2022年4月12日火曜日

2022.04.12 わが友に贈る

温かな人間の絆こそ
広布推進の生命線だ。
会合に来られない友にも
祈りと思いを巡らせて
真心の励ましを送ろう!

四条金吾殿御返事 P1169
『仏法と申すは道理なり道理と申すは主に勝つ物なり』

【通解】
仏法というのは道理をもととしています。道理というものは主君の持つ権力にも必ず勝てるのです。

☆池田先生の指導
仏法を持たもった私どもは、最も道理をわきまえた、最高に良識豊かな人でなければならない。
自分の家の近隣はもちろん、大勢の人が集う会館の地域の方々にはとくに、こまやかな配慮と礼儀が絶対に必要である。出会った時の、さわやかなあいさつ。ご迷惑をかけたり不安を与えたりしない細心の心配り。それらをていねいに積み重ねてこそ、仏法への共感の思いも広げていくことができる。また真実の意味で、会館が″地域の幸の城″になることができる。
どこまでも人間同士の信頼感が根本である。独善的であってはならない。「信仰している人たちは、さすがである」と、人々が安心し、称賛しゆくところに、事実の上で、地域の広布の流れもできあがっていくことを忘れないでいただきたい。
反対に、お会いしても、会釈の一つもせず、夜遅くまで大きな声をたてたり、早朝や深夜の電話の音、出入りの音、車やバイクの騒音などで、いやな思いを与えていたのでは、もはや社会規範に反するといわざるをえない。また路上でのおしゃべりや、タバコの吸いガラなども注意しなければならない。
たとえ、どんな立派なことを言い、また価値ある運動をしたとしても、むしろ人々は、そうした身近な振る舞いのほうで判断するものである。これは日本においても、各国においても同様である。これまで、ずいぶんそうした面で、広布の前進が遅れた場合があった。
仏法の「経」の字には、広くいえば、一切衆生の生命の表現、すなわち私どもの一切の言動という意義が含まれている。誰もが自分の「言葉づかい」「振る舞い」によって、それぞれの経を読んでいるのである。
南無妙法蓮華経は最高の「経」である。ゆえに無上の経を持った私どもの言語・行動も最高のものへと洗練され、磨かれていかねばならない。

名字の言 青ネギ栽培に挑む福井県の青年農業者 2022年4月12日
二十四節気の清明(4月5日)を迎え、全てが清らかで明るく見える季節となった。色とりどりの花が咲き、木には若葉が芽吹き、いつもの道もカラフルに▼「生命は常に成長します。同じ光景は一日たりともありません」と、福井県の青年農業者は言う。「農業は生命の力を実感し、季節を感じる仕事です。何より、人の命を支える『食』を生産する、一番なくてはならない聖業だと自負しています」▼青年は6年前から地域の特産物を作るプロジェクト——青ネギ栽培に挑戦している。1年目は思わしくない生育に出荷すらできず、2年目は季節外れの台風で作業棟が倒壊。失敗を繰り返し、軌道に乗ってきたのは、ここ3年ほど。現在は、地域でトップクラスの生産量を誇る。「困難に直面した時、おやじのすごさが初めて少し分かった気がします」▼青年の父親は菊作り30年の人。「何でもそうですが、失敗したことしか身に付きません。悩み、壁にぶつかり、困難と格闘するなかでしか身に付きません」と。困難は、自分自身が屈しない限り、必ず幸福の種に変わる▼新年度が本格的に始まった。地域でも職場でも、新しい力がみなぎる。生まれ変わったような清新な息吹で、新たな挑戦を始めたい。

寸鉄 2022年4月12日
勇気の大善人一人いれば大事を成就—牧口先生。後継の師子よ勝ち捲れ!
三世の諸仏の智慧をかうは「信」の一字なり—御書 信心は無限の希望生む源(新1012・全725)
他者を理解する創価の魂は模範—識者。誠実と尊敬の心で人を結ぶ対話を
感染再拡大、20・30代が顕著と。希望者の接種促進、マスク、3密回避等、徹底
世界宇宙飛行の日。我らは人類の"心の宇宙"の開拓の為、広宣流布に邁進

☆創価学園入学式への池田先生のメッセージ
◇英知の大星雲となって地球を照らせ
一、我らの創価学園は、また一つ大きな佳節を刻み、ここに意義深く、東京校は第55期生、関西校は第50期生を迎えることができました。誉れ高き新入生の皆さん、本当におめでとう!
厳しい社会情勢の中、宝の英才を送り出してくださったご家族の方々に、心から感謝とお祝いを申し上げます。
わが不二の教職員の方々、これまでにもまして一人一人の声に耳を傾けながら、最高の人間教育をよろしくお願いいたします。

◇天文学者モウラン博士
「創価の哲学が世界に広がれば人類の未来は希望にあふれる」

一、私の10代は戦争と敗戦の闇の中にありました。しかし、人生の師匠と定めた戸田城聖先生は、厳しくも温かく励ましてくださったのです。
「まず、君自身が光れ! 自らが若き生命の光を放て!」と。
今、皆さんを取り巻く時代の闇は深い。胸を痛めることがあまりにも多いでしょう。だからこそ、私は恩師と同じ心で申し上げたい。「わが学園生よ、希望の太陽と光れ! 勇気の明星と輝け! 英知の大星雲となって、地球の未来を照らしゆけ!」と。
ブラジルの世界的な天文学者モウラン博士と私は語り合いました。——困難と戦い、そして共に勝利する。これが「幸福の方程式」である。夜空で最も明るく輝く、燃えるような星・シリウスのように、最も苦しんだ民衆こそが最も強く明るく幸福に輝く地球を創ろう!と。
モウラン博士は、東西の両学園を訪問された感動を「金色の光を見た」「21世紀は大丈夫だ!」と語られ、「創価の哲学が世界、宇宙に広がれば、人類の未来は必ず希望にあふれます」と期待を寄せてくださいました。
どうか、世界の知性が見つめる学園生は、宇宙の星々が長い長い回転と吸収の果てに誕生するように、たゆまぬ努力と粘り強い学びの中で、わが青春の命を思う存分に大明星と輝かせてください。嫌なことや辛いことも、苦悩の民衆の味方になるための試練と思い、良き学友と励まし合い、「負けじ魂朗らかに」、勝ち越えていただきたいのです。

一、結びに、愛する皆さんの健康と成長を祈り、記念の一首を贈ります。

学園は
 燃ゆる正義の
  大星雲
 まばゆき英知と
  平和の大光を

☆法華経に勝る兵法なし 千葉への指針から 第5回 若きリーダーが師子吼を放て
◇若きリーダーが師子吼を放て
(ブラジルの)リオを中心として、不滅の歴史を刻んだ若き知性の一人に、十九世紀、奴隷解放を叫んだ勇気の大詩人アルベスがいる。
(中略)
アルベスは牧口先生が生誕された一八七一年の七月六日、二十四歳の若さで、結核のため逝去した。その年、遺言のごとく彼は、自由と正義を訴える詩を謳い残した。
私は、この詩の一節を、青年部の諸君に贈りたい。
「新しき世界の青年たちよ 雄叫びをあげよう!/恐ろしき大砲の爆音をも圧倒する雄叫びを/大海に向かって、そして永遠に向かって/前進のために、未来のために」(中略)
学会青年部の精神に通ずる一節である。
青年は、正義を叫ばねばならない。力の限り、叫びに叫ばねばならない。強く。激しく。大砲の爆音をも、圧倒する勢いで。それでこそ、青年である。創価の青年である。
ひとたび獅子が吼えれば、百獣を圧することができる。
リーダーは、勇気の言論で、あらゆる障害をはね返していっていただきたい。猛然たる正義の言論で戦ってこそ、前進があり、未来を開いていくことができるからだ。
私も青年時代、戸田先生のもと、悪質な言論に対しては、ただ一人、勇敢に戦い、正義を証明してきた。私は、戸田先生の弟子であるからだ。
その戸田先生は、師の牧口先生とともに、軍部権力と戦い、投獄された。獄中で戸田先生は、"自分はまだ若い。牧口先生は高齢である。罪は自分一身に集まり、先生は一日も早く出られるように"と、必死に祈っておられた。これが、本物の弟子の姿である。これが、真実の創価学会の精神である。
青年部の諸君は、この根本精神を、断じて永遠に忘れてはならない。
(2002年7月、第2回千葉県総会でのスピーチ、『池田大作全集』第93巻所収)