2021年11月17日水曜日

2021.11.17 わが友に贈る

相手の仏性を信じ
誠実に語ることが
人間外交の要諦だ。
心の壁を取り払い
友情の輪を幾重にも!

一代五時鶏図 P631
『有縁の者何ぞ来らざるを得ん譬えば百川の海に潮す応須が如し縁に牽れて応生すること亦復是くの如し』

【通解】
縁ある者がどうして(同じ仏の世界に)生まれて来ない事があろうか。たとえば、百の川がすべて海に集まり注ぐようなものである。縁にひかれて、(同じ仏の世界に必ず)生まれてくることもまた、同じ原理である。

名字の言 利他の精神が脈打つ創価家族 2021年11月17日
今夏の豪雨災害で家を失い、故郷を離れて暮らす知人を訪ねた。元気そうで一安心。だが、じっくり話を聞くと、複雑な心中を打ち明けてくれた▼「多くの方から支援を受け、本当にありがたかった。でも、もうお断りしようと思う。何もお返しできないのが心苦しくて……」。大工職人として自分の腕一本で生きてきた彼にとって、助けられ続ける日々は、感謝しつつもつらかったのだと知り、胸が痛んだ▼心療内科医の友が言っていた。「人への思いやりは、間違いなく自分の心を癒やす効果があるんです」。不安やストレスに苦しむ人は、その苦しみを果てしなく考え続け、自分の中に閉じ込めてしまいがち。そこで集団の場を設けるなどして、他人のことを考えたり助けたりといった、エネルギーを外に向けさせる療法もあるという▼仏法では、全ての生命は、常に他のものと触発・影響し合いながら存在しているという「縁起」を説く。どんな人も必ず誰かに支えられ、自分も誰かの支えになっているはずだ▼支部や地区の活動に参加すると、ある時は励まされる側だった人が、別の日には励ます側になっていたりする。「一方通行」ではなく「双方向」の利他の精神が脈打つ創価家族の尊さを、改めて思う。

寸鉄 2021年11月17日
御書新版、あす発刊。教学は広布と人生の勝利学。創立100周年へ求道に燃え
御聖訓「須弥山に近づく鳥は金色となる」。学会と共に。この志に福徳必ず
肝心なのはスタートだ—文豪。明「青年・飛躍の年」へ後継が拡大で牽引を!
ヒトは触れ合いの中で進化してきた—学者。対策に留意しつつ会う機会を
公明の原点は「大衆福祉」「日本の柱」。死力尽くし国民を守れ!結党記念日

〈社説〉 2021・11・17 あす「創価学会創立記念日」
◇「御書」と共に新たな飛躍を
創価学会はあす18日、創立91周年を迎える。創立100周年への初陣と位置付けた「希望・勝利の年」から明2022年「青年・飛躍の年」へ、若き力を先頭に新たな出発を期す。
その時に合わせて、池田先生監修の『日蓮大聖人御書全集 新版』が「11・18」に発刊される。
「11・18」は、初代会長・牧口常三郎先生が正義の獄中闘争の末に殉教した日(1944年)。終焉の地となった巣鴨の東京拘置所に移された際、先生が真っ先に家族に所望したのは「御書」だった。
第2代会長・戸田城聖先生は戦後の学会再建へ一人立ち、『御書全集』を刊行。
先師・恩師の後を継いだ池田先生は「大聖人直結」「御書根本」を貫いて「実践の教学」の伝統を築き、学会は世界宗教として大きく飛翔を遂げた。
スペインにおける日本文学・文化研究の権威であるカルロス・ルビオ博士(スペイン語版「御書」総合監修者)は、世界宗教の条件に「普遍的な哲理」と「権力から独立した精神」を挙げ、御書には両方の特徴があると訴える。
そして、この二つの観点から見て、「民衆の救済を説く『御書』は、"第三の千年"を生きる人類に対し、聖書やコーランにも比肩しうる重大な影響を及ぼすでしょう」と力強く語った。
第三の千年が始まって21年。世界は今、コロナ禍という未曽有の危機に直面している。
誰もが不安を抱える中、妙法の希望の光で人類を照らし、現実の社会に安穏をもたらす。
ここに仏法者の使命がある。その根源の軌道を示すのは御書にほかならない。
御書新版は、皆が親しみをもって研さんできるよう、「正確さ」「読みやすさ」「学会の伝統」を踏まえて編集された。
決意も新たに御書をひもとき、大聖人の魂を心肝に染め、不動の信心を確立する。この永遠不変の根本精神を堅持し、自他共の幸福を目指す学会の挑戦は続く。
池田先生は呼び掛けた。「100周年への10年は、一人一人が『人間革命』の勝利の実証をいやまして打ち立て、いかなる『大悪』も『大善』に転じて、いよいよ人類の『宿命転換』を、断固として成し遂げていくべき勝負の時」と。
新たな一年も、師と共に、御書と共に広宣流布の凱歌を打ち立てよう。わが人間革命の勝利が、人類の宿命転換を開くと確信して!

☆法華経に勝る兵法なし 千葉への指針から 第3回 全てをプラスに転じる民衆の力
◇全てをプラスに転じる民衆の力
一年半ぶりに、千葉を訪れることができた。ご招待、ありがとう! 文化友好祭、おめでとう!(拍手)
(中略)
きょうは、イギリスのロンドンの話から始めたい。千葉のすばらしさは、今の舞台でよくわかったので。(爆笑、拍手)
第二次世界大戦。侵略者・独裁者のヒトラーから攻撃が始まる。大戦の初頭、ナチスはロンドンを大爆撃。多くの被害が出た。
あるデパートも、入り口の一部などを破壊された。あくる朝、その入り口のところに大きな看板が立っている。こう書いてあった。「本日より、入り口を拡大いたしました」と(爆笑)。かえって入り口が広がって、皆が入りやすくなりましたよ——というのである。
まさに庶民の力である。知恵である。凶暴なナチスに対して、庶民は"やるなら、やってみろ! 私たちは、断じて正義の戦いを勝ってみせる!"という心意気であった。
(中略)
朗らかな民衆にかなうものはない。どんな権力者も、民衆を抑えつけ、勝利したためしはない。これが歴史の教訓である。(拍手)
私どもにも、知らない間にずいぶん"空爆"がある。全部、不発のようだが(爆笑)。しかし、そうしたなかで、かえって窮屈な壁がなくなり、"暗闇"は明るくなり、急速に広々と楽しく、「自由」が広がってきた。(拍手)
何があろうと全部、笑いとばして、プラスに転じていく——これが庶民の力、民衆の力ではないだろうか。

◇仏法は人間の幸福のために
仏法は「一切衆生の恩」を説く。御聖訓には「生生世世に皆恩ある衆生なれば皆仏になれと思ふべきなり」(御書一五二七ページ)——生々世々に、皆、恩ある一切衆生であるから、「皆が仏になってほしい」と願うべきである——と。
「抜苦与楽」、すなわち「苦しみを抜き」「楽しみを与える」のが、仏の「慈悲」の働きである。
仏法は、人を苦しめるものでは絶対にない。人を幸福にするものである。「楽しき人生」「希望の人生」「平和な社会」をつくりゆくためのものである、と私どもは信ずる。(拍手)
仏法の世界は宇宙大の世界である。私どもは広々とした心で、世界を思い、人類の行く手を見つめながら、悠々と平和の行進を進めてまいりたい。(拍手)
(中略)
ともあれ、幸福になるための仏法であり、信仰である。そして、幸福になるのは、自分自身の権利である。この権利は、だれ人たりとも侵すことはできない。魂の世界は、いかなる権力も侵すことができない。
「心」は自由である。「心」は切れない。「心」強ければ、一切が喜びである。(拍手)
私どもは、この「魂の自由」を高らかに、これからも一緒に「楽しい人生」「価値創造の人生」を、堂々と進みましょう!
スピーチの引用は『池田大作全集』第79巻

☆桂冠詩人40周年 勇気の舞 凱歌の行進 第15回 青年部の友へ
本年は、「桂冠詩人」の称号が池田先生に贈られてから40周年。連載企画「勇気の舞 凱歌の行進」では、先生がつづった長編詩を紹介します。第15回は、男女青年部の結成50周年を記念して詠んだ「わが同志に捧げる詩」(2001年)です。

◇君と私は広宣流布の同志だ!
君と私は
広宣流布の同志だ。
君と私は
人生の目的が
一致した親友だ。

そして
君と私は
生死を共にした
不滅の価値ある
歴史を創出しゆく
人間主義の同志だ。

断じて
私は戦う
平和のために!
君も不退転で
断じて
勝利のために
共に戦いたまえ!

◆◇◆

大切な君よ
今日も勝利の
喜びの笑みを持て!
勝利の夢を持て!

そして
希望の朝の黎明の
あの荘厳なる彼方を
目指せ!
決して
憂鬱になるな!
決して
落胆する心になるな!

どこまでも
いついつまでも
「勝利」と「幸福」を
胸に抱きながら
君の瞳が
明るい炎に
燃え上がるごとく
明確に戦い進むのだ。

◆◇◆

未来の君の姿は
今にあるのだ。
永遠に未来の生命の
君の姿は
今世の戦いの中に
決まるのだ。
これが仏法である。
これが人生の法則だ。

この生きゆく社会は
生命の峻厳なる
戦いの決戦の舞台だ。
なれば 君よ!
一時の勝敗に
左右されるな!
一時の苦しみや悩みに
動ずるな!

最終絶対の勝利の
獲得のために
強固なる不変の魂を
持ち続けることだ。
それが
真実の信仰だ。

それは
人のため
社会のため
大法のために尽くし
貢献しゆかんとする
善の行為の
蓄積にあるのだ。

◆◇◆

君よ
勝つのだ!
そして
人生の尊貴なる高座に
登るのだ!

君よ
いかなる苦悩が
襲いかかっても
君の力ある確信で
悠々と乗り越えたまえ!

君の心には
広大なる
勝利する権利の魂が
強く正しく
名刀のごとく
光っていることを忘れまい。

君の人生の源泉を
絶対に毒されてはならない。
君よ
強くなれ!
弱さは不幸である。

常に
勝利の調べを高めていく
人生であれ!

いかなる
激痛を与える非難も
断固として跳ね返し
大きな勝利への旅路を
今日も続けたまえ!