朝が勝負だ!
春風のごとき
爽やかな挨拶で
信頼を勝ち取れ!
日女御前御返事 P1243
『爰に日蓮いかなる不思議にてや候らん竜樹天親等天台妙楽等だにも顕し給はざる大曼荼羅を末法二百余年の比はじめて法華弘通のはたじるしとして顕し奉る』
◇希望の明日へ
人生は長い。何があろうと、決して一喜一憂する必要はない。青春時代は、心も体も、微妙に揺れ動く時期である。みずみずしい好奇心。鋭敏な感性。また人には言えない悲しみや苦しみもあろう。ときには家を飛び出そうとか、学校をやめたいなどと思うことさえあるかもしれない。さまざまな感情の起伏があるのは、当然である。しかし未来部の皆さんは、唱題を根本として、そうした悩みや課題を、一歩一歩、乗り越えていっていただきたい。またどんなときにも、自分の家族、自分の学校を心から大切に思える人であってほしい。
平2・8・5
☆若き君へ 新時代の主役に語る「人間を結べ!つながりは力」
──でも、何をどこから始めればいいのか、わからないという声もあります。
名誉会長 難しく考える必要はありません。まず、青年らしく率直に語り合うことから、始めればいいんです。
「はじめに対話ありき」です。一切の価値創造は、「対話」から始まります。
大仏法を持った青年たちによる「対話」が、力ある行動を生み、慈愛と信頼のネットワークを広げる。「対話」こそ「人のつながり」の起点であり、結合力なのです。
今月の座談会の拝読御書として研鎖した「諸法実相抄」の結論には、『力あらば一文一句なりともかたらせ給うべし』(P1361)と仰せです。持てる力の限り、自分らしく誠実に対話をし、「一人」の心の変革を促すことです。目覚めた一人一人の連帯を結ぶところから、時代を変革する力が結集されます。
──東北に応援に行った青年たちからも、「少しでも役に立てばと行ったのに、かえって東北の方の温かさや強さに触れて多くを学び、自分の人生観が変わった」という声が寄せられています。
名誉会長 応援に駆けつけてくれている友に、私からも重ねて「尊い地涌の菩薩の行動、本当にありがとう! ご苦労さま」と申し上げたい。
人を幸福にできる人が、真に幸福な人です。
仏道の根幹は菩薩の実践です。
菩薩の実践の全ての基本は、「あらゆる人を救いたい」との「衆生無辺誓願度」という誓いです。
縁する人を全て幸せに。それが実現してこそ、自身の真の幸福、成仏もあるのだ──そう決めて智慧を尽くし、身を粉にして戦う。
その最も優れた手本が、法華経に登場する不軽菩薩です。
「あなたにも幸せになる力がある。一緒にその力を発揮していきましょう」と、あらゆる迫害や反発に耐え、訴え続けて仏となりました。不軽菩薩は、釈尊自身の過去の修行の姿です。
大聖人も、この不軽菩薩の実践を、生涯、貫かれたのです。
「他人だけが不幸」はありえない。と同時に「自分だけが幸福」もありえない。ならば「人を幸せにする」ことが「自分が幸福になる道」です。自他共に幸福を勝ち開いていく。ここに、法華経の真髄の行動があります。これが、我らの学会精神です。