2013年12月22日日曜日

2013.12.21 わが友に贈る

本年の総仕上げへ
弘教に駆ける若き友に
最大の励ましを!
先輩の祈りと応援が
壁を破る力となる!

一昨日御書 P183
『彼の太公が殷の国に入りしは西伯の礼に依り張良が秦朝を量りしは漢王の誠を感ずればなり、是れ皆時に当つて賞を得謀を帷帳の中に回らし勝つことを千里の外に決せし者なり』

◇希望の明日へ
教育という根の探さこそが、社会の深さであり、文化の深さである。また、教育こそ、人間と人間を結ぶ連帯の源流であり、未来を開く繁栄のエネルギーである。そして、人間をもっとも人間らしく開花させていく平和の大地である。ゆえに、人間教育を軽視する時、政治であれ、経済であれ、科学であれ、宗教であれ、人間を抑圧していく危険性をはらんでいる。
平5・3・1

☆女性に贈ることば 十二月二十一日
どんな分野であれ、高い目標を目指して頑張っていけば、すべてに通じていく。
努力すること。耐えること。あきらめないこと。弱い自分に打ち勝つこと。人生にとって必要な、そうしたいっさいが含まれていく。
なんであれ、徹することだ。徹した人にはかなわない。

☆今日のことば 十二月二十一日
いかなる大業も地道な努力の積み重ねを無視しては、達成されまい。そして、その戦いにあって、最も大事なことは、人の心をつかむことであろう。しかも、人の心を動かし、捉えるものは、策でも技術でもない。ただ誠実と熱意なのである。

☆学園抄第13回 陰の力
◇輝く「感謝」と「報恩」の思い
創価学園の四季を彩る数々の行事。その陰には成功を支える学園生かいる。
先月16日、「英知の日」記念集会が開かれた関西創価中学・高校の講堂。ところどころに、白い腕章の生徒が座っている。体調不良の人がいないか見守る「救護班」である。音響や照明を操る「放送班」は、光の当たらない場所で"大役"を担う。
そして入退場時に動き回る役員たち。水色の腕章に「整理」の文字。整理誘導の任務につく「新世紀栄光班」の生徒だった。
行事の2日前。放課後の講堂に元気な声が響く。
「引っ張ってください!」
班員を中心に会場をセッティング。床に長いシートを敷いていく。シワがないよう力を合わせ、ピンと張る。「つまずく人がいると危ないので」と班員。
次は椅子。フロアの端から端ヘメジャーを引き、1列ずつパイプ椅子を揃える。「皆に『きれい』つて喜んでもらいたい」と、1センチ単位の精密さ。翌日も微調整して仕上げる。
行事当日の朝、講堂への誘導態勢を確認。関西校は広い。どのクラスから順に、どこを通って移動するか。生徒自身が考える。
こうして行事のたび、事前準備や清掃、当日の整理誘導、片付けに取り組む。
多くの生徒が先輩の姿に感銘を受けて入班する。
「入試で緊張してる時、"水色の腕章の人"が『頑張ってください』って笑顔でカイロを配ってくれて。創立者の心を感じました」
班活動で、皆が自身の変化を感じる。
「何ごとにも自信がもてるようになりました」
「最初は積極的ではなかったけど、真剣な先輩と皆の笑顔を見て、人に喜ばれる充実感を知りました」

東西の学園行事に出席した創立者・池田名誉会長は「陰」に光を当てる。
音響役員を「こうして陰で頑張っている人が、一番偉い人なんだ」と激励。
設営作業の生徒に「百点満点だよ」と喝采を送る。
清掃に励んだ生徒には「チリーつ落ちていない。ゴミ一つない。真心で、きれいな中で迎えてくれて本当にありがとう」と伝言。
その一言が学園生の喜びと誇りになる。
関西校の前身・創価女子学園が開校した1973年(昭和48年)。9月14日の第1回希望祭の折、「整理班」が結成された。現在の新世紀栄光班である。
体育系クラブのキャプテンなどが集まり、当日の整理誘導を担当した。
創立者が校内を歩くと、生徒や保護者が押し寄せてくる。事故が起きないように、人の流れを整理し、皆を守った。
「整理役員の人だね。みんなしっかりしてるね!」
思いがけない、創立者からの言葉。「ありがとう」とジュースを贈られた。
役員の私たちまで激励を……。胸が熱くなった。
創立者と学園生のために行動する−−班の伝統精神が築かれた。

85年10月10日の第4回健康祭。関西校に着いた創立者夫妻は、校門そばの噴水前で車を降りた。
会場のグラウンドへ続く坂に生徒がいる。水色の腕章の整理班など生徒役員が競技中も任についていた。
「一緒に歩こう!」
声を掛けていく創立者。
「ご苦労さま! きょうは遊ぶんだよ!」
労いながら、皆と歩く。坂は急で長い。立ち止まりつつ、ゆっくり上る。
「疲れたよ。おじいさんとおばあさんが歩いてるんだから」
ユーモアに創立者夫人も役員たちも、ほほ笑む。
グラウンドの入り口に到着。湧く歓声。創立者は帽子を取って手を振り、勢いよく入っていった。
創立者の体調が思わしくなかったことを、皆は後日に知る。それでも坂を歩いて役員を励まし、毅然と振る舞っていた創立者。その後ろ姿を心に焼き付けた役員から、医学博士や弁護士などが誕生した。