地区・ブロックこそ
広宣流布の本舞台だ。
全リーダーが率先して
組織の最前線へ!
希望の波動を起こそう!
御講聞書 P819
『今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る者、無上宝聚不求自得の長者に非ずや』
【通解】
日蓮門下の、南無妙法蓮華経と唱える者は、「これ以上はないという『宝の聚まり』を、求めることなく、自ずから得た長者」なのである。
名字の言 50年前にノーベル平和賞を受賞した農学者ボーローグ博士 2020年10月29日
今年のノーベル平和賞に選ばれたのは、国連の世界食糧計画(WFP)。コロナ禍による深刻な飢えに苦しむ人々を支援する活動が評価された▼ちょうど50年前、ノーベル平和賞を受賞したのも、品種改良の小麦を開発し、食糧危機にあえぐ人々を救った農学者のノーマン・ボーローグ博士だった。"奇跡"とも呼ばれるその小麦は、背丈が低く丈夫で風害に強い上、穂数当たりの穀粒数が多く、高い収穫量を誇った。博士は2万系統以上の小麦を粘り強く研究し、この新品種を生み出した▼博士の人生観に大きな影響を及ぼしたのは、世界恐慌によって困窮する人々を目の当たりにしたことだった。苦しむ人の役に立ちたい——その切実な願いが一粒の種子を生み、やがて数億人の命を救った(レオン・ヘッサー著『ノーマン・ボーローグ』悠書館)▼仏典には「金色王」の故事が説かれる。干ばつと飢餓に苦しむ民衆のため、王は自らの食を最後まで分け与える。その姿は天をも揺り動かし、甘露の雨を降らせ、万民を蘇生させた▼"奇跡"と思える偉業も、最初の一歩は、何とかして人を救いたいという慈悲の心から始まる。目の前の一人に寄り添い、心に希望の種をまく。この地道な労作業の中に、最も崇高にして偉大な人間の輝きがある。(当)
寸鉄 2020年10月29日
「ほむれば弥功徳まさる」御書。体験を語れば福徳燦然。これ広布の推進力
青森県婦人部の日。励ましの声で伸びる人材の森日本一仲良き団結で前進
近隣の助け合い「何もしない」46%—厚労白書。絆結ぶ学会は地域の灯台
中古家電の出火事故相次ぐ。リコール情報や修理履歴を確認。小事が大事
「自転車のあおり運転」で初の逮捕者。危険行為を断じて許すな。事故撲滅
☆10月度「御書講義」 顕仏未来記(上)
◇仏法西還の未来記を実現!
創価学会公式ホームページ「SOKAnet」で配信されている、森中教学部長の10月度「御書講義」を、上下にわたって掲載します(抜粋・編集)。教材は「顕仏未来記」です。世界広布を前進させる、学会精神の源流を学んでいきましょう。講義の動画はこちらから視聴できます(31日まで)。((下)は10月24日付4面に掲載の予定)
◇はじめに
今、世界広宣流布は同時進行ですが、世界各国・地域の教学運動も同時進行です。日本の「大白蓮華」に連載されている、池田先生の御書講義「世界を照らす太陽の仏法」を世界中で同時に学習しています。また、御書全集も10言語を超えて発刊されています。そして、各国で今、熱心に小説『新・人間革命』の学習運動が進められています。コロナ禍の中で、いやむしろ、コロナ禍だからこそ、世界中の教学運動は水かさを増しています。
さらに今、世界の青年部が師弟不二と異体同心の連帯を築き、地涌の誓願に立って新たな旅を開始しました。これからが、ますます楽しみです。
そうした希望と、いよいよこれから、との決意を込めて一緒に「顕仏未来記」を学んでいきたいと思います。
◇本抄について
本抄は文永10年(1273年)閏5月、日蓮大聖人が流罪先の佐渡・一谷で著されたものです。今日、明日の命も分からない流罪地で、世界広宣流布を宣言されていることに、あらためて深い感動を覚えます。
さて、本抄を拝するうえで大事なのは、「顕仏未来記」という題号です。この題号を読み下すと、「仏の未来記を顕す」となります。「未来を予見し、記した、仏の言葉を実現する」という意味になります。
題号にある「仏」を、どう拝するかで、本抄の題号には二重の意味が込められています。
まず、「釈尊の未来記」と拝すれば、日蓮大聖人が、仏の未来記、すなわち法華経で予見されていた末法広宣流布の道を実現してきた、ということになります。
釈尊は法華経で、私が亡くなった後、とりわけ悪世で広宣流布を断絶させてはならないと遺言の如く弟子たちに命じています。広宣流布とは民衆を断じて幸福にするとの仏意、仏の願いの実現です。人々の思想が乱れ、戦争や災害が相次ぎ、悪人も多い時代に、悲惨と不幸を根絶するために、迫害や弾圧を覚悟して立ち上がる仏弟子が誕生しなければ、広宣流布は進みません。
「顕仏未来記」は、そうした末法の時代に、日蓮大聖人が、法華経の精髄である南無妙法蓮華経の大法を掲げて、大難の中、広宣流布を実現してきたことが述べられています。「私一人」が立ち上がったのだと断言されています。
そして本抄の後半では、大聖人の仏法が全世界に広宣流布していくと、「御自身の未来記」を記され、「末法には東より西に往く」「仏法必ず東土の日本より出づべきなり」(御書508ページ)と、日蓮大聖人の太陽の仏法が、東の日本から西のインドへと広がっていく、いわゆる「仏法西還」を宣言されています。
末法万年は、南無妙法蓮華経を説き示した大聖人の太陽の仏法が世界を照らし、人類を救います。ゆえに私たちは、日蓮大聖人を末法の御本仏と拝して、南無妙法蓮華経の大法を弘通し、広宣流布を進めているのです。これが題号にある「仏」を「日蓮大聖人」と拝する読み方です。
その立場から見れば、大聖人の末法世界広宣流布という予見を現実のものとして顕したのは創価学会しかありません。また、その自覚と決意に立って、創価学会は「顕仏未来記」を拝してきました。
池田先生は「現代に、(末法万年の全民衆救済という)この尊極な精神を受け継ぎ、人々の幸福と平和、安穏な社会の構築のために、創価三代の師弟とともに、日々、奮闘してきたのが世界中の学会員です。釈尊、法華経、日蓮大聖人、そして創価学会——民衆勝利の時代を築きゆく、この仏教の歴史の中に『人間の宗教』の壮大な系譜があるのです」とつづられています。それでは、御書の御文に入っていきます。
◇大難の中で大歓喜の境涯開く
御文
『日蓮此の道理を存して既に二十一年なり、日来の災・月来の難・此の両三年の間の事既に死罪に及ばんとす今年・今月万が一も脱がれ難き身命なり、世の人疑い有らば委細の事は弟子に之を問え、幸なるかな一生の内に無始の謗法を消滅せんことを悦ばしいかな未だ見聞せざる教主釈尊に侍え奉らんことよ』(御書509ページ2行目〜4行目)
◇妙法を身読した喜び
「顕仏未来記」で、仏法西還という大聖人の未来記を示された後、本抄全体の結びとなる段落が、今回の拝読範囲です。
まず大聖人は、「日蓮此の道理を存して既に二十一年なり」と仰せです。この道理とは、「真実の仏法が、末法において必ず広宣流布する」という、釈尊が法華経で説き残した仏法の原理です。「二十一年」とは、建長5年(1253年)の立宗宣言から、本抄を認められた文永10年(1273年)までのことで、足かけ21年です。
「日来の災・月来の難・此の両三年の間の事既に死罪に及ばんとす今年・今月万が一も脱がれ難き身命なり」とは、この21年の間、大難の連続であったが、とりわけ、この数年、つまり、「竜の口の法難」や「佐渡流罪」は死罪に等しいものであったということです。現実には、赦免はおろか、大聖人が生きて帰るなどとは、この時は誰も想像だにしていなかったと思います。
ところが本抄で、大聖人は、「一たびは喜んで云く何なる幸あって」(御書505ページ)、「喜悦せしむる」(同506ページ)、「幸なるかな」「悦ばしいかな」(同509ページ)と仰せられています。
言うまでもなく、妙法を身読し、末法広宣流布の大道を開き、釈尊の遺命を実現した喜びです。拝読御文では、この現在の御心境を弟子たちに伝えています。
◇全人類の宿命転換へ
「世の人疑い有らば委細の事は弟子に之を問え」とは、世間の人たちに対して、大聖人は、「私の言葉に疑いがあるなら、詳しいことは私の弟子に聞きなさい」と仰せです。これは、「開目抄」や「佐渡御書」等で、大難の意味を既に教えられていることを示されるとともに、門下たちに対して「日蓮と同意」の信心で戦うように促されているとも拝されます。
続いて、「幸なるかな一生の内に無始の謗法を消滅せんことを悦ばしいかな未だ見聞せざる教主釈尊に侍え奉らんことよ」と仰せです。これは、大難の中で、仏界の生命を実現し、仏の大願に生き抜いた大歓喜の境涯の表明です。まさに学会指導にもありますが、成仏の大境涯とは、何ものにもおかされず、何ものをも恐れない絶対の幸福境涯です。
池田先生は「障魔との戦いである広宣流布の闘争は、各人の宿命転換を実現する力に漲っています。それが、一国の宿命転換、そして全人類の宿命転換へと広がっていきます。仏の大願に生き、自他の仏界の生命を湧現していく戦いであるからこそ、人類の境涯を高める大道になるのです」とつづられています。