詐欺に厳重注意!
急な電話・訪問等による
依頼・勧誘には即答せず
身近な人に確認・相談を。
声を掛け合い油断なく!
一昨日御書 P183
『彼の太公が殷の国に入りしは西伯の礼に依り張良が秦朝を量りしは漢王の誠を感ずればなり、是れ皆時に当つて賞を得謀を帷帳の中に回らし勝つことを千里の外に決せし者なり』
【通解】
かの太公望が殷の国に攻め入ったのは、西伯(文王)が礼をもって迎えたからであり、張良が謀をめぐらして秦の国を滅ぼしたのは、漢の高祖(劉邦)の誠意に感じたからである。これらの人は皆、その当時にあって賞を得ている。謀を帷帳(幕を張り作戦計画を練る場所)の中にめぐらし、千里の外に勝利を決した者である。
名字の言 11月30日は「人生会議の日」 2021年11月30日
その壮年は、壁掛けの「日めくりカレンダー」を長年愛用している。365日分の分厚いもの。取材で訪ねた際に理由を教えてくれた▼一般的な月めくりカレンダーも併用する一方で、一日一枚ずつ破っていく手触りから感じられる何かがあるという。カレンダーの量が"減っていく"のも目に見えて分かる。「今年の"残り時間"を実感できるからでしょうか。一日一日を全力で生きようと思えるんです」▼人の一生に通じる話かもしれない。きょう11月30日は厚生労働省が定めた「人生会議の日」。「いい看取り・看取られ」の語呂に合わせたものだという。自分がもしもの時に、どのようなケアを受けたいか。これからどのように生き、どのような最期を迎えたいか。家族や大切な人と語り合うきっかけにと、同省は呼び掛けている▼「先臨終の事を習うて後に他事を習うべし」(御書1404ページ)。「死」から目を背けるのではなく、真っすぐ見つめてこそ人生は限りあるものと自覚できる。「真に価値あるもの」や「永遠なるもの」を求める心も生まれよう▼御聖訓には「一日の命は三千界の財にもすぎて候」(同986ページ)とも仰せだ。はや今年も残り1カ月。何ものにも勝る宝の一日一日を大切に、真剣に。
寸鉄 2021年11月30日
「抜苦与楽の真心で折伏するのである」牧口先生。友の幸願う慈悲の祈りで
儀典部の日。友人葬は時代の先端と共感広がる。皆様の尊き献身に感謝!
真に偉大な人間になる道は何度も苦難に遭う事—科学者。全て鍛えの糧と
社会的孤立は死亡リスク高める—研究。地域の絆結ぶ励まし運動を一段と
幼児が小型磁石を誤飲する事故多発。内臓傷つく恐れも。手の届かぬ所に
☆「世界を照らす太陽の仏法」に学ぶ 第18回 人の振る舞い
◇崇峻天皇御書
『一代の肝心は法華経・法華経の修行の肝心は不軽品にて候なり、不軽菩薩の人を敬いしは・いかなる事ぞ教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候けるぞ、穴賢・穴賢、賢きを人と云いはかなきを畜といふ』(御書1174ページ14行目〜15行目)
★池田先生の講義から
なぜ大聖人が、「人の振る舞い」こそ、釈尊の出世の本懐であるとまで仰せになったのか。その根底には、法華経に脈打つ生命尊厳、万人尊敬の思想があると拝察されます。(中略)万人の仏性を信じ抜くがゆえに、どのような相手であっても「人を敬う」という「振る舞い」に徹するのであり、その振る舞いそのものが、成仏の根本因となるのです。
◆◇◆
一人一人の無限の可能性を信じる。
目の前の一人を徹底して大切にする。
そして共に偉大な力を発揮していく。
この仏法の本義に則った学会員の誉れの生き方は、一人から一人へ、人間尊敬の波動を広げてきました。自らの主体的意志によって強く賢く、幸福と勝利の道を切り開いていけることを、日本のみならず、世界の民衆に示し切ってきたのです。これこそ、形骸化し、権威主義化した仏教観を晴れやかに打ち破った、まさに現代における「宗教改革」にほかならないと、私たちは声を大にして宣言したいのです。
(『調和と希望の仏法——「人間の宗教」の時代へ』から)
清水信次 SGI副教学部長
◇人間尊敬の波動は全地球へ!
創価学会が「魂の独立」を果たしてから、30周年を迎えます。
邪宗門の鉄鎖を断ち切り、学会は世界宗教へと大きく飛翔しました。
池田先生が、「崇峻天皇御書」の一節を通して、創価の宗教改革の意義を教えてくださった講義を学び合い、創立100周年への世界広布の新たな大前進を開始していきましょう。
◇正義の連帯は80倍に
池田先生は「仏教は、どこまでも『人間の宗教』です。『仏』とは、『法』を身に体現した一人の『人間』にほかなりません。現実の人間の行動を離れて、別の場所に『法』が存在することはないのです。それゆえに、『人の振る舞い』『人の境涯』を、仏法はどこまでも重視します」と教えてくださっています。
第2次宗門事件の渦中の30年前、私はスペインにいました。同国は海外で最も宗門に苦しめられた国の一つです。当時の幹部が宗門の悪侶と結託し、組織破壊に狂奔したのです。
攪乱の首謀者たちは、あたかも"日蓮仏法の正統"であるかのような虚言を弄し、家族や友情を大切にするスペインの人々の心の豊かさを逆手に取って、言葉巧みに情に訴え、惑わし、分断を図りました。しかし、その発端は彼らの信心と生活の堕落でした。会員と組織に多大な迷惑を掛けた自らの不始末を、"衣の権威"を借りて覆い隠し、一方で宗門は彼らを取り込んで、学会破壊に利用したというのが実態です。
謀略の輩は、まさしく「人の振る舞い」において破綻していました。先生は『法華経の智慧』の中で、「人間革命——(戸田)先生はこの一言に、宗教がおちいりやすい独善の罠を打ちくだいて、仏法の最高の智慧と、人間の最高の生き方と、社会の最善の道とを、見事に合致させたのです」と語られています。
どれほど高尚な教義を説いても、それが人格と振る舞いになって表れなければ無価値に等しい。邪宗門と退転反逆の徒は、人間革命という絶えざる自己変革の努力を怠り、まさに「独善の罠」に落ちたのです。
反対に、池田先生という希有の人間主義の指導者を師匠と定めたSGIの同志は、障魔が競えば競うほど、異体同心の絆を強めました。正義の連帯は飛躍的に拡大。スペインは現在、当時の80倍近い陣列へと発展し、太陽の仏法が社会を赫々と照らしています。
◇慈悲が根幹に
日蓮大聖人は、民衆一人一人を温かく包容された一方で、人々を不幸へ陥れる思想や勢力とは毅然として戦われました。このことについて先生は、「いずれも慈悲が根幹にあるからです」と述べられ、「大聖人が範を示してくださった『人の振る舞い』を現代に受け継ぎ、日々の生活の上で実践しているのが、創価の師弟です」とつづられています。
私自身、極悪との攻防の中で、先生から幾度も励ましをいただきました。
ある時は、「正しいからこそ、勝たねばならない」と、悪に打ち克つ魂を打ち込んでいただきました。またある時は、病と闘う私の家族を"これほどまでに"と思うほど気遣い、真心の伝言を下さったこともありました。
「仏法は勝負」との正義と確信によって立つ峻厳なる信心。と同時に、弟子の人生そのものに深く関わり、励まし続ける同苦の心——厳しくも温かな師に包まれ、何度も奮い立つことができました。これこそ、仏法の精髄が"人の振る舞い"にまで昇華された創価の人間主義の実像なのです。
◇希望の鼓動
コロナ禍にあって、世界中に広がる創価の「人間尊敬の振る舞い」は、いっそう輝きを増しています。会合や訪問ができない中でも、オンラインという新たなツールを駆使し、励ましの輪を広げてきました。それは、一対一の激励から、五大州130万人以上が集った昨年9月の「世界青年部総会」まで、草の根から地球規模に及びます。
本紙連載の「世界の友は今」を読んでいても、感染症拡大の厳しい現実が伝えられる一方で、行間から必ず"希望の鼓動"が聞こえるのです。それは、人類的試練に直面してなお、前に進む勇気を与えてくれる師匠がいるという喜びと感謝であり、その師の生き方に学び、立ち上がる海外の友の雄々しい姿です。
「一人一人の無限の可能性を信じる。目の前の一人を徹底して大切にする。そして共に偉大な力を発揮していく。この仏法の本義に則った学会員の誉れの生き方は、一人から一人へ、人間尊敬の波動を広げてきました」
この講義の通りに、不惜身命で万人尊敬の振る舞いを示してこられた池田先生。その師匠を範として、不断の人間革命に挑戦しながら、地域・社会に貢献するSGIの連帯は全地球に躍動しています。
"魂の独立"から30年。宗門事件は、正師と邪師を明らかにしました。創価の師弟の勝利は、満天下に証明されました。さあ、明「青年・飛躍の年」へ、師弟の誓願を、わが胸中にいや増して燃え上がらせ、世界広布の大海原へ、堂々と船出していこうではありませんか!
◇メモ
「崇峻天皇御書」は、建治3年(1277年)9月、四条金吾に与えられたお手紙である。当時、主君の江間氏を折伏したために不興を買った金吾は、江間氏から、信仰を捨てなければ所領を没収すると迫られていた。しかし、その後、江間氏が疫病に倒れ、医術の心得のあった金吾が治療に当たり、信頼が回復する。本抄はその報告への返信である。本抄で大聖人は、金吾に対して同僚からの怨嫉が強まることを心配されて事細かな注意を与えられるなど、人としての振る舞い、信仰者としての行動原理を一貫して示されている。