2022年8月11日木曜日

2022.08.11 わが友に贈る

雄大な山々は
大きな地殻変動でできる。
人間も激動の中でこそ
強い自分を築いていける。
試練を宝に変える勇者に。

内房女房御返事 P1421
『南無と申す字は敬う心なり随う心なり、故に阿難尊者は一切経の如是の二字の上に南無等云云、南岳大師云く南無妙法蓮華経云云、天台大師云く稽首南無妙法蓮華経云云』

【通解】
南無という字は敬う心をあらわし、また随順する心をあらわします。ゆえに阿難尊者は一切経の始めに如是我聞の如是の二字の上に南無等と書き、南岳大師云く南無妙法蓮華経といわれ、天台大師は稽首南無妙法蓮華経といわれたのもこのことによるのです。

名字の言 トウモロコシ畑でつくった「宝の思い出」 2022年8月11日
「すごく甘くておいしい!」「まるで果汁たっぷりの果物みたい!」。千葉県のトウモロコシ畑に子どもたちの輝く笑顔と歓声が広がった▼「もぎたては生で食べられるよ。さあ、皮をむいて食べてみよう」。農園主の提案で、生のトウモロコシに初めてかぶりつく子どもたち。あっという間に2本、平らげた子も。東京創価小学校のサマーセミナーでの収穫体験の一こま▼子どもたちに良い思い出をつくってあげたい——農園側は万全な態勢で迎えた。トウモロコシが一番おいしい状態で収穫できるよう調整したり、子どもたちが喜ぶ顔を思い浮かべながらお土産を用意したり……。相手を思う心は必ず伝わり、心の宝となる▼ある子どもは言った。「真心をいっぱい頂きました。私はトウモロコシが苦手でした。でも、畑で収穫して生で食べたら、甘くておいしくて好きになりました」。農場主は「農業の魅力は、手間をかけた分だけ自分に返ってくること。半面、中途半端は許されない厳しい仕事です。きょうはトウモロコシのおいしさを通して、このことを伝えることができました」と▼この夏、子どもも大人も宝の思い出をたくさんつくろう。黄金色の実がぎっしり詰まっているトウモロコシのように。

寸鉄 2022年8月11日
「仏道に入る根本は信」御書。唱題根本に、湧き立つ生命力で今日も前進(新532・全940)
創大通教生が夏期スクーリング。学びの人生には尽きせぬ希望が!尊き学友と挑戦
人と語るとは人格を懸けて戦うこと—戸田先生。真剣に語れば信頼が残る
山の日。低い山でも遭難事故多し。登山は十分な装備と余裕のある計画で
子の転落事故が多い時期と。窓付近やベランダ等で足場になるものは撤去

〈社説〉 2022・8・11 十分な体調管理で夏バテ予防を
◇充実の日々で健康を守ろう
列島各地、とりわけ関東甲信から沖縄にかけては記録的な猛暑が続いている。
気象庁からも、毎日のように「熱中症警戒アラート」が発令されているが、それを自分の行動への警鐘と捉えることが大切だ。やむを得ず外出する時は、携帯扇風機や首に巻く保冷剤などで体温を下げる、必ず適度な水分・塩分を取る、など十分注意していきたい。
消防庁の「熱中症予防のポイント」によると、部屋の温度をチェックし、室温が28度を超えないようにエアコンや扇風機を上手に使っていく。部屋に温度計を置くことを勧めている。喉が渇く前に、こまめに水分補給する。特に子どもは体温調節機能が未熟なため、遊んでいる際の休憩や様子を観察することを保護者へ促している。また、高齢者は体温を下げるための体の反応が弱くなっていることから、自覚がないまま熱中症になるケースがある。調子が悪いと感じたら、家族や近くの人に側にいてもらうようにするとよい。
一方、豪雨にも警戒が必要だ。各地で土砂崩れや浸水被害が相次いでいる。気象庁は、大雨をもたらす線状降水帯の予測情報を発表しているが、大雨などに関する情報には細心の注意を払いたい。
夏休み中の子どもたちは、帰省や行楽などから夜更かし、食べ過ぎ、冷たい飲み物の飲み過ぎといった、普段の生活とは異なった状況となることも多い。気付かないうちに生活が乱れ、「体がだるい」「食欲がない」など疲れがたまり、体調不良になる時季でもある。
賢明な食生活が、夏バテ予防には欠かせない。本紙掲載の「暮らしのアンテナ」によると、夏はビタミンやミネラルなどの栄養素が不足しがちになる。特にビタミンB1を多く含む、大豆や玄米、麦、豚肉、レバーなどを意識して摂取するとよい。さらに、ニンニクやニラ、ネギなどはビタミンB1の利用効率を高めるため、食事に上手に取り入れることで疲労回復につながると紹介されている。
池田先生は、「夏の健康管理」をテーマとした語らいの中で、「名パイロットのごとく、自分で自分の体調をうまく操縦しながら、"毎日が快調"の生活を送っていきたい」と述べている。
節度ある食生活や良質な睡眠など体調管理を心掛け、朝晩の勤行・唱題を根本として、価値的で充実した一日一日を送りたい。

☆御書根本の大道 池田大作先生の講義に学ぶ 第16回 可能性は無限
◇阿仏房御書
『末法に入って法華経を持つ男女のすがたより外には宝塔なきなり。もししからば、貴賤上下をえらばず、南無妙法蓮華経ととなうるものは、我が身宝塔にして我が身また多宝如来なり。妙法蓮華経より外に宝塔なきなり。法華経の題目、宝塔なり。宝塔また南無妙法蓮華経なり。』(新1732・全1304)

◇勇気の指標
誰もが宝塔の輝きを持っている。全ての人が本来、尊極の存在なのだと心の底から実感する。「誰もが等しく尊い存在」——この大いなる真実に気づくことこそが法華経の真髄です。
◆◇◆
「すがた」とはありのままの現実のことです。男女を問わず、現実の人間以外に宝塔はないのです。何か特別な存在になるのではない。(中略)有名だとか、地位があるとか、お金持ちであるとか、そうしたことは一切関係ない、ということです。皆が、一人の人間として平等に尊い存在であることを教えている仏法こそ、人間尊敬の究極の思想なのです。
◆◇◆
唱題に徹する人は、一番、幸せになれるのです。しかも、その姿は、多くの人に希望と勇気を送っていく——最も苦しんでいた人が、最も幸福になるだけでなく、他の人をも幸せにしていく勇者になるのです。
◆◇◆
大事なことは、自分を信じ切ることです。
自分が強く賢くなることです。
自分自身を大切にすることです。
一度決めた信念の行動を貫き、悔いを残さないことです。それが真実の師弟の道です。
さあ、朗らかに希望と勇気の大道を歩み抜いていこう!
人間尊敬、生命尊厳の妙法の宝剣を掲げていこう!
地球の平和と安穏のために! 人類の新たな夜明けを開くために!

◇自身の宝塔を輝かせ 山口華 女子未来部長
先日、うれしいことに、池田先生の未来部の皆さんへ向けた御書講義を収めた『未来の希望「正義の走者」に贈る』が発刊されました。
今回はこの中から、皆が無限の可能性を持った尊い存在であることを教えられた「阿仏房御書」を研さんします。信心を根本に、勉学や部活などに自分らしくチャレンジし、成長の節を刻んでいきましょう!

◇卑下する必要などない
私たちが朝晩の勤行で読誦している「法華経」。
法華経には、釈尊が大勢の弟子たちを前に法を説いていた時、突然、光り輝く宝で飾られた巨大な塔が大地から現れたと説かれています。
"この宝塔には、どのような意義があるのでしょうか"——阿仏房の質問に、日蓮大聖人が答えられたのが、今回学ぶ「阿仏房御書」の御文です。池田先生は、この一節を講義されて、次のように教えてくださっています。
「他の誰でもない自分に、宝塔すなわち尊い仏の宇宙大の生命がもともと具わっていると覚ることです。これこそが宝塔涌出の本義なのです」
「宝塔は、南無妙法蓮華経です。この題目を真剣に唱える人は、自身の宝塔の生命を最大に輝かせていくことができるのです。自分が置かれている境遇を嘆いたり、周りと比べて自分を卑下したりする必要など一切ありません。むしろ、困難な状況にあれば、より一層、真剣に題目を唱えることができます」

◇"どう生きるか"が大事
夏は、受験生の皆さんにとっては"天王山"です。
私自身も中学の時、関西創価高校を受験しました。しかし結果は不合格。本当に進学したかっただけに、人生で初めて挫折を経験しました。"燃え尽きて"しまったのです。地元の高校に進みましたが、志望校へ進んだ中学時代の友達は、キラキラ輝いているようで、"それに比べて私は……"と、自分を卑下していました。
"思っていた高校生活と違うな"——やり場のない思いを抱いていた時、手に取った『青春対話2』の先生の言葉が目に留まりました。
「出た学校によって、自分の一生が、すべて決まるわけではない。むしろ、自分が『どのように生きるか』という強さ、深さが大事です。その強さ、深さの分だけ、満足と充実の人生を生きていけるものです」
「『出身校で決まる』のではない。『自分という人間』で決まる」
そうだ。いつまでもウジウジしていちゃいけない。"今""ここ"で頑張って、次こそは創価大学へ!——そう決意することができました。
未来部担当の女子部(当時)のお姉さんが何度も訪ねてくれ、私の話にじっくり耳を傾けて励まし続けてくれたことも、大きな支えになりました。お題目にも挑戦し、勉強に打ち込んだ結果、創価大学に合格することができました。
合格できたことも本当にうれしかったのですが、この経験を通して、何があろうと、投げ出さずに挑戦し続けること、それ自体が、自分の可能性を開いていく"創価の生き方"なんだと教えていただきました。

◇自分で自分を諦めない
周囲と比べて"私なんてだめだ"と思うような時があるかもしれません。コロナ禍で、目指してきた部活の大会が中止になるなど、つらい思いをされているメンバーもいると思います。
私も受験に失敗して落ち込みました。でも池田先生や学会家族の励ましを糧に、前を向くことができました。どんな状況になっても、自分で自分を諦めない。そのための信心なんだと強く思います。
また、この阿仏房御書に照らすなら、"自分が宝塔"であると同時に、"友人も宝塔"です。かけがえのない青春時代、大切な友人たちとの絆を大切に育んでいきたいと思います。
池田先生は、万感のエールを送ってくださっています。
「皆さんには、まさに自分にしか果たせない偉大な使命があります。その使命に向かって粘り強く努力を重ね、自身の特性を最大に発揮しながら、全員が偉大な宝塔として光を放つ存在になってほしいのです」
師匠の総仕上げの時に、生まれてきた使命深き皆さんです。何事にも、自分らしく、のびのびと挑戦し、青春の思い出をつづっていきましょう!

◇メモ
「阿仏房御書」は、佐渡の門下である阿仏房が、法華経の宝塔涌現の意義を質問したことに対する御返事である。