2020年10月8日木曜日

2020.10.08 わが友に贈る

病と闘う皆さま
断じて負けるな!
「妙とは蘇生の義なり」
大確信の祈りを重ね
変毒為薬の実証を!

神国王御書 P1521
『日蓮此の事を疑いしゆへに幼少の比より随分に顕密二道並びに諸宗の一切の経を或は人にならい或は我れと開見し勘へ見て候へば故の候いけるぞ』

【通解】
日蓮はこの事に疑問を持ったために、幼少のころから顕密二教をはじめ、諸宗の一切の経教を懸命になって、あるいは人に学び、あるいは自分一人で開いて見て考えたところ、その理由があることを知ったのである。

名字の言 人権の闘士は「よく人の意見を聞く人」だった 2020年10月8日
「氏は、よく人の意見を聞く人でした。たとえ相手が言うことに全面的に賛成できなくても、途中で遮ることなく、最後までじっくり話を聞くのです」▼氏とは、ノーベル平和賞受賞者のネルソン・マンデラ氏。27年半、1万日に及んだ獄中生活を耐え抜いた「人権の闘士」である▼氏と親交が深かった、ローマクラブ共同会長のマンペラ・ランペレ博士のインタビュー記事(本紙9月17日付)を読み、マンデラ・スマイルと呼ばれた氏の笑顔がよみがえった。「よく人の意見を聞く人」だったからこそ、あらゆる人種や民族が共存する「虹の国」(南アフリカ)へ導くリーダーシップを発揮できたのだろう▼「相手の話を聞くためには、自分の位置を相手の立場まで移動させなければなりません」。童謡詩人の矢崎節夫さんが教えてくれた。「だから『理解する』とは、英語で『understand』——『下(under)』に『立つ(stand)』と書くのです。自分中心ではなく、相手の立場に立つと、とても大切なことが見えてきます」▼人間の口は一つだが、自分が話すことの2倍、相手の話を聞くために耳は二つあるといわれる。「耳」で聞いたことを「心」で受け止める「聞き上手」でありたい。これを実践する人が「励ましの人」である。(川)

寸鉄 2020年10月8日
「一句妙法に結縁すれば億劫にも失せず」御書。勇敢に仏種をまく対話を
中国方面「師弟原点の日」開拓精神こそ創価の魂!新たな共戦譜をここから
青年は何かで第一人者になる執念を持て—恩師。十年一剣を磨き勝ち進め
エスカレーターでの子の転倒に注意。保護者は手を離すな。慌てず歩かず
小中学校教室93%に冷房公明の国・地方の連携で大きく前進。光る実現力

〈社説〉 2020・10・8 人間とコンピューターの違い
◇"やりたい"から始まる行動
人間とコンピューターなどのシステムとの違いは何か。あらゆる領域でインターネットの活用が進む今こそ、一度立ち止まって考えてみたい。
筑波大学准教授の落合陽一氏は、"これからの世界"を「デジタルネイチャー」の世界と呼び、次のように述べる。「コンピュータやインターネットなどのデジタルな情報があふれ人工物と自然物が垣根なく存在する環境が、人間にとっての『新しい自然』だということです」(『働き方5・0』小学館新書)
本年、世界規模の新型コロナウイルスの感染拡大により、私たちの日常は大きく変化し、オンラインの活用も進んだ。初めて、LINEやZoomなどのアプリを使った、オンラインでのコミュニケーションを経験した人も多い。先月の「世界青年部総会」も、インターネットで世界を同時に結んで開催された。
落合氏は、システムにはなく、人間だけが持てるものは、"これがやりたい"という「モチベーション(動機づけや目的意識)」だと指摘する。コンピューターは、作業を指示されれば、疲れ知らずで動き続けるが、自ら何かをしたいと考えることはできない、と。
創価学会にあっては、私たちは「一生成仏」を懸け、「広宣流布」を目指し、日々の活動に励んでいる。それは、自分の人生を通して最高の幸せを実感したい、縁を結んだ一人一人にも最高の人生を歩んでほしいという、崇高な「モチベーション」から発する実践ともいえる。
本紙で連載中の「世界の友は今」では、各国のSGI(創価学会インタナショナル)の取り組みを紹介している。どんな状況になっても、広宣流布を止めず、前へ前へと進み続ける、各地の同志の姿に、感動が広がっている。
私たちの強く深いモチベーションの源泉は、地涌の菩薩としての「誓願」にある。広宣流布を自分の「使命」と決め、誓うからこそ、無限の力が湧き上がる。
池田先生はつづっている。「誓願とは"自ら発す"ものだ。生命内奥から烈々と響かせゆく誓願の題目こそ、元品の無明を打ち破り元品の法性を顕す音声といってよい」
自分の人生は、自分にしか生きられない。だからこそ日々の祈りで誓願を深めながら、何事も"やらされる"のではなく、"やりたい"とポジティブ(積極的)に歩みたい。その目的意識があれば、対面でもオンラインでも、あらゆる手段を能動的に使っていける。
たとえ困難があっても、自ら決めて意欲的に取り組む——そうした日々の積み重ねが、私たちにしか発揮できない「人間らしさ」を磨くことにつながる。

☆みんなで学ぶ教学 第11回 異体同心
◇皆の個性輝く勝利の証し
今回の「みんなで学ぶ教学」は、「異体同心」をテーマに学びます。多様で多彩な人々が集まる創価学会の、団結の要諦について学んでいきましょう。おや、新会員のリホさんがお母さんへの誕生日プレゼントを買うために、花屋を訪れ、地区婦人部長のユリコさんにばったり会ったようです。

ユリコ あら、リホさんもお花を買いに来たの? 偶然ね!

リホ そうなんです。お母さんの誕生日が近いので、すてきな花束を買いに来ました。花は1種類でもきれいなのに、たくさんの種類の花が集まると、こんなにきれいな花束になるんだなあと思って、見とれていました。

ユリコ 本当にその通りよね。いろんな花が集まっている花束を見ると心が華やぐわ。一つ一つは違う種類だけど、お互いに生かし合っている気がするわね。

リホ たしかにそうですね。そういえば、以前から「すてきだな」と思っていたんですけど、創価学会も、世代や性格、職業も違う人たちが集まっていますよね。しかも同じ目的に向かって仲良く団結していて、すごいことだと感じます。

ユリコ それが学会の魅力の一つよね! まさに「異体同心」の集いといえるわ。

リホ 異体同心……。たしか、すごく団結しているという意味でしたっけ?

ユリコ 一言でいうと、そういうことになるかもしれないわね。「異体」とは個性や特質、立場が異なることで、「同心」とは志や目的を同じくすることよ。学会は多様な人たちが集まって、広宣流布という一つの目標へ向かって進んでいるの。

リホ なるほど。でも、それは簡単なことではないですよね。考え方や生き方は人それぞれですし、中にはどうしても価値観が合わない人もいるかもしれませんし……。

ユリコ もちろん、「無理やり仲良く」という意味ではないわ。中には「苦手だな」と思う人もいるかもしれない。でも、そういう人がいることも大事なことなの。"好き嫌い"という感情を超えて、お互いの「違い」を尊重し、理解して、広宣流布という一つの目標に心を合わせて前に進んでいく。そこに一人一人の成長もあるのよ。

リホ そうなんですね。たしかに、自分と違う価値観を持った人からは、自分にはない考え方を学ぶことができます。

ユリコ 自分と違うからこそ、自分と違う力を持っているとも言えるわよね。日蓮大聖人は「異体同心なれば万事を成じ同体異心なれば諸事叶う事なし」(御書1463ページ)と仰せよ。
一人一人が個性を発揮して、心一つに目標に向かって挑戦すれば、どんなに困難なことでも成し遂げることができる。反対に、どんなに表面的に団結しているように見えても、心がバラバラであれば何事も成し遂げられないとの教えよ。

リホ 初めて創価学会の座談会に参加した時、年齢も職業も違う人たちが集まっているから、不思議な安心感を覚えました。何か自分のことを認めてくれている感じというか……。

ユリコ 学会には異体同心の精神が脈打っているからこそ、"全員が広布の人材"という意識が強いんじゃないかしら。だからこそ一人一人が、信心によって最高に個性を輝かせることができるの。リホさんにその心が伝わったのかもしれないわね。
池田先生は「その時、その時において異体同心の姿を現していること自体が、『広布勝利の証明』であり、『広布伸展の精華』なのです。すなわち、異体同心は『勝利への要諦』であるとともに『勝利の証明』でもあるのです」と語っているわ。

リホ だから、学会の皆さんといると、この花束のように、心が華やぐんですね。私も、異体同心の団結に貢献できるよう、頑張っていきます!

ユリコ すでに貢献しているわよ! きれいな一輪の花のような、リホさんのみずみずしい求道心に、いつも心が洗われるわ。

☆質問BOX 仕事などで会合に参加できない時があります。
◇回答
デジタル化が急速に進み、人々のライフスタイルも多様化しています。オンラインを活用し、新たな人が会合に参加できるようになった一方、さまざまな事情により、どうしても参加できない方もいるかもしれません。
会合などの学会活動に参加することは重要なことですが、一人一人がそれぞれの場所で、勝利の実証を示すことも大切な挑戦です。
池田先生は「大事なのは、心が広宣流布へ向かっていることです。『きょうは学会活動に行けないけれども、すべて信心の戦いと思って、仕事に全力を尽くそう』『休日は会合に参加できるよう頑張ろう』『皆の前進のために一分でも題目をあげよう』——そう思えれば、勝利です」と語っています。
たとえ会合に参加できなくとも、同じ目標に向かって、心一つに前進していきましょう。