2014年10月20日月曜日

2014.10.20 わが友に贈る

◇今週のことば
広宣流布は
「励まし社会」の創造。
足を運び 耳を傾け
心を結ぶ激励訪問を!
地道こそ勝利の力なり。
2014年10月20日

減劫御書 P1466
『智者とは世間の法より外に仏法を行(おこなわ)ず、世間の治世の法を能く能く心へて候を智者とは申すなり』

◇人生の座標
苦労さえも美しさに育てるような生き方とは何か。それは世界でたった一つしかない自分の人生を愛おしむ。一日一日を丁寧に生き、一生を自分らしく仕上げていく。そういう"自分を大切にし、自分に忠実に生きる"ことではないか。その人にはグチがないし、いつまでも若々しい"心の張り"がある。

☆国人間教育実践報告大会へのメッセージ
第36回「全国人間教育実践報告大会」の開催、誠におめでとうございます。
新時代創造の活力に満ちた、愛する埼玉の天地で行われる尊き人間教育の集いに、「教育こそ、わが総仕上げの事業」と心を定めた私も、心からの連帯のエールを贈らせていただきます。
ご臨席を賜りましたご来賓の先生方、ご友人の皆様方に、心より厚く御礼申し上げます。
尊い「実践報告」を発表してくださる4人の先生方、さらに、陰で支えてくださっている尊い役員の方々も、本当にご苦労様です。はつらつとした団結の合唱を披露してくれる青年教育者の歌声も、私の生命に力強く響いてきます。
私自身、青年時代から、川越をはじめ信頼する埼玉の同志と、校舎なき民衆大学で、共々に生命尊厳の哲学を学び合ってきました。
以来60余星霜──。そのご家庭のお子さんやお孫さん方から、立派な英知と人格の人材が続々と躍り出て、活躍されていることも、何よりの喜びです。
埼玉の「玉」の文字には、大宇宙よりも尊い生命という「宝珠(宝の玉)」に通ずる意義があると、私は思っております。わが埼玉の教育者の先生方こそ、その無上の宝珠を、最高最大に輝き光らせゆく生命の大芸術家であられます。
埼玉の偉人・渋沢栄一翁は言いました。
「教育の目的は、ただその学生の天賦の本性を発揮せしむるに在る」(渋沢青淵記念財団竜門社編『渋沢栄一訓言集』)と。
一人一人の若き生命から、いかにして「天賦の本性」を発揮せしめていくか。その無限の可能性を信じ、内発を励まし促すところに、教育の本義もありましょう。「教師こそ最大の教育環境なり」とは、私たちの年来の信念であります。
創価教育の父・牧口常三郎先生は、自ら価値創造を行い、自分の力で幸福を勝ち開きゆく人間を育てることに教育の主眼を見いだしました。
その志は、弟子の戸田城聖先生、さらに、その弟子である私が受け継ぎ、そして今、教育本部の皆様方が、教育現場で日々奮闘されている実践へ脈々と流れ通っています。
この創価教育の目指す道は、子どもたちの「生きる力」を培おうと努力されている埼玉教育界の取り組みとも、軌を一にする道筋ではないでしょうか。
現実社会を生き抜く勇気の力、知恵の力、忍耐の力、立ち上がる力を育む。これほどの聖業はありません。その使命が大きいゆえに、ますます大きい苦労を敢えて厭わず、若き命に希望を贈り続ける皆様に、私は重ねて敬意を表します。
埼玉の天地に憧れ、訪問を果した、かのヘレン・ケラーは語っております。
「私たちが全力を尽くせば、計り知れないほどの奇跡を、自身や他者の人生にもたらすことができる」と。
どうか、これからも、聡明に健康第一で、何があっても明るく、たくましく、慈愛の陽光を降り注ぐ「太陽の教育者」として、「計り知れないほどの奇跡」を創造していかれることを念願し、私のメッセージといたします。
ご参加くださった全ての皆様の健康とご多幸を心からお祈り申し上げます。