2011年6月30日木曜日

2011.06.30 わが友に贈る

同じ生きるならば
歴史を残す人生を!
建設とは死闘なり
わが生命を発火させ
不滅の価値を築け

四条金吾御書 P1176
又御をととどもには常はふびんのよしあるべし、つねにゆせにざうりのあたいなんど心あるべし

◇希望の明日へ
仏道修行は、自分自身の果てしなき連続闘争といえる。もちろん、大聖人の仏法では、爾前の諸経で説くような歴劫修行は必要ではない。しかし、成仏のためには、弛みなく信心の歩みを進めなくてはならない。自分自身への挑戦の道を歩みゆかねばならない。そう決めた人生には、もはや愚痴や嘆きはない。

☆随筆 我らの勝利の大道No.49 人間世紀の母の曲
四月、東北の被災地でも、東日本大震災後初の創価家族の座談会が開催された。
宮城県のある座談会──参加者が皆、ありったけの思いを語った最後に、壮年リーダーが、鞄からそっと小さな包みを取り出した。
ハーモニカだった。
「婦人部の皆さんのために感謝を込めて、演奏させていただきます」
ハーモニカから流れ始めたのは「母」の曲であった。
彼自身も、お母さんの吹くハーモニカに励まされてきたのだという。
ハーモニカが奏でる「母」の清らかな調べは、優しく、懐かしく、座談会場を包んだ。
頷きながら耳を傾ける友、小声で口ずさむ友、聴き入るうちに涙ぐむ友……やがて、何ものにも負けぬ尊き母の心を思い、皆の目が明るく輝いていった。
「母の人生は苦労の多い人生だったけれど、とても勇敢で、喜んで他人のために尽くす人だった。いまわたしたちはその母のために生きなければならない」
これは、『若草物語』で有名なアメリカの作家オルコットの言葉である。
日蓮大聖人は、千日尼に『此の度大願を立て後生を願はせ給へ』(P1308)と仰せになられた。
荒れ狂う濁世にあって、地域の友を抱きかかえて悪戦苦闘する女性リーダーを励まされた御聖訓である。
広宣流布の大願を立て、自他共に未来永遠の幸福境涯を勝ち開いていく──この御本仏が示された道を、婦人部は晴れ晴れと進んでいる。