新聞休刊日m
法華初心成仏抄 P550
『妙法の五字を弘め給はん智者をばいかに賎くとも上行菩薩の化身か又釈迦如来の御使かと思うべし』
【通解】
妙法蓮華経の五字を弘められる智者に対しては、いかに賎しくても、上行菩薩の化身か、または釈迦如来の御使いかと思うべきである。
☆創価小学校入学式へのメッセージ
◇勇気、読書、友情の翼をきたえよう
一、新1年生の皆さん、入学おめでとう! 胸を張って学びの門をくぐる皆さんを心待ちにしていました。わが創価小学校にようこそ!
ご家族の方々にも、心からお祝い申し上げます。
教員の先生方、職員の方々、人類の宝の一人一人を、どうかよろしくお願いいたします。
一、皆さんには、希望の未来が晴ればれと広がっています。
その青空へ、高く強く大きく羽ばたいていくために、三つのつばさをきたえてください。
一つめは「勇気のつばさ」です。
夜は早くねて、朝、早くおきることも、学校にかようことも、背中をおしてくれるのが、勇気です。
勉強や運動も一歩ふみ出す勇気があれば、楽しくなってきます。
二つめは「読書のつばさ」です。
じょうぶな体をつくるには、しっかり食べて、栄養をつけることです。同じように、豊かな心と考える力をつくる栄養が、読書です。
本を読めば、新しい世界へ飛んでいけます。たくさんの出会いがあり、ワクワクする発見があるのです。
三つめは「友情のつばさ」です。
一人ではできないことも、友だちと力をあわせれば、やりとげられます。くじけそうな時も、よき友だちとはげましあって、「明るい子」「思いやりのある子」「ねばり強い子」として成長していってください。
一、みんなと仲良くできる人は、平和な世界をつくっていけます。わが創価小学校に集った皆さんは、全員が将来、この地球のたくさんの人たちを平和の未来へと運んでいく「勝利のつばさ」なのです。
私は大好きな皆さんのことを、いつも見守っています。創価の王子王女よ、負けるな! 朗らかに育ちゆけ!
☆御書と未来へ 第12回 壮年部よ今日も挑戦の一歩を
〈御文〉
『心ざし人にすぐれておわする上、わずかの身命をささうるもまた御故なり。天もさだめてしろしめし、地もしらせ給いぬらん。』〈四条金吾殿御返事(智人弘法の事)、新1562・全1149〉
〈通解〉
(日蓮を助けようとする)志が人にすぐれておられるばかりか、日蓮がわずかの身命を、ここまで支えることができたのも、あなた(四条金吾)のおかげである。このことは、天も必ず知っておられるし、地もご存じであろう。
〈池田先生が贈る指針〉
我ら壮年部は黄金柱である。見えない要所で城を支える柱のごとく、喝采など求めず、学会を同志を眷属を、厳然と守り抜くのだ。
御本仏が"わが心ざし"を全て御照覧である。乱世なればこそ、いよいよ揺るがぬ師子王の心で勇気と確信を広げゆこう! 天も知り、地も知る誉れの凱歌の人生だ。今日も挑戦の一歩を!
☆みんなで学ぶ教学 第27回 立宗宣言
◇全民衆の幸福を開く
「南無妙法蓮華経」の題目は、世界中で唱えられています。今回の「みんなで学ぶ教学」は、「立宗宣言」がテーマです。新入会者のリホさんは、「SOKAチャンネル モバイルSTB」で、同じ言葉で唱題するSGI(創価学会インタナショナル)メンバーの様子を視聴し、支部女性部長のユリコさんに驚きを伝えているようです。
リホ SGIのメンバーは、世界中で"ナンミョウホウレンゲキョウ"と唱えているんですね! とても驚きました。
ユリコ 私も、初めて知った時にはびっくりしたわ。「南無妙法蓮華経」の題目は、国境や人種、時代をも超えて唱えられているのよ。
リホ 時代をも超えて……。感動しました。
ユリコ 日蓮大聖人が「立宗宣言」の際に打ち立てられた題目には、"末法の全民衆の幸福を開く"との誓願が込められているの。だから未来にわたって"全人類共通"なのよ。
リホ 「立宗宣言」ですか。聞いたことはあるのですが、くわしく教えてください。
ユリコ 各地を遊学し、あらゆる教えの本質を把握された大聖人は、法華経こそが仏教のすべての経典の中で最も優れた経典であると結論されたの。そして御自身が覚った「南無妙法蓮華経」こそが法華経の肝要であり、万人の苦悩を根本から解決する法であることを確認されたのよ。
ついに、建長5年(1253年)4月28日の「午時(正午ごろ)」、大聖人が32歳の時に、清澄寺で、末法の人々が信じるべき成仏の根本法は、「南無妙法蓮華経」であると宣言された——これが「立宗宣言」なのよ。
リホ なるほど。
ユリコ 法華経の経文には、末法に妙法を弘めることがいかに困難であるか、そして、法華経の行者には必ず大難が競い起こることが説かれているの。
御書には、大聖人が立宗を決意されるに当たって、深い思索と熟慮を重ねられた御心情を「国の権力者による迫害などが起こってきた時に退転してしまうようであるなら、はじめから思いとどまるのがよいだろうと、しばらく思いをめぐらしていた」(新70・全200、通解)とつづられているわ。
リホ "必ず大難が競う"と分かっていたら、私だったら思いとどまってしまうかもしれません……。
ユリコ 大聖人は経文に照らして、競い起こる魔性との戦いが、生易しいものではないことをご存じであったの。それでも、「今度強盛の菩提心をおこして退転せじと願じぬ」(同)と誓願を立てられ、一切衆生の成仏の道を開く御闘争を貫かれたのよ。
リホ すごいことですね。
ユリコ "なんとしても末法の全民衆を幸せにしてみせる"との大慈悲が"立宗の心"であったのね。
世界的な音楽家のメニューイン氏は、池田先生との語らいの中で、「南無妙法蓮華経」の七文字のリズムについて「口ずさみやすく、心地よい」と、感嘆していたの。題目の音律にまで、大聖人の御精神が脈打っているのね。
大聖人は、人々から生きる力を奪う「念仏の哀音」(新931・全96)をはじめ、人間を不幸にする宗教に対しては、徹底的に破折されたのよ。
リホ そうだったんですね。
ユリコ 大聖人が、たったお一人から説き始められた"太陽の仏法"は、創価三代の会長の死身弘法の闘争によって受け継がれ、世界中を照らすようになったのよ。今や"題目の音声"は、24時間、途切れることなく地球を包んでいるわ。
リホ 広宣流布は、とても壮大なスケールで進んでいるんですね。
ユリコ そうなのよ。先生は「立宗宣言」の意義について「日蓮仏法は、一宗一派の小さな次元を超えて、あらゆる人々、あらゆる国々に開かれたものです。いわば『人類宗教』の開幕と拝すべきでしょう」とつづられているの。
「勤行要典」の御祈念文の最後には、「世界の平和と一切衆生の幸福」とあるわ。"立宗の心"に連なる創価学会では、一人一人が自身の人間革命に挑戦しながら、世界の人々の幸せを真剣に祈っているのよ。
リホ 改めて、題目の偉大さと創価学会員の使命の深さを感じました。私も、世界中の同志と同じ思いで祈っていきます。