創価の女性の集いには
温かな共感の励ましあり
幸福勝利への誓いあり!
桜梅桃李の花咲く総会を
皆で楽しく賑やかに!
諌暁八幡抄 P588
『法華経の第五に云く諸天昼夜に常に法の為の故に而も之を衛護す、経文の如くんば南無妙法蓮華経と申す人をば大梵天帝釈日月四天等昼夜に守護すべしと見えたり』
【通解】
法華経の第五の巻、安楽行品第十四に「諸天は昼夜に常に法のためのゆえに、これを衛護する」と説かれている。この経文のとおりであれば、南無妙法蓮華経と唱える人を大梵天・帝釈天・日月・四天等が昼夜にこれを守護されるのである。
名字の言 新聞の在り方について読者の皆さまと考える 2022年4月9日
「新聞をヨム日」とした4月6日から12日までは「春の新聞週間」。就職や進学・進級といった機会を通し、新聞の購読を呼び掛けている▼ネット社会の今、ニュースはインターネット上で確認する人が多いが、情報操作やフェイクニュースが指摘される中、正確な情報を発信するメディアが求められている。新聞の在り方について、読者の皆さまと一緒に考える機会にしたい▼明治の思想家、田中正造はつづっている。「新聞をよむものハ徒らに見るべからず。新聞ハ面白きものニあらず。事実を早くしるの要のみ。新聞ハ安きを好むものニあらず。偽りを報告せぬ新聞をよむの必用あり」(由井正臣・小松裕編『田中正造文集』岩波文庫)▼一般紙の記者を長年務め、現在は大学の教壇に立つ文芸評論家が教えてくれた。「新聞の言葉は情報を載せる。文学の言葉は価値を載せる。価値とは生きる喜びです」と。一般紙と性格が異なる本紙は、新聞と文学の言葉を併せ持つのではないだろうか▼「風采がその人であるとすれば、言葉はその魂である」(佐藤全弘訳)とは、国際連盟事務次長を務めた新渡戸稲造の言葉。本紙は正しい情報に基づき、読者の皆さまに勇気と希望と活力を送る紙面を作り続ける。
寸鉄 2022年4月9日
「人は善根をなせば必ずさかう」御書。友に尽くす行動の中に福徳は燦然と(新1897・全1562)
勇気は最も役立つ人間の気質だ—哲人ヒルティ。勇敢な信心で進め!破れぬ壁なし
地道な訪問・激励が人材育成の要。幹部は軽やかに同志の元へ。共に成長
春の新聞週間。混迷の時に真実と価値創造の英知を発信。充実の紙面誓う
悪質投資勧誘の被害相談が若者で急増と。SNSの甘い文句は罠。冷静に
〈社説〉 2022・4・9 明年4月、こども家庭庁が発足へ
◇「人類の宝」を皆で育む社会に
政府は本年2月、子ども政策の司令塔となる「こども家庭庁」設置法案を閣議決定した。明年4月の発足を目指している。同庁は厚生労働省や内閣府などの関連部局を移管し、教育分野を担う文部科学省と連携。首相直属の機関として位置付けられる。
英オックスフォード大学のロジャー・グッドマン教授が、「福祉施設と、教育機関の両方が、同じ行政機関で調査・管轄されることが重要」(本紙昨年12月15日付)と述べていたように、行政の縦割りを打破し、子ども政策を一元的に担うことの意味は大きい。
日本は他の先進国と比べ、子育てがしにくい国といわれる。少子化に関する2020年の国際意識調査では、「子供を生み育てやすい国だと思うか」との設問に、日本は「そう思わない」が61・1%に上った。調査対象となったドイツ22・8%、フランス17・6%などを大きく上回っている。
子育て世代への政府支出が少ないなど、経済的な要因はもちろんだが、それ以外にも、都市化に伴い、従来は"親族"でサポートしていた育児が、"近所"のサポートにうまく移行できず、「孤立育児」が増えたことなど、地域的な要因を挙げる専門家も多い。
一方、社会的な要因として、子育てをする親世代に対し、職場でのキャリアの中断や昇進面の不平等など、"子育て罰"が存在すると指摘するのは日本大学の末冨芳教授だ。解決には制度の改善が求められるが、その上で「変わらなければならないのは、人びとの意識です」(『子育て罰 「親子に冷たい日本」を変えるには』光文社)と指摘する。
子どもを産み育てることを"個人の責任"と捉えるのではなく、それを社会全体で支え、応援することが地域や国の未来をも豊かにすることにつながる——こうした視点への転換が、ますます重要になっていると感じる。
創価学会では、これまで未来部の育成に力を注ぐとともに、教育本部の「未来部育成相談室」の設置など、子育てをする親のサポートに取り組んできた。何より、地区・支部など各地域の組織の中で、育児に奮闘する友を支える温かな励ましを送り続けてきた。
池田先生は「子どもは未来からの使者であり、人類の宝」と訴えている。今こそ「子ども第一」の理念の具現化が求められている。
☆創価大学・女子短期大学入学式への池田先生のメッセージ
◇地球民族を結び高める学究と創造の翼たれ
一、ある春、草創の創大の教職員と入学式を前に語り合ったことがあります。
——桜の花を愛でる時には、その木を植え、丹精込めて育て上げた桜守の方の労をしのびたい。それと同じように、最優秀の英才を送り出してくださったご家族方への感謝をゆめゆめ忘れず、そして宝の新入生が一人ももれなく幸福勝利の花を咲かせられるよう、我らは全身全霊で支え、守り、育んでいこう!と。
満開の桜に祝福されて入学された創大52期生、短大38期生、ならびに通信教育部の皆さん、また大学院生、そして留学生の皆さん、誠におめでとう! ご家族の方々にも、心からお喜び申し上げます。
建学の精神を深く分かち合う鈴木新学長をはじめ教職員の方々、どうか、よろしくお願いいたします。皆でさらに力を合わせて、人類の希望の柱たる「平和のフォートレス」を若き知性の人華で爛漫と飾りゆこうではありませんか!
一、晴れの出発に一言、「地球民族を結び高めゆく学究と創造の翼たれ!」と贈りたい。
きょう4月2日「開学の日」は、創価教育の師父である戸田城聖先生の祥月命日であります。
戸田先生は常々「この地上から悲惨の二字をなくしたい」と熱願し、そのために「地球民族の人格を最高の価値にまで引き上げるのだ」と訴えられました。この遠大なる夢の実現へ、私は対話の波を起こしてきました。
50年前、対談を開始したトインビー博士とは、「人生のさまざまな挑戦に応戦して打ち勝つ人間本性の力」を、いかに高めるか、また「人類の生存を脅かす諸悪と対決し克服する力」を、いかに結び合うかを巡り、縦横に論じ合いました。そして科学技術の急速な向上をもリードできる「人間の尊厳」「生命の尊厳」の確立を!と一致したのであります。
この大いなる希望を担い立つのが、「人間教育の最高学府」にして「新しき大文化建設の揺籃」たる、わが創大であり、わが短大なのであります。
◇艱難を飛翔の力に変え「王者の青春」を堂々と
一、歴史の転換点に立つ皆さんに、時代の烈風は一段と厳しいことでしょう。しかし、だからこそ、偉大な使命を自覚して勇敢に立ち向かうならば、艱難をも飛翔の力へ変えて、計り知れない高みへ上昇することができます。
世界中から集った良き学友と共に、この創価のキャンパスにみなぎる「負けじ魂」を呼吸しながら、第一級の学究と価値創造の翼を、たくましく朗らかに鍛え上げてください。そして空飛ぶ者の王たる大鷲のごとく堂々と、地球民族を結び高めゆく「王者の青春」を乱舞していただきたいのであります。
愛する皆さんの健康と友情と勝利を祈りつつ、一首を贈ります。
嵐にも
挑み飛び征け
恐れなく
勇気と英知の
翼光らせ
☆4月度座談会拝読御書 四菩薩造立抄
◇御文
『総じて、日蓮が弟子と云って法華経を修行せん人々は、日蓮がごとくにし候え。さだにも候わば、釈迦・多宝・十方の分身・十羅刹も御守り候べし。』(御書新版1341ページ3行目〜4行目、御書全集989ページ11行目〜12行目)
◇[池田先生の指針から]大聖人がごとく大願に生き抜く
「日蓮が如く」との仰せを違えず、創価の三代は「不惜身命」「死身弘法」の決心で、「三類の強敵」「三障四魔」との大闘争を勝ち越え、「悪口罵詈」「猶多怨嫉」の大難を乗り越えてきた。だからこそ、釈迦・多宝・十方の諸仏の守護も厳然と現れたのである。無量無辺の諸天善神も、じっとしてなどいられない、創価の師弟の如説修行の戦いであったのだ。(中略)
この崇高なる師弟に、学会の世界的発展の原点がある。「師弟不二」であれば、打ち破れない「壁」などない。「師弟不二」に徹しぬいていけば、今の何倍も、学会は発展していくことができる。(2006年10月、創立記念日祝賀協議会でのスピーチ)
◇ ◇ ◇
妙法弘通にあたって大聖人は、妙法を言葉や理論のみで"教えた"のではなく、妙法を確信し体現する御自身の姿、お振る舞いを通して"示された"のです。大聖人御自身の戦いの姿を離れて、仏法はありません。
したがって私たちが仏法を会得するためには、「日蓮がごとく」という実践が重要となります。
どこまでも、妙法をわが身に体現し、生き抜かれた師匠の姿を通し、今度は、師匠の戦いの通りに自ら戦い、自身に体していく以外にないのです。すなわち師弟の脈動の中にこそ、仏法の真実の継承があるのです。(『勝利の経典「御書」に学ぶ』第9巻)
◇ ◇ ◇
「大聖人の如く、広宣流布の大願に生き抜く」——これが、五月三日を貫く我らの誓いである。(中略)
信心の根本は、どこまでいっても「自行化他」の行動である。慈悲の心をもって、折伏精神に燃え、友のもとへと足を運び、仏縁を結ぶことが、最も時に適った仏道修行なのである。
尊き同志が、生き生きと広宣流布のため、立正安国のため、東奔西走しゆくなかで、五月三日を祝賀してくださる。この姿こそ、戸田先生が何より喜んでおられるに違いない。(『随筆 希望の大道』)
◇諸天を動かす 師弟不二の信心
[キーワード�]求道の心を燃やす
本抄を与えられた富木常忍は、日蓮大聖人が建長5年(1253年)に立宗宣言をされて間もないころに入信したとされています。その後、門下の中核として活躍し、大聖人から、「観心本尊抄」をはじめ、30編以上の御書を頂きました。
本抄では、常忍が住む下総国(現在の千葉県北部などの地域)の門下の一部が、大聖人と異なる、自分勝手な教義を唱えていることを、厳しく戒められています。
慢心を起こし、大聖人の教えに背く己義を弘めれば、人々を惑わすことになります。それでは、自身も他人も、共に「無間大城に堕つ」(新1341・全989)ことになってしまうと仰せです。
だからこそ、拝読御文で大聖人は、「日蓮がごとくにし候え」と教えられています。長年にわたって師匠と共に広布に歩んで来た常忍に、あえて"師のごとく"と、信仰の根幹を教えられているのです。
"師弟不二の信心に立ち返れ"——。信頼を寄せる常忍だからこそ、誰よりも師匠の教えを貫き、周囲の門下の模範となるよう教えられていると拝されます。
私たちに即していえば、どれだけ広布に励んできたとしても、師匠を求める心を忘れてしまっては、正しい信仰は貫けません。また、"こういうことだろう""もうこれくらいでいいだろう"という慢心があれば、信心が破られてしまいます。
"師匠ならばどうされるか"と、常に求道心を燃やし続ける師弟不二の実践の中に、行き詰まることのない、人間革命の前進があるのです。
[キーワード�]味方に変える祈り
拝読御文の後半では、釈尊や多宝如来、十方の分身仏と並んで、諸天善神である十羅刹女までもが、日蓮門下を守るとつづられています。
諸天善神とは、正法を受持する人とその国土を守護する、種々の働きのことです。
十羅刹女は、法華経の陀羅尼品で、鬼子母神をはじめ、多くの鬼神たちと共に、法華経の行者を守護する誓いを立てています。ゆえに、真剣に広布に励む人は、必ず諸天に守護されます。
それは、強盛な信心の一念に諸天善神が感応し、人々を守護する働きとなって現れるからです。大切なことは、自分自身が広宣流布に戦っているかどうかです。
他の御書でも、「神の護ると申すも、人の心つよきによるとみえて候」(新1608・全1186)と仰せの通りです。
そのことを、日蓮大聖人は命にも及ぶ数々の大難を勝ち越えることで、厳然と示されたのです。
"我がごとく戦いゆけば、いかなる難に遭っても必ず諸天の加護がある"——。
本抄からは、門下への慈愛あふれる、日蓮大聖人の御確信が拝されます。
池田先生は記しています。
「師弟共戦の友は、『至誠天に通ず』の如く、あらゆる諸天を動かし、たとえ悪鬼魔民たりとも味方に付ける祈りで、見事な勝利劇を飾ってきた」
いよいよ春本番。一切を味方に変える強盛な題目を唱え抜きながら、自他共の幸福の花を咲かせゆく、立正安国の対話に、心軽やかに打って出ましょう。