「5・3」を記念する
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心一つに出発しよう!
幸と平和を築きゆく
広宣大道の旅を!
如説修行抄 P501
『兼て申さざりけるか経文を先として猶多怨嫉況滅度後況滅度後と朝夕教へし事は是なり』
【通解】
つねづね経文の文証を立てて、「猶多怨嫉・况滅度後・况滅度後」と、朝夕に教えてきたのはこうした時のためであった。
名字の言 ノーベル賞作家・アナトールの優しいまなざし 2022年4月23日
芥川龍之介、夏目漱石、森鴎外など名だたる文人たちに敬愛され、日本文学に大きな影響を与えた人物がいる。ノーベル賞作家のアナトール・フランスがその人▼代表作『エピクロスの園』(岩波文庫)で翻訳者・大�幸男氏が解説している。「彼は卑賤より身を起こした父の努力の一生に対して常に感動をおぼえていた」▼アナトールの父は経済苦の家庭を支えるために農場で働き、兵役に就きながらも懸命に勉強し、書店を持つ夢をかなえた人だった。そんな父を深く尊敬し、感謝していたからだろう。彼が描いた作品の多くに貧しい人、真面目に働く人への優しいまなざしがある▼今春、創価大学に進学した新入生たちが決意を語っていた。ある友は、大学に行きたくても行けなかった両親の期待に応えるために「弱い立場の人を守っていける弁護士を目指します」。別のメンバーは浪人中、いつも"祈っているよ!""皆がついてるから!"と励ましてくれた地域の学会員への感謝を胸に、「教育者になって、今度は僕が子どもに尽くしたい」と▼創大は、名もなき庶民の大応援を受けて発展してきた"民衆立の学府"。誉れのキャンパスで、報恩感謝を胸に学び、成長しゆく若人たちの未来が楽しみだ。
寸鉄 2022年4月23日
師子王の如く、毅然と生きていこう—恩師。必ず勝つとの気概で一歩前進
三重県女性部の日。楽観主義で進む広布の太陽!今日も元気で友情対話へ
勇気が全ての悲しみを消す—偉人ヘレン・ケラー。我らには生命の底力奮い起こす題目が
子ども読書の日。大人が本開く姿が子に良き影響を。親しむ環境作りこそ
寒暖差大。急な暑さで気付かぬうちに熱中症も。水分補給など共々に意識
〈社説〉 2022・4・23 きょうから「こどもの読書週間」
◇心ときめく"体験"が未来開く
「嵐の海で船からふり落とされそうになって/ググーッと足をふんばったこともある」「胸がグオーッと熱くなって/思わず立ち上がりそうになった」
昨年行われた「きぼう作文コンクール」(少年少女きぼう新聞主催)の入賞作品の詩の一節。読書の素晴らしさをつづった作品で、物語の感動が全身を貫く様子を生き生きと表現している。
きょうから「こどもの読書週間」(5月12日まで)。まだ外出にも配慮が必要な昨今、子どもたちには読書を通じて、人生のかけがえのない物語を追体験してほしい。
コロナ禍の休校時に子どものスマホ・ゲームの利用時間が増え、学校再開後も、なかなか元に戻らないという家庭もあると聞く。
青山学院大学の耳塚寛明特任教授は、デジタル機器の利用時間増加によって「子どもが自分の嗜好にとどまる傾向にある」と指摘する(ベネッセ教育情報サイト)。
デジタルネーティブの子どもたちの視野を偏りなく広げるためにも、自分の全く知らない世界に触れられる読書はますます重要だ。
アルピニストの野口健さんは、荒れた青春時代を過ごしていたある時、登山家・植村直己さんの『青春を山に賭けて』という本に出合った。落ちこぼれで自信のなかった植村さんが、登山を通して自分の価値を見いだす内容に深く感銘を受け、野口さんは登山家を志す。そして国内外の山々に挑み、世界最年少(当時)で7大陸最高峰を制覇した。読書体験が人生の可能性を大きく開いたのだ。
野口さんは本紙インタビューで語っている。「体験に勝るものはありません。何か忘れられないような体験をすれば、子どもたちは行動を起こします」
絵本の読み聞かせや、地域の図書館に行くのもいい。子どもが本に親しみ、さまざまな世界と出合う機会を増やしたい。
池田先生は未来部の友につづっている。「大切なのは、絶えず本を手にすることです。それは、新しい世界を手にしたことになります。何が書いてあるのだろう——そのワクワク、ドキドキする心が、自身の可能性を開き、育んでいきます。本を開くことは、未来の扉を開くことなのです」
子どもに良質な読書体験を提供するのは大人の役目である。家庭や地域で未来の宝に"心の栄養"を送り、温かく育みたい。
☆御書と未来へ 第13回 「信頼」こそ青年の財産
〈御文〉
『度々の御所領をかえして、今また所領給わらせ給うと云々。これ程の不思議は候わず。これひとえに、「陰徳あれば陽報あり」とは、これなり。』〈四条金吾殿御返事(源遠流長の事)、新1614、全1180〉
〈通解〉
(あなた〈四条金吾〉は讒言によって)主君からたびたび頂いた所領を返上し、今また新しい所領を賜ったというのは、これほどの不思議はありません。まったく「陰徳あれば陽報あり」とは、このことです。
〈池田先生が贈る指針〉
信心即生活、仏法即社会の「人の振る舞い」が一段と光る時代だ。苦労や不遇も、成長の糧へ変毒為薬できる。
見るもよし、見ざるもよし。題目がある。同志がいる。陰徳は必ず陽報と表れる。
宝の新社会人よ、努力を重ね、誠実を貫いてくれ給え。価値創造と人生勝利の王道を朗らかに逞しく!
☆ロータスラウンジ——法華経への旅 第35回=完 普賢菩薩勧発品第二十八
■大要
東方の国から娑婆世界に駆け付けてきた普賢菩薩に、釈尊が法華経を四つの法に要約して説きます。それに応えて、普賢菩薩が法華経の行者を守護することを誓います。それでは内容を追ってみましょう。
◇
その時、東方から普賢菩薩が無量の大菩薩と共に、通る国々を震動させ、宝でできた蓮華を降らし、種々の天の音楽を奏でながら、霊鷲山へやって来ます。
普賢菩薩は、釈尊に礼をして、その周りを7周し、語ります。
「宝威徳上王仏の国にいたところ、遙か彼方の娑婆世界で法華経が説かれていることを聞いたので、無量の菩薩たちと共に、説法を聴くために駆け付けてきたのです。どうか、私たちのために法を説いてください。
もし仏の滅後に、法華経を信じる人がいたら、どうすれば法華経を会得できるのでしょうか?」
釈尊が、普賢菩薩に説きます。
「法華経を信じる人は、『四法』を成就すれば、仏の滅後に、この法華経を会得できるであろう」
「一には諸仏に護念せられ、二には諸の徳本を殖え、三には正定聚(成仏することが定まった人々の中)に入り、四には一切衆生を救わんとの心を発す」(法華経666ページ)——四法(四つの条件)が明かされます。
その時、普賢菩薩が、釈尊に自らの誓いを述べます。
「後の悪世に法華経の行者がいたら、私が守護して、わずらいを取り除き、安穏にさせ、付け入る者がないようにします」
「魔や悪鬼など、行者を悩ます者を付け入らせないようにします」
さらに、普賢菩薩は、大菩薩たちを連れて守護することを誓います。
「法華経を読誦する人を守護し、慰め、安心させます」
「その人が、法華経の一句一偈でも忘れたら、教えてあげて一緒に読誦します。その時、その人は歓喜して、精進を重ねるでしょう」
「悪世にあって、法華経を一心に修行するなら、その人のために法を説いて、さらに陀羅尼(魂を込めた言葉のようなもの)を与えます」
陀羅尼を唱えた後、普賢菩薩が、再び語ります。
「もし法華経が全世界で行じられるならば、『皆、これは普賢の威神の力による』と思うべきである」
「法華経を受持・読誦し、理解する人が、命を終えた時は、千仏の手を授けて(千仏授手)、恐れさせず、悪道に堕ちないようにいたします」
「智者は、一心に法華経を説の如く修行するべきである」と促し、再び釈尊に誓います。
「私は今、神通力をもって、法華経を守護し、仏滅後に、法華経を全世界に広宣流布させて、断絶がないようにいたします」
その時、釈尊は普賢菩薩をたたえて語ります。
「すばらしい、すばらしい。あなたは、この経を守り、助け、多くの人々を安楽にして、利益を得させるだろう」
釈尊自身も、普賢の名を受持する行者を守ると述べ、続けて語ります。
「法華経を受持・読誦し、正しく記憶し、習い修め、書写する人は、釈迦仏を見て、仏の口から、この経典を聞くようなものである。
釈迦仏を供養する人は、仏から"すばらしい"とほめられ、仏の手で頭をなでられ、仏の衣で覆われるであろう」
続いて、法華経の行者を仏のように敬うように告げます。
「もし、仏滅後、後の五百歳において、法華経を受持・読誦する人を見たら、次のように思いなさい。
『(この人は)遠くない未来に、道場にやって来て、多くの魔ものを破り、阿耨多羅三藐三菩提(完全な覚り)を得て、法を弘め、法の太鼓を打ち、法のほら貝を吹き、法の雨を降らすであろう。そして、師子の法座に座るであろう』と。
後の世で、法華経を受持・読誦する人は、衣服や食べ物などに貪著せず、願いがむなしくなることもなく、現世において福徳を得るであろう」
続いて、法華経の行者を誹謗する罰を語り、敬うように告げます。
「もし、法華経を受持する者を見たら、『当に起って遠く迎うべきこと、当に仏を敬うが如くすべし』」
この普賢勧発品を説く時、恒河沙等の無量無辺の菩薩が、百千万億の旋陀羅尼を得て、三千大千世界を微塵にしたほどの数多くの菩薩たちが、普賢の道を具えます。
釈尊が法華経を説く時、普賢菩薩をはじめ、声聞や鬼神、人間や人間でないものなど、ありとあらゆる聴衆が、皆、大いに歓喜し、仏の言葉を受持して、仏に礼をして霊鷲山を去ります。
——これで二十八品にわたる「法華経」の会座、説法が終了します。
■四法
「普賢品」では、法華経を会得するための「四法」が示されます。
池田先生は、私たちの実践に即して、次のようにつづっています。
「�『諸仏に護念せられ』——御本尊を受持することによって、御本尊に守られること。�『諸の徳本を殖え』——善根を積むことであり、御本尊への絶対の信をもって、自行化他にわたって題目を唱えること。�『正定聚に入り』——成仏が定まった人々の中に入ること。正しき和合の組織の中で不退転の信心を貫く一員となること。�『一切衆生を救わんとの心を発す』——民衆救済の誓願を起こすこと。
この四つの条件とは、要するに、『御本尊受持』『唱題』『和合僧』『誓願』ということです。全て、学会と共に広宣流布の大願に生き抜くなかに具わっています」
【『法華経の智慧』から】 全部、味方とさせたまえ!
皆を絶対に幸福にしきっていこうという「責任感」の信心だ。その信心があれば、それが「普賢菩薩」であるし、「普賢菩薩の威神の力」です。この力で、広宣流布は進むのです。
◇
「普賢」とは「普く」「賢くする」すなわち「一切の人を」「智慧を開かせ、幸福にする」という意味にもとれる。自分が接する一切の人を幸福にしていこう! その気迫が「普賢」の心です。
◇
十界の衆生が、すべて妙法に照らされて、仏の働きをするのが、御本尊中心の世界です。
私は、ある時は「地獄界の衆生も、餓鬼界の衆生も、畜生界の衆生も、全部、広布の法戦に参加させたまえ! 全部、味方とさせたまえ!」と祈って、戦った。
十界の衆生が「普く(すべて)」、「賢き」価値創造者となるのが「普賢」です。また、いつだって、魔軍を叱りとばしながらの闘争だった。「大切な、清浄な学会に、指一本、触れさせてたまるか」という決心できた。
皆も、そうあってもらいたい。これが普賢菩薩の精神のはずです。
(普及版〈下〉「普賢菩薩勧発品」)
【コラム】 勧めて発させる
「勧発」とは、人に仏法を「勧めて」、信心を「発させる」ことを意味しています。
「発させる」とは、決して強制や無理強いすることではありません。自らの生命から湧き上がってくる誓いです。
そのために大切なのが、抜苦与楽です。抜苦とは、相手の話に真摯に耳を傾けることです。同苦であり、それが心を軽くします。励ましを通し"自分の幸せを願ってくれている"と実感する時、立ち上がる力が湧いてくるのではないでしょうか。
池田先生は、「普賢菩薩勧発品」が、普賢菩薩の励ましの章であることを通し、「創価学会が、ここまで広宣流布できたのも、『励まし』に徹してきたからです。人間は、ロボットではない。どんなに決意していたって、くじけそうになることもある。だから、ありとあらゆる方法を使って、『元気づける』ことに、私は徹してきた」と。
現実社会で悪戦苦闘する友に、励ましを広げていきたい。