仏法を語った分だけ
自他共の幸福が広がる。
粘り強く 自分らしく
師子の心で挑め!
御義口伝巻上 P718
『疵を蔵くし徳を揚ぐは上慢を釈す、自ら省ること能わざるは我慢を釈す』
◇今週のことば
広宣流布の前進は
わが足もとから!
縁する友を大切に。
太陽の婦人部総会で
友情の花また華を!
2011年06月12日
◇希望の明日へ
学会を愛し、学会を守っていこうという一念が強い人は、結局、家庭のことも、仕事のことも、自分自身の悩みを、すべて解決できる。最後は必ず所願満足になっていく。一念ほど大切なものはない。「一心の妙用(不思議な働き)」である。
反対に、自分の悩みや忙しさに負けて、広宣流布を従にし、あと回しにした場合は、その分、自分が、あとで苦しむことになる。仏法は厳しい。
☆新時代第49回本部幹部会へのメッセージ
この6月6日は、私たちの「創立の父」であられる牧口常三郎先生の生誕140周年であります。
この牧口先生が格別に大切にされていた御金言があります。
それは──『悲母の恩を報ぜんために此の経の題目を一切の女人に唱えさせんと願す』(P1312)という一節であります。
牧口先生は、暗い戦乱の時代にあって、宿命に泣く母たちの幸を願われ、労苦をいとわず、ただ、ひたすらに妙法を弘め抜いていかれました。
ご自身が遠路、足を運んで折伏された、ある地方の一粒種のお母さんには、「諸法実相抄」を拝読されながら、こう語りかけておられます。
「あなたが一人、妙法を唱えて幸福になれば、地涌の義によって、この地方にも、必ず『二人・三人・百人』と妙法を持つ人が現れ、不幸から救われることになるのです」と。
それは、人間の尊厳を残酷に踏みにじる権力の魔性に立ち向かう、師子王の戦いでもありました。
牧口先生は、私の妻の実家での座談会にも来られました。その手を引いてご案内した幼き日の妻は、牧口先生が、特高警察の監視のもとでも、悠然と堂々と仏法の正義を師子吼されるお姿を生命に刻みつけております。
一人一人の幸福のために恐れなく戦う、この初代の勇気ある学会精神、折伏精神は、今や全世界の婦人部にまで烈々と流れ通っているのであります。
一人の人間が、どれだけ勇敢に忍耐強く、自分自身の生命の花を咲かせていけるか。
そのために、正しき信仰があります。
東北出身の青年詩人・宮沢賢治は、けなげに野に咲く花を、こよなく慈しんだ一人であります。
彼は物語に描きました。それは、ある小さな野に咲く花が、たとえ誰が見なくとも、また、どんな嵐があっても、自らの命を自分らしく立派に咲かせていった。その強く美しき魂を貫き通したがゆえに、やがて「花の王」と讃えられる、最も光り輝く存在へ生まれ変わったというのであります。
創価の女性たちは、いかなる試練にも負けず、今いるその場所で、皆に勇気と希望を贈る「野の花」を、凛として咲かせ切っておられる。
この方々こそ、永遠に常楽我浄の「花の王」と仰がれゆくことは絶対に間違いないと、私は心から讃嘆したいのであります。