2021年11月16日火曜日

2021.11.16 わが友に贈る

"青年の心"で進む中に
限りない飛躍がある。
いよいよの気概で
挑戦の魂を燃やし
今日もまた一歩前へ!

御義口伝巻上 P750
『末法に於て今日蓮等の類いの修行は妙法蓮華経を修行するに難来るを以て安楽と意得可きなり』

【通解】
末法において、今、日蓮等の類いの修行は、妙法蓮華経を修行するのに、難が襲ってくることをもって、安楽であると心得るべきである。

名字の言 谷崎潤一郎氏の作品に貫かれているもの 2021年11月16日
小説家の宇野千代さんが『谷崎潤一郎全集』を読んだ感想をエッセーにつづっている。幼稚、やぼ、と初期の谷崎作品を酷評したが、全集を読み進める中で気付いた点があった。技巧の良しあしを超越し、"自己の能力を信じる強い気持ち"が全作品に貫かれていることだ▼その"気持ち"を堅持し、後に傑作を生んだ谷崎をこう評した。「自信などと言う生半可なものではない。自己の持っているものを、神を信じるような念力を持って信仰した人」(『幸福は幸福を呼ぶ』海竜社)▼かつて、池田先生が出席した会合に、ある女性部員が参加した。先生が「何があっても信心から離れなければ、必ず幸せになれます。皆さん、この信仰を貫けますか!」と呼び掛けると、彼女は即座に挙手で応えた▼その後、病魔、経済苦、自然災害が彼女を襲った。時には、くじけそうにもなったが、断じて屈しなかった。「あの時、あげた手にしがみつくような思いで生きてきました」——"師との誓い"が支えだった。試練に遭うたびに、師弟共戦の決意を燃やし、彼女の心は強くなっていった▼妙法を、師の言葉を純粋に信じ抜く。そして、自身の使命と可能性を疑わない。信心一筋の人は、どんな苦難にも負けない。

寸鉄 2021年11月16日
創価学会には人々を結ぶ多彩な人材がいる—博士 対話の波を皆の足元から
熊本支部結成の日。青年と共に広布の新たな坂を —火の国の友は団結固く
番組"創大50年史"好評。大学の真価は卒業生で決まる。創立の魂を永遠に
水回り修理で高額請求の問題多発。契約は慎重に。電話相談「188」も活用
国連・国際寛容デー。多様性認め合う社会へ!生命尊厳と共生の哲学を拡大

☆御書の旭光を 第61回 病魔を打ち破る強盛な祈り
〈御文〉
『末法に於て法華を行ずる者をば諸天守護之有る可し常為法故の法とは南無妙法蓮華経是なり』(御義口伝、750ページ)

〈通解〉
末法において法華経を行ずる者を、諸天善神が必ず守護するのである。(法華経安楽行品第14にある)「常為法故(常に法の為の故に)」の「法」とは南無妙法蓮華経のことである。

〈池田先生が贈る指針〉
悪世の中で広布に挑む我らを諸天善神が昼夜に守護しないわけがない。法華経の絶対の約束である。この大確信で"諸天舞え"と今一重、強盛に祈り抜くのだ。病魔も障魔も逃げ去る、師子吼の題目で責め抜くのだ。
家族も同志も友人も、妙法の大功力で包み込みながら、健康長寿・福徳安穏、そして、宿命転換の大実証を!

☆「世界を照らす太陽の仏法」に学ぶ 第17回 冬は必ず春
◇妙一尼御前御消息
『法華経を信ずる人は冬のごとし冬は必ず春となる、いまだ昔よりきかず・みず冬の秋とかへれる事を、いまだきかず法華経を信ずる人の凡夫となる事を、経文には「若有聞法者無一不成仏」ととかれて候』(御書1253ページ16行目〜17行目)

◇池田先生の講義から
自然の摂理として、冬が秋に逆戻りすることはないように、どんなに寒い冬の状態が続いていても、いつか必ず暖かい春が訪れます。それと同じく、厳冬のような逆縁も耐え抜いて、強盛に信心を奮い起こして戦い抜いていけば、勝利の花を爛漫と咲かせゆくことは絶対に間違いない。決まっていることなのです。
だからこそ信心は貫き通すことです。途中で歩みを止めたり、疑いを起こして退いては何にもならない。歓喜の春を大確信して、地道に、弛みなく、朗らかに前進していくことが肝要なのです。
◆◇◆
ある特定の人だけが春を迎えられるのではありません。妙法の種が下ろされることによって、一人の例外もなく、誰人も置き去りにすることなく、万人に対して成仏への道が開かれているのが妙法なのです。
◆◇◆
妙法によって勝利の花を咲かせゆく一人の「確信の心」によって、希望の春風が咲き薫り、周囲に「歓喜の春」「勝利の春」を広げていくことができるのです。
◆◇◆
わが同志の人間革命に光あれ!
人類の幸福と平和の春へ、この青き地球を照らす人間主義の太陽の世紀は、いよいよ輝きを増しているのです。
(『人間革命の宗教』から)

今村里美 東北女性部長
◇確信を胸に勝利の花を!
「冬は必ず春となる」——。
東北の同志が、深く深く命に刻んできた一節です。
池田先生は東北の私たちに寄り添われるように、この一節を拝して"負けるな!"と、励ましを送ってくださいました。
師の心を胸に、東北の同志は、「心の財」をいや増して輝かせながら、"福光の歩み"を重ねてきました。
本年は東北広布70周年、東日本大震災から10年。
その創立の月を、私たちはかつてない立正安国の凱歌と、一人一人の師弟の勝利で飾ることができました。
創立100周年へ、「妙一尼御前御消息」を講義された先生の指針を学び、新たな出発をしていきましょう。

◇一家和楽の祈り
「厳冬のような逆縁も耐え抜いて、強盛に信心を奮い起こして戦い抜いていけば、勝利の花を爛漫と咲かせゆくことは絶対に間違いない。決まっていることなのです」
この先生の言葉の通り、東北の母たち・女性たちは確信の信心を貫いてきました。コロナ禍の昨年には、"家族座談会"を東北各地で開催。今、みちのくの大地のあちこちに、幸福・勝利の春が訪れています。
明年1月、"雪の秋田指導"40周年を迎える秋田のある女性部の友は昨年6月、未入会のご主人と共に座談会を開催することができました。結婚以来43年、どんな時も一家和楽を祈り続けてきた彼女。「2人とも健康で、夫婦の座談会を続けていこうね」と約し合ったその夜、ご主人が突然の腹痛に襲われました。検査の結果、がんの疑いが。「お父さん、信心しよう。一緒に病を乗り越えよう!」との彼女の真心の呼び掛けに、ご主人はついに頷かれます。
その後、さらにご主人に進行性の胃がんが見つかりますが、家族で真剣に祈り続ける中、手術は成功。現在は、全ての病を克服することができました。不撓不屈の母の祈りが開いた勝利の春。彼女はご主人と共に感謝の唱題に励みながら、広布の大道を歩んでおられます。

◇母娘の共戦
宮城・石巻の女性部の同志は、結婚したばかりの娘さんを震災で亡くされました。題目が声にならず、外に出ると、無意識に娘さんの背中を捜している自分がいました。時間がたてばたつほど、むしろ悲哀が深まっていく。そんな暗闇をさまようような彼女の心に、希望の光を届けたのは、聖教新聞に載った池田先生の言葉でした。
「負けるな。断じて、負けるな。あなたが元気であり続けることが、信心の力の証明です」
一心に読み返す中で、凍てついた心の大地に光が差し、奥底から"生きる力"が沸々と湧いてきたそうです。
"聖教新聞から、再び前を向く力をもらった。だからこそ、その聖教を地域中の人に読んでもらいたい"——彼女は、亡き娘さんと共戦する思いで10人、30人、50人と対話を拡大してこられました。彼女は凜と語っています。「娘と共に——これが師匠から学んだ『生き方』です」

◇戦い続ける人が仏
御書に「夏と秋と冬と春とのさかひには必ず相違する事あり凡夫の仏になる又かくのごとし」(1091ページ)と仰せです。
東北の友と、語らいを重ねる中で感じることは、いかなる試練にも負けない強さ、気高さでした。時に言葉を失うほどの苦しみさえも幸福へのばねとしていく。「宿命」を「使命」へと変えていく師弟の生き方を教えていただきました。それはまさに、何度倒れても立ち上がるコスモスの花と重なります。
人生は苦難の連続——。だからこそ池田先生は東北の友に、"戦い続ける人が仏"(1994年3月「東北栄光総会」)と教えてくださったのではないでしょうか。
先生が講義の中で、「一人の例外もなく、誰人も置き去りにすることなく、万人に対して成仏への道が開かれているのが妙法なのです」と断言してくださっている通り、必ず全ての人が幸福になれる信心です。
一人も残らず、"信心していてよかった""私ほど幸福な者はいない"といえる勝利の春を勝ち開く——そのために、"目の前の一人を大切に"との先生の指針を今一重大切に、励ましの絆を強めていきたいと思います。
「この一生 東北家族と 総仕上げ」
先生が詠んでくださった句です。
さあ、師匠と共に、同志と共に、創立100周年の峰へ、栄光の「11・18」から、新たな前進を開始しましょう!

メモ
「妙一尼御前御消息」は、建治元年(1275年)5月、身延から鎌倉に住む妙一尼に宛てられた御消息。妙一尼は、日蓮大聖人が、竜の口の法難、佐渡流罪に遭われ、多くの門下が退転する中にあっても、夫と共に法華経の信仰を貫き通した。ところが、そのことで所領を没収されるなどの難に遭った夫は、大聖人が流罪を許される前に亡くなった。残された妙一尼は、自身も体が強くないうえに、病気の子らを抱える中、佐渡へ身延へと従者を送り、大聖人にお仕えさせた。本抄では強盛な信心を貫く妙一尼を全力で励まされている。