2011年7月3日日曜日

2011.07.03 わが友に贈る

「鉄は炎打てば
剣となる」
青年よ鍛えの時だ!
勇んで艱難に挑み
人生勝利の礎を築け!


崇峻天皇御書 P1173
返す返す今に忘れぬ事は頚切れんとせし時殿はともして馬の口に付きてなきかなしみ給いしをばいかなる世にか忘れなん、設い殿の罪ふかくして地獄に入り給はば日蓮をいかに仏になれと釈迦仏こしらへさせ給うとも用ひまいらせ候べからず同じく地獄なるべし

◇希望の明日へ
持続は力である。電灯も電流が止まってしまえば光がともらない。ゆえに、一生涯、御本尊から離れないことである。勤行ができないときには、少しの唱題でもよいと思う。ともかく題目を日々、続けていくことである。また、同志と酢かないことである。

☆随筆 我らの勝利の大道No.49 人間世紀の母の曲
先師・牧口常三郎先生と同時代を生き抜いた、ドイツの一人の母がいる。ケーテーコルビッツ(一八六七〜一九四五年)という画家である。
彼女は、第一次世界大戦で出征した最愛の子息を失った。第二次大戦では孫も戦死。彼女自身、晩年はナチスの弾圧を耐え抜きながら、創作活動に奮進した。
子息の死後の制作では、「母と子」や「母たち」を表現した作品が多数ある。
何ものかから我が子を守ろうと、大きな腕で抱きかかえる母。亡くなった子どもを抱きしめる母……。
互いに身を寄せ合い、大きな腕を組んで守り合い、一つに団結した母たち。そのスクラムの間から子どもたちの顔も見える。
女性が両腕の下に、いとけない子どもたちを守る絵には、「種子を粉にひくな」と題されている。
わが子を守ってやりたかった! 残酷な戦争になど行かせたくなかった!。
その叫びは、後継の種子である子どもたちを守り抜かんとする、すべての母たちの願いとなる。
「共通の悲しみこそ、相互の理解を深めるものだ」と彼女は言った。「同苦」の心が、母たちの生命尊厳の連帯の根拠ともなるのだ。
中国の大文豪・魯迅も、彼女の作品に「慈母の愛」による戦いを見、大変に尊敬していた。
コルビッツの作品は、母の叫びを凝結し、平和の願いで人びとを結びつける、平和の芸術となったのである。
──私の母は、終戦から二年後、長兄の戦死を知らされた。その死亡通知を握りしめ、部屋の隅で小さな背中を震わせていた母の悲しみの姿は、決して忘れることはできない。
私は思う。あの時、母はわが子を、その腕に抱きしめていたのだと。
母の愛は、あまりにも深い。その母を苦しめ、悲しませ、子どもの未来を奪い去っていく、戦争をはじめ、あらゆる暴力に、私たちは断じて反対する。
世界の平和、人類の幸福といっても、母を大切にし、心から感謝するところから始まると、私は叫ばずにはいられない。
今、ドイツで、日本で、そして世界で、わが創価の女性たちが力強く平和のスクラムを広げている。その希望の大行進を、皆がまぶしく見つめている。