2020年10月22日木曜日

2020.10.22 わが友に贈る

適度に体を動かすことは
自己免疫力を高め
病気予防・体力維持に。
「健康長寿の信心」で
今日も元気に動こう!

本尊供養御書 P1536
『法華経を持ちまいらせぬれば八寒地獄の水にもぬれず八熱地獄の大火にも焼けず』

【通解】
法華経を受持するならば、八寒地獄の水にもぬれることなく、また八熱地獄の大火にも焼けることもない。

名字の言 ドイツ広布を開いた青年たち 2020年10月22日
「私の開道の跡を追うがごとく/一握りの青年たちが海を渡った」。池田先生はかつて、長編詩に日本から西ドイツ(当時)に渡った青年たちのことを詠んだ▼世界広布の誓いを胸に、彼らは西ドイツの炭鉱で働き始めた。過酷な重労働で、食事が喉を通らないことも。それでも、地下1000メートルの採掘場から地上に出ると、「俺たちが地から湧き出た本当の『地涌の菩薩』だ」と笑い合い、対話に駆けた▼ある時、彼らの一人が落盤事故で足の骨を折る。すると、先生から一本の細長い筒が届いた。入っていた白い紙いっぱいに、「地湧」の二字が躍っている。紙を巻いていた新聞紙には、墨の跡がにじんでいた。それは、"一刻も早く"との師の真心の表れでもあった▼先生は折に触れ、青年たちの奮闘をたたえた。時には、段ボール箱に、肌着や日本食を詰めて送ったこともある。先生の人知れぬ激励は、青年たちの「地涌の使命」の自覚を促し、ドイツ広布の礎を築いた▼先生が欧州を初訪問した59年前の10月、メンバーはわずか8世帯。現在の発展は、先生が欧州のあの友、この友に励ましを送り続けてきたからだ。目の前の一人を励ますことに、広布の開道がある——欧州広布の軌跡は、師が示した不変の方程式を教えている。(嶺)

寸鉄 2020年10月22日
題目は「大風の吹くが如くなり」御書。強盛な祈りで苦難を突き抜け勝て
福井「凱歌宣言」の日。常勝の北の砦から人材が陸続。励ましを更に拡大
最後は幸せで幸せで困るような境涯に—戸田先生広布の労苦は全て福徳と
高齢者のネット通販問題急増。一度のはずが定期購入に。注文前に要確認
「文化芸術」支援事業の活用広がる。公明が力強く推進。現場の声を形に

〈社説〉 2020・10・22 明後24日は「社会部の日」
◇自分らしく不断の努力を!
明後24日は、職場、職域を同じくするメンバーが、共に職場の第一人者を目指し、成長していくことを目的に結成された社会部の「部の日」。「不屈の楽観主義で、桜梅桃李の勝利劇を!」との池田先生の指針を胸に、友は危機の時代と向き合っている。
くしくも同部が結成された1973年10月は、第4次中東戦争が勃発、石油価格が急上昇し、世界が不況の暗雲に覆われようとしていた時だった。そして現在、年初から猛威を振るい始めた新型コロナウイルスによる感染拡大は、世界経済に大きな打撃を与えている。
今年度の新入社員は、働き方の変革を迫られるコロナ禍の渦中で、社会人としてのスタートを切ることになった。多くの企業ではリモートワークを実施。予定されていた入社式が中止や延期となった企業もあった。研修はオンラインで行われるなど、緊急事態宣言の発令後、しばらくの間は出社をせずに働くことになった人も多かっただろう。
大手電機会社に入社したある創価大学出身のメンバーは、新入社員を紹介する社内のイントラネット動画編集の企画を担当することに。「困難な状況だからこそ、多くの笑顔を届けたい」と懸命に取り組んだ。その後、SNSでも公開された動画の再生回数は2万回を超え、同社に対する学生の注目度は急上昇。人事担当役員から感謝のメールをもらうなど、高い評価を得ている。
また、人材派遣会社に就職したあるメンバーは、緊急事態宣言後、地方の宿泊施設への配属が決定。生活環境が一変したが、「全てに意味がある」と前向きに捉え、担当した一つ一つの仕事に一切手を抜かず丁寧に向き合った。現在は、営業やサービス企画の担当を任されるなど、信頼を勝ち取っている。
この二人に共通するのは、上司や先輩に言われたことだけでなく、自ら考え積極的に行動したこと、周囲に目を配り、心を砕いた誠実な行動を心掛けたこと、そして「今いる場所で自身の使命を果たそう」との強い決意を固めたことだ。
IT技術の進化による働き方の変化は、デジタルネーティブ世代の若者にとっては、大きな利点となろう。だがそこに、仕事に対する確固たる信念がなければ、単に使われる道具としての存在になってしまうかもしれない。筑波大学准教授の落合陽一氏は、「何を実現したいかといったようなモチベーションは、常に人間の側にある」と述べている(『働き方5・0』小学館新書)。仕事に対する姿勢には、その人の人生観が大きく表れる。どこまでも自分らしく、不断の努力を重ねる日々としたい。

☆「世界を照らす太陽の仏法」に学ぶ 第10回=完 絶対勝利の信心〈下〉 谷川主任副会長
「紙上教学研さん『世界を照らす太陽の仏法』に学ぶ」の最終回となる今回は、前回(3日付)に続き、「絶対勝利の信心」について、谷川主任副会長と共に学びます。(池田先生の講義は『創価学会 永遠の五指針』から引用)

池田先生の指導
悪と戦うことで、
わが生命が鍛えられます。
清められます。 
悪と戦う中にこそ、
功徳も成仏もあるのです。

1 臆病であってはならない
前回に続き、「絶対勝利の信心」について学んでいきます。先生は御文を拝して、勝利の要諦を教えてくださっています。

【御文】
法華経の行者は信心に退転無く身に詐親無く・一切法華経に其の身を任せて金言の如く修行せば、慥に後生は申すに及ばず今生も息災延命にして勝妙の大果報を得・広宣流布大願をも成就す可きなり(祈祷経送状、1357ページ5行目〜7行目)

【現代語訳】
法華経の行者は信心において退転なく、身において偽り親しむことなく、一切、法華経に身を任せて金言の通り修行するなら、確かに後生はいうまでもなく、今生においても息災延命ですぐれた果報を得、広宣流布の大願をも成就することができるにちがいない。

■ 池田先生の講義
大聖人は、御自身の大難との闘争について言及された上で、法華経の行者の「絶対勝利」の信心と実践について、三点にわたって御指南されていきます。
第一に「信心に退転無く」と仰せです。決定した信心です。どこまでも妙法根本に生きるとの大誓願です。わが一念に迷いやためらいがあったり、臆病であってはならない、ということです。
「進まざるは退転」です。
—◆—
私たちの信心の実践では、たゆみない一日一日の積み重ねが重要です。「不退の信心」とは、言い換えれば「諦めない」ことであり、「負けない」ことです。臆病な心を排して、勇気を奮い起こした挑戦の中でこそ、勝利の道は開かれます。
私自身、折伏や結集をはじめとするさまざまな広布の戦いにおいて、困難を感じることもあります。しかし、そうした時にこそ祈りを根本に勇気を奮い起こし、家庭訪問や個人指導といった同志への励ましに徹してきました。
かつて池田先生は"「二月闘争」はなぜ勝利できたのか"について、「それは、目の前の一人を徹して誠実に励ましてきたことに尽きる」と語られました。そして、「『広宣流布』は、一人の『人間革命』から始まる。決意した一人が、一人を立たせる。その一人が、さらにまた、もう一人を奮い立たせていく。勇気は勇気を呼ぶ。この『一対一』の決意の連鎖こそが、拡大の鉄則である」と教えてくださいました。
目の前の「一人」への励ましを根本に、いかなる試練や苦難にも負けない「地涌の同志の陣列」を築く——。この地道な戦いによって、創価の師弟の人材城は築かれてきたのです。

2 御書に仰せのままに生き抜く
社会にも、人生の途上にも、予期せぬ困難が立ちはだかることがあります。今回のコロナ禍もそうでしょう。そうした中でも、世界中の同志は、祈りを根本に立ち上がり、周囲の友を励ましています。
それは、「御書」という明確な指標があるからです。

■ 池田先生の講義
第二に「身に詐親無く」です。行動や振る舞いにおいて、偽り親しむことなく、常に誠実に信念の行動を貫くことです。信じる道をどこまでもまっすぐ進むのです。
また、悪を見て黙っているのは、「詐親」になってしまいます。正法に背く悪に対しては毅然と責めていくことが、「身に詐親無く」の実践となるのです。
第三に「一切法華経に其の身を任せて金言の如く修行せば」とは、仏の心である法華経を如説修行することです。私たちの立場でいえば、どこまでも南無妙法蓮華経の御本尊を根本とし、信行学を貫き、御書に仰せのままに広宣流布の大願に生き抜くことです。
—◆—
学会は日蓮大聖人の仰せのままに、「御本尊根本」「御書根本」で進んできました。学会の教学は、学問的な探求を目的とするものではありません。どこまでも「実践の教学」であり、自身の境涯を開いていくためのものです。
御書を拝し、大聖人の大確信の言葉に触れることで、自身の臆病や不信、恐怖などを打ち破っていくことができます。
私が学生部で初めて折伏に挑戦した際、なかなか結果が出ずに思い悩んだことがありました。その時、学生部の先輩から次のように励まされました。
「とにかく一人でも多くの人と対話をすることだ。トランプのカードはジョーカーを除いて52枚ある。それをめくっていけば、必ず4枚のエースが出てくる。初めの方に出てくる場合もあるし、最後の方に固まっている場合もあるが、必ず出てくる。同じように粘り強く多くの人と対話すれば、必ず信心する人が現れる。地涌の菩薩が題目を唱えて折伏に挑戦し、結果が出ないことは絶対にないんだ」と。
先入観で相手を選ぶのではなく、多くの人に下種していく——。御書の「とてもかくても法華経を強いて説き聞かすべし」(552ページ)との仰せのままに、折伏を実践していく重要性を学んだ出来事でした。

3 極悪と戦えば極善に
広宣流布とは永遠に仏と魔との闘争です。先生は、悪と戦う重要性について教えてくださっています。

【御文】
悪を滅するを功と云い善を生ずるを徳と云うなり(御義口伝、御書762ページ12行目)

【現代語訳】
功徳とは、悪を滅するのを「功」といい、善を生ずるのを「徳」というのである。

■ 池田先生の講義
末法という正邪がてん倒した時代は、「元品の無明」が現実社会に蔓延する悪縁に触れて、増長していく。ゆえに法華経の行者に対する魔の勢力の反発も強まるのです。
だからこそ、現実の「外なる悪」と戦い、勝たねばなりません。「外なる悪」との戦いは、「内なる悪」に打ち勝ち、「内なる善」を開き顕す戦いと一体だからです。
悪と戦うことで、わが生命が鍛えられます。清められます。「悪を滅するを功と云い善を生ずるを徳と云うなり」です。悪と戦う中にこそ、功徳も成仏もあるのです。
—◆—
1990年(平成2年)に男子部長の大任を拝した時、池田先生は次のように指導してくださいました。
「青年とは"戦い"の異名である。捨て身の戦いなくして、青年部の"魂"はない。口ではない。格好でもない。要領でもない。『信心』である。広宣流布の全責任を自覚して、すべてを祈り、立案し、一切を行動で切り開いていく。それが青年部の伝統であり、学会精神である」
これは、先生の青年部時代の戦いそのものです。後継の弟子として、この指針を命に刻んで戦う中、「第2次宗門事件」が勃発しました。
男子部の同志と共に、全国の末寺を訪問し、坊主に学会と池田先生の正義を訴えるとともに、徹して極悪を責め抜きました。
その中で日顕宗に根深く残る権威主義、差別主義の実態を改めて目の当たりにし、大聖人の御精神は、創価学会にしか受け継がれていないことを確信しました。
悪を責めることは、何が善で、何が悪かを明らかにすることでもあります。声を上げることで、悪に惑わされる人を救うこともできます。勝ってこそ正義であり、勝ってこそ広宣流布です。
学会は日顕宗と戦い、勝利したからこそ、世界宗教として大きく飛翔したのです。

4 異体同心の団結で凱歌の歴史を
先生は最後に、「異体同心の団結」の重要性について教えてくださっています。

■ 池田先生の講義
「悪は多けれども一善にかつ事なし」(御書1463ページ)です。その勝利の要諦を教えられている御文が、「日蓮が一類は異体同心なれば人人すくなく候へども大事を成じて・一定法華経ひろまりなんと覚へ候」(同ページ)です。
正義の陣営が異体同心の団結で臨めば、最後には絶対に勝てるのです。
広宣流布の師匠と心を合わせて、法華経の兵法で戦えば必ず勝てる!
勇気ある信心を貫けば、必ず正義を宣揚できる!
異体を同心とする善の団結を築けば、いかなる悪をも打ち破れる!
これが「絶対勝利の信心」の極意です。
—◆—
2000年に青年部を卒業して、東京方面書記長と新宿総区長を拝命しました。そのころに先生から頂いた指針があります。それは、「本陣の勢いが一切を動かし、本陣の団結が万軍の勝敗を決する」「わが本陣城は、いかなる戦いにも負けない。断じて勝つ」というものでした。
先生は「異体同心」について、「仏の心であり遺命である『広宣流布』を我が使命として自覚し、実践し抜いていく『師弟不二の信心』にこそ、『同心』の核心があります。師と同じ精神に立って、戦いに挑み、勝利することが『異体同心』の根幹です」と語られたことがあります。
実際に、異体同心の団結を実現することは簡単ではありません。さまざまな違いを乗り越えて、同じ心になっていく。その中心の一本の軸こそが「師弟」です。広布拡大の勝利の結果をもって師匠に報告し、喜んでいただく——。その弟子の誓願の心で皆が一致していくところに真の団結は生まれます。
そのためにも、私たち弟子が決定した信心で、一人立ち上がっていくことが大切です。今、「わが地域の広布は私が担う」との誓いを持った地涌の同志が世界中に広がっています。この池田門下の連帯こそ、異体同心の姿であると思います。
絶対勝利の信心を持った私たちは、師弟不二の実践に徹して、世界広布にまい進していきましょう。

■ 池田先生の講義
創価学会・SGIの永遠の五指針は、私たちの信心を深めゆく不変の原理です。一生成仏の源泉であり、広宣流布の指標です。
全世界の皆さんが、和楽の道、幸福の道、栄光の道、健康の道、長寿の道、勝利の道を力強く歩んでいくことが、創価の三代の師弟の根本の誓願です。
創価学会は、永遠に師弟不二で絶対勝利の信心を貫き、凱歌の歴史を刻んでいくのです。

◇さらなる研さんのために
本連載で学ぶ講義「世界を照らす太陽の仏法」は、『創価学会 永遠の五指針』に収められています。本社刊。713円(税込み)。全国の書店で発売中。聖教ブックストアへの電話でも注文できます(0120-983-563、平日9時〜17時)。コンビニ通販サイト「セブンネットショッピング」「HMV&BOOKS online」での注文、受け取りも可能。電子書籍でも好評発売中。