2022年4月24日日曜日

2022.04.24 わが友に贈る

「鉄は炎い打てば
剣となる」御聖訓。
いかなる逆境にも
不退転の信心を貫く。
そこに人間王者の輝きが。
(新1288・全958)

十字御書 P1491
『我等凡夫はまつげのちかきと虚空のとをきとは見候事なし、我等が心の内に仏はをはしましけるを知り候はざりけるぞ』

【通解】
私たち凡夫は、まつげが近くにあるのと虚空が遠くにあるのとは見ることができない。私たちの心の中に仏がおられるのを知らないでいたのである。

【先生の指導から】
だれ人の心の中にも、最極の仏の生命がそなわっている。その仏の智慧と力を最大に発揮していくのが「人間革命」の大運動である。
広宣流布は、自分自身が仏になり、万人を仏にしていく人類究極の聖業である。
牧口先生も、戸田先生も、大聖人直結の信心と行動で、仏力・法力を厳然と現し、五濁悪世の末法に広宣流布を断行してこられた。妙法を唱え、広布へ戦い、創価の師弟の道に徹するならば、自分自身もまた、偉大なる仏の力用をわが生命に赫々と涌現させていける。

名字の言 今こそ求められる「傾聴」 2022年4月24日
"誰かに頼りたくても頼れない"といった「望まない孤独」を解消するため、NPO法人を立ち上げた大空幸星氏。24時間365日、誰でも利用できるチャット(文字での雑談)形式の相談窓口を運営する▼チャットでは相談者の表情が見えないため、相談員の「想像力」が欠かせない。相手の気持ちに寄り添いながら話を聴き、共に考えていく「傾聴」が大切になる▼ボランティアの相談員は専門的な講習が必要となるが、その上で氏は「すべての人が『傾聴』を行うことはできるし、すべての人が誰かの悩みを受け止める資格がある」と語る(『望まない孤独』扶桑社新書)▼政府は今月8日、コロナ禍の影響で深刻化する孤独・孤立問題に関する初の調査結果を公表した。それによると、孤独感が「しばしばある・常にある」と答えた人は4・5%。「時々ある」(14・5%)、「たまにある」(17・4%)を含め、実に3人に1人が何らかの形で孤独を感じていた。「傾聴」が今こそ求められている▼御書にも引用される孔子の教えに「九思一言」とある。"十分に思慮を巡らし、一言話す"との意味だ。どこまでも相手の思いを受け止め、真心の言葉を伝える。そこから、励ましの世界は広がっていく。

寸鉄 2022年4月24日
「満月の闇夜を照らすがごとし」御書。題目は、どんな試練の闇も破る光明(新527・全1501)
常勝大阪・師弟誓願の日。赤々と燃える共戦の魂。自身最高の拡大で凱歌を
若い秘訣は大いなるものに喜びを感じる事—文豪ゲーテ 輝く多宝の友の姿が証明
子の近視が過去最悪に。画面は適度な距離、30分毎に短い休憩等、工夫を
後遺症は若い世代で重い傾向と。感染減少も油断大敵。3密回避等、怠らず

☆御書根本の大道 第8回 仏性を顕す祈り
◇法華経題目抄
『問うて云わく、妙法蓮華経の五字には、いくばくの功徳をかおさめたるや。
答えて云わく、大海は衆流を納めたり。大地は有情・非情を持てり。如意宝珠は万財を雨らし、梵王は三界を領す。妙法蓮華経の五字、またかくのごとし。一切の九界の衆生ならびに仏界を納む。十界を納むれば、また十界の依報の国土を収む。』(新535・全942)

◇勇気の指標
「妙法蓮華経の五字を唱うる功徳莫大なり」(新19・全13)
「南無妙法蓮華経とただ一反申せる人、一人として仏にならざるはなし」(新2157・全1573)
題目には、これほどまでに偉大な功徳があるのです。妙法を日々、朗々と唱え、朗らかに前進しゆく私たちに行き詰まりは断じてありません。(中略)私たち一人一人の生命が本来、尊極の妙法の当体です。そして、もともと自身の中にある、無限の力を引き出す実践こそが、「唱題行」なのです。
◆◇◆
一部の人、特定の人だけでなく、一人ももれなく、誰もが仏性を具えています。この具わっている宝蔵を開くことができれば、誰もが仏になることができます。つまり万人成仏が可能になるのです。それほど素晴らしい宝を自分が持っているのだと確信して、唱題に励んでいくことが、私たちの信仰実践の出発点なのです。
◆◇◆ 
唱題を根本に、自分自身に具わる仏性を開き顕し人間革命していく。その生命の尊厳に目覚めた民衆一人一人が、生き生きと仏法を弘め、他の人の仏性も共に開き顕していくことで、広宣流布は進み、立正安国も現実のものとなっていきます。
広宣流布とは、自分だけでなく、他者の仏性をも開き顕すという、"自他共の人間革命の連帯"を広げていくことです。

◇唱題は無限の宝を開く実践 総愛知女性部長 荒谷育子
今、愛知の各地でも、女性部総会がにぎやかに行われています。
池田華陽会、ヤング白ゆり世代、多宝会の先輩と、すべての世代が一緒になっての初の総会。一人一人が無限の可能性を開きゆく鍵は、どこまでいっても題目であり、友の幸福を願う広宣流布の行動です。
今回は、本年2月の「大白蓮華」で、池田先生が講義してくださった「法華経題目抄」を拝し、自他共の仏性を開く題目について学んでいきたいと思います。

◇逆転の原動力
一遍の題目にも無量無辺の功徳がある——日蓮大聖人は本抄の冒頭から、題目を唱える功徳が絶大であることを御教示になっています。
池田先生は次のように講義されています。
「妙法を日々、朗々と唱え、朗らかに前進しゆく私たちに行き詰まりは断じてありません」
「もともと自身の中にある、無限の力を引き出す実践こそが、『唱題行』なのです」
私自身も、誓願の題目に徹し、学会活動に励む中で、人生の苦境を勝ち開いてくることができました。
未来部時代に発心し、1978年(昭和53年)4月、池田先生が出席された三重文化合唱祭に参加。"次の学会を頼むよ"と万感の期待を寄せてくださる先生に、必ずお応えしようと誓いました。
結婚し、2人の子育てに奮闘していた時、夫の心臓の病が判明。長時間の大手術をし、ようやく体調も回復してきた頃、今度は不況のあおりを受け、夫の勤め先が倒産したのです。
先の見えない不安はありましたが、むしろ、"今こそ宿命転換の時"と不屈の信心の炎を燃やしました。夫婦で懸命に祈り、広布の最前線で走りました。祈れば祈るほど、"この試練があったから、と言える未来を開くのだ"と覚悟が定まりました。最終的に、夫は願った以上の好条件で再就職を果たすことができたのです。
人生は悩みの連続です。また仏と魔との闘争です。魔の軍勢を押し返し、逆転していく原動力が、題目であると確信します。

◇「愛知の日」55周年へ
真剣と真心の題目には、何ものもかないません。
三河総県の、あるヤング白ゆり世代の友は、10年前から同級生の友人と対話を重ねてきました。当時、友人のご主人は闘病されており、幼い子どもを育てるために友人も働きに出ていたこともあって、信心の話をしても、向き合うゆとりもなく、深い対話をすることができませんでした。
しかし、"何としても幸せに"と変わらずに祈り続ける中、今年に入って、突然その友人から、「創価学会ってどんなところ?」と質問されたのです。驚いて事情を聞くと、"一番大変だった時、誰よりも気に掛けてくれたのはあなただった。あなたがやっている信仰なら私もやってみたい"と胸の内を語ってくれたのです。
その後、地域の学会家族とも触れ合い、オンラインで行われた「世界を照らす太陽の仏法」の勉強会で、「法華経題目抄」を学んだ友人は、自らの無限の可能性を開く仏法の哲理に大感動。大勢の方に祝福される中、先月、入会を果たされました。紹介者のヤング白ゆり世代の友は、「題目のすごさを友人から教えてもらった思いです。真心の祈りは、必ず相手の仏性にも届くのですね!」と歓喜に声を弾ませていました。
爛漫の春。咲き誇る花々のように、各地の女性部総会も、題目の功徳の体験であふれています。
題目は"時間があれば、あげられる"とも限りません。私が心掛けていることは、寸暇を見つけて題目に挑戦すること。わずかな"すきま時間"にも、題目を唱えるようにしています。
十界互具ですから、忙しい現実に流されて題目を忘れると、弱い生命にひきずられ、迷いの方向へと向かってしまいます。いわば、題目を唱える"命のくせ"をつけよう——私自身、日々格闘しています。
本年は、7・10「愛知の日」55周年。1967年(昭和42年)のこの日、池田先生は「広布の堅塁・中部たれ」との永遠の指針を発表してくださいました。
記念の節を刻む7月へ! さあ、強盛な祈りを根本に、仲良き堅塁のスクラム固く、自他共の仏性を開く対話へ、喜び勇んで打って出ていきましょう!

◇メモ
「法華経題目抄」は、文永3年(1266年)1月、念仏への執着を捨て切れない女性門下に送られたとされる。法華経の題目を唱える功徳を問答形式で示されている。別名を「妙の三義の事」という。