2020年10月1日木曜日

2020.10.01 わが友に贈る

"私の身近な実践"こそ
持続可能な地球を守る
確かな一歩となる。
人間革命運動に先駆する
誇りを胸に前進しよう!

兄弟抄 P1089
『其の中に返つて本より謗ずる人人よりも強盛にそしる人人又あまたあり、在世にも善星比丘等は始は信じてありしかども後にすつるのみならず返つて仏をはうじ奉りしゆへに仏も叶い給はず無間地獄にをちにき』

【通解】
そのなかには、もとから誹謗していた人々よりも、かえって強く誹謗する人々もまた多くいる。釈尊の在世にも、善星比丘などは、はじめは信じていたけれども、後に信心を捨てたばかりでなく、かえって仏を誹謗したゆえに、仏の大慈悲をもってしても、いかんともしがたく、無間地獄に堕ちてしまった。

名字の言 "好き嫌い"の次元を超えて 2020年10月1日
仕事で学校給食を作る壮年部員と懇談した。人気メニューはカレーライスやハンバーグが長年、不動の地位だという。一方で「苦手だから」と食べ残しの多いメニューもあると、こぼしていた▼どれも栄養士が、成長期の子らに必要な栄養価や健康面を考慮した献立である。"好き嫌い"はあっても、好きなものばかりを食べていては、頑健な体は養われない。彼は「おいしくなければ食べてもらえない。子どもたちのために、もっと調理の腕を磨かねば」と心に期していた▼以前、街角のアンケート調査で「あなたには親友がいますか?」と聞かれたことがある。苦楽を共にしてきた同志の顔が真っ先に思い浮かび、「います!」と誇らしく答えた記憶がある▼ほかにも、趣味などでつながる友人・知人が数多くいる。気の合う人との時間は楽しい。片や「君のために……」と口にしづらいことを助言してくれ、自身の内面に深い影響を与えてくれる存在もまた、かけがえのない人生の宝である▼単なる"好き嫌い"という次元を超え、互いを高め合い、逆境の時ほどその絆が強固になっていくのが真の友だ。親友はわが心を映してくれる"もう一人の自分"でもある。そうした友と切磋琢磨し合う中で、味わい深く、豊かな人生が築かれていく。(白)

寸鉄 2020年10月1日
信心のくさびに志のあぶらをささせ給いて—御書誓願の祈りで勝利の秋を
学術部の日。民衆厳護の知性の連帯。初心を貫き広布と人生の勝利者に!
青年は絶対に臆病ではいけない—戸田先生。信心は勇気の異名。堂々語れ
高齢者への流感ワクチン優先接種がスタート。重症化を予防と。備え固く
身に覚えのない国際電話に警戒を。詐欺被害が発生と。互いに注意し撃退

〈社説〉 2020・10・1 きょう「学術部の日」
◇「普賢の心」で友に希望を
きょう1日は「学術部の日」。
1972年(昭和47年)10月1日に発行された「大白蓮華」誌上で、池田先生が若き学究と、てい談「生命論」を開始したことが淵源である。
この年は、先生がイギリスの歴史学者トインビー博士と初めて対談し、世界の知性との語らいを大きく広げていく端緒となった年でもある。当時、先生の胸中では"20世紀の残された約30年のうちに、確かな平和への道標を示すためには、さまざまな英知を結集する必要があり、優れた知性との語らい、触発が不可欠である"との構想が練り上げられていた。
人間主義の仏法を基調とし、英知の光彩で平和を希求する連帯を築く師の闘争に続こうと、学術部の友は、それぞれの専門分野で、学識を深めてきた。「言論闘争の勇者」「民衆厳護の要塞」「平和・文化の灯台」「広宣拡大の師子」の4モットーを掲げ、学会活動に全力で挑みながら、学問の最高峰を目指すのが同部の誇りである。
池田先生は、日蓮仏法の真髄を広く社会に示す友を、折あるごとに「普賢菩薩」とたたえ、励ましを送っている。
"普く賢い"智慧を発揮する普賢菩薩は、法華経の会座で、悪世末法において法華経の行者を守護すること、そして、絶対に広宣流布を断絶させないことを誓う。まさに、混迷を深める社会で、広布に生き抜く同志を守り、人々を幸福へと導く学術部の友の姿といえよう。
コロナ禍という未曽有の危機に直面している今ほど、仏法哲学に裏打ちされた知性が光る「妙法の学術者」の活躍が求められている時はない。
人々は日々、膨大な情報にさらされている。その中には、いたずらに不安を増大させるものもある。流行拡大から半年を経て、感染症について、医学的に分かってきたこともあるが、先行きの見えない状況は続く。危機の本質に迫る探究と「正しい知識や情報」を発信する重要性は今後も変わらない。それだけに、仏法の視座を根底に、人類の幸福に寄与する英知が、いや増して求められていくのではないだろうか。閉塞感に覆われた人々の心に、希望と勇気の灯をともす思想を打ち立てる——ここに"創価の普賢菩薩"学術部の使命が光る。
先生は『法華経の智慧』で普賢菩薩について語った。「『普賢』とは『普く』『賢くする』すなわち『一切の人を』『智慧を開かせ、幸福にする』という意味にもとれる。自分が接する一切の人を幸福にしていこう! その気迫が『普賢』の心です」と。民衆の幸福のため、師弟不二の魂を燃やして進む学術部の友に、心からの期待とエールを送りたい。

☆大白蓮華巻頭言2020年10月 創価の地区は幸福の灯台なり
創価の「地区」は、わが地域の「幸福の灯台」である。
友を悩ませる宿命の閤が深ければ深いほど、社会に襲いかかる試練の荒波が厳しければ厳しいほど、いよいよ赫々と、大いなる希望と勇気の光を放って、一人一人の人生行路を正しく力強く、幸と安穏へ導いてきたのだ。
このかけがえのない灯台を、来る日も来る日も厳然と守り抜き、たゆまず輝かせてくださっている地区部長、地区婦人部長をはじめ、最前線の尊きリーダーたちに、私は最敬礼して、ひたぶるに題目を送る日々である。
とりわけコロナ禍にあって、どれほど辛労の連続か。
師・戸田城聖先生が草創の地区部長・地区婦人部長の辛抱強い奮闘を労い、これこそ「忍辱の鎧」を著た真の仏道修行であると讃えられたことが思い起こされる。
日蓮大聖人は、「生死一大事」の「血脈」が流れ通うための要諦を、大きく三点、示しておられる(P1337)。
第一に、「仏」と「妙法」と「我等衆生」の「三つ全差別無し」という大確信の信心である。
第二に、「三世の生死に法華経を離れ切れざる」という不退転の信心である。
そして第三に、「広宣流布の大願」に向かい「自他彼此の心なく水魚の思を成して」いく異体同心の信心である。
この信心の真髄で築き上げてきた、学会の地区である。ゆえに「生死一大事」の「血脈」が満々と流れ通わないわけがない。共に励まし「生老病死」の大海を渡って、一人一人が一生成仏の境涯を共々に勝ち開いていける「常楽我浄」の絶対の安全地帯が、ここにあるのだ。
今、世界のいずこでも分断と孤立に引き裂かれる中、我らの地区は苦労を重ねつつ連携を取り、団結を深め、地域社会の「立正安国」へ聡明なる価値創造を貫いている。
この悪戦苦闘を突き抜けて、人間共和の「蘇生の灯台」がいやまし輝き、地球社会をも照らしゆくに違いない。
さあ、大聖人が任せてくださっている誓願の地区から、あの友もこの家も、勝利と栄光の港へ誘いゆく大光を!

一隅を
 照らす宝光の
  励ましは
 地涌のいのちを
  未来の果てまで

☆〈2020 学会史メモリアル〉 10月
◎10・1「学術部の日」
1972年(昭和47年)10月1日発行の「大白蓮華」誌上での、池田大作先生を中心とした、てい談「生命論」の連載開始が淵源。

◎10・2「世界平和の日」
1960年(昭和35年)10月2日、恩師・戸田城聖先生の構想実現のため、池田先生が初の海外訪問へ出発。本年は60周年の佳節となる。世界広布の第一歩がしるされた記念日が、後に「世界平和の日」となった。※参考資料=小説『新・人間革命』第1巻「旭日」、第24巻「母の詩」

◎10・7「勝利島部の日」
1978年(昭和53年)10月7日、約120の島の友が集った離島本部(当時)の第1回総会を記念して、「離島部の日」が制定。後に「勝利島部の日」となった。※参考資料=『新・人間革命』第28巻「勝利島」

◎10・8「中国・師弟原点の日」
1956年(昭和31年)10月8日、池田先生は岡山を初訪問し、中国方面に広宣流布の第一歩をしるした。

◎10・9「山口開拓指導」開始の日
戸田先生の命を受け、1956年(昭和31年)10月9日、青年部の室長だった池田先生は山口県へ。翌年1月までの計22日間で、当時の山口の会員世帯数を約10倍とする弘教を達成した。※参考資料=小説『人間革命』第11巻「転機」

◎10・12 小説『人間革命』第1巻の単行本発刊55周年
55年前の1965年(昭和40年)1月1日から連載がスタートした小説『人間革命』の単行本が同年10月12日に発刊。

◎10・18「民音創立記念日」
1963年(昭和38年)10月18日に行われた、民主音楽協会(民音)による初の記念演奏会に由来する。※参考資料=『新・人間革命』第8巻「清流」

◎10・24「社会部の日」
1973年(昭和48年)10月24日、職場・職域を同じくする同志が、自身を磨き、互いの成長を図ることを目的に結成された。※参考資料=『新・人間革命』第24巻「灯台」

◎10・29「ガンジー首相との初会見」35周年
1985年(昭和60年)10月29日、池田先生はインドのラジブ・ガンジー首相と初の会見を行った。

◎10・31「マンデラ氏との初会見」30周年
1990年(平成2年)10月31日、池田先生は南アフリカの人権の闘士ネルソン・マンデラ氏と初の会見を行った。