「南無妙法蓮華経は
師子吼のごとし」
病魔と闘う友よ!
大生命力を奮い起こし
今こそ変毒為薬を!
(新1633・全1124)
四条金吾殿御返事 P1169
『剣なんどは大火に入るれども暫くはとけず是きたへる故なり』
【通解】
剣などは大火に入れてもしばらくは溶けない。これは鍛えられているからである。
名字の言 サッカー指導者が選手から学んだこと 2022年8月17日
今年は4年に1度のサッカーW杯イヤー。本番のカタール大会が3カ月後に迫り、日本代表の活躍にいや増して期待が高まる▼競技の発展には選手の育成とともに、指導者の成長が欠かせない。日本サッカー協会で「キッズプロジェクト」に取り組む皆川新一氏には、それを痛感した出来事がある▼かつて中学校でコーチを務めていた時のこと。試合に敗れた怒りから"罰走"を命じるが、一人だけ走らない少年がいた。彼に"選手だけが走るのは納得できない"と言われ、勝敗はコーチにも責任があると感じた氏は、一緒に走るが途中でダウン。選手に押し付けるコーチング姿勢を見直すきっかけとなり、指導者として生きる上で大きな転機となった。その少年とは、後に日本代表で活躍する中田英寿氏だった(『山梨のサッカー』山梨日日新聞社)▼青年に学ぶ——信心の世界も同じだろう。池田先生は、晩年の戸田先生が「君たちのほうが私に教えてくれ」と語っていた姿を通し「"青年に学べ"は、学会の伝統です。そこに永遠の『進取』と『進歩』の軌道がある」と訴える▼立場や年齢を超えて、自ら"学ぼう""変わろう"とする人は無限に向上できる。そこに、わが境涯を拡大する「人間革命」の直道がある。
寸鉄 2022年8月17日
苦難の時こそ友情の手を差し伸べよ—戸田先生。悩める友を包む励ましを
文芸部結成の日。書き綴る真実は不朽の光放つ。正義のペンの闘士たれ!
民主主義の大いなる鍵は連帯である—文豪ユゴー。我らの運動こそ社会変革の柱
自分は詐欺に遭わないと思っていた—被害者の9割。手口は多様。油断せず
ベビーカーによる熱中症に注意。地面の近くは温度上昇し易く。常に確認
〈社説〉 2022・8・17 1人1台の端末時代
◇充実した個別最適な教育の機会に
テストで低得点が続く。忘れ物が多い。いつも黒板を書き写すのが遅い。——子どものこうした状況は、本人の「頑張りが足りない」と捉えられがちだった。しかし近年、個々の特性の理解が進み、適切な支援が足りていないことが原因との認識も広がっている。
知的障がいではないが同年齢の平均の8割程度の知能と考えられ、生活に困難を抱える「境界知能」の子どもが一定数いる。多くは通常の学級に在籍するが、認知機能などが弱いために授業を理解するのが難しい。立命館大学の宮口幸治教授によれば、小学2年生ごろから勉強に付いていけず友達からばかにされたり、不登校になったりする場合がある、という。
こうした特性のある子に限らず、本来、人は皆、個性的な存在で、学習の理解度やペースは異なる。学び方は各自に合うやり方が理想である。しかし、一人一人に合わせた教育は時間的にも空間的にも難しく、一律に教えざるを得ない面があった。
この学びの転換を図ったのが、文部科学省の打ち出したGIGAスクール構想だ。小・中学生に1人1台の端末を配る取り組みで、本格的にスタートして1年がたった。
構想を発表する際に文部科学大臣は「多様な子供たちを誰一人取り残すことのない公正に個別最適化された学びや創造性を育む学びにも寄与するものであり、特別な支援が必要な子供たちの可能性も大きく広げるもの」と意義を語っている。実際、関東圏のある小学校では、発達障がいや学習に困難を抱えた児童がいる通常の学級で端末を活用した授業を行ったところ、普段よりも「集中しやすい」と高い評価だった。学習は、教員との一対一のきめ細かなコミュニケーションが基本だが、端末を使うことで自分に合った方法で学べる可能性が広がる。「分かった」との自信を得ることは子どもの幸福につながろう。
端末とネット環境がそろったから個別最適な学習ができる、というのは短絡的かもしれない。現場で奮闘する教員にとって、新しい授業スタイルの導入は試行錯誤を要し、負担も大きい。ただ、「分かる」ことを諦めざるを得なかった子どもたちの学習の充実に一層の力が注がれることは、多様性輝く社会につながる意味でも大いに期待したい。
☆創価大学通信教育部の第47回「学光祭」
◇池田先生が祝福のメッセージ「困難を飛躍へ転じる価値創造を」
創価大学通信教育部の第47回学光祭が16日、東京・八王子市の創大中央教育棟・ディスカバリーホールで行われ、動画投稿サイト「YouTube」で限定配信された。これには、創立者の池田大作先生が祝福のメッセージを贈り、学びと創意工夫の挑戦を重ね、いかなる困難も次の飛躍へと転ずる価値創造を成し遂げていただきたいと呼び掛けた。
通信教育部が産声を上げたのは、創価大学の開学から5年後の1976年5月16日。創立者・池田先生は、同部の開学式に寄せたメッセージで訴えた。
「教育の門戸は、年齢、職業、居住地のいかんを問わず、すべての人々に平等に開かれねばなりません」
以来、今日に至るまで、幾多の友が通教の門をたたき、向学の日々を送った。今や、卒業生の連帯は2万1000人を超えるまでになった。
通信教育で学業を全うすることが、どれほど大変か——。先生自身も働きながら夜学に通った経験を持つ。その苦労を身に染みて知るからこそ、折あるごとに、苦学を貫く通教生に万感の励ましを送り続けてきた。
いまだコロナ禍の試練の渦中にあって、先生の期待に奮い立ち、いや増して「学は光」の道を誇り高く歩み続ける一人に、野中秀晃さん(74)がいる。
20代の時に地元・三重から上京し、後に創価大学の警備に携わるように。全国・全世界からスクーリングに駆け付ける通教生の姿が忘れられず、定年後の2018年、開設されたばかりの通信教育部の文学部に入学した。
しかし、学問との格闘の日々は、想像以上に厳しいものだった。英語をはじめ、語学の習得がなかなか進まない。パソコンの操作も不慣れで、リポート作成に膨大な時間を費やし、途方に暮れることもあった。
支えとなったのは、綿密な連携で励ましを送ってくれる光友会(通教の在学生の集い)の存在。「一人では難しいけれど、触発を受ける仲間がいるから頑張れるんです!」
飽くなき向上心を燃やす野中さんの挑戦は続く。
自らの課題に挑み抜いた友が集い、学友との絆を強固に結ぶ節となってきた伝統の学光祭。「学びの大情熱で、新たな歴史を拓け!!」とのテーマを掲げた祭典では、今井光子さん(日本)、吉川薫さん(韓国)、チャールズ・エサオ・ウキスさん、ヒロコ・ミヤシタさん夫妻(カナダ)が活動報告。創価大学「池田大作記念創価教育研究所」客員研究員の塩原将行氏が、同大学の通信教育の歴史などについて講演した。
渡辺京子実行委員長のあいさつに続き、向学の誓いを込めたパフォーマンスが披露され、田代理事長が池田先生のメッセージを紹介した。
☆四季の励まし 師弟の出会いから75年 2022年8月14日
◇池田先生の言葉
偉大な人物を師匠と仰ぎ、
模範とする人生には、
正義がある。前進がある。
成長がある。充実がある。
師弟に生きる人は、
使命がわかる。
師を持つことほど、
大きな幸福はない。
師と共に戦えることほど、
気高い誉れはない。
その師への感謝こそが、
正しい人生を歩み続ける
源泉なのである。
恩を知る人生は美しい。
私にとって、
大恩ある師匠は、
戸田先生である。
寒風の日も、吹雪の時も、
先生と二人で築いてきた
学会だ。
殉難の魂を、
深き同志愛を、
勝利の力を、
平和への英知を、
先生は私に
打ち込んでくださった。
真実の創価学会の姿は、
先生と私の心の中にある。
牧口先生にとって、
戸田先生は、
よき弟子であった。
戸田先生にとって、
私は、よき弟子であった。
弟子によって、
師匠の価値が決まる。
師匠ではなく、
弟子で決まる——
御聖訓どおりの、
創価の三代の師弟である。
師弟は、
物理的距離ではない。
たとえ遠く離れていても、
心は瞬時に伝わる。
また、時代を超えて、
生命と生命は響き合う。
空間も、時間も、
師弟を阻む
壁にはならない。
麗しき師弟の絆にこそ、
人間としての
勝利の栄冠が輝くのだ。
創価の魂は、
世界の民衆の
崩れざる幸福と安穏を
築かんと立ち上がった
「師弟共戦の誓願」にある。
広宣流布という
永遠の大願に生きる、
我らの「師弟の絆」も
永遠なのだ。
【写真説明】高原は夏真っ盛り。かなたの浅間山も輝いて見える。2018年(平成30年)8月、池田大作先生が長野の地でカメラに収めた。
65年前の8月、池田先生は恩師・戸田城聖先生との最後の夏を軽井沢で過ごした。浅間山の鬼押出しを訪れ、広布の展望を語り合った。この時、池田先生は師の真実をつづり、永遠に残そうと決意する。小説『人間革命』を執筆し、続編の『新・人間革命』はこの地で起稿し、この地で脱稿した。
きょう14日は、池田先生と戸田先生の出会いから75年。世界広布の師弟旅は1947年(昭和22年)のこの日に始まった。報恩を胸に、人間革命の挑戦を開始しよう。
☆全国高等部研修会 池田先生のメッセージ
◇地涌の大生命力で人間革命の青春を
平和のフォートレスたる創価大学と、日本全国を結ぶ歴史的な研修会、おめでとう!
担当者の方々も、誠にありがとうございます。
私が戸田先生の弟子となり、「広宣流布」という民衆の幸福と世界の平和への大道を歩み始めて、この8月で75年になります。
今日この時に、かくも凜々しく集い合った君たち一人一人が、どれほど偉大な使命を抱き無量の福運に満ちた地涌の菩薩であるか。私は最敬礼して未来の一切を託したいのです。
日蓮大聖人は、地涌の菩薩たちは「まいをもまいぬべし」そして「大地よりいで給いしには、おどりてこそいで給いしか」(新2145・全1300)と仰せです。
大宇宙の根本の法則である妙法を唱えゆく皆さんは、何ものにも負けない、何ものをも乗り越える地涌の大生命力を躍動させて、人類に希望を送る「人間革命」の青春を学び開いてください。
さあ、英知光る正義の走者たちよ、新しい挑戦を開始しよう! 自分にしか果たせない誓願を果たすために!
みんなに題目を送ります。