2020年10月17日土曜日

2020.10.17 わが友に贈る

個人会場の提供者に
真心の感謝を伝えよう!
感染防止対策や
終了時間の厳守を心掛け
喜びあふれる座談会を!

西山殿御返事 P1474
『夫れ雪至つて白ければそむるにそめられず漆至つてくろければしろくなる事なし、此れよりうつりやすきは人の心なり、善悪にそめられ候、真言禅念仏宗等の邪悪の者にそめられぬれば必ず地獄にをつ、法華経にそめられ奉れば必ず仏になる』

【通解】
雪は、極めて白いものであるから、染めようにも染めることができません。漆は、極めて黒いものであるから、白くなることはありません。 雪や漆と違って移り変わりやすいものは、人間の心です。善にも悪にも染められるのです。真言宗、禅宗・念仏宗等の邪悪の者に染められてしまうならば、必ず地獄に堕ちます。法華経に染められるならば、必ず仏になることができます。

名字の言 虫の「声」に耳を澄ませるように…… 2020年10月17日
「ゆふ風や草の根になくむしの声」(野梅)。肌をなでる涼風に加え、耳に届く虫の声からも秋を感じる季節である▼チンチロリンと鳴く虫は松虫で、リンリンと歌うのが鈴虫だ。古来、日本では虫の音の微妙な違いを聞き分けて名前を付け、親しんできた。清少納言の『枕草子』にも、好ましい虫として「鈴むし」「松虫」「きりぎりす」などの名が挙げられている▼虫の音を「声」と認識する文化は、実は世界の中でも珍しい。欧米に住む友人たちによれば「音」、時には「騒音」と捉える人が多いという。いにしえの日本人はかすかな虫の音にも耳を澄ませ、「何を話しているのかな」と、その心にまで思いをはせていたのかもしれない。だから「声」と呼んだのだろう▼小さな声から心を受け取る。対象が人間であれば、その大切さはなおさらだ。日蓮大聖人は「意が声とあらはる」(御書469ページ)と仰せである。声を聞いて相手の心を知ることもできる。何を伝えようとしているのか。悩んでいることはないか。耳だけでなく心まで澄ませて初めて、聞き取れる"心の声"もあろう▼対話の秋到来である。「自分の気持ちを分かってもらえた」と感じるだけで、笑顔を取り戻せる人もいる。「励まし」とは「よく聞く」ことでもある。(之)

寸鉄 2020年10月17日
御書「叶ひ叶はぬは御信心により候」。不屈の祈りで前へ!必ず勝利の道が
青年は死に物狂いで勝ち抜く力を!—戸田先生。試練の今こそ成長の好機
板橋の日。師弟の魂光る大東京の錦州城!勇気と誠実の対話で拡大に先駆
親の考えや振る舞いは子に影響—医師。まず己が成長。その姿が育成の鍵
新聞報道を「信じられる」76%と。真実と希望届ける使命胸に紙面充実誓う

☆創価栄光の集いへの池田先生のメッセージ
◇平和と人道の勝利の大道を開くトーチベアラーズたれ
我らが掲げる「創価」とは、自在にして無窮の「価値創造」であります。ゆえに、決して行き詰まらない。この底力を思う存分に発揮して、「新時代の大空へ」共に舞いゆく創大祭・白鳥祭、誠におめでとう!
立ちはだかるコロナ禍にも屈せず、心を合わせて、ゼロから一つ一つ創り上げてきた皆さんの演技を、私も全て見守っておりました。
なかんずく、幾つもの試練を越えゆく留学生の皆さんを中心に、創価の若き世界市民の揺るぎない団結に大拍手を送ります。何ものにも引き裂かれぬ「青春の友情」と「平和の連帯」がここにあると、私は心から讃えたい。
今日、信頼する皆さん方に申し上げたいことは、「平和と人道の勝利の大道を開くトーチベアラーズ(松明を持つ人)たれ」という一点です。先ほど、敬愛してやまぬエラ・ガンジー博士が語ってくださった如く、わが創大生、わが短大生こそ、世界の知性が未来を託すトーチベアラーズに他なりません。
エラ博士ご自身が、祖父のマハトマ・ガンジーが掲げた非暴力と平等・尊厳という松明を、気高き父母に続いて誇り高く受け継いでこられた闘士です。学生時代に非暴力の哲学を深く学び、アパルトヘイト(人種隔離政策)の撤廃へ身を投じ、長年の軟禁や住居を焼き払われる迫害にも耐え抜きました。さらに暴力によって最愛のご子息の命を奪われた悲劇までも乗り越え、人間性あふれる非暴力の社会の実現へ不撓不屈の魂で人生を捧げ切ってきたのです。
マハトマ・ガンジーの大精神は、創大の名誉博士でもあるネルソン・マンデラ氏をはじめ多くの人々に継承されました。そして若きガンジーの人権闘争から百年にわたる歳月を経て、遂にアパルトヘイトが撤廃されたのです。
偉大な歴史は、世代から世代へ「魂の継承」によって築かれます。
創価教育の創始者である牧口常三郎先生は、生命尊厳の信念を貫き、軍部政府に弾圧され獄死されました。先生は凍てつく寒さの過酷な獄中にあっても「心一つで地獄にも楽しみがあります」と悠然と記され、カントの哲学など、最後まで探究を重ねておられます。この崇高な先師から、平和と人道の松明を託されたのが、創大であり、短大であることを、今再び心に刻みたい。
創価の負けじ魂で「勝利の大道」を開きゆく皆さんに、マハトマ・ガンジーの言葉を贈ります。すなわち「強き意志の人は、行く手にいかなる困難があっても立ち向かう。そうすることで、絶望の中にも希望が生まれるのだ」(『マハトマ・ガンジー全集 69巻』インド政府出版局)と。
愛する君たちよ、苦難の中で勇敢に学び抜き、人類の英知の松明を赫々と燃え上がらせよ! そして世界へ未来へ、限りない希望と勇気を広げゆけ! 
一人一人の健康と前進を祈ります。ご家族にも、くれぐれも、よろしくお伝えください。