日蓮仏法は
人間尊敬の宗教なり!
「宝塔即ち一切衆生」だ。
万人の生命の尊厳を開く
大哲理を地域へ世界へ!
(新1111・全797)
経王殿御返事 P1124
『此の曼荼羅能く能く信ぜさせ給うべし、南無妙法蓮華経は師子吼の如しいかなる病さはりをなすべきや』
【通解】
この曼陀羅をよくよく信じなさい。南無妙法蓮華経は師子吼のようなものである。どのような病が、障りをなすことができようか。
名字の言 結果を出すには過程が大切——女子バスケ日本代表の信念 2022年8月31日
来月22日、オーストラリアで開幕する女子バスケットボール・ワールドカップ。昨年の東京五輪で銀メダルの快挙を成し遂げた女子日本代表は、初の金メダル獲得に挑む▼東京五輪でキャプテンを務めた高田真希選手は、結果を出すためには「過程が何よりも大切」と語る。例えば、2人がかりで相手のボールを奪いにいく際には、足を出す角度が1ミリでもずれないよう、何度も練習を繰り返したという▼そうした細かい改善を続け、厳しいトレーニングに耐え抜いてつかんだメダルだった。だが、それ以上に「つらいことを乗り越えてきたという過程は、結果以上に価値がある」と(『苦しいときでも、一歩前へ!』KADOKAWA)▼勝敗が分かれるスポーツでは、どれだけ努力を重ねても、最後まで勝ち残れるとは限らない。優勝者以外、いつかは「負け」を経験するものだ。その時に、それまでの過程を支えに再び立ち上がり、次の一歩を踏み出す。この積み重ねから未来の勝利の因はつくられる▼「たくさん失敗したということは、たくさん挑戦したということである。『失敗の数』を誇るべきなのである」と池田先生は教える。失敗を恐れず、前へ前へ——「前進」そして「挑戦」の下半期を共々に!
寸鉄 2022年8月31日
「『大願』とは、法華弘通なり」御聖訓。地涌の誇り胸に前へ!飛躍の日々を(新1027・全736)
「学生部の日」60周年。師の御義口伝講義が源流。君よ行学錬磨の英才たれ
社会の最前線で平和行動起こしているのがSGI—識者。共生の未来必ず
夏の疲労が出やすい時。食事・睡眠・適度な運動が基本。聡明に充実の秋へ
ゲーム依存症が低年齢化と。脳機能低下の原因に。新学期の今、規則決めて
〈社説〉 2022・8・31 子どもの目線で寄り添おう
◇"未来からの使者"守る社会を
かつて家庭が経済的に厳しく、学用品にも困っていたという壮年部員が語っていた。小学校時代のある日、友達が自宅に来た。少し仲良くなっていた子だったが、彼の家に着くなり、「ぼろい」と言って笑った。家庭の貧困を突き付けられたような衝撃だった。
その後、彼は努力を重ね、奨学金を得て大学に進学。今は社会の第一線で活躍している。しかし、あの日の出来事を今も、ふと思い出すという。
子どもの貧困は、自尊心や将来への希望をも踏みにじる。内閣府の貧困調査資料にも、「バイトするような奴はいらないと先生に部活動を辞めさせられた」など、悲痛な声が見られる。もっと学びたい、もっと学校生活を楽しみたいという子どもたちの願いが押しつぶされている現実がある。
聖教電子版連載「駒崎弘樹の『半径5メートルから社会を変える』」で同氏は、授業料の無償化が進んだ一方、"隠れ教育費"が存在すると指摘。今後は部活の用品費や修学旅行費用などについても国や行政が支援し、経済格差によって子どもたちの体験格差が生まれないような社会にしなくては、と語る(今月4日付)。
体験格差は進学や就職にも影響し、大人になっても貧困から抜け出せず、その子どももまた貧困環境に置かれることがある。日本の貧困は「相対的貧困」とされ、所得が国民所得の中央値の半分未満である世帯を指す。18歳未満の子どもの「7人に1人」となる。
公明党が進めた政策の一つに、「ひとり親自立促進パッケージ」(厚生労働省)がある。一定の家賃を1年間無利子で貸し付け、就業訓練後に1年間勤めると返還を免除する仕組み等だ。貧困率の高いひとり親世帯への支援である。
池田先生は子どもの人権を守る要件について、元国連事務次長のチョウドリ博士の言葉を引き、「子どもを一個の人格として敬愛し、相手の発達段階に合わせて伸びやかに意見を引き出しながら、その思いを受け止め、理解し、できる限り反映しようと努めること」を挙げていた(「随筆 『人間革命』光あれ」)。
子どもの目線で、その子を思いやり、その苦しみに寄り添っていけるか。全てはここから始まる。"未来からの使者"である子どもたちを全力で守る社会を、一丸となって構築していきたい。
☆第10回本部幹部会への池田先生のメッセージ
◇報恩の大道に恐れなし 人間革命の地涌の舞を
一、それは25年前、仏教源流の天地インドで、各界の識者を前に、私は21世紀を「ニュー・ヒューマニズムの世紀」へと展望する講演を行いました。〈1997年10月、ニューデリーのラジブ・ガンジー財団本部での講演〉
その折、宗教が独善に陥らないためには、どうすればいいか。それには、「教育」という知性と普遍性の翼を持つことであると申し上げました。子どもたちを伸びやかに幸福へ導き、青年を聡明に育て、人と人を平和に結ぶことこそ、「人間のための宗教」の要件であると提起したのであります。
うれしいことに、今、インドをはじめ全世界で、地涌の若人が生き生きと躍動し、新たな英知と希望の波また波を起こしてくれています。
一、創価の父・牧口先生は、常々、「行き詰まったら原点に戻れ」と叫ばれました。今、人類が立ち返る原点は何か。それは、「生命」そのものでありましょう。
この「生命」に本源的な智慧の光を当てている哲理が、法華経の肝要であり、日蓮仏法の真髄である「御義口伝」であります。
戸田先生と師弟して、まさしく日蓮大聖人から直々に口伝を拝する覚悟で、一文一文、心肝に染め、実践してきた御書です。
そして、私が学生部の英才たちと「御義口伝」の研鑽を開始して、この8月で60年となります。瞳も凜々しき受講生の心を受け継ぎ、今の学生部・青年部が真剣に「行学の二道」に励む姿が、誠に頼もしい。
◇御義口伝 「宝塔即ち一切衆生、一切衆生即ち南無妙法蓮華経の全体なり」
「御義口伝」の「生命観」「生死観」「社会観」「宇宙観」が、どれほど深遠であり、どれほど壮大であるか。
例えば、「妙法蓮華経を見れば、宝塔即ち一切衆生、一切衆生即ち南無妙法蓮華経の全体なり」(新1111・全797)と仰せであります。
つまり、一人一人の生命の妙法蓮華経を見るならば、法華経で涌出した巨大にして荘厳なる宝塔は即ち一切衆生のことであり、一切衆生は即ち南無妙法蓮華経の全体なのである、と示されております。
ゆえに、「今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と唱え奉る」我らは、わが心は本来の仏なりと「歓喜の中の大歓喜」(新1097・全788)を漲らせ、人間尊敬の対話で、最極の生命尊厳の宝塔を「二人・三人・百人」と林立させていくのであります。
そして、「千草万木(千差万別のあらゆる草木)も地涌の菩薩でないものはない」(新1047・全751、通解)と仰せのように、この大宇宙に遍満する、命を育む妙なる慈悲の力用を、我らの題目の響きで一段と強め、地球民族の幸福と平和へ、全てを生かしながら価値創造していくのであります。
◇創価の師弟は「哲学界の王者」 人間尊敬の対話を 慈悲の価値創造を
一、確固たる精神の指標が求められてやまない現代にあって、誰もが人間革命し得る真の民衆仏法であり、人類の宿命を転換し得る真の世界宗教である「太陽の仏法」の極理を、創価の師弟は「哲学界の王者」の誇りも高く、いよいよ語り、いよいよ広めてまいりたい。
この秋には、仏法入門の任用試験が行われます。
私も多くの求道の友からの要請に応え、「大白蓮華」の11月号から、新たに「御義口伝」の要文の講義を開始したいと思っております(大拍手)。
一、ここで、私の入信75周年を真心から祝賀してくれた全宝友に感謝を込めて、以前に書き留めた一書を披露させていただきます。
「法恩」、そして「師恩」であります。
あいがたき妙法に巡りあえた大恩は天空よりも高く、慈折広宣流布の師弟に生き抜ける大恩は大海よりも深い。そして、異体同心の同志と共に、この恩を知り、この恩に報いんとする一念には、何ものをも勝ち越える勇気と未来の友の道を開く力が尽きることなく湧いてくる。これが、わが不退の75星霜を貫く大確信であります。
最後に「御義口伝」の一節を拝したい。「『心無所畏(心に畏るるところ無し)』とは、今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経と呼ばわるところの折伏なり」(新1066・全765)と。
この恐れなき折伏精神、威風堂々の学会精神を燃え上がらせ、新時代の山本伸一たちを旗頭に、「人間革命」即「生命ルネサンス」の地涌の舞を誓い合って、メッセージとします。皆、健康第一であれ!
☆御書と未来へ 第34回 生命に響く信念の対話を
〈御文〉
『南無妙法蓮華経は、自行・化他に亘るなり。今、日蓮等の類い、南無妙法蓮華経を勧めて持たしむるなり。』〈御義口伝、新1042・全747〉
〈通解〉
南無妙法蓮華経は自行・化他にわたるのである。今、日蓮およびその門下は、南無妙法蓮華経を勧めて、一切衆生に持たしめているのである。
〈池田先生が贈る指針〉
妙法を「勧めて持たしむる」ことこそ一人一人を永遠の幸福へ導く道である。今、「二人・三人・百人」と地涌の連帯を広げているのが、わが誉れの男子部大学校生だ。
人間革命の自転と広宣流布の公転という自行・化他に生きゆく創価の若人に、突破できない壁はない。勇気凜々と、友の生命に響く信念の対話を!