漠然とした決意では
結果は残せない。
明年の勝利へ
わが目標を
明確に!具体的に!
兄弟抄 P1086
『未来までのものがたりなに事かこれにすぎ候べき』
◇希望の明日へ
教育は人類の知の財産を伝える聖業である。しかし、そのためには善の心を共有しなければならない。悪徳の人間には"英知の相伝"はない−−。これは学問の世界に限らず、政治家にも、聖職者にもいえよう。知を生かすのも殺すのも人である。人間の教育なくして、宝の継承もありえない。ゆえに、大学をはじめ、善き人と善き人の集いでなければ使命は果たせない。
平5・6・30
☆女性に贈ることば 十二月二十二日
テレビを見て楽しむのもよいし、そこから学べることもたくさんある。
しかし、テレビの中の華やかさは、幻のようなものです。虚像に振り回されては、賢明な生き方はできません。
☆今日のことば 十二月二十二日
信念も、基準もなく、批判のみしている人が、賢明に見える社会である。信念、基準を持てる人は、一往、受け身になるようでも、結局は強く、幸福であることを忘れてはならない。
☆学園抄第13回 陰の力
◇天からの便り
「おはようございます!
右側通行にご協力をお願いします!」
東京校の最寄り駅である西武国分寺線・鷹の台駅。朝、駅前の商店街で爽やかなあいさつが聞こえる。
潮流会(男子通学生)と新生会(女子通学生)の「おはよう隊」である。
他校の生徒も利用する同駅。商店街は人であふれる。地元の方々に迷惑を掛けてはいけない。学園生が長年、自発的に安全の声掛けを行ってきた。
近隣の人から感謝の言葉が伝えられることもある。生徒は「皆が元気よく一日を出発できるように」と、朗らかにあいさつをする。
深夜からの雪で銀世界が広がった1983年(昭和58年)2月17日の東京校。創立者が中学・高校三年生と記念撮影に臨んだ。
終了後、会場の体育館の外に出た。降り続く雪の中に人影がある。黙々と雪かきをする生徒だった。
「記念撮影しよう!」
創立者が提案。あちこちから生徒が集まってくるのを待つ。傘を差し出されても「皆も雪の中にいるんだから」と拒んだ。
気温約1度。息が白い。頬を赤くさせる生徒。
「寒かっただろう。ありがとう!」
優しく語る創立者の肩にも、うっすら白く積もる。雪が舞う空を見上げた。
「天からの便りだよ」
創立者は後に述懐した。
「彼らの姿は、あまりにも凛々しく、誇り高かった。ああ、君たちがいる限り、わが創価学園は、永遠に人材育成の城として盤石であると、確信した」
「皆のために一番苦労している人は誰か−−。正義とは、その真心を知り、その恩に報いる力を持つことだ」
創立者と写真に納まったのは他の役員を加えて約50人。公認会計士、医師、大学教員など多彩に活躍する。