今日の自分を
一歩でも高めていく。
この地道な挑戦の中に
人生の勝利は光る!
報恩抄 P297
『小失なくとも大難に度度値う人をこそ滅後の法華経の行者とはしり候はめ』
◇希望の明日へ
何事も、"もうボクはだめだ""いくら努力しても私は変わらない"といった悲観主義では、次の勝利はない。みじめになっていくだけである。ひとたびは負けても、"次は勝つ""今まで以上に努力して必ず克服してみせる"との強い「心」が大切である。心を決めれば、勇気と知恵がわいてくる。できないと言われていることも、自分でやってみないとわからない。人がどう言おうと、まず自分である。そうした強い決心の人であっていただきたい。
平2・3・20
☆若き君へ 新時代の主役に語る「人間を結べ!つながりは力」
──今回の震災を通し、学会員の励ましの行動が、識者の方から、あらためて評価されています。仙台白百合女子大学の大坂純教授は、「学会には人と人とを『つなぐ力』があります。つながったとき、人は強くなるのです」
「創価学会が活躍して、社会の中に温かな『つながりの力』を満たしていただきたい」と期待を寄せてくださっています。
名誉会長 温かな、また深い教授のご理解に心から感謝します。
東北は、もともと地域で助け合う伝統が生きており、「人のつながり」が豊かな天地です。その地域のつながりが、復興の大きな推進力と光っています。
一方で、従来の地縁や血縁を頼りにするだけでは乗り越えられない課題があることも、この未曽有の震災で浮き彫りになりました。公的な復興への取り組みが、なかなか進まないと指摘される中で、ボランティアの方々の活躍には目を見張るものがあります。全国各地から集まったボランティアの中には、その地に直接ゆかりのない方々も多くおられたでしょう。
私たちも、会館での被災者の受け入れや、さまざまな救援活動をするに当たって、学会員であるか否かにかかわらず、目の前の困っている方、苦しんでいる方に手を差し伸べてきました。
それまで、つながりのなかった人たちも、共に力を合わせて問題を解決していく。それでこそ、これまでにない力が発揮され、初めて問題が解決できる──そういう時代に入ってきたのではないかと、私は思います。
識者の方々が私どもへ寄せてくださっている大きな期待も、従来の「つながり」を強めることはもとより、新たなつながりを広げていく。しかも、そのつながりが温かな励ましと希望に満ちたものであることに注目されているのではないでしょうか。
17世紀、スペインを代表する思想家グラシアンは語りました。
「友垣とは逆境からの唯一の救出策であり、魂の安らぎでもある」
苦悩に沈む人が立ち上がれるまで祈り、励まし続ける。古い友情を大切に、新しい友情を結ぶ。そうした人のつながりから、また新たな価値を創造する──私たち「創価」の真骨頂です。