2014年12月7日日曜日

2014.12.07 わが友に贈る

人生の真の宝は
苦闘の中に輝く。
不屈の挑戦で
わが境涯を開きゆけ!
創価の新時代の勝鬨を!

南部六郎殿御書 P1374
『若し菩薩有りて悪人を将護して治罰すること能わず、其れをして悪を長ぜしめ善人を悩乱し正法を敗壊せば此の人は実に菩薩に非ず、外には詐侮を現じ常に是の言を作さん、我は忍辱を行ずと、其の人命終して諸の悪人と倶に地獄に堕ちなん』

◇人生の座標
"苦しんでいる友に幸せになってもらいたい""友の悩みを何とか解決してあげたい"との思いが、「生きる勇気」となり、「希望の光明」となって、「幸福の大道」がともに開かれていく----その生き方のなかにこそ、最高の人間性の輝きがある。

☆随筆 民衆凱歌の大行進No.15 「人間革命」執筆50年

朗らかに
 人間革命
  わが劇を
 凱歌で飾れや
  勇気の宝友と

人間革命の舞台は、どこか遠くにあるのではない。「今ここ」にある。
そのドラマは、いつか始まるのではない。眼前の課題に、勇んで祈り、立ち向かう。この一瞬から幕を開けるのだ。
真剣勝負の戦いの中にこそ、人間革命がある。
師走を迎え、寒さは厳しくなり、忙しさも増す。その中で、地域のため、社会のため、未来のため、懸命に奔走されゆくわが宝友に、誇り高き人間革命の勝利劇あれ! と、私は祈る日々である。

師・戸田城聖先生は、偉大な文学には、偉大な人間革命の物語が描かれているといわれた。その代表として、青年に読まれたのが、『モンテ・クリスト伯』と『レ・ミゼラブル』である。
アレクサンドル・デュマ作『モンテ・クリスト伯』の主人公エドモン・ダンテスは、冤罪(えんざい)に陥れられ、孤島の岩窟の牢獄に14年間も囚われた。
そこで信念の哲人から薫陶を受け、鋼鉄の知性の闘士へと成長を遂げる。やがて善良な恩人一家への恩返しとともに、邪知の悪党への仇討ちを果たし、劇的に運命を転じゆくのだ。
戸田先生は、この"巌窟王"の如く、非道な軍部政府の弾圧によって獄死した先師・牧口先生の仇討ち、すなわち広宣流布という平和の民衆運動を断行してみせると叫ばれたのであった。
ビクトル・ユゴーの『レ・ミゼラブル』でも、悲劇の主人公ジャン・バルジャンが、魂の師との出会いによって、絶望の淵から蘇生する。そして、波瀾万丈の試練を乗り越え、大海原よりも、大空よりも大きい、人間の心の荘厳な力を示し切っていくのである。
私の胸には、戸田先生の声が轟いている。
「大作、君はユゴーとなって書きまくれ!」と。
それは、"健気(けなげ)な庶民のために尽くす民衆詩人たれ、正義を踏みにじる邪悪に対し、断固と鉄槌を下す大言論人たれ"との叱咤であった。
恩師との誓いを胸に、私は、いつ何時でも、ペンを執り続けてきた。
そして今、読者の皆様方の温かいご支援ありてこそ、小説『新・人間革命』第28巻の連載をスタートできた。
明12月2日には、愛する沖縄の地で、「立正安国」即「世界平和」の実現に向け、小説『人間革命』を書き始めてから満50年を迎える。
私は、創価の偉大なる正義の民衆叙事詩を、いよいよ心新たに綴りゆく決心である。