2013年11月11日月曜日

2013.11.10 わが友に贈る

師弟の道に
生き抜く人は幸福!
不屈の信念を胸に
わが使命の舞台で
栄光の歴史を綴れ!

可延定業書 P986
『閻浮第一の太子なれども短命なれば草よりもかろし、日輪のごとくなる智者なれども夭死あれば生犬に劣る、早く心ざしの財をかさねていそぎいそぎ御対治あるべし』

◇今週のことば
時に巡りあうことは
人生の誉れなり。
「うれしきかな」と
喜びの生命にあふれ
新時代に勝利の劇を!
2013年11月10日

◇希望の明日へ
仏教の最高峰、大乗仏教の精髄である法華経は、豊かな芸術性に満ちている。平等性があり、広々とした世界観、宇宙観がある。経文の言葉は、映像性に富み、あたかも、荘厳な「生命の写真集」をひもとくかのように、一瞬一瞬の場面が目に浮かび、迫ってくる。
平4・8・26

☆女性に贈ることば 十一月十日
人生にあって、笑いがないということは、花がバッと開かないのと同じだ。いかなる葛藤の社会であっても、ユーモアだけは忘れたくない。

☆今日のことば 十一月十日
敵多くして、立派な人がいると思う。敵多くして、悪人である場合も考えられる。味方多くして、立派な人がいると思う。味方多くして、八方美人の、人間の屑である場合も考えられる。

☆インド創価池田女子大学卒業式へのメッセージ
◇人に尽くし抜く勇気の行動で社会を照らす不屈の太陽たれ
美しき希望の花、友情の花、価値創造の花を咲き薫らせゆく、わが創価池田女子大学の10期生の皆さん!
晴れやかな卒業式、誠におめでとうございます。
皆さん方を、この人間教育の最高学府へ送り出してくださったご家族をはじめ、温かく支え続けてこられた方々のお喜びはいかぽかりでしょうか。
私と妻が敬愛してやまないクマナン議長、ダス学長をはじめ、諸先生方のご尽力にも、皆さん方とご一緒に、あらためて深い深い感謝を捧げたいのであります。
本日は、アラブ首長国連邦に輝く大詩人であられ、心から尊敬申し上げるシハブ・ガネム博士にご臨席いただきました。
ガネム博士は、高らかに宣言されております。「詩歌とは国の魂である」と。
戦争や緊張が存在する今、詩歌こそ「世界の人々や国をつなぐ懸け橋を築く最善の方途」であると提唱しておられます。
そして、博士ご自身が、この詩歌の真髄の力を発揮されながら、世界の文明を結び、民衆を結び、青年を結び、人類を結びゆく「平和」の懸け橋を、断固として築き続けてこられたのであります。
皆さん方の愛する母校である創価池田女子大学もまた、全ての人類の共通の心の大地である母への讃歌を美しく共鳴させながら、「友情」と「連帯」の懸け橋を創る詩心の園であります。
その意味において、平和の信念の大詩人がネム博士をお迎えできた本日の式典は、世界へ、未来へ、希望の虹の懸け橋を広げゆく門出になったのではないでしょうか。

◇誠実と忍耐で使命に生きよ
ガネム博士の祖父君は、英邁なる非暴力主義の社会活動家であられました。この祖父君が、1931年、マハトマ・ガンジーがイギリスでの円卓会議に向かう途中、イエメンに寄港した際に、近しく語り合われた歴史も有名です。
きょうは、その平和の大先達の出会いもしのびつつ、共々に人生の三つの「叙事詩」を綴りゆくことを決意し合いたいと思うのであります。
第一は、「誠実と忍耐で飾る勝利の叙事詩」であります。
マハトマ・ガンジーも、ガネム博士の祖父君も、非暴力の言論の力で、勇敢に、そして誠実に立ち上がられました。祖父君は、マハトマとの語らいを契機に、イエメンで初めての新聞を創刊されたのであります。
マハトマは、機関紙「ヤング・インディア」にこう記しております。
「人生のどんなささいなことにも、誠実に取り組むことこそ、高潔な人生への秘訣である」と。
皆さんも、社会人としての新生活かスタートして、今が一番、忙しくて大変な時かもしれません。毎日毎日、なすべきことが煩雑で、思うようにいかないことも多々あるでしょう。
時として自分の取り組む課題は、あまりにも地味で地道で、他の人の活躍が華やかにうらやましく見えることもあるに違いない。
しかし、誠実と忍耐で、自分らしく、わが使命に徹し抜いていく人生ほど強いものはありません。その人が最後は必ず勝利の叙事詩を謳い上げていけるのです。

◇知性と心の結合が「変革の力」に
第二に申し上げたいことは、「知性と心で開く希望の叙事詩」であります。
私が若き日から大切にしてきたマハトマの確信の一つに、「知性と心が結ばれる時、私たちは無敵になる。その時、知性は、あらゆる問題を解決する力を得る」とあります。
知性と心−−この二つの結合を育む模範の学舎こそ、ここ、創価池田女子大学であります。その卒業生である誉れと自信を忘れず、それぞれの使命の舞台で、「希望と蘇生」の劇を聡明に創り広げていただきたいのであります。
若さ生命が、どれほど偉大な「変革の力」を持っているか。ガネム博士も、その青年の力をこよなく信じて、若人の魂を勇気づけるメッセージを送り続けてくださっているのであります。

◇苦楽を分かつ友情の讃歌を
第三に申し上げたいのは、「友情と勇気で照らす幸福の叙事詩」であります。
良き友と大いなる理想に挑む人生は、苦難と試練の連続かもしれません。
けれども、そこには悔いのない充実の青春の讃歌があり、苦楽を分かつ友情の讃歌がある。何ものにも代え難い、誇り高き人間の譜歌があり、生命の讃歌があるのです。
仏典には「人のために灯をともせば、自分の前も明るくなる」と説かれます。
人に尽くす勇気の行動こそが、自他共の未来を燦然と輝かすのであります。
ともあれ、朝の来ない夜はない。
闇が深ければ深いほど暁は近い。
「創価」とは、希望がないところにも希望を創り出していく、不屈の太陽の異名です。どうか、不思議な縁で結ばれた母校の最良の学友と共に支え合い、励まし合いながら、家庭も、地域も、社会も、明るく照らしていってください。
そして、この崇高なる母校から、新たな幸福と平和の「大叙事詩」を、朗らかにまた朗らかに、賢くまた賢く、勝ち綴っていただきたいのであります。
終わりに、わが親愛なる10期生と、ご臨席の方々に、健康あれ!
勝利あれ! 栄光あれ!と、お祈り申し上げ、祝福のメッセージといたします。