2020年10月5日月曜日

2020.10.05 わが友に贈る

◇今週のことば
「励まし」とは——
耳を傾けること。
思いを受け止めること。
心を軽くすること。
蘇生の一歩を共々に!
2020年10月5日

檀越某御返事 P1295
『御みやづかいを法華経とをぼしめせ、「一切世間の治生産業は皆実相と相違背せず」とは此れなり』

【通解】
宮仕えを法華経の修行と思いなさい。経に「一切世間の治生産業は皆、実相と違背しない」と説かれているのはこのことである。

名字の言 病と闘いながら通信員の使命に燃える婦人部員 2020年10月5日
宗教改革者のルターは「たとえ明日が世界の終わりの日であっても、私は今日りんごの木を植える」という内容の言葉をよく使ったそうだ。環境が厳しくとも未来を信じ、今を全力で生きる姿勢を意味していよう▼難局を乗り切る人は、困難に直面しても、いたずらに取り乱さない。諦観や逃避で不安をごまかさず、困難を正しく直視する。そして、今も未来も犠牲にしない行動を貫く中で、立ちはだかる障壁を突き破っていく▼病と闘いながら本紙通信員を務める婦人部員がいる。病気を完治させてから通信員に復帰する、という考え方も確かにあるだろう。しかし、婦人は医師とも相談した上で、取材活動を休まなかった▼貴重な時間を取材に割くことについて彼女は「私にとって、通信員活動が生きる力であり、大切な使命です」と語る。そんな婦人が全精魂を込めて撮影した写真、書き上げた文章は、読者の魂を揺さぶる▼御聖訓に「苦を苦と覚り、楽を楽と開き、苦しくても楽しくても南無妙法蓮華経と唱えきっていきなさい」(御書1143ページ、通解)と。苦しい時も楽しい時も題目根本に生き抜く。ここに信心の極意がある。環境がどう変わろうとも、日々、使命の歩みを止めない。その中から創造された価値は朽ちることがない。(城)

寸鉄 2020年10月5日
「さあ、いよいよ戦いが始まるぞ」戸田先生。栄光の11・18へ団結固く勇躍
中部青年部の日。勝利の一番星こそ君らの使命。自信満々と正義を語れ!
生き方には堕落か燃える人生かの二つしかない—作家。今日も挑戦の道を
ネットを長時間使う子はストレス感じやすいと。自律性育む対話を親子で
不審な国際電話の着信が増加と。詐欺の恐れあり。見知らぬ番号は出るな!

☆心に御書を 第77回 地涌の菩薩の輝く連帯
<御文>
『末法にして妙法蓮華経の五字を弘めん者は男女はきらふべからず、皆地涌の菩薩の出現に非ずんば唱へがたき題目なり』(諸法実相抄、1360ページ)

<通解>
末法において妙法蓮華経の五字を弘める者は男女の分け隔てをしてはならない。皆、地涌の菩薩が出現した人々でなければ唱えることのできない題目なのである。

◇池田先生が贈る指針
世界広布は、妙法の音律で地球を包む壮大なロマンだ。絶望の哀音も、希望の喜音に変える。
御本仏は、最も本源的に地球民族が団結できる生命の大地を開いてくださった。題目を唱え弘める人は男女の違いはもとより、どんな差異も超え、等しく地涌の菩薩だ。
「桜梅桃李」の人華を咲かせ、人類の宿命転換を共々に!

☆「世界を照らす太陽の仏法」に学ぶ 第9回 絶対勝利の信心〈上〉 谷川主任副会長
◇池田先生の指導
師と心を合わせて祈るから、
勇気と智慧の底力が発揮される。
師と共に戦うから、
いかなる困難の壁をも
打ち破ることができる。

1 信仰と人生の究極の目的
池田先生の世界平和旅の開始から60周年——。世界中で妙法を持った同志が活躍し、人生を勝ち開いています。仏とは、「絶対に勝つ人」の異名であり、あらゆる戦いに勝利していくのが日蓮仏法です。今回学ぶ講義の冒頭で、先生は次のように言われています。

■ 池田先生の講義
「絶対勝利」——これこそ、私たちの信仰と人生の究極の目的です。戸田先生が衰弱したお体をおして熟考され、発表してくださった「永遠の三指針」の奥底を貫く、根本の精神です。
この三指針の発表の直前、私は先生から頂いた和歌を、命に刻む思いで日記に書き留めました。
「勝ち負けは 人の生命の 常なれど 最後の勝をば 仏にぞ祈らむ」
恩師から託された、日蓮大聖人の御遺命である世界広宣流布の大闘争は、民衆を幸福へと導く崇高な戦いです。仏の軍勢と魔軍との熾烈な攻防でもあります。だからこそ、断じて負けるわけにはいかない。
私は、その決心で戦い、世界に正法流布の道を、同志と共に開いてきました。
—◆—
「生きる」とは「戦う」ことです。人生も、広宣流布の戦いも、その目的は「勝利」することです。では、いかにして困難な戦いに勝つのか——。池田先生は「絶対に勝つと決めた者が勝つ」と教えてくださっています。
私自身、戦いの第一歩は「祈り」から始めます。自身を取り巻く状況や環境によって揺れ動く心を、「断じて勝つ!」という決定した一念にするには、祈るという根本の戦いに徹する以外にありません。まず、自分自身の心に打ち勝つことです。
「大阪の戦い」で先生は、「一念に億劫の辛労」を尽くした「最高の祈り」から始められました。そして、「最高の作戦」と「最高の行動」によって、広布史に輝く金字塔を打ち立てられたのです。
先生は、あらゆる戦いの先頭に立ち、勝利という目標から逆算して入念な準備を重ね、手を打ち、そして勝つべくして勝ってこられたのです。

2 「よき師」を持つよろこび
池田先生は御文を拝して、勝利の人生を歩むために、「よき師」を持つ重要性を教えてくださっています。

【御文】
『よき師と・よき檀那と・よき法と此の三寄り合いて祈を成就し国土の大難をも払ふべき者なり』(法華初心成仏抄、御書550ページ17行目〜18行目)

【現代語訳】
よい師と、よい弟子と、よい法と、この三つが寄り合って祈りを成就し、国土の大難をも払うことができるのである。

■ 池田先生の講義
日蓮仏法の根幹は、「師弟」にあります。「絶対勝利の信心」も、その要諦は、詮ずるところ、「師弟」の二文字に凝縮されます。

末法万年の民衆救済のため、如説修行の実践で自行化他にわたる南無妙法蓮華経を弘められた日蓮大聖人こそ、末法の御本仏であり、仏法を確立された「よき師」であられます。そして、大聖人の御遺命のままに、広宣流布のため、不惜身命で戦い抜かれた先師・牧口先生、恩師・戸田先生は、私たちにとって、広布と人生の「よき師」であります。
この広宣流布の師匠の一念に心を合わせ、法華経の兵法で戦うならば、御聖訓に照らして、断じて勝てるのです。
—◆—
先生の指導に、「祈り——それは、あきらめない勇気だ。自分には無理だと、うなだれる惰弱さを叩き出す戦いだ。"現状は変えられる! 必ず!"。確信を命の底に刻み込む作業だ」とあります。
あらゆる苦難にも負けない心を築いていくのが信心です。師匠は、その方途を常に示してくださっています。
池田先生は戸田先生に仕えた青年時代の闘争を、何度も語られました。その中で強調されているのは、"師弟不二ならば、一切に勝利できる"という点です。
私が先生と初めてお会いしたのは、創価中学校に2期生として入学した時です。先生は当時40代になられたばかりで、人格の迫力と構想の雄大さに「すごい人だなあ」と敬意を抱きました。その後、学生部で役職を頂いて学会活動に励むようになり、先生の指導を学び、実践するようになって、先生の広宣流布の指導者としての真の偉大さを知りました。
世界広布を命懸けで進められる師匠と同じ大願を持ち、学会の中で苦労を重ねる——。その中で、先生の偉大さや、同志への深い慈愛を痛感したのです。そして、先生の期待にお応えできる弟子に成長して、必ず勝利を報告したいという思いが、より強くなっていったのです。

3 師匠と心を合わせるとは
先生は講義で「大阪の戦い」を振り返り、次のように語られています。

■ 池田先生の講義
「よき師と・よき檀那と・よき法と此の三寄り合いて……」の一節は、1956年(昭和31年)、大阪の戦いに臨むにあたって、関西の同志と拝した御聖訓です。誰もが"不可能だ"と尻込みする困難な戦いに、師弟を不二とする「絶対勝利の信心」で挑んだのです。
師のためにと誓うから、希望と確信が湧く。
師と心を合わせて祈るから、勇気と智慧の底力が発揮される。
師と共に戦うから、いかなる困難の壁をも打ち破ることができる。
若き日に私は、戸田先生にお仕えして、この師弟不二の相伝を受け切りました。
先生は厳として叫ばれました。
「前進前進、勝利勝利の創価学会であれ! そのためには、勇気と確信と真剣勝負の創価学会たれ! 断じて皆が勝つのだ。負けてはならない。これが広宣流布の方程式だ。これが自分自身の永遠の勝利の人生、すなわち仏になりゆくことだ」
—◆—
「"すべてに勝ち抜いて、戸田先生の正義を世に示すのだ。先生のために戦おう。先生にお喜びいただこう"と決めて戦った。つまり、師弟の道に、私の力の源泉がありました」——先生はかつて、このように語られました。
先生が初めて世界広布旅に出発された60年前、胸ポケットには戸田先生の写真が入っていました。胸中で恩師と対話しながら、各国・各地域の同志に、「希望の光」をともしていかれたのです。
今、世界中で創価の同志が、池田先生を師匠と仰ぎ、世界広布にまい進しています。中には、先生とお会いしたことのないメンバーも大勢います。しかし、「師弟」とは決して「物理的な距離」ではありません。「心の距離」が重要です。
SGIのメンバーは「池田先生ならば、どう行動されるか?」を自身に問いながら、広布の戦いを進めています。
2015年にインドを訪れた際、インド創価学会(BSG)のメンバーは約11万人でした。「大阪の戦い」に学び、小説『新・人間革命』を真剣に研さんしている同志は、「アイ アム シンイチ・ヤマモト!(私は山本伸一だ!)」との合言葉を誇り高く口にしながら、弘教・拡大に挑戦していました。
昨年、再びインドを訪問しましたが、BSGの陣列は22万人に拡大していました。信心の喜びにあふれて、深い求道心に燃えるメンバーと語り合う中で、一人一人の心に先生の指導が刻まれ、生き方の規範となり、事実の上で「師弟不二の信心」が世界広布の原動力となっていることを実感しました。

4 困難の時に真価が問われる
■ 池田先生の講義
広布の闘争は、真剣勝負です。
簡単に勝てる戦いなどありません。
若き弟子を信頼して、あえて激戦の一切を任せてくださった恩師に、私は何としても勝利の報告をしたかった。愛する関西の同志が一人ももれなく功徳を受け、絶対的な幸福境涯をつかんでもらいたかった。民衆を根本とする新しき人間主義の運動を、大きく社会に広げたかった。
—◆—
広宣流布の戦いは苦難の連続です。その苦労を誰よりも分かってくださっているのが池田先生です。先生は、常に同志の報告に耳を傾け、勝利を祈り、励ましを送ってくださっています。
私自身、折々に先生に報告をしながら、広布に励んできましたが、その中で、実感したことがありました。それは、詳細な報告をするためには、自身が戦いの現場を知り、責任を自覚していなければならないということです。
戦いに曖昧さがあったり、人任せにしていたりすれば、結局、報告も曖昧で不正確になります。勝利をつかむことなどできません。リーダーとして広布拡大と同志の幸福のための全責任を担う——。その覚悟が問われていると学びました。
勝利をつかむために重要なのは、具体的に祈ること。そして、御書の仰せのままに、実践することです。
現在、聖教新聞に掲載される、「ブラボーわが人生」をはじめとする信仰体験に登場する同志は、皆さんが「祈りの達人」です。毎回、心から感動します。
たとえ試練や苦難に直面しても、「師匠と心を合わせて祈り、戦えば、必ず乗り越えられる!」との確信が、言葉にあふれています。
ある関西の壮年は語っていました。
「仏法は無限の宝の山です。この山から、どれほどの宝を取り出せるかは、その人の力次第です。力というのは、『御本尊を信じる一念の力』でっせ。『一切法は皆是仏法なり』(御書563ページ)と仰せです。宇宙の全財産は御本尊のもんや。それで構成されてます。世の中をよくする根本は、信心しかあらへん」
池田先生は、徹底して「祈った人が勝つ」「題目の人が勝つ」と教えてくださっています。
私たち弟子が一人立って戦い、師匠に勝利の報告を届ける——それこそが「師弟共戦」なのです。

■ 池田先生の講義
戸田先生は絶対勝利の師匠である。その不二の弟子として、決して退くわけにはいかなかった。ゆえに私は、御書に仰せのままに、先生のご指導通りに、青年らしく恐れなく関西中を走り回りました。その果てに、「"まさか"が実現」と世間も驚嘆する民衆勝利の金字塔を打ち立てることができたのです。

さらなる研さんのために
本連載で学ぶ講義「世界を照らす太陽の仏法」は、『創価学会 永遠の五指針』に収められています。本社刊。713円(税込み)。全国の書店で発売中。聖教ブックストアへの電話でも注文できます(0120-983-563、平日9時〜17時)。コンビニ通販サイト「セブンネットショッピング」「HMV&BOOKS online」での注文、受け取りも可能。電子書籍でも好評発売中。