身近な家族を大切に。
「ありがとう」と
感謝を言葉で表そう!
一家和楽の実現こそ
学会の永遠の指針だ。
四条金吾殿御返事 P1168
『又我が此の一門の中にも申しとをらせ給はざらん人人はかへりて失あるべし』
◇希望の明日へ
仏法では、小我から大我への、根源的生命変革の道が説かれている。人間の心には、宿業的ともいえる欲望、エゴが渦まいており、この欲望、エゴにとらわれた心によって生まれるものは、いがみあい、ねたみ、争いである。こうした生命を小我という。この生命を、慈悲と活力に満ちた宇宙大の心へと広げ、高めていく−−これが、大我の生命への転換である。一人一人が、この大我の生命に立ったとき、平和と安穏な人間社会の建設が可能となるのである。この生命の変革こそ、宗教、なかんずく仏法の役割だと思う。これまでも、幾度となく、数多くの人々の、平和実現への努力があった。しかし、その結実を見ないまま、世界は核兵器の出現等もあって、ますます平和から遠ざかっている。これも、外的、付随的な方法の改革は行われても、根本となる人間生命の変革が十分になされなかったがゆえである。
平1・3・6
☆女性に贈ることば 十月三十一日
一時の勝ち負けよりも大事なことは、何か。それは、「頑張ろう!戦いきろう!」という熱い情熱が燃えているかどうかです。
☆今日のことば 十月三十一日
趣味というものに理屈はない。必ずしもなんらかの自己の目的と合致しなければならないというのでもない。いうなれば、趣味とは、自分の世界ができることの喜びであり、それ自体が楽しみなのである。
☆我らの勝利の大道No.117 人生の舞 文化の光彩
◇人間結ぶ芸術の力
中国の国学大師・饒宗頤博士は、「第一級の作品」が持つ感化力に注目され、「勇気や希望を心に灯し、或いは清澄な心を引き出すのが、真の芸術といえましょう」と、私に語られた。
芸術は、人びとの魂を鼓舞する。心を豊かにし、前進への力を漲らせる。
たとえ言語や民族、歴史、風土の違いがあっても、芸術に国境はない。人間と人間を近づけ、心と心を結ぶ不思議な力がある。
私が民主音楽協会(民音)や東京富士美術館(富士美)を創立したのも、その一助となればとの思いからである。
当時は東西冷戦下−−。
"文化の力で世界を平和に!"という願いなど、夢物語だと笑う人もいた。
しかし私には、どこの国であろうと、そこに住んでいるのは、同じく平和を願う「人間」であるという確信があった。平和だから文化運動をするのではない。平和のために文化運動を断行するのだ。
私は青年に語ってきた。
「地味な作業かもしれないけれど、文化交流が一番の平和の近道なんだ」
ゆえに、人びとに一流の芸術を! 文化の力で平和の人間世紀を!
◇民音の創立50周年 東京富士美30周年
先日、創立五十周年の佳節を刻んだ民音の交流は、今や百五力国・地域に及ぶ。
開館三十周年を迎える東京富士美術館は、世界各国の美の名品を招来した展覧会を四十回以上、館蔵品による海外展も約二十力国・地域で三十数回にわたって開催してきた。
関係者をはじめ、献身的に支えてくださる皆様方への感謝は尽きない。
今秋、東京富士美術館では記念展として「光の賛歌印象派展」が始まった。
世界八力国の四十美術館からルノワールやモネなど巨匠の名作が一堂に会しての、いわば"幸福の光の競演"である。この美の園に多くの方々が集われ、新たな喜びの花が咲き薫っていくことが嬉しい。
また民音では、私が深き友情を結ぶブラジルの世界的ピアニスト、アマラウ・ビエイラ氏が来日コンサートを開かれる。ビエイラ氏は、創価の文化活動を、古代ギリシャの理想に通ずる「民衆のため、人間のため、後世のために、人類の財産を残す行動」と讃え、連帯してくださっている。