御書に「他人にはにず
多くの人に見えて」と。
友情を広げることが
日蓮仏法の真髄だ。
勇んで希望の語らいを!
(新2120・全1418)
富木尼御前御返事 P975
『設い業病なりとも法華経の御力たのもし、阿闍世王は法華経を持ちて四十年の命をのべ陳臣は十五年の命をのべたり』
【通解】
たとえ業病であっても、法華経の御力は頼もしく、病が治癒しないはずはない。阿闍世王は法華経を受持して四十年という寿命を延ばし、天台大師の兄の陳臣も十五年の命を延ばしたといわれる。
名字の言 泰然と花弁を広げる「被爆桜」 2022年4月8日
広島県の比治山にたたずむ老桜を見た。「被爆桜」の一つで、爆心地から1・8キロ地点に立つソメイヨシノ。熱線などの影響で幹の成長具合に差が生じ、爆心地の方向に傾いている▼その桜は見物人が立ち寄らない山中にある。だが"誰が見てなくても、私は咲くのだ!"と必死で花弁を広げているように見えた。泰然たる姿が被爆者の方々と重なった▼ある女性部員は7歳で入市被爆。原爆は家を焼き払い、兄の命を奪った。生活は一変。小学校にも通えず、炭売りやふん尿の処理をして家計を支えた▼読み書きが苦手な彼女は、不戦の誓いを未来へつなぐため、約35年前から原爆ドーム周辺のゴミ拾いを始めた。傍観や冷笑もあった。それでも「私は私のできる"平和の戦い"をするだけ」と。一人で開始した運動は、彼女に共感する若者たちが集うNPO活動になった▼先の被爆桜には、こもが巻かれ、支え棒がしてあった。木に訴える術はないが、そこに宿る精神を感じた人々によって、厳然と守られていた。原爆投下から今年で77年。全国の被爆者12万7755人(昨年3月末時点)の中には「今も語れない」と口を閉ざす方々がいる。その"無言の叫び"を感じ、守ってこそ、平和の思いは次代へつながる。
寸鉄 2022年4月8日
新しい仕事は自分の殻を破る事から—恩師。今日も一歩前へ!青年の心で
関西の日。記念月間開幕。励ましの万波を今こそ!民衆の連帯固く勝ち進め
この五字を弘通せんには不自惜身命—御書。創価三代に連なり広布に邁進(新1197・全892)
小学生の自転車事故、平日の夕方に多い傾向と。家族で注意喚起絶やさず
「温室ガス更に削減必要」報告。手遅れにならぬよう社会の各分野で行動を
☆希望の指針——池田先生の指導に学ぶ 御書(上)
◇君よ、貴女よ、大いに学べ!
連載「希望の指針——池田先生の指導に学ぶ」では、テーマごとに珠玉の指導・激励を掲載します。今回は4・28「立宗の日」、また『日蓮大聖人御書全集』の発刊から70周年を記念して、御書についての名言を紹介します。
◇確信と情熱が根底に
戸田先生は、御書を拝する姿勢について、「信の一字をもって、一切をつらぬいていることを、知らなくてはならない」と教えてくださった。
そして「民衆救済の大確信と、燃ゆるがごとき大聖人の情熱が、その根底をなしていることを、読みとらなくては、また無意味になることを知らなくてはならない」と。
(『随筆 人間勝利の光道』、204ページ)
◇共に活路を開く教学
学会の教学は「実践の教学」です。
目の前の一人に、勇気を贈る。目下の課題を打開する智慧を湧き起こす。そして、仏の生命力を涌現させて、共に大勝利への道を開いていく。
そのための御書であり、教学です。
何としても、皆を奮い立たせ、勝たせたい。この強き一念で御書を拝し、率先して祈り、行動していく中で、「随縁真如の智」が滾々と湧き出てくるのです。
(『御書と青年』、103ページ)
◇「御書を心肝に染め」
たとえ一節でもよい。一行でもよい。「この仰せの通りだ!」「この御書は今の自分にいただいたものだ!」と深く生命に刻みつけ、厳然たる信心で、新たな広布の戦いを起こしゆくのだ! それが「御書を心肝に染め」(全1618・新2196)よとの、日興上人の遺誡を守ることになるのだ。
(『池田大作全集』第136巻、96ページ)
◇心鍛える仏の金文字
日蓮大聖人の仏法は、「人間」を最高に強く賢くし、「心」を豊かに鍛え上げる「生命変革の哲理」です。御書の一文字一文字は、人間の根源の力を引き出すための仏の金文字です。御書の一編一編に、「わが弟子を、民衆の一人ひとりを、何としても、勝たせずにおくものか!」との御本仏の御慈愛の叫びが轟きわたっています。
(『勝利の経典「御書」に学ぶ』第1巻、5ページ)
◇烈風に闘志燃やす力
御書には、吹きすさぶ苦難の烈風のなかから、不屈の闘志を燃え上がらせる厳たる力があります。日蓮大聖人の御精神がわが身に脈動すれば、何も恐れるものはありません。
心して御書を拝する限り、どんな宿業にも負けることはありません。
(『勝利の経典「御書」に学ぶ』第1巻、93ページ)
◇人生勝利の「生活法」
御書根本とは、御書をただ「聖典」として崇めることではありません。単なる論議講釈や、気休めのためなどでも決してない。釈尊は「法をよりどころとせよ」と教えました。私たちの生き方を根底で支えるものが、正しき「法」です。御本尊を信受し、御書を血肉としていくのです。苦悩多き人生と決別し、勝利するための「生活法」なのです。
(『信仰の基本「信行学」』、104ページ)
◇疲れた時こそ拝読を
今でも、恩師の厳愛の声が耳朶に響いてくる。
「疲れた時にこそ、御書を拝読していけ!
たとえ一行でも、二行でもよい。御書を拝して、自らの境涯を、もう一歩、開くのだ」
広布の戦いの中で御本仏の大境涯に触れれば、わが境涯も開かれる。大空のように広く、大海のように深い、師子王の心を取り出していくことができるのである。
(『随筆 人間勝利の光道』、130ページ)
◇研鑽が人材を育てる
御書の研鑽から人材が生まれます。人材が磨かれます。人材が鍛えられます。御書には、大聖人が「法華経の行者」として戦い抜かれた大生命が脈打っている。御書を講義する側も、講義を受ける側も、大聖人の師子王の生命に触れるのです。したがって自身の境涯が大きく開かれることは間違いありません。
(『信仰の基本「信行学」』、141ページ)
◇人類結ぶ共生の智慧
今、人類を結ぶ共生の智慧が求められている。万人が自分らしく輝きながら、共に支え合う世界こそが待望されている。
我らは確信する。この日蓮仏法の生命哲学こそ、世界の未来を開く希望の哲理であることを!
ゆえに君よ、貴女よ、大いに学べ!
(『随筆 輝く民衆の大城』、160ページ)
◇『日蓮大聖人御書全集 新版』池田先生の「序」から
御書は「希望と正義の経典」であり、「民衆の幸福の聖典」である。
御書は「師弟の誓いの経典」であり、「青年の勝利の聖典」である。
御書は「智慧と勇気の経典」であり、「地球民族の平和の聖典」である。
☆御書と未来へ 第11回 わが地域を希望の宝土に
〈御文〉
『この宝塔品はいずれのところにか只今ましますらんとかんがえ候えば、日女御前の御胸の間、八葉の心蓮華の内におわしますと日蓮は見まいらせて候。』〈日女御前御返事(嘱累品等大意の事)、新2096・全1249〉
〈通解〉
(多宝如来、釈迦如来、十方の諸仏、一切の菩薩が集まられた)この宝塔品が今、どこにあるかと考えてみると、それは日女御前の胸中・八葉の心蓮華の中にこそあると日蓮は見るのです。
〈池田先生が贈る指針〉
十方の仏菩薩が勢揃いした荘厳な宝塔品の会座は、地涌の女性の胸中にあると仰せだ。女性部の一人一人こそ、妙法蓮華の当体なのである。
ゆえに不幸になるわけがない。どんな苦難も越え、幸福の大境涯を共に開くのだ。わが地域に生命の宝塔を林立させ、希望の宝土を広げる女性部総会を、御本仏が御照覧である。