「妙とは蘇生の義なり」
どんな宿命も
使命へと変えるのが
我らの仏法だ。
人間革命の凱歌を共に!
千日尼御前御返事 P1316
『法華経の師子王を持つ女人は一切の地獄餓鬼畜生等の百獣に恐るる事なし』
◇希望の明日へ
無常感も、大乗仏教においては、決して消極的な諦めではない。千変万化してやまない世間から、ひとたび距離を置く出世間のベクトルとともに、その透徹した眼をもって、再び世間へと立ち戻っていく−−いわば"出・出世間"のベクトルも併せて示している。すなわち、刻々と進歩し変化する社会から決して遊離するのではない。それらを達観しつつ、しかもそこに生き生きと活力を与えていくのである。
☆女性に贈ることば 十一月十二日
欲しいものが、すぐ手に入るのが幸福ではない。悩みがないのが幸福なのではない。甘やかされては、卑しく、心の貧しい、わがままな人間になってしまう。
たとえ今は苦しくとも、希望を見つめ、苦労の坂を一歩一歩、上っていく。少しずつ、自分の力で自分の夢を実現していく。その人こそ、本当の深い喜びを知る人である。また、ここに、人間としての美しい人生がある。
☆今日のことば 十一月十二日
長所は常にその裏に短所をはらんでいる。いかなる良薬であっても用い方ひとつで毒にもなる。問題は、せっかくの特質をどのようにして長所として生かしていくかである。そこに優れた英知の必要性があるわけだ。
☆11.18「創価学会創立の日」祝賀 第1回本部幹部会 SGI総会へのメッセージ
「世界広宣流布」の新たな山へ登りゆく、大いなる一歩が、今ここに、威風堂々と踏み出されました。
日本全国を結び、さらに五大陸、85力国・地域の宿縁のリーダーが集われて、歴史的な新時代第1回本部幹部会、誠におめでとう!
世界最高峰のアメリカSGIのスーパーサウンズの皆さん、本当にありがとうございます!
音楽隊、鼓笛隊、合唱団をはじめ、青年部・未来部の皆さん方の演奏も歌声も、創立100周年へ轟きわたる希望と勝利の妙音なりと、私は心から讃えたいのであります。
本当に本当に、ありがとう!
偉大なる全同志の祈りと真心と奮闘ありて、「広宣流布大誓堂」が誕生いたしました。御本仏・日蓮大聖人が尊き尊き皆さん方を『一閻浮提第一の大誓堂造りたり』と御賞讃くださることは、絶対に間違いありません。
この皆さん方の名誉と功徳は無量無辺であり、必ずや一家省属に万代までも流れ伝わることでありましょう。
尽きせぬ感謝を込めて、「師と弟子が 大誓願の 凱歌城」と贈ります。
◇悲嘆を希望に!苦悩を喜びに!
私たちが朝晩の勤行で読誦している法華経寿量品の自我偏に、『園林諸堂閣種種宝荘厳 宝樹多花菓 衆生所遊楽』(創価学会版法華経P491)等と、誠に美しいリズムの一節があります。
わかりやすく申し上げれば−−
「衆生が、この世界が滅んで、大火に焼かれてしまうと嘆く時も、仏の住む、この国土は安穏であり、常に喜びあふれる天界・人界の衆生で満ちている。
そこには、豊かな庭園や林、立派な殿堂があり、種々の宝で荘厳され、宝の樹には、たくさんの花が咲き香り、多くの実がなっている。
まさに衆生が遊楽する所なのである。
天人たちは鼓を撃って 常に妙なる音楽を奏でてくれている」−−と。
新たな「宝の城」の完成を祝賀する本日の式典は、まさしく、この経文さながらの晴れやかな「衆生所遊楽」の集いではないでしょうか。
我ら創価の師弟は、戦乱や災害や病気が渦巻く悪世末法の真っ只中に、この「衆生所遊楽」の世界を広げゆくことを、あえて誓い願って、躍り出た地涌の菩薩であります。
それは、釈尊そして大聖人から託された、広宣流布の誓願であります。
ゆえに、我らは、何ものをも恐れず、民衆一人一人から、最も尊厳なる仏の生命を呼び覚まし、悲嘆を希望に変え、苦悩を喜びに変え、不安を勇気に変えて、「人間革命」の波を起こしてきました。
さらにまた、仏法の人間主義を基調とした「平和」「文化」「教育」の対話・交流によって人類を結び合い、いやまして青年の英知と創造力を高めながら、共に生きゆく安穏の楽土を創り開いてきました。
きょうも、わが創価の誉れの友は、東北の被災地をはじめ日本中、世界中それぞれの誓願の国土で、仏に等しい不屈の忍耐をもって、人のため、社会のため、大誠実の貢献を貫いてくれているのであります。
◇自他共の幸福へ
日蓮大聖人は、『一切衆生にとって、南無妙法蓮華経と唱えるより外に真の遊楽はない』(P1143、通解)と結論され、『苦をば苦と悟り、楽をば楽と開き、苦楽ともに思い合わせて南無妙法蓮華経と唱え切っていきなさい』(同P、通解)と仰せになられました。
我らの題目は、広宣流布の誓願の題目であります。これほど強く、これほど深く、これほど明るい、『歓喜の中の大歓喜』の音律はありません。
いかに厳しい苦難があっても、断じて負けない。題目の力で自らの悲哀さえも、人々を励まし救いゆく慈悲に転じて、朗らかに前進するのです。
私と皆さんの生命は、この誓願の題目で結ばれ、常に一緒であります。
戸田先生は、私たちに呼びかけられました。
「『衆生所遊楽』−−すなわち我々は楽しむために、この世に生まれてきた。自分も幸せになり、人も幸せにすることを広宣流布というのだ。大変であればあるほど、我らはいよいよ楽しく戦おうではないか!」と。
新たに完成した「広宣流布大誓堂」を中心に、創価という無限の希望のスクラムを、さらに一段と大きく広げながら、私たちの誓願の星である、この地球の未来を赫々と照らしていこうではありませんか!
終わりに、わが敬愛する世界192力国・地域の久遠の同志へ、「君と我 地涌の誓いの 勝利舞」と贈り、私のメッセージといたします。
皆さん、お元気で!
共々に、ますます健康で、ご長寿を!