愛する関西よ
師弟誓願の団結固く
いざや大前進だ!
わが誉れの錦州城に
常勝の旗よ輝け!
下山御消息 P350
『此等の経文の亀鏡をもて両火房が身に指し当て見よ少もくもりなからん、一には名は持戒ときこゆれども実には放逸なるか二には慳貪なるか三には嫉妬なるか四には邪見なるか五には婬乱なるか此の五にはすぐべからず』
◇人生の座標
いかなる運動も人が根本である。もし責任ある立場の人が、「何のため」という根本の目的を忘れ、己を厳しく律することを忘れ、自分一個の利害を考え始めたならば、その時、その瞬間から運動は堕落する。やがて民衆を見下し始め、民衆を手段にし始める。これほど恐ろしいことはない。
ゆえに私は、次代の青年に言い残したい。民衆運動の指導者たるもの、自身の良心に照らして恥じるところのありやなしやを常に問え、と。
----これは単に油断を戒める言葉ではない。過去、民衆の利益を掲げた運動がいつしか堕落し、滅び去っていった、幾多の歴史が語る真実である。
☆随筆 民衆凱歌の大行進No.15 「人間革命」執筆50年
戸田先生は、悠然と語られた。
人間革命とは、私たちが「人生の根幹の目的」を知り、「絶対の確信」に立つことである、と。
大事なことは、いかなる宿命の嵐に遭おうとも、自らが「地涌の菩薩」であることを疑わないことだ。「広宣流布」を誓願して生まれてきたことを忘れないことだ。
日蓮大聖人は、仏界の生命を顕現した境地について、『内よりは歓発し外よりは引導し内外相応し因縁和合して自在神通の慈悲の力を施し広く衆生を利益すること滞り有る可からず』(P574、「三世諸仏総勘文教相廃立」)と教えられている。
友の幸福を祈り、社会の繁栄を願い、世界の平和に尽くしゆかんとする我らの心は、必ず相手の生命に伝わる。
その祈りと真心からの対話こそが友の命を変え、真の友情と理解を生むのである。
ゆえに題目を勇気凛々と唱え、わが生命に「自在神通の慈悲の力」を漲らせていくのだ。そして自由闊達に、あの友、この友と語らって、「衆生を利益する」ことだ。
ここにこそ、滾々と仏智は湧き出で、無限に仏縁が広がるのである。