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諸法実相抄 P1359
『されば余りに人の我をほむる時は如何様にもなりたき意の出来し候なり、是ほむる処の言よりをこり候ぞかし』
【通解】
あまりに人が自分をほめる時は、「どんなふうにでもなろう」という心が出てくるものである。これは、ほめる言葉から起こるのである。
名字の言 鍛錬を欠かさない76歳の声優・若本規夫さん 2022年8月13日
アニメ「サザエさん」の穴子さん役などで知られる若本規夫さんは、26歳で声優デビューして今年で50年。その特徴ある声で今も活躍を続けるが、かつて50歳を目前に壁にぶつかった▼新規の仕事がなくなり、レギュラーだけになったのだ。当初は事務所など周囲のせいにしていた。しかし状況は何も変わらない。そこで、声優として一から鍛錬し直そうと決めた▼大道芸や浪曲、声楽の発声を学び、歌のレッスンに励んだ。呼吸法も見直した。そうして50代半ばからナレーションなどの新しい仕事が入るように。「敵は外にではなく自分自身の中にある」と、76歳の現在も早朝から3時間の鍛錬を欠かさないという(『若本規夫のすべらない話』主婦の友インフォス)▼人は困難に直面すると、問題の原因を外に求めがちだ。だが、周りを変えることより、まず自分を変えることだ。その中で環境も変わっていく——口で言うほど簡単ではないが、その挑戦の先に、思ってもみなかった新しい世界が広がっている▼自身の置かれた環境の善しあしを決めるのは「我らが心の善悪による」(新317・全384)と御書に仰せである。全てを成長のチャンスと捉える強き一念で、自らを鍛え磨く夏にしたい。
寸鉄 2022年8月13日
創価学会はすでに世界的出来事—トインビー博士。五大州に共戦の同志。世紀の光源
葛飾総区女性部の日。友の心照らす希望の太陽!励ましの行動に福徳燦々
全国の被爆者の平均年齢85・5歳。平和の心継ぐ市民の連帯さらに強固に
エスカレーターでの転倒に注意。ベビーカーの乗り入れは危険。安全第一
食品衛生月間。「早めの消費」「十分な加熱」「手洗い徹底」等で食中毒防止
〈社説〉 2022・8・13 峻厳なる師弟の出会い75年
◇「偉大な人間革命」の原点
1947年(昭和22年)8月14日、19歳の池田先生は生涯の師・戸田先生と峻厳なる出会いを結んだ。あすで75周年の佳節を刻む。
終戦から2年。政治も経済も、そして思想・言論も、混乱のただ中にあった。戦前に国家が称揚した価値観は崩れ去り、雨後のたけのこのようにさまざまな主義・主張が現れたが、心ある青年たちは、人生を懸け、未来を託すに足る道を求めて、もがき続けていた。
19歳の池田先生も、そうした若者の一人だった。肺病に苦しみ、死の不安につきまとわれながらも、文学書や哲学書を手に取り、友と読書サークルをつくって、人生や社会について論じ合っていた。そんな中、生命哲学の話があると友から聞いて、東京・蒲田の座談会に参加したのである。そこで、「立正安国論」の講義をしていたのが、戸田先生であった。
池田青年は、"愛国者とは"等と質問した。中でも最も切実な問いは「正しい人生とは何か」——。
誠実に、飾らず、明快に答える戸田先生。その人格に池田青年は強く共鳴。そして戸田先生が戦時中、軍部政府の弾圧で投獄された事実が、入信の決め手となった。
池田先生に特別な仏教の素養や学問の蓄積があった訳ではない。戦時下には鉄工所で働き、空襲で家を焼かれ、肺病に苦しんだ。出征した長兄は戦死。戦後の混乱期、懸命に人生の道を模索していた。
その一青年が戸田先生の弟子として生きると決め、師匠の薫陶のままに実践を貫いた時、妙法の無量無辺の力用が涌現していった。
蒲田で、文京で、大阪で、山口で、池田先生は常に広布の急所に飛び込んで拡大の旋風を起こし、恩師の願業である弘教75万世帯への道を切り開いた。第3代会長に就任後は、師弟の誓願に生き抜き、世界へ妙法を広げ、友情を結び、192カ国・地域に平和・文化・教育の「民衆の連帯」を築いた。
小説『人間革命』と『新・人間革命』の主題である「一人の人間における偉大な人間革命は、やがて一国の宿命の転換をも成し遂げ、さらに全人類の宿命の転換をも可能にする」——それを池田先生は、自らの人生で証明した。その原点に、師弟の出会いがあった。
この「人間革命の道」は、我々池田門下にも等しく開かれている。日本も世界も混沌とする今、弟子がこの希望の大道に生きる誓いに立つ75周年としたい。
☆御書根本の大道 池田大作先生の講義に学ぶ 第17回 輝く宝剣に
◇佐渡御書
『鉄は炎い打てば剣となる。賢聖は罵詈して試みるなるべし。』(新1288・全958)
◇勇気の指標
人類全体がコロナ禍の困難に立ち向かう中、未来部の皆さんも、さまざまな苦労と忍耐を余儀なくされてきたことでしょう。(中略)長い目で見れば、青春時代の最も鋭敏な時期に、思いもよらぬ試練に出遭ったことには、きっと深い意味があります。その労苦の経験が、大きく役に立ち、生かされる時が必ず訪れます。
◆◇◆
未来部の皆さんこそ、2030年の創価学会創立100周年を担い立つ若き主人公です。人類の宿命転換に挑み、新しい「黎明」を告げゆく世代です。
◆◇◆
試練や苦難に遭うというのは、その人の生命の底力が試されているとも言えるのです。一番大変な時に歯を食いしばって忍耐を重ね、一歩も退かない。その時に培った強靱な魂こそが、人生の勝利の軌道を進む根本の力となるのです。そして信心とは、この「負けじ魂」の究極なのです。
◆◇◆
自分がつらい思いをした人は、友の心の痛みがわかり、励ましを送ることができます。つらいことを乗り越えた分、自分が大きくなり、青春の翼を強く大きく鍛えていけます。何一つムダなことはありません。
焦らず、臆さず、そして聡明に、良き先輩や友人などに相談しながら前へ進むことです。
大切なことは、生涯、不退の信仰を貫くことです。
◇信心は「負けじ魂」の究極 井上雄作 少年部長
暑い夏が続いていますが、少年少女部の皆さんは、元気に過ごしていますか?
今回は、『未来の希望「正義の走者」に贈る』の中から、池田先生がかつて、未来部メンバーに講義してくださった「佐渡御書」を学んでいきます。
いろんなことにチャレンジしていけば、壁にぶつかることもあります。その時に、「負けじ魂」を燃やして立ち向かっていくことの大切さを学んでいきましょう!
◇よく来たね!
先生は、講義の中で、未来部の皆さんが、コロナ禍の中で、さまざまな困難に直面していることに触れて、次のように期待を寄せてくださっています。
「未曽有の災禍を経験しているからこそ、生命の大切さを深く心に刻んで、人の苦しみや痛みも分かっていく。困っている人のために行動していく。そうした人間として立派な民衆のリーダーへと育っていってほしい。そして、自身の使命の舞台で勝ち光ってもらいたい——ただただこの一心で、一人一人の健やかな成長と活躍を、妻と祈る毎日です」
私自身、関西創価小学校6年の時、修学旅行で訪れた創価大学で、池田先生と出会いを結ぶことができました。
「よく来たね!」「会えて、うれしい」「親孝行するんだよ」——先生は、一人一人に声を掛け、私たちと握手をしてくださいました。
私にも、ほほに手を当てて、「いい顔しているね」と。
先生の握手はとても力強かったのを覚えています。今振り返ると、"成長するんだ"という慈愛、厳愛だったと感じます。
"ここまで僕たちのことを、応援し、励ましてくれる方がいるんだ"——心からそう感動しました。この日の誓いを胸に、努力に努力を重ね、夢である医師になったメンバーをはじめ、同級生はそれぞれの使命の舞台で奮闘しています。
◇生命を鍛える
今回学ぶ御書の一節では、「剣」の譬えを通して苦難の意味を教えられています。
剣は、高温に熱せられた鉄を、何度も打ちつけることによって出来上がります。映像などで見たことがあるかもしれません。
先生はこのことを通し、「私たちも苦難と戦うことによってこそ、宝剣のごとく、生命が鍛えられるのです」と講義されています。
創大時代、周囲と自分を比べて悩んだ時期がありました。体調も崩してしまい、大学に通えない日々。学生部の先輩や同期の仲間たちが親身になって励ましてくれました。
お題目を唱える中で、さまざまなことが心に浮かびました。先生との出会い、友人たちとの切磋琢磨の思い出……。"こんなにも温かな励ましの世界は、どこにもない"という思いが、あるとき、胸にストンと落ちました。
そして、"学会員で良かった。今こそ、負けじ魂を燃やしてもう一度頑張ろう"と決意することができたのです。
体調も回復し、再び大学に通えるように。自分が感じた創価家族の温かさを、ありのまま語る中で、友人を初めて入会に導くこともできました。
◇創立100周年の主役
少年少女部の皆さんも、"信心しているのに、どうして"と思うような苦難に直面することもあるかもしれません。今まさに、人間関係の悩みや、病気などの苦難と闘っているメンバーもいると思います。でも、皆さんには、信心があります。励ましてくれる創価家族がいます。
つらい時こそ、お題目に挑戦し、池田先生が皆さんに贈ってくださった指針を学び、先輩や友達に相談しながら、前進していきましょう。
困難の壁を乗り越えるたびに、"光り輝く宝剣"のような皆さんになっていくことは間違いありません。先生が、「一番大変な時に歯を食いしばって忍耐を重ね、一歩も退かない。その時に培った強靱な魂こそが、人生の勝利の軌道を進む根本の力となるのです。そして信心とは、この『負けじ魂』の究極なのです」と教えてくださっている通りです。
未来部の皆さんは、創立100周年の主役です。その皆さんと一緒に、平和のため、世界のために頑張る未来に心躍らせながら、私も鍛えの夏を過ごします。
"僕たち・私たちが平和を創る主人公"との決意で、一歩踏み出す夏にしていきましょう!
◇メモ
「佐渡御書」は、文永9年(1272年)3月20日、佐渡・塚原で御述作になり、広く門下全員に与えられた。前年の竜の口の法難、佐渡流罪の渦中にあって、弟子の疑問を晴らし、信心を貫くよう指導・激励されている。