2022年8月20日土曜日

2022.08.20 わが友に贈る

教学実力試験に挑む
英知の若鷲・学生部よ!
仏法の大哲理を学び抜き
揺るぎなき信仰の確信を
自らの手で掴み取ろう!

上野殿御消息 P1527
『一に父母に孝あれとはたとひ親はものに覚えずとも悪さまなる事を云うとも聊かも腹も立てず誤る顔を見せず親の云う事に一分も違へず・親によき物を与へんと思いてせめてする事なくば一日に二三度えみて向へとなり』

【通解】
第一に父母に孝行であれということは、たとえ親がものの道理をわきまえていなくても、また、ひどいことを言うことがあっても、少しも腹を立てたり、気分を悪くした顔を見せることもなく、親の言うことに一分も逆らわないことです。親に良いものを与えようと思いながら、何もできない時には、一日に二、三度は、笑顔を見せて、親に向かってあげなさい、ということです。

【先生の指導から】
親御さんから、口うるさく言われても、ともかく、まず、「はい」と返事をする。話を聞く。それだけでも、親は安心するものだ。子どものことを心配していない親はいないのだから。
もちろん、現実には、さまざまな場合があろう。大事なことは、争いがないように、聡明に生きることだ。
(中略)
親に贈るものが何もなければ、せめて、一日に二、三度、笑顔を投げかけてあげなさい─心に染みいる指針である。
「お父さん、近ごろ体は大丈夫?」「お母さん、いつもご苦労さま!」─こうニコッと笑って語りかける。それだけでも親は涙が出るほどうれしいものだ。
根本は、相手を思う心である。それが慈悲である。その慈悲から、無限の知恵が出る。希望が生まれる。
一家の問題だけではない。地域の友好も、大きくは、国と国との関係も、相手を思う心が根底にあってこそ、本当の信頼が結ばれる。
この仏法の根幹である"慈悲の精神"を、わが地域に、社会に、そして世界に、大きく広げているのが、私たちの広宣流布の運動なのである。

名字の言 世界的指揮者が若手演奏家に語ったこと 2022年8月20日
世界的指揮者のレナード・バーンスタイン氏が若手演奏家たちに「もし、音楽家になりたいなら……」と語り掛ける場面を、あるテレビ番組で見た。氏は続けた。「心から音楽家になりたいと思うことです」▼何よりもまず、心の底から"私はこうなる!"と決意すること。そこから信念の道を開いていける、という趣旨だった。今の自分の実力を周囲と比べて一喜一憂し、決心が揺らぐようでは一流にはなれない。これは、どの分野にも通じよう▼思わぬ試練に直面した際、「信心しているのに、なぜ?」と逡巡すれば、その弱い生命が因となって、さらに苦しみの状況をつくってしまう。信心、そして自身の無限の可能性を信じ切ることができなければ、絶対的幸福の境涯は築けない▼池田先生は青年部の友に呼び掛けた。「これから諸君の人生にあっても、大なり小なり、苦労と苦難は避けられない。しかし、すべては諸君を大樹へと育てゆく仏の慈悲と確信してもらいたい」▼"この苦難は仏の計らいである"と確信できるか否かは、全て自分自身にかかっている。他人や環境では決まらない。御聖訓に「ただ心こそ大切なれ」(新1623・全1192)と。一切は、わが心に始まり、わが心で決まる。

寸鉄 2022年8月20日
「仏のごとくに法華経の行者を敬う」御書。真心の激励が友の勇気と力に(新1086・全781)
一番辛い事を乗り越えた人が皆を救う—戸田先生 苦難の時こそ成長の時と
人柄で信頼される人こそ人望ある人物—福沢諭吉 青年よ振る舞いで実証を
核戦争なら50億人が死亡—アメリカ研究。煤煙が日光遮り飢饉に。廃絶の流れ断固
今年の豪雨、昨年比1・4倍の可能性—予測。最新情報を常に。災害は突然

〈社説〉 2022・8・20 新学期を迎える時期
◇子どもの「心の安全地帯」を広げよう
夏休みも終わりに近づき、間もなく新学期を迎える。友達との再会を心待ちにする子もいれば、宿題が残り、慌てている子もいるだろう。夜更かしが続き、生活のリズムが乱れている子もいるかもしれない。新学期に向けて、堅実に心身の調子を整えていこう。
今年は3年ぶりに「行動制限がない夏休み」となったが、新型コロナウイルスの感染が拡大したこともあり、帰省等を中止せざるを得なくなったり、手放しで休暇を楽しめなかった家庭もあるだろう。
夏休み明けは例年、心が不安定になり、不登校や自殺が増える傾向がある。ゆえに、子どもの不調やSOSを見逃さないよう注意を払っていきたい。
オンラインチャットによる悩みの相談窓口を運営するNPO法人「あなたのいばしょ」では、子どもの自殺が最も増える夏休み明け前後を「子ども優先対応期間」とし、子どもからの相談を優先的に受けている。通常時でも1日平均約1000件の相談のうち、約4割が10代の子どもからだという。
同法人の大空幸星理事長は、相談を受ける際、「話を聞く」姿勢に徹することを大切にしており、「もしもの時に話を聞いてもらえる場所がある——そうした安心感を与えることが、とても大きな力になる」と本紙で語っていた。
ある未来部担当者は、未来部員と日頃から直接会って話を聞くことを心掛けている。またメンバーの状況に合った本紙の記事を見つけてはSNSなどで共有する。そうした地道な積み重ねで心の絆を強める中、不登校を乗り越えたメンバーもいるという。
悩みを抱える子どもの状況は千差万別。親に相談できない場合もあるかもしれない。ゆえに、地域での温かなつながりを築き、子どもの「心の安全地帯」を広げていきたい。コロナ禍や紛争、自然災害など暗いニュースが影を落とす今こそ、社会全体で子どもを守る意識を高めることが重要だ。
池田大作先生は「未来部への励ましは次代を照らす光となる。若き魂に蒔いた希望の種が未来の大樹となる。地涌の命を呼び覚ますのは、地涌の触発しかない」と。
各地で開かれている創価ファミリー大会も、皆で支え合い、明るく楽しい集いとしたい。そして、宝の未来部が希望をもって新学期を出発できるよう、家庭・地域で心からのエールを送ろう。

☆栄光の共戦譜 第8回 1967年(昭和42年)「躍進の年」
◇師弟のモットー刻み前進!
「前進には、具体的な目標とともに、使命、決意を端的に表現した合言葉が必要である」——1967年(昭和42年)の6月から10月にかけて、池田先生は各地の会合に出席し、渾身の激励を重ねながら、活動の旗印となるモットーを八つの方面に贈った。各方面の「原点」「誇り」として刻まれたモットーとともに、新たな広布の幕が開かれていった。

〈関西〉常勝関西たれ
関西本部幹部大会(6月13日、大阪府立体育会館〈当時〉で)

〈九州〉つねに先駆の九州たれ
九州本部幹部大会(7月9日、福岡スポーツセンター〈当時〉で)

〈中部〉広布の堅塁・中部たれ
中部本部幹部大会(7月10日、愛知・金山体育館〈当時〉で)

〈東北〉人材の牙城・東北たれ
東北本部幹部大会(7月15日、宮城県スポーツセンター〈当時〉で)

〈北海道〉新しき時代の開拓者たれ
北海道本部幹部大会(8月21日、中島スポーツセンター〈当時〉で)

〈中国〉広布の新しき潮流たれ
中国本部幹部大会(8月26日、岡山県営体育館〈当時〉で)

〈四国〉楽土建設の革命児たれ
四国本部幹部大会(9月11日、香川・高松市の体育館で)

〈東京〉全国の模範・東京たれ
東京総合幹部大会(10月18日、日本武道館で)

1967年◆年表◆
<1月3日>
学生・高等・中等・少年部合同部員会。「令法久住の人材に育て」と激励(静岡)

<2月10日>
中部指導(〜11日。愛知)

<3月3日>
岐阜・中国指導(〜8日。岐阜、岡山、島根、山口、広島)

<4月1日>
鳳雛会・鳳雛グループの会合で激励(東京)

<5月3日>
会長就任7周年の第30回本部総会(東京)

<5月13日>
アメリカ・欧州訪問(〜29日。アメリカ、フランス、イタリア、スイス、オランダ)
アメリカを総合本部とすることを発表(16日)
フランスでパリ会館入仏式(20日)

<6月13日>
関西本部幹部大会で「常勝関西たれ」との指針を贈る(大阪)

<6月23日>
長野・松代会館の入仏式
松代地域は2年前から群発地震が続いており、"わが地域を模範の国土に"と激励。その際、会長就任以来、地震がないように、豊作であるようにと祈り続けている真情を語る

<7月9日>
九州本部幹部大会で「つねに先駆の九州たれ」との指針を贈る(福岡)

<7月10日>
中部本部幹部大会で「広布の堅塁・中部たれ」との指針を贈る(愛知)

<7月15日>
東北本部幹部大会で「人材の牙城・東北たれ」との指針を贈る(宮城)

<8月21日>
北海道本部幹部大会で「新しき時代の開拓者たれ」との指針を贈る

<8月24日>
第10回学生部総会。ベトナム戦争に言及し、米軍による北爆の停止を訴える。沖縄の施政権即時全面返還を提言(東京)

<8月26日>
中国本部幹部大会で「広布の新しき潮流たれ」との指針を贈る(岡山)

<9月1日>
創価文化会館の落成入仏式(東京)

<9月11日>
四国本部幹部大会で「楽土建設の革命児たれ」との指針を贈る(香川)

<9月15日>
九州指導(〜17日。佐賀、鹿児島、宮崎)

<10月15日>
東京文化祭(東京・国立競技場)

<10月18日>
東京総合幹部大会で「全国の模範・東京たれ」との指針を贈る(東京)

<10月30日>
"ヨーロッパ統合の父"リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギー伯爵と会談(東京)
語らいは後に対談集『文明・西と東』として結実し、世界の識者との対談集の第1号となる

<11月22日>
関西指導(〜24日。大阪、兵庫)