新聞休刊日
撰時抄 P288
『日蓮が法華経を信じ始めしは日本国には一?一微塵のごとし、法華経を二人三人十人百千万億人唱え伝うるほどならば妙覚の須弥山ともなり大涅槃の大海ともなるべし仏になる道は此れよりほかに又もとむる事なかれ』
◇希望の明日へ
妙法は、「大乗・平等の法」である。大乗の"大"とは、広大無辺であること、"乗"とは、乗り物に誓えて、衆生を苦悩のこちら岸から、幸福の向こう岸へ渡らせる教えを意味している。いわば小乗教は数人乗りのカヌーであり、大乗教は堂々たる大客船に警えられよう。すべての人に、苦しみや悩みの海を乗り越えさせ、幸福の岸へ渡してくれるのが「大乗」の法なのである。平等の法とは、全人類を、何の差別もなく、すべて平等に救っていける法をいう。大聖人の仏法は全人類を幸福にできる。全人類を平和にできる。
平5・5・16
☆女性に贈ることば 十一月十一日
夫婦の関係は、家族の人間関係の基本です。軸であり、柱です。
夫婦のあり方が、子どもの成長にも大きな影響を及ぼします。
子どもの成長は、夫婦の向上です。
子どもの幸福は、夫婦の勝利です。
☆今日のことば 十一月十一日
人間は、生地のままに生きることがもっとも楽しいものだ。偽ったり、飾ったりしようとすると、そこにいきおい無理が生ずる。どんなに高位高官につき、栄よう栄華をきわめても、虚飾がある限り、絶対に心からの幸福は味わえぬ。
☆総本部の新名称「広宣流布大誓堂」 落慶記念勤行会へのメッセージ
◇我らの誓願は「全民衆の幸福」
皆、おめでとう! 晴れ晴れと、日本全国、そして、世界85力国・地域の偉大な広宣流布の指導者が一堂に会しての落慶記念勤行会、本当にうれしい。
この大殿堂の南側と北側には、それぞれに八本の柱が立ち並んで、来館される方々をお迎えいたします。
日蓮大聖人は、「御義口伝」で、『此の品(=普賢品第28)の時最上第一の相伝あり、釈尊八箇年の法華経を八字に留めて末代の衆生に譲り給うなり八字とは当起遠迎当如敬仏の文なり』(P781)と仰せです。
八本の柱は、『必ず仏の如くに法華経の行者を敬う可し』(同P)という『法華経の心』、すなわち学会員を仏の如くに大切にする「創価の心」を体した八文字の象徴なりと、私は後世のために申し上げておきます。
ともあれ、本日、記念すべき最初の勤行会に当たり、創価学会常住の御本尊の御前で、日本の私たちが、まさに立ち上がって、世界の尊きリーダーの皆さん方に『仏を敬うが如く』万雷の大拍手をお送りしたいと思いますが、どうでしょうか!
先日、私も厳粛に原田会長だちと入仏式に臨みました。
今年は、戦時中の牧口先生と戸田先生の法難から70年。かくも立派に、かくも堂々と大殿堂が完成したことは、まされもなく、創価の師弟の凱歌の証しであります。
牧口先生、戸田先生はどれほど喜んでくださるであろうかと、私はお二人の尊容を偲びつつ、報恩の祈りを捧げました。
とともに、紛然と競い起こる三障四魔にも負けず、私と苦楽を共に、これほどの学会を築き上げてくれた誉れの全同志に、満腔の感謝の題目を送りました。
そして懇ろに、広布の途上に亡くなられた全ての宝友たちの追善回向をさせていただきました。
◇三世に崩れぬ常住我浄の大宮殿
「近代建築の巨匠」ル・コルビュジエは語っております。
「建築は、存在のすべてをかけて尽くした者に対して、それに報いる特別な幸福をもたらしてくれるだろう」(『建築家の講義−−ル・コルビュジエ』)というのであります。
年齢や体調などで、この場所に来られない方もおられるでしょう。しかし広宣流布に尽くし、今日まで創価の大建設を荘厳してくださった方々の生命には、一人も残らず無量無辺の福徳が積まれ、必ずや三世に崩れざる常楽我浄の大宮殿が輝きわたることは絶対に間違いない。功徳も歓喜も皆、一緒です。何の心配もないと私は断言します。
さて大聖人は、命にも及ぶ佐渡流罪の大難の中で、『大願を立てん』(P232)と宣言なされました。
一切衆生を救う『柱』『眼目』『大船』になるとの誓いに立たれて、ただただ、広宣流布の実現を願われたのです。
『大願』とは『法華弘通』つまり「広宣流布の大願」にほかなりません。
大聖人の立宗より七百年。闘諍言訟の末法が極まった現代にあって、この御本仏のお心のままに、「広宣流布」の大願を成就することを誓って立ち上がった仏意仏勅の教団が、創価学会であります。
「広宣流布の大願」と「仏界の生命」とは一体です。だからこそ−−この誓いに生き抜く時、人は最も尊く、最も強く、最も大きくなれる。
この誓いを貫く時、仏の勇気、仏の智慧、仏の慈悲が限りなく湧き出でてくる。
この誓いに徹し切る時、どんな悩みも変毒為薬し、宿命をも使命へと転じていける。
これが、創価の最極の同志であります。
これが、学会の無敵の陣列であります。
そして、我ら誓願の学会が奉ずる『法華弘通のはたじるし』(P1243)こそ、この大礼拝室に御安置奉った「大法弘通慈折広宣流布大願成就」と、お認めの常住御本尊であられるのです。
◇久遠の大誓願が光る黄金の会座
私は戸田先生の不二の弟子として、本部の師弟会館で、この御本尊を厳然とお守り申し上げるとともに、一閻浮提への「大法弘通」「慈折広宣流布」の大願成就のために、世界へ打って出ました。
軍国主義と戦い獄中で殉教された、牧口先生の「立正安国」の誓いを、わが誓いとし、平和と文化と教育の大連帯を全世界に開き、広げてきました。
この御本尊の御前で、全同志の健康・長寿とご多幸、人間革命と一生成仏を祈り抜きながら、末法万年尽未来際を見つめて後継の人材の大河を創り、完璧なる令法久住への指揮を執り続けてきたのであります。
そして時は満ち、時は来りて、遂に待ちに待った師弟の大城の完成を見ました。
まさしく法華経さながらに、全世界から地涌の菩薩が勇み来り、広宣流布の御本尊と境智冥合して、久遠元初の大誓願の生命を、昇りゆく旭日のように光らせ、生まれ変わった息吹で出発する黄金の会座であります。
この須弥壇の基底部には、日本の全国47都道府県と、世界五大陸の192力国・地域の石が埋納されております。
我らの祈りは、わが地域から全地球まで包みます。
この大殿堂は、「生死一大事血脈抄」の御聖訓の通り、ありとあらゆる差異を超えて、妙法の世界市民が集い合い、『自他彼此の心なく水魚の思を成して異体同心にして南無妙法蓮華経と唱え』(P1337)、民衆の幸福と安穏、社会の繁栄、世界の平和、人類の宿命転換へ、共々に励まし、誓願へ勇猛精進していく究極の人間共和の宝塔なのであります。
ゆえに本日より、この城を「広宣流布大誓堂」として、世界広宣流布の新時代へ、歓喜踊躍して正義と希望の大前進を開始したいと思いますが、いかがでしょうか!
大聖人は『ちかいし願やぶるべからず』(P232)と仰せになられました。
我ら創価の家族は、この広宣流布大誓堂とともに、『ちかいし願』をいよいよ燃え上がらせて、いかなる試練も断固と乗り越え、金剛不壊にして所願満足の大勝利の人生を、仲良く朗らかに飾りゆくことを約果し合い、私の記念のメッセージといたします。