自然災害に警戒!
"自分は大丈夫"との
油断を排し万全な備えを。
地域でも声を掛け合い
共助の絆を一段と強く!
法門申さるべき様の事 p1268
『総じて日蓮が弟子は京にのぼりぬれば始はわすれぬやうにて後には天魔つきて物にくるうせう房がごとし、わ御房もそれていになりて天のにくまれかほるな。のぼりていくばくもなきに実名をかうるでう物くるわし、定めてことばつき音なんども京なめりになりたるらん、ねずみがかわほりになりたるやうに鳥にもあらずねずみにもあらず田舎法師にもあらず京法師にもにずせう房がやうになりぬとをぼゆ、言をば但いなかことばにてあるべしなかなかあしきやうにて有るなり』
【通解】
総じて日蓮の弟子は京に上ると、初めのうちは(初心を)忘れないようであるが、後になると天魔がついて正気を失ってしまう。少輔房のようなものである。
三位房、あなたもそのような姿になって諸天に憎まれないようになさい。
京に上って、いくらも経ってないのに、実名を変えたということであるが、狂っている。きっと言葉つきや発音なども、京なまりになったことであろう。
ねずみがこうもりになったように、鳥でもなくねずみでもなく、田舎法師でもなく京(みやこ)法師にも似ていず、少輔房のようになってしまったと思われる。
言葉は、ただ田舎言葉でいるがよい。(どっちつかずなのは)かえって見苦しいものである。
【先生の指導から】
大聖人の厳愛の指導にもかかわらず、三位房は、後に退転し、悲惨な末路をたどった。
名聞名利、毀誉褒貶に絶対に流されてはならない。これは、永遠にわたる、民衆仏法の重大なる教訓である。
名字の言 ゴルバチョフ氏の足跡と池田先生との友情 2022年9月1日
『若い皇帝』というトルストイの寓話がある。若くして巨大な権力を得た皇帝に、三つの声が呼びかける。第一の声は"あなたの責任は与えられた権力を維持していくことだけだ"。第二の声は"自分の責任を上手に回避しなさい"。そして第三の声は呼びかけた。"「皇帝」でなく「人間」としての責任を果たせ! 苦しむ民衆のために行動せよ!"▼1997年11月、池田先生は、この寓話を引き、関西創価学園生に語りかけた。「第三の『人間指導者』の道を選択した勇者こそ、ゴルバチョフ博士であると、私は断言したい」。横で、氏とライサ夫人がにっこりと微笑んでいた▼先生と氏の初会見は90年7月のクレムリン。氏が来日の意向を示し、大々的なニュースになった。だがその後、政権を追われ、ソ連が崩壊すると、氏はその責任を押し付けられ、「過去の人」扱いを受けるようになる▼先生との友情が深まったのはむしろ、そこからだった。先生は一貫して、歴史の歯車を動かした氏の功績を明言し、ライサ夫人を病で失った氏と家族を励まし続けた▼創価大学には、氏と夫人で植えた「ゴルバチョフ夫婦桜」が茂る。「人間」として戦った氏の足跡と先生との友情をたたえ、年々歳々、咲き続けるに違いない。
寸鉄 2022年9月1日
さあ飛翔の9月。新たな人材と共に動き共に成長栄光の11・18へ勇躍前進
牙城会の日。学会厳護の献身に冥の照覧は燦然。師子の闘魂で拡大へ先駆
御本尊の功徳は生命力が絶対的に旺盛になる事—恩師。全てが勝利の力に
老いたる者は若い者より更に美しい—詩人ホイットマン。青春の心で進む多宝会は希望
「がん征圧月間」。早期発見・治療へ検診が大切。先送りせず積極的に受診
〈社説〉 2022・9・1 ネット上の中傷対策を強化
◇「心通う言葉」を広げゆこう
2020年5月、プロレスラーの女性がSNSで度重なる中傷を受け、自ら命を絶つという痛ましい事件が起きた。女性への中傷投稿は約300件あったが、公訴時効が1年だったため、匿名投稿者の特定に必要な「情報開示請求」の手続きが間に合わず、「侮辱罪」で立件できたのは、2人にとどまった。しかも2人は、9000円の科料の略式命令で済み、法定刑が軽すぎることが問題視された。
21年度に総務省の機関に寄せられた、ネット上の誹謗・中傷や人権侵害に関する相談件数は6000件を上回り、この10年で4倍になっている。
こうした人を傷つける投稿を抑止するため、本年7月に侮辱罪が厳罰化された。刑法上で最も軽い「30日未満の拘留または1万円未満の科料」だった法定刑に、「1年以下の懲役・禁錮または30万円以下の罰金」が追加。公訴時効も3年に延長された。時間を要する投稿者の特定から、立件までの余裕が生まれ、匿名が"隠れみの"にならないよう、歯止めをかけた形だ。一方、憲法が保障する「表現の自由」に配慮し、施行3年後に有識者を交えて検証することが付則に盛り込まれた。
本年10月からは、「発信者の特定」に必要な手続きを簡素化する制度もスタートする。時間、費用、労力の負担が大きく、"泣き寝入り"するケースもあった被害者の救済につながると期待される。いずれも、公明党が推進してきた政策である。
SNSでの中傷被害に苦しみ、悪質な投稿者と裁判で戦った、女優・声優の春名風花さんは2年前、本紙の取材で語った。
「意見を発信する以上、反対意見があるのは仕方のないことですが、人格否定や周囲の人まで傷つけることは許されません。それが『罪』として認められる社会にしなければいけないと思う」
ここで指摘されている通り、人を傷つける言論は暴力に等しい。断じて許してはならない。発信者は常に、画面の向こうに相手がいることを想像し、"自分の言葉で傷つく人がいるかもしれない"という意識を持つことだ。
本紙もツイッターやユーチューブなどのネットメディアでの発信を増やしている。「心通う言葉」が行き交う、思いやりあふれる社会を構築するため、さらなる努力を続けていく決意である。
☆大白蓮華巻頭言2022年9月号 「健康革命」の力を地球民族に
「病に因って力を説く」−−若き日、病気との闘いが続く中、日を瞠った御書の一節である。苦しい病にも深い意味がある。断じて負けず、断じて勝ち越えて、妙法の偉大な功力を示し、地涌の無窮の生命力を自他共に現すための試練なのだ、と。
御木仏は、病の門下をどれほど力強く激励されているか。「尼ごぜんの御所労の御事、我が身一身の上とおもい候えば、昼夜に天に申し候なり」「『願わくは、日月天、
その命にかわり給え』と申し候なり」との御聖訓が胸に迫ってならない。
このお心に包まれ、いかなる病魔にも、共に祈り、互いに励まし合って立ち向かっていくのが、創価の宝友である。
仏法は、最高の道理である。色心にわたる健康の智慧が具体的に明かされている。たとえば、張りのある勤行と献身の行動。また大宇宙のリズムに合致した、無理と無駄のない生
活や教養のある食生活など、基本を持続することを、改めて大切にしたい。特に、使命深く多忙な日々ゆえに、睡眠を十分にとることを、聡明に留意していただきたいのだ。
とともに、「重病すら、善医に値って急やかに対治すれば、命なお存す。いかにいわんや軽病をや」と仰せのように、鋭敏に時を逃さず早めの検診や治療を受け、広宣流布を遂行する、かけがえのない宝器たる我が身を守り抜いていくことだ。
ドクター部の負けじ魂の善医や、自樺会の慈愛の天使も支えてくれる。希望と蘇生の体験も、無数に光る学会だ。
打ち続く感染症をはじめ、世界はこれまでにも増して病苦に挑みゆく生命尊厳の英知と活力と団結を要請している。
「人の力をませば我がちからまさり、人のいのちをのぶれば我がいのちののぶなり」とは、厳然たる因果の理法である。
我ら創価家族は、妙法の大良薬を掲げ、慈悲の振る舞いを広げて、地球民族に「健康革命」の力を漲らせゆくのだ。
臆するな
いかなる病も
さわりなし
師子吼の題目
唱うる仏に
☆2022 9月の学会史
◎9・8「原水爆禁止宣言の日」
1957年(昭和32年)9月8日、第2代会長の戸田城聖先生は、横浜・三ツ沢の競技場で「原水爆禁止宣言」を発表。本年で65周年となる。"核兵器は絶対悪である"との思想を全世界に広めゆくことを、遺訓の第一として後継の青年に託した。創価学会はこの宣言を平和運動の原点とし、核兵器廃絶への展示・講演会、署名運動や被爆・戦争体験集の出版等、人々の意識を啓発する活動を世界各地で続けてきた。
※参考資料=小説『人間革命』第12巻「宣言」、『新・人間革命』第7巻「文化の華」「操舵」
◎9・8「日中国交正常化提言」発表の日
1968年(昭和43年)9月8日、第11回学生部総会の席上、池田大作先生は「日中国交正常化提言」を発表。"アジアの繁栄と世界平和のため、その最も重要な要"として、日本と中国の関係改善を訴えた。また本年は1972年(同47年)9月29日の日中国交正常化から50周年の節目。
※参考資料=『新・人間革命』第13巻「金の橋」、第20巻「友誼の道」
◎9・8 小説『新・人間革命』の新聞連載完結の日
2018年(平成30年)9月8日、本紙で25年に及んだ『新・人間革命』の連載が完結。新聞の連載回数は、日本一の6469回(全30巻)を数えた。
◎9・9「女子学生部の日」
1975年(昭和50年)9月9日、池田先生の女子部学生局(当時)の集いへの出席が淵源。
※参考資料=『新・人間革命』第22巻「波濤」
◎9・9「北海道の日」
1973年(昭和48年)9月9日、池田先生が出席して行われた第1回北海道青年部総会が淵源。席上、池田先生は"学会健児の手で、この地を世界一の理想郷に"と訴えた。
◎9・12「教学部の日」
1976年(昭和51年)制定。1271年(文永8年)9月12日、日蓮大聖人が「竜の口の法難」に遭われ、発迹顕本を遂げられたことに由来する。
◎9・15「ドクター部の日」
1975年(昭和50年)9月15日、池田先生がドクター部の総会に出席。後に、この日が「ドクター部の日」となった。
※参考資料=『新・人間革命』第22巻「命宝」
◎9・23「少年少女部結成記念日」
1965年(昭和40年)9月23日、池田先生の提案で結成された。
※参考資料=『新・人間革命』第9巻「鳳雛」