2012年4月16日月曜日
2012.04.16 わが友に贈る
陰で奮闘する友を
見つけ出すことだ。
感謝の心を声にして
最大に讃え合おう!
唱法華題目抄 P8
『国を損じ人を悪道にをとす者は悪知識に過ぎたる事なきか』
◇今週のことば
聖教の創刊記念日、万歳!
尊き無冠の友、通信員の
偉大な労苦に心から感謝!
「世界中の人に読ませたい」
恩師の夢へ今日も前進!2012年04月16日
◇希望の明日へ
人がどう評価するか、それはどうでもよい。また、一時の姿がどうかということでもない。要するに、最後の最後に会心の笑みを満面に浮かべられる人生かどうかである。生涯を振り返り「自分は人生に勝った。楽しかった。悔いはない」と言える人が、勝利者である。
平1・11・12
☆小学校への創立者メッセージ
3つの約束
「元気よくあいさつをしよう」
「負けない強い心を持とう」
「よい本をたくさん読もう」
喜びいっぱいの入学式、本当におめでとうございます。
新1年生のみなさん! わが創価小学校へ、ようこそ!
ご家族のみなさま方にも、心よりお祝い申し上げます。
きょうは、希望の太陽であるみなさんと三つの約束をしましょう。
一つめは、「元気よくあいさつをしよう」です。
「おはよう!」「こんにちは!」「ありがとう!」と、明るくあいさつをすれば、自分も元気になります。
みんなの心にも笑顔の花が咲きます。お父さんやお母さんにも、先生方にも友だちにも、明るくあいさつのできる人になってください。
また、こまっている友だちには、優しく親切に声をかけてあげられる、思いやりのある人になってください。
二つめは、「負けない強い心を持とう」です。
桜の花が、春にきれいに咲くことができるのは、きびしい冬の寒さにも、はげしい嵐にも負けないからです。
みなさんも、苦手なことがあったり、いやなことがあったりしても負けないで、ねばり強く朗らかに、前へ前へ進みぬいていってください。
三つめは、「よい本をたくさん読もう」です。
よい本は心の大地をたがやし、一生の根っこをつくってくれます。
よい本を通して、たくさんの偉大な人と出あい、世界も、宇宙も旅することができます。
小学校時代に読んだ本が、一生の財産になります。
みなさんは、全員が「世界の宝」です。「人類の希望」です。
これからの6年間、みなさん一人一人が健康で、のびのびと立派に大成長していけるよう、私は一生けんめいに祈り、いつも見守っております。
きょうは、本当におめでとう!
2012年4月15日日曜日
2012.04.15 わが友に贈る
勇気が漲り
未来が生まれる!
一人立つ精神で
行学の二道を進め!
兵衛志殿御返事 P1091
『すこしもをそるる心なかれ過去遠遠劫より法華経を信ぜしかども仏にならぬ事これなり、しをのひるとみつと月の出づるといると夏と秋と冬と春とのさかひには必ず相違する事あり凡夫の仏になる又かくのごとし、必ず三障四魔と申す障いできたれば賢者はよろこび愚者は退くこれなり』
◇希望の明日へ
人間にとって、最高の生き方とは何か。それは、あくまで自分らしく、自己の本分に生き抜くことではないか。たとえ、地位や名誉がなくとも、真に自分らしく生きることができれば、そこに確かな幸福と満足があるに違いない。ゆえに、どこまでも、自己自身に生きゆくことだ。私も、これまで精いっぱいに、自分自身に生ききってきた。私の本分、目的とは、世界の仏子を守りに守っていく−−それ以外にない。ここに、わが心を定め、何があっても変わることなく一貫してきたがゆえに、何の悔いもなければ、恐れもない。
昭63・12・17
☆創価学園東京45回・関西40回へのメッセージ
第三に、「勇気の心で朗らかに前進を」と申し上げたい。
創価教育の父である牧口常三郎先生も、戸田城聖先生も、師子王の勇気で、正義と平和のために、何ものも恐れませんでした。
私もその弟子として、ありとあらゆる苦難と迫害を、朗らかに勝ち越えてきました。
この勇気の道、そして勝利の道に続いてくれるのが、学園生の皆さんです。
両気をもって立ち向かえば、どんな悩みも前進の智慧に変えていける。
いかなる失敗も、次の勝利への力と転じていける。これが、創価の負けじ魂です。
学園を訪問されたインドの教育の母ムカジー博士が心に刻んでいる大詩人タゴールの励ましにも、「おお、どんなに困難が大きくとも 行く手にはだかる障害には目もくれずあなたは堅固な心と一緒に必ず歩き通さねばなりません」とある通りです。
愛する新入生の皆さん!
私の心はいつも皆さんの側にいます。間近で見守っていきます。
どうか、私と皆さんが一体不二の心で結ばれた、この学園の大城で、伸び伸びと、自分らしく、無限に広がる未来への翼を創り上げていってください。
終わりに──
冬を越え
春の桜の
この道を
共に学びて
永遠に進まむ
と贈り、私のメッセージといたします。
皆、健康第一で!
父母を大切に!
良き友を大切に!
学問の師である先生方を大切に!
栄光の東京校・第45期生、万歳!
栄光の関西校・第40期生、万歳!
そして、わが創価学園、万歳!
2012年4月14日土曜日
2012.04.14 わが友に贈る
古い友人を大切に。
新たな出会いを求めよ。
良き友との交わりで
わが心は磨かれる!
曾谷殿御返事 P1056
『何に法華経を信じ給うとも謗法あらば必ず地獄にをつべし』
◇希望の明日へ
当たり前の人生を、ただ無難に送るだけなら苦労はいらない。深き哲学もいらない。しかし、人間として生まれた、その”人間の証”をどう示しきっていくのか。自分でなければ生きられない、自分らしい”人生の証”を、どう最大に発揮しきっていくのか。生涯をかけて、その追求の実践を貴く人こそ偉大である。わが生命を極限まで燃やしきっていく、そうした生きざまのなかに、真の生きた哲学がある。
昭63・5・5
☆創価学園東京45回・関西40回へのメッセージ
第二に申し上げたいのは、「語学と読書のエンジンで世界の道を」ということです。
私は、わが愛する学園生の道を世界中に開いてきました。私が2度の講演を行ったアメリカのハーバード大学や、名誉博士号を授与いただいたイギリスのグラスゴー大学などの世界屈指の名門でも、今や学園出身者が学び、堂々と活躍してくれています。
皆さんは、これから世界の晴れ舞台に躍り出て、私に代わって、友情を広げ、人類の平和と共生に貢献していく大人材です。そのためにも、この充実した学園時代に、張り切って語学力を磨き、世界の良書を読破して、スケールの大きな心と頭脳を鍛え抜いていただきたいのです。
ワイマール・ゲーテ協会のオステン博士が、私との対談で強調されていた、ゲーテの信念があります。
それは、"人間は、人々を苦しみから救うために、自分自身の壁を越えて、学び成長する力を持っている"という信念であります。
わが学園生の皆さんが、希望に燃えて、じっくりと努力し、辛抱強く前進した分だけ、世界の未来を明るく照らせることを、誇り高く確信していってください。
2012年4月13日金曜日
2012.04.13 わが友に贈る
世界一の華陽姉妹よ。
いつも ありがとう!
女子部の笑顔は
わが地域の希望なり!
法華証明抄 P1586
『地にたうれたる人はかへりて地よりをく』
◇希望の明日へ
自分自身を生ききる−−これは簡単なようで、じつは大変に難しい。とかく人は、華やかに見える世界へ憧れるものである。また世間の流行を追いがちである。”あるいは、もっと自分に合った仕事があるのではないか”と、思い惑ったりもする。そのために、人は、自分の拠って立つ場所を打ち捨てて、あちらこちらを掘り返す。そして、結局は、何物も掘り当てることができないまま、貴重な人生を費やしてしまう場合が、余りにも多いのである。
昭63・3・15
☆創価学園東京45回・関西40回へのメッセージ
皆さんの青春の新しいステージの開幕にあたり、私は3点、申し上げたい。
第一に、「学ぶ喜びこそ青春の宝なり」ということです。
ご存じのように、私は、あの残酷な戦争によって、青春時代、思うように学ぶことができなかった世代です。どれほど悔しい思いをしたことか。だからこそ、若い皆さんが何の憂いもなく学べる「平和の時代」を断じて切り開くのだと決め、私は人生をかけて戦い抜いてきました。
今、皆さんは、お父さんやお母さんの、海よりも深く、空よりも高い愛情に包まれて、思う存分に、この最高の学園で学びに学べる時を迎えています。一日一日、ベストを尽くし、偉大な勉学の歴史を創り残してください。それが、悔いのない青春となり、人生となるからです。
若き日のゲーテも、「一日一日と学ぶところがあります」(木村謹治訳『ゲーテ全集第29巻』改造社)と言って、生き生きと探究を続けました。ゲーテによれば、目も耳も「知るため」にこそあります(エッカーマン著『ゲーテとの対話』)。ゆえに、それを研ぎ澄まして、地上の身近な勁植物から、はるか宇宙に輝く天体まで、大自然を鋭く観察しました。そして、生きることの素晴らしさに感激しながら、一生涯、生命の神秘に迫っていったのです。
ゲーテは、生命こそ最も美しいものであり、生命を最高の財宝として尊重しなければならないと信じていました。「生命の尊重」と「暴力の否定」は、わが学園の根幹です。
生命の探究を進め、生命と生命の支え合う絆を大切にしていけばいくほど、野蛮な暴力に打ち勝ち、平和を創る力は強くなります。
ともあれ、「学問のなかには、なんというすばらしい世界がひらけていることだろう」(ビーダーマン編『ゲーテ対話録第2巻』)とは、ゲーテの感動の言葉であります。
学園生の皆さんは、喜び勇んで、自然へ、人間へ、社会へ、歴史へ、宇宙へと探究の光を広げていっていただきたいのであります。
もちろん勉強が思うように進まず、苦しい時もあることでしょう。しかし、その苦しさをも突き抜けて学ぶ喜びをつかんでいく力こそ、「英知をみがくは何のため」、また「君よ正義を学びゆけ」という学園精神であると、私は宣言したいのであります。
新入生の皆さん、いかがでしょうか!
2012.04.12 わが友に贈る
感じよく丁寧に。
迅速な対応が決め手だ。
「さすが」と言われる
創価の全権大使たれ!
上野殿御返事 P1561
『とにかくに死は一定なり、其の時のなげきはたうじのごとし、をなじくはかりにも法華経のゆへに命をすてよ、つゆを大海にあつらへちりを大地にうづむとをもへ』
◇希望の明日へ
名聞も名利も、真実の前にははかない。人に"どう見えるか"ではない。自分が"どうあるか"である。仮に他人はごまかせたとしても、自分はごまかせない。自分自身が納得できない生き方をして、本物の人生を送れるはずがない。
昭63・3・12
☆創価学園東京45回・関西40回へのメッセージ
爛漫の桜に包まれた入学式、誠におめでとう!。
はじめに、難関を突破して、わが学園へ勇み集ってくれた新入生の皆さんに、祝福の句を贈ります。
さくら咲き
英知の花咲く
門出かな
きょうは、桜の道を共に歩みながら、新入生の皆さん一人一人と心ゆくまで語り合うような思いで、すべてを見つめております。
また、大震災や経済不況など、困難が打ち続く時代にあって、大事な大事なお子さまを私の創立した学園に送り出してくださった保護者の皆さま方に、心より御礼を申し上げます。教員の先生方、職員の方々、私のかけがえのない宝である新入生の英才たちが、一人も残らず、幸福の博士となり、人生の大勝利者となれるように、万事、よろしくお願いします。
わが創価の学舎は、世界の指導者や教育者も訪れ、「ここにこそ、新しい時代をリードしゆく希望の人材が育っている」と深い期待を寄せてくださる名門であります。
現在、私がドイツの大文豪ゲーテをめぐり対談を重ねている、世界的な学術機関ワイマール・ゲーテ協会顧問のオステン博士も、その一人です。
オステン博士は、「創価教育には、ゲーテの人間主義、幸福、平和の理念が脈打っています」とも絶讃してくださっております。
学園生こそ、私の何よりの誇りです。学園生こそ、人類の最高峰の知性と人格の流れを継承し、さらに大発展させゆく21世紀の希望なのです。
いつもいつも、学園を守り支えてくださっているご来賓の皆さま方も、本当にありがとうございます。
2012年4月11日水曜日
2012.04.11 わが友に贈る
語り抜く人が
最後に必ず勝利する。
困難を恐れず
強気の言論を放て!
寂日房御書 P903
『「我が滅度の後に於て応に此の経を受持すべし是の人仏道に於て決定して疑い有ること無けん」と云云、かかる者の弟子檀那とならん人人は宿縁ふかしと思うて日蓮と同じく法華経を弘むべきなり』
◇希望の明日へ
未来部の皆さんは若い。焦る必要はない。皆でスクラムを組みながら、二十一世紀の広宣流布の山を、一歩また一歩、着実に登琴してほしい。そのためには、良い意味での楽天主義でいくことである。何があろうと、「僕は、最後は必ず勝つ」「私は、人々の役に立ち、両親にも喜んでもらえるような人に必ずなる」と、朗らかに、胸を張って進み続けることである。
平5・8・21
☆名誉会長と共に 今日も広布へ No.009「新鮮な力で勝利の創価城を」
桜花の春、新しい立場、新しい地域で、心機一転、出発をする人も多いでしょう。
未来は今の決意で決まる。
どうか、わが舞台で、偉大な歴史を創ってもらいたい。
悔いのない人生を生き抜いてもらいたい。
その原動力が信心だ。
法華経に「心懐恋慕、渇仰於仏」──心に恋慕を懐き、仏を渇仰して──と説かれている。
法を求める心に、大功徳がわく。「御本尊が大好きだ」「勤行が大好きだ」「学会活動が大好きだ」という信心に生きる時、「生きていることが楽しい。人生が大好きだ」という黄金の日々になる。
今、フレッシュな人材が躍り出ている。
後継のリーダーは、胸を張って、勇敢な若武者として、自分自身の勝利の歴史を残してもらいたい。
「広宣流布」という人類の究極の大理想を遂行している世界は、わが創価学会しかありません。今、この時に、共に戦えることを、最高無上の誇りとしてください。
どんな苦労も、「広宣流布のため」であり、「同志の幸福のため」であり、そして「師弟不二の勝利のため」である。生き生きと張り切って、祈り、戦い、前進し抜いていってください。
よき先輩から学び、よき同志と励まし合いながら、若き君たちの新鮮な力で、これからの大勝利の創価城を堂々と築いてくれたまえ!
2012年4月10日火曜日
2012.04.10 わが友に贈る
広布拡大の本舞台!
我が体験を語れ。
信心の歓喜を伝えよ。
皆で讃え合って勝利へ!
新池御書 P1440
『始より終りまで弥信心をいたすべしさなくして後悔やあらんずらん、譬えば鎌倉より京へは十二日の道なり、それを十一日余り歩をはこびて今一日に成りて歩をさしをきては何として都の月をば詠め候べき』
◇希望の明日へ
"努力の人""向上の人"は、いつもみずみずしい。謙虚である。勉強の成績も、調子が悪くなるときがある。叱られたり、悩んだりするかもしれない。しかし、そういうときがあっても、目標をもった人は「お父さん、また頑張るよ」「お母さん、心配しないでね」と言える、謙虚さがある。反対に、向上しなくなった人は、だんだん心がよどんで、いじけてしまう。すぐ他人のせいにしたり、倣慢に、人をバカにするようになってしまう。
平5.8.21
☆創価大学第42回・短大第28回入学式へのメッセージ
青春の希望に燃え立つ入学式、誠におめでとうございます。
創価大学第42期生の皆さん! 創価女子短大第28期生の皆さん! 大学院の皆さん! 通信教育部の皆さん!
そして世界24カ国・地域から、お迎えした最優秀の留学生の皆さん!
私の創立した創価の学舎に、よくぞ、集ってくれました。
ありがとう!
本当にありがとう!
また、厳しい経済状況の中、未曽有の大震災を乗り越えて、大切なお子さま方を送り出してくださった保護者の皆様方に、創立者として心より御礼を申し上げます。
教員の先生方!
職員の方々!
私の生命であり、人類の未来の希望である新入生の皆さんを、いよいよ冴えわたる英知の大人材へ、ダイヤモンドの如く、磨き上げてくださるように、どうか、よろしくお願いいたします。
そしてきょうは、中国、フランスをはじめ、多くのご来賓の先生方が、ご多忙のところ、温かく見守ってくださり、感謝に堪えません。誠にありがとうございます。
新入生の皆さんの晴れの門出に当たり、三つの指針を贈らせていただきたい。
第1に、「青春の誓いは時代を動かす」ということであります。
私たちが敬愛してやまぬ人民中国の大指導者・周恩来総理は、95年前、日本に留学されました。周総理が若き日、留学中に書き留められた忘れ得ぬ一文があります。
それは「人は定ず天に勝つ」(矢吹晋篇、鈴木博訳『周恩来「十九歳の東京日記」)と。
すなわち人生においても、社会においても、どんな過酷な運命に直面しようと、人間は、ただ翻弄される弱き存在ではない。努力によって必ず打ち勝つことができるとの揺るぎない信念であります。
これは、周総理の不屈のリーダーシップを貫く信条であったといっても、過言ではないでありましょう。
1974年の冬、周総理とお会いした折、総理は若い私に世界の前途を展望されつつ。
「すべての国が平等な立場で助け合わなければなりません」と強く語られました。
そこには、人類が宿命的な戦乱の悲劇を勝ち越えてゆくための「平和」と「共生」の道が明確に示されております。
そして周総理と語り合った翌年の春、この周総理のビジョンを自らの青春の誓いとして、わが創価大学に来られた第1期の留学生こそ、今日、皆さんを祝福してくださっている、大先輩の程永華大使なのであります。
じつは、程青年が、新中国から最初の留学生として日本へ派遣されることが決まったとき、悲惨な戦争を体験した周囲の方々からは、強い反対もあったとうかがっております。
しかし、程青年は、"だからこそ、中国と日本の平和と友好のために尽くしたい。そして何よりも、これは尊敬する周恩来総理の構想なのです"と志を貫き通されたのであります。
どれほど深く尊い誓いと決意を込めて、創価大学に来てくれたことか。
仏の胸には、あの程青年たち6人の留学生の燃え上がる瞳の輝きが焼きついて、今も離れません。
皆、この「平和のフォートレス(要塞)」たる創価大学で学びに学び抜いてくれました。努力に努力を重ねてくれました。
そして、心広々と創価の学友と語り合い、生涯にわたる友情を結んでくれました。
程大使は、「日本人よりも美しく流暢」と讃えられる日本語を自在に駆使されながら、今、中日友好、また平和外交の大舞台で、不滅の貢献を堂々と果たされています。
本日、あとに続く留学生の皆さんもはつらつと出席している式典において、程大使に、創価大学の卒業生として最初の名誉博士号をお贈りできることは、何とうれしい、何とロマン光る教育の劇でありましょうか!
誠に誠に、おめでとうございます。
第2に申し上げたいのは、「今日も粘り強く一歩前進を!」ということであります。
今、創価大学に隣接する東京富士美術館では、程大使をはじめ多くの方々のご尽力をいただいて、「北京・故宮博物院展」が盛大に開催されております。
今回の展示では、「女性の教養の美」とともに、「向学の深き心」に光が当てられています。
学術を大いに振興させた康煕帝の教えを、後継の雍正帝が書き残した格言の書も、出品されております。
その一節には、「学びゆく者、一日に必ず一歩進みて、はじめて時を虚しく過ごさざるなり」(趣意)とあります。
つまり、学問に取り組む者には、「一日に、たとえ一歩でも必ず前進してみせる」との気迫が求められるというのであります。
学ぶということは、いついかなる状況にあろうと、一歩前へ踏み出していく勇気であります。そして、新たな価値の創造を断じて止めない忍耐であり、執念であります。
このたゆみない「学びのリズム」を、新入生の皆さんは、誇りも高く、青春の生命に刻みつけていってください。
うれしいことに、創大・短大の先生方は、若き知性の皆さんに、世界水準の講義をもって、全力で応えゆく態勢を整えてくれております。
そして第3に、「自らのベストを引き出せ!」と申し上げたい。
今、私は、フィリピンの教育界を代表するアブエバ博士と、新たな対談を重ねております。
教育の目的について、博士は鋭く指摘されました。それは「その人自身が持っている"ベスト"を引き出すこと」であると言われているのであります。
私の人生の師であり、本日が命日でもある戸田城聖先生も、同じ教育哲学でありました。「どの青年の生命からも最善の可能性を引き出すのだ」という大情熱で、人間教育に臨まれたのであります。
わが創大・短大は、新人生の皆さんが、一人ももれなく、「自分の生命の中にある最高の智慧と力」を引き出していく、無限の啓発に満ちたキャンパスであります。
どうか、素晴らしい先生方と、真剣勝負の学問の打ち合いをお願いします。
また日本全国、世界覚知から集い来った良き学友たちと大いに切磋琢磨してください。自分のため、父母のため、人々のため、社会のため、そして人類のため、思う存分に活躍していける、最上の学識と人格と実力を鍛え抜いていただきたいのであります。
「偉大な時代は偉大な人間を産み出す。そして偉大な行動はお互いから相互的に生まれてくる」(大野一道訳『スピリディオン』)とは、フランスの行動する作家ジョルジュ・サンドの言葉であります。
私の心も常に皆さんと一緒です。
愛する皆さんが健康で無事故であるよう、そして、快活に世界と連帯を広げながら、楽しく充実した、偉大な黄金の学生時代を勝ち開くように、私は祈り、見守り続けてまいります。
わが人生の総仕上げにあって、最大の喜びは、皆さんの成長であり、栄光の晴れ姿だからであります。
最後に、わが誉れの英才に希望の翼あれ! 勇気の光あれ! そして、勝利の舞あれ!と叫んで、私の祝福のメッセージといたします。
2012年4月9日月曜日
2012.04.09 わが友に贈る
四条金吾殿御返事 P1143
『遊楽とは我等が色心依正ともに一念三千自受用身の仏にあらずや、法華経を持ち奉るより外に遊楽はなし』
◇今週のことば
「月月・日日につより給へ」
座談会は前進のリズムだ。
明るい和楽の語らいから
友好の花を爛漫と!
功徳の花を満開に!
2012年04月08日
◇希望の明日へ
信心しているから、勤行や会合が忙しく、学業がおろそかになった!これでは絶対に正道とはいえない。ときには勤行ができなくとも、ことさらに神経質になる必要はない。題目三唱でよい場合もある。むしろ持続が大切である。一生涯、御本尊と学会から離れない心が大事なのである。
平5・2・3
☆勝利の人間学第5回 広布前進の大目標
・すべては広宣流布のため
創価学会が目指す根本の目的は何か。
それは、人類の幸福と平和である。自他共に生きていること自体が愉快で、楽しいという境涯を開いていくことだ。
これが広宣流布であり、我らの大目的だ。
戸田先生は「この世から悲惨の二字をなくしたい」と叫ばれた。
「広宣流布のため」という最も偉大な目標に向かって進めば、その人自身が偉大になる。
大きな目標が、大きな希望となる。
生き生きと大願に生きよう! 仕事で、地域で、学会活動で、張り切って戦おう!
広布のために、友のために、自分自身のために!
・どれだけの人を幸福にできたか
自分たちの時代に、広宣流布をどれだけ前進させていけるか。そのことを真剣に祈り、挑戦していくのだ。
戸田先生は、こう指導してくださった。
「創価学会は、地球上で最も尊厳な生命を守り、どれだけの人に妙法を受持せしめ、幸せにしたかどいうことを数えるのである」 「数」は単なる数字ではない。かけがえのない「一人の生命」なのだ。そこに「一人の人生の幸福」が凝縮されているのである。 だからこそ、目標を掲げ、どこまでも「一人」を大切にして、一人また一人と仏縁を結んでいく。その「一人」から平和ど幸福の大連帯を広げゆくのだ。
・一番を目指そう
仏法は勝負である。人生も勝負である。ゆえに、戦うことである。そして勝つことである。
何かで一番を目指すのだ。
初めから二番でも三番でもいいと思えば、本当の力は出ない。
たとえ今は振るわなくても、断じて、一番になろう!──そう決めて努力する心に無量の功徳が具わっていく。崇高な人生になる。
「自分は一番を目指して、一生懸命に戦い切った」という不滅の歴史を残しなさい。
その人が真の勝利者であるからだ。
2012年4月8日日曜日
2012.04.08 わが友に贈る
勇気の一歩から
出会いのドラマが!
心と心の交流こそ
わが人生の宝なり!
法華初心成仏抄 P550
『妙法の五字を弘め給はん智者をばいかに賎くとも上行菩薩の化身か又釈迦如来の御使かと思うべし』
◇希望の明日へ
未来部の皆さんは、将来、人のため、社会のために行動し、世界の平和・文化・教育に貢献していただきたい。何より全員が信念と正義の人になっていただきたい。"あの青年は、あの人は、どこか違うな、光っているな"と慕われる人に成長してほしい。たとえ、いかなる立場になろうとも、その人は大人材である。正しき信念をもって行動する人が、いちばん、立派な人なのである。
平3・7・28
☆名誉会長と共に 今日も広布へ No.007「朗らかに仏縁の拡大を」
晴れの日も、雨の日も、いかなる時も、私は、恩師・戸田先生と心で対話している。
ある時、先生は眼光鋭く、こう言われた。
「社会の不幸に目をつぶって、宗教の世界に閉じこもり、安閑とただ題目を唱えているだけなら、大聖人の立正安国の御精神に反している。
この世の悲惨をなくす。不幸をなくす。人権を、人間の尊厳を守る。平和な社会を築いていく。
そのなかにこそ、仏法の実践があるのだ」
本来、わが身だけの幸福などありえない。
苦難と向き合う人の立場に、自分を置いてみる──この「同苦」の姿勢こそ、今の社会に一番必要なことではないだろうか。
御義口伝には「一切衆生の異の苦を受くるは悉く是れ日蓮一人の苦なるべし」(P758)と仰せである。
ここに、仏法の「慈悲」が光る。この精神が、社会の土台となり、指導者の血肉となってこそ、未来は希望に包まれる。
私たちは今こそ、異体同心の団結固く、わが地域に、人間主義の大哲学を語り広げてまいりたい。
「友情の拡大」が「仏縁の拡大」であり、自他共の「幸福の拡大」なのだ。
さあ、打って出よう!
万代にわたる広宣流布の地盤を築くために。自分自身の勝利のために。
不二の弟子たる君よ!
悔いのない一日一日を生き抜き、悔いのない一生を、断固として勝ち抜いてください。皆で守り合い、絶対無事故で! 朗らかに栄冠を飾りゆこう!
2012年4月7日土曜日
2012.04.07 わが友に贈る
転入・転出の友に
丁寧に誠実に対応を!
その温かさに触れて
信心はさらに深まる。
教行証御書 P1282
『此の法華経の本門の肝心妙法蓮華経は三世の諸仏の万行万善の功徳を集めて五字と為せり、此の五字の内に豈万戒の功徳を納めざらんや』
◇希望の明日へ
未来部の時代は勉学第一で進むべきである。信心の大切さは言うまでもないが、信心は一生である。勉学には、やるべき時期と年代がある。そのときに努力しておかなければ、身につかない。後悔することになりかねない。信心は即生活である。未来部の場合は即勉学である。今は勉学に励むことが、信心の重要な実践なのである。
平5・2・3
☆名誉会長と共に 今日も広布へ No.008「信心の行動は全てが功徳に」
先の見えない時代。その突破口を開くのは、智慧であり、勇気の行動だ。
そして最高の智慧、最高の行動は、祈りから生まれる。
「法華経に勝る兵法なし」であるからだ。
信心に行き詰まりはない。
同じ戦うならば、楽しく、愉快に、生き生きと進もう!
御聖訓には、「日蓮一度もしりぞく心なし」 (P1224)と仰せである。
広布の戦は、退いてはならない。悔いを残してはならない。戦った分、全部、功徳と福運に変わる。
皆が、思う存分、広布へ戦えるように、リーダーは心を砕かねばならない。
リーダーは、誰よりも苦労し、自身を磨いてもらいたい。苦労している人には、大変なところがわかる。そこに、激励の手を差し伸べるのだ。
戸田先生は詠まれた。
「勝ち負けは 人の生命の
常なれど 最後の勝をば 仏にぞ祈らむ」
人生の最後に万歳をあげるために、今、何をするのか。
時を待ち、時を創る。
人を育て、道を開く。
いかなる状況であれ、ひとたび決めた、わが信念の旗を生涯、掲げ抜く人が光る。
仏法も、社会も、熾烈な勝負である。なかんずくリーダーは、どこまでも、誠実に、真剣に、戦うことだ。
尊き信心の闘争を、誰が見ていなくとも、師は見ている。諸天は見ている。
日蓮大聖人が御賞讃してくださる。これを深く確信していただきたい。
師弟の誓いに生きる時、恐れるものは、何もない。
2012年4月6日金曜日
2012.04.06 わが友に贈る
気高き大道を歩む
配達員の皆様に感謝!
陰徳あれば陽報あり。
どうか無事故第一で!
四菩薩造立抄 P988
『日蓮は世間には日本第一の貧しき者なれども仏法を以て論ずれば一閻浮提第一の富る者なり』
◇希望の明日へ
大聖人が仰せ通りのかけがえのない善知識とは−−。それは、皆さんのお父さん、お母さんが懸命につくりあげてきた、創価学会である。このことを決して忘れてはならない。ご両親をはじめ多くの先輩方の労苦の結晶、尊き人生の結晶である。この、ほかには絶対にない、尊貴なる世界を、皆さんは全力で守っていただきたい。
平3・7・20
☆若き君へ 新時代の主役に語る「人間を結べ!つながりは力」
──池田先生は、世界中の知性の方々と文明を結ぶ壮大な対話を繰り広げてこられました。
発刊された対談集も、すでに60点を数えますね。今も、各界のリーダーと対談を重ねておられます。
名誉会長 すべて「戸田大学」の卒業生としての行動です。
御書には、『言葉というのは心の思いを響かせて、声に表したものをいう』(P563、通解)と仰せです。声に心が表れる。勇気を出して声を惜しまず、対話を続けていくことです。
『星の王子さま』で有名なサン=テグジュペリが味わい深い言葉を残しています。
「真の贅沢というものは、ただ一つしかない、それは人間関係の贅沢だ」
また、こうも言っています。
「他人の心を発見することによって、人は自らを豊富にする。人はなごやかに笑いながら、おたがいに顔を見あう。そのとき、人は似ている、海の広大なのに驚く解放された囚人に」
自分の世界に閉じこもっていれば、気楽かもしれないけれども、成長もない。孤立してしまえば、真の個性も光らない。
人と交流してこそ、人生を豊かにしていける。広々と心を開いて、つながっていくことです。
大聖人の生涯にわたる御化導は「立正安国論に始まり、立正安国論に終わる」と言われます。その「立正安国論」は、主人と客の問答形式で書かれています。一対一の対話です。
目の前の一人と胸襟を開いて語り合い、共々に生命尊厳の哲理に立って、より良き平和な社会の建設を目指す。この「一人」と「一人」のつながりの拡大によって、現実の世界を「仏国」「宝土」に変えていく。ここに「立正安国」の方程式があります。
孤独地獄が憂慮される現代に、この真実の人間のつながりを結び広げているのが、創価学会です。
敬愛する東北の同志を先頭に、青年の湧き立つ熱と力で、信頼のつながりを強めてください。
若き皆さんが、共々に生きる喜びを痩らせて、勝利の青春道を歩み、希望の新時代を開いていただきたい──これが、私の願いです。
2012年4月5日木曜日
2012.04.05 わが友に贈る
福徳は燦然と輝く!
地域に希望を広げる
尊き広布の宝城だ。
心からの感謝を!
寺泊御書 P953
『日蓮此の経文に当れり汝等何ぞ此の経文に入らざる』
◇希望の明日へ
親が子を叱るのは、永遠に変わらない"人類共通の法則"のようだ。そうしたときにムキになって親子ゲンカばかりしていては、お互いが疲れてしまう。それよりも"こんな大声が出せるんだから、ウチの親はまだ元気だな。これなら安心だ"というくらいに受け止めてはどうだろうか。そうとらえる心の余裕をもてる人は、すでに立派な大人である。
平3・7・28
☆若き君へ 新時代の主役に語る「人間を結べ!つながりは力」
──なかなか対話のきっかけがつかめない、という青年の声も聞きます。
名誉会長 あいさつは、それ自体、素晴らしい対話です。
かの釈尊も「自分から語りかける人」だったと言われています。あせらず、臆さず、元気なあいさつから始めればいいのです。
「おはようございます!」「こんにちは!」と、さわやかに声をかける。明るくはつらつと接する。それだけで声をかけられた人はうれしい。信頼関係も築かれる。
気持ちのよい「あいさつ」──私自身、近所でも、職場でも、また学会活動の中でも、きちんとあいさつをしようと決めて、実践してきました。
大田区山王のアパート「秀山荘」に引っ越した時も、「このたび越してまいりました池田です」「今後ともお世話になりますが、どうかよろしくお願い致します」と名刺を持って、近所へごあいさつに回りました。
多くの来客がありましたので、近隣の迷惑にならないよう配慮しました。妻がよく、気を配ってくれました。そうして結んだご近所との信頼関係は、貴重な人生の財産となりました。
友好拡大といっても、広宣流布といっても、すべて足もとから始まります。また、近隣の方々との交流というのは、自分の心を豊かにしてくれる。生活に温かみが出てくるし、何ともいえない安心感も生まれる。
来月から新社会人としてスタートするメンバーもいるでしょう。次回あらためて語り合いたいと思いますが、職場や地域で信頼を勝ち得ていく上でも、さわやかな「あいさつ」が基本です。
また、身近な人の行動などを見て、「素晴らしいな」と思うことがあるでしょう。その時に一言、声をかけることからも、対話は深まります。他人のいいところは、「素晴らしい!」「感動しました!」と率直に伝えることで、自分の心が相手の心に届いていきます。
さらに、相手を尊重し、その人から学んでいこうと質問していくことからも、対話は弾みます。
こちらが良い聞き手になれば、相手自身が気づいていない力まで引き出していけるものです。
──ただ、いろんな人がいますし、話が通じないことや、うまくいかないことも多いのですが。
名誉会長 今、対話の達人と言われる先輩たちも、最初はうまくいかなかったんだよ。大丈夫、心配はいりません(笑い)。
大事なことは、失敗してもクヨクヨしないことです。すべて勉強だと思って、また明るく朗らかに対話していけば、いいんです。
対話に限らず、何かしようとすれば失敗はあります。失敗は挑戦者の勲章です。恥ずかしく思う必要などありません。
若いんだから、悔しいこともステップにして、題目をあげて前進してください。「これから、どれだけ成長できるか」──それが、勝負です。
日蓮大聖人は『この法門を弘めてきたので、他の人とは比べものにならないほど多くの人と会つてきましたが、真にいとおしいという人は、千人に1人もいませんでした』(P1418、通解)とも仰せになられています。
御本仏の大きな御境涯から御覧になっても、本当に尊敬できる、信頼できる立派な人は少ないものだと、達観なされているのです。
いわんや、凡夫と凡夫の人間群の只中で、対話を進めていくことが、どれほどの難事か。一回一回が尊い尊い仏道修行です。
祈り、動き、語る。また祈り、動き、語る。その積み重ねの中で、自分自身の生命が強く賢く大きくなっていくのです。やがて多くの人を包容し、正しく自在にリードしていける力が、必ず具わっていきます。
2012年4月4日水曜日
2012.04.04 わが友に贈る
断じて忘れるな!
初心を貫く人が
真の勝利者だ。
大満足の人生を飾れ!
四条金吾殿御返事 P1185
『今度の命たすかり候は偏に釈迦仏の貴辺の身に入り替らせ給いて御たすけ候か』
◇希望の明日へ
未来部の皆さんは、いかなる変化の波にも流されず、むしろつねに、その上手をいく「知力(インテリジェンス)」と、「活力(バイタリティー)」「機敏さ」「行動力」をもった国際人と輝いていただきたい。あっけらかんとした「楽観主義(オプティミズム)」と、鋭いうえにも鋭い先見で、挑戦また挑戦を続けていただきたい。その人が二十一世紀の勝利者である。
平3・3・16
☆若き君へ 新時代の主役に語る「人間を結べ!つながりは力」
──八王子の創価大学では、「法華経──平和と共生のメッセージ」展(東洋哲学研究所主催)が開幕しました。ぜひ友人にも見せたいと思います。
池田名誉会長 展示では、「法華経の七賢」も紹介されています。
その一つ「衣裏珠の賢え」は、友情を根底とした賢喩です。
すなわち、貧窮した友を見かねた親友が、その友が寝ている間に衣の裏に、価がつけられないほどの宝の珠を縫い付けて、所用のために立ち去った。貧窮の友は気づかないまま、その後も苦悩の流転を続けてしまう。
やがて再会した時に、親友から、衣の裏にある宝の珠の存在を告げられ、初めて大歓喜するという物語です。
この価がつけられないほどの宝の珠とは、仏性を賢えています。衣の裏とは、生命の奥底ということです。万人の胸中に、もともと尊極な仏性が具わっていることを象徴しています。
その自らの仏の生命に目覚めて、「歓喜の中の大歓喜」の人生を生きゆくことを教えているのが法華経です。そして、その歓喜の自覚は、友情の対話によって呼び起こされていくのです。
法華経展の会場である創大の記念講堂には、文豪トルストイの像も立っています。
文豪は人類愛の精神の闘争で、人間と人間を結び、世界平和を実現しようとしました。だからこそ、もがいて苦しんだ。
自分を含め、なぜ人は自己中心的でバラバラに生きているのか、と。
そして、こう結論して、自分の大理想を貫き通しました。
「彼等と私は一つである。現在生きて居り、嘗て生き、また将来生きるであろう人々も一つなのだ、──私と一つなのだ。そして私は彼等によって生き、彼等は私によって生きているのだ」
仏法に通じる人間観です。自分に縁ある人とは、三世にわたってつながっている。自他不二です。
ゆえに互いに励まし合い、仏の生命という最高無上の宝を光らせながら、価値ある有意義な人生を生き抜いていくことです。
他者の人生を輝かせれば、自分の人生も輝く。その「つながり」を実感するのが対話です。「対話の道」が、自他共の「歓喜の道」であり「幸福の道」なのです。
◎祝!140,000アクセス。すべて御愛読の皆さんのお陰です!いよいよの決心で2013年総本部完成を目指し、頑張りましょう(^^♪
blogアドレスは、http://pub.ne.jp/MinnieLove/
2012年4月3日火曜日
2012.04.03 わが友に贈る
朝が勝負だ!
春風のごとき
爽やかな挨拶で
信頼を勝ち取れ!
日女御前御返事 P1243
『爰に日蓮いかなる不思議にてや候らん竜樹天親等天台妙楽等だにも顕し給はざる大曼荼羅を末法二百余年の比はじめて法華弘通のはたじるしとして顕し奉る』
◇希望の明日へ
人生は長い。何があろうと、決して一喜一憂する必要はない。青春時代は、心も体も、微妙に揺れ動く時期である。みずみずしい好奇心。鋭敏な感性。また人には言えない悲しみや苦しみもあろう。ときには家を飛び出そうとか、学校をやめたいなどと思うことさえあるかもしれない。さまざまな感情の起伏があるのは、当然である。しかし未来部の皆さんは、唱題を根本として、そうした悩みや課題を、一歩一歩、乗り越えていっていただきたい。またどんなときにも、自分の家族、自分の学校を心から大切に思える人であってほしい。
平2・8・5
☆若き君へ 新時代の主役に語る「人間を結べ!つながりは力」
──でも、何をどこから始めればいいのか、わからないという声もあります。
名誉会長 難しく考える必要はありません。まず、青年らしく率直に語り合うことから、始めればいいんです。
「はじめに対話ありき」です。一切の価値創造は、「対話」から始まります。
大仏法を持った青年たちによる「対話」が、力ある行動を生み、慈愛と信頼のネットワークを広げる。「対話」こそ「人のつながり」の起点であり、結合力なのです。
今月の座談会の拝読御書として研鎖した「諸法実相抄」の結論には、『力あらば一文一句なりともかたらせ給うべし』(P1361)と仰せです。持てる力の限り、自分らしく誠実に対話をし、「一人」の心の変革を促すことです。目覚めた一人一人の連帯を結ぶところから、時代を変革する力が結集されます。
──東北に応援に行った青年たちからも、「少しでも役に立てばと行ったのに、かえって東北の方の温かさや強さに触れて多くを学び、自分の人生観が変わった」という声が寄せられています。
名誉会長 応援に駆けつけてくれている友に、私からも重ねて「尊い地涌の菩薩の行動、本当にありがとう! ご苦労さま」と申し上げたい。
人を幸福にできる人が、真に幸福な人です。
仏道の根幹は菩薩の実践です。
菩薩の実践の全ての基本は、「あらゆる人を救いたい」との「衆生無辺誓願度」という誓いです。
縁する人を全て幸せに。それが実現してこそ、自身の真の幸福、成仏もあるのだ──そう決めて智慧を尽くし、身を粉にして戦う。
その最も優れた手本が、法華経に登場する不軽菩薩です。
「あなたにも幸せになる力がある。一緒にその力を発揮していきましょう」と、あらゆる迫害や反発に耐え、訴え続けて仏となりました。不軽菩薩は、釈尊自身の過去の修行の姿です。
大聖人も、この不軽菩薩の実践を、生涯、貫かれたのです。
「他人だけが不幸」はありえない。と同時に「自分だけが幸福」もありえない。ならば「人を幸せにする」ことが「自分が幸福になる道」です。自他共に幸福を勝ち開いていく。ここに、法華経の真髄の行動があります。これが、我らの学会精神です。
2012年4月2日月曜日
2012.04.02 わが友に贈る
師弟の絆ほど
美しいものはない!
自らの信念の道を
朗らかに勝ち進め!
撰時抄 P283
『漢土日本に智慧すぐれ才能いみじき聖人は度度ありしかどもいまだ日蓮ほど法華経のかたうどして国土に強敵多くまうけたる者なきなり、まづ眼前の事をもつて日蓮は閻浮提第一の者としるべし』
◇今週のことば
希望のファミリー勤行会。
「今」の励ましの種が
「未来」に大きく花開く。
人材を発掘し
人材の城を創り上げよ!
2012年04月02日
◇希望の明日へ
これからの人類のためにも、世界のためにも、仏法を基調とした「平和」「文化」「教育」の運動を、さらに広げていく以外にない。その後継を、私は未来部に託したい。二十一世紀は、まざれもなく、諸君の時代である。その意味を込め、五月五日を、「後継者の日」と意義づけさせていただいた。"未来からの使者"未来部は、学会だけでなく、世界にとっても、かけがえのない存在である。私は"広布の宝"と思っている。ゆえに決して、子ども扱いはしない。一人の人間として、その人格を最大に尊重している。
平2・5・5
☆若き君へ 新時代の主役に語る「人間を結べ!つながりは力」
──東北学生部が昨年夏、東北6県の学生を対象に行った震災意識調査の結果が反響を呼びました。それによると、「何のために働くのか」との問いに、震災前は「お金を得るため」「生活の安定のため」などと考えていた人が43%を超えていました。震災後では「人のため」「社会貢献のため」という答えの方が多くなり、約22%から35%超へと格段に増えています。
名誉会長 自分のことだけではなく、人のために、何か社会のためになるように働きたい──人や社会との「つながり」を大切にしていこうと、多くの青年が考えるようになったといえるでしょう。私は、新たな青年文化の台頭を予感します。
それだけに、これまでにもまして、人間主義の仏法が求められる時代が到来していると思う。
なぜ、東北の同志は、自分が大変なのに、人のために尽くせるのか──それは、日頃から「法のため」「人のため」「社会のため」という、立正安国の精神を心に刻み、実践してきたからです。
「何のために生きるのか」──その問いに明確に答えて、「人間の絆」を蘇生させていけるのが、日蓮大聖人の仏法です。
──青年が今、陸続と学会に入会しているのも、「何のため」という問いに、確かな答えがあるからだと思います。
名誉会長 その通りだね。
自分のことばかりに汲々としていると、何を、どうしたらいいかは、なかなか見えてこない。しかし発想を変えて、「人のために、社会のために、今、何ができるか」と考えれば、やるべきことがはっきり見えてくる。
御書には、『人のために明かりを灯せば、自分の前も明るくなる』(P1598、通解)と示されています。
目の前の苦しんでいる一人の人に手を差し伸べ、世の中で困っていることを解決するために、具体的な一歩を踏み出す。その中で、自分の夢も、進むべき人生の道も見えてくる。何より心が決まる。
人は「他人を支えている」ようで、実は「支えられている」のです。「人を助ける」ことで「自分が助けられる」のです。これは、仏教が展開する縁起的な世界観に通じるものといえよしょう。
ロシアの文豪トルストイも、「この人生における疑う余地のないただひとつの幸福は、他人のために生きることである」と言っています。
2012年4月1日日曜日
2012.04.01 わが友に贈る
さあ勇気凜々と
信頼と友情の花を
満開の福運の花を
我らも咲かせよう!
聖愚問答抄上 P491
『知恩をもて最とし報恩をもて前とす世に四恩あり之を知るを人倫となづけ知らざるを畜生とす』
◇希望の明日へ
皆さんは、未来の大切な、大切な宝である。未来に輝くダイヤモンドである。でもダイヤモンドも、磨かなければ光らない。
では、どうすれば自分を磨けるだろうか。いやなことがあっても、決して負けないで頑張ることが、自分を磨くことになるのである。
平2・4・10
☆若き君へ 新時代の主役に語る「人間を結べ!つながりは力」
──池田先生は、ハーバード大学の著名な宗教学者ハービー・コックス博士と、仏法とキリスト教を結ぶ対話を重ねられ、『21世紀の平和と宗教を語る』を刊行されています。
博士は「宗教(レリジョン)とは、本来、『再び結び付けること』を意味します。人と人との絆を、もう一度、取り戻すこと。そこにこそ、現代における宗教の果たすべき役割もあると思います」
と述べ、創価の運動に期待を寄せられています。
池田名誉会長 真の知性の方との忘れ得ぬ対話です。
仏教は、社会の大きな転換期に、その歩みを開始しました。
釈尊の時代は、いくつもの大国が林立し、それまでの地縁・血縁の濃い社会から、いわば、つながりの薄い、多種多様な人々が集まる社会が拡大していました。
そこで、釈尊は『一切の生きとし生けるものどもに対しても、無量の(慈しみの)こころを起すべし。また全世界に対して無量の慈しみの意を起すべし』と説いています。それは、一次元からいえば、"慈愛と信頼で結ばれた社会をつくろう"という呼びかけだったともいえるでしょう。
新たな「人のつながり」が求められた時代──世界は文明の伝播とともに、こうした歴史の潮流に入っていきます。その要請に応え得る仏教は、世界へと広まっていく力を備えていたといえます。
わが師・戸田城聖先生は、そうした仏教の世界性を踏まえつつ、私たち青年に「地球民族主義」の理念を提唱してくださいました。
先生は、未来を託す少年少女の会合でも、こう語られています。
「将来、誰もが幸せを噛みしめることができて、国境や民族の壁のない地球民族主義の平和な世界を築かねばならない」
エゴイズムといった、生命に巣食う魔の働きは、人と人の間に「壁」をつくり、分断します。これに対し、生命尊厳、人間尊敬の内なる仏の働きは、分断の「壁」を取り払い、人と人を結びます。
戸田先生は、冷戦という東西の巨大な障壁が立ちはだかる中で、青年が、まず身近なところから、人間を隔てる「壁」を破る対話に打って出ることを教えてくださったのです。
現代の世界は、地球環境の問題をはじめ紛争、貧困、格差など、一人では当然のこと、一国でも解決できないし、国と国の政治・経済の次元だけでも解決できない問題が山積みです。今こそ、いかなる壁も破りゆく、民衆に根を張った「つながりの力」が必要です。これが世界を変える希望です。
わが192力国・地域のSGIの平和の連帯、とりわけ次代を担う青年部の皆さんの「つなぐ力」に皆が感嘆しています。人類が、青年と青年の「連帯の力」を待望しているのです。そこから、時代を変革しゆく、新しい価値創造が始まるからです。
2012.03.31 わが友に贈る
今日の自分を
一歩でも高めていく。
この地道な挑戦の中に
人生の勝利は光る!
報恩抄 P297
『小失なくとも大難に度度値う人をこそ滅後の法華経の行者とはしり候はめ』
◇希望の明日へ
何事も、"もうボクはだめだ""いくら努力しても私は変わらない"といった悲観主義では、次の勝利はない。みじめになっていくだけである。ひとたびは負けても、"次は勝つ""今まで以上に努力して必ず克服してみせる"との強い「心」が大切である。心を決めれば、勇気と知恵がわいてくる。できないと言われていることも、自分でやってみないとわからない。人がどう言おうと、まず自分である。そうした強い決心の人であっていただきたい。
平2・3・20
☆若き君へ 新時代の主役に語る「人間を結べ!つながりは力」
──今回の震災を通し、学会員の励ましの行動が、識者の方から、あらためて評価されています。仙台白百合女子大学の大坂純教授は、「学会には人と人とを『つなぐ力』があります。つながったとき、人は強くなるのです」
「創価学会が活躍して、社会の中に温かな『つながりの力』を満たしていただきたい」と期待を寄せてくださっています。
名誉会長 温かな、また深い教授のご理解に心から感謝します。
東北は、もともと地域で助け合う伝統が生きており、「人のつながり」が豊かな天地です。その地域のつながりが、復興の大きな推進力と光っています。
一方で、従来の地縁や血縁を頼りにするだけでは乗り越えられない課題があることも、この未曽有の震災で浮き彫りになりました。公的な復興への取り組みが、なかなか進まないと指摘される中で、ボランティアの方々の活躍には目を見張るものがあります。全国各地から集まったボランティアの中には、その地に直接ゆかりのない方々も多くおられたでしょう。
私たちも、会館での被災者の受け入れや、さまざまな救援活動をするに当たって、学会員であるか否かにかかわらず、目の前の困っている方、苦しんでいる方に手を差し伸べてきました。
それまで、つながりのなかった人たちも、共に力を合わせて問題を解決していく。それでこそ、これまでにない力が発揮され、初めて問題が解決できる──そういう時代に入ってきたのではないかと、私は思います。
識者の方々が私どもへ寄せてくださっている大きな期待も、従来の「つながり」を強めることはもとより、新たなつながりを広げていく。しかも、そのつながりが温かな励ましと希望に満ちたものであることに注目されているのではないでしょうか。
17世紀、スペインを代表する思想家グラシアンは語りました。
「友垣とは逆境からの唯一の救出策であり、魂の安らぎでもある」
苦悩に沈む人が立ち上がれるまで祈り、励まし続ける。古い友情を大切に、新しい友情を結ぶ。そうした人のつながりから、また新たな価値を創造する──私たち「創価」の真骨頂です。
2012年3月30日金曜日
2012.03.30 わが友に贈る
会って語ることだ。
目と目を合わせ
心を通わせてこそ
信頼の花園が広がる!
佐渡御書 P957
『肉をほしがらざる時身を捨つ可きや紙なからん世には身の皮を紙とし筆なからん時は骨を筆とすべし』
◇希望の明日へ
いつもテレビを見ていたい、遊んでいたいと思うかもしれない。でも、それで人生の、本当の幸せが築けるわけではない。たとえていうなら、その喜びは、ホタルの光のように、はかないものである。少年時代、青年時代に、がまん強く自分に挑戦し、自分に負けなかった人が、大きく自分を広げていける。また、最高の人生の思い出、財産をつくることができる。
平2・3・20
☆若き君へ 新時代の主役に語る「人間を結べ!つながりは力」
──今月は、春季彼岸勤行法要が、全国の主要な会館、墓園・納骨堂などで厳粛に行われました。
震災で犠牲になった全ての方への追善とともに、被害を受けた方々の安穏、被災地域の復興を真剣に祈念する会座となりました。
名誉会長 「常彼岸」「常盆」と言われるように、私たちは毎日の勤行・唱題で、朝な夕なに、亡き家族も先祖も追善しております。これほど深い孝養はありません。
私と妻も、東北の同志の健康と長寿と勝利、そして1日も早い復興を強盛に祈り抜いています。
大聖人は、家族を亡くした門下に、温かな励ましを贈り続けてくださいました。
南条時光の弟である七郎五郎が16歳の若さで亡くなった時には、母の上野尼御前に真心の手紙を送り、共に悲しまれ、同苦された。亡くなってから1年以上、大聖人が、御自身の最期まで、一人の青年を追悼された御手紙は、分かっているだけで、十通近くになります。肉親を亡くした悲嘆、とりわけ、わが子を亡くした母の悲しみは、時とともに薄れたりはしないことを、ご存じだったと拝されてなりません。
最も苦しんでいる人、最も苦労している人の心に、ずっと寄り添う。これが御本仏のお心です。学会精神であり、東北の心意気です。
「上野殿母御前御返事」では『(七郎五郎殿は)南無妙法蓮華経と唱えて仏になられたのです』(P1570、通解)と断言されるとともに、こう綴られています。
『悲母であるあなたがわが子を恋しくお思いなら、南無妙法蓮華経とお唱えになって、亡き夫の南条兵衛七郎殿、亡き子の七郎五郎殿と同じ一所に生まれようと願っていってください。(中略)三人が顔をお揃えになる時の、そのお悦びは、どれほどか嬉しく思われることでしょう』(P1570、通解)
妙法に生き抜いていくならば、生前、苦楽を共にした家族と必ず会えるとの仰せです。死をもってしても、妙法の家族の絆は断ち切れない。たとえ先立たれることがあっても、生命はつなかっています。三世永遠の妙法の絆で、親子一体、夫婦一体です。わが胸中に厳然と生きて、見守ってくれています。いつも一緒です。
夫の高橋殿を亡くした妙心尼には『ご夫君は、誰も訪れない草葉の陰で、この娑婆に残した幼子らの行方を聞きたがっているでしょう。しかし、あなたが唱えている題目の妙の文字が仏の使いとなり、娑婆のことを冥途に伝えているから大丈夫です』(P1483、趣意)とも仰せになっています。
ですから、御本尊を拝すれば、いつでも心の対話ができます。題目を唱えれば、"無線"のように生命は通じます。
亡くなった家族や友人のためにも、広宣流布のために生きて、生き抜いて、これまで以上に自分が幸せになっていただきたい。それが、最高の追善となるからです。
2012年3月29日木曜日
2012.03.29 わが友に贈る
万全なる準備を!
何事も最初が肝心だ。
目標を具体的に立て
勢いよく出発しよう!
最蓮房御返事 P1341
『悪象の為に殺されては三趣に至らず』
◇希望の明日へ
勉強は、自分にとって権利である。どんな環境でも、自分の努力しだいでいくらでも学ぶことができる。今、皆さんは、幸せにも、お父さん、お母さんに見守られながら、ゆうゆうと勉強できる。だからこそ、学びに学んでほしい。
平2・3・20
☆若き君へ 新時代の主役に語る「人間を結べ!つながりは力」
──東日本大震災から1年、被災地の同志は、池田先生が震災直後から贈り続けてくださった励ましを抱きしめ、苦難に耐えて、厳しい現実と戦ってきました。
東北は、聖教新聞の拡大でも全国模範の拡大を成し遂げました。
「師匠の大激励に、せめてもの恩返しを」との思いから、皆で頑張った結晶です。新入会の友も相次ぎ誕生し、東北から新たな広布のうねりが巻き起こっています。
池田名誉会長 東北の尊き同志の奮闘は、よく、伺っています。本当にありかたいことです。
先日(3月18日)、宮城県、岩手県、福島県を中心に行われた「青年教学1級」の追加試験にも、真剣に取り組み、実に立派な歴史を残してくれました。これも、「行学の二道」の鑑として、必ずや光り輝いていくでしょう。
日蓮大聖人は、『大難来りなば強盛の信心弥弥悦びをなすべし』(P1448)と言われました。
何ものも恐れない、何ものにも屈しない。どんな苦しみも喜びに変えられる──この信心こそ、究極の「心の財」です。
東北の同志は、未曽有の苦難に、"今こそ信心だ"と歯を食いしばって、不屈の魂で立ち上がられた。この金剛不壊の信心という「心の財」に、黄金の如くダイヤモンドの如く、無量の輝きが備わっていくのです。負けない心、たくましい生命力、広々とした境涯、豊かな福運、みずみずしい智慧、温かな人間性……要するに、風雪を越えた堂々たる人格です。
そうした人格に触れれば、皆がほっとする。安堵する。希望が湧いてくる。元気になる。
人に希望を贈ると、自分の希望は減るだろうか。相手が明るくなった姿に、自分もまた力をもらうはずです。それは、「心の財」を分かち合っているからでしょう。
「心の財」は、分かち合えば合うほど、増えるのです。
南米チリの大詩人ネルーダは、「人間とのつながりは、私を豊かにしてくれる大地」と謳っています。大地震で苦しんだチリの同志も、火山灰の被害が広がった隣のアルゼンチンの同志も、皆で手を携えて乗り越えています。
励まし合い、支え合い、分かち合うなかでこそ、「心の財」は、よりいっそう輝きを増すのです。
東北の同志は「心の財」の大長者です。人と人のつながりを一段と強め、さらに広げて大偉業の歴史を残しておられる。
大聖人が、どれほど誉め讃えてくださっていることか。
私の胸には、『未来までの・ものがたりなに事か・これにすぎ候べき』(P1086)との御文が、東北の団結への御賞讃として響いてきます。
「信心は東北に学べ!」という時代が来ました。
御聖訓には『蔵の財よりも身の財すぐれたり身の財より心の財第一なり』『心の財をつませ給うべし』(P1173)と仰せです。
「心の財第一」で生き抜かれてきた東北家族の福徳は無量無辺です。
2012年3月28日水曜日
2012.03.28 わが友に贈る
法華経とをぼしめせ」
職場は自身を磨く
使命の舞台!
強盛な信心で勝て!
可延定業書 P986
『命と申す物は一身第一の珍宝なり一日なりともこれを延るならば千万両の金にもすぎたり』
◇希望の明日へ
何をするにも、大切なことはまず、"好きになる"ことである。"好きになる"ことから"よし、自分もやってみよう"という志も生まれる。そして、それが成功へのバネとなる。だから、何でもよい。本であれ、友人であれ、自分を伸ばすものを一つ、"大好き"になっていただきたい。
平2・3・20
☆中東地域の危機を乗り越えるために
1961年の「ベルリン危機」でも、その翌年に起こった「キューバ危機」でも、すんでのところで米ソ首脳は踏みとどまった。それはなぜか。一触即発の厳しい対峙が続く中で、両首脳が、その行き着く先にあるものを垣間見たからであろう。
翻って現在、イランの核開発施設への攻撃があれば、どれだけ混乱が広がってしまうのか−−。
攻撃が報復を生むことは確実であろうし 、それが政治的に大きな変動が起きている中東地域にどのような事態を引き起こすかは、予測困難であろう。
国際政治の次元では、不信が新たな脅威を呼ぶ負のスパイラル(連鎖)が続いているが、一方で、中東地域の一般市民のレベルでは「核兵器のない地域」の実現を望む声が少なくないことを、断じて見過ごしてはならないだろう。その一例として、昨年12月にブルッキングス研究所が発表した世論調査によると、イスラエル人の中では二対一の割合で、イランとイスラエルを含めた中東を非核地帯にする合意を支持する、という結果がでている。
こうした人々の率直な思いを現実の形にするために、本年開催が予定されている「中東の非大量破壊兵器地帯化」に関する国際会議を何としても成功させなければならない。両国と中東地域全体にとっても、それこそが、共通の安全保障の新たなステージを切り開く選択肢だ。現在、ホスト役を務めるフィンランドが懸命の努力を重ねているが、被爆国の日本も、対話のための環境づくりの旗振り役となるべきだ。
先の二つの危機を乗り越えたケネディ大統領は、「希望は歴史の慎重さによって鍛えられなければならない」との言葉を残した。
この言葉通り、「核兵器のない世界」への希望も、それを求める人々が様々な試練と危機を忍耐強く乗り越える中で着実に育まれてきた。非核地帯条約の先駆けとなった中南米のトラテロルコ条約も、キューバ危機をきっかけに構想が一気に進展したものだったのである。
"時間の無駄だよ。こんな条約は合意できるわけがない"との声もささやかれる中で、粘り強い交渉を重ねた人々の努力によってトラテロルコ条約は成立をみた。現在では、33カ国全てのラテンアメリカ及びカリブ諸国と5つの核兵器国全てが参加するに至っている。
今、中東地域の危機を乗り越えるために、国際社会に求められているのは、まさにこの「対話をあきらめない精神」と「不可能を可能に変える信念」ではなかろうか。厳しい現実の中で、それがどれだけ険しい隘路だったとしても、「希望」は営々たる平和的努力を通じてしか育まれないことを忘れてはなるまい。