2012年4月30日月曜日
2012.04.30 わが友に贈る
支えてくれる家族に
深い感謝を!
一家和楽の道は
振る舞いにあり。
異体同心事 P1464
『悪は多けれども一善にかつ事なし、譬へば多くの火あつまれども一水にはきゑぬ、此の一門も又かくのごとし』
◇今週のことば
大勝利の五月三日、万歳!
創価学会 母の日、万歳!
太陽の母たちと共に
生き生きと語り進もう。
友を照らす希望の言葉で!
2012年04月30日
◇希望の明日へ
自らの小さな我を捨てて正義のために、理想の実現のために決然と立ち上がる−−ここに、人間として、なかんずく信仰者としての生き方がある。そして、この信念に徹していくなかに、いかなる烈風にも揺るがぬ強き力が生まれてくるのである。
平1・2・14
☆名誉会長と共に 今日も広布へ No.011「若々しく! 不退の心で」
素晴らしい人生を生き抜こう! 健康で、長生きして、自他共に喜びを満喫して!
勝利の栄光に輝いて、人生を生きる。それが最極の人生であり、それを仏という。
わが使命の舞台で、勝つことが広宣流布である。自分が永遠に功徳を積んでいくために、勝ちまくるのだ。
長い人生である。
誰人も避けられない「生老病死」の苦悩を、悠々と乗り越えるための信仰である。
人生の総仕上げに、秋の黄金の実りのような豊かな自分を築くための信心である。
今、若い人材が、どんどん伸びている。立ち上かっている。今こそ、もう一度、大きく学会を伸ばしていこう。
そのためにも、年配になっても、元気に戦うのだ。若返って進むのだ。
どんな立場であれ、断じて一歩も引かない決心を持つのだ。「広宣流布のために、何でもやらせていただこう」。これが大事だ。そうでないと、心が老いてしまう。
皆と一緒に前進するのだ。若い人と共に戦えば、自分も若くなる。独りぼっちになってはいけない。そして一生涯、師弟の道を断じて貫き通す信念を持つことだ。
信心とは、役職ではない。年数でもない。心で決まる。
妙法を修行する人は『年は・わか(若)うなり福はかさなり』(P1135)
−年をとっても若々しくなり、福運も、ますます積み重なっていく、と日蓮大聖人が約束してくださっている。
さあ、きょうも、生き生きと! 毅然たる祈りで、広布へ進むのだ。その人を諸天は守りに守る。
2012年4月29日日曜日
2012.04.29 わが友に贈る
制限速度の厳守
携帯電話の禁止など
ルールを守れ!
無事故が勝利だ。
守護国家論 P43
『是の悪比丘は利養の為の故に是の経を広宣流布すること能わず』
◇希望の明日へ
自分に勝つ人がもっとも強い人である。自分自身に負けるような弱い青年であってはならない。自分に勝つ者こそ、すべてに勝ちゆくという信念の人であってほしい。
昭63・11・4
☆平成24年2月号大白蓮華巻頭言「世界一の婦人部に幸の宝冠を!」
世界一
誇るわれらの
婦人部は
福徳ゆたかに
使命も尊く
歴史を振り返れば、残酷な戦乱や抑圧や宿命に、どれほど多くの女性たちの涙が流されてきたことか。
その悲しみの流転を止め、平和と尊厳と幸福の笑顔の花を、世界中に数え切れぬほど咲き薫らせていく。これが「創価の女性の世紀」である。はるか彼方に思われてきた希望の新時代が、今いよいよ始まっている。
日蓮大聖人から、「上人」とまで讃えられた光日尼は、夫を亡くし、頼みとする息子にも先立たれながら、師の励ましを支えに、妙法に毅然と生き抜いた。この母への御聖訓には、「三つの綱は今生において切れました。五つの障りもすでに晴れたことでしょう。心の仏性の月は曇りがなく、身の罪障の垢は消え果てました。あなたこそ即身の仏です。何と尊いことでしょうか」(P934ページ、趣意)と仰せになられている。
「三つの綱」「五つの障り」とは、長い間、不公正に女性を虐げ、苦しめてきた圧迫や束縛のことである。
たとえ、どんな境遇にあろうとも、題目を唱え、広宣流布の行動に勇みゆく中で、わが心の天空には、名月が美しく冴えわたるような成仏の境涯を必ず開いていくことができる。
ありのままの自分自身が尊極なる妙法の当体であることに歓喜して、何ものにも負けない仏の智慧と力を晴れ晴れと解き放っていけるのだ。
大聖人が示してくださった通りに、「宿命」を「使命」に変え、「救いを待つ凡夫」から「師と共に人々を救いゆく地涌の菩薩」と目覚めて、自他共に幸福を勝ち開いている。これが、世界一の創価の婦人部である。
あの昭和三十二年の大阪大会。中之島の中央公会堂の場外で、激しい雷雨にも怯まず、「最後は正しい仏法が必ず勝つ」との私の叫びを命に刻みつけてくれた一人の母がいる。
最愛のわが子との突然の死別。夫妻で経営する会社の負債。自らのガンの宣告。打ち続く試練を勝ち越え、今、爛漫と勝利の花を咲かせている。
「貴女の誠実にはかなわない」と地域からの信頼も厚い。母は語る。
「強気で負けんことが、福運です。師弟不二の命で、今日も明日も広布に走ろう! 一人でも青年を励まそう! この心は永遠に変わりません」
こうした無名にして偉大な母が、いずこにも太陽と輝いておられる。ゆえに、広布の陣列は明るく強い。 ニュージーランドを代表する平和学者のケビン・クレメンツ博士も、東日本大震災の直後からの婦人部の自発の献身を深く賞讃されている。
博士は、被災された婦人部の方々の素晴らしい体験が、「困難に直面した時の希望の大切さ」と「人間のもつ力」を教えてくれ、「人類史において女性が果たしてきた役割」を象徴しているとも語られた。
慈愛に満ちた、生命尊厳の平和な社会を築く中心に、創価の母がいる。
師・戸田城聖先生は言われた。
「唱題は勇気を命に点す戦いだ。驚くような変毒為薬の大功徳を必ず現せるんだよ。その貴女の姿が、今度は人々の眼を妙法に開かせるのだ。すごい使命の人生ではないか」
さあ、世界一の婦人部に、皆で続こう! 勇敢に祈り、戦い、勝って、我らの誉れの母たちに、無上の幸の「宝冠」を捧げようではないか!
悲しみも
悩みもすべて
乗り越えて
いつも勝利の
笑顔の女王よ
◎今日から希望の明日へは「信念」です。
2012年4月28日土曜日
2012.04.28 わが友に贈る
開くのは青年だ!
失敗など恐れるな。
大胆に朗らかに
悔いなく今日を勝て!
日興遺誡置文 P1618
『身軽法重の行者に於ては下劣の法師為りと雖も当如敬仏の道理に任せて信敬を致す可き事』
◇希望の明日へ
自分自身に生きたい。だれが何をしようと、環境がどうであろうと、ただ自分自身の命に生き、自分自身の使命に生き、信念に生きたい。そのなかに、他人のため、社会のため、世界のためにが、じつは全部入っている。そして自身に生きた人生は、絶対に悔いがない。
平5・12・3
☆新時代第57回本部幹部会へのメッセージ
全国、全世界の創価家族と共に、希望に燃えて、大勝利の「5月3日」を、晴れ晴れと迎えることができました。
全同志の尊いご健闘を、私は心から讃え、最大に感謝申し上げます。
海外の同志の皆様方、本当にようこそ、お越しくださいました。それぞれの国、それぞれの地域の目覚ましい前進のご様子も、よくうかがっています。
日蓮大聖人は『仏法のために歩む道のりの遠さに、信心の志があらわれる』(P1223、趣意)と仰せになられました。
広宣流布のために、わが身を惜しまず、動き、歩く。それが、どれほど素晴らしい歴史であるか。
どれほど大きな「心の財」を積みゆく行動であるか。
皆様方の功徳は、法華経に照らし、御書に照らして、計り知れません。
その意味において、雨の日も、風の日も、そして雪の日も、労苦をいとわず、幸福と平和の推進力である聖教新聞を配達してくださっている全国の「無冠の友」の皆様に、私たちは、あらためで御礼申し上げ、健康と無事故、大福運の前進を、心からお祈り申し上げようではありませんか。
5月3日を前に、きょうは、一点、確認し合いたいことがあります。
それは、「誓いを貫く人は永遠の勝利者なり」ということです。
法華経は、「師弟の誓い」の経典であります。すなわち、「全ての人を仏の境涯に導きたい」という師匠の誓いを、弟子たちが、わが誓いとして立ち上がるのです。
師匠も、弟子も、民衆の救済という同じ誓いに立つゆえに、師弟は不二です。
どこまでも、師弟が一体となって、師子王の心で、「民衆の幸福」と「国土の安穏」のために、大難も恐れず戦い勝ってみせる。この「師弟の誓い」の経典が法華経であります。
その通りに、御本仏・日蓮大聖人に直結し、「広宣流布の誓い」を立て、貫き通してきたのが、創価の三代の師弟であり、この「師弟の誓い」が永久に輝きわたる原点の日こそ、5月3日なのであります。
昭和26年(1951年)の5月3日。戸田先生は、動乱の世界の真っ只中で、未曽有の大折伏の誓いを立てられました。
この日、先生は宣言されました。
「一対一のひざづめ談判」、つまり、「一対一」で正義を打ち込む、勇気の対話によって、広宣流布は成し遂げられるのである、と──。
この先生の誓いの師子吼に、私たち青年も奮い立ちました。
苦しみも悩みも多い凡夫そのままの姿で、師匠と共に喜び勇んで、悪口罵買など、ものともせず、広宣流布の誓いに大情熱を燃やしました。
仏と同じ誓いに立てば、仏と同じ智慧が湧く。仏と同じ力が出る。仏と同じ戦いができる。
これほど強い、これほど誇り高い人生は、どこにもありません。
昭和35年(1960年)の5月3日には、第3代の私と共に、学会は、世界広宣流布の誓いを立てました。
さらに、「開目抄」の仰せのままに、いかなる大難があろうとも、風の前の塵のごとく吹き払って、わが正義を□くことを誓って、威風堂々の大前進を開始しました。
そして、学会は、経文通りに紛然として競
い起こるありとあらゆる三障四魔を突破して、今、名実ともに「日本の柱」と聳え立っております。
いよいよ、192力国・地域の同志と仲良く朗らかに、「世界の眼目」「人類の大船」の誉れも高く、平和・文化・教育の揺るぎない大連帯を、未来へ創り開いていることは、皆様、ご存じの通りです。
「勝つ」と誓った創価の師弟は、途中に何があろうとも、最後は必ず、断じて勝つのであります。
思えば、大聖人御自身が、立宗宣言に際して、『退転せじ』(P200)と誓われました。
「不退転」こそ、日蓮門下の魂であり、学会精神であります。
混迷を深める世界は、確実に生命尊厳の大哲学を求めています。
不安と不信に揺れる人々の心は、希望と勇気の「励ましの絆」を欲しています。
今、真剣に祈り、生き生きと動き、確信を込めて語り切った分だけ、友の心の大地に幸福の種が蒔かれ、社会に信頼の仏縁が広がります。
明2013年は、立宗760周年に当たっております。
さらに、牧口先生、戸田先生の入信85周年であり、両先生の法難70年でもあります。そして、待望の総本部が完成いたします。
幾重にも深い意義を持つ、明年の5月3日に向かって、私たちは、広布と人生の大勝利を誓い合おうではありませんか!
『ちかいし願やぶるべからず』(P232)。この御聖訓を命に刻み、広宣流布の大ロマンに胸を張って、楽しく、若々しく、生き抜き、戦い抜きまし
ょう!
愛する未来部と青年部の大成長、さらに全同志の健康と偉大なる幸福常勝の人生を、私は祈りに祈り切ってまいります。
そして、世界一の婦人部の皆様方に最敬礼して、「創価学会母の日、万歳!」「いついつまでも、お元気で! お達者で!」と叫んで、私のメッセージといたします。
2012年4月27日金曜日
2012.04.27 わが友に贈る
明快な「声」が
相手の心に響く!
「声仏事を為す」
友のために勇敢に語れ!
如説修行抄 P502
『かたきは多勢なり法王の一人は無勢なり今に至るまで軍やむ事なし』
◇希望の明日へ
だれに言われようが言われまいが、自分は自分らしく、決然たる舞を舞い、曲を奏で、劇を演じゆく人生であっていただきたい。どうせ戦うなら、身も心も軽やかに戦うことである。すべてを自分の喜びとし、生きがいとしていける人が賢者であり、幸福者である。
平5・6・15
☆名誉会長と共に 今日も広布へ No.011「若々しく! 不退の心で」
素晴らしい人生を生き抜こう! 健康で、長生きして、自他共に喜びを満喫して!
勝利の栄光に輝いて、人生を生きる。それが最極の人生であり、それを仏という。
わが使命の舞台で、勝つことが広宣流布である。自分が永遠に功徳を積んでいくために、勝ちまくるのだ。
長い人生である。
誰人も避けられない「生老病死」の苦悩を、悠々と乗り越えるための信仰である。
人生の総仕上げに、秋の黄金の実りのような豊かな自分を築くための信心である。
今、若い人材が、どんどん伸びている。立ち上かっている。今こそ、もう一度、大きく学会を伸ばしていこう。
そのためにも、年配になっても、元気に戦うのだ。若返って進むのだ。
どんな立場であれ、断じて一歩も引かない決心を持つのだ。「広宣流布のために、何でもやらせていただこう」。これが大事だ。そうでないと、心が老いてしまう。
皆と一緒に前進するのだ。若い人と共に戦えば、自分も若くなる。独りぼっちになってはいけない。そして一生涯、師弟の道を断じて貫き通す信念を持つことだ。
信心とは、役職ではない。年数でもない。心で決まる。
妙法を修行する人は『年は・わか(若)うなり福はかさなり』(P1135)
−年をとっても若々しくなり、福運も、ますます積み重なっていく、と日蓮大聖人が約束してくださっている。
さあ、きょうも、生き生きと! 毅然たる祈りで、広布へ進むのだ。その人を諸天は守りに守る。
2012.04.26 わが友に贈る
絶望を希望に!
そのための「祈り」だ。
対に勝つと決め
題目根本の前進を!
四条金吾殿御返事 P1192
『さてもさても敵人にねらはれさせ給いしか、前前の用心といひ又けなげといひ又法華経の信心つよき故に難なく存命せさせ給い目出たし目出たし』
◇希望の明日へ
自身に生きる−−あの人がこうだからとか、あの人がこう言ったからとか、この人がこうしてくれたら、また、この人がこう言うからとか、それは他人に生きている姿である。自分自身に生きてこそ、人間は真の"底力"を発揮することができる。
平5・6・3
☆我らの勝利の大道No.71 勝利のリズムで前進
「五・三」は常に新たな出発の日だ。
私は、恩師が逝去された直後の五月三日では、「七つの鐘」の構想を発表した。
第三代会長就任十周年の時には、弘教のつながりに基づいた"タテ線"から、地域を基盤とした"ヨコ線"(ブロック)の組織への移行など、前進の指標を示してきた。
「三・一六」「四・二」を勝ち越え、新たなる展望を見据えつつ、次なる拡大、発展に打って出る。これが「五・三」に脈打つ勝利のリズムである。
嬉しいことに、この二十日には、わが聖教新聞の創刊六十一周年を迎える。不思議にも、この記念日も、勝利のリズムの中に燦然と輝いている。
御聖訓には、『此の妙法蓮華経を信仰し奉る一行に功徳として来らざる事なく善根として動かざる事なし』(P500)と御断言であられる。
大聖人の御心のままに、妙法を唱え、張り切って動き、快活に対話し、仏縁を結び広げていく──この学会活動の一つ一つが、どれほど偉大な仏道修行か。
どこまでも地道に、一つ一つ、やり切っていく。
どこまでも勇敢に、一つ一つ、勝ち切っていく。
そこに、無量の功徳が集まり、無辺の善根が広がっていく。縁するすべての人びとも、希望の人生へ、幸福の人生へと、リードしていくことができる。
「立正安国論」には『人の心は時に随って移り』(P31)と仰せだ。心は動き、心は変わる。我らの行動は、その「時」を創り、万事、善き方向へ動かしていく。これが、妙法の絶対勝利のリズムなのである。
さあ、わが親愛なる同志よ、友情を広げゆこう!
正義を語り抜こう!
そして「五・三」を晴れ晴れと勝ち飾り、洋々たる広布の新航路を、共々に開いていこうではないか!
いざや征け
勝利の人生
この一生
楽しく飾れや
君も私も
2012.04.25 わが友に贈る
だからこそ
信心即生活を実践し
充実した一日一日を。
油断なく無事故であれ!
経王殿御返事 P1124
『日蓮がたましひをすみにそめながしてかきて候ぞ信じさせ給へ』
◇希望の明日へ
いかなる環境や境遇にも負けず、すべてを幸福へ、勝利へと転換していける、確固たる自己を築き上げることである。その自分自身の生命に、真の幸福は輝いている。そして、強き生命力で人と社会に貢献していくときに、人々の賞讃と信頼が集まり、それが、そのまま正法の証明となっていくのである。自分の建設が即広布の前進である。
平5・3・17
☆我らの勝利の大道No.71 勝利のリズムで前進
妙法の
母に勝れる
ものはなく
大聖人は
断固と守らむ
弘安年間の五月三日、日蓮大聖人は、窪尼御前と呼ばれる一人の女性に御返事を送られた。
大聖人の佐渡流罪の大難にも、夫妻で一歩も退かなかった。病で夫に先立たれた後も、熱原の法難に微動だにせず、娘と共に勇気ある信心を貫いた母である。
大聖人は、この母を讃えられ、『いよいよ御信用のまさらせ給う事、たうとく候ぞたうとく候ぞ』(P147)と仰せになられている。
大変であればあるほど、いよいよ強盛なる信心を奮い起こしていく。この大聖人に直結する母の信心は、今、そのまま創価の婦人部に脈打っている。
この五月三日付の御書には、『日蓮はいやしけれども経は梵天・帝釈・日月・四天・天照太神・八幡大菩薩のまほらせ給う御経なれば・法華経のかたをあだむ人人は・剣をのみ火を手ににぎるなるべし』(同)とも烈々と記されている。
この御本仏の御心とともに、祈り、戦う。これほど誇り高く、これほど恐れなき人生があろうか。
わが創価の婦人部こそ、未来永遠に全宇宙の一切の仏菩薩、諸天善神に守りに護られゆく方々である。
"常勝大関西"の草創の母がしみじみと語られた言葉が、私の胸に蘇る。
「自己の宿命に泣き、赤貧洗うが如き生活状況から信心を始めた私たちが、人を救い、社会を変えるために歩き回るようになるなんて、夢のような話でした。しかし、それが、そのまま現実に功徳の実証となって、見事なる常勝の源流を築いていったのです」と。
妙法の功力は絶対である。「煩悩即菩提」の法理に照らされ、自分が苦しみながら、祈り悩んだ分だけ仏の智慧と力を出せる。「宿命」を「使命」に変え、「苦労」を「励まし」に転じて、苦悩の友に希望と勇気を贈り続けていく──。
この常勝の母たちの涙と笑いがある限り、創価家族は永遠に負けない。
あの人権の大英雄マンデラ元大統領が、二十七年半に及ぶ獄中闘争を勝ち越えることができた、大きな支えは何であったか。
それは、生前最後の手紙にまで、「自分の信念の正しさを信じ、信念のために闘いなさい」と励まし続けてくれた母上であられた。その崇高な母の心を知ることで、「誇り」と「喜び」は百倍にも膨れ上がると、元大統領は記されている。
来る五月三日は、「創価学会母の日」である。
それは、広宣流布ひとすじに生き抜いてこられた尊き母たちを心から讃嘆する日である。とともに、その使命のバトンを、最高の「誇り」と「喜び」をもって青年たちが受け継ぐ日なのである。
2012年4月24日火曜日
2012.04.24 わが友に贈る
「師弟の誓い」だ。
自ら立てた誓願を
生涯、貫き通す人が
永遠の勝利者なり!
諸法実相抄 P1361
『鳥と虫とはなけどもなみだをちず、日蓮はなかねどもなみだひまなし、此のなみだ世間の事には非ず但偏に法華経の故なり』
◇希望の明日へ
仏法では「桜梅桃李」「自体顕照」と説く。桜は桜、桃は桃である。桜は絶対に桃になれない。なる必要もないし、なっても不幸であろう。自分は、どこまでも自分である。なりたくても、絶対に他人にはなれない−−その、かけがえのない自分を、大事にし、ほめ、満足できる自身になることである。その根本は唱題である。妙法を唱えることによって、ありのままの姿で無作の仏と輝いていくことになる。ここに根本的な、最高の自信があり、この自体顕照の光がわが身を飾り、荘厳にさせていくのである。
平4・8・7
☆我らの勝利の大道No.71 勝利のリズムで前進
今、長引く不況で、悪戦苦闘を余儀なくされている友も少なくないであろう。
しかし、日蓮大聖人は、『苦をば苦とさとり楽をば楽とひらき苦楽ともに思い合せて南無妙法蓮華経とうちとな(唱)へゐ(居)させ給へ』(P1143)と、我らを励ましてくださっている。
「人間革命」の戦いは、遠くにあるのではない。
まず、祈りから始まる。朗々たる朝晩の勤行・唱題で出発するのだ。
御書の一節でもいい。声を出して拝し、生命に刻みつけていくことだ。
一人の友でもいい。勇気を出し、思い切って語りかけてみることだ。
仕事においても、今いるその場所で、必ず勝利すると決めることだ。
新たな決意で「行」を立てる。「行動」を起こすことから、「人間革命」の劇が始まる。その一人ひとりの努力の結集こそが、異体同心で進む、広宣流布の大河を開きゆくのだ。
世界的な音楽家で、ブラジルSGIの交響楽団の特別顧問でもあられるビエイラ氏は強調された。
「音楽の『ハーモニー』の中にこそ、人間の『エゴ』を克服させゆく鍵があります」
私たちの実践でいえば、ハーモニーとは、人間主義の誠実な振る舞いを通し、地域の人びとに広げゆく「共感」であろうか。
「調和社会の建設とは、現実においては『人の心』の建設です。『人の心の和』が調和社会の基礎です」
こう語られた中華文化促進会の高占祥主席が大きな期待を寄せてくださっているのも、創価の前進のリズムとハーモニーである。
2012.04.23 わが友に贈る
今日を勝つことだ。
自分に勝つことだ。
地道な挑戦の日々に
人生の栄光は輝く!
兵衛志殿御返事 P1091
『千年のかるかやも一時にはひとなる百年の功も一言にやぶれ候は法のことわりなり』
◇今週のことば
「万人の仏性を開く」
この広布の誓いも深く
楽しく対話の最前線へ!
変わらぬ人はいない。
勇気の声で仏縁を結べ!
2012年04月23日
◇希望の明日へ
"心の大地に深く根を限った人生"か。それとも"人の目を絶えず恐れて生きる人生"か−−。人生の基準は、自分自身である。自身の胸中にある。
平4・3・16
☆我らの勝利の大道No.71 勝利のリズムで前進
生活の
リズムをつくれや
信心で
健康 長寿を
賢く生きぬけ
四月は、就職や進学、また転居など、新しい生活をスタートする時である。
張りのある勤行・唱題を起点として、聡明に、はつらつと、新生活のリズムを創り上げていただきたい。
決して難しく考える必要はない。
まず張り切って、一歩を踏み出すことだ。たとえ、つまずいても、朗らかに、たくましく、次の一歩を踏み出せばよい。
今日一日を勝つことだ。仮に、今日うまくいかなくても、心機一転して、明日は勝っていけばよい。
「最初の一歩は最後の一歩につながる。最後の一歩も最初の一歩からである」
これは、イタリアの登山家ラインホルト・メスナー氏の信念である。大けが等にも屈せず、人類初となる八千メートル峰・全十四座の完全登頂を成し遂げた。
前進の途上には、言うに言われぬ試練もあるだろう。しかし臆していては、勝利の峰に到達できない。
私も、四十代前半の頃、無理がたたって、大きく体調を崩してしまったことがある。高熱が打ち続き、ペンを手にすることさえ思うようにならなかった。
その時、私は、日々、一枚でも原稿を書き残そうと挑戦した。一枚書くごとに「正」の字の一画を記し、五枚、十枚と積み重ねて、作品を完成させていった。
こうした挑戦は、その後の私の執筆活動に、またトインビー博士をはじめ、世界の知性との対談集などにすべて生きている。
行き詰まりを突破するためには、今、自分ができることから始めることだ。その小さな挑戦を、根気強く繰り返すことだ。それが、自分自身を飾る黄金譜となることを忘れまい。
恐れずに
今日も唱題
晴れの日日
2012.04.22 わが友に贈る
春風に乗って
対話を広げよう!
会って話せば
心は強く結ばれる!
生死一大事血脈抄 P1337
『総じて日蓮が弟子檀那等自他彼此の心なく水魚の思を成して異体同心にして南無妙法蓮華経と唱え奉る処を生死一大事の血脈とは云うなり、然も今日蓮が弘通する処の所詮是なり、若し然らば広宣流布の大願も叶うべき者か』
◇希望の明日へ
人ではない。自分はこう生きるのだ、という確信が勝利をもたらす。周囲の声に紛動され、そのたびに猫の目のように心を変えていたのでは、何ひとつ確かなものは建設できない。私は創価学会に入ったんだ。ここで私は希望を見出し、確かな人生の道を知った。だから、何があろうと創価学会員でいく−−こう自分で決め、決めた自分を信じていくことが大切なのである。その不動の一念が、不動の幸福の人生をつくり上げていく。
平3・11・23
☆我らの勝利の大道No.71 勝利のリズムで前進
広宣流布のいかなる戦いにも、全員が主体者として立ち、勝利の旗を厳然と打ち立ててくれるのが、わが愛する関西の同志である。
昭和五十七年三月には、あの長居陸上競技場で、忘れ得ぬ反転攻勢の「第一回関西青年平和文化祭」が行われた。第一次宗門事件の渦中のことである。
文化祭の最初の演目は、青年の新会員による一万人の大行進であった。陰険な迫害をはね返す弘教のうねりの中、多くの友が入会した。その新しき人材を、一人ももれなく育て、幸福勝利への陣列に加えたいとの発露であった。そして、使命に目覚めた青年たちが、はつらつと躍動したのだ。
クライマックスは男子部の組み体操。八基の五段円塔に続いて挑んだ、圧巻の「六段円塔」であった。
場内の皆が息をのんで見つめ、祈る中、最上段の友が決然と立ち上がった。
その瞬間に沸き起こった、会場を揺るがす嵐のような大拍手。そしてスタンドに躍った、紅に燃える「関西魂」の人文字──。
あの大感動は、私の胸に焼き付いて、一生涯、いな永遠に離れることはない。
文化祭で瞳を輝かせていた十万の友は、それぞれが誇りを胸に、あらゆる分野で活躍されている。
先日、六段円塔を一番下で支えた友が、祭典から三十周年の本年三月二十二日、晴れて博士号を取得したと伺った。仕事も、組織活動も、一切を全力でやり切りながらの栄光である。
私は、関西の同志の勝報が、何よりも嬉しい。
春四月は、関西の月だ。
四・二「関西婦人部結成の日」、四・三「和歌山婦人部の日」、四・八「関西の日」、四・一〇「奈良婦人部の日」、四・一五「神戸の日」、四・一七「神戸婦人部の日」。四・二四「常勝大阪・師弟誓願の日」「西大阪総県婦人部の日」等々、幾重にも節目を刻む。
関西は、全世界の同志の憧れの天地だ。
関西の前進を、全世界が見つめている。
関西の勝利こそ、学会の勝利、世界の勝利なのだ。
ゆえに、関西よ、わが大関西よ、これからも常勝の金字塔を、断固と頼む!
堂々と
また悠々と
大関西
スクラム強く
常勝頼まむ
2012.04.21 わが友に贈る
まず行動だ!
動いた分だけ
心が軽くなる。
さあ飛び出そう!
報恩抄 P329
『極楽百年の修行は穢土の一日の功徳に及ばず、正像二千年の弘通は末法の一時に劣るか』
◇希望の明日へ
人ではない。全部、自分で決まる。こうした信念と努力の人は、決して人をうらやまない。自分自身に生きている。それが勝利者の共通点である。
平3・11・2
☆我らの勝利の大道No.71 勝利のリズムで前進
森羅万象に、さまざまな妙なるリズムがある。
音楽のリズムはもちろん、正確なる天体の運行のリズムも、春夏秋冬という四季のリズムもある。
本年、没後百五十年を迎えるアメリカの哲人ソローは、生生流転しゆく大自然の営みから、確かな蘇生のリズムを感じ取っていた。
ソローは記している。
「眠りについたときよりも高い生活に向かって目覚めるのでないとしたら、その日一日──仮に一日と呼ぶ価値があるとして──からは多くを期待することはできない」
日々、太陽とともに新たな活力を溺らせ、昨日より今日、今日より明日へと、自身の生命を向上させ、貢献していきたい。これは、多くの先哲が志向し、探究してやまなかった人生の極致である。
御聖訓には、『日月天の四天下をめぐり給うは仏法の力なり』(P1146)と説かれる。
まさしく大宇宙を動かしゆく本源のリズムこそ、南無妙法蓮華経なのである。
『妙とは蘇生の義なり蘇生と申すはよみがへる義なり』(P947)と仰せの如く、題目の音律を響かせゆくところ、大宇宙のリズムに合致しながら、無限の生命力を自他共に蘇らせていけるのだ。
この「南無妙法蓮華経」の題目を、非暴力の大英雄マハトマ・ガンジーも、自らの道場の祈りに取り入れていたことは有名である。以前、インド文化国際アカデミーのロケッシュ・チャンドラ理事長から頂戴した書簡に、綴られていた。
「ガンジーは『南無妙法蓮華経』が、人間に内在する宇宙大の力の究極の表現であり、宇宙の至高の音律が奏でる生命そのものであることを覚知していました」と。
この言葉は、創価大学で開催中の「法華経──平和と共生のメッセージ」展でも紹介されている。
私たちは、一日一日、大宇宙の最極の生命の軌道に則って、勇猛精進している。そして、内なる大宇宙の可能性を開花させながら、自他共の幸福の大道を世界へと広げていくのだ。
2012年4月20日金曜日
2012.04.20 わが友に贈る
尊き配達員の方々
通信員、新聞長はじめ
本紙を守り支える
皆様に福徳は燦然
祈祷抄 P1345
『あやしの畜生なんども恩をば報ずる事に候ぞかし、かりと申す鳥あり必ず母の死なんとする時孝をなす、狐は塚を跡にせず畜生猶此くの如し況や人類をや』
◇希望の明日へ
自分と比較して他人のほうが良く見える場合がある。しかし、外から見てうらやましく思うほど、実際が良いとはかぎらない。むしろ外見と反対の場合も多い。何より自分自身の人生である。他人と此べるよりも、自分が以前の自分より良くなったかどうか、それだけを比べていけばよいのである。焦る必要はない。卑屈になることもない。
平3・7・28
☆我らの勝利の大道No.71 勝利のリズムで前進
思えば、恩師が逝去された当時、学会は空中分解するとさえ言われていた。
その渦中、私は青年部の同志と強く語り合った。
「先生が残してくださった青年訓、国士訓の御遺言は厳然と存在している。特に学会の中でも異彩を放つ青年部として、我らは今後も堂々と進むべきである」
師匠は、すべてを授けてくださっているではないか。何も心配することはない。あとは弟子が、師の構想の実現のために、どう動くかで、決まるのだ。
「御義口伝」には「師子吼」の意義について、「師とは師匠授くる所の妙法子とは弟子受くる所の妙法・吼とは師弟共に唱うる所の音声なり」(御書七四八ページ)と、明確に示されている。
私は常に恩師と心で対話しながら、師弟不二の祈りと率先垂範の行動で指揮を執った。一人、前を向き、学会を前進させてきた。
その思いに、二人、三人、百人と立ち上がり、やがて幾干、幾万の青年が続いてくれたのだ。
恩師の一周忌には、「大白蓮華」に「今日から、さらに激戦が始まったのだ」と寄稿した。
それは、私だけではなく、青年部の一致した決意となっていたのである。
「三・一六」「四・二」「五・三」というリズムを刻みながら、恩師の魂を継ぐ青年たちの力で、一つ一つの広宣流布の戦いも断固として勝利していった。
さらに、私の会長就任直前の昭和三十五年四月には百四十万世帯を達成した。そして、その二年後には、恩師が弟子に託された三百万世帯の拡大を、遂に勝ち飾ったのだ。
2012年4月19日木曜日
2012.04.19 わが友に贈る
錦宝会の皆様ありて
創価の新時代が到来!
最も気高き人間王者に
青年よ徹して学べ!
経王殿御返事 P1124
『わざはひも転じて幸となるべし、あひかまへて御信心を出し此の御本尊に祈念せしめ給へ、何事か成就せざるべき』
◇希望の明日へ
大事なのは、自分自身がしっかりと確立されているかどうかである。そうすれば、世間の無常の風に紛動されることはない。右往左往と風になびくいっさいを、大空から悠々と見下ろしていける。いかなる烈風にも微動だにせぬ、精神の不動の支柱。むなしい変化から自由な、胸中の永遠の柱。それは、大聖人の仏法であり、強き信心である。
平3・3・27
☆我らの勝利の大道No.71 勝利のリズムで前進
春来る
我らの心も
三世まで
仏と共に
青春乱舞を
青年の前進ほど、頼もしいものはない。
青春の勝利ほど、朗らかなものはない。
躍動の春、歓喜の春は、若き瞳が希望に燃え、後継の友が喜び舞う時だ。
わが師・戸田城聖先生も、いつも青年たちを慈愛の眼で包んでくださった。
第二代会長に就任された翌年の昭和二十七年、戸田先生の大願を実現しゆくため、私たちは「二月闘争」で、七十五万世帯の弘教の達成へ突破口を開いた。
その四月、恩師は青年部に次の和歌を贈って、讃えてくださった。
若き芽の
のびゆく姿
ながめつつ
妙法流布の旅は
たのしくもある
あれから六十年、私も、まったく同じ思いで青年の大成長を見つめている。
この四月一日には、福島県の若人たちが、日本全国で行われてきた「創価青年大会」の有終の美を毅然と飾ってくれた。
大震災から打ち続く試練を、歯を食いしばって乗り越えてきた、何とけなげな青年たちか。
「四・二」を記念日とする第二総東京の青年部も、意気軒昂である。
青年大会は、韓国でも、全土七十五会場で、五万人の若さ友が参加して、美事な青春乱舞を繰り広げてくれた。
「このような立派な行事を今まで見たことがない」
「この青年たちがいれば、地域の未来は明るい」等々と、実に多くの感嘆の声が寄せられている。
いずこの青年大会の会場にも、場外など、陰で大成功を祈り、支えてくださっていた壮年部、婦人部の方々の真心の応援があったことを、私は忘れない。
ともあれ、わが青年部は「五・三」へ、いやまして決意を陳らせ前進している。
「我はためらふこともなく/ただましぐらに進みける」。
東北が生んだ青年詩人・石川啄木の言葉の如く、日本、いな、世界の後継の若人が新生の太陽を昇らせ、地域に友情と信頼の輪を広げてくれている。
男子部は、広布の全責任を担い立って、一回りも二回りも、雄々しくなった。
女子部の"華陽のスクラム"は、いよいよ清新に「女性の世紀」を輝かせている。
学生部の英知の陣列は、目の覚めるような勝利への旋風を起こし始めた。
大きな時代の夜明けが来たと、私は宣言したい。
師弟して
共にともにと
創価かな
2012年4月18日水曜日
2012.04.18 わが友に贈る
希望の未来は輝く!
わが振る舞いで
慈愛と確信の声で
青年に真心の応援を!
崇峻天皇御書 P1173
『人身は受けがたし爪の上の土人身は持ちがたし草の上の露、百二十まで持ちて名をくたして死せんよりは生きて一日なりとも名をあげん事こそ大切なれ』
◇希望の明日へ
"自分なんかもう駄目だ"と思うような瀬戸際のときは、だれにもある。じつは、そのときこそが、自身の新しい可能性を開くチャンスである。人生の勝利と敗北、幸福と不幸、その分かれ目が、ここにある。自分という人間を決めるのは、だれか。自分である。自分という人間をつくるのは、だれか。これも結局は自分以外にない。他人の目や言動に一喜一憂する弱きは、それ自体、敗北に通じる。
平2・3・16
☆創価ファミリー勤行会へのメッセージ
世界一、希望にあふれ、笑顔の花が明るく咲きかおる、われら創価家族の集い、まことにおめでとうございます。
私も妻も、誉れの創価家族の一員です。大好きな皆さんと一緒に楽しく語り合う思いで、すべてを見守っています。
新入生の皆さんも、本当におめでとう!
進級する皆さんも、元気いっぱい、新しい出発をしてください。
私が青春時代、愛読した一人にロシアの大文豪トルストイがいます。
このトルストイは、皆さんと同じ年代のころ、心に深く決めていたことがありました。それは、いかなる時にも「希望を持とう!」ということでした。
希望は「太陽」です。どんな暗い闇も照らしていけます。
希望は「翼」です。どんな大空へも羽ばたいていけます。
若くして、正しい信仰を持った皆さんは、人間として最も明るい「希望の太陽」を輝かせていける人です。そして、最もたくましい「希望の翼」を広げていける人なのです。
日蓮大聖人は、『月月・日日につよ(強)り給へ』(P1190)と仰せになられました。毎月毎月、また毎日毎日、少しでも強く成長していく。一歩でも前へ進んでいく。その原動力が題目です。
さあ、きょうも、朗々と題目を唱えながら、朗らかに学び、鍛え、元気はつらつと前進し、勝利していきましょう!
大好きな大好きな、私の生命である未来部の皆さんの健康と成長を祈っています。私と皆さんは、いつも心は一緒です。
ガンバレ、未来部!
負けるな、未来部!
2012年4月17日火曜日
2012.04.17 わが友に贈る
今は力をつける時だ。
焦らず、じっくりと
「十年一剣」を磨け!
生涯の土台をつくれ!
曾谷入道殿御返事 P1059
『題目をはなれて法華経の心を尋ぬる者は猿をはなれて肝をたづねしはかなき亀なり』
◇希望の明日へ
苦労さえも美しさに育てるような生き方とは何か。それは世界でたった一つしかない自分の人生を愛おしむ、一日一日をていねいに生き、一生を自分らしく仕上げていく。そういう"自分を大切にし、自分に忠実に生きる"ことではないか。その人には愚痴がないし、いつまでも若々しい"心の張り"がある。心の張りは健康をもつくっていくのである。
『主婦と生活』平2・1月号
☆名誉会長と共に 今日も広布へ No.010「勇敢に正義の師子吼を」
広宣流布のために勇んで打って出る人、そしてまた、広布へ戦う人を育て、守り、全力で応援する皆様方の功徳は大きい。
冥の照覧は絶対である。
日蓮大聖人は宣言なされました。『ついにをそれずして候へば、今は日本国の人人も道理かと申すへんもあるやらん』(P1138)と。
すなわち、どんなに大難に遭おうとも、少しも恐れずに、信仰を貫き、正義を打ち込んできたから、今では日本国の人々も、日蓮の言うことが道理かもしれないと言う人もあるだろうと、仰せなのであります。
相手がどうあれ、堂々と真実を語り、打ち込んだ分だけ、理解が深まる。
いわんや、大確信をもって一貫して正義を打ち込むことほど強いものはありません。
これが折伏精神です。
これが学会精神です。
どうか、大聖人が願われた広宣流布のため、また立正安国のため、朗らかに胸を張り、勇気凛々と対話を広げていってください。そこに、必ず幸福の仏縁は結ばれます。
さあ、朗々たる題目で、わが元初の生命を輝かせながら、いよいよ本領を発揮し、偉大な勝利の歴史を創っていこう!
ここにこそ、悔いのない所願満足の人生があるからだ。
戸田先生は叫ばれました。
「正義であればこそ負けるわけにはいかない。
断じて勝たねばならない。
だから戦うのだ。
師子は吼えてこそ師子である」
どんどん、しゃべって、しゃべり抜いて、友情と信頼の薫風を広げよう!
2012年4月16日月曜日
2012.04.16 わが友に贈る
陰で奮闘する友を
見つけ出すことだ。
感謝の心を声にして
最大に讃え合おう!
唱法華題目抄 P8
『国を損じ人を悪道にをとす者は悪知識に過ぎたる事なきか』
◇今週のことば
聖教の創刊記念日、万歳!
尊き無冠の友、通信員の
偉大な労苦に心から感謝!
「世界中の人に読ませたい」
恩師の夢へ今日も前進!2012年04月16日
◇希望の明日へ
人がどう評価するか、それはどうでもよい。また、一時の姿がどうかということでもない。要するに、最後の最後に会心の笑みを満面に浮かべられる人生かどうかである。生涯を振り返り「自分は人生に勝った。楽しかった。悔いはない」と言える人が、勝利者である。
平1・11・12
☆小学校への創立者メッセージ
3つの約束
「元気よくあいさつをしよう」
「負けない強い心を持とう」
「よい本をたくさん読もう」
喜びいっぱいの入学式、本当におめでとうございます。
新1年生のみなさん! わが創価小学校へ、ようこそ!
ご家族のみなさま方にも、心よりお祝い申し上げます。
きょうは、希望の太陽であるみなさんと三つの約束をしましょう。
一つめは、「元気よくあいさつをしよう」です。
「おはよう!」「こんにちは!」「ありがとう!」と、明るくあいさつをすれば、自分も元気になります。
みんなの心にも笑顔の花が咲きます。お父さんやお母さんにも、先生方にも友だちにも、明るくあいさつのできる人になってください。
また、こまっている友だちには、優しく親切に声をかけてあげられる、思いやりのある人になってください。
二つめは、「負けない強い心を持とう」です。
桜の花が、春にきれいに咲くことができるのは、きびしい冬の寒さにも、はげしい嵐にも負けないからです。
みなさんも、苦手なことがあったり、いやなことがあったりしても負けないで、ねばり強く朗らかに、前へ前へ進みぬいていってください。
三つめは、「よい本をたくさん読もう」です。
よい本は心の大地をたがやし、一生の根っこをつくってくれます。
よい本を通して、たくさんの偉大な人と出あい、世界も、宇宙も旅することができます。
小学校時代に読んだ本が、一生の財産になります。
みなさんは、全員が「世界の宝」です。「人類の希望」です。
これからの6年間、みなさん一人一人が健康で、のびのびと立派に大成長していけるよう、私は一生けんめいに祈り、いつも見守っております。
きょうは、本当におめでとう!
2012年4月15日日曜日
2012.04.15 わが友に贈る
勇気が漲り
未来が生まれる!
一人立つ精神で
行学の二道を進め!
兵衛志殿御返事 P1091
『すこしもをそるる心なかれ過去遠遠劫より法華経を信ぜしかども仏にならぬ事これなり、しをのひるとみつと月の出づるといると夏と秋と冬と春とのさかひには必ず相違する事あり凡夫の仏になる又かくのごとし、必ず三障四魔と申す障いできたれば賢者はよろこび愚者は退くこれなり』
◇希望の明日へ
人間にとって、最高の生き方とは何か。それは、あくまで自分らしく、自己の本分に生き抜くことではないか。たとえ、地位や名誉がなくとも、真に自分らしく生きることができれば、そこに確かな幸福と満足があるに違いない。ゆえに、どこまでも、自己自身に生きゆくことだ。私も、これまで精いっぱいに、自分自身に生ききってきた。私の本分、目的とは、世界の仏子を守りに守っていく−−それ以外にない。ここに、わが心を定め、何があっても変わることなく一貫してきたがゆえに、何の悔いもなければ、恐れもない。
昭63・12・17
☆創価学園東京45回・関西40回へのメッセージ
第三に、「勇気の心で朗らかに前進を」と申し上げたい。
創価教育の父である牧口常三郎先生も、戸田城聖先生も、師子王の勇気で、正義と平和のために、何ものも恐れませんでした。
私もその弟子として、ありとあらゆる苦難と迫害を、朗らかに勝ち越えてきました。
この勇気の道、そして勝利の道に続いてくれるのが、学園生の皆さんです。
両気をもって立ち向かえば、どんな悩みも前進の智慧に変えていける。
いかなる失敗も、次の勝利への力と転じていける。これが、創価の負けじ魂です。
学園を訪問されたインドの教育の母ムカジー博士が心に刻んでいる大詩人タゴールの励ましにも、「おお、どんなに困難が大きくとも 行く手にはだかる障害には目もくれずあなたは堅固な心と一緒に必ず歩き通さねばなりません」とある通りです。
愛する新入生の皆さん!
私の心はいつも皆さんの側にいます。間近で見守っていきます。
どうか、私と皆さんが一体不二の心で結ばれた、この学園の大城で、伸び伸びと、自分らしく、無限に広がる未来への翼を創り上げていってください。
終わりに──
冬を越え
春の桜の
この道を
共に学びて
永遠に進まむ
と贈り、私のメッセージといたします。
皆、健康第一で!
父母を大切に!
良き友を大切に!
学問の師である先生方を大切に!
栄光の東京校・第45期生、万歳!
栄光の関西校・第40期生、万歳!
そして、わが創価学園、万歳!
2012年4月14日土曜日
2012.04.14 わが友に贈る
古い友人を大切に。
新たな出会いを求めよ。
良き友との交わりで
わが心は磨かれる!
曾谷殿御返事 P1056
『何に法華経を信じ給うとも謗法あらば必ず地獄にをつべし』
◇希望の明日へ
当たり前の人生を、ただ無難に送るだけなら苦労はいらない。深き哲学もいらない。しかし、人間として生まれた、その”人間の証”をどう示しきっていくのか。自分でなければ生きられない、自分らしい”人生の証”を、どう最大に発揮しきっていくのか。生涯をかけて、その追求の実践を貴く人こそ偉大である。わが生命を極限まで燃やしきっていく、そうした生きざまのなかに、真の生きた哲学がある。
昭63・5・5
☆創価学園東京45回・関西40回へのメッセージ
第二に申し上げたいのは、「語学と読書のエンジンで世界の道を」ということです。
私は、わが愛する学園生の道を世界中に開いてきました。私が2度の講演を行ったアメリカのハーバード大学や、名誉博士号を授与いただいたイギリスのグラスゴー大学などの世界屈指の名門でも、今や学園出身者が学び、堂々と活躍してくれています。
皆さんは、これから世界の晴れ舞台に躍り出て、私に代わって、友情を広げ、人類の平和と共生に貢献していく大人材です。そのためにも、この充実した学園時代に、張り切って語学力を磨き、世界の良書を読破して、スケールの大きな心と頭脳を鍛え抜いていただきたいのです。
ワイマール・ゲーテ協会のオステン博士が、私との対談で強調されていた、ゲーテの信念があります。
それは、"人間は、人々を苦しみから救うために、自分自身の壁を越えて、学び成長する力を持っている"という信念であります。
わが学園生の皆さんが、希望に燃えて、じっくりと努力し、辛抱強く前進した分だけ、世界の未来を明るく照らせることを、誇り高く確信していってください。
2012年4月13日金曜日
2012.04.13 わが友に贈る
世界一の華陽姉妹よ。
いつも ありがとう!
女子部の笑顔は
わが地域の希望なり!
法華証明抄 P1586
『地にたうれたる人はかへりて地よりをく』
◇希望の明日へ
自分自身を生ききる−−これは簡単なようで、じつは大変に難しい。とかく人は、華やかに見える世界へ憧れるものである。また世間の流行を追いがちである。”あるいは、もっと自分に合った仕事があるのではないか”と、思い惑ったりもする。そのために、人は、自分の拠って立つ場所を打ち捨てて、あちらこちらを掘り返す。そして、結局は、何物も掘り当てることができないまま、貴重な人生を費やしてしまう場合が、余りにも多いのである。
昭63・3・15
☆創価学園東京45回・関西40回へのメッセージ
皆さんの青春の新しいステージの開幕にあたり、私は3点、申し上げたい。
第一に、「学ぶ喜びこそ青春の宝なり」ということです。
ご存じのように、私は、あの残酷な戦争によって、青春時代、思うように学ぶことができなかった世代です。どれほど悔しい思いをしたことか。だからこそ、若い皆さんが何の憂いもなく学べる「平和の時代」を断じて切り開くのだと決め、私は人生をかけて戦い抜いてきました。
今、皆さんは、お父さんやお母さんの、海よりも深く、空よりも高い愛情に包まれて、思う存分に、この最高の学園で学びに学べる時を迎えています。一日一日、ベストを尽くし、偉大な勉学の歴史を創り残してください。それが、悔いのない青春となり、人生となるからです。
若き日のゲーテも、「一日一日と学ぶところがあります」(木村謹治訳『ゲーテ全集第29巻』改造社)と言って、生き生きと探究を続けました。ゲーテによれば、目も耳も「知るため」にこそあります(エッカーマン著『ゲーテとの対話』)。ゆえに、それを研ぎ澄まして、地上の身近な勁植物から、はるか宇宙に輝く天体まで、大自然を鋭く観察しました。そして、生きることの素晴らしさに感激しながら、一生涯、生命の神秘に迫っていったのです。
ゲーテは、生命こそ最も美しいものであり、生命を最高の財宝として尊重しなければならないと信じていました。「生命の尊重」と「暴力の否定」は、わが学園の根幹です。
生命の探究を進め、生命と生命の支え合う絆を大切にしていけばいくほど、野蛮な暴力に打ち勝ち、平和を創る力は強くなります。
ともあれ、「学問のなかには、なんというすばらしい世界がひらけていることだろう」(ビーダーマン編『ゲーテ対話録第2巻』)とは、ゲーテの感動の言葉であります。
学園生の皆さんは、喜び勇んで、自然へ、人間へ、社会へ、歴史へ、宇宙へと探究の光を広げていっていただきたいのであります。
もちろん勉強が思うように進まず、苦しい時もあることでしょう。しかし、その苦しさをも突き抜けて学ぶ喜びをつかんでいく力こそ、「英知をみがくは何のため」、また「君よ正義を学びゆけ」という学園精神であると、私は宣言したいのであります。
新入生の皆さん、いかがでしょうか!
2012.04.12 わが友に贈る
感じよく丁寧に。
迅速な対応が決め手だ。
「さすが」と言われる
創価の全権大使たれ!
上野殿御返事 P1561
『とにかくに死は一定なり、其の時のなげきはたうじのごとし、をなじくはかりにも法華経のゆへに命をすてよ、つゆを大海にあつらへちりを大地にうづむとをもへ』
◇希望の明日へ
名聞も名利も、真実の前にははかない。人に"どう見えるか"ではない。自分が"どうあるか"である。仮に他人はごまかせたとしても、自分はごまかせない。自分自身が納得できない生き方をして、本物の人生を送れるはずがない。
昭63・3・12
☆創価学園東京45回・関西40回へのメッセージ
爛漫の桜に包まれた入学式、誠におめでとう!。
はじめに、難関を突破して、わが学園へ勇み集ってくれた新入生の皆さんに、祝福の句を贈ります。
さくら咲き
英知の花咲く
門出かな
きょうは、桜の道を共に歩みながら、新入生の皆さん一人一人と心ゆくまで語り合うような思いで、すべてを見つめております。
また、大震災や経済不況など、困難が打ち続く時代にあって、大事な大事なお子さまを私の創立した学園に送り出してくださった保護者の皆さま方に、心より御礼を申し上げます。教員の先生方、職員の方々、私のかけがえのない宝である新入生の英才たちが、一人も残らず、幸福の博士となり、人生の大勝利者となれるように、万事、よろしくお願いします。
わが創価の学舎は、世界の指導者や教育者も訪れ、「ここにこそ、新しい時代をリードしゆく希望の人材が育っている」と深い期待を寄せてくださる名門であります。
現在、私がドイツの大文豪ゲーテをめぐり対談を重ねている、世界的な学術機関ワイマール・ゲーテ協会顧問のオステン博士も、その一人です。
オステン博士は、「創価教育には、ゲーテの人間主義、幸福、平和の理念が脈打っています」とも絶讃してくださっております。
学園生こそ、私の何よりの誇りです。学園生こそ、人類の最高峰の知性と人格の流れを継承し、さらに大発展させゆく21世紀の希望なのです。
いつもいつも、学園を守り支えてくださっているご来賓の皆さま方も、本当にありがとうございます。
2012年4月11日水曜日
2012.04.11 わが友に贈る
語り抜く人が
最後に必ず勝利する。
困難を恐れず
強気の言論を放て!
寂日房御書 P903
『「我が滅度の後に於て応に此の経を受持すべし是の人仏道に於て決定して疑い有ること無けん」と云云、かかる者の弟子檀那とならん人人は宿縁ふかしと思うて日蓮と同じく法華経を弘むべきなり』
◇希望の明日へ
未来部の皆さんは若い。焦る必要はない。皆でスクラムを組みながら、二十一世紀の広宣流布の山を、一歩また一歩、着実に登琴してほしい。そのためには、良い意味での楽天主義でいくことである。何があろうと、「僕は、最後は必ず勝つ」「私は、人々の役に立ち、両親にも喜んでもらえるような人に必ずなる」と、朗らかに、胸を張って進み続けることである。
平5・8・21
☆名誉会長と共に 今日も広布へ No.009「新鮮な力で勝利の創価城を」
桜花の春、新しい立場、新しい地域で、心機一転、出発をする人も多いでしょう。
未来は今の決意で決まる。
どうか、わが舞台で、偉大な歴史を創ってもらいたい。
悔いのない人生を生き抜いてもらいたい。
その原動力が信心だ。
法華経に「心懐恋慕、渇仰於仏」──心に恋慕を懐き、仏を渇仰して──と説かれている。
法を求める心に、大功徳がわく。「御本尊が大好きだ」「勤行が大好きだ」「学会活動が大好きだ」という信心に生きる時、「生きていることが楽しい。人生が大好きだ」という黄金の日々になる。
今、フレッシュな人材が躍り出ている。
後継のリーダーは、胸を張って、勇敢な若武者として、自分自身の勝利の歴史を残してもらいたい。
「広宣流布」という人類の究極の大理想を遂行している世界は、わが創価学会しかありません。今、この時に、共に戦えることを、最高無上の誇りとしてください。
どんな苦労も、「広宣流布のため」であり、「同志の幸福のため」であり、そして「師弟不二の勝利のため」である。生き生きと張り切って、祈り、戦い、前進し抜いていってください。
よき先輩から学び、よき同志と励まし合いながら、若き君たちの新鮮な力で、これからの大勝利の創価城を堂々と築いてくれたまえ!
2012年4月10日火曜日
2012.04.10 わが友に贈る
広布拡大の本舞台!
我が体験を語れ。
信心の歓喜を伝えよ。
皆で讃え合って勝利へ!
新池御書 P1440
『始より終りまで弥信心をいたすべしさなくして後悔やあらんずらん、譬えば鎌倉より京へは十二日の道なり、それを十一日余り歩をはこびて今一日に成りて歩をさしをきては何として都の月をば詠め候べき』
◇希望の明日へ
"努力の人""向上の人"は、いつもみずみずしい。謙虚である。勉強の成績も、調子が悪くなるときがある。叱られたり、悩んだりするかもしれない。しかし、そういうときがあっても、目標をもった人は「お父さん、また頑張るよ」「お母さん、心配しないでね」と言える、謙虚さがある。反対に、向上しなくなった人は、だんだん心がよどんで、いじけてしまう。すぐ他人のせいにしたり、倣慢に、人をバカにするようになってしまう。
平5.8.21
☆創価大学第42回・短大第28回入学式へのメッセージ
青春の希望に燃え立つ入学式、誠におめでとうございます。
創価大学第42期生の皆さん! 創価女子短大第28期生の皆さん! 大学院の皆さん! 通信教育部の皆さん!
そして世界24カ国・地域から、お迎えした最優秀の留学生の皆さん!
私の創立した創価の学舎に、よくぞ、集ってくれました。
ありがとう!
本当にありがとう!
また、厳しい経済状況の中、未曽有の大震災を乗り越えて、大切なお子さま方を送り出してくださった保護者の皆様方に、創立者として心より御礼を申し上げます。
教員の先生方!
職員の方々!
私の生命であり、人類の未来の希望である新入生の皆さんを、いよいよ冴えわたる英知の大人材へ、ダイヤモンドの如く、磨き上げてくださるように、どうか、よろしくお願いいたします。
そしてきょうは、中国、フランスをはじめ、多くのご来賓の先生方が、ご多忙のところ、温かく見守ってくださり、感謝に堪えません。誠にありがとうございます。
新入生の皆さんの晴れの門出に当たり、三つの指針を贈らせていただきたい。
第1に、「青春の誓いは時代を動かす」ということであります。
私たちが敬愛してやまぬ人民中国の大指導者・周恩来総理は、95年前、日本に留学されました。周総理が若き日、留学中に書き留められた忘れ得ぬ一文があります。
それは「人は定ず天に勝つ」(矢吹晋篇、鈴木博訳『周恩来「十九歳の東京日記」)と。
すなわち人生においても、社会においても、どんな過酷な運命に直面しようと、人間は、ただ翻弄される弱き存在ではない。努力によって必ず打ち勝つことができるとの揺るぎない信念であります。
これは、周総理の不屈のリーダーシップを貫く信条であったといっても、過言ではないでありましょう。
1974年の冬、周総理とお会いした折、総理は若い私に世界の前途を展望されつつ。
「すべての国が平等な立場で助け合わなければなりません」と強く語られました。
そこには、人類が宿命的な戦乱の悲劇を勝ち越えてゆくための「平和」と「共生」の道が明確に示されております。
そして周総理と語り合った翌年の春、この周総理のビジョンを自らの青春の誓いとして、わが創価大学に来られた第1期の留学生こそ、今日、皆さんを祝福してくださっている、大先輩の程永華大使なのであります。
じつは、程青年が、新中国から最初の留学生として日本へ派遣されることが決まったとき、悲惨な戦争を体験した周囲の方々からは、強い反対もあったとうかがっております。
しかし、程青年は、"だからこそ、中国と日本の平和と友好のために尽くしたい。そして何よりも、これは尊敬する周恩来総理の構想なのです"と志を貫き通されたのであります。
どれほど深く尊い誓いと決意を込めて、創価大学に来てくれたことか。
仏の胸には、あの程青年たち6人の留学生の燃え上がる瞳の輝きが焼きついて、今も離れません。
皆、この「平和のフォートレス(要塞)」たる創価大学で学びに学び抜いてくれました。努力に努力を重ねてくれました。
そして、心広々と創価の学友と語り合い、生涯にわたる友情を結んでくれました。
程大使は、「日本人よりも美しく流暢」と讃えられる日本語を自在に駆使されながら、今、中日友好、また平和外交の大舞台で、不滅の貢献を堂々と果たされています。
本日、あとに続く留学生の皆さんもはつらつと出席している式典において、程大使に、創価大学の卒業生として最初の名誉博士号をお贈りできることは、何とうれしい、何とロマン光る教育の劇でありましょうか!
誠に誠に、おめでとうございます。
第2に申し上げたいのは、「今日も粘り強く一歩前進を!」ということであります。
今、創価大学に隣接する東京富士美術館では、程大使をはじめ多くの方々のご尽力をいただいて、「北京・故宮博物院展」が盛大に開催されております。
今回の展示では、「女性の教養の美」とともに、「向学の深き心」に光が当てられています。
学術を大いに振興させた康煕帝の教えを、後継の雍正帝が書き残した格言の書も、出品されております。
その一節には、「学びゆく者、一日に必ず一歩進みて、はじめて時を虚しく過ごさざるなり」(趣意)とあります。
つまり、学問に取り組む者には、「一日に、たとえ一歩でも必ず前進してみせる」との気迫が求められるというのであります。
学ぶということは、いついかなる状況にあろうと、一歩前へ踏み出していく勇気であります。そして、新たな価値の創造を断じて止めない忍耐であり、執念であります。
このたゆみない「学びのリズム」を、新入生の皆さんは、誇りも高く、青春の生命に刻みつけていってください。
うれしいことに、創大・短大の先生方は、若き知性の皆さんに、世界水準の講義をもって、全力で応えゆく態勢を整えてくれております。
そして第3に、「自らのベストを引き出せ!」と申し上げたい。
今、私は、フィリピンの教育界を代表するアブエバ博士と、新たな対談を重ねております。
教育の目的について、博士は鋭く指摘されました。それは「その人自身が持っている"ベスト"を引き出すこと」であると言われているのであります。
私の人生の師であり、本日が命日でもある戸田城聖先生も、同じ教育哲学でありました。「どの青年の生命からも最善の可能性を引き出すのだ」という大情熱で、人間教育に臨まれたのであります。
わが創大・短大は、新人生の皆さんが、一人ももれなく、「自分の生命の中にある最高の智慧と力」を引き出していく、無限の啓発に満ちたキャンパスであります。
どうか、素晴らしい先生方と、真剣勝負の学問の打ち合いをお願いします。
また日本全国、世界覚知から集い来った良き学友たちと大いに切磋琢磨してください。自分のため、父母のため、人々のため、社会のため、そして人類のため、思う存分に活躍していける、最上の学識と人格と実力を鍛え抜いていただきたいのであります。
「偉大な時代は偉大な人間を産み出す。そして偉大な行動はお互いから相互的に生まれてくる」(大野一道訳『スピリディオン』)とは、フランスの行動する作家ジョルジュ・サンドの言葉であります。
私の心も常に皆さんと一緒です。
愛する皆さんが健康で無事故であるよう、そして、快活に世界と連帯を広げながら、楽しく充実した、偉大な黄金の学生時代を勝ち開くように、私は祈り、見守り続けてまいります。
わが人生の総仕上げにあって、最大の喜びは、皆さんの成長であり、栄光の晴れ姿だからであります。
最後に、わが誉れの英才に希望の翼あれ! 勇気の光あれ! そして、勝利の舞あれ!と叫んで、私の祝福のメッセージといたします。
2012年4月9日月曜日
2012.04.09 わが友に贈る
四条金吾殿御返事 P1143
『遊楽とは我等が色心依正ともに一念三千自受用身の仏にあらずや、法華経を持ち奉るより外に遊楽はなし』
◇今週のことば
「月月・日日につより給へ」
座談会は前進のリズムだ。
明るい和楽の語らいから
友好の花を爛漫と!
功徳の花を満開に!
2012年04月08日
◇希望の明日へ
信心しているから、勤行や会合が忙しく、学業がおろそかになった!これでは絶対に正道とはいえない。ときには勤行ができなくとも、ことさらに神経質になる必要はない。題目三唱でよい場合もある。むしろ持続が大切である。一生涯、御本尊と学会から離れない心が大事なのである。
平5・2・3
☆勝利の人間学第5回 広布前進の大目標
・すべては広宣流布のため
創価学会が目指す根本の目的は何か。
それは、人類の幸福と平和である。自他共に生きていること自体が愉快で、楽しいという境涯を開いていくことだ。
これが広宣流布であり、我らの大目的だ。
戸田先生は「この世から悲惨の二字をなくしたい」と叫ばれた。
「広宣流布のため」という最も偉大な目標に向かって進めば、その人自身が偉大になる。
大きな目標が、大きな希望となる。
生き生きと大願に生きよう! 仕事で、地域で、学会活動で、張り切って戦おう!
広布のために、友のために、自分自身のために!
・どれだけの人を幸福にできたか
自分たちの時代に、広宣流布をどれだけ前進させていけるか。そのことを真剣に祈り、挑戦していくのだ。
戸田先生は、こう指導してくださった。
「創価学会は、地球上で最も尊厳な生命を守り、どれだけの人に妙法を受持せしめ、幸せにしたかどいうことを数えるのである」 「数」は単なる数字ではない。かけがえのない「一人の生命」なのだ。そこに「一人の人生の幸福」が凝縮されているのである。 だからこそ、目標を掲げ、どこまでも「一人」を大切にして、一人また一人と仏縁を結んでいく。その「一人」から平和ど幸福の大連帯を広げゆくのだ。
・一番を目指そう
仏法は勝負である。人生も勝負である。ゆえに、戦うことである。そして勝つことである。
何かで一番を目指すのだ。
初めから二番でも三番でもいいと思えば、本当の力は出ない。
たとえ今は振るわなくても、断じて、一番になろう!──そう決めて努力する心に無量の功徳が具わっていく。崇高な人生になる。
「自分は一番を目指して、一生懸命に戦い切った」という不滅の歴史を残しなさい。
その人が真の勝利者であるからだ。
2012年4月8日日曜日
2012.04.08 わが友に贈る
勇気の一歩から
出会いのドラマが!
心と心の交流こそ
わが人生の宝なり!
法華初心成仏抄 P550
『妙法の五字を弘め給はん智者をばいかに賎くとも上行菩薩の化身か又釈迦如来の御使かと思うべし』
◇希望の明日へ
未来部の皆さんは、将来、人のため、社会のために行動し、世界の平和・文化・教育に貢献していただきたい。何より全員が信念と正義の人になっていただきたい。"あの青年は、あの人は、どこか違うな、光っているな"と慕われる人に成長してほしい。たとえ、いかなる立場になろうとも、その人は大人材である。正しき信念をもって行動する人が、いちばん、立派な人なのである。
平3・7・28
☆名誉会長と共に 今日も広布へ No.007「朗らかに仏縁の拡大を」
晴れの日も、雨の日も、いかなる時も、私は、恩師・戸田先生と心で対話している。
ある時、先生は眼光鋭く、こう言われた。
「社会の不幸に目をつぶって、宗教の世界に閉じこもり、安閑とただ題目を唱えているだけなら、大聖人の立正安国の御精神に反している。
この世の悲惨をなくす。不幸をなくす。人権を、人間の尊厳を守る。平和な社会を築いていく。
そのなかにこそ、仏法の実践があるのだ」
本来、わが身だけの幸福などありえない。
苦難と向き合う人の立場に、自分を置いてみる──この「同苦」の姿勢こそ、今の社会に一番必要なことではないだろうか。
御義口伝には「一切衆生の異の苦を受くるは悉く是れ日蓮一人の苦なるべし」(P758)と仰せである。
ここに、仏法の「慈悲」が光る。この精神が、社会の土台となり、指導者の血肉となってこそ、未来は希望に包まれる。
私たちは今こそ、異体同心の団結固く、わが地域に、人間主義の大哲学を語り広げてまいりたい。
「友情の拡大」が「仏縁の拡大」であり、自他共の「幸福の拡大」なのだ。
さあ、打って出よう!
万代にわたる広宣流布の地盤を築くために。自分自身の勝利のために。
不二の弟子たる君よ!
悔いのない一日一日を生き抜き、悔いのない一生を、断固として勝ち抜いてください。皆で守り合い、絶対無事故で! 朗らかに栄冠を飾りゆこう!
2012年4月7日土曜日
2012.04.07 わが友に贈る
転入・転出の友に
丁寧に誠実に対応を!
その温かさに触れて
信心はさらに深まる。
教行証御書 P1282
『此の法華経の本門の肝心妙法蓮華経は三世の諸仏の万行万善の功徳を集めて五字と為せり、此の五字の内に豈万戒の功徳を納めざらんや』
◇希望の明日へ
未来部の時代は勉学第一で進むべきである。信心の大切さは言うまでもないが、信心は一生である。勉学には、やるべき時期と年代がある。そのときに努力しておかなければ、身につかない。後悔することになりかねない。信心は即生活である。未来部の場合は即勉学である。今は勉学に励むことが、信心の重要な実践なのである。
平5・2・3
☆名誉会長と共に 今日も広布へ No.008「信心の行動は全てが功徳に」
先の見えない時代。その突破口を開くのは、智慧であり、勇気の行動だ。
そして最高の智慧、最高の行動は、祈りから生まれる。
「法華経に勝る兵法なし」であるからだ。
信心に行き詰まりはない。
同じ戦うならば、楽しく、愉快に、生き生きと進もう!
御聖訓には、「日蓮一度もしりぞく心なし」 (P1224)と仰せである。
広布の戦は、退いてはならない。悔いを残してはならない。戦った分、全部、功徳と福運に変わる。
皆が、思う存分、広布へ戦えるように、リーダーは心を砕かねばならない。
リーダーは、誰よりも苦労し、自身を磨いてもらいたい。苦労している人には、大変なところがわかる。そこに、激励の手を差し伸べるのだ。
戸田先生は詠まれた。
「勝ち負けは 人の生命の
常なれど 最後の勝をば 仏にぞ祈らむ」
人生の最後に万歳をあげるために、今、何をするのか。
時を待ち、時を創る。
人を育て、道を開く。
いかなる状況であれ、ひとたび決めた、わが信念の旗を生涯、掲げ抜く人が光る。
仏法も、社会も、熾烈な勝負である。なかんずくリーダーは、どこまでも、誠実に、真剣に、戦うことだ。
尊き信心の闘争を、誰が見ていなくとも、師は見ている。諸天は見ている。
日蓮大聖人が御賞讃してくださる。これを深く確信していただきたい。
師弟の誓いに生きる時、恐れるものは、何もない。
2012年4月6日金曜日
2012.04.06 わが友に贈る
気高き大道を歩む
配達員の皆様に感謝!
陰徳あれば陽報あり。
どうか無事故第一で!
四菩薩造立抄 P988
『日蓮は世間には日本第一の貧しき者なれども仏法を以て論ずれば一閻浮提第一の富る者なり』
◇希望の明日へ
大聖人が仰せ通りのかけがえのない善知識とは−−。それは、皆さんのお父さん、お母さんが懸命につくりあげてきた、創価学会である。このことを決して忘れてはならない。ご両親をはじめ多くの先輩方の労苦の結晶、尊き人生の結晶である。この、ほかには絶対にない、尊貴なる世界を、皆さんは全力で守っていただきたい。
平3・7・20
☆若き君へ 新時代の主役に語る「人間を結べ!つながりは力」
──池田先生は、世界中の知性の方々と文明を結ぶ壮大な対話を繰り広げてこられました。
発刊された対談集も、すでに60点を数えますね。今も、各界のリーダーと対談を重ねておられます。
名誉会長 すべて「戸田大学」の卒業生としての行動です。
御書には、『言葉というのは心の思いを響かせて、声に表したものをいう』(P563、通解)と仰せです。声に心が表れる。勇気を出して声を惜しまず、対話を続けていくことです。
『星の王子さま』で有名なサン=テグジュペリが味わい深い言葉を残しています。
「真の贅沢というものは、ただ一つしかない、それは人間関係の贅沢だ」
また、こうも言っています。
「他人の心を発見することによって、人は自らを豊富にする。人はなごやかに笑いながら、おたがいに顔を見あう。そのとき、人は似ている、海の広大なのに驚く解放された囚人に」
自分の世界に閉じこもっていれば、気楽かもしれないけれども、成長もない。孤立してしまえば、真の個性も光らない。
人と交流してこそ、人生を豊かにしていける。広々と心を開いて、つながっていくことです。
大聖人の生涯にわたる御化導は「立正安国論に始まり、立正安国論に終わる」と言われます。その「立正安国論」は、主人と客の問答形式で書かれています。一対一の対話です。
目の前の一人と胸襟を開いて語り合い、共々に生命尊厳の哲理に立って、より良き平和な社会の建設を目指す。この「一人」と「一人」のつながりの拡大によって、現実の世界を「仏国」「宝土」に変えていく。ここに「立正安国」の方程式があります。
孤独地獄が憂慮される現代に、この真実の人間のつながりを結び広げているのが、創価学会です。
敬愛する東北の同志を先頭に、青年の湧き立つ熱と力で、信頼のつながりを強めてください。
若き皆さんが、共々に生きる喜びを痩らせて、勝利の青春道を歩み、希望の新時代を開いていただきたい──これが、私の願いです。
2012年4月5日木曜日
2012.04.05 わが友に贈る
福徳は燦然と輝く!
地域に希望を広げる
尊き広布の宝城だ。
心からの感謝を!
寺泊御書 P953
『日蓮此の経文に当れり汝等何ぞ此の経文に入らざる』
◇希望の明日へ
親が子を叱るのは、永遠に変わらない"人類共通の法則"のようだ。そうしたときにムキになって親子ゲンカばかりしていては、お互いが疲れてしまう。それよりも"こんな大声が出せるんだから、ウチの親はまだ元気だな。これなら安心だ"というくらいに受け止めてはどうだろうか。そうとらえる心の余裕をもてる人は、すでに立派な大人である。
平3・7・28
☆若き君へ 新時代の主役に語る「人間を結べ!つながりは力」
──なかなか対話のきっかけがつかめない、という青年の声も聞きます。
名誉会長 あいさつは、それ自体、素晴らしい対話です。
かの釈尊も「自分から語りかける人」だったと言われています。あせらず、臆さず、元気なあいさつから始めればいいのです。
「おはようございます!」「こんにちは!」と、さわやかに声をかける。明るくはつらつと接する。それだけで声をかけられた人はうれしい。信頼関係も築かれる。
気持ちのよい「あいさつ」──私自身、近所でも、職場でも、また学会活動の中でも、きちんとあいさつをしようと決めて、実践してきました。
大田区山王のアパート「秀山荘」に引っ越した時も、「このたび越してまいりました池田です」「今後ともお世話になりますが、どうかよろしくお願い致します」と名刺を持って、近所へごあいさつに回りました。
多くの来客がありましたので、近隣の迷惑にならないよう配慮しました。妻がよく、気を配ってくれました。そうして結んだご近所との信頼関係は、貴重な人生の財産となりました。
友好拡大といっても、広宣流布といっても、すべて足もとから始まります。また、近隣の方々との交流というのは、自分の心を豊かにしてくれる。生活に温かみが出てくるし、何ともいえない安心感も生まれる。
来月から新社会人としてスタートするメンバーもいるでしょう。次回あらためて語り合いたいと思いますが、職場や地域で信頼を勝ち得ていく上でも、さわやかな「あいさつ」が基本です。
また、身近な人の行動などを見て、「素晴らしいな」と思うことがあるでしょう。その時に一言、声をかけることからも、対話は深まります。他人のいいところは、「素晴らしい!」「感動しました!」と率直に伝えることで、自分の心が相手の心に届いていきます。
さらに、相手を尊重し、その人から学んでいこうと質問していくことからも、対話は弾みます。
こちらが良い聞き手になれば、相手自身が気づいていない力まで引き出していけるものです。
──ただ、いろんな人がいますし、話が通じないことや、うまくいかないことも多いのですが。
名誉会長 今、対話の達人と言われる先輩たちも、最初はうまくいかなかったんだよ。大丈夫、心配はいりません(笑い)。
大事なことは、失敗してもクヨクヨしないことです。すべて勉強だと思って、また明るく朗らかに対話していけば、いいんです。
対話に限らず、何かしようとすれば失敗はあります。失敗は挑戦者の勲章です。恥ずかしく思う必要などありません。
若いんだから、悔しいこともステップにして、題目をあげて前進してください。「これから、どれだけ成長できるか」──それが、勝負です。
日蓮大聖人は『この法門を弘めてきたので、他の人とは比べものにならないほど多くの人と会つてきましたが、真にいとおしいという人は、千人に1人もいませんでした』(P1418、通解)とも仰せになられています。
御本仏の大きな御境涯から御覧になっても、本当に尊敬できる、信頼できる立派な人は少ないものだと、達観なされているのです。
いわんや、凡夫と凡夫の人間群の只中で、対話を進めていくことが、どれほどの難事か。一回一回が尊い尊い仏道修行です。
祈り、動き、語る。また祈り、動き、語る。その積み重ねの中で、自分自身の生命が強く賢く大きくなっていくのです。やがて多くの人を包容し、正しく自在にリードしていける力が、必ず具わっていきます。
2012年4月4日水曜日
2012.04.04 わが友に贈る
断じて忘れるな!
初心を貫く人が
真の勝利者だ。
大満足の人生を飾れ!
四条金吾殿御返事 P1185
『今度の命たすかり候は偏に釈迦仏の貴辺の身に入り替らせ給いて御たすけ候か』
◇希望の明日へ
未来部の皆さんは、いかなる変化の波にも流されず、むしろつねに、その上手をいく「知力(インテリジェンス)」と、「活力(バイタリティー)」「機敏さ」「行動力」をもった国際人と輝いていただきたい。あっけらかんとした「楽観主義(オプティミズム)」と、鋭いうえにも鋭い先見で、挑戦また挑戦を続けていただきたい。その人が二十一世紀の勝利者である。
平3・3・16
☆若き君へ 新時代の主役に語る「人間を結べ!つながりは力」
──八王子の創価大学では、「法華経──平和と共生のメッセージ」展(東洋哲学研究所主催)が開幕しました。ぜひ友人にも見せたいと思います。
池田名誉会長 展示では、「法華経の七賢」も紹介されています。
その一つ「衣裏珠の賢え」は、友情を根底とした賢喩です。
すなわち、貧窮した友を見かねた親友が、その友が寝ている間に衣の裏に、価がつけられないほどの宝の珠を縫い付けて、所用のために立ち去った。貧窮の友は気づかないまま、その後も苦悩の流転を続けてしまう。
やがて再会した時に、親友から、衣の裏にある宝の珠の存在を告げられ、初めて大歓喜するという物語です。
この価がつけられないほどの宝の珠とは、仏性を賢えています。衣の裏とは、生命の奥底ということです。万人の胸中に、もともと尊極な仏性が具わっていることを象徴しています。
その自らの仏の生命に目覚めて、「歓喜の中の大歓喜」の人生を生きゆくことを教えているのが法華経です。そして、その歓喜の自覚は、友情の対話によって呼び起こされていくのです。
法華経展の会場である創大の記念講堂には、文豪トルストイの像も立っています。
文豪は人類愛の精神の闘争で、人間と人間を結び、世界平和を実現しようとしました。だからこそ、もがいて苦しんだ。
自分を含め、なぜ人は自己中心的でバラバラに生きているのか、と。
そして、こう結論して、自分の大理想を貫き通しました。
「彼等と私は一つである。現在生きて居り、嘗て生き、また将来生きるであろう人々も一つなのだ、──私と一つなのだ。そして私は彼等によって生き、彼等は私によって生きているのだ」
仏法に通じる人間観です。自分に縁ある人とは、三世にわたってつながっている。自他不二です。
ゆえに互いに励まし合い、仏の生命という最高無上の宝を光らせながら、価値ある有意義な人生を生き抜いていくことです。
他者の人生を輝かせれば、自分の人生も輝く。その「つながり」を実感するのが対話です。「対話の道」が、自他共の「歓喜の道」であり「幸福の道」なのです。
◎祝!140,000アクセス。すべて御愛読の皆さんのお陰です!いよいよの決心で2013年総本部完成を目指し、頑張りましょう(^^♪
blogアドレスは、http://pub.ne.jp/MinnieLove/
2012年4月3日火曜日
2012.04.03 わが友に贈る
朝が勝負だ!
春風のごとき
爽やかな挨拶で
信頼を勝ち取れ!
日女御前御返事 P1243
『爰に日蓮いかなる不思議にてや候らん竜樹天親等天台妙楽等だにも顕し給はざる大曼荼羅を末法二百余年の比はじめて法華弘通のはたじるしとして顕し奉る』
◇希望の明日へ
人生は長い。何があろうと、決して一喜一憂する必要はない。青春時代は、心も体も、微妙に揺れ動く時期である。みずみずしい好奇心。鋭敏な感性。また人には言えない悲しみや苦しみもあろう。ときには家を飛び出そうとか、学校をやめたいなどと思うことさえあるかもしれない。さまざまな感情の起伏があるのは、当然である。しかし未来部の皆さんは、唱題を根本として、そうした悩みや課題を、一歩一歩、乗り越えていっていただきたい。またどんなときにも、自分の家族、自分の学校を心から大切に思える人であってほしい。
平2・8・5
☆若き君へ 新時代の主役に語る「人間を結べ!つながりは力」
──でも、何をどこから始めればいいのか、わからないという声もあります。
名誉会長 難しく考える必要はありません。まず、青年らしく率直に語り合うことから、始めればいいんです。
「はじめに対話ありき」です。一切の価値創造は、「対話」から始まります。
大仏法を持った青年たちによる「対話」が、力ある行動を生み、慈愛と信頼のネットワークを広げる。「対話」こそ「人のつながり」の起点であり、結合力なのです。
今月の座談会の拝読御書として研鎖した「諸法実相抄」の結論には、『力あらば一文一句なりともかたらせ給うべし』(P1361)と仰せです。持てる力の限り、自分らしく誠実に対話をし、「一人」の心の変革を促すことです。目覚めた一人一人の連帯を結ぶところから、時代を変革する力が結集されます。
──東北に応援に行った青年たちからも、「少しでも役に立てばと行ったのに、かえって東北の方の温かさや強さに触れて多くを学び、自分の人生観が変わった」という声が寄せられています。
名誉会長 応援に駆けつけてくれている友に、私からも重ねて「尊い地涌の菩薩の行動、本当にありがとう! ご苦労さま」と申し上げたい。
人を幸福にできる人が、真に幸福な人です。
仏道の根幹は菩薩の実践です。
菩薩の実践の全ての基本は、「あらゆる人を救いたい」との「衆生無辺誓願度」という誓いです。
縁する人を全て幸せに。それが実現してこそ、自身の真の幸福、成仏もあるのだ──そう決めて智慧を尽くし、身を粉にして戦う。
その最も優れた手本が、法華経に登場する不軽菩薩です。
「あなたにも幸せになる力がある。一緒にその力を発揮していきましょう」と、あらゆる迫害や反発に耐え、訴え続けて仏となりました。不軽菩薩は、釈尊自身の過去の修行の姿です。
大聖人も、この不軽菩薩の実践を、生涯、貫かれたのです。
「他人だけが不幸」はありえない。と同時に「自分だけが幸福」もありえない。ならば「人を幸せにする」ことが「自分が幸福になる道」です。自他共に幸福を勝ち開いていく。ここに、法華経の真髄の行動があります。これが、我らの学会精神です。
2012年4月2日月曜日
2012.04.02 わが友に贈る
師弟の絆ほど
美しいものはない!
自らの信念の道を
朗らかに勝ち進め!
撰時抄 P283
『漢土日本に智慧すぐれ才能いみじき聖人は度度ありしかどもいまだ日蓮ほど法華経のかたうどして国土に強敵多くまうけたる者なきなり、まづ眼前の事をもつて日蓮は閻浮提第一の者としるべし』
◇今週のことば
希望のファミリー勤行会。
「今」の励ましの種が
「未来」に大きく花開く。
人材を発掘し
人材の城を創り上げよ!
2012年04月02日
◇希望の明日へ
これからの人類のためにも、世界のためにも、仏法を基調とした「平和」「文化」「教育」の運動を、さらに広げていく以外にない。その後継を、私は未来部に託したい。二十一世紀は、まざれもなく、諸君の時代である。その意味を込め、五月五日を、「後継者の日」と意義づけさせていただいた。"未来からの使者"未来部は、学会だけでなく、世界にとっても、かけがえのない存在である。私は"広布の宝"と思っている。ゆえに決して、子ども扱いはしない。一人の人間として、その人格を最大に尊重している。
平2・5・5
☆若き君へ 新時代の主役に語る「人間を結べ!つながりは力」
──東北学生部が昨年夏、東北6県の学生を対象に行った震災意識調査の結果が反響を呼びました。それによると、「何のために働くのか」との問いに、震災前は「お金を得るため」「生活の安定のため」などと考えていた人が43%を超えていました。震災後では「人のため」「社会貢献のため」という答えの方が多くなり、約22%から35%超へと格段に増えています。
名誉会長 自分のことだけではなく、人のために、何か社会のためになるように働きたい──人や社会との「つながり」を大切にしていこうと、多くの青年が考えるようになったといえるでしょう。私は、新たな青年文化の台頭を予感します。
それだけに、これまでにもまして、人間主義の仏法が求められる時代が到来していると思う。
なぜ、東北の同志は、自分が大変なのに、人のために尽くせるのか──それは、日頃から「法のため」「人のため」「社会のため」という、立正安国の精神を心に刻み、実践してきたからです。
「何のために生きるのか」──その問いに明確に答えて、「人間の絆」を蘇生させていけるのが、日蓮大聖人の仏法です。
──青年が今、陸続と学会に入会しているのも、「何のため」という問いに、確かな答えがあるからだと思います。
名誉会長 その通りだね。
自分のことばかりに汲々としていると、何を、どうしたらいいかは、なかなか見えてこない。しかし発想を変えて、「人のために、社会のために、今、何ができるか」と考えれば、やるべきことがはっきり見えてくる。
御書には、『人のために明かりを灯せば、自分の前も明るくなる』(P1598、通解)と示されています。
目の前の苦しんでいる一人の人に手を差し伸べ、世の中で困っていることを解決するために、具体的な一歩を踏み出す。その中で、自分の夢も、進むべき人生の道も見えてくる。何より心が決まる。
人は「他人を支えている」ようで、実は「支えられている」のです。「人を助ける」ことで「自分が助けられる」のです。これは、仏教が展開する縁起的な世界観に通じるものといえよしょう。
ロシアの文豪トルストイも、「この人生における疑う余地のないただひとつの幸福は、他人のために生きることである」と言っています。
2012年4月1日日曜日
2012.04.01 わが友に贈る
さあ勇気凜々と
信頼と友情の花を
満開の福運の花を
我らも咲かせよう!
聖愚問答抄上 P491
『知恩をもて最とし報恩をもて前とす世に四恩あり之を知るを人倫となづけ知らざるを畜生とす』
◇希望の明日へ
皆さんは、未来の大切な、大切な宝である。未来に輝くダイヤモンドである。でもダイヤモンドも、磨かなければ光らない。
では、どうすれば自分を磨けるだろうか。いやなことがあっても、決して負けないで頑張ることが、自分を磨くことになるのである。
平2・4・10
☆若き君へ 新時代の主役に語る「人間を結べ!つながりは力」
──池田先生は、ハーバード大学の著名な宗教学者ハービー・コックス博士と、仏法とキリスト教を結ぶ対話を重ねられ、『21世紀の平和と宗教を語る』を刊行されています。
博士は「宗教(レリジョン)とは、本来、『再び結び付けること』を意味します。人と人との絆を、もう一度、取り戻すこと。そこにこそ、現代における宗教の果たすべき役割もあると思います」
と述べ、創価の運動に期待を寄せられています。
池田名誉会長 真の知性の方との忘れ得ぬ対話です。
仏教は、社会の大きな転換期に、その歩みを開始しました。
釈尊の時代は、いくつもの大国が林立し、それまでの地縁・血縁の濃い社会から、いわば、つながりの薄い、多種多様な人々が集まる社会が拡大していました。
そこで、釈尊は『一切の生きとし生けるものどもに対しても、無量の(慈しみの)こころを起すべし。また全世界に対して無量の慈しみの意を起すべし』と説いています。それは、一次元からいえば、"慈愛と信頼で結ばれた社会をつくろう"という呼びかけだったともいえるでしょう。
新たな「人のつながり」が求められた時代──世界は文明の伝播とともに、こうした歴史の潮流に入っていきます。その要請に応え得る仏教は、世界へと広まっていく力を備えていたといえます。
わが師・戸田城聖先生は、そうした仏教の世界性を踏まえつつ、私たち青年に「地球民族主義」の理念を提唱してくださいました。
先生は、未来を託す少年少女の会合でも、こう語られています。
「将来、誰もが幸せを噛みしめることができて、国境や民族の壁のない地球民族主義の平和な世界を築かねばならない」
エゴイズムといった、生命に巣食う魔の働きは、人と人の間に「壁」をつくり、分断します。これに対し、生命尊厳、人間尊敬の内なる仏の働きは、分断の「壁」を取り払い、人と人を結びます。
戸田先生は、冷戦という東西の巨大な障壁が立ちはだかる中で、青年が、まず身近なところから、人間を隔てる「壁」を破る対話に打って出ることを教えてくださったのです。
現代の世界は、地球環境の問題をはじめ紛争、貧困、格差など、一人では当然のこと、一国でも解決できないし、国と国の政治・経済の次元だけでも解決できない問題が山積みです。今こそ、いかなる壁も破りゆく、民衆に根を張った「つながりの力」が必要です。これが世界を変える希望です。
わが192力国・地域のSGIの平和の連帯、とりわけ次代を担う青年部の皆さんの「つなぐ力」に皆が感嘆しています。人類が、青年と青年の「連帯の力」を待望しているのです。そこから、時代を変革しゆく、新しい価値創造が始まるからです。
2012.03.31 わが友に贈る
今日の自分を
一歩でも高めていく。
この地道な挑戦の中に
人生の勝利は光る!
報恩抄 P297
『小失なくとも大難に度度値う人をこそ滅後の法華経の行者とはしり候はめ』
◇希望の明日へ
何事も、"もうボクはだめだ""いくら努力しても私は変わらない"といった悲観主義では、次の勝利はない。みじめになっていくだけである。ひとたびは負けても、"次は勝つ""今まで以上に努力して必ず克服してみせる"との強い「心」が大切である。心を決めれば、勇気と知恵がわいてくる。できないと言われていることも、自分でやってみないとわからない。人がどう言おうと、まず自分である。そうした強い決心の人であっていただきたい。
平2・3・20
☆若き君へ 新時代の主役に語る「人間を結べ!つながりは力」
──今回の震災を通し、学会員の励ましの行動が、識者の方から、あらためて評価されています。仙台白百合女子大学の大坂純教授は、「学会には人と人とを『つなぐ力』があります。つながったとき、人は強くなるのです」
「創価学会が活躍して、社会の中に温かな『つながりの力』を満たしていただきたい」と期待を寄せてくださっています。
名誉会長 温かな、また深い教授のご理解に心から感謝します。
東北は、もともと地域で助け合う伝統が生きており、「人のつながり」が豊かな天地です。その地域のつながりが、復興の大きな推進力と光っています。
一方で、従来の地縁や血縁を頼りにするだけでは乗り越えられない課題があることも、この未曽有の震災で浮き彫りになりました。公的な復興への取り組みが、なかなか進まないと指摘される中で、ボランティアの方々の活躍には目を見張るものがあります。全国各地から集まったボランティアの中には、その地に直接ゆかりのない方々も多くおられたでしょう。
私たちも、会館での被災者の受け入れや、さまざまな救援活動をするに当たって、学会員であるか否かにかかわらず、目の前の困っている方、苦しんでいる方に手を差し伸べてきました。
それまで、つながりのなかった人たちも、共に力を合わせて問題を解決していく。それでこそ、これまでにない力が発揮され、初めて問題が解決できる──そういう時代に入ってきたのではないかと、私は思います。
識者の方々が私どもへ寄せてくださっている大きな期待も、従来の「つながり」を強めることはもとより、新たなつながりを広げていく。しかも、そのつながりが温かな励ましと希望に満ちたものであることに注目されているのではないでしょうか。
17世紀、スペインを代表する思想家グラシアンは語りました。
「友垣とは逆境からの唯一の救出策であり、魂の安らぎでもある」
苦悩に沈む人が立ち上がれるまで祈り、励まし続ける。古い友情を大切に、新しい友情を結ぶ。そうした人のつながりから、また新たな価値を創造する──私たち「創価」の真骨頂です。