朝晩が冷え込む季節。
風邪をひかないよう
外出時の服装を賢明に。
手洗い・うがいも励行し
油断なく体調管理を!
善無畏三蔵抄 P890
『仮令強言なれども人をたすくれば実語軟語なるべし、設ひ軟語なれども人を損ずるは妄語強言なり、当世学匠等の法門は軟語実語と人人は思食したれども皆強言妄語なり、仏の本意たる法華経に背く故なるべし』
【通解】
たとえ、強い言葉であっても、人を救えば真実の言葉であり、柔らかい言葉である。たとえ、柔らかい言葉であっても、人を害すれば偽りの言葉であり、強言である。今の時代の学者たちの法門は、柔らかな言葉、真実の言葉であると人々は思っておられるけれども、みな強い言葉、偽りの言葉である。仏の本意である法華経に背いているからである。
名字の言 池田先生と車いすの女性で交わされたVサイン 2021年11月12日
「あれはフランス学士院の講演の前日でした」。壮年には、その日の出来事が今も心に残るという▼1989年6月13日、池田先生を乗せた車がパリ郊外の会館を出発しようとしていた。出口付近に、見送りにきた同志が集まった。先生は車を降り、一人一人に声を掛けていく。その中に車いすの女性がいた。先生は「大丈夫。大丈夫だよ」と励ました▼ところが通訳がいないため、女性は呼び掛けに反応できない。それでも先生は4回、5回、6回と声を掛け続ける。出発の時間が迫り、先生は車の方へと歩いた。途中、再び女性の方を向いて、Vサインを突き出し、「大丈夫だからね!」。すると、彼女はゆっくりと片手を上げ、Vサインで応えた▼大事な講演を控えながら、一瞬の出会いを逃さず、一人のためにここまで心を砕かれるのか——それが壮年の胸を突いたのだ。小説『新・人間革命』を改めて繙いてみる。先生が若き日から、この励ましの労作業を、当たり前のように誠心誠意、繰り返してきたことが分かる。そうして蒔いた種が、時とともに地涌の人材の大樹となり、森と育って今日の世界広布は築かれてきた▼今年も「学会創立の日」が巡り来る。師に続く挑戦を心に期す誓願の時である。
寸鉄 2021年11月12日
御書「共の一字は日蓮に共する時は宝処に至る」。大聖人直結の学会は発展
仏法の話は毛穴から入る—恩師。後継の未来部を"広布の庭"で温かく激励
女子部の日。青春の華陽の誓いは永遠。さあ女性が輝く新時代の門を皆で
良質な睡眠が認知症予防にも。就寝前の携帯を控える等、快眠で健康人生
コロナ禍で飲酒運転が悪質化と。少量でもノー! 絶対にしない、勧めない
〈社説〉 2021・11・12 きょう「女子部の日」
◇真の幸福は励ましの日々に
60年前のきょう、横浜・三ツ沢の競技場で開催された第9回女子部総会で、池田先生は女子部の友に万感の思いを込めて語った。信仰の目的は「何があっても崩れることのない、絶対的幸福境涯を築き上げることであります」と。この総会が女子部の日の淵源となった。
絶対的幸福境涯とは、どこか遠くにあるものではない。先生は「日々、力強く唱題に励みながら、"妙法"という確かな生命の軌道に乗り、自身の人間革命をめざして、生き生きと生活に、学会活動に取り組んでいくなかに幸福がある」と、小説『新・人間革命』第5巻「勝利」の章に。まさに"華陽姉妹"の姿そのものである。
衣料品店に勤める長崎の県女子部長。かつて報道番組で、マンホールの下で生活をする外国の貧しい子どもたちを見て衝撃を受けた。"この子たちのために何ができるのか"と自身に問い、創価女子短期大学に進学。平和について学んだ。地元に貢献したいとの思いもあり、現在の職場に。しかし、平和貢献の道に直接関わることのない仕事に、何度も転職を考えた。
そんな時、コロナ禍になり、会社も大きな打撃を。今こそ社員一人一人の幸福を祈り、立正安国の連帯を広げようと決意。系列4店舗すべてに足を運び、対話を重ねた。その姿に、社長も理解を深めてくれた。今、彼女は、女子部の長崎女性平和文化会議議長として活躍。「平和運動といっても、自分の目の前の人から励ましを広げていくこと」との思いで、真心の対話を深めている。
「女性は本来、現実主義者であると同時に、生命を慈しみ守りゆく、豊かな感性をもった平和主義者です」とは、池田先生と対談を重ねた未来学者、ヘイゼル・ヘンダーソン氏の言葉である。
生命尊厳の哲学を持った女子部員が一人立ち、社会で信頼を広げ、友に励ましを送りゆく。そこに平和への一歩があり、その姿にこそ真の幸福境涯があるといえよう。
10月14日付の「随筆『人間革命』光あれ」で先生は、「女子部が女性部として新出発する。いよいよ多様性の時代をリードし、桜梅桃李の個性をのびやかに尊重して生かし合い、朗らかな幸福と平和の大前進が始まるのだ!」と。
学会創立100周年へ飛躍する今、女子部が女性部として新たな広布の舞台へ。希望と幸福のスクラムは限りなく広がっていく。
☆桂冠詩人40周年 勇気の舞 凱歌の行進 第14回 地区の中心者へ
本年は、「桂冠詩人」の称号が池田先生に贈られてから40周年。連載企画「勇気の舞 凱歌の行進」では、先生がつづった長編詩を紹介します。第14回は、地区の中心者に詠んだ「広布第一線・学会の要 地区部長 地区婦人部長の皆様に最敬礼」(2007年)です。
◇皆様こそ人間共和の大統領!
雨の日も風の日も
最も地道な
使命の労作業に
徹し抜いておられる皆様!
誰が見ていなくとも
誰が中傷批判しようとも
誰が褒めなくとも
現実の広宣流布を
一歩また一歩と
希望に燃えて
大聖人の仰せのごとく
辛抱強く 前へ前へと
進んでおられる皆様方よ!
その皆様方を
無量無数の諸天善神が
護らぬわけがない。
三世十方の仏菩薩が
讃えぬわけがない。
◆◇◆
昭和二十六年の
晴れわたる五月の三日——
ありとあらゆる苦難を
師弟で勝ち越えて
師・戸田先生の
第二代会長の就任を迎えた。
この時
弟子の私が就任したのが
ふるさと蒲田支部の
大森地区の地区委員であった。
すなわち
「地区部長」である。
戸田先生の誓願たる
七十五万世帯の成就へ!
愛弟子は
師の事業を一人支えながら
不二の決心で
広布第一線の地区から
拡大の火蓋を切ったのだ。
「師に直結の
地区部長たれ!」とは
私の断固たる決意であった。
若き日の日記には——
「先生、必ず吾が地区も
前進させます」
「吾が大森地区が心配でならぬ。
地区が完璧になるよう、
御本尊に祈る」
「吾が地区も頑張らねばならぬ。
ともあれ、自分が頑張ることだ。
自分が責任を持つことだ」等と。
広布のための
忘れ得ぬ
地区の闘争の歴史を
毎日毎日
私自身が刻み始めた。
◆◇◆
わが地区が
元気に前進勝利すれば
わが地域が
必ずや元気となり
発展興隆していくことは
間違いないだろう。
上からも喧しく
下からも
突き上げをくいながら
外部との渉外にも
胸を張って挑みゆく
地区部長
地区婦人部長の皆様方は
一番偉大な
人間革命をしていることを
自負して頂きたい。
大変でありましょうが
永遠の生命の
素晴らしき栄光と福徳へ
革命の一日一日を
歩んでおられることを
確信して頂きたい。
◆◇◆
それぞれの
宿縁の天地にあって
皆様方こそ——
人間共和の
大統領である。
幸福交響楽団の
名指揮者である。
さらに
近隣友好の
全権大使である。
人間教育の
大総長である。
そして
立正安国の
建設の太陽なのである。
いざや
大衆と共に!
民衆の中で!
人間のために!
今日も朗らかに
わが地区に
「永遠の都」を
大建設しゆくのだ!
※「地区婦人部長」は現在の「地区女性部長」に当たります。