何でも相談できる
先輩や同志を持とう!
善知識こそ人生の宝。
共に語り、祈れば
絶対に道は開ける!
持妙法華問答抄 P465
『持たるる法だに第一ならば持つ人随つて第一なるべし、然らば則ち其の人を毀るは其の法を毀るなり』
◇希望の明日へ
教育は、何か"鋳型"に入れるような抑圧的なものであってはならない。人間の広大さをそのままに開いていく広大さと、柔軟な知恵を、教育は必要とするということであろう。人間の内にある可能性を引き出していく−−これは仏法のめざす方向性と、まったく同一である。人間を信じ、豊かなる"未知"の何かを信じ、引き出す、みずみずしい教育精神。それは真実の宗教の精神にも通じていくのである。
平2・8・15
☆女性に贈ることば 十二月三日
見栄や虚栄というのは、「人にどう見られるか」ばかりを気にして、自分を自分以上に見せようと、飾り立てることです。しかし、そんなものは幻です。
虚栄の人は、背伸びをして、いつも、つま先立ちで歩いているようなものです。それでは疲れてしまうし、生きること自体が苦しくなってしまう。虚栄がなければ、人生は何百倍も楽しく生きられるのです。
☆今日のことば 十二月三日
君よ!
快活な時もあるだろう
沈思の時もあるだろう
苦悩の時もあるだろう
これが青年の季節であり
みずみずしい青春の実体であることを
知ってくれ給え
☆学園抄第12回「英知の歌声」
◇一生涯、祈る
学園生は代々、決意を込めて愛唱歌を作り、日々歌ってきた。創立者は語る。
「歌が多いのは、心が豊かということです」
1978年(昭和53年)7月14日、東京校の第11回栄光祭が創価大学・滝山祭と合同で開催された。
テーマは「負けじ魂ここにあり」。熱演を見つめた創立者はテーマを賞讃し、恩師のもとで奮闘した思い出を力強く述べた。
"一度決めた信条、信念、なんで生涯忘れてたまるものか! こう決めたことを、今、思い出しました。それが「負けじ魂」であります"
後夜祭にも出席した。半月前に学生へ贈った歌を、創大生が熱唱。
「これが本当の人生の応援歌だ!」と拍手を送る。
大阪の創価女子学園(当時)の生徒は、創立者の詩をもとにした愛唱歌「この道」を披露。
「いいね」とほほ笑む。
心から讃える創立者を側で見ていた東京校の生徒は思わず"報告"してしまう。
「先生! 男子校でも新しい歌を作っています!」
この栄光祭を目指して歌を作ろうとしたが、発表できなかった。悔しかった。学園に新風を巻き起こす歌を作ろう!
制作は難航した。だがある日、草創期の先輩から、創立者の歌作りへの思いを聞くと、一気に進んだ。
創立者との出会い、栄光祭での原点、未来への誓い−−情景を思い浮かべ、3番までの詞に込めた。
10月11日。歌を届けると、女子学園にいた創立者が詞に加筆。
そして曲。東京に電話がかかってきた。受話器から聞こえるのは、創立者が口ずさむメロディー。
17日には思いがけない知らせ。先生が「4番」を作ってくださった!
創立者が第3代会長を辞任する半年前で、根拠のない非難が渦巻いていた。しかも短時日で大阪、京都、静岡、東京を回る多忙さ。なのに詞の直し、メロディーの提案、新しい歌詞まで……。胸が詰まった。
11月2日の鳳友祭で、新愛唱歌「負けじ魂ここにあり」を歌う。創立者は「もう一度!」とリクエスト。
「私は一生涯、皆さんを守るために祈ってまいります。だから皆さんは、伸び伸びと負けじ魂で進んでいただきたい」
「負けないという人生は、永久に勝ちです。勝つことよりも負けないことのほうが、じつは偉大な勝利なのです」
2009年2月。東京校の高校3年生が「負けじ魂ここにあり」を録音し、創立者に届けた。
卒業5日前の3月11日。緊急集会が開かれ、生徒は歓声を上げた。新たに「5番」が贈られた。
正義の誇りに
胸を張れ
君に託さん
この大城を
学べ勝ち抜け
世界まで
負けじ魂 朗らかに
同日、関西校でも発表。30年余を経て、創立者の手で東西の愛唱歌となった。
今月の「英知の日」へのメッセージは、こう結ばれている。
「愛する学園生と一緒に『負けじ魂ここにあり』を歌いながら
創立者 池田大作」
休校の創立記念日が開けた今月19日、登校時間の東京校。高校生が中庭で愛唱歌を歌っていた。
参加自由の毎朝の"伝統行事"。校舎から走ってくる男子、モットーの碑を磨いた雑巾を握る女子、クラブの練習から駆け付けたジャージ姿……。入れ代わりつつ200人近くが集い、元気な声が青空に上る。
校歌も歌う。
富士が見えるぞ
武蔵野の……
5番に入ると、声が一段と強くなった。彼方には白雪の富士がそびえている。