2011年8月6日土曜日

2011.08.06 わが友に贈る

一対一の対話こそ
世界平和の王道!
生命尊厳の大哲学を
あの友 この友に
大誠実で語りぬけ!

安国論御勘由来 P35
但偏に国の為法の為人の為にして身の為に之を申さず

◇希望の明日へ
信心によって、偉大な知恵と生命力を発揮して、見事に苦境を乗り切ってこそ、正しく仏法を実践する人、すなわち"世法を識る者"といえるのである。信心をしていれば何とかなる、という安易な考え方は、誤りである。信心しているからこそ、当面する課題をどう解決していこうかと、真剣に祈り、努力していく。その「真剣」「挑戦」の一念から、最高の知恵が生まれる。

☆随筆 我らの勝利の大道No.53 未来部・躍進の夏
名作『木を植えた人』の末尾に、フランスの作家ジャン・ジオノは記した。
「人間に与えられている力は大したものだ。しかしその力は、つねに魂を高貴に保ち、ひたすら無私に与えつづける寛い心をもちつづけて、初めて完全に発揮されるものである」
地道な努力が、すぐに実を結ぶこともあれば、そうでない時もある。壮大であるがゆえに、わが身一代で成し遂げられぬ夢もある。
だが私たちは、三十年、五十年先の広宣流布の大勝利を確信して、「今」を力強く戦うことができる。
なぜか──。
私たちには、後継の未来部がいるからだ。人間主義の平和の世界の大建設を受け継いでくれる、君たちがいるからだ。
それは、昭和四十四年(一九六九年)の夏八月。
躍進しゆく学会に、「悪□罵冒」「猶多怨嫉・況滅度後」の難が競い起こらんとする時であった。
私自身、『弥はげむべし・はげむべし』(P1194)との御文を胸に、夏季講習会に臨み、一夏で十万人に及ぶリーダーの育成に死力を尽くしていた。
その渦中、第二回の高等部総会に集った俊英たちに、私は「西暦二〇〇〇年に、もう一度、集おう」と呼びかけた。
これから社会に雄飛し、人生の荒波に挑んでゆく鳳雛たちに、眼前の毀誉褒貶を越えて、目指すべき指標を贈りたかったのである。宿縁深き一人ひとりの成長と勝利の軌跡を一生涯、厳然と祈り、見守り続けることを、私は固く決心した。
この「二〇〇〇年会」の友とは三十一年後の約束の年、再び集い合った。
学会のリーダーはもちろん、医師、教育者、弁護士、会計士、税理士など、広布と社会の各分野で活躍する二十一世紀の大切な指導者に育ってくれていた。
学会は勝った! 私は心から嬉しかった。
そこには、「二〇〇〇年会」のメンバーのお子さんの世代にあたる未来部の代表も参加していた。
次なる大目標である学会創立百周年の二〇三〇年へ、共々に勇躍の出発をした彼らは、今、青年学会を築く学生部、男女青年部の年代である。