2013年12月25日水曜日

2013.12.25 わが友に贈る

健康こそ幸福の土台。
朗々たる勤行・唱題
節度ある食生活
適切な休養・睡眠で
体調管理を万全に!

妙密上人御消息 P1237
『人に食を施すに三の功徳あり一には命をつぎ二には色をまし三には力を授く』

◇希望の明日へ
人間の幸福のために役立たない学問、人生に価値を生まない死せる知識を、いくら誇っても、それは幻影のようなものである。まして知識が増えた結果、人間を軽蔑するにいたったとしたら、本末転倒といわざるをえない。
昭63・6・21

☆女性に贈ることば 十二月二十五日
人生は、順調な時だけではない。時に、思いもかけなかったような苦難に出合うことがある。
しかし、いくら泣き言を言い、運命を嘆いても、始まらない。心強く生きる人が、本当の幸福をつかむことができる。

☆今日のことば 十二月二十五日
真面目な そして熱心な君の言葉が
 口を吐いて出てゆく
やがて人々は
 必ず謹聴するであろう

2013年12月24日火曜日

2013.12.24 わが友に贈る

子どもたちの話に
じっくり耳を傾けよう!
温かな触れ合いで
家族の絆をさらに強く。
充実の友好期間を!

法華経題目抄 P944
『六万九千三百八十四字一一の字の下に一の妙あり総じて六万九千三百八十四の妙あり、妙とは天竺には薩と云い漢土には妙と云う妙とは具の義なり具とは円満の義なり、法華経の一一の文字一字一字に余の六万九千三百八十四字を納めたり、譬えば大海の一?の水に一切の河の水を納め一の如意宝珠の芥子計りなるが一切の如意宝珠の財を雨らすが如し』

◇希望の明日へ
「自分自身がしびれているからこそ、他人もしびれさせる」(プラトンが記したソクラテスの言葉。「メノン」『世界文学大系3』)−−これこそ、人間教育、徳育を成り立たせる鉄則であり、いってみれば千古不磨の"黄金律"であろう。そこには、教える者が学ぶ者を高みから脾睨する風など少しもない。徹底して、平等で公正な目線が保たれている。そこから響いてくるのは、一個の人格と人格とが、全人間的に触れ合い、打ち合う入魂と和気の共鳴和音である。そこに形成される信頼の"かたち"こそ、古来"徳"と呼ばれてきたものである。
平6・1・26

☆女性に贈ることば 十二月二十四日
冬の寒さを知る人こそが、春の暖かさを実感できる。
苦しみの闇が深かった分だけ、大きな幸福の朝が光るのである。
どんな運命も価値に転換していく人−−それが、人間としての勝利者であり、王者であろう。

☆今日のことば 十二月二十四日
幸せそうでも
 悲しみのある人生よりも
私は 多忙でも
 充実した 心より満足できる
  人生の総仕上げを 成し遂げたい

☆名誉会長と共に今日も広布へNo.048 尊き地区の勇者に最敬礼
学会はだれも想像しなかった大発展だ。
伸びゆく青年の姿ほど、うれしいものはない。
戸田先生は、広布の未来を開かんと、ただ人材を育てられた。厳愛の声が響く。
「仏法は勝負だ。闘争を開始するからには、それだけの準備と決意と闘魂をもって、断じて勝つのだ!
指導者になりゆく君たちは、大局観を決して見失ってはならない」
断じて民衆を守り抜く。
一人も残らず幸福に。
そこに指導者の責務と祈りがある。

広宣流布誓願勤行会が連日、歓喜にあふれ開かれている。生まれ変わった決意で進む友の笑顔が清々しい。日本中、世界中に希望が広がる。
今再び、信心の原点を確認し、広布の第一線に勇んで飛び出したい。皆が一兵卒の覚悟で戦う時である。
地区が本陣である。
地区が突破口である。
地区が電源地である。
わが尊き地区部長、地区婦人部長の皆様こそ、広布第一線の「学会の要」である。
私の心は、最も苦労し、学会を支えてくださっている要の中の要の全地区部長、全地区婦人部長と常に一緒である。偉大な地区の勇者の皆さんに最敬礼を捧げたい。

御書に『竹の節を一つ破ぬれば」余の節亦破るるが如し』(P1046)と仰せである。広布の破竹の勢いを、わが地区から起こすのだ。
広宣流布の戦いの労苦は、全て、自分自身と一家眷属の大福運に変わる。未来永遠に一切を勝ち越えていく生命に必ずなれるということを、深く確信していただきたい。

2013.12.23 わが友に贈る

交通事故を起こすな。
わき見・飲酒運転や
速度超過は厳禁。
賢明に意義ある
年末年始を!

弥三郎殿御返事 P1451
『但偏に思い切るべし、今年の世間を鏡とせよ若干の人の死ぬるに今まで生きて有りつるは此の事にあはん為なりけり』

◇今週のことば
「陰徳あれば陽報あり」
尊き役員の皆様方の
偉大な奮闘に深謝!
無事故・健康第一で
我らは黄金の年輪を!
2013年12月16日

◇希望の明日へ
教育は、教育者自身の人格の問題が大きい。なかんずく大切なのは、人間としての謙虚さである。倣慢であっては、礼儀も愛情も伴わない。真の英知も輝かない。それでは学生が尊敬できるはずがない。ゆえに教育の実りも期待できないのである。
平5・6・30

☆女性に贈ることば 十二月二十三日
結婚が、すなわち幸福であると錯覚する人も多い。
当然、結婚は自由である。しかし、周囲の人びとの反対を押しきり、恋愛に溺れ、後悔の涙で苦しんでいる人も多くいるということを、知らねばならない。
より多くの善人、多くの友人、そして多くの先輩に囲まれて、初めて、恵まれた自分自身の発見がある。

☆今日のことば 十二月二十三日
幸福は、けっして山のかなたにはない。自己自身の内にある。しかし、坐して安閑としている自分ではなく、あくまで、かなたにあるものをめざして、けわしい尾根に挑戦し、障害を一歩一歩、克服してすすんでいる"戦う自分"の生命の躍動の内にあるのだ。

☆学園抄第13回 陰の力
◇親孝行の人たれ
学園生の陰には、親や家族がいる。創立者は折に触れ、親孝行を訴える。
「『お母さん、いつも、ごはんをつくってくれてありがとう』『お父さん、いつもお仕事をしてくれてありがとう』と真心の言葉をかけていける人になってもらいたい」
「本当の親孝行とは、諸君が負けないことです。今はどんな姿であっても、最後は、断じて勝つことです」
1970年(昭和45年)6月9日、創立者が東京校を訪れた。駆け寄ってくる生徒たち。
「お父さん、お母さんは、お元気かい?」
ある中学一年生に尋ねた。下宿生たった。
「母は元気に、毎日、仕事に頑張っています」
「お父さんは?」
「父は亡くなりました……。でも、父の分まで成長して頑張ります!」
けなげな決意を、創立者が包み込む。
「君がきっと成長し、お母さんに親孝行すると約束してください」
「はい!」
生徒の目が赤くなる。
「泣くことはないよ。皆で寮歌を歌おうよ」
♪草木は萌ゆる……
その生徒を中心に合唱。声にならない。創立者は心から歌を讃えた。
「本当によかったよ!」
この激励を原点に、生徒は勉学に励んだ。総合商社に勤務後、アニメなどの映像作品を扱う関連企業の社長に就任。世界の子どもたちへ夢を贈っている。

98年11月20日、関西校の卒業予定者と創立者の記念撮影会が京都で開かれた。
撮影が終わり、創立者の配慮で菓子が配られる。
「食べていいよ!」
和やかな雰囲気で、創立者のスピーチが始まろうとした時。
「そのせんべい、半分、分けてよ」
えっ! 突然、話し掛けられた高校三年の男子。半分を創立者に手渡す。
「君も食べて。おいしいんだよ」
創立者と1枚を分け合って食べる。"父子"のような触れ合い。
「お母さんにも持って帰ってあげてね!」
先生はご存じなんやろうか……。一年前、父を亡くした。昔から懸命に家庭を支える母に喜んでほしくて学園に入った−−。
さらに創立者のスピーチは、親と死別した中国・周恩来総理について。
「若くして、その悲しみや苦しみを早く乗り越えていった青年は、人よりも、強く、深く、大きな人生を生きられる」
大学進学後、生徒は進路に悩んだ。思い出すのは"せんべいの励まし"。先生みたいに人の心が分かる教師になろう! 今、故郷の小学校で教壇に立つ。親がいない子に寄り添う。
「人より苦労した分、強くなれるんや。僕も、尊敬する人にそう言われて頑張ってきた。お母さんを大事にするんやで」

「裏方の役割をやって、自分を支えてくれる親への感謝が深くなりました」と語る新世紀栄光班員。
おはよう隊の生徒は「お世話になっている方々への感謝を込めて、あいさつも清掃もやっています」。
学園は「ありがとう」の心に満ちている。

2013年12月22日日曜日

2013.12.22 わが友に贈る

漠然とした決意では
結果は残せない。
明年の勝利へ
わが目標を
明確に!具体的に!

兄弟抄 P1086
『未来までのものがたりなに事かこれにすぎ候べき』

◇希望の明日へ
教育は人類の知の財産を伝える聖業である。しかし、そのためには善の心を共有しなければならない。悪徳の人間には"英知の相伝"はない−−。これは学問の世界に限らず、政治家にも、聖職者にもいえよう。知を生かすのも殺すのも人である。人間の教育なくして、宝の継承もありえない。ゆえに、大学をはじめ、善き人と善き人の集いでなければ使命は果たせない。
平5・6・30

☆女性に贈ることば 十二月二十二日
テレビを見て楽しむのもよいし、そこから学べることもたくさんある。
しかし、テレビの中の華やかさは、幻のようなものです。虚像に振り回されては、賢明な生き方はできません。

☆今日のことば 十二月二十二日
信念も、基準もなく、批判のみしている人が、賢明に見える社会である。信念、基準を持てる人は、一往、受け身になるようでも、結局は強く、幸福であることを忘れてはならない。

☆学園抄第13回 陰の力
◇天からの便り
「おはようございます!
右側通行にご協力をお願いします!」
東京校の最寄り駅である西武国分寺線・鷹の台駅。朝、駅前の商店街で爽やかなあいさつが聞こえる。
潮流会(男子通学生)と新生会(女子通学生)の「おはよう隊」である。
他校の生徒も利用する同駅。商店街は人であふれる。地元の方々に迷惑を掛けてはいけない。学園生が長年、自発的に安全の声掛けを行ってきた。
近隣の人から感謝の言葉が伝えられることもある。生徒は「皆が元気よく一日を出発できるように」と、朗らかにあいさつをする。

深夜からの雪で銀世界が広がった1983年(昭和58年)2月17日の東京校。創立者が中学・高校三年生と記念撮影に臨んだ。
終了後、会場の体育館の外に出た。降り続く雪の中に人影がある。黙々と雪かきをする生徒だった。
「記念撮影しよう!」
創立者が提案。あちこちから生徒が集まってくるのを待つ。傘を差し出されても「皆も雪の中にいるんだから」と拒んだ。
気温約1度。息が白い。頬を赤くさせる生徒。
「寒かっただろう。ありがとう!」
優しく語る創立者の肩にも、うっすら白く積もる。雪が舞う空を見上げた。
「天からの便りだよ」
創立者は後に述懐した。
「彼らの姿は、あまりにも凛々しく、誇り高かった。ああ、君たちがいる限り、わが創価学園は、永遠に人材育成の城として盤石であると、確信した」
「皆のために一番苦労している人は誰か−−。正義とは、その真心を知り、その恩に報いる力を持つことだ」
創立者と写真に納まったのは他の役員を加えて約50人。公認会計士、医師、大学教員など多彩に活躍する。

2013.12.21 わが友に贈る

本年の総仕上げへ
弘教に駆ける若き友に
最大の励ましを!
先輩の祈りと応援が
壁を破る力となる!

一昨日御書 P183
『彼の太公が殷の国に入りしは西伯の礼に依り張良が秦朝を量りしは漢王の誠を感ずればなり、是れ皆時に当つて賞を得謀を帷帳の中に回らし勝つことを千里の外に決せし者なり』

◇希望の明日へ
教育という根の探さこそが、社会の深さであり、文化の深さである。また、教育こそ、人間と人間を結ぶ連帯の源流であり、未来を開く繁栄のエネルギーである。そして、人間をもっとも人間らしく開花させていく平和の大地である。ゆえに、人間教育を軽視する時、政治であれ、経済であれ、科学であれ、宗教であれ、人間を抑圧していく危険性をはらんでいる。
平5・3・1

☆女性に贈ることば 十二月二十一日
どんな分野であれ、高い目標を目指して頑張っていけば、すべてに通じていく。
努力すること。耐えること。あきらめないこと。弱い自分に打ち勝つこと。人生にとって必要な、そうしたいっさいが含まれていく。
なんであれ、徹することだ。徹した人にはかなわない。

☆今日のことば 十二月二十一日
いかなる大業も地道な努力の積み重ねを無視しては、達成されまい。そして、その戦いにあって、最も大事なことは、人の心をつかむことであろう。しかも、人の心を動かし、捉えるものは、策でも技術でもない。ただ誠実と熱意なのである。

☆学園抄第13回 陰の力
◇輝く「感謝」と「報恩」の思い
創価学園の四季を彩る数々の行事。その陰には成功を支える学園生かいる。
先月16日、「英知の日」記念集会が開かれた関西創価中学・高校の講堂。ところどころに、白い腕章の生徒が座っている。体調不良の人がいないか見守る「救護班」である。音響や照明を操る「放送班」は、光の当たらない場所で"大役"を担う。
そして入退場時に動き回る役員たち。水色の腕章に「整理」の文字。整理誘導の任務につく「新世紀栄光班」の生徒だった。
行事の2日前。放課後の講堂に元気な声が響く。
「引っ張ってください!」
班員を中心に会場をセッティング。床に長いシートを敷いていく。シワがないよう力を合わせ、ピンと張る。「つまずく人がいると危ないので」と班員。
次は椅子。フロアの端から端ヘメジャーを引き、1列ずつパイプ椅子を揃える。「皆に『きれい』つて喜んでもらいたい」と、1センチ単位の精密さ。翌日も微調整して仕上げる。
行事当日の朝、講堂への誘導態勢を確認。関西校は広い。どのクラスから順に、どこを通って移動するか。生徒自身が考える。
こうして行事のたび、事前準備や清掃、当日の整理誘導、片付けに取り組む。
多くの生徒が先輩の姿に感銘を受けて入班する。
「入試で緊張してる時、"水色の腕章の人"が『頑張ってください』って笑顔でカイロを配ってくれて。創立者の心を感じました」
班活動で、皆が自身の変化を感じる。
「何ごとにも自信がもてるようになりました」
「最初は積極的ではなかったけど、真剣な先輩と皆の笑顔を見て、人に喜ばれる充実感を知りました」

東西の学園行事に出席した創立者・池田名誉会長は「陰」に光を当てる。
音響役員を「こうして陰で頑張っている人が、一番偉い人なんだ」と激励。
設営作業の生徒に「百点満点だよ」と喝采を送る。
清掃に励んだ生徒には「チリーつ落ちていない。ゴミ一つない。真心で、きれいな中で迎えてくれて本当にありがとう」と伝言。
その一言が学園生の喜びと誇りになる。
関西校の前身・創価女子学園が開校した1973年(昭和48年)。9月14日の第1回希望祭の折、「整理班」が結成された。現在の新世紀栄光班である。
体育系クラブのキャプテンなどが集まり、当日の整理誘導を担当した。
創立者が校内を歩くと、生徒や保護者が押し寄せてくる。事故が起きないように、人の流れを整理し、皆を守った。
「整理役員の人だね。みんなしっかりしてるね!」
思いがけない、創立者からの言葉。「ありがとう」とジュースを贈られた。
役員の私たちまで激励を……。胸が熱くなった。
創立者と学園生のために行動する−−班の伝統精神が築かれた。

85年10月10日の第4回健康祭。関西校に着いた創立者夫妻は、校門そばの噴水前で車を降りた。
会場のグラウンドへ続く坂に生徒がいる。水色の腕章の整理班など生徒役員が競技中も任についていた。
「一緒に歩こう!」
声を掛けていく創立者。
「ご苦労さま! きょうは遊ぶんだよ!」
労いながら、皆と歩く。坂は急で長い。立ち止まりつつ、ゆっくり上る。
「疲れたよ。おじいさんとおばあさんが歩いてるんだから」
ユーモアに創立者夫人も役員たちも、ほほ笑む。
グラウンドの入り口に到着。湧く歓声。創立者は帽子を取って手を振り、勢いよく入っていった。
創立者の体調が思わしくなかったことを、皆は後日に知る。それでも坂を歩いて役員を励まし、毅然と振る舞っていた創立者。その後ろ姿を心に焼き付けた役員から、医学博士や弁護士などが誕生した。

2013年12月20日金曜日

2013.12.20 わが友に贈る

苦労し抜いてこそ
友の心が分かる
偉大な指導者になれる。
青年よ烈風の中で
不動の自身を築け!

種種御振舞御書 P910
『各各思い切り給へ此の身を法華経にかうるは石に金をかへ糞に米をかうるなり』

◇希望の明日へ
教育は、押しつけであっても、強制であってもならない。一緒に学ぼう、その人の中にある力を引き出し、自分よりさらに立派に育てていこう−−その実践に教育の魂がある。
平5・1・27

☆女性に贈ることば 十二月二十日
雪のように純白な子どもの心は、その人生の揺藍期に出合った環境によって、よくも悪くも、どのようにでも染め上がってしまう。
お母さんの日々の行動すべてが、子どもの心にかけがえのない人生の財産として残り、生きる力となっていくものである。

☆今日のことば 十二月二十日
"現実に無批判"に埋没せよ、ということでは全くない。その逆に、"現実"を批判しつつ、しかもそこから離れず、粘り強い改革をつづける主体性と意志を持続してほしいと、私は思う。

2013年12月19日木曜日

2013.12.19 わが友に贈る

広布誓願の祈りこそ
「歓喜の中の大歓喜」。
苦悩を喜びに
宿命を使命に変え
人間革命の勝利劇を!

四条金吾殿御返事 P1185
『今度の命たすかり候は偏に釈迦仏の貴辺の身に入り替らせ給いて御たすけ候か』

◇希望の明日へ
教育とは、まさに人間の幸・不幸にかかわる重大事であり、尊き聖業である。本来、宗教の目的も、民衆の幸福である。にもかかわらず、これまでの宗教の歴中は、民衆を幸福にするどころか、宗教利用の聖職者が、民衆をだまし、搾取し、不幸にすることがあまりにも多かった。宗教的権威は、人々の理性をしぼり、その眼をしばしば狂わせる。しかし、民衆にしっかりした教育があれば、だまされない。聖職者もインチキはできない。逆に教育がなければ、民衆は宗教の奴隷になってしまう危険性がある。横暴な聖職者はいよいよ増長し、人々はますます盲目になっていくに違いない。この悪循環を断ち切らねばならない。
平4・6・2

☆女性に贈ることば 十二月十九日
感謝の心は美しい。自らが縁した人を大事にしていこうという心の余裕が、人生を豊かにする。美しくする。

☆今日のことば 十二月十九日
自分の道はだれにも頼らず、自分で決めることだ。どんな苦難にもくじけない、強い自己の建設のみが、新しい自己の革命となるのである。

☆本部幹部会で紹介された名誉会長の指針
一、先日、ある識者が語っていた。
「創価学会の幹部会は、世界最高の『生命と生命のサミット』『人間と人間のサミット』ですね」と。
見る人は、きちんと見ている。
地道にして誇り高音「民衆のサミット」−−その心意気で進みたい。一番正しいのは「人間主義」である。ゆえに学会の前進が大事なのである。
海外から来られた皆さま、遠いところ、本当にご苦労さま!
温かい心。
信心の心。
同志愛の心。
団結の心。
広宣流布の心。
そして「信心」の魂の結合の組織−−これが創価学会である。これで進みたい。

◇沖縄の天地から立正安国の光を
一、私が沖縄を初めて訪問したのは、40年前−−1960年の7月16日。一番、暑い季節であった。
その日は、日蓮大聖人が時の最高権力者に「立正安国論」を上呈し、国主諌暁をされてより、ちょうど700年後の、その日であった。
この日を、永遠に残る歴史の日に選び、私は行動したのである。
当時、沖縄は大変な苦難の時期であった。
私は皆を励ました。
「沖縄は、必ずや将来、『東洋のハワイ』になります。世界中の人々が憧れ、集い合う天地に必ずなります」
どこよりも、戦争の犠牲になって、苦しみ抜いてこられた沖縄である。
だからこそ、どこよりも「平和」と「幸福」を勝ち取っていかねばならない!
これが、沖縄の使命である。沖縄の戦いである。
また、これが私の祈りであり、決意であり、確信であった。
今、その願いが現実になってきたと私は信ずる。
沖縄の未来のために、私は人知れず、手を打ってきた。
小説『人間革命』の執筆を、愛する沖縄の地で開始したのも、こうした意味からである。
一、わが沖縄の尊き同志は、私も大好きな「沖縄健児の歌」にあるごとく、「命をかけて ひと筋に」、大聖人の御仏意のままに戦い抜いてきた。
今や「一番早い広宣流布の天地」と前進している。
ハブのいる草むらを踏み分け、波浪を乗り越えて、広宣流布の道なき道を切り開いてこられたのが沖縄の同志である。
うれしいことに、正法流布の伸展とともに、沖縄は素晴らしい「繁栄の道」を歩んでこられた。
21世紀へ、いやまして「立正安国」という偉大な平和の光を、赫々と放ち始めた。

◇常に自分自身の原点に立ち返れ
一、沖縄で尊敬されている偉人の一人に、18世紀、琉球王国の黄金時代を築いた蔡温という有名な哲人指導者がいる。
"人間学の達人"であった蔡温は、次のようなエピソードを書き残している。
それは、一人の少年に対する、おじいさんの「励ましの対話」である。
この沖縄の少年は、誇りをもって、おじいさんに言った。
「私は、先祖代々に伝わる大切な剣を持っています。それを毎日、一日も怠らず、磨いております」
すると、おじいさんが尋ねた。
「その剣以外に、おまえは何か宝を持っているか」
少年は答える。「何も持っておりません」
おじいさんは静かに言った。
「その剣など、小さな宝にすぎないのだよ。君は、最高の宝を持っている。それは、君自身だ」
君自身の生命の宝を、なぜ磨こうとしないのか?
この教えに、少年は深く感じ入って、おじいさんに感謝したという話である。〈韻語編著『蔡温全集』本邦書籍。参照〉
仏法にも通ずる話である。
一、私が申し上げたいのは、常に立ち返るべき原点は「自分自身」であり、「生命それ自体」であるということである。
人間が人間らしく生き、人間らしく生命を輝かせていく。これ以上のことはない。
そこにはじめて、人間らしく「幸福」と「平和」と「自然との共生」を実現していける。
今こそ、「人間」という原点に返るべきではないだろうか。
その点、沖縄には、「命こそ宝」という哲学が光っている。
人間教育の根本も、「生命を大切にすること」である。
だから「絶対に人を殺してはならない」。
だから「絶対に戦争を起こしてはならない」。
簡潔にして根本の原則である。
この点だけは、21世紀の世代に、峻厳に教え伝えていかなければならない。
それ以外のことは、でき得る限り、自由に、伸び伸びと、大らかに、未来部を育て、応援していけばよいと私は思う。

◇学会の座談会は人格の触発の場
一、私は、イラン出身の著名な平和学者であられるテヘラニアン博士と語り合った。
これからの情報社会をリードするには「人間根本の哲学」を持って、「人格と生命の対話」を率先して実践していく指導者が必要である。
この点、テヘラニアン博士も私も、一致した意見であった。
さらに、テヘラニアン博士は、そうした「生命触発のモデル」として、創価学会の座談会運動、対話運動を挙げておられる。
「私は、SGI(創価学会インタナショナル)にみられる座談会などの自主的な小規模のミーティング(会合)のもつ役割を高く評価し、着目しています」と。
「情報技術革命」が進めば進むほど、健全な人間と社会の発展のために、人格と人格がふれあう「一対一の対話」が必要不可欠になるのは当然である。
その時代の最先端の行動をし、新たな地球文明の創造へ貢献しているのが、わが創価学会であると、世界の識者が注目し始めたのである。

◇声が仏の仕事を
一、『声仏事を為す』(P708)−−声が仏の仕事をなすのである。
しゃべることである。対話である。
「柔和忍辱(正法を素直に受持し、難を耐え忍ぶ)の衣」「忍耐の心」を持ちながら日々、生き生きと声を発していく。
「希望の対話」「哲学の対話」「幸福の対話」「和やかな対話」「励ましの対話」−−。
それが人間らしい世界をつくる。それが「勝利への対話」につながるよう戦ってまいりたい。
一、ご健康とご長寿を祈りたい。すべての成功と勝利を祈りたい。
皆さまに、お題目を送ります。皆も祈っていただきたい。
「悪鬼入其身」の反対で、自身の生命に「梵天、帝釈、日天、月天よ、入りたまえ!」
「全学会員に、わが地域のすべての同志の方々の生命に、梵天、帝釈、日天、月天よ、入りたまえ!」−−こう祈れば、千倍、万倍の力が出る。
これが生命変革の「祈り」である。「信仰」である。人間革命への"秘伝"である。
ゆえに、断じて負けることはない。この大確信で進みましょう!
きょうは、ありがとう!

2013年12月18日水曜日

2013.12.18 わが友に贈る

慌ただしい年の瀬。
身の回りの掃除や
整理整頓を価値的に。
すがすがしい心で
新しい年を迎えよう!

兵衛志殿御返事 P1091
『すこしもをそるる心なかれ過去遠遠劫より法華経を信ぜしかども仏にならぬ事これなり、しをのひるとみつと月の出づるといると夏と秋と冬と春とのさかひには必ず相違する事あり凡夫の仏になる又かくのごとし、必ず三障四魔と申す障いできたれば賢者はよろこび愚者は退くこれなり』

◇希望の明日へ
"権力者""独裁者"は、教育の発展を恐れる。人々を無知のまま、権威に従属する存在にしておきたいからである。同様に、人間を隷属させる悪しき宗教も、教育を恐れる。そして、"教育の人"を迫害する。私が、いち早く、「教育こそ最終にして、最重要の事業」と宣言し、着々と実行してきたのも、ひとえに"真の人間"をつくりたいとの心にはかならない。
平4・5・4

☆女性に贈ることば 十二月十八日
ありがたいことに、私は妻から、愚痴らしいことを、いっさい問いたことがない。愚痴というのは、今さら言っても仕方のないことだ。「言わない」と割りきってしまえば、たいしたことではなくなる−−というのが、妻の言い分である。自己を律するその強さに、私はずいぶん支えられてきたのかもしれない。
そして妻は何ごとにも感謝を忘れない。一見悪いことのようであっても、"これでまた鍛えられる、成長できる。だからありがたいことだ"−−そう思えば、愚痴はなくなる、朗らかでいられる、と。

☆今日のことば 十二月十八日
様々な国の文化は、それぞれ異なる条件のもとに、それぞれ特有の線をもち、発展を遂げてきている。表面に現れているものは、その一部であり、そこには、それこそ無類の背景が広がっていることを知らなくてはなるまい。物事の判断は一面的であってはならない。そのためにも、絶えず相手側の立場に立っても、物事を考えられる心の広さをもちたいものだ。

2013年12月17日火曜日

2013.12.17 わが友に贈る

リーダーは会員の
プライバシーを
絶対に守ること!
学会の組織は
信頼こそが生命線だ。

法華初心成仏抄 P557
『譬えば篭の中の鳥なけば空とぶ鳥のよばれて集まるが如し、空とぶ鳥の集まれば篭の中の鳥も出でんとするが如し口に妙法をよび奉れば我が身の仏性もよばれて必ず顕れ給ふ、梵王帝釈の仏性はよばれて我等を守り給ふ、仏菩薩の仏性はよばれて悦び給ふ』

◇希望の明日へ
"育てる"に当たって、まず信ずる。その信頼から出発する。それができるのが良き親であり、教育者である。
平4・2・19

☆女性に贈ることば 十二月十七日
結果は大事である。しかし、そこへ向かうプロセス(過程)は、ある意味で、結果以上に大切である。その人が何をしようとしているのか。何を願い、目指し、どう未来へと生きているのか。
その姿にこそ、何ものにもかえがたい人生の躍動がある。その人の人間としての精髄がある。

☆今日のことば 十二月十七日
人間の日常生活の喜びと悔恨は、信じたものが、真実であったか、どうかにかかっているといってよい。この日々の集積が、その人々の一生の幸、不幸を彩るともいえまいか。

2013年12月16日月曜日

2013.12.16 わが友に贈る

雪道や凍結路に注意!
油断・過信を排し
余裕をもって行動を!
配達員の皆様も
どうか安全第一で!

一念三千法門 P416
『法華経の行者は如説修行せば必ず一生の中に一人も残らず成仏す可し、譬えば春夏田を作るに早晩あれども一年の中には必ず之を納む、法華の行者も上中下根あれども必ず一生の中に証得す』

◇今週のことば
勝利の一年を飾る
座談会を賑やかに!
会場のご家族に感謝を。
共々に健闘を讃え合い
新たな広布の船出を!
2013年12月16日

◇希望の明日へ
"知は力"である。正しい知識を豊かにもってこそ、人間は人間として確立されていく。知恵が開かれ、人格が育まれていく。そのために教育がある。
平3・9・3

☆女性に贈ることば 十二月十六日
完壁な母親などいません。欠点も長所もあるから、人間なのです。そこに人間らしさがある。だからこそ、子どもも安心できるのです。自分らしくてよいのです。

☆今日のことば 十二月十六日
青年が、あるひとつの目標にむかい、努力していく姿は、もっとも力強く、もっともすがすがしく、もっとも美しい。世界じゅうのどこを探しても、青年の苦闘にまさる美しきものはない----。

☆名誉会長と共に今日も広布へNo.047 最後までベストを尽くせ
◇未来部の皆さんへ
寒風に胸張り進む未来部の皆さんの尊い努力と成長こそが、世界を温め、未来を照らします。皆さんこそ、希望の太陽です。
受験生の皆さんは、夢に向かって挑戦し、力を発揮してほしい。本当の勝負は、これからです。大変だろうけれども、体を大事にして、朗らかに前進してください。
皆さんの栄光を、私は、これからも真剣に祈っていきます。
世界の宝を育む使命深き担当者の皆様方も、いつもいつも、ありがとう!

皆、「負けじ魂」という言葉を知っていますね。これは、日蓮大聖人の御書に記された言葉です。
苦難にも屈せず、勇敢に戦って友を励ます弟子のことを大聖人は『極めて負けじ魂の人』と賞讃されているのです。(P986)
途中に何があろうとも、「負けじ魂」を燃やして、最後まで粘り強くベストを尽くす人こそ、真の勝利者です。
若くして仏法を持ち、宇宙に響きわたる題目を唱えている皆さんは、全員が「負けじ魂の人」です。
それぞれに、自分らしく「チャンピオン」になっていく人なのです。
わが愛する宝の皆さんに、私がかつてお会いした中国の文豪・巴金先生の信念の言葉を贈ります。
「私は恐れない。深い霧を突き抜ければ、前方には必ず光明があるに違いないから」と(石上詔訳『無題集』)。
親孝行を頼みます。
風邪をひかないように。元気で!

2013.12.15 わが友に贈る

多彩な人材を
糾合してこそ
広布の緑野は拡大!
皆の個性を生かす
努力と工夫を!

船守弥三郎許御書 P1445
『法華経を行ぜん者をば諸天善神等或はをとことなり或は女となり形をかへさまざまに供養してたすくべし』

◇希望の明日へ
創価学会は、「創価教育学会」として出発した。一貫して教育を重視してきた。青年部だけでも、各種の"大学校"をはじめ、御書を学び、人生と社会を学ぶ"学びの場"を、大きく広げてきた。だれもが楽しく、有意義に学べる人間教育の道を開いてきた。学会のあり方、それ自体が、まさに、一つの大きな民衆教育運動、社会教育運動といえる。すべての人が、すべてのことを、徹底的に、また楽しく学んでいける−−ここに、人間が、社会が進むべき重要な進歩の軌道があり、成長の法則がある。
平3・9・3

☆女性に贈ることば 十二月十五日
目の前の山を登ることだ。山に登れば、ともかく足は鍛えられる。鍛えられた分、次のもっと大きな山に挑戦できる。この繰り返しである。そして、登った山頂から、もっと広い人生が見えてくる。

☆今日のことば 十二月十五日
人間である以上、誰にでも過ちはある。間違った見解に陥ることもあろう。しかし、過ちを指摘されたときに、率直に非を認め、大胆に改めるかどうかで、進歩の人か保守の人か、また善意の人か悪意の人かが決まってくる。

2013.12.14 わが友に贈る

誠実を貫く人は
良き友に恵まれる。
旧交を大切に
新たな出会いを結べ!
友情こそ人生の宝だ。

兄弟抄 P1084
『がうじやうにはがみをしてたゆむ心なかれ、例せば日蓮が平左衛門の尉がもとにてうちふるまいいゐしがごとくすこしもをづる心なかれ』

◇希望の明日へ
人間らしい人間が育ってほしい。ともすれば、知識があっても、深い人格がない、人格が立派でも実力がない、力もあり人柄も良いが、何があっても信念を貫くという哲学がない、専門分野では秀才でも、歴史の流れ、社会の未来を考える臓の広さがない−−こういう偏った人間になってしまいがちである。知・情・意を円満に備えた"全体人間"こそ、これからの激動の社会、国際化時代に必要とされる人間である。
平3・8・29

☆女性に贈ることば 十二月十四日
いくら財産を残しても、それで子どもが幸福になるとはかぎらない。かえって、不幸にしてしまう場合だってある。
親が信念を貫き、懸命に生き抜いた姿そのものが、最高の遺産です。

☆今日のことば 十二月十四日
土台は常に地味であり、人目にはつかぬものだ。いかなる大木も、地中に深く張った逞しい根によって支えられている。

2013年12月13日金曜日

2013.12.13 わが友に贈る

「一文一句なりとも
かたらせ給うべし」
一言でもいい。
自分らしく仏法を語れ!
その根本は勇気だ!

三三蔵祈雨事 P1468
『夫れ木をうえ候には大風吹き候へどもつよきすけをかひぬればたうれず、本より生いて候木なれども根の弱きはたうれぬ、甲斐無き者なれどもたすくる者強ければたうれず、すこし健の者も独なれば悪しきみちにはたうれぬ』

◇希望の明日へ
人格と知力と哲学と−−人間性の全体を偏頗なく伸ばし、完成させゆく教育があってこそ、他のいっさいが生かされていく。人間教育を伴わない政治、経済、科学、宗教等は、人間を抑圧する結果となる危険性がある。教育を基本にしてこそ、人間は人間としての証を示すことができるのである。
平3・8・29

☆女性に贈ることば 十二月十三日
「学は光」「無学は闇」−−学び続ける人は美しい。学ぶ姿は、すがすがしい。一歩、深い人生を生きることができる。

☆今日のことば 十二月十三日
青春を特徴づけるものは、躍動する若さであり、激流のごとき熱情であり、果てしなく広がりゆく夢であり、雪のごとき清純さである。まさに、青春は人生の華であり、かけがえのない珠玉といえる。

2013年12月12日木曜日

2013.12.12 わが友に贈る

真剣な「信力」と
勇敢な「行力」に
「仏力」「法力」は涌現!
強盛な祈りと行動で
不可能を可能に!

王日女殿御返事 P1263
『仏は真に尊くして物によらず、昔の得勝童子は沙の餅を仏に供養し奉りて阿育大王と生れて一閻浮提の主たりき、貧女の我がかしらをおろして油と成せしが須弥山を吹きぬきし風も此の火をけさず』

◇希望の明日へ
牧口初代会長は、"教育こそ最大の事業""教育の大事業は人材で決まる"と見ぬいていた。仏法を基調とした創価学会の運動も、一次元からいえば教育という聖業である。人間を、ただ人間をこそ、つくっていく−−。そこに社会の真の変革が成される。この信念は永遠に変わらない。
平3・5・30

☆女性に贈ることば その新しい成長や新しい進歩が、親や教師にとって新しい発見となり、新しい感動になっていく。その繰り返しのなかに、育児や人間教育の醍醐味がある。

☆今日のことば 十二月十二日
スモッグにかすむ、冬の寒空を眺めながら、ふとこんなことを思った。−−いったい、空気ちゅうの酸素は、いつごろできたのであろうかと。ちょっと調べてみて驚いた。二十億年前の地球の大気には、酸素がほとんど存在しなかったというのである。始原大気の組成は、炭酸ガス九割、窒素一割弱(それ以前の地球はメタンガス等が多量に存在していた時代もあったと言われる)だという。
なるほど、こんな組成では、酸素を呼吸する生物というものは、とうてい住めない。しかし、宇宙の不可思議な鼓動といおうか、地球の生命発展への営みが確実に胎動していった。緑色植物の光合成という、じつに絶妙な作業がすすんでいたわけである。つまり緑色植物は、自らのクロロフィル(葉緑素)を媒介として、大気の大部分を占めていた炭酸ガスを吸って、代わりに、酸素をはき出してくれたのである。
現代において、専門分野の研究がさかんになり----この始原大気への"酸素登場"という重大なる劇的場面は、おそらく十数億年前に、その幕をあけた、ときいたことがある。
大気形成の本格的解明は、当然、地球自体の誕生や、その大舞台である銀河系宇宙の発生にまでもさかのぼらなくてはならないようだ。
ともあれ、一枚のクロロフィルが酸素を生み、その酸素が、より高度な生物を生む土壌をつくり、その生物が人間文明にも脈絡を通じてきた事実の流れは、あまりにも妙であり不思議なことといわざるを得ない。
人間の歴史は、いまだ六十万年を越えるか、越えないかである。人間にとっては、この長く遠い時間も、緑色植物が営々として、酸素を生産してきた時間と比べれば、わずか二千分の一にも達しない。万物の霊長として、この地球上に君臨している人間も、考えてみると愚かな存在になりつつある。宅地造成だといっては、酸素生産の根源である樹木を、バタバタ切り倒していく。くわえてエンジン燃料の副産物として、炭酸ガスなどをどんどんまき散らしている。いうなれば、宇宙の着実なるリズムを、自身のつくった文明で破壊し、自らを危くしているのである。
利口げに、科学万能主義に徹する人もいるようだが、大自然のリズムに調和していく、謙虚な人間主義の姿勢を絶対に崩してはならない。

☆世界広布新時代第2回本部幹部会へのメッセージ
一、私は東京で、連日、全国・全世界から広宣流布大誓堂に勇み集われる大切な同志を間近で見守りながら、厳然と指揮を執っております。
きょうは、遠路はるばると海外28力国・地域より来日された世界広布の指導者と共に、ここ創価国際友好会館から、敬愛する全同志ヘメッセージを送らせていただきます。
すべてに大勝利した今年1年の見事な奮闘を、私は最大の感謝を込めて、ねぎらい、讃嘆したいのであります。
尊き研修会を行われているカナダの皆さん、アルゼンチン・ベネズエラの皆さん、欧州青年部の皆さん、台湾の皆さん、シンガポール・マレーシアの皆さん、韓国最高協議会の皆さん、そしてアフリカの皆さん方!
寒い中、本当に本当にご苦労さまです。
大好きな大好きな沖縄の同志の皆さん! 世界が見つめる希望の総会、誠に誠に、おめでとうございます!
私の心も懐かしい沖縄研修道場にあります。健児広場の皆さん、さらに沖縄各地の皆さんの輪の中に飛び込んで、一緒に歓喜のカチャーシーを舞い踊りたい気持ちでいっぱいです。私は、きょうか18回目の沖縄訪問との思いで、皆さんの晴れ姿に大拍手を送っております。

◇強き信力・行力に仏力・法力は厳然
一、本日は、皆さんと共に心に刻みたい御聖訓があります。
すなわち−−
『大悪が起これは必ず大善が来る。大正法は必ず弘まるであろう。わが門下だちよ、何を嘆くことがあろうか。迦葉尊者でなくとも、喜んで舞を舞い給え。舎利弗でなくとも、立って踊り給え。上行菩薩は、広宣流布のために大地から踊りながら出現されたではないか』(P1300、趣意)と。
我ら地涌の菩薩は、何のために生まれてきたのか。広宣流布の誓願の舞を喜び舞うために、それぞれの使命の舞台に踊り出たのであります。
ゆえに、どんな大悪が競い起ころうとも、断じて嘆かない。決して怯まない。
南無妙法蓮華経という「歓喜の中の大歓喜」の音声を響かせ、舞うが如く、踊るが如く、生き生きと生命を躍動させて、試練に挑み、戦い、必ずや大悪を大善へ転じてみせるのです。
大正法を弘めるのです。
広宣流布の誓願に徹しゆく「地涌の菩薩」の信力・行力があるところ、妙法の広大無辺な仏力・法力は厳然と現れ、苦悩に満ちた娑婆世界も寂光土へと変えていくことができる。これが、御本仏のお約束です。
そして私と共に、ありとあらゆる苦難を勝ち越え、地域広布の模範と輝く人間共和の舞を世界に示してくれているのが、わが誉れの沖縄家族なのです。
本当に、ありがとう! 我らの沖縄は、勝ちに勝ちました!
青き大海原のように開かれた心で「万国の津梁(=懸け橋)」となってきた沖縄の天地から、「世界広布」即「世界平和」の新時代へ、我ら創価家族は勇気凛々と、新たな大航海を開始しようではありませんか!

◇喜び薫る絆で人類を結べ!
一、この5日に逝去された偉大なる「アフリカの人道の闘士」マンデラ元大統領は、語り残されております。
「幾多の災難の嵐が襲おうとしても、決意を固めた革命的闘士を押し流すことはできない。また、悲惨をもたらす不幸の連続も、その人を苦しめることはできないと確信する」と。
マンデラ元大統領が27年半の獄中闘争を耐え抜かれて出獄された1990年に、私は東京でお迎えしました。
多くの若人の歌と舞の歓迎を、それはそれは喜んでくださいました。
青年をこよなく愛され、後継の世代を幾重にも育成してこられた、あのマンデラ・スマイルが思い起こされてなりません。
今、わがアフリカ広布の闘士たちが、マンデラ元大統領が歩み抜かれた不挑不屈の信念の道に陸続と続いております。
アフリカの婦人部のリーダーが語っていました。
「現実は大変ですが、断じてあきらめることはありません。なぜなら、困難を乗り越える力は、自分自身のなかにある。日蓮大聖人の仏法は、このことを教えてくれました」
「私たちが社会で生き生きと光れば、アフリカの世紀が輝きます」と。
この負けじ魂が、学会精神です。
一人一人が、自らの今いるその場所で、わが生命を最高に光り輝かせていく「人間革命」の勇気と正義の舞から、すべては始まるのです。
一、琉球古典音楽を代表する「かぎやで風節」では−−
「きょうの誇らしさ、この喜びを/何に例えようか/あたかも、花の薗が/露を受けて咲かんとしているかのようだ」(松村洋著『唄に聴く沖縄』)と舞い、踊ります。
学会も、今、新しい人材の花、友情の花が次々に咲き、また花開こうとしています。
最高に喜び薫る創価の「蘭室の友」の絆を、地域へ、社会へ、人類の未来へ、さらに爛漫と、さらに馥郁と結んでいきましょう!

◇題目の師子吼を轟かせて前進!
一、日蓮大聖人は、『妙とは蘇生の義なり蘇生と申すはよみがへる義なり』(P947)と示してくださいました。妙法は、一切を蘇らせゆく無限の活力です。
この妙法と共に生き抜く生命は、いかなる「生老病死」の苦悩も転じて、永遠に「常楽我浄」の軌道を進んでいくことができる。絶対に安心であり、どんなことがあっても、全部、変毒為薬していけるのです。
『年は・わかうなり』(P1135)と仰せの如く、新しい1年、青年は、ますます元気はつらつと、多宝の同志は、いよいよ若返って前進してまいりたい。
そして、あの友この友と語らい、「幸福勝利の舞」に、一人また一人と、いざないながら、民衆の連帯で、世界の安穏を実現しゆく「平和」と「文化」と「教育」の舞を、断固と繰り広げていこうではありませんか!
さあ、我らは、最強無敵の題目の師子吼を轟かせ、来年も戦おう!。
全同志の皆さん、健康第一で、よいお年をお迎えください。
お元気で!

2013年12月11日水曜日

2013.12.11 わが友に贈る

会場提供者の皆様
いつもありがとう!
広布の宝処を皆で守れ!
受験生がいる家庭には
今一重の心配りを。

星名五郎太郎殿御返事 P1209
『今此の善導法然等は種種の威を現じて愚癡の道俗をたぶらかし如来の正法を滅す』

◇希望の明日へ
志が人をつくる。大きな志は大きな人生をつくる。教育の核心は、その志をどう引き出し、力を発揮させるかにあろう。
平3・5・5

☆女性に贈ることば 十二月十一日
打ち続く試練に、くじけそうになった時は、天を仰ぎ、大きく息を吸ってみることだ。
王者赫々たる太陽の笑顔が、必ずや励ましてくれるに違いない。

☆今日のことば 十二月十一日
賢明な指導者は、常に民衆の心が何を願い、何をめざしているかを察知しなければならぬ。とくに、青年の心を無視し、強圧的に彼らの意志を蹂躙していくとき、そこには、不信と断絶の深淵を生ずるばかりであろう。

☆生命の光母の歌第3章 青年は世界の希望
池田 確かに、教育は「知(知性)」「情(感情)」「意(意志)」の調和が重要であり、育む順番は「情」「意」「知」であるともいわれます。子どもたちにはできるだけ一流の音楽に触れる機会を多く作ってあげたいものです。
ただ、昨今は早期教育が大事ということで、親が張り切り過ぎて「早く覚えさせよう」「あれもこれも身につけさせよう」として、「情」よりも「知」を重視する傾向が見受けられます。
また親の子どもに対する、そうした大きな期待が、商業面で利用されてしまっていることに、警鐘を鳴らす専門家もいます。どうしたら真に豊かな情操を育む教育環境を作れるか。さまざまな論議がある点でもあります。
サイフェルト 早期音楽教育のポジティブな影響については、私も、数人の専門家が寄稿した『機会(チャンス)としての音楽』という本を出版しました。そこには、早期音楽教育が、子どもの感情知能の発達において決定的な促進力を持っていることが明快に強調されています。
早期教育を施された子どもたちの人生において、他への気遣いや相互責任は、より大きな重点を占めることになります。
早期音楽教育に重点を置く学校では、例えば、そうではない学校に比べると、校内の備品や消耗品の手入れが、10年たった後も行き届いているといいます。そこでは、子どもたちが物を大切に扱うことを学んでいきます。
もう一つは、演奏することにより、互いに配慮し合う心が育まれていきます。つまり、オーケストラで演奏を行う場合、各自が責任を担い、自然と他者を敬う心が生まれてくるのです。
また、その一方で、経済的な問題等で教育の機会に恵まれない立場にある子どもでも、芸術的な面で触発を受ける経験を得ることは、その人間形成において非常に重要です。
ですから、できればお子さんに何か楽器を習わせてあげてほしい。それが難しければ、少なくとも一緒に歌を歌ってあげてほしいのです。

池田 『機会としての音楽』との本のタイトルには、今おっしゃったことが端的に示されていますね。子どもたちが人格を培う情操教育の「機会」あるいは「きっかけ」としての音楽の大いなる可能性を探究しておられるのだと拝察します。

サイフェルト おっしゃる通りです。そして、非常に大切な点は、子どもの音楽教育はすでに胎内から始まっているということです。とりわけ、「モーツァルト効果」を検証している著作が数多くありますが、クラシック音楽を聴いて育った子どもは、他の子どもたちに比べ、より穏やかで情緒豊かな子になると思います。現代は、争いや攻撃に終始する内容で、暴力的な影響を与えるコンピューターゲームがはやっています。それは非常によくないことであると憂慮しています。

池田 極めて重要な視点です。大歴史学者のトインビー博士が、"人は7歳までに、その後の全人生よりも多く、大事なことを学ぶ"と言われていたことを思い起こします。それだけに、できるだけ良い縁に触れられるようにしてあげたいものです。
以前対談した、ロシア・国際児童基金協会のリハーノフ総裁は、別の観点から語られていました。
「臨月の胎児は、お母さんの周りの音がよく聞こえていることが研究で明らかになっています。赤ん坊は、穏やかな話し方とらしい音楽が好きで、反対に騒々しいリズムは嫌います」。こうした時期の"子どもの思い"を大人は理解しないといけない。心理学や教育学、医学の基礎に裏付けされた愛情を持だなければならない−−と。

サイフェルト だからこそ、いかに子どもたちにクラシック音楽を慣れ親しませるかというのが私の目標でもあるのです。

池田 ちょうど年末となり、日本では伝統的に各地でベートーペンの「第九」公演が行われます。文豪ロマン・ロランが、この「歓喜の歌」について、ベートーベンが「自分の不幸を用いて歓喜を鍛え出す」ことによって「世界に贈りもの」をしたと讃えたのは有名です。〈片山敏彦訳『ベートーヴェンの生涯』岩波書店〉
EU(欧州連合)の歌ともなり、自由と民主の象徴ともなったこの曲を、私たちも愛唱してきました。特に、徳島では「歓喜の歌」合唱運動(94年)に約3万5000人が参加し、その棹尾を飾って、合唱祭が盛大に開かれました。また、九州の青年部は誇りも高く「5万人の第九」(同年)、「10万人の第九」(2001年、05年)の大合唱の歴史を残しています。沖縄や韓国の青年も共に歌い上げてくれました。
美しく力強い名曲が津々浦々に響くこの時、たまには親子で耳を傾け、口ずさみ、「第九」などの音楽談議でもしながら、新たな未来への一歩を踏み出していきたいものです。

2013年12月10日火曜日

2013.12.10 わが友に贈る

地域や近隣を大切に。
日頃の感謝の思いを
言葉にして伝えよう。
爽やかなあいさつで
信頼の絆を強く!

法華経題目抄 P944
『譬えば秋冬枯れたる草木の春夏の日に値うて枝葉華菓出来するが如し』

◇希望の明日へ
閉鎖性は硬直性となり、独善性になりがちである。それでは人は育たない。大学に限らず、家庭などでも、さまざまな友人と交流を重ねる"開かれた家庭"は、それ自体、優れた教育環境といえるだろう。
平3・1・12

☆女性に贈ることば 十二月十日
愛情のない母親は、まずいない。しかし、その愛情の注ぎ方に、手落ちや、気ままや、気まぐれがあれば、かえって子どもの人格を傷つけてしまいかねない。
子どもの心を深く理解し、その心の流れにそって導いていく、賢明な船頭でありたい。

☆今日のことば 十二月十日
勇気は青年の特技だ。父を、母を幸福にするのも、事業の再建も、生活の確立も、国を救うのも、勇気が根本だ。

☆生命の光母の歌第3章 青年は世界の希望
池田SGI会長 青年は希望です。青年は宝です。青年と会い、青年と悟り、青年と学び、青年を励ますことに勝る喜びはありません。青年は未来そのものです。青年を大切にしない団体や社会に未来はない、といっても過言ではないでしょう。

サイフェルト博士 その点は、私も意見を一にするところです。例えば、音楽の分野などでも、天賦の才能を持っている青年が埋もれている場合が多くあります。そのままでいてはなりません。再び青年に希望を与えていくことが一番重要であると思います。
"才能ある者で、これを使わないでいる者は、その才能は取り返される"というキリストの言葉があるのですが、私は最初これを聞いた時、「なぜ?そんな理不尽な!」と思いました。
しかし後から、この「才能」とは「責任」を意味することでもあると捉え直しました。私が友人の皆さん、特に若い皆さんに伝えたいのは、「天与の才能は埋もれさせてはならない」ということです。その才能と向き合う勇気を持ってほしい。勇気が必要なのです。

池田 大事なお話です。これは音楽に限らず万人に通じるテーマです。博士の言われる才能とは、責任や使命に言い換えることができるということですね。
日蓮大聖人は弟子に対し、『生きて一日なりとも名をあげん事こそ大切なれ』(P1173)と仰せになられました。
誰人も生まれてきたからには、その人にしか果たせない尊い使命が必ずある。そこから目を背け、自暴自棄になったり、安逸に流されて無為な人生を送っては、自分も家族も社会も大きな損失です。
万人の生命の尊厳を説く日蓮仏法は、だからこそ全ての人に、自らの偉大な使命への自覚を促し、自分らしく輝くことを教えるのです。それを「自体顕照」ともいいます。
博士のおっしゃる通り、大切なのは自分と向き合う勇気です。自他共に、この勇気を持って、生命の力を存分に発揮し、使命の人生を歩むことを目指すのが、私たちの励まし運動でもあります。
今、日本中、世界中で、創価の青年たちが、平和のため、新しき社会の建設へ、友との真剣な語らいを重ねながら、希望の青春を歩んでいることは、何よりの喜びです。

サイフェルト それは本当にうれしいことです。
かつて私は、日本で大規模な創価学会の集いに同席する機会が何度かありましたが、そこで池田会長が青年と交流する姿を拝見したことを覚えています。
皆、緊張してか、最初はおとなしくしていましたが、会長がユーモアを交えたスピーチで笑顔を引き出し、生き生きと躍動していきました。まさに希望を贈られていく光景を目の当たりにしました。

池田 サイフェルト博士には幾度となく学会の会合に出席をいただき、創価の青年たちに温かなエールを賜りました。多くの人たちがそれを大切な宝の思い出としています。
ともかく、未来は青年に託す以外ありません。わが恩師・戸田城聖先生も「新しき世紀を創るものは、青年の熱と力である」と、絶大なる期待を寄せておられました。
1997年の9月、神奈川で51力国・地域の友が参加した「世界青年平和音楽祭」にも、博士は友情出演してくださいましたね。

サイフェルト 懐かしいですね。あの時は大観衆を前に「ウィーン わが夢のまち」と「献身」の2曲を歌いました。
SGIの皆さんと協力し、同じ目的を共有できるのは本当に幸せなことです。それこそが私の最優先したい価値あることなのですから!

池田 ありがたいお言葉です。博士は偉大な「平和の文化の大使」です。サイフェルト博士に出席いただいた北海道での本部幹部会1991年8月)では、青年の大いなる指標になればと、私から、博士の崇高なる人生を紹介させていただきました。

サイフェルト 恐縮です。よく覚えていますとも!
池田会長が、私の生き方を青年たちに話してくださった際の光景は、とても感動的でした。今までに遭遇した、最もすてきな出来事の一つとして、忘れがたい思い出となっています。

池田 盲目のご両親を支えつつ、声楽家のお父さまから音楽を学んだ女時代を振り返られた博士の言葉には、青年への深い励ましの響きがあります。
「当時、私はたくさんの歌曲やアリアに囲まれて育ちました。歌曲やアリアは、素晴らしい『精神の宮殿』でした。それが私の、心の糧となりました」
博士が、歌曲やアリアに精神の宮殿を見いだしたように、青少年が自身の生命にある可能性や創造性に目覚めゆく「精神の宮殿」が必要です。そうした豊かな"心の糧"こそ、次の世代へのかけがえのない遺産となるでありましょう。
博士は何歳から、どのような環境で歌や楽器の練習をされたのでしょうか。

サイフェルト 3歳の時からです。第2次世界大戦が終結した直後の混乱期でした。父のお弟子さんには、国立歌劇場の多くの学生や、国内外からの受講者がいました。ピアノがあった音楽ルームは当時、わが家で唯べ暖房設備がある部屋でしたので、外履きから乳母車まで、私の子ども時代の全てが置かれていました。そこが私の中心だった
のです。
ですから、あまりよく覚えていないのですが、両親が言うには、3歳の時には、すでにブラームスの歌曲を歌っていたそうです。まさに芸術家としての訓練の始まりであり、それが父の指導のもとで継続されていきました。

池田 音楽がまるで"ゆりかご"のような環境だったのですね。ブラームスは、日本人にも多くのファンがいる音楽家です。民音にも、フラームスの直筆書簡が重宝として大事に保管されています。
貴国を初めて訪れた1961年の10月、ベートーベンやシューベルトらと共にブラームスが眠る中央墓地を訪れ、追悼の祈りを捧げました。
木々の豊かな緑に包まれた、美しい公園のようなたたずまいで、音楽の都の歴史の重みを感じたことを記憶しています。
ブラームスは生前、思うような作品が作れず悩み苦しんでいた作曲家に、こう語ったといいます。
「全部手に入れてしまったら、今日はうぬぼれ、明日は溺れだよ」(リヒャルト。ホイベルガー/リヒャルト・フェリンガー著、天崎浩二・関根裕子訳『ブラームス回想録集第2巻 ブラームスは語る』)と。
若い音楽家を大切にし、自己には厳格だった巨匠ならではの、深みのある言葉です。
このブラームスも幼少期に父親から音楽の手ほどきを受け、10歳にしてピアニストとしてデビューしていますね。
やはり優れた音楽家になるには、英才教育が必要なのでしょうか。

サイフェルト それに関しては、24時間、語ることができます!
英才教育という言葉が適切かどうかは分かりませんが、早期の音楽教育がより良い人間を作るのに役立つことは周知の事実です。
"より善良な人間に育つ"というのは言い過ぎかもしれませんが、少なくとも情操教育の面において、人間形成の助けになることは確かであると思います。
ここに、私がヨーロッパ青年文化協会を設立した理由もあります。

2013年12月9日月曜日

2013.12.09 わが友に贈る

新聞休刊日

◇希望の明日へ
人を育てる。そこにいっさいが含まれる。原点であり、終着点である。学会も「創価教育学会」から出発した。教育に焦点を定めるところに、人間性の世紀を開く、間違いなき軌道がある。
平3・4・2

☆女性に贈ることば 十二月九日
真実の慈愛とは、相手によって決まるものではない。
相手がどうあろうと、太陽が万物を照らすように、あらゆる人びとを愛し慈しみ包容しゆく、心広々とした揺るがぬ境涯である。

☆今日のことば 十二月九日
生涯 君は
 本を手から放すことをしないという
  勉強家であれ と
私は 祈る

☆名誉会長と共に今日も広布へNo.046 誓願の祈りで勝利の日々を
威風堂々とそびえ立つ広宣流布大誓堂で「広宣流布誓願勤行会」が始まった。
連日、友が喜び集い、学会常住の御本尊に、誓願の祈りを捧げている。
広宣流布こそ、人類の願望である。私は、この御本尊に「広宣流布の希望の道を無限に開かせたまえ」と祈ってきた。
広宣流布とは、人間が人間として、最も人間らしく、対話を交わし、友情を結び、信頼を広げゆくことだ。
わが青春時代、師の選んだ広布の道を、私も必ず選んで歩みゆくことを決意した。
師を思えば、勇気が湧く。力が出る。智慧は尽きない。
きょうは、あの人と対話しよう!
きょうは、この人と信頼と友情を深めよう!
懸命に戦い、師に報告することが最高の光栄であった。
師弟に生きる我らは負けない。負けないことから、勝利は始まる。一歩また一歩と、幸福の軌道を進みゆくのだ。

日蓮大聖人は、『われ法華経の行者なり』との誇りも高く、絶体絶命の大難を勝ち越えられ、『幸なるかな楽しいかな』(P975)との悠々たる御境涯を示された。
戸田先生は、この御文を拝して語られた。
「御本尊があるから大丈夫だ。御本尊を拝んでいるから、自分は大丈夫だ。この確信が胸の奥底から出るようになったら信心は一人前です」
苦しんで強くなる。祈って勝つのだ。病苦や経済苦、家庭の問題。あらゆる悩みに苦しんだ人が、友の苦しみも分かる。賢明な強い人になり、多くの友を救っていける。
さあ新時代へ出発しよう!
永遠に輝きわたる正義の炎を燃え上がらせながら!

2013年12月8日日曜日

2013.12.08 わが友に贈る

我らの仏法は
たくましき楽観主義!
断じて逆境に勝つ!
大確信の祈りで
変毒為薬の劇を!

撰時抄 P265
『法華経をひろむる者は日本国の一切衆生の父母なり章安大師云く「彼が為に悪を除くは即ち是れ彼が親なり」等云云、されば日蓮は当帝の父母念仏者禅衆真言師等が師範なり又主君なり』

◇今週のことば
後継者で未来は決まる。
わが地域の「若芽」を
真心こめて育てよう!
受験生にも勇気のエールを。
一人一人を人材の大樹に!
2013年12月08日

◇希望の明日へ
教育は民衆のものである。あらゆる若人が、生き生きと、伸び伸びと成長していくためのものである。断じて、一部の特権階級のためにあるのではない。
平2・11・13

☆女性に贈ることば 十二月八日
人びとのために尽くす−−その生き方こそが、子どもの心に鮮やかに投影され、無言のうちに種を植えていく。

☆今日のことば 十二月八日
戦争は極悪中の極悪である
罪のない国民まで道づれにし
犠牲にしてゆく戦争を
断じてこの地球上より除かなければならぬ

☆池田思想シンポジウムへのメッセージ
一、本日は人類の明日を照らしゆかれるシンポジウムの開催、誠におめでとうございます。21世紀の世界が進むべき新たな大道を切り開かれようとする試みに、私は深く強く感銘を受けております。
どこまでも「人間」を見つめ、「社会」のために知恵を結集し、「未来」のために尽くし抜かれる知性と良識の先生方の尊いご努力に、私は最大の尊敬と感謝を捧げさせていただきたいのであります。
一、中国では現在、「生態文明の建設」の理念のもと、政治、経済、社会、文化のそれぞれの分野で、環境の保全とともに、生態系の保護を重視する持続可能な発展が目指されています。なかでも、エネルギー分野において太陽光や風力発電といった「再生可能エネルギーの積極的な導入が目指されるなか、今年6月にドイツやフランスなどの国々とともに、「エネルギーシフト国家クラブ」を発足させ、地球的規模での再生可能エネルギーの導入拡大をも進めようとされていることは、世界の大きな注目を集めています。
この意欲的な取り組みに象徴されるように、現代社会において人類が直面する環境問題は、画境や民族の違いを超えて英知を結集し、力を合わせて事に当たらなければ乗り越えられないことは、論をまちません。
その意味で、貴国が取り組まれている「生態文明の建設」は、世界全体で等しく追求されるべき優先課題にほかならず、人類史を画する挑戦を確かな軌道に乗せていくために、人々の意識の大きな転換が、今ほど必要とされる時代はないでありましょう。
そこで、この「生態文明の建設」の展望の上から、簡潔に2点の所感を申し上げさせていただきます。

◇環鏡問題の打開へ「勇気」を灯す
第一に、「環境教育を基盤に持続可能性の追求を」ということであります。
貴国では「生態文明の建設」の核心をなす理念として、人間と自然との相互依存性を踏まえた"良性の相互関係"の構築を掲げておられます。
現代の国際社会で環境問題が論じられる際、「持続可能性」というキーワードがよく語られますが、私はその「持続可能性」の追求が社会全体に定着するには、制度や技術面での対応に加えて、自然とのかけがえのない関係を大切にする思想が根を深く張ることが、不可欠と考えてきました。
この点に関し、中国教育学会の顧明遠会長が、私との対談で、「中国人は、古くから人間と自然は調和し、共存しなければならないことを認識しており、それを最高の道徳基準としていました」と語っておられましたが、そうした精神遺産から豊かな智慧を汲み取り、現代の社会に幅広く展開し、「持続可能性」の追求に資する価値を力強く創造していくことは、世界全体にとってもきわめて重要な意義をもつに違いありません。
その挑戦を進める上で大きな役割を担うのは、何といっても「教育」であります。
かねてより私は、環境回題の打開の原動力は「教育」なりとの信念から、行動を重ねてきました。また、私が創立した創価学園や創価大学などでも、さまざまな形で環境教育の推進に力を入れてまいりました。
昨年発表した環境提言では、環境教育の在り方として、知識や技術の習得だけでなく、�自分が育ってきた場所を大切にする「心を受け継ぐ」ための教育�自分を取り巻く環境がもたらす恩恵への感謝の思いを「日々の行動に還元する」ことを促す教育�これから生まれてくる世代のために何を守ればよいのかを「自身の生き方の柱に据える」ための教育−−三つの観点の重要性を提起しました。
ともすれば現代の環境問題は、その規模の大きさや原因の複雑さに半ば圧倒される形で、改善に向けての意欲が失われてしまうことが、解決を難しくさせているといわれます。その難問に対し、"人間が起こした問題は、人間の手で解決できないはずがない"との希望と勇気を灯すのが「教育」にほかなりません。
私どもが提唱し、2005年からスタートした国連の「持続可能な開発のための教育の10年」は来年で終了しますが、"人間と自然は調和し、共存しなければならない"との思想を受け継がれてきた貴国の皆さま方と共に、環境教育を基盤に据えた持続可能性の追求に取り組んでいきたいと願うものです。

◇国際的連帯が価値を創造
第二に申し上げたいことは、「環境協力で共生の地球社会の礎づくりを」という点であります。
私は現在、世界的な環境学者である、ドイツのヴァイツゼッカー博士と「持続可能な地球社会」を構築するための方途を探る対談を行っております。
その博士の言葉に、
「われわれはまた、環境の世紀において現在のものとは根本的に違ったまったく新しい文明・文化を必要としている」(宮本憲一・楠田實典・佐々木建監訳『地球環境政策 地球サミットから環境の21世紀へ』)との回題提起がありましたが、その一つの方向性を示しているのが、貴国が掲げておられる「生態文明」であるといえましょう。
また私と年来、交友を深めてきたアメリカのキッシンジャー博士も今年6月、貴国を訪問した折、「生態文明」をめぐる取り組みを踏まえて、「環境に関する取り組みは一国だけで実現できるものではなく、多くの国が共同で実現しなければならない」との観点を強調しておられました。
私も同様の信念に基づいて、7年前に「日中環境パートナーシップ(協力関係)」の構築を提言し、その柱として先ほどの「環境教育の推進」に加えて、「環境汚染の防止」と「省エネルギー・循環型社会への転換」を挙げたことがあり、今年の提言でも、中国と日本が共同で主導する形で「東アジア環境協力機構」の設立を目指していってはどうかと、提案いたしました。
両国での協力をはじめ、環境問題における国際協力の輪を幾重にも広げていくことは、共に「プラスの価値」を創造し、共に「希望の未来」を築いていく挑戦であり、「共生の地球社会の礎」へと結実していくに違いありません。
万年の未来を見据えて、その国際協力の大道を幾重にも開きゆくことこそ、将来世代に贈ることのできる、最上にして最高の財産ではないでしょうか。
一、こうした地球的視座に基づく国際協力の重要性を説いた、口ーマクラブの創設者ペッチェイ博士と、環境問題に対して「手遅れにならないうちに」と警鐘を鳴らしゆく対談集を発刊して、まもなく30星霜を迎えます。残念ながら、地球と人類を取り巻く環境問題は、いやまして深刻さを増しております。
しかし、私の胸には、ペッチェイ博士の信念の叫びが今も響いて離れません。
「人間は一人一人の中に理解力、想像力、独創力を豊富に蓄えており、そのうえまだ活用されていない、いや顧みられてすらいない道徳的資質を、豊かに備えています」「これらの蓄えは系統的に開発することができます」「そうすることによって初めて、人類はついには現状を逆転することができるでしょう」と。
地上の資源は有限であっても、人間生命の可能性は無限であり、人間が創造する価値にも限りがない−−私はこのことを、本日、お集まりになられた、尊敬する諸先生方と共に、確かめ合いたいのであります。
最後に、今回のシンポジウムが、人類の新たな地平を切り開く大いなる一歩となることを願ってやみません。
本日は誠に、誠にありがとうございます。謝謝!

2013.12.07 わが友に贈る

「さいわいは心より
いでて我をかざる」
広布への強き一念に
功徳の花は咲き薫る!
今日も生き生きと前へ!

報恩抄 P293
『仏教をならはん者父母師匠国恩をわするべしや、此の大恩をほうぜんには必ず仏法をならひきはめ智者とならで叶うべきか』

◇希望の明日へ
世界の平和、人間の平等、魂の自由を開いていくのが教育の使命である。そうでなければ、万人が人間らしく生きゆく"人間性のオアシス"を、つくっていくことはできない。また、そうさせまいとする権力者の思惑を打ち破り、権力、権威を民衆のもとに従属させていく道を開くのは、教育をおいてほかにないであろう。
平2・9・26

☆女性に贈ることば 十二月七日
いちばん大事なことは、どんな場合でも「自分なんか、ダメだ」と思わないこと。自分をいじめないこと。自分で自分を励ますことです。落ち込んでしまった自分の心を、自分で「よいしょ」ともちあげることです。
あなたは素晴らしい人なんだから、そんな素晴らしい自分をいじめてはいけない。人が何とけなそうが、関係ない。

☆今日のことば 十二月七日
人間形成の最大時は、なんといっても教育にある。教育は技術である。そして、その教育法の根本は、教育者が、いかなる教育理念を持っているかによって、決定されてしまう。

☆青年部代表勤行会へのメッセージ
一、ここ広宣流布大誓堂に、わが青年部の誉れの代表が一堂に集い合った。
誠に、誠におめでとう!
全同志の偉大な信力・行力によって、偉大な仏力・法力を湧現しつつ、学会は創立83周年を最高に晴れ晴れと大勝利で飾ることができました。
初代・牧口常三郎先生も、二代・戸田城聖先生も、満面の笑みで喜び合われていることでありましょう。
この師弟勝利の本陣を、これから厳然と守り抜いてくれるのが、君たち青年部です。
君たちこそ、この本陣から、まず創立85周年へ、また2020年の創立90周年へ、さらには2030年・創立100周年へ、新たな「一閻浮提広宣流布」の波動を起こしゆくことを、久遠より誓願し、不思議にも、この時に、勇んで躍り出てくれた地涌の菩薩なのです。
まさしく今、学会常住の「大法弘通慈折広宣流布大願成就」の御本尊の御前で、「世界広布新時代」が遠大な希望に燃えて、ここに開幕したことを、私は最も信頼する君だちと一緒に大宣言したいのであります。

◆広布の誓願こそ究極の「師子吼」
一、きょうは、仏法の真髄である「師子吼」の意義を心肝に染めておきたい。
日蓮大聖人は厳命なされました。
『各各師子王の心を取り出して・いかに人をどすともをづる事なかれ、師子王は百獣にをぢず・師子の子・又かくのごとし、彼等は野干のほうるなり日蓮が一門は師子の吼るなり』(P1190)と。
末法今時において、法華経に説かれる通りに、『悪口罵詈』『猶多怨嫉』の難を受け切り、紛然と競い起こる『三障四魔』『三類の強敵』と戦い続けてきた『日蓮が一門』は、我ら創価の師弟以外には、絶対におりません。
その一切を威風堂々と勝ち越えることができたのは、一体、なぜか。
それは、大聖人の仰せのままに、『師子王の心を取り出して』、師子吼を貫き通してきたからであります。
この正義の勝利の道は、未来永遠に変わりません。

◆苦難に打ち勝つ題目の大音声
「御義口伝」では、『師子吼』の『師』とは『師匠授くる所の妙法』(P748)であり、『子』とは『弟子受くる所の妙法』(同P)である。
そして、『師子吼』の『吼』とは『師弟共に唱うる所の音声なり』(同P)と明快に示されております。
すなわち、師匠と弟子とが、共に広宣流布を誓願して、唱えゆく妙法の音声が、究極の『師子吼』であります。この世に、これほど強く正しい、これほど深く気高い音声はない。
そして、この師子吼を、世界へ未来へ、限りなく轟かせゆく道場こそ、ここ広宣流布大誓堂なのであります。

一、人生は、誰人も「生老病死」という本源的な苦との戦いであります。
しかし、大聖人は『南無妙法蓮華経は師子吼の如し・いかなる病さはりをなすべきや』(P1124)と断言されております。
題目の師子吼に勝るものはない。
若き不二の愛弟子たちは、断じて負けてはならない。
いかなる病も、いかなる悩みも乗り越えるためにある。仏になるためにある。
断固と勝ち切って、大勢の苦悩の友を励まし、救っていくための試練である。
なかんずく、『法華経の師子王を持つ女人は一切の地獄・餓鬼・畜生等の百獣に恐るる事なし』(P1316)とは、わが健気な華陽の乙女たちを厳として擁護してくださる御本仏のお約束であります。

◆我ら地涌の絆が時代変えゆく力
一、ともあれ、いずこにあっても、いかなる時も、私と君たちは、誓願の題目で深く強く結ばれている。
何ものにも破られない金剛不壊の絆です。
大聖人は、『一の師子王吼れば百子力を得て諸の禽獣皆頭七分にわる』(同P)と仰せになられた。
一人の後継の師子が師子吼すれば、一切が変わる。
時代は、ますます濁り、乱れている。
だからこそ、我らは、この広宣流布大誓堂を中心に、それぞれの使命の舞台で、自行化他の題目の師子吼を、いやまして勇気凜々と響かせ、ありとあらゆる邪悪に打ち勝ち、わが地涌の眷属の威光勢力を無限に増してゆくのだ。
悩める友には希望と確信の声を、混迷の社会には正義と価値創造の声を、そして分断の世界には平和と連帯の声を、いよいよ惜しまず広げていこうではないか!
大事な大事な君たちが一人も残らず、これ以上ないという幸福勝利の人生を飾りゆかれることを祈りに祈って、私のメッセージといたします。

2013年12月6日金曜日

2013.12.06 わが友に贈る

新任のリーダーに
先輩は最大の応援を!
後輩が自分以上の
人材に育ってこそ
広布の未来は盤石!

御衣並単衣御書 P971
『物たねと申すもの一なれども植えぬれば多くとなり』

◇希望の明日へ
自律なき放縦は真の自由ではない。人間も、社会も国家も退歩し、不幸の方向へ、そして結局は不自由の方向へ流されてしまう。自由を、進歩と向上と平和のために使いこなしていくためには、人間と精神の羅針盤が必要である。そして英知こそ、こうした魂の自由を確立する人間の羅針盤となるものである。ここに教育を最大に重視する大きな理由がある。
平2・9・26

☆女性に贈ることば 十二月六日
恩師・戸田先生は、よくおっしゃっていた。
「人生は、住む所、食べる物、着る物に関係なく楽しむことができる。この法則を真に知るならば、人生は幸福なのだ。何事も感情的になるな。何事も畏れるな」と。
まさに、万般に通ずる人生の極意です。

☆今日のことば 十二月六日
奥行きと、広がりをもった人間を育成するには、知識や技術だけでは、不十分である。知識や技術は、人間の属性である。その知識、技術の習得と錬磨を通し、己れ自身を磨かなければ、決して、深い自己の世界の構築はあり得ないであろう。

☆下野新聞寄稿「栃木県誕生140年に寄せて」
◇「心田」から希望は生まれる
いにしえ、栃木県は「毛野国」と呼ばれた。
「毛」には五穀・草木の意義がある。
まさに物産も文化も豊かに茂り実る大地こそ、「下野」である。
この大地に漲る開拓と創造の息吹を、私も敬愛してやまない。
栃木に多くの知己を持つ恩師にお供して、日光を旅したのは、60年前の春であった。その折、恩師が語ってくれた逸話が蘇る。
−−あの華厳の滝は、明治半ばまで観覧に適切な場所がなかった。しかし、星野五郎平という山仕事の達人が、一人で断崖に道をつくり始めた。周囲の冷笑のなか、奮闘の歳月を重ねて、難所を突破し、王者の滝をのぞむ圧巻の眺望を開いたのだ、と。
今年、栃木県は誕生から140周年−−。
今や日光は、皆の憧れの世界遺産である。
イチゴやかんぴょう等、命を育む農林業も食文化も、日本の宝だ。活発な自動車産業、さらに世界一で名高いハードディスク用のアルミ基板など、匠の技が冴える製造業も、栃木は全国有数の大発展を遂げている。

下野新聞では、佐野生まれの巨人・田中正造翁の生涯と思想が、現代の視点から鋭く洞察されている。
世界に誇るべき"環境と人権の先覚者"正造翁は、豊かな郷土は君たちのものと青年たちに語った。
ゆえに、「若い者がつくりなおし、自分の力で治めていかねばならなかんべね」と。
一切は、人で決まる。
青年の心の大地−−つまり「心田」を耕せば、新たな希望が生まれる。
栃木には、この人間教育の伝統が脈打つ。
日本で最も早く総合大学・足利学校が設立され、人材を育成してきた歴史も誉れ高い。
私の忘れ得ぬ小学校の担任の先生も、栃木のご出身であった。その情熱と慈愛は、教育をライフワークとする私にとって、かけがえのない原点である。

江戸期、今の真岡の農村復興に心血を注いだ二宮尊徳公には、"一人の心田を開拓すれば一村が一新する"という不動の信念があった。
大田原市に、若き日からの活躍を私か見守ってきた友がいる。父亡きあと、母を助け、祖父母を介護しながら、営農に挑んだ。米価の低迷、冷害と打ち続く試練にひるまず、土地の改良や新品種の導入に不屈の努力を積み重ねた。
舞い来たる白鳥を守る会を結成し、児童の登下校の安全を確保するなど、地域の活性化にも、誠実に貢献する。夫妻で「悩む余裕がないほど忙しい」毎日を生き抜いてきた。その苦労は、仲間を励まし、後輩を育てゆく知恵となって光る。
一人の心田を耕し、潤すのは、何より励ましではないだろうか。
励ましは「万」の力」と書く。それは栃木の「栃」の字のつくりとも共通する。
いずこにもまして人柄の良い方が多い栃木には、万の力の励ましが満ちている。

私の妻と同世代の那須塩原の婦人たちは、東日本大震災の被災者の方に一人でも喜んでもらえればと、真心の「ちゃんちゃんこ作り」を続けてこられた。
宇都宮ゆかりの詩人・野口雨情は、「もっともっと人情味のある、誰彼の差別なく手を取って唄い合う」ような「棲みいい国、楽しい国」の建設を願った。そして、それは足元の郷土から始めよう、と。
今、栃木県は「元気度日本ごを目指して勇躍、前進されている。
今日も、我らの毛野国の豊かな心田から、日本そして世界を元気にする希望が、生まれ出ずるに違いない。
(2013.11.14)

2013年12月5日木曜日

2013.12.05 わが友に贈る

地域や職場で
信頼される存在に!
信仰で人格を磨き
社会に貢献する。
それが真の仏法者だ。

道妙禅門御書 P1242
『祈祷に於ては顕祈顕応・顕祈冥応・冥祈冥応・冥祈顕応の祈祷有りと雖も只肝要は此の経の信心を致し給い候はば現当の所願満足有る可く候』

◇希望の明日へ
教育は時間を超えて力を発揮する。教育こそは、国の、社会の将来を開き、創造していく力である。歴史上、世界に大勢力を誇った国々のなかにも、やがて衰退していった国がある。一国の盛衰は長い目で見なければならない。そして、社会の長期的な課題のなかでも、教育こそ、根本である。教育の充実に真剣に取り組みゆく国は、必ず発展と繁栄の時代を迎えるものである。
平2・8・27

☆女性に贈ることば 十二月五日
人生、最後の最後まで戦いきった人は美しい。歳月の風化作用も、そのような人物には及ばない。いや、むしろ、月日がたつほど、その存在は一段と大きく光っていくものだ。

☆今日のことば 十二月五日
趣味のない人は味がない。そういう人には魅力を感じないから、人がついてこない。なんでもよいからひとつの趣味をもち、見識を深めていこうという努力が大切である。

☆勝利の人間学第43回 善縁の拡大が新時代を開く
◇新しい友情を広げよう
正しい人生を歩むためには、「善き友」の存在が何より大切である。「善き友」と一緒に進むところに成長も充実もあるからだ。
それには、まず自分が相手にとって「善き友」になることである。
誠実第一に、一人の友を大切に、そして、二人、三人、十人と、新しい友情を楽しく築いていただきたい。
わが恩師は言われた。
「青年が青年を呼ぶのだ。そうすれば広宣流布はできる!」と。
心を大きく開いて、人間の中へ飛び込み、未来を照らす青年の連帯を創っていこう!

◇信心のよき先輩は宝
身近に一人でもよい、何でも語り合える善き友人、また何かあった時に相談できる善き先輩をつくっておくことだ。
善き友人、善き先輩をもてば、必ず幸福の方向へ、平和の方向へと進んでいける。
御聖訓には、『悪知識を捨てて善友に親近せよ』(P1244)と記されている。
悪人に近づいてはならない。近づけてもいけない。悪い時代だから、悪知識に紛動されたり、利用されたりしてはならない。
信頼し合える善友と共に、勝利また勝利の道を、真っ直ぐ朗らかに歩んでくれ給え!

◇古い友人を大切にしよう
年末年始は、日頃、なかなか会えない古い友人と再会するチャンスである。年賀状でも心の交流ができる。
「人間」が先である。人間として爽やかな好感を広げていくことだ。そこから、対話がはずみ、友情が生まれ、仏縁が結ばれる。
御本尊に「皆と仲良くできる自分、信頼される自分に成長させてください」と祈るのだ。
祈りを根本に、人間対人間の温かな交流を深め、味方を増やしていくのだ。
広宣流布は善縁を拡大する戦いである。
どこまでも賢く聡明に、また、どこまでも勇敢かつ大胆に、青年部は日本中、世界中で友情の劇を繰り広げていっていただきたい。

2013年12月4日水曜日

2013.12.04 わが友に贈る

「友を断じて幸せに!」
その心が弘教の根本。
祈り、語り続ける中に
自他共の偉大なる
生命の変革がある。

四条金吾殿御返事 P1169
『日蓮は少より今生のいのりなし只仏にならんとをもふ計りなり、されども殿の御事をばひまなく法華経釈迦仏日天に申すなり其の故は法華経の命を継ぐ人なればと思うなり』

◇希望の明日へ
青年にとって、どのような教育がふさわしいのか。その一つの結論として、偉人や英雄の人間像を語ることは、青年たちに、さまざまな人生の意味を教えることができるであろう。勝利と敗北、労苦と試練、明と暗との因果の色彩にいろどられた人生模様、戦いの歴史−−人類史に何らかの巨歩を印した人物には、やはりそれなりの"人間学"がある。それら人生の先達の姿を学ぶことによって、青年たちが、自らの生き方への何らかの示唆を得、勇気と希望を抱き、視野を広げていくことができるであろう。それが精神の滋養に富んだ、生きた人間教育となる、と確信している。
平2・8・15

☆女性に贈ることば 十二月四日
さまざまな悩みと戦いながら、前を向いて、郵賢恥えて生き抜いていく、けなげなお母さん!
人がなんと言おうと、子どもをとことん信じ、守り、太陽のように照らしていく、優しいお母さん!
どんなに、よその家の子がよく見えようと、「うちは、うちよ」と笑いとばす、朗らかなお母さん!
人のため、社会のために奔走し、なかなか、わが家を顧みる時間がなくとも、その尊貴な後ろ姿で、骨を力強く引っ張っている、たくましいお母さん!

☆今日のことば 十二月四日
理論を好んで生きていく人がある。反対に実践、体験を重んじ、生きていく人もある。だが、せんじつめれば、生活は実践であり、体験による以外にないであろう。

☆御書とともに�第16回 妙法の功徳は広大無辺
『問う其の義を知らざる人唯南無妙法蓮華経と唱うるに解義の功徳を具するや否や、答う小児乳を含むに其の味を知らざれども自然に身を益す』(四信五品抄、P341)

◇通解
問う、(妙法蓮華経の五字に法華経の道理が納まっているという)意義を知らず、ただ南無妙法蓮華経と唱える人が、一念三千の道理をわきまえる人と同じ功徳を得られるであろうか。答える、子どもが母の乳を飲むのに、その味を知らないけれども自ずから育っていくようなものである。

◇同志への指針
妙法の功徳は広大無辺である。たとえ深き意義を知らなくても、母の慈愛に抱かれた幼子のように、自然と無量の福徳に包まれる。
「信」の一字で、真っすぐに御本尊に向かうことだ。いかなる権勢の人も、題目を唱える人にはかなわない。これが、日蓮大聖人に直結する我らの誉れなのである。

2013年12月3日火曜日

2013.12.03 わが友に贈る

何でも相談できる
先輩や同志を持とう!
善知識こそ人生の宝。
共に語り、祈れば
絶対に道は開ける!

持妙法華問答抄 P465
『持たるる法だに第一ならば持つ人随つて第一なるべし、然らば則ち其の人を毀るは其の法を毀るなり』

◇希望の明日へ
教育は、何か"鋳型"に入れるような抑圧的なものであってはならない。人間の広大さをそのままに開いていく広大さと、柔軟な知恵を、教育は必要とするということであろう。人間の内にある可能性を引き出していく−−これは仏法のめざす方向性と、まったく同一である。人間を信じ、豊かなる"未知"の何かを信じ、引き出す、みずみずしい教育精神。それは真実の宗教の精神にも通じていくのである。
平2・8・15

☆女性に贈ることば 十二月三日
見栄や虚栄というのは、「人にどう見られるか」ばかりを気にして、自分を自分以上に見せようと、飾り立てることです。しかし、そんなものは幻です。
虚栄の人は、背伸びをして、いつも、つま先立ちで歩いているようなものです。それでは疲れてしまうし、生きること自体が苦しくなってしまう。虚栄がなければ、人生は何百倍も楽しく生きられるのです。

☆今日のことば 十二月三日
君よ!
 快活な時もあるだろう
 沈思の時もあるだろう
 苦悩の時もあるだろう
これが青年の季節であり
 みずみずしい青春の実体であることを
  知ってくれ給え

☆学園抄第12回「英知の歌声」
◇一生涯、祈る
学園生は代々、決意を込めて愛唱歌を作り、日々歌ってきた。創立者は語る。
「歌が多いのは、心が豊かということです」
1978年(昭和53年)7月14日、東京校の第11回栄光祭が創価大学・滝山祭と合同で開催された。
テーマは「負けじ魂ここにあり」。熱演を見つめた創立者はテーマを賞讃し、恩師のもとで奮闘した思い出を力強く述べた。
"一度決めた信条、信念、なんで生涯忘れてたまるものか! こう決めたことを、今、思い出しました。それが「負けじ魂」であります"
後夜祭にも出席した。半月前に学生へ贈った歌を、創大生が熱唱。
「これが本当の人生の応援歌だ!」と拍手を送る。
大阪の創価女子学園(当時)の生徒は、創立者の詩をもとにした愛唱歌「この道」を披露。
「いいね」とほほ笑む。
心から讃える創立者を側で見ていた東京校の生徒は思わず"報告"してしまう。
「先生! 男子校でも新しい歌を作っています!」
この栄光祭を目指して歌を作ろうとしたが、発表できなかった。悔しかった。学園に新風を巻き起こす歌を作ろう!
制作は難航した。だがある日、草創期の先輩から、創立者の歌作りへの思いを聞くと、一気に進んだ。
創立者との出会い、栄光祭での原点、未来への誓い−−情景を思い浮かべ、3番までの詞に込めた。
10月11日。歌を届けると、女子学園にいた創立者が詞に加筆。
そして曲。東京に電話がかかってきた。受話器から聞こえるのは、創立者が口ずさむメロディー。
17日には思いがけない知らせ。先生が「4番」を作ってくださった!
創立者が第3代会長を辞任する半年前で、根拠のない非難が渦巻いていた。しかも短時日で大阪、京都、静岡、東京を回る多忙さ。なのに詞の直し、メロディーの提案、新しい歌詞まで……。胸が詰まった。
11月2日の鳳友祭で、新愛唱歌「負けじ魂ここにあり」を歌う。創立者は「もう一度!」とリクエスト。
「私は一生涯、皆さんを守るために祈ってまいります。だから皆さんは、伸び伸びと負けじ魂で進んでいただきたい」
「負けないという人生は、永久に勝ちです。勝つことよりも負けないことのほうが、じつは偉大な勝利なのです」

2009年2月。東京校の高校3年生が「負けじ魂ここにあり」を録音し、創立者に届けた。
卒業5日前の3月11日。緊急集会が開かれ、生徒は歓声を上げた。新たに「5番」が贈られた。

正義の誇りに
     胸を張れ
 君に託さん
     この大城を
 学べ勝ち抜け
     世界まで
 負けじ魂 朗らかに

同日、関西校でも発表。30年余を経て、創立者の手で東西の愛唱歌となった。
今月の「英知の日」へのメッセージは、こう結ばれている。
「愛する学園生と一緒に『負けじ魂ここにあり』を歌いながら
  創立者 池田大作」

休校の創立記念日が開けた今月19日、登校時間の東京校。高校生が中庭で愛唱歌を歌っていた。
参加自由の毎朝の"伝統行事"。校舎から走ってくる男子、モットーの碑を磨いた雑巾を握る女子、クラブの練習から駆け付けたジャージ姿……。入れ代わりつつ200人近くが集い、元気な声が青空に上る。
校歌も歌う。

富士が見えるぞ
    武蔵野の……

5番に入ると、声が一段と強くなった。彼方には白雪の富士がそびえている。

2013年12月2日月曜日

2013.12.02 わが友に贈る

題目の師子吼を
世界へ 未来へ!
広布大願に燃え
わが使命の天地に
希望の楽土を築け!

同生同名御書 P1115
『人の身には同生同名と申す二のつかひを天生るる時よりつけさせ給いて影の身にしたがふがごとく須臾もはなれず』

◇今週のことば
「声仏事を為す」
はずむ生命力で
友好の対話を!
善き友をつくれ!
そこから新時代が。
2013年12月02日

◇希望の明日へ
未来を開き、未来を育むといっても、その主体は人間にあるといってよい。人間をつくりあげる事業こそ、教育にほかならない。人間の内なる無限の可能性を開き鍛え、そのエネルギーを価値の創造へと導くものこそ教育である。いわば教育は、社会を築き、時代を決する"根源の力"である。
平2・5・28

☆女性に贈ることば 十二月二日
「いつか」ではない。「今」である。この時を完全燃焼せずして、真の人生はあり得ない。

☆今日のことば 十二月二日
今は全然 僕の存在は
 理解してくれなくても満足なのだ
やがて 僕の会話に多くの人が
 耳を傾けるであろうことを
  確信しているからだ

☆学園抄第12回「英知の歌声」
「新しい校歌を作ってはどうか」
創立者が関西校に呼び掛けたのは86年12月。提案は具体的だった。分かりやすい詞。関西全域で歌われる曲。題は「栄光の旗」……。
作成委員会に1500もの案が寄せられたが、まとまらなかった。
90年1月。卒業前の高校3年生が立ち上がった。創立者から伝言が届く。
「校歌ができるのを楽しみにしております」
創立者に見ていただく!
その一心で討議を重ね、完成した案を送った。
3月5日。原案に創立者の筆が入り、戻ってきた。詞が生まれ変わっていた。

ああ関西に 父子の詩
 これぞ我らの
      誉れの曲
 ともに誓いを
      果たさむと
 世界を結べや
      朗らかに
 君も王者と 栄光の旗
 君も勝利と 栄光の旗

この3番の「関西に 父子の詩」に目が止まる。創立者と関西学園生の絆。一番込めたかった思いが、そのまま入っていた。
曲には創立者が「学園生か庭園の池のほとりで、仲良く語り合っているような、流れるようなメロディーで」とアドバイス。だが
なかなか表現できない。
13日。卒業式まで3日。
今日できなければ後輩に託そう。最後に録音した曲は15作目である。
14日。校舎に突然、高ぶった声の放送が響く。
「新校歌『栄光の旗』が完成しました!」
各教室で歓声が湧く。創立者も「とてもいい!」と賛同したのだった。
16日の卒業式で、新校歌を歌う瞳が輝いた。
創立者は「限界を打ち破り、何度も何度も挑戦した学園生の心意気が本当にうれしかった」と振り返る。
「東京の校歌には、深く掘り下げられた『学園の原点』があり、関西の校歌には、世界に飛翔しゆく『学園の栄光』が留められています」
「皆、私が学園生と一体となってつくった『師弟の詩』です」

2013.12.01 わが友に贈る

さあ師走・12月!
総仕上げの一日一日を
悔いなく全力で!
晴れ晴れと胸を張れる
栄光の自分史を綴れ!

可延定業書 P985
『されば日蓮悲母をいのりて候しかば現身に病をいやすのみならず四箇年の寿命をのべたり、今女人の御身として病を身にうけさせ給う心みに法華経の信心を立てて御らむあるべし』

◇希望の明日へ
教育の営みは、いわば、永遠の大地に種を蒔き、永遠の大河に滴を注ぐ、ロマンの労作業である。世界と人類の未来を担いゆく青年たちの人間形成にたずさわる教育こそ、もっとも、崇高な仕事である。
平2・5・20

☆女性に贈ることば 十二月一日
幼い命に注がれた母の愛は、一生を支えるエネルギーです。
愚直な母でいい。時には失敗し、時にはおっちょこちょいで、時に感情が爆発することもある。しかし、つねに一生懸命に生きることです。
心の奥の奥に刻み込まれた、親の愛と生き方が、マグマのごとく、子どものエネルギー源となって、一生を支えていくのです。

☆今日のことば 十二月一日
ともどもに 来春は
最高の正月を迎えよう
そのために
この一ヶ月を
悔いなき
充実の日としよう

☆学園抄第12回「英知の歌声」
11月18日は、創価学園の創立記念日。牧口常三郎・創価学会初代会長が著した『創価教育学体系』第1巻の発行日であり、同会長が軍部政府の弾圧に屈せず、獄中で逝去した日でもある。
7・17「栄光の日」、10・10「情熱の日」に続く、11・18「英知の日」。同日を記念して今月、東西の中学校が合唱祭を開いた。
また、16日には東西各校を中継で結ぶ集会。校歌を晴れやかに歌った。

関西創価小学校。
さくらひらひら
   世界の坂に……

東京創価小学校。
いつの日か
   いつの日か……

関西創価中学・高校。
ああ限りなき
   希望の空よ……

東京の創価中学・高校。
草木は萌ゆる
   武蔵野の……

創立者・池田名誉会長のメッセージに、学園生の驚きと喜びが広がる。
「私には、毎日欠かさない心弾む日課があります。それは大好きな創価学園の歌を聴くことです」
「皆さんの元気いっぱいの歌声こそ、私の最大の希望であり、無限の活力なのであります」

◇「師弟の詩」
1968年(昭和43年)9月6日。開校5ヵ月の東京・創価学園で、創立者が出席してグラウンド開きが行われた。
騎馬戦、リレー、寸劇。終始明るい雰囲気のなか、生徒が厳粛な表情に変わった。寮歌「草木は萌ゆる」の合唱である。
−−日本中から生徒が集った栄光寮で、皆が寮歌の作成に挑んだ。選ばれたのは関西出身者の詞たった。
慣れない寮生活。ホームシック。悩む生徒の頭に、ある言葉が浮かんだ。
「何のため」。
学園で学ぶのは何のためか。創立者の指導をむさぼり読む。"答え"を4番からなる詞に表した。
「次代の世界を 担わんと」
「社会の繁栄 つくらんと」
「民に幸せ おくらんと」
「世界に平和を 築かんと」
創立者は「名曲が完成したね」と喝采し、「5番」の詞を贈った−−。
迎えたグラウンド開きで雄々しい歌が天を突く。創立者の言葉が、寮歌を歌う使命と誇りを示した。
「明治以降、今日まで、旧制一高の寮歌を歌った人々が社会を担ってきた」
「これからは学園の寮歌を歌った人が日本の次の指導者、世界の21世紀のリーダーになっていく」
この後も手が加えられ、完成した5番。
富士が見えるぞ
  武蔵野の
 渓流清き 鳳雛の
 平和をめざすは
   何のため
 輝く友の 道拓く
 未来に羽ばたけ
   君と僕
寮生を筆頭に、生徒が大切に歌い継いできた。83年に校歌となった。
「『何のため』と、わが胸に問いかけながら、一生涯、崩れることのない、人生の大目的を生命に焼き付けていってください。ここに創価学園の大精神がある」と創立者は期待する。

2013年11月30日土曜日

2013.11.30 わが友に贈る

未来部を励ますことは
人類の希望の明日を
切り開くことだ!
地域一体の取り組みで
宝の人材を育もう!

三三蔵祈雨事 P1469
『此は日本国の智者愚者一人もしらぬ事なり、しらんとをもはば日蓮が生きてある時くはしくたづねならへ』

◇希望の明日へ
人間は、現実の"重荷"や"荒波"をさけることはできない。しかし、いかなる課題にも自信をもって堂々と、悠々と挑戦し前進していく−−その偉大なる活力を本人が発揮できるようにするのが教育の力だと実感する。
平2・5・20

☆女性に贈ることば 十一月三十日
友のために、社会のために、あえて悩みを背負っていく。どうしたら、あの人が立ち上がるか。どうしたら、この人を勇気付けられるか−−。こうした大きな悩みに、自分の小さな悩みは、全部、包まれ、昇華されていく。

☆今日のことば 十一月三十日
時代は、一日一日、前進する。前進に追いつき、否、前進の先駆をきれる、自分となりたいものだ。

☆大白蓮華巻頭言12月号 「わが友は『功徳善根』の長者なり」
地上に美しく咲き薫る花を愛でる人は多い。
地中で粘り強く支える根を褒める人は少ない。
けれども、ドイツの大文豪ゲーテは、人知れずに根を張りゆく草木の誇り高き「心」を謳い上げた。
「地面にふかく 根ざしているので
 それで私の 花はきれいだ」と。
「花」の勝利とは、すなわち「根」の勝利である。
人生もまた同じであろう。厳しい苦難の冬に、じっとこらえて今に見よと鍛えた「忍耐の根」こそが、やがて春爛漫と「歓喜の花」を咲かせゆくのだ。
経済苦や仕事の困難、病気や家族の介護……現実の悩みを抱えながらも、妙法と共に生き抜いた一年は、無量の福徳の根を張ったことを誉れとされたい。
仏法では、善き行動を根に譬えて「善根」と呼び、そこから、善き果報が生ずると教える。
日蓮大聖人から、『根が深ければ葉は枯れない。あなたは信心の根が深いのでしょう』(P1479、趣旨)と讃えられた女性がいる。
病の夫に先立たれた悲しみを乗り越え、幼い娘を毅然と育て、熱原の法難にも断じて負けなかった。
大聖人は、この母の偉大な「善根」ありて、夫も成仏し、娘も幸福になり、将来、「さすが、あの親の娘よ!」と仰がれると約束くださっている。母の信心に、けなげな娘が続いていることも喜ばれた。
私には、たゆまずに、尊き善根を積みゆく創価の婦人部と女子部への御賞讃と拝されてならない。

わが人生
 大善根を
  共々に
 積みゆく日々と
  楽しく舞いゆけ

先の見えない時代、人の心は不安に揺れている。
だからこそ、善根をなせば必ず栄えることを言い切り、その生命の因果の法則を、明確な実証で示していく創価のスクラムが、どれほど大きな希望となるか。
「苦境の極みにあっても、断じて解決の時は来る。腹を据えて戦え! 仏法は、現在から未来を無限に創造しゆく力である」とは、恩師の励ましであった。
北海道の利尻島で、夫妻して、村八分にも怯まず、広宣流布のために走り続けてきた草創の友がいる。
聖教新聞の配達・拡大にも率先し、忘恩背信の悪侶の迫害からも、同志を厳然と守り抜いてくれた。
「誰が何と言おうと、創価は正しいと語る勇気で、固い岩盤にも、種を蒔き、根を張ってきました」と。
今、夫妻たちが広げてきた仏縁と信頼は、大きく島を包む。四人の娘さんは創価大学の通信教育部に学び、多くのお孫さん方も後継の道に立派に続く。
人生の勝負は、目先の華やかさでは決まらない。地道に誠実に正義を貫いた年輪は、時とともに自身と巻属を繁栄させゆく絶対勝利の善根となるのだ。
この一年も、日本中、世界中で、あの友も、この友も、陰の労苦を惜しまず、法のため、人のため、社会のため、信心の善根を積んでこられた。この宝の長者に、私は満腔の感謝を捧げ、題目を送っている。
さあ、「世界広布新時代 開幕の年」。一人一人の善根と善根を固く広く結び合い、この地球の大地に希望と幸福と平和の花を咲かせゆこうではないか!

2013年11月29日金曜日

2013.11.29 わが友に贈る

「道理証文よりも
現証にはすぎず」
家庭で
社会で
人間革命の勝利劇を!
その姿に信頼が広がる。

富木殿御返事 P978
『若し悩乱する者は頭七分に破れ供養すること有らん者は福十号に過ぐ』

◇希望の明日へ
大学の使命−−それは、権威の人を出すことではない。実力の人、知性の人、そして民衆に奉仕する信念の人を輩出することにある。次の時代を担う人間を育て、社会に、世界に送り出すことができるか否か。それは、時代の命運を決する"勝負"ともいえる。
平2・3・30

☆女性に贈ることば 十一月二十九日
大教育者ペスタロッチは、「家庭は、道徳上の学校である」と言った。
知識や技術を身につける所はたくさんあっても、人間としての正しい生き方を学ぶことができる場は少ない。家庭こそが、人間を磨く第一の学舎である。

☆今日のことば 十一月二十九日
長い人生の間には
 必ず 落胆することもあろう
このような時でも
 僕は 口笛を吹くことを忘れぬ
  余裕ある人生でありたいと思うのだ

☆世界広布新時代第1回の各部代表者会議へのメッセージ
わが学会は、すごい発展だ。広宣流布の前進は順調である。
これからも、油断なく頼むよ!
『かくれての信あれば・あらはれての徳あるなり』(P1527)
広宣流布への貢献は、誰が見ていなくとも諸天が見ている。同生天・同名天が必ず証言する。私は、わが愛弟子の健気な奮闘を絶対に忘れません。
ともあれ人生は、皆、厳しい宿命や試練の戦いがある。しかし殉教の先師・牧□先生は、過酷きわまる法難の獄中にあって、"災難といっても、大聖人の九牛の一毛(=ほんのわずか)です""大聖人の佐渡の御苦しみをしのぶと何でもありません"と言い切られました。これが、最も強く、最も崇高な学会精神の極意です。
我らは、いかなる悩みも苦労も、広宣流布の大誓願の上から悠然と見下ろしながら、いよいよ痛快に新時代へ勇猛精進しよう!
体を大事に。皆、健康第一であれ!
全て見守っています。

2013年11月28日木曜日

2013.11.28 わが友に贈る

励ましの要諦は
悩みをよく聴くことだ。
「分かってくれた!」
その安心が前進への
大きな力となる。

御義口伝巻上 P751
『火は物を焼くを以て行とし』

◇希望の明日へ
大学とは、理性の光に導かれて進む"人間精神の進歩・向上の砦"である。野蛮と戦う"文明の出城"である。そして、その城塞の基礎は「真理への愛」である。地上から無知と、無知による悲惨を一掃するための先兵−−。それが大学である。
平2・2・18

☆女性に贈ることば 十一月二十八日
浅い人間には、浅い恋愛しかできない。本当の恋愛をするなら、本気で自分をつくるのです。

☆今日のことば 十一月二十八日
忍耐の今日
希望の明日

そこに
栄光の未来が生まれる

☆世界広布新時代 第1回任用試験への伝言
尊い尊い求道の教学試験、本当にご苦労さまです。
皆さん方が、忙しいなか、また寒いなか、真剣に研鎖を重ねてこられたことは、日蓮大聖人が、全部、御照覧であられます。この功徳、この福運は、はかりしれません。
大聖人は、『行学の二道をはげみ候べし』(P1361)と仰せになられました。『行学の二道』すなわち世界第一の生命哲学を実践し、学びゆく皆さんは、絶対的幸福の大境涯を開き、必ず必ず最高の勝利と栄光の人生を築くことができます。
私も60年以上前、戸田先生のもとで第1回の任用試験を受験しました。
今回は、まさしく「世界広布新時代」の第1回の任用試験となります。挑戦した壮年部・婦人部の皆さん、そして青年部・高等部の皆さんこそ、全員が合否を超えて、誉れの「新時代・第1期生」です。どれほど宿縁の深い、どれほど使命の大きな人材であるか。今日を希望あふれる一歩として、全日本、全世界の同志の先頭に立ち、頭を上げて、胸を張り、前進していってください。
役員の方々も本当にお疲れさまです。どうか最後まで、絶対に無事故の運営を、万事よろしくお願いいたします。
真心こめて教えてくださった先輩方、またご家族にも、呉々もよろしくお伝えください。皆、本当にありがとう!
題目を送ります。風邪をひかないように!

2013.11.27 わが友に贈る

最も偉大な勝利は
自分に勝つことだ。
わが目標を再確認し
生き生きと挑みゆけ!
価値ある一日一日を!

兄弟抄 P1081
『此の世界は第六天の魔王の所領なり一切衆生は無始已来彼の魔王の眷属なり』

◇希望の明日へ
弟子・後輩を自分よりも偉く立派にと、全魂で育てていく。これが真実の"教育の心"である。かりそめにも我尊しと、後輩を見おろしたり、利用したり、そうした高慢と無慈悲の心は教育者の道に反する。とともに、過去よりも現在、現在よりも未来に、より深き、より大いなる価値を創造していくのが、創価教育の精神である。
平1・11・5

☆女性に贈ることば 十一月二十七日
苦労し、頑張った分だけ、喜びも倍になる。それが人生の道理です。
最初は誰でも、なかなか思い通りにはいかないものです。しかし、あきらめずに挑戦を続け、壁を乗り越えていけば、それが自信へと変わっていく。思いもかけなかった自分の力に気づくことができる。

☆今日のことば 十一月二十七日
僕は 地上の楽園には
 しばしば嘘がある故に
  それのみを欲しない
胸中の楽園を構築しながら
 今日も生きぬく

☆名誉会長と共に 今日も広布へNo.044 健康第一で無常の幸福道を
今、多くの新会員が誕生している。世界中で新しい広布の前進が始まった。青年部もリーダー率先で、弘教が目覚ましい。うれしい限りだ。
戸田先生は語られた。
「御本尊への強い願いは、必ず通ずる。それには、条件が三つある。一つ、題目。二つ、題目。三つ、題目である」
しっかり御本尊に祈つていけば、諸天善神が絶対に護らないわけがない。仏の生命力が、必ず湧いてくる。どんな場所であろうが、どんな状況であろうが、元気に進むのだ。
私も、世界を回って題目をあげ、平和を祈ってきた。地涌の菩薩が出現するよう祈ってきた。毅然たる祈りがあれば、必ず希望の朝は来る。
人生は長い。絶対に学会から離れてはいけない。いつまでも朗らかに! そして幸福の勝利者になっていくのだ。

生老病死を乗り越えるための仏法である。
御書には『南無妙法蓮華経は師子吼の如し・いかなる病さはりをなすべきや』(P1124)と仰せである。
「少病少悩」といって、仏にも少しの病や悩みがある。しかし、常に生命は健康である。心はいつも楽しく、皆を包み、励まし、希望を贈っていくのだ。
健康は智慧である。
�張りのある勤行
�無理と無駄のない生活
�献身の行動
�教養のある食生活
を確認したい。
友のため、広布のため、喜びの対話を広げよう! 多忙な日々と思うが、どうか悠然と、体を大事にして、勇気の指揮を執っていただきたい。

2013年11月26日火曜日

2013.11.26 わが友に贈る

未来の宝の幸福を願い
奮闘する若き教育者よ。
毎日が真剣勝負だ。
強き祈りで慈愛の心を!
自身が太陽と光れ!

四条金吾殿御返事 P1118
『あしき名さへ流す況やよき名をや何に況や法華経ゆへの名をや』

◇希望の明日へ
教育−−。ある意味で、これほど深き意義ある仕事はない。先日、「教育とは最極の人生の聖業なり」と書いた。人間にしか人間は育てられない。"真の人間"にして初めて"真の人間"を育てることができる。教師はもちろんとして、真剣に"人を育てる"活動はすべて、この人生にあって、あまりにも尊い、永遠性にも通じていく仕事である。
平1・2・2

☆女性に贈ることば 十一月二十六日
家庭のあり方は、必ずしも同じではない。家庭というのが夫婦二人で奏でる音楽ならば、つくられる曲は家庭によって、自ずと異なる。それぞれの家庭が、それぞれに美しい曲を奏でる−−そこに社会の平和と安定もあるといえよう。

☆今日のことば 十一月二十六日
本当の仕事のよろこびは、自己の血と汗の苦闘によってかちとられたものであり、そこに男の真価があるといえまいか。虚栄や虚偽のなかには、生命の輝きはない。人生の真実の勝利もない。自分がそこに全力を打ちこんでいける仕事こそ、生涯の生きがいであり、そしてまた、勝利であると確信すべきである。

◎昨夜の強風と雨の影響で電車が遅延、びしょぬれ(*_*)

2013年11月25日月曜日

2013.11.25 わが友に贈る

地域広布の原動力!
それが地区協議会だ。
わが町の繁栄へ
皆の幸福と勝利へ
英知を結集して進め!

如説修行抄 P504
『されば如説修行の法華経の行者には三類の強敵打ち定んで有る可しと知り給へ、されば釈尊御入滅の後二千余年が間に如説修行の行者は釈尊天台伝教の三人はさてをき候ぬ、末法に入つては日蓮並びに弟子檀那等是なり、我等を如説修行の者といはずば釈尊天台伝教等の三人も如説修行の人なるべからず』

◇今週のことば
人生は戦いだ。
目標を明確に!
祈りは具体的に!
誓願の題目で
きょうも勝ち開け!
2013年11月25日

◇希望の明日へ
る。しかし教育の危機ほど恐ろしいものはない。教育は人間の基本にかかわるものであり、その荒廃は、人間性を破壊し、人類の永遠の破滅にも通ずる。ゆえに教育こそもっとも重要な事業である。
昭63・11・23

☆女性に贈ることば 十一月二十五日
生きる喜びがほしい、と嘆いている人を、時々、見かける。
しかし、本当の喜びは、人から与えられるものではない。自分でつくり出すものだ。

☆今日のことば 十一月二十五日
指導者としての資格は、責任感の有無にある。その大きさ、深さが、人格の偉大さを決定づけるものであろう。

☆勝利の人間学第42回 わが青春の新たな船出を
◇大聖人直結の自覚で
日蓮大聖人に直結して、広宣流布の誓願に生き抜く仏意仏勅の団体が、創価学会である。
「自行化他」の題目を唱えゆく私たちには、大聖人の御生命が脈々と湧現してくる。
日寛上人が、『我等、妙法の力用に依って即蓮祖大聖人と顕るるなリ』(当体義抄文段)と断言なされている通りだ。
すなわち、皆が大聖人の直弟子なのである。自他共に幸福になるための究極の法を持っている。一人ももれなく尊貴な使命がある。
ゆえに、我らこそ、全人類の最高峰の青年なりと、胸を張ってもらいたい。

◇日々向上! 日々前進!
妙法とは、「蘇生」つまり生命を蘇らせていく本源の力である。
したがって、妙法とともに生きる私たちは、毎日が久遠元初である。毎日が「いよいよ、これから」なのだ。日々向上、日々前進、日々価値創造の青春を生き切っていくのだ。
わが師・戸田城聖先生は語られた。
「行き詰まりを感じたならば、大信力を奮い起こして、自分の弱い心に挑み、それを乗り越え、境涯を開いていくことだ。それが我々の月々日々の『発巡顕本』である」と。
たとえ、すぐに結果が出なくとも、思うようにいかないことが続いても、くじけてはいけない。我慢強く、朗らかに今日も船出するのだ。そこに真の希望がある。充実がある。

◇弟子よ立て、力をつけよ
私は、戸田先生から、すべてを教わった。
恩師が言われたことを全部、実現しよう! 師匠からお預かりした大切な大切な組織を厳然と守り抜き、断固と発展させてみせる!
これが、私の青年時代であった。
若き君たちよ、断じて偉くなれ! 久遠の誓いの同志と、明るく励まし合って進め! そして黄金の新時代を開いてくれ給え!

2013年11月24日日曜日

2013.11.24 わが友に贈る

仏意仏勅の
創価の大躍進を
御本仏も御賞讃!
世界の同志と共に
希望の連帯を広げよ!

富木殿御返事 P978
『尼ごぜんの御所労の御事我身一身の上とをもひ候へば昼夜に天に申し候なり』

◇希望の明日へ
優れた文化の根底には、必ずはつらつたる信仰があり、宗教は必ず文化を開花させていく。文化なき宗教は、花咲かぬ不毛の大地に誓えられる。そして日本文化の原点の一つは、間違いなく法華経にあった。また、その時代においては、文化に高い国際性もあった。法華経と仏教自体が、人類への普遍性をもっているからである。その後、しだいに土俗的なものに取り込まれて、社会全体も閉鎖的になっていったことはご承知の通りである。
平2・12・3

☆女性に贈ることば 十一月二十四日
生も歓喜、死も歓喜。
充実した人生を悔いなく生ききった人に、死の恐怖はない。

☆今日のことば 十一月二十四日
立派な民主主義社会をつくるのは、高遠な理想や、むずかしい理論をいたずらにもてあそぶことではない。身近な家庭の、日常生活のなかで、一日一日築かれていくものだと思う。

☆勝利の人間学第41回 会合は信心練磨の集い
◇参加者の喜びが勝利
学会の会合は、法華経の会座に等しい集いである。広宣流布を遂行しゅく、最も尊貴な異体同心の世界である。
私たちが朝晩、読誦している方便品には「言辞は柔軟にして、衆の心を悦可せしめ(言葉柔らかに人々の心を喜ばせる)」とある。
リーダーは、会合に参加される方々を最大の誠実で迎え、皆を真心の言葉で労い、疲れを癒やし、安心と喜びを贈リゆくことである。共々に、勇気と希望を湧き立たせていくのだ。
それには題目である。事前に題目を唱え、満々たる生命力で臨んでいく。生まれ変わったような命で、元気いっぱい友を迎えるのだ。

◇新しい息吹を送ろう
会合は、新鮮さがポイントだ。集った人に、新しい前進の息吹を広げていくのである。
そのためには−−
令法久住のために、後輩を育てよう!
広宣流布のために、波動を起こそう!
こう一念を定めて、祈り、打ち合わせをし、創意工夫をしていくことだ。学会精神をたぎらせながら、楽しく、賢く、良識豊かに、皆が勝利する方向にもっていくことだ。
皆が「今日は来てよかった!」と清々しく決意できる会合を開けば、その分、広宣流布の威光勢力は倍増する。
ゆえに、終了時間は厳守し、絶対無事故の運営をお願いしたい。一回一回の会合から、新たな成長と団結の行進を開始しよう!

◇御書根本に励ましを
日蓮大聖人は、『此文を心ざしあらん人人は寄合て御覧じ料簡候て心なぐさませ給へ』(P961)と仰せになられた。この仰せ通り、御書を根本に、学び合い、励まし合う切磋琢磨の集まりは、わが学会の会合にしかない。
私も若き日より、折々の会合や一対一の対話の場で、常に御書を拝し、語り合ってきた。同世代の友と、世界第一の生命哲理を探究し、実践することは、青春の無上の喜びである。
共に御書を開き、共に御書の中から、不撓不屈の勝利の進路を見出していくのだ。

◎きのうの声の欄に大久保先生の「朗らかに振る舞う妻」の投稿が。奥さんに感謝!、普段は言えない言葉ですが、心の中では本当に感謝してま〜す!(^^)!

2013年11月23日土曜日

2013.11.23 わが友に贈る

任用試験に挑む
尊き求道の皆様!
学んだことは全てが
人生勝利の土台となる。
悔いなき研鑽の歴史を!

諌暁八幡抄 P587
『此れを日蓮此に大に見ながらいつわりをろかにして申さずば倶に堕地獄の者となつて一分の科なき身が十方の大阿鼻獄を経めぐるべしいかでか身命をすててよばわらざるべき』

◇希望の明日へ
文化という大地を根本にした場合、政治であれ経済であれ、すべてすばらしい花が咲くであろう。政治や経済は大切であるが、それだけであれば、力の論理や利害の論理に縛られてしまい、肝心の人間が消え去ってしまう。これに対して文化は、どこまでも人間が焦点である。文化を基盤にするならば、すべてを人間の側に引き寄せ、美しく開花させていくことができる。本当の力が出る。−−これが、仏法の哲学である。
2・11・14

☆女性に贈ることば 十一月二十三日
"子どもの笑顔は万言に勝る"という。大人たちがどんなに言葉で平和を訴えるよりも、それ以上に、人びとの心を動かすのが、子どもたちの笑顔であり、純真な心である。

☆今日のことば 十一月二十三日
長い人生航路には、うららかな陽光をあびた、春のような時もある。きびしい寒さと、たたかわねばならぬ厳冬の夜のような時期もある。苦闘時代とは、いわば人生の、冬の夜なのかもしれない。

☆創価学園「英知の日」へのメッセージ
◇勝利の星ヘ! 不屈の勇気で!
私には、毎日欠かさない心弾む日課があります。それは大好きな創価学園の歌を聴くことです。私の生命から、君たち、あなたたち、学園生の歌声が離れることは、一日としてありません。
きょうの式典でも、皆さんが力強く、各校の校歌を歌い上げてくれました。
「英知をみがくは何のため」「世界を結べや 朗らかに」「はげみ学ぼう 大樹をめざし」「希望の道を どこまでも」
−−尊い一節一節にみなぎる学園生の前進の息吹こそが、私の何よりの喜びであり、かけがえのない宝であります。皆さんの元気いっぱいの歌声こそ、私の最大の希望であり、無限の活力なのであります。
晴れやかな「英知の日」、誠におめでとう! また、本当にありがとう!。
きょうは、誉れの英才の皆さんと、共々に秋の大空を仰ぎ、冴えわたる星座を見つめるような思いで、語らいを進めたいと思います。
皆さんは「アイソン彗星」について、知っていますか?
"今年の最高の天体ショー"として注目され、まもなく見ごろを迎えます。
今月末、最も太陽に近づく時は、三日月のような明るさになるともいわれています。関西校の皆さんが「アースカム」の取り組みを通じてつながっている「国際宇宙ステーション」からも、観測が行われる予定です。

◇心の宇宙に限界はない
私たちが地上から観測できるのは夜明け前です。遠くから学園に通っている皆さんが、いち早く起きている時間帯かもしれません。このアイソン彗星は、太陽系の一番遠いところから、数百万年かけてやってきたといわれています。
大宇宙は、瞬時として止まっておりません。たえまなく、星が生まれ、育ち、彗星が走り、動き、大星雲が輝き、湧き起こっているのです。まさに、大宇宙には、創造と成長のエネルギーが満ち溢れているのです。
その意味から、私は皆さんに申し上げたい。
「心の宇宙に限界はない。
わが『英知の翼』を、たくましく広げよう!
わが『勝利の星』へ、粘り強く挑戦しよう!。
そして、我らの『希望の太陽』を、光り輝かせよう!」と。
私が皆さん方の年代から愛読してきた、フランスの大文豪ユゴーは、苦しい迫害の真っ只中でも、正義の信念を勇敢に貫いて悠然と叫びました。
「私には翼がある、嵐を突き、/青空を過る翼が」
「私は彗星を引っぱってもみせよう、/その髪をつかまえて」
「宇宙の神秘に向かって開かれたあの扉のところまで、/私は入っていこう」(「ヴィクトル・ユゴー文学館第1巻」潮出版社)と。

◇小さなことから挑戦を開始せよ
英知の翼を持つ青春は、何も恐れない。どんな試練も、高く舞い上がる力に変えていける。
彗星にも負けない勢いで、前進できる。宇宙の大法則の真髄に迫り、どこまでも探究の旅を続けていくことができるのです。
先日、東京校には、南米ペルーの最高学府ペルー・ラス・アメリカス大学のウルタド総長と夫人であるフェルナンデス理事長が訪問されました。
この理事長も、苦労に負けないで英知の翼を広げてこられた女性です。
家計を支えるため、幼い頃から家を手伝って働きながら、学び抜いてこられました。
愛する兄を早くに亡くすという悲しみも乗り越え、友人たちへの思いやりを深めてきたのです。
この理事長と力をあわせて大学を創り、発展させてきた総長は語られました。
「人間は、本来、自分が思っている以上の力があり、成長もできる」
「不安に打ち勝とう! 自信がつくような小さなことから、挑戦を開始することだ。小さな勝利を重ねれば、やがて大きな勝利を収めることができる」と。
大切なのは、できることから挑戦することです。
小さな一歩でいい。わが「勝利の星」を目指して挑めば、そこから、新たな成長が始まります。自信が生まれます。
そして、その挑戦を、地球の自転と公転のように、今日もまた、明日もまた、不屈の勇気で、自分らしく、粘り強く断固として貫き通していけばよいのです。

◇不幸の闇を晴らす太陽たれ
このペルーの大教育者のご夫妻をはじめ、世界の心ある識者の方々が「学園生こそ人類の希望の太陽なり」と、絶大なる期待を寄せてくださっております。
そうです! 君たち、あなたたちこそ、世界の不幸の闇を晴らす太陽です。
太陽は雨が降ろうが、雲に覆われようが、嵐が来ようが、嘆かない。グチもいわない。何かあっても明るく朗らかに、平然と堂々と皆を照らしていきます。
この太陽を若さ生命に昇らせて、自分も友も幸福に光らせ、世界を平和に輝かせていくために、牧口先生と戸田先生は命を賭して創価教育の道を開いてくださいました。両先生の夢を断じて実現するために、私は学園を創立したのです。
わが学園生は、この誇り高き創価の精神を燃やし、今は学びに学び、鍛えに鍛えて、太陽の如く満々と価値創造のエネルギーを蓄えていってください。学園生の努力が全て、21世紀の希望の熱となり、勝利の力となるからです。
寒くなってきたので、風邪をひかないように!。
お父さんやお母さん、お世話になっている方々に、どうか、くれぐれもよろしくお伝えください。
勉学第一、健康第一、友情第一、そして親孝行第一を、よろしく頼みます。

2013年11月22日金曜日

2013.11.22 わが友に贈る

青年ならば
希望に生きよ!
苦難に負けるな!
大胆に進むのだ!
努力と挑戦の青春たれ。

上野殿御消息 P1527
『されば昔は一切の男は父なり女は母なり然る間生生世世に皆恩ある衆生なれば皆仏になれと思ふべきなり』

◇希望の明日へ
"文化が政治をリードする時代"こそ、人間性と民主の時代である。また「立正安国」との大聖人の御精神にも通じる、正しき人類の進路であると確信する。
平2・9・30

☆女性に贈ることば 十一月二十二日
心の扉を開こう!多くの善人、多くの友人、そして多くの先輩に囲まれて、初めて、豊かな自分自身の発見があるからだ。

☆今日のことば 十一月二十二日
自分の意志を
 はっきりと進行させながら
あの人のよさ
 この人の意見も包容しながら
今日も
 力強くたのしい日々で あるように

☆広宣流布大誓堂で厳粛に創立記念勤行会へのメッセージ
本日(18日)は、栄光の創立記念日であるとともに、創価の父であられる牧口常三郎先生が、不惜身命・死身弘法を貫かれて殉教なされた日であります。
それは、昭和19年(1944年)11月18日。まさに朝日が昇りゆかんとする早朝6時過ぎでありました。
私は今朝方、一番で、このあまりにも崇高な先師を偲び、厳粛に追善回向の題目を送らせていただきました。
思えば、60年前、学会本部が西神田から、ここ信濃町への移転が整って、「大法弘通慈折広宣流布大願成就」の常住御本尊の御前で、初めて行われた公式行事は、牧口先生の10回忌法要でありました。
その席上、戸田城聖先生は、牧口先生を獄死せしめた権力の魔性に憤怒されながら、師子吼されました。
「私は弟子として、牧口先生の残された大哲学を、世界に認めさせる」「私の代にできなければ、君らがやっていただきたい。頼みます」と。
この師弟の誓願は、今や、世界192力国・地域に広がる「平和」「文化」「教育」の大連帯となって結実しました。
両先生の熱願であった創価学園も、創価大学も、またアメリカ創価大学までも創立し、力ある社会貢献の人材を陸続と送り出しております。
さらに、牧口先生の50回忌に際し、創価大学を見守る丘に、東京牧口記念会館を建立しました。
そして、70回忌の秋、ここに、かくも荘厳に、「広宣流布大誓堂」を落慶することができたのであります。
本日の式典には、牧口家の皆様、戸田家の皆様も、ご出席くださっております。
私たちは、弟子の総意をもって、この師弟不二の広宣流布大誓堂を、報恩の赤誠を込めて、両先生に謹んで捧げさせていただこうではありませんか!

◇万人の成仏へ不断の大闘争
法華経本門では、仏の生命は久遠より常住不滅なりと明かされました。
その真髄が説かれた寿量品は『毎自作是念 以何令衆生 得入無上道 速成就仏身』(創価学会版法華経P493)と結ばれております。
すなわち、「仏は常に、どのようにすれば、衆生を無上の道に入らせ、速やかに仏の身を成就させることができるかと、念じている」というのであります。
要するに仏とは、ただひたすらに民衆の幸福を願い、「万人の成仏」のために、この娑婆世界でたゆまず戦い続ける「一念」であり、「生命」であります。
誓願が永遠なるゆえに、仏の生命は永遠なのであります。
日蓮大聖人は、『毎自作是念の悲願』(P466)と言われました。この悲願を離れて、永遠の仏はおりません。
大聖人は、熱原の法難の渦中、若き南条時光に厳然と『願くは我が弟子等・大願ををこせ』(P1561)と仰せになられました。そして、広布の大願に命を捧げていけば、露を大海に入れ、塵を大地に埋めるように、永劫に朽ちることのない大生命となり、仏の大境涯に連なることができると約束くださっております。
この御本仏の仰せに寸分違わず、五濁悪世の現代において、牧口・戸田両先生を先頭に、「大法弘通慈折広宣流布」の大願を起こし、あらゆる三類の強敵と戦い抜いてきた地涌の菩薩の陣列こそ、我ら創価の師弟なのであります。
健気な同志は、いかなる悪口罵冒の迫害も、いかなる宿命の嵐も、断固と勝ち越え、生老病死の苦悩も常楽我浄の大歓喜へと転じてこられました。
広布の途上に逝かれた功労の創価家族の生命も皆、生死不二の法理の上から、この大誓堂の会座に連なっておられることと、私は確信いたします。
我らには「広宣流布の大誓願の御本尊」があります。
我らには「広宣流布の大誓願の師弟」があります。
そして、我らには「広宣流布の大誓願の同志」がおります。
ゆえに、我ら創価の師弟は、広宣流布の大誓願とともに永遠なのであります。
諸天も創価の前進を寿いでくれております。この大誓堂を、今朝は輝く旭日も燦々と照らし、今夜は満月も黄金の光で包みゆくことでありましょう。
さあ、我らは、異体を同心とする団結で、苦楽を分かち合い、いよいよ明るく仲良く賑やかに、所願満足の大勝利の生命の旅を共々に飾りゆこう!
これからも、忍辱の鎧を着て、勇気の声を響かせ、人類の心を聡明に結び合いながら、この地球上に「立正安国」の楽土を築き広げていこうではないか!
わが誉れの全同志、万歳!
寒いので、風邪などひかないように!

晴れわたる凱歌の「創立の日」の朝に

2013年11月21日木曜日

2013.11.21 わが友に贈る

忙しい時こそ
周囲へのこまやかな
気配りを忘れるな!
真心の一言から
信頼の絆は生まれる。

崇峻天皇御書 P1174
『蔵の財よりも身の財すぐれたり身の財より心の財第一なり、此の御文を御覧あらんよりは心の財つませ給うべし』

◇希望の明日へ
人類にとって文化とは、蛮性と人間性との戦いである。いわば、人間が人間になるための通−−それが文化といえよう。
平2・9・6

☆女性に贈ることば 十一月二十一日
「自分自身が進歩しよう」「文化の向上を追求しよう」という親の生命の躍動のなかに育まれる子どもたちは、幸せである。
親が子どもに残すものとは、結局、そのような息吹に連ならせることだと思う。

☆今日のことば 十一月二十一日
君の苦悶は
 まだ低い次元であると思う
歴史を読み給え
幾百年の接点に自らをおいて
 未来の人生を考えてゆくことだ

2013年11月20日水曜日

2013.11.20 わが友に贈る

会合や打ち合わせは
要点を押さえ
時間厳守で価値的に。
「よし頑張ろう!」と
皆が奮い立つ集いを!

一生成仏抄 P384
『迷う時は衆生と名け悟る時をば仏と名けたり、譬えば闇鏡も磨きぬれば玉と見ゆるが如し』

◇希望の明日へ
他国の文化の尊重は、その国の人々への尊敬を意味する。文化交流に心を砕かないかぎり、いくら経済的な繁栄を謳歌しても、やがて世界の人々の心は離れてしまう。ついには自分自身を倣りの鎖で縛ってしまい、身動きがとれなくなる。これは、現在の日本が、特に戒めなければならない点といえる。
平2・7・20

☆女性に贈ることば 十一月二十日
自らの人生経験を生かしながら、なお日々新たに成長していく人こそ、人生の達人であろう。

☆今日のことば 十一月二十日
人間が本来持つべき価値観とは、偏狭なものであってはならない。つまり自分の利欲さえ満足させればという極端な利己主義は当然のこと、一集団、一国家、一民族、ひとつのイデオロギーのためのものであってもならないのである。偏狭な価値観こそ、過去において戦争を引き起こし、また社会の矛盾と不合理を形成してきた元凶であったことを忘れてはならない

☆広宣流布誓願の碑文
一閻浮提広宣流布は日蓮大聖人の御遺命なり。
創価学会は広宣流布を実現しゆく唯一の正統たる教団なり。
一九三〇年十一月十八日−−
宿縁深厚なる師弟によりて創価学会は誕生せり。
先師牧口常三郎初代会長は戦時中、生命尊厳の仏法を弘め、軍部政府に投獄せられ殉教なされたり。
生きて牢獄を出た恩師戸田城聖第二代会長は、地上から悲惨の二字をなくさんと生涯を捧げらる。
師の不惜身命の精神を継ぎ、第三代会長として我は立ちたり。共戦の同志と共に妙法という幸福の種を蒔きし勇猛精進の歴史よ。世界一九二箇国・地域に平和と文化と教育の花は爛漫と咲き薫る。

二〇一二年十一月十八日−−
先師の魂魄を留め、恩師が広宣流布の指揮を執リたるここ原点の地・信濃町に、第三代の発願し命名せる「広宣流布大誓堂」は建立されたり。
須弥壇には「大法弘通慈折広宣流布大願成就」と認めらる創価学会常住の御本尊を御安置奉る。
我ら民衆が世界の立正安国を深く祈念し、いかなる三障四魔も恐るることなく、自他共の人間革命の勝利へ出発せる師弟誓願の大殿堂なり。
報恩抄に宣わく「日蓮が慈悲礦大ならば南無妙法蓮華経は万年の外・未来までもながるべし」。
広宣流布は、世界の平和と社会の繁栄を開きゆく大道なり。全人類を救わんとする、我らの久遠の大誓願なり。今、地涌の菩薩は陸続と躍り出て、法華経の人間主義の大光は五大州を照らす。
日蓮大聖人に直結し創価三代に連なる宝友が異体同心の団結で、末法万年にわたる「広宣流布」即「世界平和」の潮流をいよいよ高めゆかんことを、ここに強く念願するものなり。


先師・恩師への報恩を込めて
 創価学会第三代会長
   池田大作

2013年11月19日火曜日

2013.11.19 わが友に贈る

信念と慈愛の
女性の声こそ
社会を変えゆく力だ。
婦人部・女子部の
尊き奮闘に最敬礼!

四条金吾殿女房御返事 P1135
『一切の人はにくまばにくめ、釈迦仏多宝仏十方の諸仏乃至梵王帝釈日月等にだにもふびんとをもはれまいらせなばなにかくるしかるべき、法華経にだにもほめられたてまつりなばなにかくるしかるべき』

◇希望の明日へ
"文化の道"は"友情の道"である。美しい人間性と知恵の花咲く道である。この道を世界中に開いておきたい。それが仏法にかなった行動であり、また日本が進むべき根本の路線であろう。"孤独な繁栄"は永続しない。民衆の往来で固められた"友情と文化の道"は時とともに、人類に大きな実りをもたらすのである。
平2・1・30

☆女性に贈ることば 十一月十九日
人間、生老病死は避けられない。長い一生のうちには、自分や家族が病気に握ることも当然ある。
病気になること自体は、不幸でも何でもない。不幸なのは、病気に負けることである。

☆今日のことば 十一月十九日
人間形成は、太い信頼のきずなで結ばれた、両者の暖かい生命の譜であり、時には火花を散らす熱烈な接触のなかに高められ、造成されるものではないだろうか。人間の内奥に秘められた無限の可能性、人格的な価値を発現させる方法は、この人間性のふれ合い以外には絶対にあり得ない。

学園抄第11回「世界と出会う」
◇永遠に仲よく
創立者は小説『新・人間革命』「若芽」で綴った。
「創価小学校は日本一国という視点ではなく、世界の平和に貢献できる、世界市民を育てる学校にしなければならない」
弥好!(こんにちは!)
1990年(平成2年)9月5日、東京創価小学校に海外の"お友だち"がやってきた。中国・北京第一実験小学校の児童である。
図画工作と書道の授業では、北京小の児童の腕前に驚きの声。けん玉や茶道で思い出をつくった。
北京小は周恩来総理夫人の�邨穎超女史が教壇に立った学校。訪日前の児童に、女史は念を押していた。
「創価小学校の皆さん、創価学会名誉会長の池田大作先生に感謝の言葉を伝えてください。私たちは、古くからの友人です」
同6日、北京小の児童を創立者が歓迎する。
「皆さんは、周総理、�お母さんの意志を継ぎ、その精神の門を大きく開いていっていただきたい」
「偉大な人になってください」と握手を交わす。
小学生をこんなに大切にしてくださるんだ! 居合わせた東京小の児童は、誠実な姿を目に焼き付けた。
交流の感想を書いた児童の文集に創立者は記した。
「五十年後が
  楽しみ!
  皆、偉くなる!
 二〇四〇年九月五日」
北京小一行は10日に関西創価小学校へ。翌91年9月には関西小の児童が北京小を訪れ、再会を果たした。
また同年4月、ロシアのモスクワ市第一二三四小中学校一行が来日。創立者と創価小の児童が迎えた。
ある児童の声。
「世界をとびまわり、人々を幸せにする人になると決意しました。特におとなりの中国、ロシアとは、永遠に仲よくしていきます」
東西両校から、語学を学び、各国との友好に尽くす人材が出ている。
今年の1学期。東西の創価小で、北京小との交流絵画展が開かれた。"戦後最悪の日中関係"といわれるなか、本年は20回目。
「北京小からきた絵を見るとワクワクします」
「とても上手な絵だったので、ビックリ。『僕たちも負けないでがんばろう』と思いました」
小さな胸に芽生えた「世界」への思い。創立者が開いた友情の道を、児童は楽しく歩んでいる。

2013年11月18日月曜日

2013.11.18 わが友に贈る

全民衆が幸福に!
世界に平和の光を!
これが我らの願いだ。
清心な決意で
共に希望の大建設へ!

最蓮房御返事 P1340
『第六天の魔王我が身に入らんとするに兼ての用心深ければ身によせつけず、故に天魔力及ばずして王臣を始として良観等の愚癡の法師原に取り付いて日蓮をあだむなり』

◇今週のことば
「創立の日」は
先師の「殉教の日」なり。
峻厳なる学会精神を
断じて忘れまい。
「師子王の心」で進め!
2013年11月18日

◇希望の明日へ
文化は、人間の心の証であり、時を超え、国境を超えて広がり、伝えられていく。まことに強靭な力を備えている。
平1・9・26

☆女性に贈ることば 十一月十八日
師を慕い、師に近づこうと努力し続ける一念こそが、自分自身に限りない成長をもたらす。

☆今日のことば 十一月十八日
建設には、希望がある。情熱がある。その建設の根底に偉大な思想があれば、その活動も更に大きく、深く永続されてゆく。理念、思想のない建設は、やがて崩れゆく運命にあるものだ。

学園抄第11回「世界と出会う」
「関西! 聞こえる?」
97年10月29日、東京校で創立30周年の祝賀の集い。中継で結んだ関西校に、創立者が呼び掛けた。
「ゴルバチョフ元大統領と一緒に、来月、関西に行くから!」
どよめきが起きた。
ミハイル・セルゲービッチ・ゴルバチョフ氏。ペレストロイカ(改革)を進めた元ソ連大統領。ノーベル平和賞受賞者。すでに教科書に載る。偉人だった。
翌月20日、創立者夫妻と元大統領夫妻が関西校へ。創価大学の名誉教授称号授与式が講堂で行われた。
ライサ夫人が登壇。
「最後に勝利する人とは、たとえ転んでも、立ち上がり、再び前へ進む人です」
受章した元大統領。
「皆さまは古い世代からバトンを受け継ぎ、新しき21世紀を建設しゆく方々です。私どもと皆さまが団結して、『人間主義』という理想に進んでいくならば、必ず素晴らしき未来を建設しゆくことができる」
パチパチ……!
生徒は驚く。一言一言に最も早く、大きく拍手するのは創立者だった。「そうだ!」「スパシーバ!(ありがとう!)」と声も聞こえてくる。こうやって賓客を迎えるのか!
創立者が祝辞に立った。
「ご夫妻への『祝福』と『栄光』と『勝利』のしるしの"儀式"をやろう!」
全員が起立。男子は詰め襟の服、女子はブレザーを手に持った。
ワン、ツー、スリー!
創立者の掛け声で、無数の制服が宙を舞う。元大統領は親指を立てて喜んだ。
その時。2階席で笑いが起きた。生徒3人の服が天井付近に引っ掛かっている。しまった! ジャンプして手を伸ばす生徒。創立者が指さす。
「後で取ればいいよ。3人、いいね!」
ユーモアを交えて激励を送る。心通う様子を元大統領が優しく見つめる。
創立者は史観を述べた。
「元大統領こそ、20世紀の最大の改革を開始し、冷戦を終結させた、世界史の巨人であります」
「ご夫妻がいなければ、今ごろ世界はどうなっていたか!」
式典が終了。元大統領は壇上で頬を紅潮させた。
「あの飛んでしまった服は、きょうの出会いの思い出の"旗"のようです!」
ウイット(機知)に、笑顔が広がった。
モットーの碑の横に枝垂れ桜を植樹。元大統領は何度も土を盛り、バケツの水を全て掛けた。「農民の出なんで、得意なんです」
紅葉が彩る校内を創立者と回り、「詩のような自然の中で、素晴らしい子どもたちが育っていることが、よく分かりました」。
後年、元大統領は折々に学園訪問を述懐した。
「あれは夢のような一時でした」

◎創価学会創立記念日、おめでとうございます(^.^)/~~~

2013年11月17日日曜日

2013.11.17 わが友に贈る

広布の礎を築いた
父母の労苦に感謝!
後継の若き君よ
燃え上がる情熱と力で
輝く民衆城を永遠に!

阿仏房尼御前御返事 P1308
『譬ば海上を船にのるに船おろそかにあらざれどもあか入りぬれば必ず船中の人人一時に死するなり、なはて堅固なれども蟻の穴あれば必ず終に湛へたる水のたまらざるが如し、謗法不信のあかをとり信心のなはてをかたむべきなり』

◇希望の明日へ
文化は、世界の心と心を結ぶ人間の道、魂の道、そして平和の道である。ゆえに文化、芸術の交流、発展こそ、すべてに優先して推進されねばならない。
平1・9・11

☆女性に贈ることば 十一月十七日
順調ばかりの人生など、あり得ない。たとえ、不本意な環境であったとしても、いっさいを満足の方向へと回転させながら、自分自身の幸福の花園を、咲き薫らせてほしい。

☆今日のことば 十一月十七日
各人が、それぞれ、他にかえられない特性、人格をもち、しかも、たがいに協調して社会全体としての秩序を保っていく----これが人間社会のあるべき姿であろう。

学園抄第11回「世界と出会う」
◇"一流"の知性と人格に触れる
透き通る青空と色付く木の葉。秋の装いの東京・創価学園に歓声が上がる。
iBienvenidos!(ようこそ!)
スペイン語の幕を広げ、小さな三色の校旗を振る生徒たち。今月5日、ペルー・ラス・アメリカス大学のルイス・エフライン・ウルタド総長一行を迎えた。創立者・池田名誉会長の理念が、どう実践されているかを視察する訪問である。
総合教育棟1階の展示。教員が学園の歴史を紹介した。創立者が学園生と触れ合う写真の数々。クーデンホーフ=カレルギー伯爵、ゴルバチョフ元ソ連大統領、サッカーのバッジョ選手が来校した場面もある。
「大偉業ですね!」
総長は感嘆した。
蛍雪図書館で充実の読書環境を見学し、金風会館で筝曲部の音色に聴き入る。
グローリーホールでは生徒と懇談会。吹奏楽部のフルート四重奏の後、高校3年生があいさつした。友好を広げ、平和に貢献できるよう学んでいます−−流ちょうなスペイン語に総長がほほ笑む。
質疑応答に移る。多くの生徒の手が挙がった。
「教育の力で世界を平和にしたいのですが、真の教育とは何でしょうか?」
同行のフェルナンデス理事長は「『愛情』と『情熱』が大事です」と回答。
総長は「私は池田会長の価値創造の哲学に共感しています。自身でどう価値を生むか考えながら、確信、自信、勇気をもって実践してください」。
ペンを走らせ、真剣にメモを取る生徒たち。御礼として愛唱歌「負けじ魂ここにあり」を歌った。
iBravo!(素晴らしい!)
喝采を送る総長。「皆さんは人類の将来を担う希望の存在です!」
この2学期は、アルメニア、フィリピン、中国の大学関係者も東京校を訪問した。ロシア語、英語、中国語で生徒がスピーチ。翼コーラス部や弦楽アンサンブルも真心の曲を届けた。
また先月、アメリカの学者が関西校を訪れた。

◇生きた歴史
軍事政権と戦い抜いたノーベル平和賞受賞者のアドルフォ・ペレス=エスキベル氏。芸術作品をナチスから守った美術史家のルネ・ユイグ氏。グラミー賞に14度輝いたジャズミュージシャンのハービー・ハンコック氏。「色彩の魔術師」と呼ばれる絵本作家のブライアン・ワイルドスミス画伯・・・・・・。
これまで世界五大陸から約5000人の識者が東西の学園を訪問。創立者が築いた信頼のもと、学園生は「世界」と出会う。
創立者は期待する。
「世界一流の指導者の知性と人格に触れるなかで、人間の正義と不屈の信念とを学んでほしかった」
「世界のリーダーたちに次代の世界を担う使命に燃える生徒たちに会ってもらい、創価の人間教育の姿を見てほしい」

1970年(昭和45年)10月17日、東京校を一人の紳士が訪ねた。
リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギー伯爵。ヨーロッパ統合を提唱し、行動してきた。EEC(ヨーロッパ経済共同体)で関税同盟が完成するなど、大きな潮流が起きていた。
「私の人生」と題し講演。世界恐慌、ヒトラー、チャーチル、ドーゴール。生徒には遠い事件や人物が"生きた歴史"として語られる。
「第三次世界大戦という、かつてない悲惨事を防ぐために平和運動か行なわれていますが、私は池田会長を、この運動をともに推進する、もっとも身近な同盟者であると考えている」
創立者を讃える言葉に胸を熱くする生徒。寮歌の合唱で感謝を表した。
講演後、創立者は学園で4時間以上、伯爵と対談。伯爵は感想を述べた。
「こんなにいい生徒の学校の創立者である池田会長は、本当に幸せな人です」

2013年11月16日土曜日

2013.11.16 わが友に贈る

仏法を語る人は
「如来の使」なり。
誠実の言葉は
必ず相手の仏性に届く。
尊き聖業に福徳は厳然!

法華証明抄 P1587
『鬼神めらめ此の人をなやますは剣をさかさまにのむか又大火をいだくか、三世十方の仏の大怨敵となるか、あなかしこあなかしこ、此の人のやまいを忽になをしてかへりてまほりとなりて鬼道の大苦をぬくべきか』

◇希望の明日へ
文化の重要性を説く人は多い。しかし、単なる抽象論であってはならない。一国のみの偏狭な議論も現実的でない。広く人類的視野で交流の道を幾重にも開き、深くその人間性を花咲かせていく。その責任感と哲学、行動は不可欠である。
平1・8・29

☆女性に贈ることば 十一月十六日
いつもいつも太陽の如く、満々たる生命力をたたえ、さわやかな笑顔で、誰からも慕われ信頼される良識の人でありたい。

☆今日のことば 十一月十六日
私は、この世でもっとも美しいものは、人間の暖かい心であり、この社会は、たがいに愛しあい、守りあい、助けあっていくべきだと信じている。また、この信念を、つらぬいてきたつもりだ。一生涯、つらぬいていこうと決意もしている。

☆名誉会長と共に 今日も広布へNo.043 生涯不退転の信心を燃やせ
伝統の教学部任用試験が、もうすぐだ。
受験者の皆さん、本当にご苦労さま! 風邪などひかれませんように。教えてくださっている方々、応援してくださる全ての皆様方に、心から感謝申し上げたい。
アメリカの友は「新会員が教学試験を受けるまでが折伏だ」と語り合っているそうだ。うれしいことである。
人生、どういう価値観を持って生きるか。人間の輝きはそれで決まる。皆さんは最高の法を持っておられる。
財宝や地位を持つのもいいだろう。しかし、それだけでは永遠性はない。三世の生命から見たときに、一番の大躍進の源泉である妙法を、皆さんは持っている。
仏法は、生命それ自体が最高の宝であると教えているのである。

有名な御聖訓には、『行学の二道をはげみ候べし、行学たへなば仏法はあるべからず、我もいたし人をも教化候へ、行学は信心よりをこるべく候、力あらば一文一句なりともかたらせ給うべし』(P1361)と仰せである。
今、多くの友が、全力で教学の研鎖に励んでおられる。青年部、未来部も、婦人部、壮年部、多宝の友も真剣だ。これほど尊い姿はない。
生き生きと、世界一の生命哲学を学ぶ女子部のスクラムも、本当に素晴らしい。
戸田先生は、「女子部は一人も残らず幸福に!」「清らかな強き信心で、この一生を生き抜け!」と願われた。
大事なのは、「さあ御書を学ぼう! 仏法を学ぼう!」という求道の心である。生涯不退転の信心の原点を、今こそ築いてまいりたい。

◎きのうの千葉版「人間教育実践報告大会」に、千葉王子王女合唱団の一員として娘が参加しました。小さくですが写真に写ってます(まぁ本人にしか判りませんが...)

2013年11月15日金曜日

2013.11.15 わが友に贈る

副役職の皆様は
異体同心の要なり。
いつも ありがとう!
豊かな経験を生かし
励ましの達人と光れ!

四条金吾殿御返事 P1118
『貴辺日蓮にしたがひて法華経の行者として諸人にかたり給ふ是れ豈流通にあらずや、法華経の信心をとをし給へ火をきるにやすみぬれば火をえず、強盛の大信力をいだして法華宗の四条金吾四条金吾と鎌倉中の上下万人乃至日本国の一切衆生の口にうたはれ給へ』

◇希望の明日へ
文化とは、ある面からいえば、この地球上に乱舞する諸民族の魂が、宇宙生命の慈悲と智慧の躍動から聞き取った"内なる声"の表現であり、昇華である。異質な文化が交流しあうことは、互いの魂を触発し、相互理解を進めるとともに、それぞれの文化のなかに蓄えられてきた"内なる声"の伝統的価値を再発見し、蘇生させていくことになる。
平1・5・28

☆女性に贈ることば 十一月十五日
自分が決めた使命の道を、人生の最終章まで、悔いなく断固と貴きながら、生き抜き、戦い抜いていくことだ。
そして自分自身が、勝利の満足をすることだ。「誰かのように」ではなく、「私らしく」生きていくのだ。

☆今日のことば 十一月十五日
決して私は
  悲しむまい
決して私は
  嘆くまい
私には
  宝があるから

2013年11月14日木曜日

2013.11.14 わが友に贈る

朝晩の冷え込みに注意!
風邪を引かないよう
手洗い・うがい
防寒等の対策を万全に。
健康勝利の日々を!

秋元御書 P1072
『信心のこころ全ければ平等大慧の智水乾く事なし』

◇希望の明日へ
文化の力によって自らを"魅力ある日本人"に磨き上げるとともに、相互性、対等性、漸進性の原則に立った開かれた姿勢で、文化交流をいちだんと活発化させていくことこそ、今後、日本が第一に力を入れるべきものである。
平1・1・26

☆女性に贈ることば 十一月十四日
子どもは大きくなれば、親の手を次第に離れていくものだが、その大事な離陸の時が、小学校低学年の時期です。この時期こそ、お母さんが心して子どもと向きあうべき時です。

☆今日のことば 十一月十四日
基礎づくりの時は、背広でなく作業服が必要だ。
見栄坊では、完全なるものはできまい。

2013年11月13日水曜日

2013.11.13 わが友に贈る

相手の幸福を願う
強き一念に
勝るものはない。
「心こそ大切なれ」
誠心誠意で語り抜け!

経王殿御返事 P1124
『わざはひも転じて幸となるべし、あひかまへて御信心を出し此の御本尊に祈念せしめ給へ、何事か成就せざるべき』

◇希望の明日へ
文化の独自性は、決して普遍性と相いれないものではないのである。個性豊かな独自の文化は、あらゆる人々の心を触発し、胸を打つ普遍性をはらんでいる。それであればこそ歴史上、文化は国家と民族の壁を超えて広範に伝播していったのである。
平1・1・26

☆女性に贈ることば 十一月十三日
今、自分たちは何をすべきか、その目的を忘れての恋愛は邪道である。互いに目的を達成していこうと励ましあっていくことが大切である。

☆今日のことば 十一月十三日
人は、自分に都合の悪い部分は、つとめて無視したいものだ。真理をわざわざ見過ごそうとするところに、誤りの共通点がある。

◎きょうから、希望の明日へは「文化」です!(^^)!

2013年11月12日火曜日

2013.11.12 わが友に贈る

「妙とは蘇生の義なり」
どんな宿命も
使命へと変えるのが
我らの仏法だ。
人間革命の凱歌を共に!

千日尼御前御返事 P1316
『法華経の師子王を持つ女人は一切の地獄餓鬼畜生等の百獣に恐るる事なし』

◇希望の明日へ
無常感も、大乗仏教においては、決して消極的な諦めではない。千変万化してやまない世間から、ひとたび距離を置く出世間のベクトルとともに、その透徹した眼をもって、再び世間へと立ち戻っていく−−いわば"出・出世間"のベクトルも併せて示している。すなわち、刻々と進歩し変化する社会から決して遊離するのではない。それらを達観しつつ、しかもそこに生き生きと活力を与えていくのである。

☆女性に贈ることば 十一月十二日
欲しいものが、すぐ手に入るのが幸福ではない。悩みがないのが幸福なのではない。甘やかされては、卑しく、心の貧しい、わがままな人間になってしまう。
たとえ今は苦しくとも、希望を見つめ、苦労の坂を一歩一歩、上っていく。少しずつ、自分の力で自分の夢を実現していく。その人こそ、本当の深い喜びを知る人である。また、ここに、人間としての美しい人生がある。

☆今日のことば 十一月十二日
長所は常にその裏に短所をはらんでいる。いかなる良薬であっても用い方ひとつで毒にもなる。問題は、せっかくの特質をどのようにして長所として生かしていくかである。そこに優れた英知の必要性があるわけだ。

☆11.18「創価学会創立の日」祝賀 第1回本部幹部会 SGI総会へのメッセージ
「世界広宣流布」の新たな山へ登りゆく、大いなる一歩が、今ここに、威風堂々と踏み出されました。
日本全国を結び、さらに五大陸、85力国・地域の宿縁のリーダーが集われて、歴史的な新時代第1回本部幹部会、誠におめでとう!
世界最高峰のアメリカSGIのスーパーサウンズの皆さん、本当にありがとうございます!
音楽隊、鼓笛隊、合唱団をはじめ、青年部・未来部の皆さん方の演奏も歌声も、創立100周年へ轟きわたる希望と勝利の妙音なりと、私は心から讃えたいのであります。
本当に本当に、ありがとう!
偉大なる全同志の祈りと真心と奮闘ありて、「広宣流布大誓堂」が誕生いたしました。御本仏・日蓮大聖人が尊き尊き皆さん方を『一閻浮提第一の大誓堂造りたり』と御賞讃くださることは、絶対に間違いありません。
この皆さん方の名誉と功徳は無量無辺であり、必ずや一家省属に万代までも流れ伝わることでありましょう。
尽きせぬ感謝を込めて、「師と弟子が 大誓願の 凱歌城」と贈ります。

◇悲嘆を希望に!苦悩を喜びに!
私たちが朝晩の勤行で読誦している法華経寿量品の自我偏に、『園林諸堂閣種種宝荘厳 宝樹多花菓 衆生所遊楽』(創価学会版法華経P491)等と、誠に美しいリズムの一節があります。
わかりやすく申し上げれば−−
「衆生が、この世界が滅んで、大火に焼かれてしまうと嘆く時も、仏の住む、この国土は安穏であり、常に喜びあふれる天界・人界の衆生で満ちている。
そこには、豊かな庭園や林、立派な殿堂があり、種々の宝で荘厳され、宝の樹には、たくさんの花が咲き香り、多くの実がなっている。
まさに衆生が遊楽する所なのである。
天人たちは鼓を撃って 常に妙なる音楽を奏でてくれている」−−と。
新たな「宝の城」の完成を祝賀する本日の式典は、まさしく、この経文さながらの晴れやかな「衆生所遊楽」の集いではないでしょうか。
我ら創価の師弟は、戦乱や災害や病気が渦巻く悪世末法の真っ只中に、この「衆生所遊楽」の世界を広げゆくことを、あえて誓い願って、躍り出た地涌の菩薩であります。
それは、釈尊そして大聖人から託された、広宣流布の誓願であります。
ゆえに、我らは、何ものをも恐れず、民衆一人一人から、最も尊厳なる仏の生命を呼び覚まし、悲嘆を希望に変え、苦悩を喜びに変え、不安を勇気に変えて、「人間革命」の波を起こしてきました。
さらにまた、仏法の人間主義を基調とした「平和」「文化」「教育」の対話・交流によって人類を結び合い、いやまして青年の英知と創造力を高めながら、共に生きゆく安穏の楽土を創り開いてきました。
きょうも、わが創価の誉れの友は、東北の被災地をはじめ日本中、世界中それぞれの誓願の国土で、仏に等しい不屈の忍耐をもって、人のため、社会のため、大誠実の貢献を貫いてくれているのであります。

◇自他共の幸福へ
日蓮大聖人は、『一切衆生にとって、南無妙法蓮華経と唱えるより外に真の遊楽はない』(P1143、通解)と結論され、『苦をば苦と悟り、楽をば楽と開き、苦楽ともに思い合わせて南無妙法蓮華経と唱え切っていきなさい』(同P、通解)と仰せになられました。
我らの題目は、広宣流布の誓願の題目であります。これほど強く、これほど深く、これほど明るい、『歓喜の中の大歓喜』の音律はありません。
いかに厳しい苦難があっても、断じて負けない。題目の力で自らの悲哀さえも、人々を励まし救いゆく慈悲に転じて、朗らかに前進するのです。
私と皆さんの生命は、この誓願の題目で結ばれ、常に一緒であります。
戸田先生は、私たちに呼びかけられました。
「『衆生所遊楽』−−すなわち我々は楽しむために、この世に生まれてきた。自分も幸せになり、人も幸せにすることを広宣流布というのだ。大変であればあるほど、我らはいよいよ楽しく戦おうではないか!」と。
新たに完成した「広宣流布大誓堂」を中心に、創価という無限の希望のスクラムを、さらに一段と大きく広げながら、私たちの誓願の星である、この地球の未来を赫々と照らしていこうではありませんか!
終わりに、わが敬愛する世界192力国・地域の久遠の同志へ、「君と我 地涌の誓いの 勝利舞」と贈り、私のメッセージといたします。
皆さん、お元気で!
共々に、ますます健康で、ご長寿を!

2013年11月11日月曜日

2013.11.11 わが友に贈る

新聞休刊日

撰時抄 P288
『日蓮が法華経を信じ始めしは日本国には一?一微塵のごとし、法華経を二人三人十人百千万億人唱え伝うるほどならば妙覚の須弥山ともなり大涅槃の大海ともなるべし仏になる道は此れよりほかに又もとむる事なかれ』

◇希望の明日へ
妙法は、「大乗・平等の法」である。大乗の"大"とは、広大無辺であること、"乗"とは、乗り物に誓えて、衆生を苦悩のこちら岸から、幸福の向こう岸へ渡らせる教えを意味している。いわば小乗教は数人乗りのカヌーであり、大乗教は堂々たる大客船に警えられよう。すべての人に、苦しみや悩みの海を乗り越えさせ、幸福の岸へ渡してくれるのが「大乗」の法なのである。平等の法とは、全人類を、何の差別もなく、すべて平等に救っていける法をいう。大聖人の仏法は全人類を幸福にできる。全人類を平和にできる。
平5・5・16

☆女性に贈ることば 十一月十一日
夫婦の関係は、家族の人間関係の基本です。軸であり、柱です。
夫婦のあり方が、子どもの成長にも大きな影響を及ぼします。
子どもの成長は、夫婦の向上です。
子どもの幸福は、夫婦の勝利です。

☆今日のことば 十一月十一日
人間は、生地のままに生きることがもっとも楽しいものだ。偽ったり、飾ったりしようとすると、そこにいきおい無理が生ずる。どんなに高位高官につき、栄よう栄華をきわめても、虚飾がある限り、絶対に心からの幸福は味わえぬ。

☆総本部の新名称「広宣流布大誓堂」 落慶記念勤行会へのメッセージ
◇我らの誓願は「全民衆の幸福」
皆、おめでとう! 晴れ晴れと、日本全国、そして、世界85力国・地域の偉大な広宣流布の指導者が一堂に会しての落慶記念勤行会、本当にうれしい。
この大殿堂の南側と北側には、それぞれに八本の柱が立ち並んで、来館される方々をお迎えいたします。
日蓮大聖人は、「御義口伝」で、『此の品(=普賢品第28)の時最上第一の相伝あり、釈尊八箇年の法華経を八字に留めて末代の衆生に譲り給うなり八字とは当起遠迎当如敬仏の文なり』(P781)と仰せです。
八本の柱は、『必ず仏の如くに法華経の行者を敬う可し』(同P)という『法華経の心』、すなわち学会員を仏の如くに大切にする「創価の心」を体した八文字の象徴なりと、私は後世のために申し上げておきます。
ともあれ、本日、記念すべき最初の勤行会に当たり、創価学会常住の御本尊の御前で、日本の私たちが、まさに立ち上がって、世界の尊きリーダーの皆さん方に『仏を敬うが如く』万雷の大拍手をお送りしたいと思いますが、どうでしょうか!

先日、私も厳粛に原田会長だちと入仏式に臨みました。
今年は、戦時中の牧口先生と戸田先生の法難から70年。かくも立派に、かくも堂々と大殿堂が完成したことは、まされもなく、創価の師弟の凱歌の証しであります。
牧口先生、戸田先生はどれほど喜んでくださるであろうかと、私はお二人の尊容を偲びつつ、報恩の祈りを捧げました。
とともに、紛然と競い起こる三障四魔にも負けず、私と苦楽を共に、これほどの学会を築き上げてくれた誉れの全同志に、満腔の感謝の題目を送りました。
そして懇ろに、広布の途上に亡くなられた全ての宝友たちの追善回向をさせていただきました。

◇三世に崩れぬ常住我浄の大宮殿
「近代建築の巨匠」ル・コルビュジエは語っております。
「建築は、存在のすべてをかけて尽くした者に対して、それに報いる特別な幸福をもたらしてくれるだろう」(『建築家の講義−−ル・コルビュジエ』)というのであります。
年齢や体調などで、この場所に来られない方もおられるでしょう。しかし広宣流布に尽くし、今日まで創価の大建設を荘厳してくださった方々の生命には、一人も残らず無量無辺の福徳が積まれ、必ずや三世に崩れざる常楽我浄の大宮殿が輝きわたることは絶対に間違いない。功徳も歓喜も皆、一緒です。何の心配もないと私は断言します。
さて大聖人は、命にも及ぶ佐渡流罪の大難の中で、『大願を立てん』(P232)と宣言なされました。
一切衆生を救う『柱』『眼目』『大船』になるとの誓いに立たれて、ただただ、広宣流布の実現を願われたのです。
『大願』とは『法華弘通』つまり「広宣流布の大願」にほかなりません。
大聖人の立宗より七百年。闘諍言訟の末法が極まった現代にあって、この御本仏のお心のままに、「広宣流布」の大願を成就することを誓って立ち上がった仏意仏勅の教団が、創価学会であります。
「広宣流布の大願」と「仏界の生命」とは一体です。だからこそ−−この誓いに生き抜く時、人は最も尊く、最も強く、最も大きくなれる。
この誓いを貫く時、仏の勇気、仏の智慧、仏の慈悲が限りなく湧き出でてくる。
この誓いに徹し切る時、どんな悩みも変毒為薬し、宿命をも使命へと転じていける。
これが、創価の最極の同志であります。
これが、学会の無敵の陣列であります。
そして、我ら誓願の学会が奉ずる『法華弘通のはたじるし』(P1243)こそ、この大礼拝室に御安置奉った「大法弘通慈折広宣流布大願成就」と、お認めの常住御本尊であられるのです。

◇久遠の大誓願が光る黄金の会座
私は戸田先生の不二の弟子として、本部の師弟会館で、この御本尊を厳然とお守り申し上げるとともに、一閻浮提への「大法弘通」「慈折広宣流布」の大願成就のために、世界へ打って出ました。
軍国主義と戦い獄中で殉教された、牧口先生の「立正安国」の誓いを、わが誓いとし、平和と文化と教育の大連帯を全世界に開き、広げてきました。
この御本尊の御前で、全同志の健康・長寿とご多幸、人間革命と一生成仏を祈り抜きながら、末法万年尽未来際を見つめて後継の人材の大河を創り、完璧なる令法久住への指揮を執り続けてきたのであります。
そして時は満ち、時は来りて、遂に待ちに待った師弟の大城の完成を見ました。
まさしく法華経さながらに、全世界から地涌の菩薩が勇み来り、広宣流布の御本尊と境智冥合して、久遠元初の大誓願の生命を、昇りゆく旭日のように光らせ、生まれ変わった息吹で出発する黄金の会座であります。
この須弥壇の基底部には、日本の全国47都道府県と、世界五大陸の192力国・地域の石が埋納されております。
我らの祈りは、わが地域から全地球まで包みます。
この大殿堂は、「生死一大事血脈抄」の御聖訓の通り、ありとあらゆる差異を超えて、妙法の世界市民が集い合い、『自他彼此の心なく水魚の思を成して異体同心にして南無妙法蓮華経と唱え』(P1337)、民衆の幸福と安穏、社会の繁栄、世界の平和、人類の宿命転換へ、共々に励まし、誓願へ勇猛精進していく究極の人間共和の宝塔なのであります。
ゆえに本日より、この城を「広宣流布大誓堂」として、世界広宣流布の新時代へ、歓喜踊躍して正義と希望の大前進を開始したいと思いますが、いかがでしょうか!
大聖人は『ちかいし願やぶるべからず』(P232)と仰せになられました。
我ら創価の家族は、この広宣流布大誓堂とともに、『ちかいし願』をいよいよ燃え上がらせて、いかなる試練も断固と乗り越え、金剛不壊にして所願満足の大勝利の人生を、仲良く朗らかに飾りゆくことを約果し合い、私の記念のメッセージといたします。

2013.11.10 わが友に贈る

師弟の道に
生き抜く人は幸福!
不屈の信念を胸に
わが使命の舞台で
栄光の歴史を綴れ!

可延定業書 P986
『閻浮第一の太子なれども短命なれば草よりもかろし、日輪のごとくなる智者なれども夭死あれば生犬に劣る、早く心ざしの財をかさねていそぎいそぎ御対治あるべし』

◇今週のことば
時に巡りあうことは
人生の誉れなり。
「うれしきかな」と
喜びの生命にあふれ
新時代に勝利の劇を!
2013年11月10日

◇希望の明日へ
仏教の最高峰、大乗仏教の精髄である法華経は、豊かな芸術性に満ちている。平等性があり、広々とした世界観、宇宙観がある。経文の言葉は、映像性に富み、あたかも、荘厳な「生命の写真集」をひもとくかのように、一瞬一瞬の場面が目に浮かび、迫ってくる。
平4・8・26

☆女性に贈ることば 十一月十日
人生にあって、笑いがないということは、花がバッと開かないのと同じだ。いかなる葛藤の社会であっても、ユーモアだけは忘れたくない。

☆今日のことば 十一月十日
敵多くして、立派な人がいると思う。敵多くして、悪人である場合も考えられる。味方多くして、立派な人がいると思う。味方多くして、八方美人の、人間の屑である場合も考えられる。

☆インド創価池田女子大学卒業式へのメッセージ
◇人に尽くし抜く勇気の行動で社会を照らす不屈の太陽たれ
美しき希望の花、友情の花、価値創造の花を咲き薫らせゆく、わが創価池田女子大学の10期生の皆さん!
晴れやかな卒業式、誠におめでとうございます。
皆さん方を、この人間教育の最高学府へ送り出してくださったご家族をはじめ、温かく支え続けてこられた方々のお喜びはいかぽかりでしょうか。
私と妻が敬愛してやまないクマナン議長、ダス学長をはじめ、諸先生方のご尽力にも、皆さん方とご一緒に、あらためて深い深い感謝を捧げたいのであります。
本日は、アラブ首長国連邦に輝く大詩人であられ、心から尊敬申し上げるシハブ・ガネム博士にご臨席いただきました。
ガネム博士は、高らかに宣言されております。「詩歌とは国の魂である」と。
戦争や緊張が存在する今、詩歌こそ「世界の人々や国をつなぐ懸け橋を築く最善の方途」であると提唱しておられます。
そして、博士ご自身が、この詩歌の真髄の力を発揮されながら、世界の文明を結び、民衆を結び、青年を結び、人類を結びゆく「平和」の懸け橋を、断固として築き続けてこられたのであります。
皆さん方の愛する母校である創価池田女子大学もまた、全ての人類の共通の心の大地である母への讃歌を美しく共鳴させながら、「友情」と「連帯」の懸け橋を創る詩心の園であります。
その意味において、平和の信念の大詩人がネム博士をお迎えできた本日の式典は、世界へ、未来へ、希望の虹の懸け橋を広げゆく門出になったのではないでしょうか。

◇誠実と忍耐で使命に生きよ
ガネム博士の祖父君は、英邁なる非暴力主義の社会活動家であられました。この祖父君が、1931年、マハトマ・ガンジーがイギリスでの円卓会議に向かう途中、イエメンに寄港した際に、近しく語り合われた歴史も有名です。
きょうは、その平和の大先達の出会いもしのびつつ、共々に人生の三つの「叙事詩」を綴りゆくことを決意し合いたいと思うのであります。
第一は、「誠実と忍耐で飾る勝利の叙事詩」であります。
マハトマ・ガンジーも、ガネム博士の祖父君も、非暴力の言論の力で、勇敢に、そして誠実に立ち上がられました。祖父君は、マハトマとの語らいを契機に、イエメンで初めての新聞を創刊されたのであります。
マハトマは、機関紙「ヤング・インディア」にこう記しております。
「人生のどんなささいなことにも、誠実に取り組むことこそ、高潔な人生への秘訣である」と。
皆さんも、社会人としての新生活かスタートして、今が一番、忙しくて大変な時かもしれません。毎日毎日、なすべきことが煩雑で、思うようにいかないことも多々あるでしょう。
時として自分の取り組む課題は、あまりにも地味で地道で、他の人の活躍が華やかにうらやましく見えることもあるに違いない。
しかし、誠実と忍耐で、自分らしく、わが使命に徹し抜いていく人生ほど強いものはありません。その人が最後は必ず勝利の叙事詩を謳い上げていけるのです。

◇知性と心の結合が「変革の力」に
第二に申し上げたいことは、「知性と心で開く希望の叙事詩」であります。
私が若き日から大切にしてきたマハトマの確信の一つに、「知性と心が結ばれる時、私たちは無敵になる。その時、知性は、あらゆる問題を解決する力を得る」とあります。
知性と心−−この二つの結合を育む模範の学舎こそ、ここ、創価池田女子大学であります。その卒業生である誉れと自信を忘れず、それぞれの使命の舞台で、「希望と蘇生」の劇を聡明に創り広げていただきたいのであります。
若さ生命が、どれほど偉大な「変革の力」を持っているか。ガネム博士も、その青年の力をこよなく信じて、若人の魂を勇気づけるメッセージを送り続けてくださっているのであります。

◇苦楽を分かつ友情の讃歌を
第三に申し上げたいのは、「友情と勇気で照らす幸福の叙事詩」であります。
良き友と大いなる理想に挑む人生は、苦難と試練の連続かもしれません。
けれども、そこには悔いのない充実の青春の讃歌があり、苦楽を分かつ友情の讃歌がある。何ものにも代え難い、誇り高き人間の譜歌があり、生命の讃歌があるのです。
仏典には「人のために灯をともせば、自分の前も明るくなる」と説かれます。
人に尽くす勇気の行動こそが、自他共の未来を燦然と輝かすのであります。
ともあれ、朝の来ない夜はない。
闇が深ければ深いほど暁は近い。
「創価」とは、希望がないところにも希望を創り出していく、不屈の太陽の異名です。どうか、不思議な縁で結ばれた母校の最良の学友と共に支え合い、励まし合いながら、家庭も、地域も、社会も、明るく照らしていってください。
そして、この崇高なる母校から、新たな幸福と平和の「大叙事詩」を、朗らかにまた朗らかに、賢くまた賢く、勝ち綴っていただきたいのであります。
終わりに、わが親愛なる10期生と、ご臨席の方々に、健康あれ!
勝利あれ! 栄光あれ!と、お祈り申し上げ、祝福のメッセージといたします。

2013.11.09 わが友に贈る

創価の不滅の原点は
「一人立つ精神」。
平和と幸福拡大の
全権大使として
堂々と正義を語れ!

妙法尼御前御返事 P1402
『法華経一部の肝心は南無妙法蓮華経の題目にて候、朝夕御唱え候はば正く法華経一部を真読にあそばすにて候、二返唱うるは二部乃至百返は百部千返は千部加様に不退に御唱え候はば不退に法華経を読む人にて候べく候』

◇希望の明日へ
法華経は「皆成仏道(法華経を信受したいっさいの衆生が成仏すること)」という、万人に開かれた哲理である。また「平等大慧(いっさいの衆生を平等に利益する仏の智慧)」と説く全人類に平等の大法である。生涯をかけて、あらゆる差別と戦った釈尊の魂が込められた経典である。平等の否定は法華経の否定であり、仏法の魂の"虐殺"という人もいる。
平4・5・22

☆女性に贈ることば 十一月九日
宿命を真正面から見据えて、その本質の意味に立ち返れば、いかなる宿命も自身の人生を深めるための試練である。
そして、宿命と戦う自分の姿が、多くの人の鏡となっていくことを忘れまい。

☆今日のことば 十一月九日
太平洋の広さの如き、境涯で、一生を送りたいものだ。
太平洋の怒濤の如き、生命力で、一生を戦いたいものだ。
太平洋の黒潮の如き、情熱で、一生をはつらつと送りたいものだ。

☆長崎での「核兵器なき世界への連帯」展へのメッセージ
◇核兵器の不使用を人類規範に "被爆地の声"が時代を動かす
今回の開催にあたり、ご協力をいただいた関係者の皆さまに、192力国・地域のSGIを代表し、心より御礼申し上げます。
戦後、70年近くにわたって、被爆者の方々やご家族をはじめ、長崎の皆さま方が、世界に訴え続けてきたメッセージとは何か。
それは、長崎を"核攻撃を受けた最後の都市"にすること−−すなわち、自分たちが味わった経験を、世界中の誰にもさせない、これから生まれてくる未来の世代にも断じてさせない、との誓いであります。
先月、この長崎の精神とも相通じる、「核兵器の人道上の影響に関する共同声明」が国連総会第1委員会で発表されました。
昨年5月以来、4回にわたって積み重ねられてきた共同声明の柱は、「いかなる状況下でも」と明記されている通り、一切の例外を認めることなく、核兵器の不使用を求めている点にあります。
これは、「核兵器の非人道性」を真摯に受け止め、その重大性に鑑みて、"核兵器は絶対に使用してはならない兵器である"との規範意識を国際社会で確立していくための重要な取り組みにほかなりません。
最初は16力国たった賛同国も、回を重ねるごとに共感の輪が広がり、先月の声明に対しては、実に125力国にまで連帯が拡大しました。
わずか1年半足らずのうちに、日本の初参加をはじめ、国連加盟国の約3分の2を占めるまでの賛同国の拡大を果たす上で、かけがえのない後押しの役割を果たしたのも、長崎そして広島の方々の真摯な叫びと行動であったことは、多くの人々が認めるところであります。
毎年、8月9日に世界に発信されてきた「長崎平和宣言」はもとより、2011年11月には長崎市などの尽力によって国連欧州本部に原爆資料の常設展が開設されたほか、昨年4月には長崎大学に「核兵器廃絶研究センター」が発足しました。そして今年は、NPT再検討会議の準備委員会に「ナガサキ・ユース代表団」が派遣されております。
このユース代表団の提案で、準備委員会の本会議で発表されたNGOによる声明に、次の一文が盛り込まれたと伺っております。
−−私たちは被爆者と全く同じ経験はしていませんが、被爆者の証言を聞くことによって、どれほど核兵器が非人道的なものであるか想像することはできます−−と。
非常に重要なメッセージであります。科学的な分析やデータだけでは、核兵器の非人道性を語る上で十分ではありません。原爆投下が人間にもたらした本当の苦しみや痛みは、生身の声や言葉を通じてしか伝わらないからです。そしてまた、その言葉が語り継がれ、より多くの人々に共有されてこそ、「核兵器のない世界」を求める心と行動は、世代から世代へと、どこまでも力強く、着実に広がっていくからです。
被爆者として核廃絶運動の先頭に立ち続け、7月に逝去された山口仙二さんは生前、署名活動に奮闘する高校生らを、「平和というと大きな問題と考えてしまうが、自分たちにできることをやっていけばいい。小さくても継続することで輪は広がり、世界を動かす力になる」(「長崎新聞」2008年8月8日付)と励まされたことがありますが、この言葉に象徴される"長崎の心"こそ、私どもが今回の展示を通じて発信したいメッセージの核心をなすものであります。
私と対談集を編んだパグウォッシュ会議のロートブラッド博士も「ナガサキ」と「ヒロシマ」を平和行動の原点として立ち上がった方でしたが、この山口さんの言葉と響き合う信条を述べていたことを思い起こします。
「私は民衆が、社会に影響を与える力を持っていると信じています。どんな努力も無駄にはならない。池に小石を投げれば波紋が広がります」 「どんな人にも、社会を変えていく、この波紋を生み出す力がある」 『地球平和への探究』潮出版社)と。
この市民社会からの発信という面で重要な歴史を刻んでこられたのが、2000年にスタートし、今年で5回目を迎える「核兵器廃絶−−地球市民集会ナガサキ」であります。
毎回の集会を通じて、長崎の方々が一つ一つ積み上げられ、共感の波動を広げてきた 「勇気と希望の選択」を、今こそ、21世紀の世界を動かす大潮流へと高めていかねばなりません。
そのために、今回の集会のテーマとして掲げられている通り、「核兵器の非人道性」を世界を動かすための"アルキメデスの支点"としながら、地球市民の心で平和のために行動する諸団体や多くの方々と力を合わせて、核兵器の禁止に向けた具体的な動きを加速させるべく、国際世論を幅広く喚起していきたいと願うものです。
結びに、ご臨席のみなさま方のご健勝とともに、さまざまな面でご協力をいただきました各団体の益々のご発展をお祈り申し上げ、私のメッセージとさせていただきます。

2013年11月8日金曜日

2013.11.08 わが友に贈る

友の胸中に
希望の炎をともす
真心の個人指導を!
そこに広布前進の
永遠の王道がある。

上野殿母尼御前御返事 P1515
『法門の事、日本国に人ごとに信ぜさせんと願して候いしが願や成熟せんとし候らん、当時は蒙古の勘文によりて世間やわらぎて候なり子細ありぬと見へ候、本より信じたる人人はことに悦ぶげに候か』

◇希望の明日へ
大乗仏教の菩薩は人々が成仏するまでは自分の成仏を後回しにしても、人を救うことを誓う。自分だけが仏であり、自分だけが偉いとし、皆を見くだすのは仏法の心に反する。"共に苦しみ""共に喜ぶ"−−この和合の中に、仏法は脈動する。
平3・9・27

☆女性に贈ることば 十一月八日
父親が息子を厳しく叱ると、反発されるだけの場合がある。母親が叱った場合には、比較的、心に入るとされる。
いちばんいけないのは、一緒になって叱ることである。これでは、子どもは逃げ場がなくなるからだ。

☆今日のことば 十一月八日
人間はすべて平等ではないか。
有名主義、学歴主義、形式主義は葬り去って、たとえ社会の一隅で、一工員として戦っている人にも、社会全体の感謝と称賛の光が注がれる時代を、少しでも早く現出することを祈ってやまない。

☆生命の光母の歌第2章 声の力、文化の力
サイフェルト よく分かります。
日本公演といえば、もう一つ大きく心に残っているのが、2001年9月のコンサートです。
9・11「アメリカ同時多発テロ」事件の直後のことでした。日本行きのトランクの荷造りをしていた私のところに息子が来て言ったのです。
「だめだよ! 今、日本に行くなんて。そんなことはできないよ!」と。
私の身を案じてのことでしたが、私は反射的に答えていました。「こんな時だからこそ、行くのよ」。その2日後(9月14日)、日本公演がスタートしたのです。
ステージに立ち、来場した皆さんに訴えました。「ここにいる私たち全員の祈りを音楽に合わせ、テロの犠牲者の方々に捧げましょう!」
そこには、「一体となった力」が漲っていきました。それは、私も含め、私たち全員にとって、感慨深い素晴らしい体験となったのです。

池田 「人間を高貴にするのは心情です」(柴田治三郎編訳『モーツァルトの手紙』岩波書店)とモーツァルトは記しました。まさに、やむにやまれぬ心情からの訴えだったのですね。
「9・11」はあまりに衝撃的な事件でした。こうした時にこそ、傷ついた人に寄り添い、共々に勇気を呼び覚ます芸術家の渾身の表現は本当にかけがえのない力ですね。

サイフェルト そうです。ともかく自分が芸術に込めた魂を伝えていくことです。そうでなければ何も伝わりません。芸術家であれば、誰もが同じことを考え始めるでしょう。そしてそれこそが、私たちを人間たらしめるものだと思うのです。

池田 音楽の力は大きい。人々に勇気と希望を贈ります。東日本大震災の被災地でも、心の復興を願い、多くの芸術家がボランティアで演奏会を開いています。
創価学会の音楽隊もコンサートを開催してきました。東北学生部の復興祈念音楽祭は「ロック・ザ・ハート(心を揺り動かせ)」をテーマに、励ましの響きを広げました。
また、民音では昨年より、地元放送局等と共同主催で、福島や宮城、岩手の小・中学校で「東北希望コンサート」を行ってきました。
毎回、アーティストの方々が「少しでも寄り添っていきたい」との思いで学校を訪問し、取り組んでくださっています。
よく返礼の意味も込めて、子どもたちが校歌などの合唱をしてくれるといいます。逆境にあっても未来へ向かって生きている子どもたちの歌声に、逆にアーティストが涙しながら励まされる。そうした感動の交流が広がっていると伺っております。

サイフェルト 皆さまの行動に心から共感いたします。一番大切なことは、助けを必要としている人がどこにいるのか、ということを常に考え、行動することではないでしょうか。

2013年11月7日木曜日

2013.11.07 わが友に贈る

使命に生き抜く
男子・女子部の部長よ
君たちの奮闘こそ
希望の前進の原動力!
社会を照らす光明だ!

阿仏房尼御前御返事 P1308
『法華経に云く「恐畏の世に於て能く須臾も説く」云云、悪世末法の時三毒強盛の悪人等集りて候時正法を暫時も信じ持ちたらん者をば天人供養あるべしと云う経文なり』

◇希望の明日へ
人間の心、境涯1それ自体は、あたかも空間が肉眼で見えないように、決してHには見えない。しかし、そこには仏法で説く空という状態で、無限のエネルギーが秘められている。その内なる"心の大空""境涯の宇宙"のかぎりない力をどう引き出すか。ここに、人間の一念の力を説く大乗仏教の核心がある。
平3・6・28

☆女性に贈ることば 十一月七日
四十代からが、女性のひとつの勝負です。それまでは、焦らず、着々と、崩れざる福徳の土台を固めていくことです。

☆今日のことば 十一月七日
先輩よ 真の勇気ある人になれ
われも 平凡のなかに勇気ある人になりたし
これ後輩に対する責任なり

☆生命の光母の歌第2章 声の力、文化の力
池田SGI会長 この連載を、日本全国の友が喜んでくれています。北海道の同志からは「1991年の8月、札幌での本部幹部会でサイフェルト博士に『母』の歌を披露していただいた思い出がよみがえりました」との声が寄せられています。
あの時、博士の独唱には、婦人部の皆さんの歌声も加わり、やがて会場が一体となっての壮大なハーモニーとなりました。総立ちとなった参加者からは、万雷の拍手と"ブラボー"の歓声がいつまでも鳴りやみませんでしたね。

サイフェルト博士 ええ! 覚えていますとも。まるでサッカースタジアムにいるような、熱気あふれるひとときでした。
この曲は、今や私の「十八番(おはこ)」です。日本以外でもよく歌ってきました。オーストリアやアメリカ、アルゼンヂン等々……。お気に入りのアンコール曲です。
そして歌い終わると、常に会場は満場の喝采に包まれます。それは、この曲が持つ音楽性も影響しているかもしれません。というのも、日本語が分からない聴衆にとっては、この歌詞の内容がすぐには理解できないわけですから。
この曲は、どのようにして作られたのでしょうか。

池田 もともと、この「母」の歌の原詩を私が発表したのは、1971年の秋でした。残酷な戦争に苦しめられ、人生の風雪と悲しみに耐え続け、最も生命の尊厳を知っている庶民の母たちに思いを馳せて綴ったものです。それから5年後、音楽大学出身の2人の乙女が、この詩に曲をつけてくれたのです。
実は当時、私の母は健康が優れず、病床に伏しており、奇しくも、この歌は母が亡くなるひと月ほど前に完成しました。母もテープを聴いて、喜んでくれたようです。
母よ、あなたの願いが翼となって天空に舞いくる日まで、いついつまでも達者に−−この祈りを基調にして紡ぎ出してくれたメロディーなのです。
ところで、博士はコンサートが終わると、毎回、客席に花束を持って下《お》りていき、聴衆に花を配られると伺いました。

サイフェルト それは、私が初めてコンサートの舞台に立って以来、ずっと習慣にしていることです。最初に歌った時、「これから先、コンサートでいただくお花は、せっかく足を運んでくださった方に差し上げていこう」と誓いました。ステージで歌わせていただいたことへの「感謝のしるし」なのです。
私にとって、舞台に立って演奏することは、聖なるもの−−カトリック的に言えば聖霊でしょうか−−からの贈り物を受け取り、他の人に継承することです。
私がこれまで達成したことは、どれ一つとっても、自分一人で成し得たことではありません。全て私に与えられたものなのです。だからこそ、非常に大切なのが感謝の気持ちだと思っています。

池田 深い美しい心に胸を打たれます。今、自分がこうして生きているのは、決して一人の力ではない。父母をはじめ、あらゆる人の支えがある。さまざまな恩恵のおかげで、自分の存在がある。ゆえに仏法でも「知恩」「報恩」を最大に重んじます。恩を知り、恩に報いる生き方を教えているのです。
サイフェルト博士の真心が共鳴を奏でた日本各地での公演では、「浜辺の歌」「荒城の月」なども見事な日本語で披露され、大きな感動を広げたそうですね。

サイフェルト 来場された方にとって馴染みの深い歌を通し、それぞれの思い出に語りかけ、懐かしい時を共有したかったのです。日本の歌曲には舌がもつれそうな時もありますが。
残念なのは、私がいまだに日本語を話せないことです。とても好きで、興味のある言語なのですが、日本語を読み出して5分もたつと頭痛が始まり、目で追えなくなってしまうのです。
ただ、日本語の響きと構造は大変に興味深く、美しいと思います。音楽的でさえあります。ですので、よく耳を澄まして聴いていると、その響きから、何を話しているのかは大体分かります。

池田 日本語の難しさといえば、アメリカの大科学者ポーリング博士との語らいを思い起こします。私のように姓が「I」から始まる場合、英米では「アイ」と読んでしまうことなどを挙げられながら、「日本語の発音、アクセントは私たちには分かりづらい」と嘆かれていました。
それはそれとして、優れた音楽家は、他国の言語であっても、独特の直感力で言葉の実の真情をくみ取ることができるのではないでしょうか。
そこにも私は、音楽の力、芸術の力を感じます。それは立場や民族、国境を超えて、人々の心と心を結ぶ大いなる力です。

2013年11月6日水曜日

2013.11.06 わが友に贈る

尊き新聞長をはじめ
本紙の拡大に尽くす
全ての皆様に最敬礼!
配達員の方々にも感謝。
聖教と共に広布へ!

内房女房御返事 P1423
『過去の慈父尊霊は存生に南無妙法蓮華経と唱へしかば即身成仏の人なり』

◇希望の明日へ
仏法は宇宙の実相を"妙"すなわち「不可思議」と説く。不可思議−−思議しきれないが、厳とした"法"がある。「有情(感情や意識をもつすべての生物の総称)」と「非情(草木、山河、国土など感覚をもたないもの)」、精神と物質など多次元にわたる宇宙のいっさいをさまざまな角度から分析し、総合し、(一念三千の)"三千"の広がりでとらえている。
平3・5・14

☆女性に贈ることば 十一月六日
たじろいではならない。もう泣いてはならない。もし泣くならば、友のため、人のために、人生の応援の涙を流そうではないか。

☆今日のことば 十一月六日
平和と幸福への願いは、万人共通の念願であるはずだ。戦争は断じて行うべきではない。戦争して誰が喜ぶか、誰が幸福か。勝利者も。敗北者も−−。

☆名誉会長と共に 今日も広布へNo.042 尊き同志に生命の勲章を
全国、全世界の創価の同志が意気軒高だ。広布を支えてくださる全ての皆様方に、心から感謝を申し上げたい。
来る日も来る日も、あの人の奮起を祈り、この一家の和楽を願って、奔走する。
皆様こそ、生命の大勲章を贈られるべき、最高に尊貴な人である。誰が見ていなくとも、諸天が授けてくださる。三世十方の仏菩薩が、讃嘆してくださることは、仏典に照らして絶対に間違いない。
日蓮大聖人は、『南無妙法蓮華経と唱え奉るは自身の宮殿に入るなり』(P787)と仰せである。
いかなる状況にあっても、題目を唱えれば、生命は"宮殿"に入っている。魂は王者である。最後は必ず幸福になる。皆、立派な勝利者の人生を綴っていってもらいたい。

戸田先生は大切な人間学を教えてくださった。
「本当の偉さとは、たとえ人にしてあげたことは忘れても、してもらったことは一生涯忘れないで、その恩を返していこうとすることだ。そこに仏法の光がある。また人格の輝きがあり、人間の深さ、大きさ、味わいがある」
この言葉の通りに、私は生きてきた。報恩こそ、仏法の真髄であるからだ。
どれだけの人を育てたか。それが最高の誉れだ。紙に書かれたものだけが歴史ではない。自分が接する友の心に残すものが歴史なのである。
生命の絆は何があろうと切れない。友情は人生の花だ。
一人一人の可能性を信じ、人間として誠意を尽くす。かけがえのない友として、仏縁を結んでいく。その心で進めば、広宣流布の裾野は大きく広がる。皆を讃え励ましながら、人材の大城を築こう!

2013年11月5日火曜日

2013.11.05 わが友に贈る

読書の秋。
青年よ人類の宝の
名著に学べ!
知勇兼備の
リーダーと光れ!

崇峻天皇御書 P1174
『賢きを人と云いはかなきを畜といふ』

◇希望の明日へ
釈尊の教えも、大乗仏教の運動も、"豊かさによる伝統教団の堕落"を打ち破るかたちで起こってきた−−これが多くの学者の説である。"人間はみな平等だ!""人は行いしだいで、その尊さ、偉さが決まるのだ!"この人間本然の勇気ある叫びが、民族を超え、文化の差を超えて、世界へと仏教が広まる根源的なパワーとなった。この「魂から魂へ」の真実の波動以外に、広宣流布の進展もない。権威や組織等の力のみで、正法が広まるのではない。ここに大乗仏教の真髄たる日蓮大聖人の仏法の精神がある。
平2・7・24

☆女性に贈ることば 十一月五日
子どもの心を動かすのは、言葉ではない。心です。
その心も、真剣でなければ、必死でなければ、相手の心に響くことはない。

☆今日のことば 十一月五日
青年は、前に進めばよいのだ。正義感と、情熱と、信念を、持ち続けて。先覚者には、苦難はつきものだ。青年には、苦悩がつきものだ。ただ、それらを打開して進むことが、革命だ。

☆名誉会長と共に 今日も広布へNo.041 幸福の道を大胆に進め
今、若きリーダーが先駆を切って弘教に走っている。最高に偉大な青春の劇だ。大胆に進むのだ。
折伏は、どんな善よりも、はるかに尊い、一番の善である。目先の富や満足を友に送るのとは、次元が違う。
妙法を持つ人は、永遠に幸福になっていける。絶対的幸福の道を進んでいける。それを教える以上の善はない。
日蓮大聖人は仰せになられた。『とてもかくても法華経を強いて説き聞かすべし、信ぜん人は仏になるべし謗ぜん者は毒鼓の縁となつて仏になるべきなり、何にとしても仏の種は法華経より外になきなり』(P552)
今は分からなくてもいい。下種仏法であるがゆえに、種を植えれば、いつか必ず理解の芽が出る。幸福の花が咲く。

会うことが広宣流布の第一歩だ。
相手の立場がどかではなく、自分と同じ生老病死と向き合う。人間に会いにいくのである。
戸田先生は私の手を握りながら言われた。「君よ、広布を頼むよ!」と。私は戸田先生の弟子だ。世界最高の師匠の弟子である。だから、誰と会ってもひるまない。有名人が偉いとも思わない。人間として、わが師以上の人はいないであろう。
題目をあげ抜いて、自身の仏の命を満々と湧き立たせていけば、相手の中に眠っている仏の命を引き出していける。そうすれば、こちらの仏の命と、相手の仏の命が響き合っていくのである。
どうか体を大事にして、尊い人生を、楽しい人生を、勇敢に飾っていってください。自らの使命の場所で、勝利をもたらしていただきたい。

2013.11.04 わが友に贈る

支部長・支部婦人部長の
献身ありて広布は前進。
「皆の幸福のために!」
その祈りと行動を
諸天・諸仏も讃嘆!

如説修行抄 P504
『誰人にても坐せ諸経は無得道堕地獄の根源法華経独り成仏の法なりと音も惜まずよばはり給いて諸宗の人法共に折伏して御覧ぜよ三類の強敵来らん事疑い無し』

◇今週のことば
全世界の友も歓喜の来日。
希望と祝賀の座談会を
楽しく晴ればれと!
草創の父母に最敬礼。
報恩と誓いの新出発だ!
2013年11月04日

◇希望の明日へ
仏法では信奉する宗教によって、幸・不幸を決めゆく、その人の境涯がつくりあげられていくと教えている。もっとも深い生命観に立つ妙法を、根本としてこそ、無限の幸福を開きゆく人生の大道があると説く。妙法は宇宙の根本法則である。釈尊の説いた諸の大乗・小乗の経典も、すべて妙法への導入であり、妙法を展開したものとなる。この妙法を根本とするとき、すべては生かされていく。さまざまな思想・哲学もまた、この妙法の明かりに照らして見るとき、その豊かな可能性を取り出し、生かしきっていけるのである。
平2・5・21

☆女性に贈ることば 十一月四日
恩師・戸田先生は言われた。
「女性は、常に勇敢に働ききっていく生命力を持ちなさい」
「若さとは、生命力から湧くものだ」
年は若くても、老いた感じを受ける人がいる。何歳になっても、若々しく輝いている。その差は、「生命力」にある。

☆今日のことば 十一月四日
庶民は、雑草のようである。しかし、雑草の生えぬところに、どうして草木、果実が実ろうか。庶民の力、庶民の思想は、時により、哲人、宰相よりも強く、また真実を含んでいるのものだ。

☆名誉会長と共に 今日も広布へNo.040 題目は全てに勝利の原動力
希望あふれる未来部の皆さん!
勇んで進みゆく挑戦の心が、私はうれしい。
1960年の10月、私は、初めて世界へ旅立ちました。
それは、師匠である戸田城聖先生から託された「広宣流布」すなわち「世界平和」を実現するための第一歩でした。
そして半世紀がたち、今や、日蓮大聖人の太陽の仏法は、世界192力国・地域にまで広がりました。
今、この各国で活躍するリーダーたちの中に、皆さんと同じ未来部の時に決意して、信心を磨き、語学を学び、力をつけて、世界へ羽ばたいていった人たちが多くいるのです。
未来部時代の決心と努力が、どれほど大きな力となるか。
御書に仰せのように、たとえば鳥の卵は、はじめは水のようなものであるけれども、やがて、その中から、くちばしや目が出来上がってきて、ついには大空を飛べるようになる。それと同じように、題目を唱える人は、自分自身の中から、最も力強く、最も偉大な仏の生命を発揮して、使命の大空へ、自由自在に飛び立っていけるようになるのです。(御書P1443)
毎日の生活の中で、少しずつでも題目を唱えていくことは、すべてに勝利する原動力です。
皆さんは、一人一人が、人類の未来をになう宝の人です。
どうか、希望に燃え、勇気に燃えて、たくましく祈り、学び、鍛えていってください。

2013年11月3日日曜日

2013.11.03 わが友に贈る

壁にぶつかったら
原点に返れ!
策ではなく題目だ。
そう決めれば
必ず道は開ける!

法華証明抄 P1586
『地にたうれたる人はかへりて地よりをく、法華経謗法の人は三悪並びに人天の地にはたうれ候へどもかへりて法華経の御手にかかりて仏になるとことわられて候』

◇希望の明日へ
仏教とは、決して固定的なものではない。本来、すべてを変化、変化の連続と見るのが仏教である。何一つ、とどまるものはない。ゆえに、変化する現実に即して離れることなく、その泥沼ともいうべき現実のなかで、人間にとっての最大の希望と満足の境涯を開き、社会・環境にとっての最高の平和と繁栄、調和の方向へとリードしていく。そこに仏法の本来の実践方途がある。もちろん信念を失ったならば宗教ではない。そのうえで、時代と社会への脈動を失ったならば、もはや真の仏教ではないのである。あらゆる現実の個性を、内側から生かしゆく普遍的な智慧−−それが仏教の教えるものである。
平2・5・21

☆女性に贈ることば 十一月三日
「ああ、あの人、あんなきれいなかっこうして!」と、妬んでもしょうがない。自分が、もっと魅力的になればいい。
人がどうあれ、環境や状況がどうあれ、自分が成長して、人に影響を与えていく。それが、「創価」すなわち「価値創造」の生き方である。

☆今日のことば 十一月三日
希望に生きぬ人生はない
未来を持たぬ人生ほど 寂しきものはない
人はすべて 何ものかを求め
願望のなかに 生き甲斐を見いだすものである
今日より明日へ 現在より未来へと
常に希望を持って生きている
人生に この希望を失わぬかぎり
絶えざる向上と たゆまざる前進がある
かくて 社会には 文化の創造がなされゆくものだ
ゆえに希望ももてぬ力弱き人生は 敗北であり
未来なき人は 生ける屍にひとしい

☆御書とともに�第14回 現実に勝つための信仰
『智者とは世間の法よリ外に仏法を行ず、世間の治世の法を能く能く心へて候を智者とは申すなり』(減劫御書P1466)

◇通解
智者とは世間の法以外において仏法を行ずることはない。世間の治世の法を十分に心得ているのを智者とはいうのである。

◇同志への指針
「仏法即社会」であり「信心即生活」である。現実を離れて仏法はない。
真実の智者とは、社会の真つただ中で戦い、社会で勝つ人である。
妙法は、一人一人の人生を開く「根本の軌道」だ。いかなる試練も、題目を唱え智慧を出していけば、絶対に打開できる。必ず勝利の大輪が咲くのだ。

2013.11.02 わが友に贈る

英知の旗手・学生部よ!
新しき発想と行動で
時代をリードせよ!
最高峰の哲理を学び
縦横に語りゆけ!

乗明聖人御返事 P1012
『夫れ劣る仏を供養する尚九十一劫に金色の身と為りぬ勝れたる経を供養する施主一生に仏位に入らざらんや』

◇希望の明日へ
自身の解放といっても、他者への閲かれたかかわりのなかに、なかんずく他者への慈愛と奉仕の中にこそある−−これは、大乗仏教の核心でもある。仏教では「自他ともに知恵と慈悲があることを喜びという」と説く。自分だけの世界に、閉じこもるのではなく、自己を外に開いて、自他ともの幸福を追求し、実現していくのが仏法である。
平2・4・24

☆女性に贈ることば 十一月二日
あなたの成長を待っている人がいる。
あなたの優しさを待っている人がいる。
あなたの勝利を待っている人がいる。

☆今日のことば 十一月二日
現実から逃げ出したからといって、そこに幸福があるわけではない。要は、われわれをとりまく、いっさいの環境をわれわれが支配していくか、逆に支配されるかである。人生の幸不幸の分かれ目は、ここにある。

☆我らの勝利の大道No.117 人生の舞 文化の光彩
中国の人民の母・郵穎超先生は、ある劇団の団員を労って言われた。
−−演劇は、素晴らしい演技をする俳優とともに、舞台の準備、照明、シナリオ、演出などのチームワークです。裏方の仕事をしてくれている「無名の英雄」に感謝を捧げたい、と。
現在、管楽器の修理工房で働く、音楽隊出身の東京・葛飾の壮年がいる。
彼には、演奏の道への憧れもあった。だが、父親の会社が倒産し、家計を支えるために働かざるを得なかったのである。
飛び込んだ修理の世界では、初めて手にする楽器もあった。助けてくれる人も教科書もない。言うに言われぬ苦労の挑戦であった。
しかし、「ここで戦い切る」との音楽隊魂で一歩も退かず、この仕事は「夢を支える天職」と誇りをもって修業を積み重ねていった。今や「扱えない管楽器はない」と評されるほどの一流の技を鍛え上げた。
人生は戦いだ。いいことばかりではない。しかし、困難を一つ一つ粘り強く乗り越える中で、魂の勝鬨という幸福の交響曲を自在に指揮し、演奏できる境涯が開かれていくのである。

◇「ご褒美は名月!」
先日、岐阜県の広大な山村で、聖教新聞の配達をしてくださっている「無冠の母」から、尊い尊いお便りをいただいた。
中部広布六十周年を、聖教の拡大で祝賀しようと対話を開始された。
壁にぶつかる戦いの連続だったが、題目を唱えて挑戦する中で込み上げる大歓喜があった。「自分の悩みを突き抜けて、広宣流布の大願のために祈れるとは、何と幸せだろうか」と。
遂に目標を達成し、共に戦ってきた兄に報告した。すると兄は会心の笑顔で言った。「ご褒美は中秋の名月だよ!」。仰ぎ見た夜空には、幾山河を越えてきた歩みを讃えるように、満月が宝の光を放っていた。
広布のロマンに生きゆく人生には、生命の歓喜踊躍の名曲があり、所願満足の福徳の名画がある。名優のような誇り高き凱旋がある。
大聖人は『迦葉尊者にあらずとも・まい(舞)をも・まいぬべし、舎利弗にあらねども・立つてをどりぬべし、上行菩薩の大地よりいで給いしには・をどりてこそいで給いしか』(P1300)と仰せになられた。
我らは共々に舞を舞うが如く、未来永遠に語り継がれゆく偉大な絵巻を綴っていこうではないか!

天高く
 創価の文化は
  大勝利

大型台風が再び接近しています。どうか防災対策を万全に対処してください。安全無事故を祈ります。

2013年11月1日金曜日

2013.11.01 わが友に贈る

黄金の秋だ!
わが使命の地域を
友情と幸福の
彩りで飾りゆこう!
心軽やかに友のもとへ!

諸法実相抄 P1361
『行学の二道をはげみ候べし、行学たへなば仏法はあるべからず、我もいたし人をも教化候へ、行学は信心よりをこるべく候、力あらば一文一句なりともかたらせ給うべし』

◇希望の明日へ
一般には、仏法は形而上の思想的次元であり、形而下の経済・産業などとは、別世界のものとされる場合が多い。しかし、真実の仏法は、この刻々と進歩・変化する社会、荒れ狂う現実から離れたところにあるのではない。むしろ経済・政治・生活・文化等々と不可分であり、それらすべてに、つねに生き生きと活力を与え、価値の方向へリードしていく。そこに仏法の重要な使命もあると説かれている。極めて現実主義の哲学である。学会員は、いわゆる宗教家ではなく、どこまでも社会人であり、幅広く、この哲理の実践を繰り広げているのである。
平1・3・25

☆女性に贈ることば 十一月一日
人間教育の根本は、愛情です。愛情によって育てられた人は、競争によって他人を蹴落とすのではなく、社会のため、人びとのために貢献する生き方を志向していくものです。

☆今日のことば 十一月一日
人間の生命を、何よりも大事にし、どんな人でも、その人格を尊ぶ考えだけは、どこまでも持ち続けてほしい。

☆我らの勝利の大道No.117 人生の舞 文化の光彩
◇心の復興の支えに
あの東日本大震災から二年七ヵ月−−。
大切な家族、同志を失った皆様、今なお避難生活を余儀なくされる方々に、題目を送らない一日はない。
日本中、世界中の多くの方々が、被災地の復興支援のために奔走されている。その中で、民音、富士美も尽力してきた。
民音では、宮城、岩手、福島の三県で「東北希望コンサート」を重ねている。また本年、民音が招聘した中国瀋陽雑技団も、この三県で友好公演を行い、深い感動を広げた。
富士美では、福島で館蔵品百点による「洋画の巨匠たち」展を企画・支援した。
この展示会の来賓の方が、「素晴らしい作品を見ることで、生きる力を得ていく−−本当にすごいことです。物資の面での復興も、当然大切です。しかし、心の復興が進めば、数十倍、数百倍の効果となって、社会を潤していくに違いありません」と述懐されていたそうである。
「心の復興」に果たす文化・芸術の役割は、いやまして大きいと確信する。

今月から私は、「生命の光 母の歌」と題し、オーストリアの元文部次官で声楽家のユッタ・ウンカルト=サイフェルト博士と新たな対談を開始した。
以前、博士は力を込めて語られた。
「芸術は私たちの中にある『聖なるもの』の表現なのです」と。
鍛錬と精進を貫き、研ぎ澄まされた創造的生命から現れる本然の輝き−−それは、わが生命の尊さ、内なる「聖なるもの」への目覚めをも促すに違いない。
そして、我らの自行化他の実践は、自らの心を磨き、万人の心を開きゆく聖業といえまいか。皆で励まし合いながら最も尊貴な仏の生命を輝かせていく連帯は、「最高の人間芸術」そのものであると、私は思う。
"創価の華"と薫る芸術部の皆様、また音楽隊、鼓笛隊、各地の合唱団などの皆様は、偉大な民衆芸術を彩る先駆者なのだ。
今回、渾身の演奏で日本一に輝いた音楽隊の創価グロリア吹奏楽団も、本当におめでとう。ありがとう!
ともあれ、現実の生活の中で、喝采があろうがなかろうが、人びとの心に希望の光を送り、幸福劇に導く我らの広宣流布こそ、究極の「平和の文化」の創造ではないだろうか。

2013年10月31日木曜日

2013.10.31 わが友に贈る

身近な家族を大切に。
「ありがとう」と
感謝を言葉で表そう!
一家和楽の実現こそ
学会の永遠の指針だ。

四条金吾殿御返事 P1168
『又我が此の一門の中にも申しとをらせ給はざらん人人はかへりて失あるべし』

◇希望の明日へ
仏法では、小我から大我への、根源的生命変革の道が説かれている。人間の心には、宿業的ともいえる欲望、エゴが渦まいており、この欲望、エゴにとらわれた心によって生まれるものは、いがみあい、ねたみ、争いである。こうした生命を小我という。この生命を、慈悲と活力に満ちた宇宙大の心へと広げ、高めていく−−これが、大我の生命への転換である。一人一人が、この大我の生命に立ったとき、平和と安穏な人間社会の建設が可能となるのである。この生命の変革こそ、宗教、なかんずく仏法の役割だと思う。これまでも、幾度となく、数多くの人々の、平和実現への努力があった。しかし、その結実を見ないまま、世界は核兵器の出現等もあって、ますます平和から遠ざかっている。これも、外的、付随的な方法の改革は行われても、根本となる人間生命の変革が十分になされなかったがゆえである。
平1・3・6

☆女性に贈ることば 十月三十一日
一時の勝ち負けよりも大事なことは、何か。それは、「頑張ろう!戦いきろう!」という熱い情熱が燃えているかどうかです。

☆今日のことば 十月三十一日
趣味というものに理屈はない。必ずしもなんらかの自己の目的と合致しなければならないというのでもない。いうなれば、趣味とは、自分の世界ができることの喜びであり、それ自体が楽しみなのである。

☆我らの勝利の大道No.117 人生の舞 文化の光彩
◇人間結ぶ芸術の力
中国の国学大師・饒宗頤博士は、「第一級の作品」が持つ感化力に注目され、「勇気や希望を心に灯し、或いは清澄な心を引き出すのが、真の芸術といえましょう」と、私に語られた。
芸術は、人びとの魂を鼓舞する。心を豊かにし、前進への力を漲らせる。
たとえ言語や民族、歴史、風土の違いがあっても、芸術に国境はない。人間と人間を近づけ、心と心を結ぶ不思議な力がある。
私が民主音楽協会(民音)や東京富士美術館(富士美)を創立したのも、その一助となればとの思いからである。
当時は東西冷戦下−−。
"文化の力で世界を平和に!"という願いなど、夢物語だと笑う人もいた。
しかし私には、どこの国であろうと、そこに住んでいるのは、同じく平和を願う「人間」であるという確信があった。平和だから文化運動をするのではない。平和のために文化運動を断行するのだ。
私は青年に語ってきた。
「地味な作業かもしれないけれど、文化交流が一番の平和の近道なんだ」
ゆえに、人びとに一流の芸術を! 文化の力で平和の人間世紀を!


◇民音の創立50周年 東京富士美30周年
先日、創立五十周年の佳節を刻んだ民音の交流は、今や百五力国・地域に及ぶ。
開館三十周年を迎える東京富士美術館は、世界各国の美の名品を招来した展覧会を四十回以上、館蔵品による海外展も約二十力国・地域で三十数回にわたって開催してきた。
関係者をはじめ、献身的に支えてくださる皆様方への感謝は尽きない。
今秋、東京富士美術館では記念展として「光の賛歌印象派展」が始まった。
世界八力国の四十美術館からルノワールやモネなど巨匠の名作が一堂に会しての、いわば"幸福の光の競演"である。この美の園に多くの方々が集われ、新たな喜びの花が咲き薫っていくことが嬉しい。
また民音では、私が深き友情を結ぶブラジルの世界的ピアニスト、アマラウ・ビエイラ氏が来日コンサートを開かれる。ビエイラ氏は、創価の文化活動を、古代ギリシャの理想に通ずる「民衆のため、人間のため、後世のために、人類の財産を残す行動」と讃え、連帯してくださっている。

2013年10月30日水曜日

2013.10.30 わが友に贈る

勝つための人生だ。
勝つための信心だ。
同じ生きるならば
一日一日を悔いなく!
挑戦の自分史を綴れ!

聖愚問答抄上 P498
『世間のことわざにも一は万が母といへり』

◇希望の明日へ
一人一人が人間として最大に輝き、その"人間の光"で家庭を照らし、地域を照らし、社会を照らしていく。人間と人間の友情を、幾重にも結び、世界に希望の光を送っていく。この人間主義の大道を、さらに、にぎやかに愉快に進んでいきたい。
平5・2・28

☆女性に贈ることば 十月三十日
「あのうちが、こうだから」とか、「このうちは、ああしていた」と気にして、何か同じようでなければならないと考えるのは、愚かです。他人と比較しても、他人と同じにはなれないし、なる必要もない。それでは、にせものをつくります。形式をつくります。見栄っ張りをつくり、体裁をつくってしまう。

☆今日のことば 十月三十日
この社会、この世界は、決して、大人だけのものではないのだ。
次をゆずるべき少年青年達の社会であり、世界があることを真摯に自覚すべきである。

☆我らの勝利の大道No.117 人生の舞 文化の光彩
◇第一級の輝きに触れよ!

生命の
 明朗王の
  君なれば
 悲劇の友も
  喜劇に変えゆけ

人生は波瀾万丈の劇だ。
苦難の夜を越えれば、晴れわたる朝が来る。試練の風雪を耐え抜いてこそ、栄光の太陽は輝きわたる。
我らは、何があろうとも毅然と前を向き、断固として使命の舞台で舞う。
苦悩に沈む友には勇気を贈り、戦い疲れた友には安穏をもたらし、孤独に悩む友には希望を広げる。
持てる力を自他共に発揮しながら、大いなる勝利劇の主人公となって「人間はかくも偉大なり!」と謳い上げていくのだ。

日蓮大聖人は、『一生空しく過して万歳悔ゆること勿れ』(P970)と門下に厳命なされた。
安逸に流されても一生。激流と戦い切っても一生。
同じ生きるならば、悔いなく、最高の充実と誇りの人生を飾り、永遠に消えざる福運を残していきたい。
そのための信仰である。
私は、二十一歳の日記に、こう記した。
「詩想豊かな青年、感激と努力に生きる青年。その尊き青年の生涯こそ、芸術上の極致の生き方なりと表現したいものだ」
わが師・戸田城聖先生のもと、私は無上の青春の劇に全身全霊で挑み抜いた。
戸田先生は、断崖絶壁のような事業の窮地の中でさえも、私を徹して鍛え、学ばせてくださった。
「一流を見よ!」とは、一貫した師の薫陶である。
妙法は、大宇宙を貫く根本の大法だ。あらゆる次元において、厦々と尽きせぬ価値を創造できる「活の法門」なのである。
この一切を活かせる最高の哲学に若くして巡りあったからこそ、君よ、求めて一流に触れ、世界を舞台とする平和指導者に育ちゆけ、と期待されたのだ。
では、求めるべき一流とは何か。何をもって自身を高めていくのか−−。
恩師が常に凝視されていたのは、誠実に精魂を傾けた仕事かどうかという一点であった。世間の評判ではない。自分の仕事に誇りを持ち、何事もゆるがせにしない真剣さがあるかどうか。そこに一切の基準を置かれていた。
そして、青年に対して、「誠実に生きるのだ、尊い自己の使命を果たし抜け」と、真実一路の生き方を教えてくださったのである。
一流の文学を読む。
一流の音楽を聴く。
一流の絵画を観る。
一流の魂に触れる、その切磋琢磨によって、一流の人格も磨かれるのだ。
私と不二の青年部は、創価の平和と文化の大運動の中で、世界第一級の芸術もわが友としながら、心の宇宙を広げ、気宇壮大に前進していただきたい。

2013年10月29日火曜日

2013.10.29 わが友に贈る

広宣流布とは
励ましを広げることだ。
「幸せになってほしい!」
心の底からの言葉で
友の心を揺り動かせ!

松野殿御返事 P1386
『退転なく修行して最後臨終の時を待って御覧ぜよ、妙覚の山に走り登つて四方をきつと見るならばあら面白や法界寂光土にして瑠璃を以つて地とし金の繩を以つて八の道を界へり、天より四種の花ふり虚空に音楽聞えて、諸仏菩薩は常楽我浄の風にそよめき娯楽快楽し給うぞや、我れ等も其の数に列なりて遊戯し楽むべき事はや近づけり』

◇希望の明日へ
友の悩みをわが悩みとし、わが苦しみとして、祈っていく。苦しんでいる人の最大の味方となって抱きかかえていく。幸福になりきるまで励ましていく。この人間主義の行動にこそ、大聖人の仏法は生きている。
平5・1・27

☆女性に贈ることば 十月二十九日
同じ一生であるならば、喜んで生きたほうが得である。同じ行動をするなら、喜んで行動したほうが価値的である。愚痴や義務感で日々を灰色に覆うよりも、喜びを創り出していこうとする生き方のほうが、より創造的である。

☆今日のことば 十月二十九日
単なる自分のわがままから、次から次へと職を変えるということは、人生において大きなマイナスであるし、その仕事に生きがいを見いだしていけるかどうかは、なによりもまず自分の努力いかんによって決定されるということを知っていただきたいのである。
仕事は、自分がそのなかに飛びこみ、苦労していったときに初めてよろこびを見いだしていけるものである。

☆我らの勝利の大道No.116 広布の模範・離島部
◇使命の大地の柱に
文永八年(一二七一年)、大聖人は佐渡に御到着された直後に仰せである。
『命限り有り惜む可からず遂に願う可きは仏国也』(P955)
大難の真っ只中で掲げられた御本仏の「世界広宣流布」の大誓願に、有り難くも連なる我らである。その宿縁はあまりにも深く、福徳はあまりにも大きい。
わが島を−−
自他共の「和楽島」に!
幸福輝く「希望島」に!
「世界広布新時代」の前進を、わが使命の天地で新しい地涌の人材を呼び出しながら、仲良く力を合わせて開始しようではないか!

誉れある
 使命の島の
  柱たれ
 その名は三世に
  諸仏も讃えむ

2013年10月28日月曜日

2013.10.27 わが友に贈る

創価の集いは
地域に幸福と繁栄の
哲学を発信!
多くの友人と共に
希望の語らいを!

妙心尼御前御返事 P1480
『このやまひは仏の御はからひかそのゆへは浄名経涅槃経には病ある人仏になるべきよしとかれて候、病によりて道心はをこり候なり』

◇希望の明日へ
仏法は徹底して人間主義である。ゆえに学会は人間主義で世界を結んでいる。"強い者には強く、弱い者には優しく"あるのが、本当の人間である。それが学会精神である。
平4・10・2

☆女性に贈ることば 十月二十七日
青春時代、いくら華やかに虚栄を張っても、それだけでは結局、年をとって福運は消えてしまう。虚栄には幸福はない。
地道の中にこそ、幸福の道がある。

☆今日のことば 十月二十七日
いくら正しい意見だといっても、常に自分の主張だけを貫こうとすれば、人はなかなか聞くものではありません。いつも自分の意見ばかり押し通そうとする人と、ふだん、よく他の人の意見を聞く人とでは、どちらが本当に大事な時に説得力をもつことができるでしょうか。
協調性があり、他の人の意見もよく聞く人こそ、いざというとき、本当に主張しぬきたい意見が皆に聞き入れられるのです。

☆我らの勝利の大道No.116 広布の模範・離島部
◇「宝友(とも)」と生き抜く
本年の七月、聖教新聞の「地域紀行」では、北海道・奥尻島が掲載された。
二十年前に襲った、北海道南西沖地震。津波で壊滅状態となったあの日から、苦難を越え、復興を遂げた様子が報じられ、紙面を飾った友の誉れ高き笑顔が、島の勝利を物語っていた。
また、島根県・隠岐諸島の友からは、先月、「世界ジオパーク」に認定されたとの大きなニュースが届いた。
ジオパークとは、地質や地形が地球科学的価値を持つ自然公園のことを指す。
隠岐諸島の場合は、ユーラシア大陸と一体の時代、湖や深海の底の時代、火山活動で隆起した時代など、「七変化」ともいわれる多様な変遷を重ね、現在の島の形になったそうだ。
島の自然が、幾多の変化や試練を経てきたように、人びとの暮らしも様々である。離島ならではの悩みや苦労も多いに違いない。
海洋島嶼国・日本の有人島の数は四百十八島。その中で、わが離島部の友は、地涌の誇りを胸に、「我らの島に幸あれ」「わが郷土に繁栄あれ」と、誠実に地域に貢献してこられた。
ただ一人、あるいは数人で、旗を掲げて奮闘されている同志もおられる。
どんなに小さな地域も、"広宣流布の起点"となる偉大な使命と力をもつ。
私は固く確信していた。
「離島こそ広宣流布の先駆の天地なり」と。
その出発点は、何よりも「一人立つ」ことだ。
広布の誓願に燃えた一人がいれば、そこから新たな前進が始まる。正しき法を持った「一人立つ」勇者が、地域社会を明々と照らす希望の灯台となるのだ。
これが、「立正安国」の信心の方程式である。
まさしく、離島部の友は"創価の全権大使"との決意で、「執念の祈り」と「誠実の行動」に徹し、着実に、堅実に、理解の輪を広げてくれている。

今年の十月七日は、「離島部の日」三十五周年−−。
東日本大震災からの復興を進めている東北でも深き意義を込めた「離島代表者会議」が、宮城県の野々島で意気軒昂に行われた。
記念の会合は既に北海道や和歌山県(大島・串本友好の集い)で開かれ、今後、兵庫の家島で行われる。
さらに中部・岡山・広島・長崎では、離島サミットが開催されると伺っている。

2013.10.28 わが友に贈る

新たな建設の時。
リーダーは勇んで
組織の最前線へ!
友と語り、励まし
自ら波動を起こせ!

上野殿後家尼御返事 P1505
『法華経の法門をきくにつけてなをなを信心をはげむをまことの道心者とは申すなり、天台云く「従藍而青」云云、此の釈の心はあいは葉のときよりもなをそむればいよいよあをし、法華経はあいのごとし修行のふかきはいよいよあをきがごとし』

◇今週のことば
任用試験の受験者は
世界広布新時代の主役!
「行学たへなば
仏法はあるべからず」
共に学び 共々に成長を!
2013年10月28日

◇希望の明日へ
人間以上の人間はいない。皆、人間である。ゆえに、人間として光る以外にない。生まれた時も、死ぬ時も、皆、裸である。地位や名声、財産などでわが身を飾っても、それだけでは一時の幻影に過ぎない。一個の人間として偉大かどうか−−ここに焦点を定めて生きる人生が一流なのである。
平4・11・1

☆女性に贈ることば 十月二十八日
小さい頃から、子どもの傾向というものを賢明に見極めていくことです。そうすれば、大きくなって反抗するような時期を迎えたとしても、動じないですむ。

☆今日のことば 十月二十八日
自惚れは、未来の前進を不明確にし、
暗黒へ梶を取っていくようなものである。

☆我らの勝利の大道No.116 広布の模範・離島部
◇大福運の根っこを
この「離島部の日」は一九七八年(昭和五十三年)の十月七日、離島の友が学会本部に集い、第一回総会を行ったことが淵源である。
求道の友が全国約百二十の島々から、遠路を厭わず海を越えて参集された。
北海道の礼文島や利尻島、東京の伊豆大島、八丈島、関西の淡路島、中国・四国の因島、周防大島、伯方島、小豆島、直島、九州の壱岐・対馬、五島列島、奄美大島、沖永良部島、トカラ列島、沖縄の久米島や石垣島、宮古島などで奮闘する、尊き同志の方々であられた。
まさに『道のとをきに心ざしのあらわるるにや』(P1223)と、大聖人が讃えられた通りの方々であった。潮に磨かれた精悍な顔、太陽のように明るい顔を、にっこり、ほころばせていた。
私は総会の最後に御金言を拝した。
『我並びに我が弟子・諸難ありとも疑う心なくば自然に仏界にいたるべし、天の加護なき事を疑はざれ現世の安穏ならざる事をなげかざれ』(P234)
大聖人が厳寒の佐渡で認められ、創価の師弟が生命に刻んできた「開目抄」の一節である。いかなる苦難があろうが、我らは不動の信念で進むのだ。不退の正義を共に貫くのだ。
「子孫末代までの大福運の根っこを!」−−私の呼び掛けに呼応し、参加者はそれぞれの島で、美事な根っこを築いてくださった。今、広布の大樹が、あの島この島に、大きく揺るぎなく成長している。

総会の最前列に、伊豆諸島の三宅島から参加した壮年がいた。三宅島初の支部長であった。
一九五五年(昭和三十年)に夫婦揃って入会。郷里の三宅島で地域広布に尽力してこられた。
草創期、学会への偏見は根強かった。弘教に歩けば、水を掛けられ、塩をまかれた。「何を企んでいるんだ」と罵声を浴びせられたこともあったという。
しかし夫妻は朗らかに答えた。「私たちは、島の宿命転換と人びとの幸福のために戦っているんです」
御聖訓には、『心の一法より国土世間も出来する事なり』(P563)と仰せである。
大事なのは「心」だ。
広布に戦う「魂」だ。
自分が変われば周囲が変わる。周囲が変われば世界が変わる。「心の一法」の在り方で、全てを変えていくことができるのだ。
混迷の闇か深いほど、仏法の智慧は光り、誠実と勇気の振る舞いが光る。
ご主人は支部長として奮闘する傍ら、島の教育委員長や消防団長等も務めた。誠心誠意の行動の積み重ねから、学会への信頼も広がっていったのである。
二〇〇〇年(平成十二年)八月の三宅島の大噴火で、島の人びとの生活は一変した。四年半にわたる全島避難を余儀なくされた。
この間、首都圏をはじめ全国に避難された友は励まし合い、支え合ってきた。いずこでも、同志の温かさが大きな力になった。
困難に断じて屈しない負けじ魂で、三宅島の友は「広宣流布のモデルケース」を築いてくださった。
夫妻は共に八十歳を迎える今も、学会精神に燃えておられる。ご自宅を個人会館としても提供してくださり、感謝に堪えない。