◇今週のことば
「月々日々につより給え」
聖教新聞と共に
学びの命で境涯革命を!
尊き「無冠の友」への
感謝の祈りを忘れずに。
(新1620・全1190)
2022年8月1日
善無畏三蔵抄 P890
『当世牛馬の如くなる智者どもが日蓮が法門を仮染にも毀るは糞犬が師子王をほへ癡猿が帝釈を笑ふに似たり』
【通解】
今の世の牛馬のような智者達が日蓮が法門をかりそめにも毀る姿は、糞犬が師子王を吠え、癡かな猿が帝釈を笑うのに似ている。
名字の言 昨年入会したリンゴ農園を営む友の実感 2022年8月1日
「他人に弱みは見せたくないものですが、創価学会の皆さんは違いますね。悩みに立ち向かう、ありのままの自分を見せる。強いですね。かっこいいと思います」。昨年8月に入会した男子部員の言葉が新鮮だった▼リンゴ農園の3代目。小さい頃から農家の苦労を知る彼は、実家から逃げるように会社員に。だが「親を見捨てるわけにはいかず」就農。稼げる農業を目指し、努力を続ける▼農園経営が軌道に乗り始めた一昨年、最大の応援者である父親が他界。自分の代で拡大した農園は、一人ではやっていけない。この時、父のいとこが「畑、大変だべ? 何でも相談するんだ」と親身になってくれた。いとこは学会員だった▼この10年余り、妻が女性部員だったこともあり、彼は多くの学会員をその目で見てきた。「学会の皆さんと一緒に時を過ごして実感したことがあります。それは、一緒にいて気持ちがいいこと。互いに励まし合いながら目の前の課題を乗り越えたとき、とても気持ちがいいのです」▼御書に「はたらかさず、つくろわず、もとのまま」(新1058・全759)と。当然ながら、人間は人間以上にはなれない。ありのままの一個の人間として、無限の可能性を開く鍵が真の信仰である。
寸鉄 2022年8月1日
友情広げる8月。相手の声に耳傾け、心と心結ぶ語らいを。有意義な夏に
「人材をどんどん育てよ」恩師。未来部担当者の奮闘光る。鳳雛の雄飛応援
生き生きとした生活には課題発見する心が必要—哲人。勇んで困難に挑戦
水の日。水は有限であり、生命の源。皆で持続可能な世界へ意識と行動変革
大規模通信障害に便乗の詐欺横行。SMSで補償騙る。安易に開かず確認
〈社説〉 2022・8・1 知性と詩情あふれる学びの夏に
◇視野広げ人格を磨く読書を
本紙に「わたしの読書観」という小欄がある。作家や大学教授、経営者など多彩な方々が、読書の意義や面白さを語っている。
6月にはノンフィクション作家の後藤正治氏が登場(29日付)。これを読んだ、ある若手記者は�繰り返し読める本が100冊あれば一生退屈しない�一冊丸ごと引き込まれずとも、いい一行に出あえれば読書は十分——という氏の話に目からうろこが落ちたそう。また「人は、おいしいものを食べたいのと同じように、いい言葉を欲する存在」との言葉が印象的とも。滋味あふれる識者の読書論も20代には新鮮に響くようだ。
本を読む動機は、人さまざま。娯楽だったり情報収集だったり。だが、スマホがあれば娯楽も情報も得られる現代、読書でしか手に入らないものとは何だろう。
政治学者の姜尚中氏は、同欄で次のように語っていた(2月2日付)。「娯楽は、読書の半分。あとは現実と切り結ぶために読書します」と。
姜氏の言う「現実と切り結ぶ」とは、換言すれば、実社会の諸課題に正面から向き合うことだろう。あるいは、一人一人がより良く生きるための思索だろう。そのために読む。言葉を欲する。これは、老若男女の誰もが本然的に求める、知的営みではないか。
第2代会長の戸田城聖先生は、青年たちに「心に読書と思索の暇をつくれ」と訴えた。また、「水滸会」「華陽会」という、古今東西の名著を教材とした若きリーダーたちの触発の場で語った。「信心は、あくまでも根本だが、それだけに執着して、広い社会に対する目を自ら塞いではいけない」「われわれは、いわゆる宗教屋になんかなる必要はない」と。
私たちが進めている世界広宣流布とは、万人の幸福を願いつつ、目の前の一人と心を通わせゆく運動ともいえる。ゆえに視野を大きく広げ、人格を磨きゆく読書に挑戦していきたい。
池田先生は、読書の喜びを次のように語っている。「読書には、人生の花があり、川があり、道があり、旅がある。星があり、光があり、楽しみがあり、怒りがあり、大いなる感情の海があり、知性の船があり、果てしなき詩情の風がある。夢があり、ドラマがあり、世界があるのです」と。
きょうから8月。心豊かに伸び伸びと、学びの夏を過ごそう。
☆大白蓮華巻頭言2022年8月号 安穏の幸齢社会の開拓を
日蓮大聖人は、「冬は必ず春となる」との御金言を贈られた妙一尼へ、真心の功労に感謝され、こうも仰せである。
「いつの世にかわすれ候べき。この恩は、かえりてつかえたてまつり候べし」
戸川先生の弟子として広布に身を投じて七十五星霜−−。共に喜び、共に涙し、幾多の大闘争を勝ち越えてきた、忘れ得ぬ全ての宝の盟友に、私はこの御聖訓を捧げたい。
「大功徳・小功徳、すこしもおとさず」と、御本仏が、どの友も御照覧である。我らは、三世永遠に離れざる誓願と信頼の縁で結ばれた陰徳陽報の長者なのだ。
朝な夕な読誦する法華経の自我偈に、「我此土安穏天人常充満」(我が此の土は安穏にして天人は常に充満せり)とある。
この経文さながらに、現実の濁世の只中で、より安穏の宝土を築きゆく立正安国の祈りと行動を重ねているのが、創価の多宝如來たる、わが誉れの戦友たちだ。それは、戦争の悲惨さと平和の尊さを知る世代として担い立つ挑戦でもある。
それぞれに厳しい宿命との戦いがある。労苦を厭わぬ歴戦の中、病苦や老苦もあろう。愛別離苦も訪れる。
しかし、「現世の安穏ならざることをなげかざれ」との覚悟で、不退の信心を貫く勇者たちは、「転重軽受(重きを転じて軽く受く)」という法門に則り、いかなる宿業も今世で転換し、必ず晴れ晴れと、一生成仏の勝ち鬨をあげゆけるのだ。
加速する高齢社会は、人類史の新たなフロンティアである。
創価家族は「一人として成仏せざることなけん」の妙法を掲げ、人間尊敬の連帯で、幸光る幸齢社会を間拓していこう!
人生百年時代を生きる若人に、「長寿にして衆生を度せん」という希望の鑑を示しつつ、平和と文化と教育の世界市民が充満しゆく安穏なる地球の春をと、私は願ってやまない。
迷いなし
大聖人と
共に征く
師弟の旅路の
大歓喜は永久に
☆2022 8月の学会史
◎8・6 小説『新・人間革命』の起稿・脱稿の日
8月6日は、池田大作先生が小説『新・人間革命』を起稿(1993年)し、脱稿(2018年)した日。同小説は海外13言語に翻訳され、24カ国・地域で出版されている。起稿・脱稿とも長野研修道場で行われ、8月6日は「信越師弟誓願の日」に定められている。
◎8・12「教育原点の日」
1975年(昭和50年)8月12日、池田先生が教育部の夏季講習会に出席したことが淵源。教育部が「教育本部」へ拡充された2002年(平成14年)に「教育原点の日」となった。
※参考資料=小説『新・人間革命』第24巻「人間教育」
◎8・14 戸田先生・池田先生の師弟の出会い75周年
◎8・14「関東の日」
◎8・24 池田先生入信75周年
1947年(昭和22年)8月14日、当時19歳の池田先生が、東京・蒲田での座談会に出席。生涯の師となる戸田城聖先生と出会い、10日後の8月24日に入信した。本年で75周年となる。"師弟の出会いの日"である8月14日は、2000年(平成12年)8月、「関東の日」に。
※参考資料=『人間革命』第2巻「地涌」
◎8・24「聖教新聞創刊原点の日」
戸田先生の事業が行き詰まる中、1950年(昭和25年)8月24日、「聖教新聞」創刊の構想を戸田先生と池田先生が語り合った。
◎8・24「壮年部の日」
1976年(昭和51年)、池田先生が出席した副会長室会議で、先生の入信記念日である「8・24」が「壮年部の日」と定められた。
◎8・26「北陸の日」
1984年(昭和59年)8月26日、池田先生は「第1回北陸平和文化祭」に出席。この日が「北陸の日」に制定された。
◎8・29「国際部の日」
1968年(昭和43年)8月29日、池田先生が通訳や翻訳に携わる友を激励したことが淵源。その後、「国際部」が発足し、2002年(平成14年)に「国際本部」へと拡充された。
◎8・31「学生部の日」
1962年(昭和37年)8月31日、池田先生が学生部の代表に対し、「御義口伝」の講義を開始。本年で60周年となる。講義は約5年間続き、多くの人材が輩出された。
※参考資料=『新・人間革命』第6巻「若鷲」