広布の礎を築いた
父母の労苦に感謝!
後継の若き君よ
燃え上がる情熱と力で
輝く民衆城を永遠に!
阿仏房尼御前御返事 P1308
『譬ば海上を船にのるに船おろそかにあらざれどもあか入りぬれば必ず船中の人人一時に死するなり、なはて堅固なれども蟻の穴あれば必ず終に湛へたる水のたまらざるが如し、謗法不信のあかをとり信心のなはてをかたむべきなり』
◇希望の明日へ
文化は、世界の心と心を結ぶ人間の道、魂の道、そして平和の道である。ゆえに文化、芸術の交流、発展こそ、すべてに優先して推進されねばならない。
平1・9・11
☆女性に贈ることば 十一月十七日
順調ばかりの人生など、あり得ない。たとえ、不本意な環境であったとしても、いっさいを満足の方向へと回転させながら、自分自身の幸福の花園を、咲き薫らせてほしい。
☆今日のことば 十一月十七日
各人が、それぞれ、他にかえられない特性、人格をもち、しかも、たがいに協調して社会全体としての秩序を保っていく----これが人間社会のあるべき姿であろう。
学園抄第11回「世界と出会う」
◇"一流"の知性と人格に触れる
透き通る青空と色付く木の葉。秋の装いの東京・創価学園に歓声が上がる。
iBienvenidos!(ようこそ!)
スペイン語の幕を広げ、小さな三色の校旗を振る生徒たち。今月5日、ペルー・ラス・アメリカス大学のルイス・エフライン・ウルタド総長一行を迎えた。創立者・池田名誉会長の理念が、どう実践されているかを視察する訪問である。
総合教育棟1階の展示。教員が学園の歴史を紹介した。創立者が学園生と触れ合う写真の数々。クーデンホーフ=カレルギー伯爵、ゴルバチョフ元ソ連大統領、サッカーのバッジョ選手が来校した場面もある。
「大偉業ですね!」
総長は感嘆した。
蛍雪図書館で充実の読書環境を見学し、金風会館で筝曲部の音色に聴き入る。
グローリーホールでは生徒と懇談会。吹奏楽部のフルート四重奏の後、高校3年生があいさつした。友好を広げ、平和に貢献できるよう学んでいます−−流ちょうなスペイン語に総長がほほ笑む。
質疑応答に移る。多くの生徒の手が挙がった。
「教育の力で世界を平和にしたいのですが、真の教育とは何でしょうか?」
同行のフェルナンデス理事長は「『愛情』と『情熱』が大事です」と回答。
総長は「私は池田会長の価値創造の哲学に共感しています。自身でどう価値を生むか考えながら、確信、自信、勇気をもって実践してください」。
ペンを走らせ、真剣にメモを取る生徒たち。御礼として愛唱歌「負けじ魂ここにあり」を歌った。
iBravo!(素晴らしい!)
喝采を送る総長。「皆さんは人類の将来を担う希望の存在です!」
この2学期は、アルメニア、フィリピン、中国の大学関係者も東京校を訪問した。ロシア語、英語、中国語で生徒がスピーチ。翼コーラス部や弦楽アンサンブルも真心の曲を届けた。
また先月、アメリカの学者が関西校を訪れた。
◇生きた歴史
軍事政権と戦い抜いたノーベル平和賞受賞者のアドルフォ・ペレス=エスキベル氏。芸術作品をナチスから守った美術史家のルネ・ユイグ氏。グラミー賞に14度輝いたジャズミュージシャンのハービー・ハンコック氏。「色彩の魔術師」と呼ばれる絵本作家のブライアン・ワイルドスミス画伯・・・・・・。
これまで世界五大陸から約5000人の識者が東西の学園を訪問。創立者が築いた信頼のもと、学園生は「世界」と出会う。
創立者は期待する。
「世界一流の指導者の知性と人格に触れるなかで、人間の正義と不屈の信念とを学んでほしかった」
「世界のリーダーたちに次代の世界を担う使命に燃える生徒たちに会ってもらい、創価の人間教育の姿を見てほしい」
1970年(昭和45年)10月17日、東京校を一人の紳士が訪ねた。
リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギー伯爵。ヨーロッパ統合を提唱し、行動してきた。EEC(ヨーロッパ経済共同体)で関税同盟が完成するなど、大きな潮流が起きていた。
「私の人生」と題し講演。世界恐慌、ヒトラー、チャーチル、ドーゴール。生徒には遠い事件や人物が"生きた歴史"として語られる。
「第三次世界大戦という、かつてない悲惨事を防ぐために平和運動か行なわれていますが、私は池田会長を、この運動をともに推進する、もっとも身近な同盟者であると考えている」
創立者を讃える言葉に胸を熱くする生徒。寮歌の合唱で感謝を表した。
講演後、創立者は学園で4時間以上、伯爵と対談。伯爵は感想を述べた。
「こんなにいい生徒の学校の創立者である池田会長は、本当に幸せな人です」