2013年11月8日金曜日

2013.11.08 わが友に贈る

友の胸中に
希望の炎をともす
真心の個人指導を!
そこに広布前進の
永遠の王道がある。

上野殿母尼御前御返事 P1515
『法門の事、日本国に人ごとに信ぜさせんと願して候いしが願や成熟せんとし候らん、当時は蒙古の勘文によりて世間やわらぎて候なり子細ありぬと見へ候、本より信じたる人人はことに悦ぶげに候か』

◇希望の明日へ
大乗仏教の菩薩は人々が成仏するまでは自分の成仏を後回しにしても、人を救うことを誓う。自分だけが仏であり、自分だけが偉いとし、皆を見くだすのは仏法の心に反する。"共に苦しみ""共に喜ぶ"−−この和合の中に、仏法は脈動する。
平3・9・27

☆女性に贈ることば 十一月八日
父親が息子を厳しく叱ると、反発されるだけの場合がある。母親が叱った場合には、比較的、心に入るとされる。
いちばんいけないのは、一緒になって叱ることである。これでは、子どもは逃げ場がなくなるからだ。

☆今日のことば 十一月八日
人間はすべて平等ではないか。
有名主義、学歴主義、形式主義は葬り去って、たとえ社会の一隅で、一工員として戦っている人にも、社会全体の感謝と称賛の光が注がれる時代を、少しでも早く現出することを祈ってやまない。

☆生命の光母の歌第2章 声の力、文化の力
サイフェルト よく分かります。
日本公演といえば、もう一つ大きく心に残っているのが、2001年9月のコンサートです。
9・11「アメリカ同時多発テロ」事件の直後のことでした。日本行きのトランクの荷造りをしていた私のところに息子が来て言ったのです。
「だめだよ! 今、日本に行くなんて。そんなことはできないよ!」と。
私の身を案じてのことでしたが、私は反射的に答えていました。「こんな時だからこそ、行くのよ」。その2日後(9月14日)、日本公演がスタートしたのです。
ステージに立ち、来場した皆さんに訴えました。「ここにいる私たち全員の祈りを音楽に合わせ、テロの犠牲者の方々に捧げましょう!」
そこには、「一体となった力」が漲っていきました。それは、私も含め、私たち全員にとって、感慨深い素晴らしい体験となったのです。

池田 「人間を高貴にするのは心情です」(柴田治三郎編訳『モーツァルトの手紙』岩波書店)とモーツァルトは記しました。まさに、やむにやまれぬ心情からの訴えだったのですね。
「9・11」はあまりに衝撃的な事件でした。こうした時にこそ、傷ついた人に寄り添い、共々に勇気を呼び覚ます芸術家の渾身の表現は本当にかけがえのない力ですね。

サイフェルト そうです。ともかく自分が芸術に込めた魂を伝えていくことです。そうでなければ何も伝わりません。芸術家であれば、誰もが同じことを考え始めるでしょう。そしてそれこそが、私たちを人間たらしめるものだと思うのです。

池田 音楽の力は大きい。人々に勇気と希望を贈ります。東日本大震災の被災地でも、心の復興を願い、多くの芸術家がボランティアで演奏会を開いています。
創価学会の音楽隊もコンサートを開催してきました。東北学生部の復興祈念音楽祭は「ロック・ザ・ハート(心を揺り動かせ)」をテーマに、励ましの響きを広げました。
また、民音では昨年より、地元放送局等と共同主催で、福島や宮城、岩手の小・中学校で「東北希望コンサート」を行ってきました。
毎回、アーティストの方々が「少しでも寄り添っていきたい」との思いで学校を訪問し、取り組んでくださっています。
よく返礼の意味も込めて、子どもたちが校歌などの合唱をしてくれるといいます。逆境にあっても未来へ向かって生きている子どもたちの歌声に、逆にアーティストが涙しながら励まされる。そうした感動の交流が広がっていると伺っております。

サイフェルト 皆さまの行動に心から共感いたします。一番大切なことは、助けを必要としている人がどこにいるのか、ということを常に考え、行動することではないでしょうか。