どれほど尊貴な存在か。その法を語り弘める功徳は、計り知れない。たとえ、思うように対話が実らないことがあったとしても、落ち込む必要など全くない。
聞法下種こそ、第一義の実践である。勇気を出して挑戦していること自体が生命の勝利なのだ。
牧口先生は、東京で入会した青年の親を折伏するため、戦前と戦中の二度にわたり(昭和15年、17年)、福島県の郡山に赴いている。
その際、「水泳を覚えるには、水に飛び込む以外にない。畳の上では、いくら練習しても実際に覚えられるものではありません。勇気を出して自ら実験証明することです」と励まされ、両親を入会に導かれた。
再度の郡山訪問の折には、二本松にも足を運ばれている。
当時、軍部政府からの圧迫は強まり、既に機関紙「価値創造」は廃刊。そんな緊迫下でも、牧口先生は「母を折伏したい」という一青年の思いに応えて対話し、母親を信心させておられる。
いかなる時も、青年のために、勇んで動かれる先師であられた。
この牧口先生の闘魂と行動を受け継ぐのが、わが誉れの青年部である。

御書には、『日蓮生れし時より・いまに一日片時も・こころやすき事はなし、此の法華経の題目を弘めんと思うばかりなり』(P1558、「上野殿御返事」)と記されている。
立正安国の大哲学は、打ち続く災害や戦乱等に民衆が苦しみ切っていた乱世に、日蓮大聖人御自身が大難に耐え、不惜身命で妙法弘通に進み抜かれる中に確立された。
未来を切り開く慈悲と希望の大法である。難を乗り越える信心である。
今、勇気の対話に挑戦している同志の中には、人知れず、体調や仕事、家庭などの苦悩を抱えている方もいるだろう。
だが、自らも悩みと格闘しながら、自他共の幸福を祈り、人のため社会のため、労苦を惜しまず信念の対話に打って出る──これほど気高い人生があるだろうか。
オーストリアの詩人・ホフマンスタールは、「苦しまないところからは、ほんのその場限りの、大して価値のないものしか生まれては参りません」と綴っている。
偉大な思想は、苦難に屈せず実践を貫いていく渦中にこそ、わが血肉となり、骨格となっていくのである。

2014.11.22 わが友に贈る

仏法は行動だ。
まず自らが動こう!
広布に走れば
生命に勢いが出る。
歓喜の太陽が昇る!!

兵衛志殿御返事 P1091
『すこしもをそるる心なかれ過去遠遠劫より法華経を信ぜしかども仏にならぬ事これなり、しをのひるとみつと月の出づるといると夏と秋と冬と春とのさかひには必ず相違する事あり凡夫の仏になる又かくのごとし、必ず三障四魔と申す障いできたれば賢者はよろこび愚者は退くこれなり』

◇人生の座標
「性格が優しい」イコール「優しい」ではない。不正に対して戦わない、いざという時に力がないのは、「弱い」ことにすぎない。

☆御書とともに�第35回 師弟の絆は三世に輝く
『過去無量劫より已来師弟の契約有りしか、我等末法濁世に於て生を南閻浮提大日本国にうけ・忝くも諸仏出世の本懐たる南無妙法蓮華経を口に唱へ心に信じ身に持ち手に翫ぶ事・是れ偏に過去の宿習なるか』(最蓮房御返事、P1340)

◇通解
過去世の計り知れない昔から今日に至るまで、師弟の約束があったのであろうか。私たちが末法濁世において、生を南閻浮提の大日本国に受け、ありがたくも諸仏出世の本懐である南無妙法蓮華経を口に唱え、心に信じ、身に持ち、手に大切に持つことができるのは、ひとえに過去の宿習であろうか。

◇同志への指針
広宣流布の師弟は、三世の約束である。いかなる魔軍も絶対に破ることはできない。
大聖人に直結する師弟であればこそ、創価学会は一切の三障四魔、三類の強敵に打ち勝ち、世界広宣流布を開くことができた。84年の大闘争は師弟勝利の歴史である。
これからも永遠に、師弟という人間性の尊極の魂の結合によって、民衆の凱歌の叙事詩を綴りゆくのだ。

2014年11月21日金曜日

2014.11.21 わが友に贈る

「各各師子王の心を
取り出して」御聖訓。
誓願の祈りこそ
不屈の勇気の源泉!
唱題根本に進みゆけ!

御義口伝巻上 P718
『疵を蔵くし徳を揚ぐは上慢を釈す、自ら省ること能わざるは我慢を釈す』

◇人生の座標
じつは、人間は、大抵の人が、心の中に「優しさ」をもっている。生まれた時から冷たい心しかなかったという人はいないでしょう。
しかし、大きくなるにつれて、自分が傷つくのを恐れたりして、優しさを胸の中に埋めたままにしていると、やがて本当に冷たい人間になってしまうのです。

☆ジャパンタイムズ寄稿 「エンパワーメントの連鎖」
私たち人類は現在、さまざまな脅威に直面している。この9月、気候変動がもたらす影響と対応策をめぐるサミットが国連本部で開催されたが、120カ国以上の首脳が参加する大規模なものとなった。同サミットの直前には数十万もの人々がニューヨークで対策強化を求める行進をしたことも記憶に新しい。
気候変動に限らず、地球社会にとって最悪のシナリオを回避するためには、政治的なリーダーシップの結集はもとより、今までの社会のあり方を見つめ直し、変革を強力に後押しするグローバルな市民の連帯と行動の波を広げることが欠かせない。危機の克服は、つまるところ、その推進力となり、逆境をも新しい未来を創造する糧(かて)としていく「レジリエンスの力(社会を回復する力)」を社会としてどれだけ鍛え上げ、発揮していけるかにかかっているからだ。
直面する脅威に立ち向かう「レジリエンスの力」を育み、持続可能な地球社会の建設を担う市民の連帯を強める原動力となるのが、「教育」である。

折りしも本年は、国連「ESDの10年」の最終年にあたり、今月に岡山と名古屋で「ESDに関するユネスコ世界会議」が開催される。
会議を機に新たにスタートする「ESDに関するグローバル・アクション・プログラム」の趣旨文では、「持続可能な開発は、政治的な合意、金銭的誘因、また技術的解決策だけでは達成できない。我々の思考と行動の変革が必要であり、教育にはこの変革を実現する重要な役割がある」と謳(うた)っているが、私は、このESD推進の新たな枠組みにおいて、「エンパワーメント」を機軸に据えることが欠かせないのではないかと考えている。
「持続可能性」の追求といっても、確かな目的観が心に宿らなくては、事態の悪化を押し返す力は生み出されない。"大切なものを守りたい""かけがえのないものを未来に残したい"——一人一人の中でその具体的な思いが像を結び、周りの人々と共有されてこそ、人間の内なる可能性とエネルギーは縦横に開花する。教育によるエンパワーメントの真価は、そうした自発的行動の連鎖を巻き起こすことにある。
その何よりの実例が、私の大切な友人であったケニアの環境運動家ワンガリ・マータイ博士が取り組んだ植林運動だ。エンパワーメントを重視し、人々の「納得」と「手応え」を大切にした運動は、今や全世界に受け継がれ、100億本を超える植樹を達成するまでに至っている。
持続可能な地球社会への大道は、自分の今いる場所で一つまた一つと波動を広げる人々の「喜び」と「誇り」によって切り開かれるのだ。

愛する地域を守り、思いを未来へ伝える。それは何か特別な活動ではない。例えば、今回の会議が開催される岡山の70歳の女性のエピソードを伺った。
不慮の事故で夫を亡くされたその方は、失意の底にあった時、地域の人々の粘り強い励ましで立ち上がった。その地域は過疎が進む山間部で、県の限界集落対策のモデル地域にも指定されている。彼女は今度は自分が地域に恩返しがしたいと、高齢者福祉施設でのボランティア活動に加わり、また孤立しがちな高齢者の家にも訪問するようになり、「人に喜んでもらえることが私の喜び」と語っているという。
この体験は、エンパワーされた一人がいかに変革の担い手たり得るかを示す一例といえよう。
今、自分が人生のページを綴(つづ)っている地域での出来事に対し、粘り強く向き合い、できることを一つ一つ果たしていくことは、とりもなおさず、「未来への責任感」、ひいては「地球に生きる責任感」の地歩を固めながら、持続可能な社会を建設していく作業につながっているのではないだろうか。
このように自身の内なる可能性に目覚め、わが地域から変革の行動を起こしゆく人こそ、今、最も求められている人であろう。
教育によるその輩出・育成の方途を探求してきたESDの10年の経験は、地域に足場を置き、未来への課題に人々と協働しつつ、主体的に取り組む中で得られる「学び」が、どれほど重要な鍵を握っているかを幾重にも教えてくれている。ESDを推進する地道な市民運動は、世界各地に広がり、一定の基盤をつくり上げてきた。
大事なことは、この運動の潮流を一人一人が主役となっていかに高め、ネットワークを強めていくかである。
その意味で、今月に行われる「ESDに関するユネスコ世界会議」の意義は深く、実りある成果が得られることを大いに期待したい。

2014.11.20 わが友に贈る

任用試験に挑む友は
皆が宝の大人材!
最後まで真心の応援を!
真剣に学んだ全てが
生涯の財産と輝く。

四条金吾殿御返事 P1169
『又さきざき申すがごとくさきざきよりも百千万億倍御用心あるべし』

◇人生の座標
声と声、人間と人間、そして生命と生命--この力強い触れ合いが、一切の出発点である。

2014年11月19日水曜日

2014.11.19 わが友に贈る

スピードこそ
勝利を決する力!
誉れのリーダーよ
迅速・果敢な行動で
歴史に輝く名指揮を!

立正安国論 P26
『予少量為りと雖も忝くも大乗を学す蒼蝿驥尾に附して万里を渡り碧蘿松頭に懸りて千尋を延ぶ』

◇人生の座標
「生命とはなにか?」「生命は、どこからきたのか?」。やさしいようでいて、実は誰もわからない問題である。しかし、わからないからといって、そのままにしておけるものでもない。
まして現代は、「生の力」というよりも「生を狭める力」のほうが強まりつつある時代といえよう。言葉を換えれば「人間が、ますます人間から遠ざかりつつある時代」である。
だからこそ人間は、その壁を打ち破らなければならない。生きとし生けるものへの感動を取り戻し、「いのちの力」を押し広げていかなければならない。
ゆえに今こそ生命という永遠なるもの、広大無辺なるものに大きく日を開いていきたい。

☆勝利の人間学第63回 地湧の底力を発揮せよ!
◇我らには幸福勝利の秘術あり
広布と社会の第一線を走る創価の青年は、責任が大きい分、苦労も多い。仕事や生活の悩み、また病魔と闘う友もいることだろう。
しかし、日蓮大聖人は、『真実に、一切衆生にとって、色心の留難を打ち破る秘術は、ただ南無妙法蓮華経以外にない』(P1170、通解、「四条金吾殿御返事」)と断言なされた。
学術・医術・技術・芸術などの全ての術を生かし切って、最大に勝てる秘術が、信心である。無限に行き詰まらない、一切を変毒為薬できる幸福勝利の秘術なのだ。
いかなる時も題目を忘れず、自らの技や英知を磨きながら、強気で進んでもらいたい。
◇宿命を使命に変える劇を
仏法では『願兼於業(願いが業を兼ねる)』と説く。人々を救うために、自ら願って、あえて悪世に生まれ、宿業と戦っていくのだ。そして、その挑戦と勝利の現証を通して、仏法の偉大さ、生命の尊厳と広大無辺の可能性を、一人また一人に示し切っていくのである。
どんな宿命であれ、必ず勝つと決めて立ち向かえば、それは尊き使命に変えられる。
ゆえに、何があっても嘆かずに、『煩悩即菩提』の哲理を抱いて、広宣流布の大闘争に挑みゆくのだ。ここに、悩める友を励まし、平和の連帯を広げゆく道がある。これほど生き甲斐、戦い甲斐のある青春の劇はない。
◇新たな希望のスクラムを開け
「諸法実相抄」には、『皆地涌の菩薩の出現に非ずんば唱へがたき題目なり』(P1360)と仰せである。
わが恩師・戸田城聖先生は語られていた。
「御本仏・日蓮大聖人より、末法現代の広宣流布を託された地涌の菩薩の集いであり、仏意仏勅の団体こそ、創価学会なのだ」と。
「我、地涌の菩薩なり!」との深き自覚をもって、真剣に祈る時、無限の勇気と智慧が湧いてこないはずがない。
菩薩とは行動である。地涌の底力を発揮し、新たな希望のスクラムを開いていくのだ!

2014年11月18日火曜日

2014.11.18 わが友に贈る

全同志の奮闘ありて
学会は大躍進・大勝利!
「大願とは法華弘通なり」
世界広布新時代を開く
福徳の人生を共々に!

開目抄下 P230
『仏と提婆とは身と影とのごとし生生にはなれず聖徳太子と守屋とは蓮華の花菓同時なるがごとし、法華経の行者あらば必ず三類の怨敵あるべし、三類はすでにあり法華経の行者は誰なるらむ、求めて師とすべし一眼の亀の浮木に値うなるべし』

◇人生の座標
自らが決めた道を歩めること自体、幸福なのである。ゆえに、健康な時に労を惜しまず、働くことである。努力することである。"徹する姿勢"--これこそ、幸福のカギである。わが道に徹してこそ、後悔なき所願満足の人生が開かれていく。

☆未来の翼〜世界が君を待っている〜 第8回 シンガポールのビル群
私は、シンガポールの友に長編詩を贈りました。その一節に——
「ああ 獅子の子よ
未来を見つめゆく
獅子の子よ
強き者には
絶えざる『鍛え』のあることを忘れまい」
「今日の課題に懸命に挑め!
足下の己の使命に徹せよ!
そこに 鍛錬があり
やがて その頭上には
永遠なる凱歌の栄冠が輝きゆこう」と綴りました。
青春も人生も勝負です。厳しい環境にたじろぐ自分や、立ちはだかる壁に弱気になる自分との連続闘争です。
過ぎ去った過去にとらわれる必要はありません。「今」を勝っていけばいいのです。この一日、この一瞬から、新しい戦いが始まる。
仏典では、百獣の王であるライオンを、「師子」と名づけています。
日蓮大聖人は、この「師子」の心を、たびたび教えてくださっています。
『(苦難が襲ってきた時に)師子王のような心を持つ者は、必ず仏になることができる』(P957、趣意、「佐渡御書」)
『一人一人が師子王の心を奮い起こし、どのように人が脅そうとも、決して恐れてはならない。師子王は百獣を恐れない。師子の子もまた同じである』(P1190、通解、「聖人御難事」)
すなわち、師子王とは、勇気の人なのです。
勇気とは——
つらいことがあっても何度も立ち上がる「負けじ魂」です。
目の前の課題に全力でぶつかる「挑戦の精神」です。
日々、自分自身を磨き鍛え抜く「求道の心」です。
さらに大聖人は、『師子の『師』は師匠、師子の『子』は弟子のことである』(P771、通解、「御義口伝」)と明かされています。
師匠と弟子が心を一つにすれば、最高の勇気と智慧と力が湧き立つのです。
牧口先生には、戸田先生という弟子がいました。戸田先生には、私がいました。そして、私には、皆さんがいます。
ゆえに、私たち創価の師弟に、恐れるものは何もないのです。

2014年11月17日月曜日

2014.11.17 わが友に贈る

◇今週のことば
学会は日本の柱
青年の希望の光
世界平和の潮だ。
創立の魂に燃えて
さあ出発しよう!
2014年11月17日

本尊供養御書 P1536
『法華経を持ちまいらせぬれば八寒地獄の水にもぬれず八熱地獄の大火にも焼けず』

◇人生の座標
目に見えない「心」が、目に見える「姿」となって現れる。それが人生である。
--若いころから美人と呼ばれる人は、特に努力しなくても、楽に生きていける面がある。しかし、それは若いうちだけで、やがて"心ばえ"の違いや、歩んできた人生が、年とともに顔に現れてくるものだ。

☆未来の翼〜世界が君を待っている〜 第8回 シンガポールのビル群
創価教育の父・牧口常三郎先生が殉教されてから、今月で70年になります。牧口先生は、軍部政府によって投獄されながらも、信念を曲げず、正義のために命を捧げ、牢獄の中で亡くなったのです。
牧口先生は100年以上も前に大著『人生地理学』で、「一世界民(世界市民)」の自覚をもって、「世界万国を隣の家」として交流しゆくことを訴えられました。そして、一人の人間が、身近な地域に根ざした「郷土民」、国家に属する「国民」、世界を人生の舞台とする「世界民」としての自覚を持つべきであると主張されました。
「郷土」という足場があってこそ、人は世界とつながることができる。皆さんにとっての「郷土」とは、まず家庭であり、お父さん、お母さん、兄弟姉妹でしょう。そして学校であり、クラスメートや先輩・後輩、先生方、また友情を育んできた多くの友だちでしょう。
さらに、皆さんの地域には、皆さんの成長を楽しみにしている学会のおじさん、おばさん、お兄さん、お姉さんたちがいます。
自分は多くの人に支えられている——その感謝を忘れない人が、世界とつながっていける人です。その上で、世界市民のパスポートである語学にも、思いっきり挑戦してほしい。
天を突くような、堂々たる世界市民の林立を、人類は待望しています。創価三代の直系である君たち、貴女(あなた)たちこそ、その時代に躍り出る、かけがえのない使命を持った一人一人なのです。

◎公明党結党50周年を飾る、松戸市議会10名全員当選!(^^)!

2014年11月16日日曜日

2014.11.16 わが友に贈る

試練を越えてこそ
人間は強くなる。
生命変革の祈りと
不撓不屈の行動で
自身の壁を打ち破れ!

生死一大事血脈抄 P1337
『日蓮が弟子の中に異体異心の者之有れば例せば城者として城を破るが如し』

◇人生の座標
一口でいえば、幸・不幸の"決め手"は、心の世界が豊かであるかどうかであろう。生きているかぎり、よりよい自身を求めて、進歩したいものだ。自分らしく成長し続けるなかに、充実も、安心も、幸福も、そして若々しく生きる健康法も、子どもたちへの最高の教育もあるといえよう。
その意味で、幸福は、自分自身の勝利である。自分で勝ち取るものである。

☆未来の翼〜世界が君を待っている〜 第8回 シンガポールのビル群
わがシンガポール創価学会の友は、戦争の傷跡が深く残る社会で、"日本の宗教"という偏見と無理解をこえて、一人一人の幸福のため、社会の繁栄のため、尽くし抜いてきました。
今では、独立記念日を祝う国家式典に毎回、政府の要請を受けて出演するなど、シンガポールを代表する団体として評価されるまでになりました。まさしく「獅子の心」を燃やし、「良き市民」「良き世界市民」の模範として、平和・文化・教育の連帯を広げています。
2000年に、ナザン大統領(当時)とお会いした際にも、大統領はシンガポールとともに、マレーシアの創価学会の友の演技も絶讃してくださいました。
「一体、どうしたら、こんな素晴らしい演技ができるのだろう——いつも、そう驚いていました。しかも青年が、主体者として参加している。演技には、仏法の教えが体現されています」と。
私は、人材光るシンガポールの歴史と未来を見つめ、93年、この地に創価幼稚園を開園しました。
創立者として、私も訪問を重ね、澄んだ瞳の園児たちと握手を交わし、一緒に楽しく思い出をつくってきました。授業は、中国語と英語の2カ国語で行われています。
卒園生たちが立派に成長して、シンガポールはもちろん、世界に羽ばたいて活躍してくれていることが、何よりの喜びです。日本の創価大学、またアメリカ創価大学に進学する英才も誕生しています。

◎今日一日、松戸大勝利に向けて頑張りましょう!(^^)!

2014年11月15日土曜日

2014.11.15 わが友に贈る

異体同心こそ
広布勝利の要諦だ!
「一人立つ」実践から
真の団結は生まれる。
先駆の勇者たれ!

白米一俵御書 P1596
『いのちと申す物は一切の財の中に第一の財なり』

◇人生の座標
人間の「心」を知らないでいては、どんな分野のものでも、本当にはわからない。奥義はわからない。人間の文化はすべて、人間の「心」から生まれたものだからです。

☆未来の翼〜世界が君を待っている〜 第8回 シンガポールのビル群
その指揮を執ったのが、初代首相のリー・クアンユー氏です。各国のリーダーがアドバイスを求める人物です。私も、88年の初訪問の折にお会いし、世界の未来を展望して語り合いました。
リー首相は、若き日、学びに学びました。しかし、日本の占領によって学校は閉鎖され、学業を中断せざるを得ませんでした。
戦後、イギリスの名門ケンブリッジ大学に留学し、「一番を目指す」と宣言し、猛勉強を開始しました。その通り、最後の試験で、最優秀の成績を収めて卒業したのです。
留学したカレッジの校長は、リー青年を温かく励まし、「人間の生き方」を語ってくれました。
「過去は過去だ。過去の事実は事実とふまえ、未来を展望せよ。人生の価値観は未来に置かれるべきだ」と。
この恩師の言葉を胸に、リー青年は未来を見つめ、粘り強く挑戦を重ねました。
やがて首相に選ばれ、生まれや立場にかかわらず、誰にでも成功のチャンスがある社会を目指していきます。平和と安定を重視し、教育に力を入れて、多くの人材を育て、一流の企業、人材を世界からも引きつけました。シンガポールの人々が団結して築いた「人材立国」は、有数の経済大国へと発展していったのです。

2014年11月14日金曜日

2014.11.14 わが友に贈る

平和建設の原動力は
生命哲学の賢者たる
女性のスクラム!
慈愛と確信の声で
地域に幸福の花園を!

開目抄下 P237
『教主釈尊の一切の外道に大悪人と罵詈せられさせ給い天台大師の南北並びに得一に三寸の舌もつて五尺の身をたつと伝教大師の南京の諸人に「最澄未だ唐都を見ず」等といはれさせ給いし皆法華経のゆへなればはぢならず愚人にほめられたるは第一のはぢなり』

◇人生の座標
「心こそ大切」です。
どこまでも弱く、移ろいやすく、醜いのも人間の心。しかし、どこまでも強く、揺るがず、崇高になれるのもまた人間の心なのです。

☆未来の翼〜世界が君を待っている〜 第8回 シンガポールのビル群
世界地図を見れば、シンガポールは、北緯1度、マレー半島の南端にあって、ほぼ赤道直下に位置します。面積は東京の23区ほどで、その美しさから「南洋の宝石」とも呼ばれています。この活気あふれる国を、私はこれまでに3度、訪れました。
人口は約540万人。主に、中華系、マレー系、インド系からなる多民族・多言語国家です。アジアでナンバーワン、世界でもトップクラスの競争力を誇ります。
小さな漁村から始まったシンガポールは、太平洋とインド洋を結ぶ東西文明の十字路にあり、貿易の要衝として発展してきました。イギリスの植民地時代に、多くの移民がシンガポールで生計を立てるようになり、今の国の形がつくられていったのです。
第2次世界大戦の時、日本軍はシンガポールを侵略し、その圧政に、多くの人が苦しみ、尊い命が犠牲になりましt。
終戦後、シンガポールで独立の気運が高まります。1963年まではイギリスの自治領でしたが、マレーシア連邦の一部として、独立を果たしました。
しかし2年後、突然、マレーシアから分離独立を言い渡されます。それは、資源の乏しいシンガポールにとって、険しい道のりの始まりでした。
飲料水も食料も、満足にない。自給できない国家で、どう暮らしていけばいいのか。多くの民族が集まった国家が、いかにしてこの苦難を乗り越えていくのか。
シンガポールの人たちが選んだもの——それは、「人材」という資源を最大限に生かすこと。そして、断固と「団結」することでした。

2014年11月13日木曜日

2014.11.13 わが友に贈る

影の労苦を誉れとし
中継行事を支える
役員の皆様に感謝!
体調管理を万全に
無事故の運営を頼む!

生死一大事血脈 P1337
『悦ばしい哉一仏二仏に非ず百仏二百仏に非ず千仏まで来迎し手を取り給はん事歓喜の感涙押え難し』

◇人生の座標
立派な書物との出合いも大切にしたい。だが、それ以上に、偉大な事跡をなした人物との出会いは「黄金の言葉」を聴く喜びがあるものだ。

☆未来の翼〜世界が君を待っている〜 第8回 シンガポールのビル群
幾多の苦難を乗り越え、発展を遂げてきたシンガポールは、「獅子の国」と呼ばれています。頭がライオン、体が魚のマーライオン像は、この海洋国のシンボルです。
なぜ、シンガポールが、「獅子の国」と呼ばれるようになったか。
言い伝えによると、一人の若き王が、新しい都の建設を目指し、仲間と航海している時、美しい島影を見つけたといいます。
ところが、大海原の彼方にこの島が見えた時、船は嵐に襲われました。仲間たちは船を少しでも軽くしようと、捨てられるものを全て捨てました。それでも船は難破寸前となります。他に捨てられるものはないか——その時、若き王は決然と、皆の命を助けるために、自らが戴していた王冠を投げ捨てました。すると、嵐はやみ、一人も欠けることなく、目的の島へと到着することができたのです。
上陸した後、1頭の悠然たる獅子に出あいました。若き王は、わが新しき都も、百獣の王である獅子の如くあれ、との思いを込めて、この島に「獅子の都」という意味の「シンガプラ」と名前を付けました。
これが、シンガポールの由来といわれています。
飾りの王冠など、いらない。友のため、皆のため、どんな試練も恐れず、獅子の心で前進していく。その若人にこそ、人間王者の真実の王冠が輝く——。人材の王国・シンガポールにふさわしい伝説といってよいでしょう。

2014年11月12日水曜日

2014.11.12 わが友に贈る

断じて皆を幸福に!
強盛なる祈りから
無限の智慧と
勇気が湧き上がる。
この原点を忘れるな!

撰時抄 P265
『法華経をひろむる者は日本国の一切衆生の父母なり章安大師云く「彼が為に悪を除くは即ち是れ彼が親なり」等云云、されば日蓮は当帝の父母念仏者禅衆真言師等が師範なり又主君なり』

◇人生の座標
立派な書物との出合いも大切にしたい。だが、それ以上に、偉大な事跡をなした人物との出会いは「黄金の言葉」を聴く喜びがあるものだ。

☆御書とともに� 第34回 今いる場所こそ寂光土
『今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る者の住処は山谷曠野(せんごくこうや)皆寂光土なり』(御義口伝、P781)

◇通解
いま南無妙法蓮華経と唱える日蓮とその門下の住む所は、それが山であり、谷であり、広野であっても、全て寂光土(仏国土)である。

◇同志への指針
現実を離れて仏法はない。自身の生活の中で、人間革命し、宿命転換し、幸福になっていくための信心である。一切の労苦に無駄はない。
家庭や地域で、そして社会の荒波の中で、歯を食いしばって奮闘する婦人部・壮年部の皆様に、私は最敬礼し、心からのエールを送りたい。
皆様こそ、「娑婆即寂光」の尊き実践者であり、仏国土建設の勇者なのである。

☆未来の翼〜世界が君を待っている〜 第8回 シンガポールのビル群
青春とは、天空高く、勇敢に、大胆に伸びていく生命のことです。自分らしく、焦らず、上へ上へと!
シンガポールの街並みには、躍動する青年の息吹があります。
行事の合間に見つめた、超高層のビル群は、南国の青空に映えて林立していました。
多様な文化を融和しつつ、エネルギッシュに成長してきた「小さな大国」の未来を祝福するかのように、色彩豊かな虹も、勢いよく大空へ伸びています。
「写真は『夢』を撮ることもできる」とは、私の友人であるシンガポール写真家協会のテイ会長の信条です。
若く、伸びゆくシンガポールの未来へ、大きな夢を広げながら、私はシャッターを切りました。

2014年11月11日火曜日

2014.11.10 わが友に贈る

新聞休刊日

四条金吾殿御返事 P1192
『兵法剣形の大事も此の妙法より出でたり、ふかく信心をとり給へ、あへて臆病にては叶うべからず候』

◇人生の座標
幸福は、人が与えてくれるものではない。自分が自分で幸福になっていくのです。そのためには、自分を大きく育てるしかない。「自分を十分に生かす」しかない。自分の成長や可能性を犠牲にして、恋愛をしても幸福はない。「自分を十分に生かす」ことによって得られる幸福こそ本物です。

☆名誉会長と共に新時代を開く第40回 響け! 希望と慈愛の曲
皆を喜ばせたいというのが、文化の心だ。我らの運動は、あらゆる分野で、慈愛の妙音を奏で、生命に善の曲を響かせる。民主音楽協会や東京富士美術館も、芸術交流の広場である。創価の文化運動を支えてくださる全ての皆様に、最大の感謝を捧げたい。
広布の楽雄・音楽隊は、東日本大震災で被災した方々のもとへ足を運び、全身全霊で演奏や合唱を届けている。心の"福光"の力になればとの真心が尊い。
平和の天使・鼓笛隊も、各地のパレードで希望を送っている。先日、東京・港区を車で通った際にも、鼓笛隊の演奏が地域の皆さんに歓喜を広げていると伺った。本当にうれしい。

法華経に登場する妙音菩薩は無量百千の功徳と威徳に溢れて光っている。それは、過去世において、仏に十万種の音楽、そして八万四千の七宝の鉢を供養したからであると説かれる。
日蓮大聖人は、この「八万四千」とは『八万四千の塵労なり』と仰せだ(P775、「御義口伝」)。無数の塵のような煩悩・労苦が、妙法を唱えれば、「八万四千の法門」となる。全部が智慧となる。
何があっても負けないで、朗らかに、勇気の舞を舞いゆくのだ。不屈の劇を創るのだ。

尽きぬ苦悩の中で人間らしい生活を求め、生きる喜びの花を咲かせたいという心から生まれたのが、文化・芸術である。
文化のない世界は、灰色だ。妙なる音楽や舞踊、詩歌や映像に彩られ、生命の躍動に輝いているのが、法華経の世界である。
戸田先生は語られた。「妙法以上の智慧は、断じてない。この智慧のあるかぎり、人類は多くの危機を避けて、やがて絢爛たる平和と文化を開くことができるだろう。このために、ただ一つ人類に残された道──広宣流布の必要があるのです」
自他共に「歓喜の中の大歓喜」の生命を漲らせ、美しい平和の芸術を創造していきたい。

◎本日、候補付きのため朝早くから、すみましぇ〜ん<m(__)m>

2014.11.11 わが友に贈る

苦手なことに
果敢に挑みゆけ!
壁を破ってこそ
真の成長がある。
向上の人生を歩め!

法蓮抄 P1050
『今法華経寿量品を持つ人は諸仏の命を続ぐ人なり、我が得道なりし経を持つ人を捨て給う仏あるべしや、若し此れを捨て給はば仏還つて我が身を捨て給うなるべし』

◇人生の座標
悲しみを糧にして、もっと大きな自分になればいい。もっと素敵な自分になればいい。苦しんだあなただからこそ、そうなれるんです。
顔を上げるんです。自分は一生懸命、生きたんだから、本当は「勝利者」なんです。

☆希望の虹〜世界の偉人を語る〜 第8回 科学者キュリー夫人
実りの秋は、おいしく、栄養のある、海の幸や山の幸にめぐまれる季節です。みんなも、モリモリ食べて、じょうぶな体をつくってください。
また「読書の秋」だね。10月末から11月の初めは、「読書週間」となっています。良い本は"心のごちそう"です。思いっきり読んで楽しさを味わい、グングンと成長してください。

私たちの創価学会は、「本」から出発しました。1930年(昭和5年)の11月18日に、小学校の校長先生である牧口常三郎先生が、弟子の戸田城聖先生と、『創価教育学体系』という「子どもの幸福のための教育」を説いた本を発表したのです。
その本に「創価教育学会」という名前が記され、この日が、学会の誕生日となりました。
創価学会では、「学ぶ会」という名前の通り、できた時から学ぶことを大切にし、特に、青年たちには良い本を読むことをすすめてきました。
私も、いつも師匠の戸田先生から、「今、何の本を読んでいるか」「内容を言ってみなさい」と聞かれました。ですから、しんけんに勉強していなければ、戸田先生の前には出られませんでした。
私が、大切な未来部のみなさんに贈った「7つの指針」にも、「本を読もう」という項目が入っています。
世界には、みなさんと同じ年のころから本をたくさん読み、やがて科学の大発見をした女性がいます。マリー・キュリーです。その発見のおかげで、多くの命が助かりました。「キュリー夫人」として、今もたたえられ、感謝されています。創価女子短期大学にはキュリー夫人の像が立っており、短大生も夫人のお孫さんと交流しています。きょうは、このキュリー夫人と"学びの旅"に出かけましょう!

マリー・キュリーは、150年ほど前の1867年11月7日、ヨーロッパの中央にあるポーランドという国に生まれました。3人のお姉さんと、1人のお兄さんがいる末っ子でした。
お母さんは、マリーが生まれるころには、重い胸の病気にかかっていました。「結核」といって、私も長い間、苦しんだ病気です。
マリーは、小さい時から本が大好きで、読書にはげみました。
マリーが暮らすポーランドは、何年も前から、他の国に支配されていました。学校の授業でも、ポーランド語を自由に使うことは禁止されていました。自分たちの国の言葉で、自由に本を読み、勉強することができない時代だったのです。マリーは、それをとてもくやしく、悲しく思いました。
そんな子どもたちのために、中学校の先生であるお父さんは毎週、詩や物語、歴史を読んでくれました。イギリスやフランスのお話を、ポーランド語で聞かせてくれることもありました。お父さんが読んでくれる本が"太陽"となって、マリーたちの心を明るくしてくれたのでした。
学校に通い始めると、マリーはますますたくさんの本を読み、勉強するようになりました。
しかし——悲しいできごとが起こりました。愛するお母さんが亡くなってしまったのです。マリーが10歳の時でした。
長い時間がかかりましたが、マリーたちは、悲しみから立ち上がりました。その心の支えとなった大きな力は、本を読むことでした。
苦しい時、つらい時にも、良き本はいつも、はげましを送ってくれます。勇気や希望を呼びさましてくれます。本は、たのもしい友だちなのです。

マリーは、学校を一番で卒業してからも、多くの人の役に立てるようになりたいと、勉強をがんばり続けました。お金はありませんでしたが、学びに学んで、フランスの大学にも行くことができました。
やがて、理科の研究に熱中するようになったマリーは、大学を卒業すると、フランスに残り、理科の先生のピエール・キュリーと結婚して、キュリー夫人と呼ばれるようになりました。
2人は力を合わせ、研究を重ねました。そして、努力のすえに、まだ発見されていなかった新しい物質を取り出すことに成功しました。これを「ラジウム」と名づけ、病気の治療や科学の発展に役立てていったのです。
1903年、すばらしい研究が評価され、2人にノーベル物理学賞が贈られました。この最高の研究に贈られる賞が、今年は日本人の博士たちに決まり、明るいニュースになりましたね。
みなさんの中からも、しょうらい、世界的な大科学者がたくさん、おどり出ることを、私は大確信しています。

キュリー夫人は、それから大切な夫を事故で亡くすという大きな悲しみにもあいました。しかし、断じて屈しませんでした。さらに前を向いて、研究を続け、1911年にノーベル化学賞を受賞しました。
多くの苦しみにも、悲しみにも負けなかった夫人の心の強さ、明るさ、かしこさは、世界中の人々を、どれほど力づけたことでしょう。
2人の女の子のやさしいお母さんでもあったキュリー夫人は、戦争中、はなれて暮らす子どもたちに手紙を送りました。
「勇気をもって、耐えること」「嵐のあとにも青空がもどってくることを、信じつづけなくてはね」と。そして、「未来のために」学びぬくようにはげましました。
2人は、大好きなお母さんにこたえて、努力をつらぬきました。お姉さんは大科学者となり、母のキュリー夫人と同じノーベル化学賞を受賞しました。また妹さんは作家になってお母さんの伝記を書き、本の力で、世界中にキュリー夫人のりっぱな人生を伝えていったのです。
勉強し、本を読むことは、みなさんの未来に、たとえ、つらく悲しい雨や風の日があっても、、「嵐のあとの青空」を広げ、希望の虹をかけます。
本を読めば、どんなしれんにも負けない心を持つ人になります。本と仲良くすれば、どんなつらいことも、いっしょに乗り越えていけます。
本を読めば、知らない世界や、すばらしい人のことを知ることができます。どんな国の人とも心が通じるし、だれとでも友だちになれます。
先日も、とてもむずかしい法律の国家試験を最優秀の成績で合格した、みなさんの先輩が、「小学生の時に本をたくさん読んだことが、すべての力のもとになっています」と話してくれました。その青年は、歴史のマンガなどから本に親しんでいったそうです。
みなさんも、ぜひ、「本を読む人」「本と仲良しの人」になってください。きょうみを持てる本からで、かまいません。
この秋、一冊でも、多くの本と、友だちになってみようよ!

2014年11月9日日曜日

2014.11.09 わが友に贈る

◇今週のことば
勝つための仏法だ。
「誓願」即「人間革命」
「実践」即「宿命転換」
創立の大精神を漲らせ
わが黄金の広宣譜を!
2014年11月09日

種種御振舞御書 P919
『かかる日蓮を用いぬるともあしくうやまはば国亡ぶべし』

◇人生の座標
経済的な「豊かさ・貧しさ」など、人間の本当の価値から見れば、ちっぽけなことです。少々、お金があるからといって、それを鼻にかけて、人を見下す人間がいれば、その心は貧困であり、敗北だ。

☆世界広布新時代第12回各部代表者会議へのメッセージ
「寒くなってきたので、皆、風邪をひかないように、威光勢力を増して、頑健に指揮を執れるように、今朝も妻と真剣にご祈念をいたしました」
「広宣流布大誓堂が落慶して1年。『月月・日日に』偉大なる誓願の題目の師子吼を轟かせながら、目覚ましい世界広布の前進と拡大と勝利を飾ることができました。温かな婦人部、また壮年部の応援を受けて、一段と、男子部も頼もしくなった。女子部も輝き光っている。男女学生部の成長も、誠に凛々しい。本門の時代が来ました」と語り、陰の労苦を厭わぬ同志の奮闘と努力に、心から感謝を述べた。
また日蓮大聖人が、竜の口の法難に御供した四条金吾に対し、『一閻浮提第一の法華経の味方であるから、梵天、帝釈も捨てられなかったのであろう』『御供の御奉公をされたのであるから、仏になられることは疑いない』(P1184、通解、「四条金吾殿御返事」)と讃えられたことに言及。
死身弘法の牧口、戸田両先生を原点とする創価学会は、大聖人に直結する「一閻浮提第一の法華経の味方」である。だからこそ、梵天、帝釈をも揺り動かして、全世界に大法弘通を成し遂げることができたのであると力説。
さらに、この学会の誉れある一員となって、慈折広宣流布に「御奉公」を貫いていくことが、どれほど深い宿縁であるか。この一点を自覚するならば、まだまだ力は出せる。智慧は尽きない。自信も、一家眷属も、永遠に仏の生命となると訴えた。
ともあれ、我らは、兄弟姉妹にも勝る絆で結ばれた地涌の同志である。心を一つに、励まし合い、学び合い、補い合い、「平和の柱」「青年の眼目」「世界市民の大船」として、大胆かつ周到に勝ち進んでいこうではないかと呼び掛けた。
最後に牧口先生の青年へのエールを贈り、メッセージを結んだ。
"君よ、勇猛精進し給え! 仏法は実行だよ""偉大な人間の名優となって、この世の使命の劇を演じ切れ!"

◎松戸の法戦がスタート、松戸は「千葉の心臓部、日本の心臓部」との使命を胸に、断じて10名全員の大勝利を!(^^)!

2014.11.08 わが友に贈る

「法華経は宝の山なり」
妙法の功力は絶大だ。
具体的な祈りと行動で
確信を強める日々を!
不動の境涯を開きゆけ!

三三蔵祈雨事 P1468
『されば仏は善知識に値う事をば一眼のかめの浮木に入り梵天よりいとを下て大地のはりのめに入るにたとへ給へり』

◇人生の座標
幸福の第二の条件は、「深き哲学を持つ」ことである。より具体的には、信ずるに足る宗教をもつことである。
それは、人生のバックボーンであり、人生の羅針盤となる。自分はどういう生き方をしようとするのかという、人生の規範となる。何が起ころうと、動揺することなく、毅然と立ち向かっていける確信となる。自分を律し、精神を高め得る力となる。そうした精神の支柱のある人生は幸福である。

☆随筆民衆凱歌の大行進No.13� 地域広布の英雄へ
「地区座談会の模範たれ」──30年前、私は、大切な地区を担うリーダーの皆様に呼び掛けた。
座談会は、多くの同志たち仲間たちを乗せて、幸福へと運ぶ"希望の列車"である。地域の人びとを結び、いかなる困難にも災害にも負けない団結力を培い高めゆく、偉大な集いなのである。
わが地域の座談会が、ますます楽しく、皆で朗らかに語り合いながら、笑顔を輝かせ、心と心を通わせる「地域のオアシス」となることを、深く祈念してやまない。
第二次世界大戦の中、ナチスの非道な迫害を受けた経験を持ち、生涯にわたり「人間」を見つめ続けた哲学者ハンナ・アーレントは綴った。
「人間が活動する能力をもつという事実は、本来は予想できないことも、人間には期待できるということ、つまり、人間は、ほとんど不可能な事柄をなしうるということを意味する」
すなわち、人間には、苦難を乗り越える底力があるのだ。絶望に屈せず、希望を紡ぎ、逞しく連帯して未来を切り開く勇気と智慧があるのだ。この人間の善の可能性を信じ抜いてこそ、未聞の大偉業も遂行できる。
日蓮大聖人は、命にも及ぶ佐渡流罪の只中に、悠然と門下に仰せになられた。
『我等が如く悦び身に余りたる者よも・あらじ、されば我等が居住して一乗を修行せんの処は何れの処にても候へ常寂光の都為るべし』(P1343、「最蓮房御返事」)と。
世界のあの地、この地で、大聖人に直結して、広布は今、同時進行で伸展している。
広宣流布の師匠と同じ誓願に一人立ち、不可能と思われた世界への広布拡大を成し遂げたのが、我ら創価の誇りだ。
十方の諸天善神を強く揺り動かし、あらゆる障魔に打ち勝ちながら、わが愛する地域を発展させ、断固として「常寂光の都」へと輝かせゆこうではないか!

いにしえの
 縁の友と
  わが天地
 仲良く楽しく
  幸の宝土に

2014年11月7日金曜日

2014.11.07 わが友に贈る

皆が主役の座談会こそ
広布前進の原動力!
新入会者や友人と共に
希望輝く語らいを!
決意新たに出発だ!

主師親御書 P386
『或時は人に生れて諸の国王大臣公卿殿上人等の身と成つて是れ程のたのしみなしと思ひ少きを得て足りぬと思ひ悦びあへり、是を仏は夢の中のさかへまぼろしのたのしみなり唯法華経を持ち奉り速に仏になるべしと説き給へり』

◇人生の座標
幸福の第一条件は「充実」であろう。「本当に取り合いがある」「やりがいがある」「充実がある」--毎日がそう感じられる人は、幸福である。多忙であっても「充実」がある人のほうが、暇でむなしさを感じている人より、幸福である。
本来、人間は自分に挑戦しているときは、伸び続ける。他人と比較しはじめると、成長は止まる場合がある。なにか一つでも、自分が打ち込めるものをもっているならば、たとえば、それが仕事であれ、ボランティア活動であれ、なんらかの習い事であれ、それはおのずから自分の心の大地を耕し、育てることになる。具体的な労力の手ごたえのなかでこそ、充実も感じられるのである。

☆随筆民衆凱歌の大行進No.13� 地域広布の英雄へ
ジャズ発祥の地といわれるアメリカ・ニューオーリンズを襲ったハリケーン「カトリーナ」(2005年)の災害にあって、いち早く復興を遂げた地域には、ある特色があったという。
そこには、日頃から、「対話」を促すリーダー的な人がいて、住民を結びつけていたというのだ。
思うに、今ほど地域社会に対話の場が求められている時代はない。我らが、愛する街で朗らかに行っている「座談会」は、実に先駆的で模範の広場なのである。
SGI芸術部長で、ジャズ界の王者と輝くハービー・ハンコック氏とウェイン・ショーター氏が力強く語られていた。
「私たちは学会活動を通し、メンバーが互いに応援し、支え合い、つながり合うことの価値を学ぶことができます。それは決して、上から下へのトップダウンではありません」
「座談会は、相手の立場に立ち、男女や人種や世代の違い、文化的・地理的な環境の違いによって生じる問題の本質を深く理解していくのに役立ちます」
両氏とも、多様な人びとが共存し、「オーケストラ」や「サラダボウル」にも譬えられるアメリカ社会にあって、長年にわたり地区部長や地区幹事として献身し、まさに地域を大切にされてきただけに、その言葉には千鈞の重みがある。

2014年11月6日木曜日

2014.11.06 わが友に贈る

日蓮仏法は
励ましの人間学なり!
御書や体験を通し
「絶対に大丈夫」と
信心の確信を語り切れ!

撰時抄 P266
『日蓮は閻浮第一の法華経の行者なり此れをそしり此れをあだむ人を結構せん人は閻浮第一の大難にあうべし』

◇人生の座標
それぞれの人に、それぞれの性格があり、それぞれの個性がある。個性があるから人格はできる。個性があるから、その人でなくてはならない生き方があり、人生があり、使命がある。個性とは、他の人がもたない、自分なりの独特の特性であり、本然的ににじみ出てくるものだ。

☆随筆民衆凱歌の大行進No.13 � 地域広布の英雄へ
今夏、日本では豪雨による災害が相次いだ。被災された方々に、重ねて心よりお見舞いを申し上げ、一日も早い復興を懸命に祈る毎日である。
世界各地でも、近年、自然災害の脅威は増加している。そんな中、災害等への地域社会の抵抗力・回復力──すなわち、「レジリエンス」を高めていこうとする動きが活発化している。
最近の研究では、「レジリエンス」が強いとされる地域コミュニティーの共通点の一つとして、ある重要な力を持ったリーダーの存在が認められている。
その力とは、「人びとを結びつける力」という。政治的、経済的、社会的な立場の異なる様々な人びととの間に協力関係を築き、相互の交流を橋渡しする能力である。
いわゆる剛腕でもない。一人で全ての決断を下し、采配を振るうタイプでもない。多種多様な人々が互いに理解し合うために、その"橋渡し"を務められる「通訳型リーダー」ともいうべき存在なのだ。
わが友である、ブラジルの大音楽家アマラウ・ビエイラ氏は、東日本大震災に屈しない東北の方々を讃えておられた。
「人と人の間に生まれた最強の連帯感と、同苦と助け合いの心は、全人類の称賛に値するものであります」と。

2014年11月5日水曜日

2014.11.05 わが友に贈る

師弟の不屈の闘争で
広布の大河は世界に!
この不滅の原点を胸に
「創立の月」を進め!
勇気の二字で勝て!

観心本尊抄 P254
『天晴れぬれば地明かなり法華を識る者は世法を得可きか』

◇人生の座標
絶対に、君には君にしかできない、この世の使命がある。あなたには、あなたでしか咲かせられない人生がある。何を疑ったとしても、このことだけは疑ってはならない。

☆随筆民衆凱歌の大行進No.13 � 地域広布の英雄へ
地区部長・地区婦人部長を中心に、異体同心で前進する姿こそ、広布の組織の理想である。
現在の「地区制」が発足したのは、30年前の昭和59年(1984年)1月のことであった。
壮年部の地区部長、婦人部の地区担当員(現・地区婦人部長)、そして男女青年部に新進気鋭の「地区リーダー」が、各地に誕生したのである。
わが創価の地区が盤石ならば地域も栄え、未来も輝く。その勢いは必ず一閻浮提へ波動する。
ここに日本の広宣流布の大発展の軌道が敷かれたと確信した私は、翌月から、18年ぶりのブラジル訪問をはじめ北南米へ1カ月を超える広布旅に飛び出したのである。
「地区広布」即「世界広布」──身近な人と人との絆、自分の住む近隣地域を大切にする行動を広げることが、必ず世界をも変える。創価の師弟は、常にこの心意気で前進してきた。
さらに地区を励まし支える「支部」のリーダーの方々も、そして最前線の「ブロック」の皆様方も、「わが地域の幸福と安穏は我らの手で!」と、誇りも高く立ち上がってくれている。
中でも、「白ゆり長」「副白ゆり長」の誕生から10周年の今年、あらためて尊きブロックの婦人部リーダーの皆様方の日々のご苦労を心から労い、讃嘆したい。
また、広宣流布の最前線に立つ"黄金柱"として、堂々と、満々たる闘魂で戦っておられる壮年ブロック長たちの雄姿が、いつも私の目に浮かんでくる。
五濁悪世の末法にあって、民衆の救済を誓願し、慈折広布に邁進されゆく尊貴な民衆指導者の皆様方! いつも、いつも、本当に、ありがとう!

2014年11月4日火曜日

2014.11.04 わが友に贈る

どんな宿命も
使命に変えるのが
我らの仏法だ!
強盛なる祈りで
わが胸に希望の太陽を!

松野殿御返事 P1382
『何に賎者なりとも少し我れより勝れて智慧ある人には此の経のいはれを問い尋ね給うべし』

◇人生の座標
人間は、だれでも、自分らしい自分の開花を求めている。それが妨げられると、人間は「うつろな心」になるか、「破壊的な行動」に走ってしまう。それが「いじめ」や「ファシズム」の土壌にもなっていく。

☆随筆民衆凱歌の大行進No.13 � 地域広布の英雄へ
アフリカの正義の厳窟王・マンデラ氏や、東西冷戦を終結させた立役者・ゴルバチョフ氏など、多くの世界の指導者を迎えてきた聖教新聞社の7階からは、信濃町周辺の街並みが一望できる。
今、日本中、世界中の宝友が勇み集われる広宣流布大誓堂を中心とする総本部を、陰に陽に守り支えてくださっている地元の皆さんに感謝は尽きない。
先日も、この本陣・新宿で入会したタイの青年の体験を伺った。日本に来て創価学会の話を聞いたところ、実は祖母がタイ創価学会のメンバーで、幼いころから題目に親しみを覚えていた。晴れて7月に入会し、今、任用試験に向けて教学に挑戦の日々である。
国境を超え、世代を超えて、題目の音声が地球に轟く時代である。
この青年は、信心の正しさを知り、求道の心に燃えて入会できたのは、地区の皆さんが共に勤行・唱題し、温かく面倒を見てくれたお陰ですと、笑顔で語っているという。
SGIの人間主義の活動にも深い理解を寄せてくださっていたブラジルの文豪アマード氏は、こう洞察されていた。
「勇気と愛情、英雄たちの心はこの二つからできている」
勇気──それは、正義を貫き、師子の如く真実を叫び抜く魂である。
愛情──それは、同苦の心で、仏の如く民衆を守り抜く慈悲である。
この心を漲らせて戦い続ける真の英雄、人間主義のヒーロー、ヒロインは、いずこにいるか。
私は、広宣流布の一切の起点たる「地区」を担い支えてくださる、偉大なリーダーの方々を思い起こさずにはいられない。

◎Q1.どうしたら、深い友情の拡大ができるか?
相手の幸福を祈ることです。祈りは必ず通じる。祈られた人は、必ず祈る人の境涯に包まれ、善の方向へと向かうものです。
必ず仏縁を結んでいける。たとえ相手が反対したとしても。
祈りは宇宙の、仏法の真髄なのです

2014.11.03 わが友に贈る

◇今週のことば
地域のため 社会のため
貢献する宝友に最敬礼!
仏法は「人の振舞」だ。
誠実に 快活に
友情と信頼を広げよう!
2014年10月20日

聖人御難事 P1191
『をくびやう物をぼへずよくふかくうたがい多き者どもはぬれるうるしに水をかけそらをきりたるやうに候ぞ』

◇人生の座標
個性は「人間として、人間らしい生き方をする」根本です。お金は使ってしまえば無くなってしまう。物は、いつかは壊れるし、「自分自身」を豊かにしてはくれない。しかし、個性は、耕せば耕すほど豊かになる。使えば使うほど豊かになる。減りもしなければ、無くなりもしない。そういう何かが、必ず一つは自分の中にある。その「宝」を光らせていく戦いが人生です。

☆随筆民衆凱歌の大行進No.13 � 地域広布の英雄へ
あの町に
 また この街に
  たゆまざる
 宝友(とも)の陰徳
  菊花と薫らむ

先日(10月12日)、久方ぶりで聖教新聞社に足を運び、懐かしき「言論会館」で勤行を行った。
御宝前には、その日の聖教新聞と一緒に、日本全国の尊き「無冠の友」(配達員)の方々の芳名を収めたCD、また代表として表彰された「優秀無冠の友」の名簿がお供えされている。
壁には、かつて通信員の方々へ私がお贈りしたメッセージが掲げられてあった。今年は、聖教が誇る通信員制度の発足60周年でもある。
私も妻も、聖教新聞の一層の大発展を強盛に祈念した。そして「無冠の友」「通信員」「新聞長」をはじめ、聖教を支えてくださっている全ての方々に届けと、真剣に題目を送った。
この新宿区信濃町の現在の場所に、聖教新聞社の社屋(現・第一別館)が落成したのは、昭和36年(1961年)であった。私の会長就任の翌年であり、「躍進の年」と銘打った年である。新たな「言論城」の誕生と同時に、広宣流布の「躍進」は加速した。
今再び、世界広宣流布新時代の「躍進の年」を、創価の"人間主義の旗"たる聖教を高らかに掲げて、動き、語り、颯爽とスタートしていきたい。

2014.11.02 わが友に贈る

御聖訓「例には他を
引くべからず」。
まず自らが壁を破れ!
その模範の行動に
皆が奮い立つ!

御講聞書 P819
『今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る者、無上宝聚不求自得の長者に非ずや』

◇人生の座標
本当の個性は、必死の努力によってしか花咲かない。だから、今の自分が自分のすべてだと思ったら、大きな間違いを犯してしまう。

☆大白蓮華巻頭言 2014年11月 白ゆりと華陽のロマンの物語を!
自信をもって世の中へ打って出る勇気を、これからの女性に大いに育んでもらいたい——「平和研究の母」ボールディング博士と語り合った願いである。
博士も、"私は我ながら自信が強いほうだと思います。それは母が「人間は誰もが重要な存在なのよ」と教えてくれたからです"と、微笑んでおられた。
母の真心の励ましに勝る力が、いずこにあろうか。
御義口伝には、『宝浄世界とは我等が母の胎内なり』(P740)と仰せである。
御本仏が、私たちの生命は、母という何よりも荘厳な宝浄世界から湧現した尊極の宝塔であると、明かしてくださっている。この原点に深く目覚めれば、尽きせぬ自身と感謝が込み上げてくるではないか。
初代会長・牧口常三郎先生は、女性こそ「未来の理想社会の建設者」なりと叫ばれ、すべての母たち、女性たちの幸福を祈り、そのために戦い抜かれた。
あまりに崇高な牧口先生の殉教より70年——。
創価の母たちは、「どんな人も仏の生命を持っている」という大哲学を掲げ、「必ず幸せになれる」「どんな宿命も転換できる」「絶対に大丈夫!」という大確信の励ましを、一人また一人に贈り続けてきた。
そして今、日本全国も世界各地も、婦人部と女子部の麗しいスクラムが黄金の輝きを増し、「白ゆりの心」を脈々と受け継ぐ「華陽の乙女たち」が、仲良く朗らかに希望の対話を広げてくれている。
創立の父も、どれほどお喜びくださるであろうか。
女性の一生は「幸福の門」を開く劇といってよい。なかんずく、「女人成仏」の妙法を受持した女性は、自分も幸せになり、縁する家族も、眷属も、地域も、社会も、世界も、未来も、幸福へとリードできる。
その途上に起こる波乱の一幕一幕は、自他共に永遠の福光の大境涯を勝ち開くためにこそあるのだ。
わが師・戸田城聖先生も温かく包み励まされた。
「何でも一筋縄では行かないのが人生だ。しかし、全部、意味がある。苦難が大きい分、功徳も大きい。妙法を抱きしめて、障魔よ何するものぞ! と戦うんだよ。信心は自分を変え、一切を変える力だ」と。
これほど明るく、これほど気高く、これほど人々に歓喜と感動を広げゆくロマンの舞台があろうか
「昭和47年7月豪雨」と記録される災害の折、愛する山光の島根で救援に走った同志の中に、忘れ得ぬ母がいる、長年、悪口罵詈の中、弘教を貫き、破産の危機も克服し、地域に信頼を広げてこられた。
「人のために悩み祈れることが最高の功徳です。試練を打ち負かすまで、とことん一緒に勝ち切ります。一人から喜びの物語は始まるのですから!」と。
「目標は母です!」と、白蓮グループ、鼓笛隊出身の娘さん方はじめ、ご家族も地域の友も颯爽と続く。
女性の涙の上に築かれてきた人類史を転換しゆく、創価の婦女一体の「喜びの物語」「希望の物語」「ロマンの物語」は、いよいよ楽しく賑やかだ。
世界広布新時代の躍進の門は、ここに開かれた!

白ゆりと
 華陽の宝友(とも)に
  ロマンあり
 女性の世紀の
  生命(いのち)の讃歌を

2014年11月1日土曜日

2014.11.01 わが友に贈る

未来の指導者たる
 学生部は世界の宝!
 対話拡大に挑む
 英知の若師子に
 最大の応援と励ましを!

松野殿女房御返事 P1395
『法華経は初は信ずる様なれども後遂る事かたし、譬へば水の風にうごき花の色の露に移るが如し、何として今までは持たせ給うぞ是偏へに前生の功力の上釈迦仏の護り給うか、たのもししたのもしし』

◇人生の座標
自分自身を支配できた人こそが、本当の自由なのです。賢者は心の自由人、愚者は心の奴隷なのです。

☆新時代第2回全国男子部幹部会へのメッセージ
「常勝の空」晴ればれと、意気天を衝く全国男子部幹部会、誠におめでとう!
わが大関西を先頭に、本門の男子部が見事なる折伏行で、新たな錦州城を堂々と築き上げてくれている。その大城を仰ぎ見ることは、何といううれしさであろうか!
大阪、京都、滋賀、福井、兵庫、奈良、和歌山から、胸を張って集い来たった、全関西の誇り高き勇者たちよ! また日本全国の誉れの精鋭たちよ!
皆、男らしく戦ってくれた。ありがとう! 本当にありがとう!
大情熱で歌い舞ゆく友、勇壮に陣太鼓を轟かせゆく友、裏方に徹して皆を支えゆく友──愛弟子の君たち一人一人と、私は固い固い生命の握手を交わしています。
さらに、「心の王者」たる関西音楽隊よ、"日本一"の凱旋、おめでとう!
そして、関西の偉大な父たち、偉大な母たちは、まさに私と不二の心で、後継の青年を慈しみ、励まし、育て、応援してくださっている。ここで我らは、すべてを見守る常勝の父母たちの心に届けと、感謝の大拍手をお送りしようではないか!

今日は、私が、ここ関西で青春の全生命を賭して実践し抜いた御聖訓を、あらためて拝読したい。それは、「法華経兵法事」の結びの一節である。
すなわち──『なにの兵法よりも法華経の兵法をもちひ給うべし、「諸余怨敵・皆悉摧滅」の金言むなしかるべからず、兵法剣形の大事も此の妙法より出でたり、ふかく信心をとり給へ、あへて臆病にては叶うべからず候』(P1192)と。
法華経とは究極の将軍学なり。この法華経の信心に勝る兵法は、どこにもない。
ゆえに若くして、この「常勝の兵法」を持った君たちは、いかなる人生の宿命にも、いかなる社会の圧迫にも、断固として負けてはならない。絶対に打開し、勝ってみせる。絶対に、縁する一人一人を幸福にしてみせる。絶対に民衆の正義の連帯を打ち立て、人類の平和の道を開いてみせる。そのための信心である。
君も我も、勇敢に戦い切り、一生涯、常勝の劇を悔いなく飾って、これから無数に続く世界の地涌の友に、限りない勇気と希望を贈りゆこう!
これが関西だ。これが創価の青年だ。
戸田先生は、生涯の願業たる75万世帯の大折伏を達成された年の11月、私に「ひとたび広宣流布の戦を起こしたならば、断じて勝たねばならぬ」と言われた。
この師弟勝利の襷を、頼もしく力走する君たちに託して、私のメッセージとします。

尊き弘教拡大の友の無量無辺の大福運、そして新入会の友が一人ももれなく、大功徳に包まれ、幸福と大勝利の人生を飾りゆかれるよう、私も題目を送っています。
ご家族にも、地元の同志にも、どうか、くれぐれもよろしくお伝えください。
人材光る男子部、万歳! 団結輝く大関西、万歳! 永遠に魔軍を抑えゆけ!

◎最近パソコンが重く、ネットワークの調子も悪い。Apple AirMACが欲し〜い(^^♪

2014年10月31日金曜日

2014.10.31 わが友に贈る

空気が乾燥する季節
火災に厳重警戒を!
使い始めの暖房器具や
コンセントの埃など
基本の注意を怠るな!

曾谷殿御返事 P1056
『何に法華経を信じ給うとも謗法あらば必ず地獄にをつべし、うるし千ばいに蟹の足一つ入れたらんが如し』

◇人生の座標
同じ「自由」を、立派に価値創造に使う人もいれば、気ままに浪費して不価値・反価値にしてしまう人もいる。自由の名を叫びながら、自由を破壊する人もいる。「自由」それ自体、価値と不価値を含んでいる。

☆中国・陝西師範大学で第8回池田思想国際学術シンポジウムへのメッセージ
1981年、陝西省に聳え立つ秦嶺(しんれい)山脈において、地球上から絶滅寸前とされていた美しい朱鷺(とき)が幾羽も発見されました。その貴重なる朱鷺を、貴国から日本に贈っていただき、人工孵化に成功したことは、胸の熱くなる友誼と共生のドラマであります。
この友好のシンボルである「朱鷺」をモチーフにした上海歌舞団による舞劇が、明年、日本全国で公演される運びとなりました。
今月、そのプレビュー上演会が、中国人民対外友好協会と民音の主催で行われ、美しき圧巻の舞は大いなる魂の飛翔をもたらしてくれたのであります。
思えば、シルクロードは、音楽美術の結晶ともいうべき「飛天」が流伝する道でもありました。
シルクロードの各地に描かれた「飛天」は、羽衣をなびかせて自在に天を舞い、音楽を奏で、民衆救済に尽くす善なる力用を表しています。
この優美な飛天の如く、あらゆる束縛や障害を打ち破り、青年たちの尽きることのない英知と創造力を、私たちは広々と解き放っていきたい。そして、人類の平和と共生の未来へ、共々に天空高く飛翔してまいりたいのであります。
私も先生方とご一緒に、未来永遠に世界市民が心を通わせゆく「精神のシルクロード」を力の限り、開き続けていく決心であります。
結びに、西安市、そして陝西師範大学の千秋万歳の大発展、またご列席くださいました諸先生方のますますのご健勝とご活躍を、私は妻と共に、心よりお祈り申し上げ、メッセージとさせていただきます。謝謝(シェシェ)!

2014.10.30 わが友に贈る

人材育成の根本は
一緒に動くことだ。
共に学び合うことだ。
励まし続けることだ。
さあ今日も友のもとへ!

種種御振舞御書 P919
『此の国の亡びん事疑いなかるべけれども且く禁をなして国をたすけ給へと日蓮がひかうればこそ今までは安穏にありつれどもはうに過ぐれば罰あたりぬるなり』

◇人生の座標
自由とは、自分の生きる価値で決まる。自分の「心」、「境涯」で決まる。そこに自由があるのに、自分はそれをわからずに、不自由と思っている場合もあるだろう。同じ場所にいる人が、大いなる自由を感じている場合もある。

☆中国・陝西師範大学で第8回池田思想国際学術シンポジウムへのメッセージ
第三に申し上げたいのは「教育の連帯」です。
二千年前、ここ西安に創設された中国初の官立学府は、まさしく大学の源とされております。この学術の都、教育の都に、日本からの幾百千の遣隋使・遣唐使も学び、惜しみなく文化の実りを伝えていただきました。
長安と日本を結ぶ道は「ブックロード」とも呼ばれます。留学者たちが命懸けで、貴国から持ち帰った厖大な漢籍が、日本の文化の礎となりました。
ともあれ、教育の本義たる、人間生命の可能性の開花のためには、異なる他者との相互の啓発が絶対に不可欠であります。
これは、中国の青年たちと奥深い精神の連帯を結んだアメリカの大教育者デューイ博士の哲学でもありました。デューイ研究の最高峰の二人の知性、ヒックマン博士、ガリソン博士との鼎談集で、私たちが確認し合った一点は、"個人や、文化全体が相互に作用し合う時にこそ、新しい意義と価値が生まれる"ということであります。
おかげさまで、わが創価大学も、日本における「スーパーグローバル大学」の一つに選定されました。
特に中国の多くの大学と学術交流協定を結ばせていただいていることに、この場をお借りし、あらためて御礼申し上げます。

2014年10月29日水曜日

2014.10.29 わが友に贈る

わが目標へ向かい
執念の挑戦を!
たゆまざる努力の中に
自身の成長があり
新しき建設がある!

最蓮房御返事 P1340
『今時は師に於て正師邪師善師悪師の不同ある事を知つて邪悪の師を遠離し正善の師に親近すべきなり』

◇人生の座標
自由とは、不自由と表裏一体です。一番多忙な人は、一番不自由なようでいて、一番本当の自由を謳歌している。
時間的な自由というのは「空」です。時間の長さは基準にならない。時間がたくさんあるから自由とは言えない。

☆中国・陝西師範大学で第8回池田思想国際学術シンポジウムへのメッセージ
第二に申し上げたいのは「女性の交流」です。
大乗仏典の精髄である生命の讃歌「法華経」は、鳩摩羅什とその弟子たちによって、ここ西安で翻訳されていきました。
この法華経の中で第一ともいうべき要の法理は「女人成仏」すなわち「女性の尊厳と永遠の幸福」の大宣言にこそあります。
陝西師範大学が誇る「婦女文化博物館」には、漢字とは異なる、女性だけで用いた文字(女性文字)である「女書」の貴重な資料が保管されています。湖南省江永県で発見されたもので、その地域の女性の間で交わされ、伝えられてきた文字であります。
明代の末期から清代の初期に形成されたともいわれ、女性が表現手段として、自分たちの文字を使用したいという点において、漢字をもとにした日本の平仮名や韓国のハングルと相通ずるとの研究もなされております。
いずれにしても、いかなる時代・境遇にあっても、女性たちが生命を慈しみ、育み、苦楽を分かち合って咲かせてきた「文化の華」の一つといえましょう。
高度な情報化が進む現代において、女性の優れたコミュニケーション能力は、いよいよ輝きを放っていくに違いありません。
私たちの忘れ得ぬ規範は、周恩来総理の夫人であられる�頴超先生です。
素晴らしい劇を上演した、ある劇団員の方への激励も思い起こされます。
�先生は、劇の上演には、各分野のチームワークが要請されるとされ、「上演の裏方の仕事は、いずれも無名の英雄です。私はあなた方を通して、これら裏方の仕事をしている皆さんに感謝の意を表したい」(高橋強、水上弘子、周恩来�穎超研究会編著『人民の母—�穎超』)と語り掛けられました。
地域社会にあっても、温かく、細やかな女性たちの対話と交流の積み重ねによってこそ、生命尊厳と平和のオアシスが広がりゆくことを、私は確信してやみません。

2014年10月28日火曜日

2014.10.28 わが友に贈る

多忙な中にあっても
読書の暇をつくろう!
一日5分でもいい。
学び続ける人生に
行き詰まりはない!

佐渡御書 P958
『心は法華経を信ずる故に梵天帝釈をも猶恐しと思はず』

◇人生の座標
悪なくして善はなく、善なくして悪なし--両者は、相対的であるとともに相補的な実在である。
決定的に重要なことは、善も悪も互いに(善なら悪を、悪なら善を)「他者」として、その関係性の上に「自己」を成り立たせているということである。
ゆえに、悪も、対応のいかんによっては善に転じ得るのだという点では、可変的実在なのである。

☆中国・陝西師範大学で第8回池田思想国際学術シンポジウムへのメッセージ
第一は、「文化の和合」であります。
いにしえの『礼記(らいき)』には、「楽は天地の和なり」(音楽は天地の間の〈自然の〉和合作用を代表するもの)と記されています。
この音楽の妙なる「和合の力」の偉大な実例こそ、シルクロードであったとはいえないでしょうか。
大国際都市たる長安(現在の西安)に、西アジアから日本までを結ぶシルクロードの各地から多彩な楽舞が集まり、「十部楽」として見事に集大成されたことも、有名であります。
ここで私が、シルクロードの音楽文化に注目するのは、その基盤があくまでも「内発的」であるからであります。
『礼記』に「楽は中(うち)より出づ」(音楽は内面から来る)、「楽は徳の華(か)なり」(徳の美しい発現が音楽である)、また「論倫(ろんりん)、患(うれい)無きは楽の情なり、欣喜歓愛(きんきかんあい)は学の官なり」(人びとを互いに親しませ、憂いや悲しみを忘れさせるのが、音楽の性能であり、人を喜び楽しませるのが、音楽の作用である)ともあります。
まさに、心より出て心へ至り、憂愁や悲嘆を取り払い、希望と喜びをもって、心と心を結ぶ——かのシルクロードの音楽に象徴される文化の和合の力を、現代に蘇らせていきたい。
その願いを込めて、民主音楽協会(民音)を創立したのは、1963年のことでありました。当初は、無理解や偏見の批判も浴びせられましたが、半世紀を経て、105カ国・地域の音楽芸術を日本に伝え、鑑賞者は累計で1億1000万人を超えます。
1985年、いまだ険しい冷戦の国際情勢下にあった「シルクロード音楽の旅」の公演では、中国とソ連、さらにトルコ、日本の麗しき友情のハーモニーが、清々しい感動を広げたのであります。
敬愛してやまない周恩来総理は強調されました。
「われわれは人民の世紀の開始に立っている。われわれのこの時代における国際関係の時点は、人民外交の大々的展開である」(森下修一編訳『周恩来・中国の内外政策』)と。
なかんずく、周総理が重視されたのが、文化交流であり、民間交流であります。
どんな複雑な時代にあっても、この道さえ閉ざさなければ、必ず平和友好を開くことができる——周総理から託された揺るぎなき信念を、私は次の世代へ厳然と受け継いでいきたいのであります。

2014年10月27日月曜日

2014.10.27 わが友に贈る

◇今週のことば
難を乗り越える信心だ。
妙法は絶対なりとの
大確信で祈り切れ!
今の労苦が必ずや
生命の財宝となる。
2014年10月27日

最蓮房御返事 P1341
『弘長には伊豆の国に流され文永には佐渡嶋に流され或は竜口の頚の座等此の外種種の難数を知らず、経文の如くならば予は正師なり善師なり諸宗の学者は悉く邪師なり悪師なりと覚し食し候へ』

◇人生の座標
梅が桜に憧れて、桜になろうとしても、意味がない。梅は梅らしく、自分を咲かせきっていくことが正しいし、それが幸福というものです。
個性はみんな違う。だから面白い。みんな同じだったら、つまらないでしょう。

☆中国・陝西師範大学で第8回池田思想国際学術シンポジウムへのメッセージ
深き学理の探究と、大きな友誼の心で、第8回の国際学術シンポジウムにご参集くださいました先生方に、最大の敬意を表します。ご多忙のなか、誠に誠に、ありがとうございます。
シンポジウムのために最高に素晴らしき舞台を整え、迎えてくださいました陝西師範大学の程光旭(ていこうきょく)学長、お懐かしい房喩(ぼうゆ)前学長をはじめ、ご関係の先生方に心から感謝申し上げます。
今回のテーマである「『精神のシルクロード』で開く新時代」を掘り下げるうえで、ここ西安ほど、ふさわしきロマンの天地はないでありましょう。
私自身、1974年6月、この憧れの都・西安で、壮大なる人類の交流の歴史を偲びながら、冷戦で凍え切った世界へ、新たな対話の陽光を広げゆく決意を深めました。
この初訪中からの1年間で、私はソ連を初訪問し、再び中国へ、さらにアメリカへ、三度、中国へ、そしてヨーロッパへ、またソ連へと、平和追求の旅を重ねました。
その間断のない対話の流れの中で、私はモスクワ大学での講演に臨み、「世界市民の心と心に燦然と輝く『精神のシルクロード』の確立を!」と呼び掛けたのであります。
今再び、宿縁深き先生方とご一緒に、私はシルクロードの原点の地・西安に立って、新たな一歩を踏み出す思いで、メッセージを贈らせていただきます。

中国の陳から隋代の大哲人・天台大師は、「道は能通(能く通ずる)を以て義と為す」と説きました。
万般において、行く手を阻む障壁が立ちはだかろうとも、それを突き抜け、目的へ、理想へ、断固と到達せしめていく——ここに、道の道たるゆえんがあるといってよいでありましょう。
ここでは、人類の心を結びあわせゆく道に、「文化の和合」「女性の交流」そして「教育の連帯」という3つの次元から、光を当ててみたいと思います。

◎関西で11.5「男子部の日」を祝賀する新時代第2回全国男子部幹部会
◎サイクリストの聖地「しまなみ海道」に7,300人、来年は参加したい!(^^)!

2014.10.26 わが友に贈る

自分に勝つ人こそ
最も偉大な勝利者!
昨日よりも今日
今日よりも明日へ
一歩でも前に進め!

太田入道殿御返事 P1012
『書は言を尽さず言は心を尽さず事事見参の時を期せん』

◇人生の座標
この世に生まれてきた以上、絶対に自分にしかできない自分の使命がある。そうでなければ、生まれてはこない。宇宙は決して無駄なことはしない。何か意味がある。人間が「雑草」と呼んでいる植物にだって、何か意味がある。また、「桜」には桜の、「梅」には梅の、「桃」には桃の、「李」には李の、それぞれの個性があり、使命があり、意味がある。

☆名誉会長と共に新時代を開く 第39回 新しい力を 新しい勝利を
今、全国で、世界の各地で、新入会の友が誕生している。
人を育てることが、新時代を開くことである。学会精神を伝え、人材を育てるといっても、特別な方法があるわけではない。
戸田先生は言われた。
「学会の会合は、たとえ一人でも、二人でも、その人を大切にし、その人のために仏法を説き、感激をもって、真剣に語り合っていくことだ」
たとえ相手が一人でも「よく来ましたね」「ゆっくりお話しましょう」と声を掛け、悩みや意見に耳を傾ける。それでこそ人は心を開き、立ち上がる。
日々の触れ合いの中で、一歩一歩、信心を深めていきたい。先輩として、友として、ありのままに話していくのだ。その人をよく知り、幸福を真剣に祈る中で、智慧と慈悲が湧く。最高の励ましを送っていける。

信心は年数ではない。勇気で決まる。師弟に生きる心の深さで決まる。「熱原の三烈士」の不惜身命の精神を、私は詩にうたい、友に贈ったことがある。
生死流転の神四郎
桜の花に吹く風に
あれよ広布の鑑よと
その名かんばし熱原の
烈士の命 誉れあり
三烈士の入信は法難前年の弘安元年ごろ。いわば「新入会」の偉大なる使命の人であった。
思えば、戸田先生と共に75万世帯の弘教を成し遂げたのも、新しい人材だった。
当時は、入会3年以内の友が約8割。新しい力が、新しい歴史を創ったのだ。
御書には、『師子王の如くなる心をもてる者必ず仏になるべし』(P957、「佐渡御書」)と仰せだ。
勇気の信心あるところ、必ずや地涌の菩薩が躍り出る。ここに広布の方程式がある。
さあ、共に築こう! 新しい希望を! 新しい勝利を!

2014.10.25 わが友に贈る

共に仏法を学び
語り合うなかで
信心の原点は築かれる。
任用試験の受験者に
最大の励ましを!

妙密上人御消息 P1237
『夫れ須弥山の始を尋ぬれば一塵なり大海の初は一露なり一を重ぬれば二となり二を重ぬれば三乃至十百千万億阿僧祇の母は唯一なるべし』

◇人生の座標
「桜梅桃李」(桜は桜らしく、梅は梅らしく、桃は桃らしく、李は李らしく)という言葉がある。それぞれの個性や違いを認め合い、よいところを見つけ、褒め称えていける、そういう広い心があれば、その人のもとには、人が集まる。自分も喜びを感じられるし、喜びを与えることもできる。
反対に、小さいことで人を責めたり、いちいち騒ぎたてたりする、心の狭い人は、皆を疲れさせるし、避けられてしまうものだ。

◇人生の座標
この世に生まれてきた以上、絶対に自分にしかできない自分の使命がある。そうでなければ、生まれてはこない。宇宙は決して無駄なことはしない。何か意味がある。人間が「雑草」と呼んでいる植物にだって、何か意味がある。また、「桜」には桜の、「梅」には梅の、「桃」には桃の、「李」には李の、それぞれの個性があり、使命があり、意味がある。

☆中国・南京理工大学「名誉教授」称号授与式への謝辞
本日、私は、大中国の科学技術を誇り高くリードされゆく名門、貴・南京理工大学から、最上の栄誉を賜りました。
「以人為本、厚徳博学」(人をもって本となし、徳厚き博学の人たれ)との高邁なる建学の精神を、深く生命に刻みつつ、貴大学の名誉ある一員とさせていただきます。
王暁鋒学長をはじめ、諸先生方の御厚情に、心より御礼を申し上げます。誠に誠にありがとうございました。
王者の風格の大河・長江と共に、悠久の歴史の絵巻を綴ってこられた佳麗なる古都・南京を、高名な歴史学者の朱�(しゅせつ)先生は讃えられました。
——文学は盛んに人物も優れ、山河は秀麗にして気象も雄壮偉大なり。しかも民族と難儀を共にし、喜びと憂いを分かち合う親しさにおいて、第一の都なり、と。
この天下一なる人材の都・南京において、仰ぎ見る英知と人格の指導者を育成し続けてこられたのが、人間王者の最高学府たる貴大学であります。
産学連携を推進して、地域の経済発展に寄与されるとともに、大中国の工業化、情報化を力強く牽引されてきた足跡も、誠に有名であります。
貴大学は、昨年、創立60周年の佳節を飾られ、更に堂々たる飛躍を遂げておられます。
王学長はじめ諸先生方、また麗しき同窓の方々の偉大な御尽力に、私たちは、心より尊敬と賞讃の大拍手を送らせていただきたいのであります。

36年前(1978年)の秋、南京に第一歩をしるした折、各界の皆様方に、ひときわ冴えわたる月天子と共に熱烈歓迎していただいたことが、昨日のように思い起こされます。
天も、地も、人の心も美しき、世界に燦たる、この民衆の宝土を、日本軍の蛮行がどれほど蹂躙してしまったことか。
私たちは、雨花台の烈士陵園を訪れ、新中国建設のために命を賭して戦われた先人方、そして、日中戦争の犠牲となられた数多くの方々に、懇ろに追善の祈りを捧げさせていただきました。
わが創価教育は、日本を暴走させた国家主義、軍国主義の教育に真っ向から対峙して、「人間主義」「平和主義」の価値を想像する教育を貫き通してまいりました。
創始者である牧口常三郎先生と戸田城聖先生の師弟は、軍部政府に投獄され、牧口先生は獄死しております。
生きて出獄した戸田先生と共に、私たち弟子は、生命尊厳を信念とする若き世界市民を育成し、平和と文化と教育の連帯を広げゆくことこそ、残酷な戦争の悲劇を転換する王道なりと定めて、数多の圧迫を恐れずに、行動を重ねてまいりました。
貴国の皆様方と共々に、留学生の往来をはじめ、両国の青年交流の「金の橋」を、大きく築くことができました。
この橋は、いかなる時代の激流にも断じて揺らぐことはないと確信しております。
貴大学は、幅広く世界の大学と教育交流を推進され、多くの国々から留学生を受け入れ、極めて国際性豊かな総合大学として大発展を続けておられます。
その意味におきまして、私は、貴大学から賜りました栄誉を、わが創価大学、アメリカ創価大学、創価学園の学生・生徒、教職員、卒業生一同と共々に拝受させていただき、この尊き友情を次の世代へ脈々と受け継いでいきたいと思っております。

南京訪問の折に、私たちは、人民の力で築き上げられた長江大橋を見学し、さらに、敬愛してやまぬ周恩来総理が建国前の激動期に奮闘された梅園新村記念館にも案内していただきました。
そして、厳粛な佇まいの中山陵(ちゅうざんりょう)を訪れ、中国革命の父・孫文先生のお心を偲んだのであります。
孫文先生は、力強く訴えられました。
「世界の事業は、どうしても、まず、事をはじめる人間を必要とし、そのあと多くの賛成者を必要とし、さらにそのあと多数の実行者を必要とし、そうしてこそ成功をおさめることができます」(山口一郎訳『孫文選集』第1巻)と。
孫文先生の魂魄が留められた、ここ南京の地で、貴大学は、先生の叫びのままに、教育の真髄の力によって、壮大なる長江の流れの如く、滔々たる人材の潮流を創り広げてこられました。
この夏、若者のスポーツの祭典であるユースオリンピックが、南京で盛大に行われました。
「青春を分かち合い、共に未来を築こう!」をスローガンに掲げた大会において、貴大学の学生たちが、幾多のボランティアとして溌剌と活躍されたことは、実に清々(すがすが)しい青春の劇であります。
貴大学が、有為な逸材を社会に送り出し、中国屈指の就職率を誇っていることも、よく存じ上げております。
貴大学の大前進を、青年をこよなく愛された孫文先生も、周恩来総理も、さぞかし会心の笑顔で見守られているに違いありません。

英明なリーダーシップを発揮される王学長は、学生たちに対して、期待を込めて、温かく呼び掛けておられます。
——天高く聳える大樹の如く、順境と逆境とを問わず、栄誉と恥辱に動ぜず、力強い姿を保ち、頭の天辺の真っ青な空と白い雲を黙々と注視することができるようになるのだ。
そして、艶を競って咲き誇る二月蘭の如く、チャンスとチャレンジとを問わず、いつもと変わらぬ優雅な態度を保ち、足元の肥沃な大地に深く根を下ろすことができるようになろう——と。
何と素晴らしき青春の指針でありましょうか。
今、世界はますます烈風の吹き荒れる乱世であるからこそ、教育の拡充と深化と交流によって、私たちは、若き生命に、何ものにも負けない勇気を薫発してまいりたい。
そして、いかなる危機をも打開する智慧を磨き、あらゆる差異を乗り越えていく友誼の心を育んでいきたいと思うのであります。
青年の熱と力こそが、地球文明の新たな創造をもたらします。
青年の熱と力こそが、人類の未来の勝利を開きます。
青年の熱と力こそが、世界の平和と共生を広げます。
貴大学の校歌は、高らかに謳い上げております。
「知識の海洋を逍遥し
天地寰宇(かんう=天下)を探索する
我らは神聖なる使命を担いつつ
素晴らしき明日を創造する」と。
本日より、貴大学の皆様方と御一緒に、私たちも、中国と日本、さらにアジア、そして全世界の「素晴らしき明日」の創造へ、勇躍邁進していくことをお約束申し上げ、謝辞とさせていただきます。
謝謝(シェシェ)!

2014年10月24日金曜日

2014.10.24 わが友に贈る

勤行・唱題は
白馬が駆ける如く
朗々と力強く!
大生命力を輝かせ
勢いよく一日を出発!

開目抄上 P202
『今の世を見るに日蓮より外の諸僧たれの人か法華経につけて諸人に悪口罵詈せられ刀杖等を加えらるる者ある、日蓮なくば此の一偈の未来記は妄語となりぬ』

◇人生の座標
人間は、生きているかぎり、必ず悩みがあり、課題があるものだ。その悩みや課題を"どうやって"克服するか。ただ一つ、自らの「挑戦」によってのみ、それは可能となる。むしろ喜びや楽しみにさえ変えていける。
つまるところ、自分自身に勝利する中にしか、満足も幸福もないのである。

2014年10月23日木曜日

2014.10.23 わが友に贈る

自らが苦労してこそ
友の悩みに寄り添える。
信心の偉大さが分かる。
大変な時が境涯を
広げる最大の好機だ!

日女御前御返事 P1247
『法華経をば経のごとく持つ人人も法華経の行者を或は貪瞋癡により或は世間の事により或はしなじなのふるまひによつて憎む人あり、此は法華経を信ずれども信ずる功徳なしかへりて罰をかほるなり』

◇人生の座標
人間の可能性というのは不思議なもので、自分は頭が悪いんだと決めつけると、本当に頭が働かなくなってしまう。「自分の頭脳は、ほとんど使っていないんだ。眠っているんだ。だから、努力すれば、いくらだって自分はできるんだ」と確信することです。事実、そうなのだから。

2014年10月22日水曜日

2014.10.22 わが友に贈る

陰の立場で
地道に奮闘する友を
見つけ出して讃えよ!
リーダーの心配りが
皆の力を引き出す!

妙密上人御消息 P1237
『上大聖より下蚊虻に至るまで命を財とせざるはなし、これを奪へば又第一の重罪なり』

◇人生の座標
自分らしく全力疾走することです。全力で走ってみなければ、自分にどれだけ力があるかわからない。走ってみもしないで「どうせ自分なんか」と決めつけるのは倣慢です。生命に対して、自分に対して倣慢です。卑怯とも言える。

☆創価学園第23回栄光祭 カレーの市民 1990.07.17
きょうは、歴史に残る、第二十三回栄光祭おめでとう。 諸君は、私の宝である。諸君は、私の意志を継いでくれる一人一人である。諸君は、世界に雄飛し、私の切り開いた道を完成しゆく一人一人である。
そのことを思うと、私は最高の幸福者である。そして、何の心配もないし、何の憂いもない。私の人生の幸福は、王者のごとくである。諸君のますますの成長と健康をお祈りしたい。また、ご家族の皆さま、教職員の方々に、私は心から感謝と祝福を申し上げます。
きょう七月十七日は、私の出獄の記念日である。その意義も含めか本日はまず、アーマンド・ハマー博士の自伝に基づき、博士のお父さんの話を少ししたい。
じつは、ハマー博士は、最も多感な青春時代に、お父さんを裁判にかけられ、投獄をされるという、つらく苦しい歴史を刻んでいる。それは、医師であるお父さんが、殺人罪で告訴されたことである。くわしい事情は略すが、患者さんを思ってのお父さんの善意の行動が、曲解された。そしてまた、社会運動に関心をもっていたお父さんを陥れようとする反対勢力の動きもあった。
ハマー青年は、父の潔白を信じ、懸命に訴えた。だが、父を守るべきはずの弁護士が、これまた悪徳弁護士で、少しも役に立たない。そればかりか、勝てるはずの裁判をかえって不利に進めたのである。また、悪意のマスコミにも興味本位に書かれた。裁判を戦う者にとって、これらは致命傷ともいえる。
本来は正しき人のため、権力をもたぬ立場の人のために戦うのが弁護士等の職業である。しかし現実は、必ずしも、そうなってはいない。その矛盾した社会を変革するために諸君がいる。今や学園出身者の中からは、多くの弁護士も誕生しており、私はうれしい。その成長と活躍を心から期待している。
結局、ハマー博士のお父さんは、裁判に負け、有罪の判決を受ける。
「愛する親が、被告席に座っていたり、囚人服を着せられた姿を平然と正視できる人はきわめて少ないだろう」(アーマンド・ハマー『ドクター・ハマー』広瀬隆訳、ダイヤモンド社)と、ハマー博士は振り返っている。ハマー博士の人生にあって、まさに「悲しくて絶望に満ちた時期であった」(同前)。しかし、当時まだ医学生だったハマー青年は、歯をくいしばって勉強を続けた。
"今は何もできない。しかし今に見よ!ともかく力をつけよう。学びに学ぼう。そしていつか、父の正義と真実を証明するのだ仇を討つのだ"
——私には、そうしたハマー青年の心情が痛いほど伝わってくる。
私の恩師戸田先生も、そうであられたからである。先生は、権力によって獄死させられた牧口先生の正義を証明するために、一人立たれた。そして私は、戸田先生の正義を証明するために一人立った——。
やがて、大学を卒業すると、ハマー青年はアメリカから、父の祖国ロシアへ渡る。当時、チフスがはびこっていたこの地で学んだ医療を役立てよう、そしてまた、刑務所の独房に捕らわれの身となったお父さんに、懐かしい祖国の革命後の様子を伝え、励まそう——そうした気持ちがあった。一流の人物は、逆境をバネとして大きく力をつけていく。"もうだめだ"と結論するのは、その人の心の弱さの証明でしかない。
ハマー青年は、父の投獄という最も悲しい悔しい体験をバネとして、自身の舞台を大きく世界に開いた。「アメリカとソ連の架け橋」としての行動を、雄々しく開始したのである。後に、ハマー青年は、ソ連で事業を成功させ、出獄したお父さん、お母さんをアメリカからモスクワに招いて、親孝行をしている。
そして、何よりも、世界を舞台にした目覚ましい活躍の姿を通して、父に着せられた汚名をそそいでいったのである。また事実、ハマー博士は有罪判決をくつがえす裁判を起こし、一九四三年に、父の無罪判決を勝ち取っている。(寺谷弘壬『ドクター・ハマーが動いた!』KKベストセラーズ、参照)まことに味わい深い、素晴らしい人生のドラマといってよい。博士の経歴のうえから、諸君の何らかの参考になればと思い、紹介させていただいた。
「世界を制覇せんとするものは、汝自身の悲哀を制覇せよ」との言がある。私の好きな言葉である。
多感な青春時代、諸君にも大なり小なり、つらいこと、苦しいことがあるかもしれない。しかし、そこで負けてはならない。強く、また強く耐えながら、学びに学び、力を磨き、人生の勝利者に育っていけばよいのである。私は諸君の活躍を、いつも見守っている。また一生涯、見守っていく。

次に、これも「捕われの身」に関連するが、真実の勇者、真の戦士とは誰か、いかなる人物かということに触れておきたい。

——大海の深き淵は見えない。青空の遠き奥も見えない。
大いなる勇気も、浅き世間の目には見えない。それどころか、しばしば臆病にさえ見える場合がある。
今春、卒業式で、彫刻家ロダンのお話をした。彼の傑作の一つに「カレーの市民」がある。これは14世紀の史実に題材をとった作品である。
カレーとは、フランス北端の港町。ドーバー海峡をはさんでイギリスと向かい合っている。
物語は、イギリスとフランスとの「100年戦争」(1337〜1453年)中のことである。
1347年。カレー市民は、イギリス軍に包囲されていた。もう、一年間もこんな状態が続いている。
市に助けを出すべきフランス王フィリップ6世にも、見捨てられてしまった。
その時、市民はどう生きたか——。この極限の状況のなか、今なお全ヨーロッパの人々に語り継がれる人間のドラマが、カレー市に生まれたのである。
その魂の劇を描いたのはドイツの作家ゲオルク・カイザー(1878〜1945年)。反ナチスの作家としても有名な彼の戯曲「カレーの市民」は、全世界の人々に感銘を与えた。
日本でも上演され、またよく読まれた。原作は少々難しい面もあるので、本日は、青春時代の記憶に基づき、ごくあらすじのみ、お話しさせていただきたい。

その日の朝、カレーの市民たちのもとに、イギリス王エドワード3世からの使者が届いた。「町を破壊されたくなかったら、一つの条件をのめ」というのである。負け戦のカレー市としては黙って耳を傾ける以外にない。
負けることは惨めである。悲惨である。人生もまた断じて勝たねばならない。
その条件とは——。使者は言う。
「明日の朝までに、6人の代表の市民を英国王のもとに差し出すのだ。その6人は、帽子をつけてはならぬ。靴もはいてはならぬ。裸足(はだし)で、哀れな罪人の衣を着、首に縄をかけて来い。そして国王の前に命を差し出すのだ。そうすれば、町は破壊から救われよう」
屈辱的な要求であった。人間を愚弄する傲慢の言であった。
戦争の場合でなくとも、優位な立場をカサに、人を見下し、抑えつけ、利用しようと、威張る人間は、いつの世にもいる。そうした権威・権力に断じて負けてはならない。

市民たちは怒った。とうてい、こんな申し出を聞くことはできない。「武器をとろう!」。声があがった。しかし玉砕は100パーセント確実である。
女性も、子供も、老人も全員が、犠牲になるであろう。町も港も破壊されよう。
それでも、「皆、共に死のうではないか!」という声が優勢であった。フランス軍のデュゲスクランが、そうした人々を煽(あお)った。
「戦おう!」隊長の声は勇ましかった。人々は興奮状態にあった。
「華々しく突進して死ねばよいのだ!」その方が潔いし、この長い苦しみからも逃れられる——。隊長の剣(つるぎ)の上に、一人また一人と、誓いのための手を置いていった。この若者も、あの老人も——。
しかし、一人だけ手を置くことを拒んだ者があった。それまで静かに議論を聞いていたサンピエールだった。彼は言った。
「私は反対だ。我々は、何よりも大切なこの港を守らねばならない。後から続く人々のためにも——」
「この港は、我々市民が営々たる労働でつくったものである。市民が自分の腕(かいな)で重い石を運び、背を曲げ、ぜいぜい息を切らして働いた結晶である。こうして、湾は深く掘り下げられた。立派な防波堤が築かれた。あらゆる国の船が安心して停泊し、航海できる港ができたのだ」
「6人の市民を犠牲にすることは、もとより断腸の思いである。しかしカレーの港は、我が命よりも貴(とうと)いと思わねばならない。なぜなら、この港は、世界の万民に幸福をもたらすからである」——。
この学園も一つの、人類のための"幸福の港"である。
大切なこの宝の港を断じて守り抜かねばならない。悪に蹂躙(じゅうりん)されてはならない。権威に利用されてもならない。人類のために、正義のために——。
その"港を守り抜ける"真実の勇者は一体、誰なのか。ここに問題がある。建設するのも人間、破壊するのも人間。一切は人間で、人物で決まるからだ。

無謀な戦闘をいさめるサンピエールの言に人々は、「何という臆病者だ!」「卑怯ではないか!」と口々に罵(ののし)った。
しかし、諄々と説くサンピエールの冷静な声に、次第に賛同の意見が増えていった。
「それでは——」。一人の市民が発言した。「誰がイギリス国王の前に行くのか!」
自ら死ぬ者は誰なのか——。この問いかけに、場内は一瞬にして、水を打ったように静かになった。誰もが顔をこわばらせた。そして……。
「では、私が行こう!」立ち上がったのはサンピエールだった。本当に偉い人物は、いざという時にこそ泰然自若としているものである。

人々の間に異様な感動が走った。もう彼のことを臆病者などと言う人間はいない。いるはずがなかった。
私は思う。人々をけしかけて、無謀な玉砕へと赴かせるような人間が"勇者"なのか。自らの生命を捨てて人々を守り、祖国を守る者が"勇者"なのか。
大勢の人々に命令し、でき上がった組織を使って、何かをやらせることは簡単である。また華々しいし、力があるようにも見える。また、それが必要な場合もあるかもしれない。しかし、それは真の「勇気」ではない。

一人立ったサンピエールのもとに、もう一人の市民が、静かに寄りそった。「2人目」であった。魂は魂を揺さぶる。「よし、おれも!」、3人目も立った。4人目、5人目と続いた。あと一人である。人々をけしかけた、あの隊長は名乗り出ない——。
「よし、私が!」2人の兄弟ジャックとピエールが同時に声をあげた。6人でよいところが、7人になってしまったのである。予想外の出来事であった。どうするか。「では、クジ引きで一人を除こう!」。場所を変えて、抽選することになった。

それは恐ろしい光景であった。はじめ7人は、命を捨てる覚悟だった。ところが、ここで生命が助かる新しいチャンスが出てきたのである。妻の顔、子供の顔が浮かんでくる。母が、恋人が、「どうか、あの人がくじに当りますように!」と泣き崩れる。
勇者の心の宇宙にも、暴風雨が吹き荒れた。自分の「勇気」はもう、申し出ることで立派に証明した。助かってもいいのではないか? 人間の心理は微妙である。次々と不安と苦悩の黒雲がわきおこってきた。
布をかけた皿に7人が一人ずつ手を入れる。青い玉なら死。命を賭けた、クジである。1人目、青い玉だった。2人目、また青い玉だった。3人目、4人目、5人目、皆、青い玉だった。「どうなっているんだ!」。耐え切れず、一人が布をあけた。
何と7つとも全部青い玉だった。驚く人々にサンピエールは言った。
「私がそうしたのだ! なぜか? はじめ我々は命を捨てる覚悟だった。しかし、皆に迷いが起こってしまった。決心が緩(ゆる)んだ。これでは命を捨てての大業を成し遂げることはできない!」
誰が選ばれても、選ばれなくとも、皆の心に恨みと悔いのシミを残してしまう、と考えたのである。皆の、目に見えない「一念の緩み」を彼は見逃さなかった。彼一人は、いささかも心が揺れていなかったからである。
結局、彼の提案で、明朝、市場に最も遅れて着いた者が、犠牲を逃れることになった。

翌朝——大勢の市民が市場に集まっていた。誰が最初にくるか? 皆、サンピエールが一番だと疑わなかった。ところが——。
3人の勇士が相前後して着いた。人々は彼らに罪人の衣を着せ、裸足にし、首に縄をつけた。
「サンピエールは、一体どうしたのか?」「次にきっと来るよ」。しかし4番目も別の人であった。皆の瞳に動揺の色が濃くなった。5番目、そしてついに6番目!
それでもサンピエールは来ない。これでは、この6人が犠牲になるのか——。
「我々はだまされた! 彼は初めから来ないつもりだったのだ。今頃、我々の馬鹿正直を笑っているだろう!」6人の内の一人が叫んだ。
市民の全てが怒った。「彼は我々皆を裏切った!」殺気だった人々が彼の家に押しかけていこうと走った。その時——
黒い布をかけた一つの棺(ひつぎ)が、しずしずと運ばれてきた。そばにはサンピエールの老父が立っていた。老父は言った。
「これはサンピエールです。息子はこう言いました。"私は先に行くから、6人の人よ、あとに続いてくれ"。そう言い残して死にました」
サンピエールは、ひとたび立った勇士たちを、誰一人、迷わしてはならないと思ったのであろう。誰が最初とか、誰が最後とかではなく、自ら立った"選ばれた勇士"の誇りを皆に全うさせたかった。そのためには、自分が真っ先に、手本を示す以外になかったのである。
ここに真正(しんせい)の「勇者」がいた——。6人の魂は奥底(おうてい)から震えた。そして大磐石の決意で、皆が見守る中、町の外へと歩み始めた。
もう何の迷いもなかった。晴れ晴れとしていた。姿は罪人でも、心は皇帝であった。王者であった。たとえ世の非難を一身に受け、牢につながれる身となろうとも、心は永遠の王者である——これが恩師に仕えて以来、貫いてきた私の不変の生き方である。ゆえに私は何ものも恐れない。
いかなる批判と偏見、中傷と誤解が渦巻こうとも、また同志すら、私の心がわからない場合があろうとも、「真実」は必ず後世に証明されると信じているからである。また諸君が必ずや証明してくれると信じているからである(大拍手)。

この出来事は、いち早くイギリス王のもとにも伝わっていた。6人の前に王の使者が走ってきた。「まだ、遅れてはおりません!」6人は使者にそう言った。責められるかと思ったのである。ところが使者は「国王の特別のはからいで『誰の命も絶ってはならない』との命令である! カレーの町は救われた!」と告げた。
やがて王が町に入ってきた。そしてサンピエールの棺の前に、王自らが膝を折り、その前に額(ぬか)づいたのである。敵味方を超えて、人間としての本物の戦士に敬意を表するために。こうして、一個の美しき高貴なる魂によって、カレーの町も、港も、市民も救われたのである。

人生は戦いである。人は皆、戦士である。戦人(いくさびと)として生きねばならない。それが生命の掟(おきて)である。戦いを避けることはできない。それ自体、敗北である。
しかし、戦いが常に華々しいものとは限らない。むしろ地味な、孤独な「自分との戦い」が、その99パーセントを占める。それが現実である。
ある場合は、人前で格好よく旗を振ることも大事であろう。しかしそれ以上に、他の人を守るために、あらゆる犠牲を「忍耐」して、一人、前へ進む人のほうが偉大である。真の勇者は、時に格好悪く、地味そのものなのである。
また、大勢、仲間がいる時は誰でも勇気が出てくる。「戦い」を口にすることも容易である。しかし、新の「責任」をもった人間かどうかは、一人になった時の行動で決まる。
私のモットーは、一つは「波浪は障害に遭うごとに、その頑固の度を増す」である。そして、もう一つは「一人立てる時に強き者は、真正の勇者なり」である。これは16歳からの私の信念となっている。

先日、関西で「ノブレス・オブリージュ(指導者には高貴なる義務あり)」のお話をした。その後、こうした哲学と指導者論が国際化時代には不可欠であるとの言論も、多く見られるようになった。
それはそれとして、この「カレーの市民」は、フランス人の勇者が、イギリス王の心をも動かした歴史である。それをドイツ人が物語った。
「個人」が、あらゆる艱難(かんなん)を超えて、高貴なる信念に生き抜いていく——。そこにヨーロッパの最良の伝統がある。
私が、この話をする理由も、何より諸君が、個人として偉大であれ、崇高であれ、高貴であれと望むからだ。
卑しい人間だけにはなってほしくない。浅はかな人生を生きてほしくはない。他人はどうあれ、自分は自分の信念として、偉大な自分自身の人生を創っていっていただきたい。
集団主義の熱狂と、無責任。権威へのよりかかり。無定見に「煽(あお)る」人間にだまされ、乗せられやすい風土が日本にはある。
そうした精神土壌とは、全く異なる新しい人材を私は育てたい。世界的な人物を、「本当の人間」を、この学園で育てたいのである(大拍手)。
特に若い間は、派手な活躍に憧れがちである。それも決して悪いことではない。成長のバネになる場合もある。また時に広い舞台で、思い切り暴れることも大事であろう。
しかし、諸君の本格的な活躍の舞台は、21世紀である。その時に、先輩の築いた"幸福の港"を守り、責任をもって勝利していくために、今は満々たる闘志を秘めながら、じっと忍耐する勇気、勉強しぬく勇気と根性を貫いていただきたい。
その「勇気」ある人は、いざ、自らの"武器"をもって戦うべき時には、真っ先に敵陣を破る英雄となるに違いない(大拍手)。
巨匠ロダンの手で見事に魂を得た「カレーの市民」の像は、今もカレー市庁舎の前に厳然とあり、市民を見守っている。
諸君には、これから長い長い人生がある。今日の私のスピーチが、その素晴らしい勝利のために、何らかの糧(かて)になれば幸いである。本日は本当におめでとう。素晴らしい演技もありがとう(大拍手)。

2014年10月21日火曜日

2014.10.21 わが友に贈る

いかなる困難にも
前向きに挑む自分に!
何ものにも負けない
人間革命の生き方こそ
幸福勝利の王道なり!

富木尼御前御返事 P975
『やのはしる事は弓のちからくものゆくことはりうのちから、をとこのしわざはめのちからなり』

◇人生の座標
目立たなくても、皆から、ちやほやされなくても、黙々と自分の夢に向かって努力している人--その人こそ、本当にカツコいい人です。
「自律(セルフ・コントロール)」の人こそ、真の自由人なのです。その意味でも、私は「目標」に向かって戦い続けることが大事だと思う。

☆名誉会長と共に新時代を開く 第38回 信仰とは無限の希望なり
伝統の教学部任用試験に、会友と共に多くの皆様が挑戦される。本当に偉大なことである。
祈りから、宗教は生まれた。幸福になるために、信仰は生まれた。無宗教だという人も、何か祈っている。「苦境を脱したい」「よりよく生きたい」「家族を守りたい」などと強く欲するのは、人間として本然的な心であろう。その祈りと現実が、生命の法則の上から、きちんと合致していくようにしたのが、仏法の祈りである。
仏法は、物心のあらゆる法の根本にある"生命の大法"を探究し、見いだした。これが妙法である。目には見えないが厳然と実在する妙法の力を引き出せるように、日蓮大聖人は御本尊を顕してくださった。
戸田先生は、御本尊について「もったいないことだが、"幸福製造機"にたとえられる」と教えられた。強情なる信力・行力によって、限りない仏力・法力を引き出していけるのである。

仏法は、より高い境涯へ、わが生命の変革を教える。その究極が「一生成仏」であり、「人間革命」である。
全ては人間から始まり、人間に帰着する。人間こそ大地であり、宗教は心の大地といえる。
社会のさまざまな営みは、いわば、その大地に生じた木々や草花にもたとえられよう。
大事なのは、その大地が、きちんと耕されているかどうか。健康で豊かな、みずみずしい生命力をもっているかどうかである。
日蓮大聖人は門下の四条金吾に、天台大師の『信力の故に受け念力の故に持つ』との文を教えられた(P1136、「四条金吾殿御返事」)。
信仰とは最極の信念である。最も尊く、最も強い。信仰ある人は、大変であればあるほど、「人間革命のチャンスだ」と喜び勇んで挑戦していける。信心こそ、無限の希望なのである。

2014年10月20日月曜日

2014.10.20 わが友に贈る

◇今週のことば
広宣流布は
「励まし社会」の創造。
足を運び 耳を傾け
心を結ぶ激励訪問を!
地道こそ勝利の力なり。
2014年10月20日

減劫御書 P1466
『智者とは世間の法より外に仏法を行(おこなわ)ず、世間の治世の法を能く能く心へて候を智者とは申すなり』

◇人生の座標
苦労さえも美しさに育てるような生き方とは何か。それは世界でたった一つしかない自分の人生を愛おしむ。一日一日を丁寧に生き、一生を自分らしく仕上げていく。そういう"自分を大切にし、自分に忠実に生きる"ことではないか。その人にはグチがないし、いつまでも若々しい"心の張り"がある。

☆国人間教育実践報告大会へのメッセージ
第36回「全国人間教育実践報告大会」の開催、誠におめでとうございます。
新時代創造の活力に満ちた、愛する埼玉の天地で行われる尊き人間教育の集いに、「教育こそ、わが総仕上げの事業」と心を定めた私も、心からの連帯のエールを贈らせていただきます。
ご臨席を賜りましたご来賓の先生方、ご友人の皆様方に、心より厚く御礼申し上げます。
尊い「実践報告」を発表してくださる4人の先生方、さらに、陰で支えてくださっている尊い役員の方々も、本当にご苦労様です。はつらつとした団結の合唱を披露してくれる青年教育者の歌声も、私の生命に力強く響いてきます。
私自身、青年時代から、川越をはじめ信頼する埼玉の同志と、校舎なき民衆大学で、共々に生命尊厳の哲学を学び合ってきました。
以来60余星霜──。そのご家庭のお子さんやお孫さん方から、立派な英知と人格の人材が続々と躍り出て、活躍されていることも、何よりの喜びです。
埼玉の「玉」の文字には、大宇宙よりも尊い生命という「宝珠(宝の玉)」に通ずる意義があると、私は思っております。わが埼玉の教育者の先生方こそ、その無上の宝珠を、最高最大に輝き光らせゆく生命の大芸術家であられます。
埼玉の偉人・渋沢栄一翁は言いました。
「教育の目的は、ただその学生の天賦の本性を発揮せしむるに在る」(渋沢青淵記念財団竜門社編『渋沢栄一訓言集』)と。
一人一人の若き生命から、いかにして「天賦の本性」を発揮せしめていくか。その無限の可能性を信じ、内発を励まし促すところに、教育の本義もありましょう。「教師こそ最大の教育環境なり」とは、私たちの年来の信念であります。
創価教育の父・牧口常三郎先生は、自ら価値創造を行い、自分の力で幸福を勝ち開きゆく人間を育てることに教育の主眼を見いだしました。
その志は、弟子の戸田城聖先生、さらに、その弟子である私が受け継ぎ、そして今、教育本部の皆様方が、教育現場で日々奮闘されている実践へ脈々と流れ通っています。
この創価教育の目指す道は、子どもたちの「生きる力」を培おうと努力されている埼玉教育界の取り組みとも、軌を一にする道筋ではないでしょうか。
現実社会を生き抜く勇気の力、知恵の力、忍耐の力、立ち上がる力を育む。これほどの聖業はありません。その使命が大きいゆえに、ますます大きい苦労を敢えて厭わず、若き命に希望を贈り続ける皆様に、私は重ねて敬意を表します。
埼玉の天地に憧れ、訪問を果した、かのヘレン・ケラーは語っております。
「私たちが全力を尽くせば、計り知れないほどの奇跡を、自身や他者の人生にもたらすことができる」と。
どうか、これからも、聡明に健康第一で、何があっても明るく、たくましく、慈愛の陽光を降り注ぐ「太陽の教育者」として、「計り知れないほどの奇跡」を創造していかれることを念願し、私のメッセージといたします。
ご参加くださった全ての皆様の健康とご多幸を心からお祈り申し上げます。

2014年10月19日日曜日

2014.10.19 わが友に贈る

外交戦の要諦は
「生命力あふれる声」
「迅速な対応」だ。
誠実な振る舞いで
勝利の道を切り開け!

顕仏未来記 P508
『月は西より出でて東を照し日は東より出でて西を照す仏法も又以て是くの如し正像には西より東に向い末法には東より西に往く』

◇人生の座標
「桜梅桃李」(桜は桜らしく、梅は梅らしく、桃は桃らしく、李は李らしく)という言葉がある。それぞれの個性や違いを認め合い、よいところを見つけ、褒め称えていける、そういう広い心があれば、その人のもとには、人が集まる。自分も喜びを感じられるし、喜びを与えることもできる。
反対に、小さいことで人を責めたり、いちいち騒ぎたてたりする、心の狭い人は、皆を疲れさせるし、避けられてしまうものだ。

☆御書とともに� 第33回 平和の使命を果たし抜け
『玄義に云く「若し此の法に依れば即ち天下泰平」と、此の法とは法華経なり法華経を信仰せば天下安全たらむ事疑有る可からざるなり』(御義口伝、P786)

◇通解
天台大師は法華玄義に「もし、この法を根幹としていくならば、天下は泰平となる」と述べている。天台のいう「この法」とは妙法蓮華経である。この妙法蓮華経を信仰するならば、世界は平和になっていくことは疑いないのである。

◇同志への指針
平和は万人の願いだ。その希求に応えゆく確固たる大哲学こそ、仏法なのである。
この御文に先立って、妙法は「一切衆生をたぼらかさぬ秘法なり」とも仰せだ。
我らの創価の使命は、「立正安国」即「恒久平和」の実現である。生命尊厳の思想を世界に弘め、人類の生存の権利を守り抜け!—-この恩師の遺訓を、後継の青年たちと断じて実現しゆくのだ。

◎創価大学が悲願の箱根駅伝出場決定! 新年の楽しみが増えましたね!(^^)!

2014.10.18 わが友に贈る

会合では駐輪・駐車
屋外での会話など
近隣に最大の配慮を!
会場提供者に感謝し
地域の宝城を守ろう!

千日尼御前御返事 P1314
『あわれあわれふしぎなる事かな、此れもかまくらも此の方の者は此の病にて死ぬる人はすくなく候、同じ船にて候へばいづれもたすかるべしともをぼへず候いつるにふねやぶれてたすけぶねに値えるか、又竜神のたすけにて事なく岸へつけるかとこそ不思議がり候へ』

◇人生の座標
人間は、生きているかぎり、必ず悩みがあり、課題があるものだ。その悩みや課題を"どうやって"克服するか。ただ一つ、自らの「挑戦」によってのみ、それは可能となる。むしろ喜びや楽しみにさえ変えていける。
つまるところ、自分自身に勝利する中にしか、満足も幸福もないのである。

☆勝利の人間学 第62回 リーダーの一念
◇誠実一路に信頼を広げよう
私には三つの宝がある。
それは、永遠不滅の「妙法」である。
そして「師弟」——わが恩師・戸田城聖先生であり、わが愛弟子たる君たちである。
三つ目は「誠実」である。どこまでも誠実一路で進み抜いてきたからこそ、創価学会は、今日の大発展を遂げることができた。
乱世であるがゆえに、誠実がますます光る。
日蓮大聖人は、若き南条時光に、『かくれての信あれば・あらはれての徳あるなり』(P1527、「上野殿御消息」)と御指南されている。
誠実のリーダーには、信頼がついてくる。誠実を貫き通す青年が、最後は必ず勝利する。

◇責任感がリーダーの条件
「力」のある人とは「責任感」のある人だ。
私が対談した、世界的な環境学者でローマクラブ共同会長のヴァイツゼッカー博士も、青年に贈る指針として「責任を持て」を挙げられていた。皆のために汗を流し、使命を果たし抜いていく人材を、世界は求めている。
創価のリーダーは、「断じて皆を幸福にしてみせる」という責任感の人であり、誰がやらなくとも「一人立つ」人のことである。
責任感は真剣な祈りとなる。そこに最高の智慧が湧き、絶対勝利への行動が光る。
多忙の中でも、広布のため、同志のために、心を配り、電光石火で手を打っていくのだ。

◇共に喜ぶ勝利の日まで
戸田先生は、よく言われていた。
「仏法の慈悲とは『抜苦与楽』といって、人々の苦しみを抜き、喜び、悲しみを与えゆくことである」と。
大変なことのようだが、皆も必ずできる。それは、親身に友の声に耳を傾け、共に悩み、共に祈り、共に一歩を踏み出すことだ。そして勝利を決するまで、共に戦い切ることだ。ここに、青春の無上の充実と喜びがある。
『自他共に智慧と慈悲とあるを喜とは云うなり』(P761、「御義口伝」)と仰せの通りである。
苦悩が渦巻く世界に、願って生まれた地涌の菩薩の我らだ。誇りと確信に燃え、あの友この友に、励ましの陽光を注ぎゆこう!