◇今週のことば
「毒薬変じて薬となり
衆生変じて仏となる」
苦労した人こそ幸福に。
妙法の大功力を満々と
体験をつかみ広げよう!
2020年10月26日
日女御前御返事 P1244
『南無妙法蓮華経とばかり唱へて仏になるべき事尤も大切なり、信心の厚薄によるべきなり仏法の根本は信を以て源とす』
【通解】
南無妙法蓮華経とだけ唱えて、成仏することが最も大切である。ひとえに信心の厚薄によるのである。仏法の根本は、信をもって源とする。
名字の言 画家・砥上裕將さんが語る水墨画の上達の秘訣 2020年10月26日
水墨画家の砥上裕將さんが本紙のインタビューで語っていた。水墨画を思うように描けず、悩んでいる人の作品を見ると、多くの場合、無駄な一手がある。"うまく見せよう"と要らない線を描き足してしまうことで、かえって絵のバランスが崩れるのだという▼大切なのは、ありのままの自分で挑戦し続ける「素直さ」——砥上さんはそう強調する。"失敗したな"と思った時にごまかさない。背伸びすることなく、悩みながら描いて描いて描き続ける。その姿勢こそが真の上達の秘訣、と▼この話に触れ、思い出した方がいる。青年部時代にお世話になった地区部長さん。吃音を気にしてか、人前に出ることが大の苦手。でも座談会では、「地区の同志のためだから」と汗をふきふき御書講義をされていた▼地道な訪問激励の人で、足しげく通う真心に接し、「あんたには、かなわん」と何人の友が発心したか。"万言を費やすより、まず実践!"の学会精神を、その身そのままの振る舞いで教えてくださった▼御書に「はたらかさず・つくろわず・もとの儘」(759ページ)と。本物の人間力を磨き光らせるには、見えや気取りを捨て、ありのままの姿で切磋琢磨し合うこと。わが支部、わが地区こそ一番の"触発の舞台"である。(誠)
寸鉄 2020年10月26日
使命を知った人間は強いぞ。恐れも不安もない—恩師。腹を決めて広布へ
池田先生の北陸初訪問の日。誓願の勇者は朗らか。今日より明日へと挑戦!
会合・会議は短く触発に満ちた内容に。賢く感染防止。これ価値創造の道
体温1度低下で免疫力は3割減と。寒暖差に注意し重ね着など上手に工夫
いじめSNS相談、来年度から全国展開—公明が牽引。命守る政治を更に
〈社説〉 2020・10・26 あすから「読書週間」
◇「本」が無限の可能性を開く
第74回「読書週間」が、あす「文字・活字文化の日」から始まる(11月9日まで)。「知的で心豊かな国民生活及び活力ある社会の実現に寄与する」ことを目的に文字・活字文化振興法が制定されて本年で15年。豊かな心を育む良書に触れる好機にしていきたい。
新型コロナウイルスの感染拡大によって人々の生活様式は大きく変わった。自粛生活を余儀なくされ、読書を始めた人も少なくないのでは。「活字離れ」「読書離れ」といわれて久しい現代にあって、出版物の売り上げが増加傾向にある。特に、電子出版物は大幅な伸びを見せているという。"おうち時間"が増えたこと、携帯電話を"ガラケー"から"スマホ"に替えた人の増加も要因の一つであろうか。こうしたことも本の一ページを開き、豊かな読書体験が社会に広がる転機となってほしい。
家族で競って図書館に通うほどの読書好きで、自宅には数千冊の本があるという愛知の婦人部員に話を聞いた。
日々、刻々と変化する時代に取り残されないようにと読書に挑戦し、池田先生の著書や本紙なども熟読。「これだけ読んでいれば誰とでも語り合える」との自信を持った。婦人は近隣にある大学の教授の知遇を得て、折々に示唆に富んだ対話を重ねたという。教授は創価学会主催の展示会へ。さらには「SGIの日」記念提言に感銘を受け、学会に共感を寄せるまでに。「本は"人間外交"を切り開く宝剣ですね」と婦人は笑顔で語る。
読書は、大人以上に、子どもたちにとって宝の経験となる。
「子どもたちのさまざまな"芽生え"を助ける重要な役割が絵本にはある」と語るのは絵本作家の松本弘子氏。創作活動の傍ら、読み聞かせやその指導に尽力してきた氏は、本をもとにした語らいが子どもたちの思いや気持ちを知ること、考えを引き出すことにつながり、精神の奥底にある"人としての核"を成すものを培う機会になるとも述べている。
池田先生も"子どもたちの心の大地を耕し、正義の種、勇気の種、優しさの種をまいてあげたい"と、子ども向けの童話や物語の創作を続けてきた。そして、「どこにいても、世界中、宇宙まで飛んでいける魔法の乗り物」が読書であると未来を担う少年少女に語る。
さまざまな表現や、人間の生き方に触れることができる読書は、一人の人間が持つ無限の可能性を大きく開く。子どもたちと本を通じて語り合うほどに、希望の未来が見えてくるにちがいない。
今年の読書週間の標語は「ラストページまで駆け抜けて」。皆で本を手に取り、共に心豊かな一日一日を送りたい。
☆白蓮グループ総会への池田先生ご夫妻のメッセージ 2020年10月19日
◇青春勝利の舞を朗らかに
わが白蓮グループの清々しい総会、誠におめでとう!
コロナ禍にも負けず、白蓮グループの皆さんが、新しい知恵を発揮して、生き生きと励まし合いながら前進していることは、私と妻の、この上ない喜びです。世界に広がる白蓮のスクラムこそ、全同志にとって、また、社会と人類にとって、素晴らしい希望そのものです。
日蓮大聖人は「法華経と申すは手に取れば其の手やがて仏に成り・口に唱ふれば其の口即仏なり」「此の経を持つ人は百人は百人ながら・千人は千人ながら・一人もかけず仏に成る」(御書1580ページ)と仰せです。
どんなに苦しいことがあっても、題目を唱えていくならば、ありのままの自分の生命が、最も尊い妙法の当体として輝き光っていきます。明るい「勇気の太陽」「智慧の太陽」「慈悲の太陽」が昇ります。必ずや、縁する友と一緒に、清らかな「幸福の花」「歓喜の花」を咲かせていくことができます。
どうか、この最高に福運あふれる白蓮のいのちで、何があっても朗らかに前へ前へと進み、友情を広げ、「新・人間革命の世紀」を照らしていってください。
私と妻は、大事な大事な白蓮の皆さんが、一人ももれなく、健やかで、職場でも生活でも地域でも、聡明に青春勝利の舞を飾っていくことを祈り抜いていきます。