世界一の華陽姉妹よ。
いつも ありがとう!
女子部の笑顔は
わが地域の希望なり!
法華証明抄 P1586
『地にたうれたる人はかへりて地よりをく』
◇希望の明日へ
自分自身を生ききる−−これは簡単なようで、じつは大変に難しい。とかく人は、華やかに見える世界へ憧れるものである。また世間の流行を追いがちである。”あるいは、もっと自分に合った仕事があるのではないか”と、思い惑ったりもする。そのために、人は、自分の拠って立つ場所を打ち捨てて、あちらこちらを掘り返す。そして、結局は、何物も掘り当てることができないまま、貴重な人生を費やしてしまう場合が、余りにも多いのである。
昭63・3・15
☆創価学園東京45回・関西40回へのメッセージ
皆さんの青春の新しいステージの開幕にあたり、私は3点、申し上げたい。
第一に、「学ぶ喜びこそ青春の宝なり」ということです。
ご存じのように、私は、あの残酷な戦争によって、青春時代、思うように学ぶことができなかった世代です。どれほど悔しい思いをしたことか。だからこそ、若い皆さんが何の憂いもなく学べる「平和の時代」を断じて切り開くのだと決め、私は人生をかけて戦い抜いてきました。
今、皆さんは、お父さんやお母さんの、海よりも深く、空よりも高い愛情に包まれて、思う存分に、この最高の学園で学びに学べる時を迎えています。一日一日、ベストを尽くし、偉大な勉学の歴史を創り残してください。それが、悔いのない青春となり、人生となるからです。
若き日のゲーテも、「一日一日と学ぶところがあります」(木村謹治訳『ゲーテ全集第29巻』改造社)と言って、生き生きと探究を続けました。ゲーテによれば、目も耳も「知るため」にこそあります(エッカーマン著『ゲーテとの対話』)。ゆえに、それを研ぎ澄まして、地上の身近な勁植物から、はるか宇宙に輝く天体まで、大自然を鋭く観察しました。そして、生きることの素晴らしさに感激しながら、一生涯、生命の神秘に迫っていったのです。
ゲーテは、生命こそ最も美しいものであり、生命を最高の財宝として尊重しなければならないと信じていました。「生命の尊重」と「暴力の否定」は、わが学園の根幹です。
生命の探究を進め、生命と生命の支え合う絆を大切にしていけばいくほど、野蛮な暴力に打ち勝ち、平和を創る力は強くなります。
ともあれ、「学問のなかには、なんというすばらしい世界がひらけていることだろう」(ビーダーマン編『ゲーテ対話録第2巻』)とは、ゲーテの感動の言葉であります。
学園生の皆さんは、喜び勇んで、自然へ、人間へ、社会へ、歴史へ、宇宙へと探究の光を広げていっていただきたいのであります。
もちろん勉強が思うように進まず、苦しい時もあることでしょう。しかし、その苦しさをも突き抜けて学ぶ喜びをつかんでいく力こそ、「英知をみがくは何のため」、また「君よ正義を学びゆけ」という学園精神であると、私は宣言したいのであります。
新入生の皆さん、いかがでしょうか!