福徳は燦然と輝く!
地域に希望を広げる
尊き広布の宝城だ。
心からの感謝を!
寺泊御書 P953
『日蓮此の経文に当れり汝等何ぞ此の経文に入らざる』
◇希望の明日へ
親が子を叱るのは、永遠に変わらない"人類共通の法則"のようだ。そうしたときにムキになって親子ゲンカばかりしていては、お互いが疲れてしまう。それよりも"こんな大声が出せるんだから、ウチの親はまだ元気だな。これなら安心だ"というくらいに受け止めてはどうだろうか。そうとらえる心の余裕をもてる人は、すでに立派な大人である。
平3・7・28
☆若き君へ 新時代の主役に語る「人間を結べ!つながりは力」
──なかなか対話のきっかけがつかめない、という青年の声も聞きます。
名誉会長 あいさつは、それ自体、素晴らしい対話です。
かの釈尊も「自分から語りかける人」だったと言われています。あせらず、臆さず、元気なあいさつから始めればいいのです。
「おはようございます!」「こんにちは!」と、さわやかに声をかける。明るくはつらつと接する。それだけで声をかけられた人はうれしい。信頼関係も築かれる。
気持ちのよい「あいさつ」──私自身、近所でも、職場でも、また学会活動の中でも、きちんとあいさつをしようと決めて、実践してきました。
大田区山王のアパート「秀山荘」に引っ越した時も、「このたび越してまいりました池田です」「今後ともお世話になりますが、どうかよろしくお願い致します」と名刺を持って、近所へごあいさつに回りました。
多くの来客がありましたので、近隣の迷惑にならないよう配慮しました。妻がよく、気を配ってくれました。そうして結んだご近所との信頼関係は、貴重な人生の財産となりました。
友好拡大といっても、広宣流布といっても、すべて足もとから始まります。また、近隣の方々との交流というのは、自分の心を豊かにしてくれる。生活に温かみが出てくるし、何ともいえない安心感も生まれる。
来月から新社会人としてスタートするメンバーもいるでしょう。次回あらためて語り合いたいと思いますが、職場や地域で信頼を勝ち得ていく上でも、さわやかな「あいさつ」が基本です。
また、身近な人の行動などを見て、「素晴らしいな」と思うことがあるでしょう。その時に一言、声をかけることからも、対話は深まります。他人のいいところは、「素晴らしい!」「感動しました!」と率直に伝えることで、自分の心が相手の心に届いていきます。
さらに、相手を尊重し、その人から学んでいこうと質問していくことからも、対話は弾みます。
こちらが良い聞き手になれば、相手自身が気づいていない力まで引き出していけるものです。
──ただ、いろんな人がいますし、話が通じないことや、うまくいかないことも多いのですが。
名誉会長 今、対話の達人と言われる先輩たちも、最初はうまくいかなかったんだよ。大丈夫、心配はいりません(笑い)。
大事なことは、失敗してもクヨクヨしないことです。すべて勉強だと思って、また明るく朗らかに対話していけば、いいんです。
対話に限らず、何かしようとすれば失敗はあります。失敗は挑戦者の勲章です。恥ずかしく思う必要などありません。
若いんだから、悔しいこともステップにして、題目をあげて前進してください。「これから、どれだけ成長できるか」──それが、勝負です。
日蓮大聖人は『この法門を弘めてきたので、他の人とは比べものにならないほど多くの人と会つてきましたが、真にいとおしいという人は、千人に1人もいませんでした』(P1418、通解)とも仰せになられています。
御本仏の大きな御境涯から御覧になっても、本当に尊敬できる、信頼できる立派な人は少ないものだと、達観なされているのです。
いわんや、凡夫と凡夫の人間群の只中で、対話を進めていくことが、どれほどの難事か。一回一回が尊い尊い仏道修行です。
祈り、動き、語る。また祈り、動き、語る。その積み重ねの中で、自分自身の生命が強く賢く大きくなっていくのです。やがて多くの人を包容し、正しく自在にリードしていける力が、必ず具わっていきます。