2020年10月18日日曜日

2020.10.18 わが友に贈る

ありのままの体験ほど
心を打つものはない。
信心の歓喜を
自分らしく語ろう!
明るく朗らかな声で!

四条金吾殿御返事 P1186
『神の護ると申すも人の心つよきによるとみえて候、法華経はよきつるぎなれどもつかう人によりて物をきり候か』

【通解】
神の守護といっても、人の心が強いことによるということである。法華経はよい剣であるが、その切れ味は使う人によるのである。

名字の言 音楽プロデューサーJ.Y.Parkさんの人材育成法 2020年10月18日
日韓合同オーディションから生まれたガールズグループ「NiziU」。12月の正式デビューに先駆けて発表した曲が"縄跳びダンス"で話題となるなど、一大ブームを巻き起こしている▼彼女たちの成長の軌跡とともに注目されているのが、プロデューサーを務めるJ.Y.Parkさん。「いい歌手である前にいい人間であれ」「そのためには真実、誠実、謙虚であること」——長年の経験から紡ぎ出される言葉には、強い説得力がある▼韓国で多くの人気アーティストを誕生させてきた彼が、一人一人の長所を伸ばすために心掛けているのは"共に歩むこと"。それぞれが抱える課題を指摘して終わるのではなく、どうすれば克服できるのか一緒に考え、助言を送る。あらゆる分野の人材育成に通じる要諦であろう▼小説『新・人間革命』第22巻「波濤」の章で、次代の広布の人材を育てたいと願うリーダーに、山本伸一は語る。「優れた人材としての資質をもっている人であっても、放っておけば、そのまま終わってしまう。ダイヤモンドの原石だって、見つけ出して、磨き抜いてこそ、まばゆい輝きを放つ。それと同じだよ」▼人は誰もが尊い原石。ダイヤはダイヤによって磨かれる。宝の人材と共に動き、共に挑みゆく鍛えの日々でありたい。(仁)

寸鉄 2020年10月18日
「難来るを以て安楽」御書—これが不屈の学会魂。境涯を開く好機は「今」と
文化の差異を超え世界を結ぶ民音の活動は重要—識者。きょう創立記念日
京都の日。私の励まし、私の対話で新たな常勝の歴史を!威風堂々と前進
宇宙は刻々と変化。皆も生まれ変わるのだ—恩師清新な息吹で「11・18」へ
給付金装う不審メールに注意—総務省。個人情報盗む目的。アクセスせず

〈社説〉 2020・10・18 きょう 民音創立記念日
◇音楽の次代の担い手を育む
本年はベートーベンの生誕250周年。師走の恒例ともいえる「第九」公演を、心待ちにしている人も多いだろう。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大によって、多くのコンサートが中止、もしくは延期を余儀なくされている。
国内の38のプロ楽団が所属する日本オーケストラ連盟によると、自粛要請が出た2月末から7月末までの間、中止・延期となった公演は約1150に上り、損失額は約40億円にもなるという。そうした中、各楽団は創意工夫を凝らし、コロナ禍での活動を模索してきた。
ライブストリーミング等による無観客のコンサート、感染防止対策を施した少人数規模の催し……。著名な楽団や音楽家による取り組みが成功を収め、メディアに取り上げられる一方で、このままでは「まだ無名の未来のスター」が埋没してしまうとの見方もある(岡田暁生著『音楽の危機』中公新書)。苦難の雲は厚いが、それを突き抜けて、希望の光が差し込むことを願ってやまない。
日本の音楽家を育成し、その優秀な作品、並びに演奏を、広く内外に紹介する——57年前のきょう、民音(民主音楽協会)が創立時に発表したスローガンの一つである。以来、半世紀以上にわたって音楽文化の興隆に尽力し、次代の担い手を育む取り組みを行ってきた。
"指揮コン"の愛称で親しまれる民音主催の「東京国際音楽コンクール<指揮>」もその一つ。1967年から3年に1度開かれ、入賞者には、各地の記念コンサートで指揮する機会が与えられてきた。明年のコンクールの入賞者は、NHK交響楽団との共演が予定されている。未来の大指揮者にとって、飛躍への貴重な経験となるに違いない。
審査委員を務める広上淳一氏は「才能の原石を見つけ、それを応援する。この民音のコンクールがもつ初心を、大事にしていきたいです」と力強く語る。
さらに民音公式YouTubeチャンネルでは、きょうから民音研究所(民音音楽博物館付属研究所)制作の音楽交流番組「シェアミュージック・デー」を配信。視聴者と音楽の力を共有し、新たな可能性を見いだす挑戦を開始した。
民音創立者である池田先生は、創立の思いをこう記しとどめている。
「私は、『世界の民音』に育てたいと思っている。『民音があって、音楽は蘇った』『民音があって、新しい、最高の音楽が生まれた』『民音があって、民衆の心と心が結ばれ、世界が結ばれた』と言われるようになるんだ」
危機の中で、創立の心はひときわ重みをもつ。次代を育て、人々を結び、音楽を蘇らせゆく民音の挑戦を応援したい。

☆池田華陽会御書30編に学ぶ 経王殿御返事 2020年10月10日
◇勇気の信心で人間革命の劇を
今月は、「経王殿御返事」を学びます。
池田先生はつづっています。
「苦闘の中で、どこまでも人間として成長し、偉大な人間になるための信心であり、それが人間革命なのです。戸田先生はよく、『強く生きよ』『この信心は師子をつくるのだ』と言われました。『師子』とは、仏の異名です。師が師子王であれば、弟子も師子王となるのです。(中略)人間革命は、勇気から始まります。大事な時に、わが胸中の『師子王の如くなる心』(御書957ページ)を涌現させるための信仰です」
栄光の学会創立90周年へ。日蓮大聖人が示された「師子王」の生き方を心に刻み、勇気の信心で一日一日を勝利していきましょう。
(拝読範囲は本抄全編です)

◇本抄について
本抄は、文永10年(1273年)8月、日蓮大聖人が流罪先の佐渡で著されました。幼いわが子・経王御前が重い病にかかったことを、大聖人にご報告した門下に対する御返事です。
冒頭、大聖人は経王御前の回復を一日中祈っていると、門下を励まされます。
続いて、本抄を認められる直前にこの門下に与えられた「御本尊」について、正法・像法時代に誰も顕したことのない未曽有の本尊であり、大聖人が全生命を注いで御図顕されたものであることを教えられます。そして、勇気を奮い起こして御本尊に祈り抜いていくならば、どのような願いも成就しないわけがないと述べられ、今こそ強盛な信心に励むよう促されます。

◇御文�
『師子王は前三後一と申して・ありの子を取らんとするにも又たけきものを取らんとする時も・いきをひを出す事は・ただをなじき事なり、日蓮守護たる処の御本尊を・したため参らせ候事も師子王に・をとるべからず』(1124ページ4行目〜6行目)

◇通解
師子王は前三後一といって、蟻を取ろうとする時も、また猛獣を取ろうとする時も、勢いを出す様子はまったく同じです。日蓮が、(経王御前を)護るための御本尊を認めたことも、その姿勢は師子王に劣るはずがありません。

◇御文�
『但し御信心によるべし、つるぎなんども・すすまざる人のためには用る事なし、法華経の剣は信心のけなげなる人こそ用る事なれ鬼に・かなぼうたるべし』(1124ページ10行目〜11行目)

◇通解
ただし、すべてはあなたの信心によるのです。剣なども、進もうとしない人のためには役に立ちません。法華経(=御本尊)という剣は、勇気ある信心の人が持ってこそ、役に立つのです。まさに「鬼に金棒」なのです。

◇[解説]強盛な祈りに「師子王の生命」が
日蓮大聖人は、人々の幸福のため、万人成仏の妙法を弘める戦いを貫かれ、御自身の生命の上に、いかなる大難にも屈することのない「師子王」の大境涯、すなわち仏界を開かれました。
そして、一切衆生を救うために、御自身の仏の生命をそのまま「御本尊」に御図顕されました。本抄を認められる直前には、この門下に御本尊を与えられています。
御文�で大聖人は、百獣の王である「師子王」は、相手が小さな蟻でも、大きな猛獣でも、常に「前三後一」といって、力をためる体勢から全力で飛びかかることを示されます。
そして、御自身が御本尊を認める姿勢は、どんな相手にも渾身の力で立ち向かう師子王のごとく、常に全生命を注ぐ勢いであると述べられました。
本抄では続いて、この御本尊に真剣に題目を唱えていくならば、いかなる病苦や障魔をも打ち破り、諸天善神に守護されて、福徳に溢れた師子王の境涯を開くことができると教えられます。
そのうえで、御文�では、こうした御本尊の偉大な功力を引き出すのは、どこまでも御本尊を拝する人の信心であると仰せです。
大聖人は「妙法と唱へ蓮華と読まん時は我が一念を指して妙法蓮華経と名くるぞと深く信心を発すべきなり」(御書383ページ)と述べられています。自分が妙法の当体であると一念を定めることが、正しい信心の姿勢なのです。
すなわち信心とは、大聖人と同じ"いかなる困難も乗り越えゆく「師子王」の生命"が、自分にも具わっていることを確信し、妙法を唱え抜いていく勇気であるともいえるでしょう。
そして、「法華経(御本尊)の剣」は、この「勇気ある信心」の人が用いてこそ、最高の力を引き出すことができるのです。
池田先生は「世界青年部総会」で、この時に集った世界の青年部に「『新・人間革命の世紀』を創る『山本伸一』のスクラム」と呼び掛けてくださいました。
いよいよ、学会創立100周年の大佳節へ出発を切る、「11・18」を迎えます。私たちは小説『新・人間革命』を通して「師子王の心」を学びながら、勇気の信心で、自身の「人間革命」の勝利劇をつづっていきましょう!

★池田先生の講義から
戸田城聖先生のもとで、女子部の「華陽会」が学んだ、『トム・ソーヤーの冒険』の作者である、アメリカのマーク・トウェインは語っている。
「どれだけ多くの人間が自分の力を知らないことか! 人間には宇宙を動かす力が秘められている」のだと(ドロシー・クイック著、野川浩美訳『マーク・トウェインと私』ほんのしろ)。
人間生命に秘められた、この宇宙大の力を解き放つ鍵こそ、「勇気」であります。
そして、その極致こそが「勇気ある信心」なのであります。(2012・1・8付、本部幹部会へのメッセージ)
◇ ◆ ◇
誰人の胸中にも、「師子王の心」が必ずある。
それを「取り出す」源泉が師弟不二の信心なのです。
広宣流布のために、不惜身命で道を開いてこられた師匠の心が「師子王の心」です。
その心と不二になれば、わが生命に「師子王の心」が涌現しないわけがない。(『御書と青年』)