2022年8月28日日曜日

2022.08.28 わが友に贈る

さあ新たな広布の峰へ
清新なる決意で出発だ!
自らの目標を明確に
強き祈りと行動で
一日一日を勝利しよう!

佐渡御書 P960
『日蓮を信ずるやうなりし者どもが日蓮がかくなれば疑ををこして法華経をすつるのみならずかへりて日蓮を教訓して我賢しと思はん僻人等が念仏者よりも久く阿鼻地獄にあらん事不便とも申す計りなし』

【通解】
日蓮を信ずるようであった者どもが、日蓮がこのような大難(佐渡流罪)にあうと、疑いを起こして法華経を捨てるだけでなく、かえって日蓮を教訓して、自分のほうが賢いと思っている。このような歪んだ心の者たちが、念仏者よりも長く阿鼻地獄に堕ちたままになることは、不憫としか言いようがない

【先生の指導から】
戸田先生は語っておられた。戦時中、牧口先生が投獄された時のことである。師のそばにいた大幹部が退転した。ある者は、大恩ある師匠を「牧口の野郎」と罵倒し、去っていった。
一番の弟子のような顔をしながら、大難を受けると、手の平を返すように師匠を誹謗する。恩を仇で返す。これこそ敵のなかの敵ではないか。

名字の言 "特別"と感じる母の手料理 2022年8月28日
「初帰郷 食べたい物は? 手料理と」——本紙19日付の「新・生き生き川柳」に載った句である。行動制限がなかった今夏、久方ぶりに帰省し、実家の食事に舌鼓を打った友もいるだろう▼なぜ多くの人が、母の手料理は"特別"と感じるのか。慣れ親しんだ味であったり、素材の良さや作り方に工夫があったりもしよう▼だが料理教室を主宰しているメンバーは言う。「そういった理由以上に、わが子を大切に思う親の愛情がいっぱい込められているからですよ。"お母さんの味"には私たちもかないません」▼それは料理に限らず、対話や文章にも通じること。新米記者だった頃、先輩から受けた助言がずっと心に残っている。「世界平和や人類愛といっても、一般論で書くだけでは読者の胸に届かない。たった一人でいい。悩んだり苦しんだりしている友のことを思い浮かべ、"その一人のために"と精魂込めてつづった記事が、万人の胸に響くんだ」▼「一は万が母」(新578・全498)との御聖訓を、よくよく拝したい。"あの友を元気づけよう""この人に希望を"と、具体的な「一人」のために祈り、尽くしていく。その一歩から広宣流布の万波が広がることを信じ、行動を開始しよう。

寸鉄 2022年8月28日
地道でなければ難攻不落の城築けぬ—戸田先生。幹部率先で足運び絆強く
東京・葛飾「広布師弟原点の日」65周年。共戦の炎は赤々と。皆で模範の拡大
学生部が教学実力試験。生命尊厳を時代精神に!頼もしき行学錬磨の俊英
何か掴もうとする思考が逆境力鍛える—心理士。負けじ魂胸に挑戦の日々
感染者の高止まり続く。3密回避や換気等、基本対策を再確認。油断せず

☆広宣流布大誓堂10周年の明年へ出発 第10回本部幹部会
◇池田先生が記念のメッセージ「生命尊厳こそ人類の原点」 原田会長、永石女性部長が各部代表と出席
「広宣流布大誓堂」完成10周年の明年へ出発を期す第10回本部幹部会が27日午後、巣鴨の東京戸田記念講堂で盛大に開催された。

これには、原田会長、長谷川理事長、永石女性部長らが各部の代表と出席。

池田大作先生は記念のメッセージを贈り、行き詰まった時に人類が立ち返るべき原点は「生命」であり、この「生命」に本源的な智慧の光を当てている哲理こそが、「御義口伝」に説かれる「生命観」「生死観」「社会観」「宇宙観」であると強調。
「人間のための宗教」であり、人類の宿命を転換し得る「太陽の仏法」の極理を、創価の師弟は「哲学界の王者」の誇りも高く、いよいよ語り広めていきたいと呼び掛けた。

(全国配信は9月2日から5日〈配信の会場と時間等は各県・区で決定〉。同期間中、「モバイルSTB」「SOKAnet会員サポート」でも視聴可能)

地球民族の幸福と平和へ「人間のための宗教」を語れ
池田先生の入信75周年の「8・24」から、創価学会創立記念日の「11・18」へ、満々たる折伏精神をみなぎらせて出発する本部幹部会。会場である東京戸田記念講堂には、新たな勝利の峰を目指し、広布拡大の決意に燃え立つ友が晴れやかに集った。

池田先生は幹部会に寄せたメッセージで、全宝友に感謝を込めて、以前に書き留めた一書を披露したいと述べた。

そして、壇上に墨痕鮮やかな大書が運ばれてきた。そこには、「法恩師恩」の文字。

先生が「あいがたき妙法に巡りあえた大恩は天空よりも高く、慈折広宣流布の師弟に生き抜ける大恩は大海よりも深い」と強調し、「この恩を知り、この恩に報いんとする一念には、何ものをも勝ち越える勇気と未来の友の道を開く力が尽きることなく湧いてくる。これが、わが不退の75星霜を貫く大確信であります」と烈々たる信念を語ると、参加者の瞳が一段と輝いた。

池田先生はメッセージの冒頭、25年前にインドで、「ニュー・ヒューマニズムの世紀」を展望する講演を行ったことに触れた。

同講演が行われた1997年当時も、世界は貧困と飢餓、資源の浪費、核兵器の拡散等の問題に直面していた。先生は同講演で"「新しい現実」はあるのに「新しい人間」がいない。「新しい生き方」「新しい哲学」が広がっていない"と強調。青年を陶冶する「教育」を柱とした、「人間のための宗教」の在り方などを縦横に論じた。

以来、四半世紀。インドをはじめ世界各地に今、人間主義の仏法を持ち、挑戦と成長の青春を歩む創価の若人たちが、澎湃と躍り出て、広宣流布の新たな潮流を起こしている。

日本では秋に向けて、求道の青年を先頭に「教学部任用試験(仏法入門)」による人材育成に全力を挙げ、生命尊厳の仏法の精髄を学ぶ。

男子部は8・9月を中心に「大学校生大会」、創価班・牙城会の「新時代生大会」を意気高く開催し、新たな力を糾合する。

池田華陽会は9月に第3回「華陽カレッジ」を実施。訪問・激励を軸に、華陽姉妹の連帯を広げる。

さらに11・12月には「SOKAユースフェスタ」を開催。男子部、学生部、女性部のヤング白ゆり世代・池田華陽会が、対話・人材拡大に取り組む。

さあ、頼もしき創価の若師子と共に、皆が青年の心で、「人間のための宗教」を学び、堂々と語りゆこう!——「青年・飛躍の年」の総仕上げを誓う幹部会では、池田主任副会長が池田先生のメッセージを紹介した。

横井総合女子未来部長は、今月行われた未来部の夏季研修会の模様を報告。自身が創価高校、創価大学で学ぶ中で築いた創立者との原点を胸に、後継の友の励ましに走り抜く決意を述べた。
続いて、来月に結成記念日を迎える少年少女部を代表して「富士少年希望少女合唱団」が少年少女部歌「Be Brave! 獅子の心で」のリモート合唱(事前収録)を披露した。

この日に向けて同合唱団のメンバーは、オンラインでの練習を積み重ねてきた。一人一人が"チャレンジノート"に目標を記し、勉学や唱題など自分の成長を目指して挑戦。ある友は、小説『新・人間革命』を読み進め、師匠の励ましの行動を学んだ。またある友は、未来部の各種コンクールにも取り組み、"獅子の心"を燃やした。全員が心を一つにして、"世界が大変な今、歌を通して多くの人に勇気と希望を送りたい"との決意を歌声に託した。

合唱映像を視聴した後、宮崎潤一郎さん(東京・杉並総区男子部長)が活動体験を発表した。学会一筋の父との死別を乗り越え、医学博士号を取得後、大手製薬会社に勤務。がん治療薬の開発に携わるなど、社会で実証を示しながら、リーダー率先の弘教を実らせた喜びを語った。
西方男子部長は、閉塞感が漂う社会にあって、今ほど真に人生の意味を与え、希望を送る哲学が求められている時はないと力説。教学部任用試験(仏法入門)を通じて万人尊敬の哲学を心肝に染め、破邪顕正の言論闘争に勇んで挑みゆく決意を述べた。

原田会長は池田先生が1974年に南米ペルーの「宗教裁判所博物館」を視察した折、宗教による差別や迫害を乗り越えるためには"人間"という原点に立ち返り、宗教間対話を展開していく以外にないと語ったことに言及した。そして、日蓮大聖人の仏法を掲げ、一人一人が人格の輝きを放ち、実証を示す中で、いわば"人間宗"として地域社会に共感を広げてきたのが創価学会であると強調。混迷の時代だからこそ"学会の素晴らしさを語る時"と定め、威風堂々と対話拡大にまい進しようと訴えた。

最後に、池田先生のスピーチ(1993年4月の全国青年部幹部会)を収録した、新しいVOD番組「利他の行動で自他共の幸福を」を視聴した。

☆御書根本の大道 池田大作先生の講義に学ぶ 第18回 嘆きから喜びへ
◇顕仏未来記
『法華経の第七に云わく「我滅度して後、後の五百歳の中、閻浮提に広宣流布して、断絶せしむることなかれ」等云々。
予、一たびは歎いて云わく、仏の滅後既に二千二百二十余年を隔つ。いかなる罪業によって、仏の在世に生まれず、正法の四依、像法の中の天台・伝教等にも値わざるやと。
また一たびは喜んで云わく、いかなる幸いあって、後の五百歳に生まれてこの真文を拝見することぞや。』(新606・全505)

◇勇気の指標
私はあらためて、今の高等部、中等部、少年少女部の皆さんの前進こそ、全世界の次代の黎明を告げる暁鐘であると宣言したいのであります。
◆◇◆
一見すると末法それ自体は、嘆くべき時代です。しかし、大聖人はむしろ、困難を打ち破り、真実の法が弘まる、広宣流布実現の「喜ぶべき時代」と捉え返されているのです。
まさしく、この「歎き」から「喜び」への大転換こそが重要です。それは大聖人御自身が、苦悩にあえぐ民衆を救い切るため、大難の中で、断じて正法を弘めてみせるとの強き覚悟に立たれているからです。
この原理を、私たちは深く学びたい。厳しい環境や境遇であったとしても、それをただ「嘆いて」いるのではなく、自身の一念を変革し、自らが主体者となっていけば、周りの状況を変えていくことができる。
そして、自分のためだけでなく、人のために、社会のためにと行動するからこそ、そこに真の「喜び」が湧くのです。これが「人間革命」の生き方です。
◆◇◆
未来部の皆さんこそ、この崇高な学会精神を受け継ぎ、21世紀の世界へ、「人間の宗教」の広宣流布という"現代の未来記"を掲げて勇敢に前進していただきたいのです。

◇夢や希望を大きく描いて 女子副未来部長 木下友里
8月も残りわずか。未来部の皆さんは、どんな日々を過ごしていますか? 自分らしい"挑戦の日記"をつづる夏にしていきたいですね。
今回は、池田先生の著作『未来の希望「正義の走者」に贈る』から、「顕仏未来記」を一緒に学んでいきましょう。

◇大変だからこそ
"世界が平和で、人々が笑顔にあふれた幸せな未来を築きたい"という、仏の願いが記された御書が、この顕仏未来記です。
日蓮大聖人はこの御書の中で、争いが絶えない「末法」という時代に生まれたために、法華経という最も大事な教えを説いた釈迦仏にも、正しい仏法を説いてきた偉大な人たちにも会えないことを、悲しみ、嘆いておられます。
ところがその後、"末法という、大変な世の中こそ、実は、仏の願いを実現する時なのだ"と、喜ばれているのです。
"どうして大聖人は、反対のことを言われているのかな"と思う人もいるでしょう。
池田先生は、この御文について、次のように講義してくださっています。
「厳しい環境や境遇であったとしても、それをただ『嘆いて』いるのではなく、自身の一念を変革し、自らが主体者となっていけば、周りの状況を変えていくことができる」
私は、この講義を学んで、"そうだ! 今、コロナなどで大変な状況が続いているけれど、こういう時こそ、心を大きく広げて、頑張る時なんだ"と改めて決意することができました。

◇将来、必ず恩返しを
私自身、小学生の頃、父の事業が傾き、経営していた会社を畳むことに。家庭の経済状況が厳しくなりました。勉強を重ね、創価大学に合格できたのですが、進学後、家計はさらに悪化。両親は必死になって働き、家計を支えてくれました。また、弟も働いて稼いだお金を家に入れてくれました。
"私だけ大学に行っていていいのかな"と悩みましたが、家族は、「あなたが創大生として学んでいることが誇りなんだよ」と背中を押してくれました。"将来、必ず家族に恩返ししよう"——そう決めて、勉学に励みました。
信心で家族が団結し、私も学会活動に一生懸命、挑戦する中で、大学4年の時、父は55歳で正社員となることができ、闘病していた祖母の手術も大成功しました。
そして、社会人になって数年後、思ってもみなかった形で環境が動き、負債を完済することができたのです。"苦しい時も、負けずに頑張ってきて本当に良かったね!"と、家族で一緒に喜び合いました。

◇皆さんの存在自体が
皆さんも、"どうして私だけ?"と思うようなことに直面することがあるかもしれません。そんな時こそ、今回の「一たびは喜んで云わく」という御文を思い出したいと思います。
投げ出したい、逃げ出したいと思うような出来事にぶつかった時こそ、"より大きな自分になって、使命を果たしていくためのチャンスだ!"——そんなふうに気持ちを前向きに切り替えて、目の前の課題に勇気を持って挑戦していけば、必ず未来が開かれていきます。私も体験を通して、このことを学ぶことができました。
「人類が、また地球全体が、大きな困難から力強く立ち上がろうとしているさなかにあって、皆さんの存在自体が、そして、健やかな成長そのものが、全世界の民衆の新たな希望」——池田先生は講義の中でつづってくださいました。
いろんなことがあって、心が揺れ動くこともありますが、自分の使命を信じて前進してほしいと思います。そのための信心です。未来部の仲間たちもいます。
将来の夢や希望という"私たち自身の未来記"を大きく描きながら、かけがえのない今この時を、2030年を開きゆく皆さんと共に、私も朗らかに進んでいきます。

◇メモ
「顕仏未来記」は、文永10年(1273年)閏5月11日、日蓮大聖人が、佐渡流罪中に一谷で著された書。大聖人の未来記が明かされている。宛名はないが、実質的には全門下に与えられた御書と言える。